2021年10月28日 15:17
米WWE・NXTで活躍する暗黒の逸女紫雷イオ(31)がまさかのハプニングでベルトを失った。 配信された「NXT:ハロウィン・ハボック」のNXT女子タッグ王座トリプルスレットラダー戦でイオとゾーイ・スタークの王者コンビは、ジジ・ドリン&ジェイシー・ジェイン、インディ・ハートウェル&ペルシャ・ピロッタと対戦。 序盤、王者組はダブルスープレックスやダブルのドロップキックをインディやペルシャに放って攻め込んだ。 悲劇が襲ったのは終盤だ。イオが天井からつるされたベルトを狙うと、インディに妨害されてラダートップからラダーごと約5メートル下へ転落。その勢いで場外に設置してあった別のラダー上にモロに激突した。一歩間違えば大惨事になっていた。 その隙にジジがインディをラダーから叩き落とし、つるされたベルトを奪取。ジジ&ジェイシーが新王者となり、イオは無念の王座陥落となった。 選手、ファンが状態を気遣う中、イオは自身にツイッターに「死んでないぞ。ベストを尽くすためにまた立ち上がってやる。タイトルが私の腰にないのは悲しいが…」とした上で「インディは嫌いだ!!!!!!!」と怒りのメッセージをつづった。 また、NXT女子王座トリック・オア・ストリートファイト戦は、マンディ・ローズがダコタ・カイの介入によりラケル・ゴンザレスを破って新王者に。トキシック・アトラクションの3人がNXT女子タイトルを独占する事態となった。
2024年04月28日 22:44
全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」は28日、名古屋国際会議場で公式戦6試合が行われ、Bブロックでは最年少3冠ヘビー級王者の安齊勇馬(24)がハートリー・ジャクソン(44)を下し、首位タイに浮上した。
試合前の時点で同ブロックは斉藤ジュンが勝ち点8の首位。ここまで3勝2敗で勝ち点6の安齊は一つも落とせない状況だ。気迫満点の表情でリングに立ったが、ゴングと同時にジャクソンのラリートをくらい先制を許すと、苦しい展開を強いられた。
続けざまにエプロン上でデスバレーボムを浴び、5分過ぎには強烈なセントーンをくらって大の字に。開始から7分は防戦一方となった。
2発目のデスバレー弾は間一髪回避し、ここからフロントスープレックス、ダブルアームスープレックス、フェースロックでたたみかけるが、決めきれない。それでも投げっ放しジャーマンから再びフェースロックで捕らえ、逆転勝利を収めた。
これで勝ち点を8とし、ジュンと並び首位に浮上。ただし残る公式戦は5月4日三条大会の鈴木秀樹戦だけで、ジュンは2試合、勝ち点6で追う鈴木も2試合を残している。
それでも安齊は「後がねえけど、まだ優勝決定戦が残っているんだ。ラスト、新潟か。鈴木秀樹、最後の最後にめちゃくちゃ面倒くさい人が残っているけど、必ず俺が勝って優勝します!」ときっぱり。最年少&デビュー最短優勝はあきらめていない。
2024年04月28日 22:05
「ボクシング・WBO世界バンタム級タイトルマッチ」(5月6日、東京ドーム)
武居由樹(大橋)の挑戦を受ける王者ジェーソン・モロニー(オーストラリア)が28日、羽田空港着の航空機で来日した。
モロニーは「日本から3人のスパーリングパートナーが来てくれて、ずっとトレーニングに付き合ってくれていた。キャリアでも最高のコンディションなので、いい試合になると思う」と笑顔で絶好調宣言。
「東京ドームで、日本ボクシング史上最大のイベントで自分のタイトルマッチがある以上のことはないと思ったので受けた。日本で試合があれば来たいというのはいつも思っていたので、夢がかなう大イベントで試合があったら断るわけはない」と、東京ドーム興行が挑戦を受ける大きな理由だったことを明かした。
来日は2回目で、前回は大阪でたこ焼きやお好み焼きに舌鼓を打ったという。「たこ焼き、お好み焼き、焼き肉、すし、アサヒビール、日本食はみんな大好き」というモロニーは「まだ試合前だから食べられない。我慢です。試合が終わったらお祝いでおいしい物を食べたい」と、祝勝会を待ち望んでいた。
2024年04月28日 20:50
全日本プロレス春の祭典「チャンピオン・カーニバル」Bブロック公式戦(28日、名古屋国際会議場)で、鈴木秀樹(44)が諏訪魔(47)との「バカバカコンビ対決」を制し、真のバカに認定された。
2人のシングルは2月20日後楽園大会の第1試合以来、2度目。諏訪魔が岩石落とし固めで勝利を収めている。
この日も開始からじっくりとしたレスリングの攻防を展開。普段は「バカバカ」言い合っている2人だが、テクニシャンの鈴木とレスリングをバックボーンに持つ諏訪魔のハイレベルな技術が交錯し、観衆をうならせた。
試合が激しく動いたのは10分過ぎだ。コブラツイストを逃れた諏訪魔が頭突きから、投げっ放しジャーマン、さらにはラリアートでたたみ掛けてきたが、万力スリーパーを逃れた鈴木は岩石落としから延髄斬りを発射。すかさず後頭部にエルボーを振り下ろし、卍固めで捕獲した。
諏訪魔も2分近く耐え抜いたが逃れることができず、最後はセコンドの田村男児がTシャツをリングに投げ入れ、レフェリーストップにより鈴木の勝利が告げられた。
鈴木はこれで3勝2敗の勝ち点6。同ブロックは勝ち点8の首位に3冠ヘビー級王者の安齊勇馬と斉藤ジュンが並ぶ。
試合後はノーサイドで2人はガッチリ握手。マイクを握った鈴木は「本来であればバカは1人なんで、負けたバカに締めてもらおうと思いましたが…、公式のアカウントに『バカ決定戦』と書いてありました。ということはですね、私、勝ってしまいました…」と自虐的に口にし、会場は大爆笑。
最後は「俺と諏訪魔はバカだ、オイ!」の掛け声で締めくくり、仲良くラーメン屋に向かった。
2024年04月28日 20:11
「ボクシング・女子6回戦」(28日、堺市産業振興センター)
大阪・浪速高時代に全国高校選抜優勝歴のある高倉日向(19)=ディアマンテ=がプロデビュー戦に臨み、スパットラー・ウンルアン(タイ)に1回1分54秒KO勝ち。
2024年04月28日 18:20
「RIZIN.46」(29日、有明アリーナ)
前日計量が28日、都内で行われ、出場する全20選手がパスした。
セミファイナルでは、バンタム級(61・0キロ)で、元RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎と、2016年リオ五輪レスリング・グレコローマン銀メダリストの太田忍が対戦する。
太田は「試合後にグアム旅行決まってるので、いいシートで行きたいので、今エコノミーなので、社長、勝ったらボーナスでアップグレードしたいのでお願いします」と、榊原信行CEOに勝利者ボーナスをおねだり。日韓対抗戦での勝利者チームへのボーナスは約束した榊原氏だが、太田のおねだりは「勝手に言ってくれって。旅行のアップグレードするお金なんてね、それ言い出したらきりがない。聞かないフリしときます」と、アッサリ却下していた。
なお、太田は27日に都内で行われた個別の記者会見で「何個か技は用意しています。極めの体勢に入ったら極める自信があるのも何個かあるので、一本もあると思います」と、秘密兵器の存在を明言した。
牛久は階級を落としてくるが、パワーでも負けない自信があるとして「僕はもっと、レスリング時代にロシア系とかキューバ系とか化け物のフィジカルを感じてきているので、その辺に比べたら屁みたいなものだと思うので、何とも思わない」ときっぱり。
牛久が7カ月間、米国の名門ATTで練習していることについては「もともと強い選手で、最先端の技術も落とし込んでいるから相当強くなっていると思います」としつつも「僕も相当強くなっているので大丈夫です」と自信を見せ、「2連勝したらタイトルの挑戦権はある程度あると思っています。僕が牛久選手に勝って、井上直樹選手とやるってことも十分できると思うので、この試合にしっかり勝ってケンカ売りたいと思います」と、タイトル挑戦への青写真を描いていた。
2024年04月28日 18:04
「RIZIN.46」(29日、有明アリーナ)
メインイベントで鈴木千裕(24)のRIZNフェザー級王座に挑戦する金原正徳(41)は、27日に都内で行われた個別記者会見に、派手なブルーのスーツで出席した。
「小見川道大さんが『金ちゃんのタイトルマッチに花を添えたい』とスーツを作ってくれた」と明かし、「そういう気持ちがうれしいというか、過去に戦ってきた戦友たちの思いも背負ってタイトルマッチに臨みたいという気持ちが大きくなってきましたね」と、ベテランならではの意気込みを述べた。
金原と小見川さんはPRIDEや旧K−1が崩壊した後、日本格闘技界の冬の時代を支えてきた者同士だ。2009年の戦極フェザー級グランプリ決勝では金原が判定2−1で辛勝。小見川さんは2022年に46歳で引退している。
今回、金原は小見川さんと「いろんなこと」を話したという。
「付き合いも長いし、戦極っていう冬の時代を迎えた団体から(の関係)なんで、いろんな思いを僕に託してくれて、熱い男だなって改めて思いました。僕、小見川さんとその話して泣いちゃいましたからね。拳を交えた僕ら2人にしか分からないことだし、こうやって形で表してくれるのも本当にうれしいことだし、僕らにしか分からない絆だし。小見川さんは僕がいなければチャンピオンになっていたのに、こうやって送り出してくれるのはうれしいことだなと改めて思います」と、戦友に感謝した。
この試合のテーマについて聞かれると「生き残ることですかね。今に始まったことじゃないですけど、負けたらおしまいだという気持ちでずっとやってますので。生き残りたいという気持ちは変わらない」とし、「自信はいつもない。不安だし、怖いし、それでも向かわないといけないし。リングに上がっちゃえば自分に任せて、自分を信じてということなので」と試合直前の心境を吐露。
自身にとって格闘技とは何かを問われると「難しいけど、人生そのものだとは思います。他のことをしろって言われてもできないし。キャリアを終えても育成だったり、RIZINに関わっていきたいという気持ちは大きいし、死ぬまでMMAに関わっていくんだろうなと思いますけど」と語っていた。
2024年04月28日 18:04
「RIZIN.46」(29日、有明アリーナ)
前日計量が28日、都内で行われ、出場する全20選手がパスした。
メインイベントのRIZINフェザー級タイトルマッチで対戦する王者の鈴木千裕(24)と挑戦者の金原正徳(41)は、計量に先だって調印式を行ったが、金原は司会がサインをうながすよりも早く署名してしまい、「書いちゃいました…」と照れ笑いした。
RIZIN史上最年長チャレンジャーの金原は「この日のために準備してきました。僕にしかできないことがあります。それはこのベルトを取って、いろんな人を勇気づけたいなと思っております。まずは明日、しっかり挑みたいなと思っております」と意気込み。
RIZIN史上最年少王者の鈴木は「勝たなければならない理由が僕にはたくさんあるので。明日は絶対にKOで勝って、新しい時代を俺が作るんで」と、世代交代の完遂を誓っていた。
なお、金原は27日に都内で行われた個別会見では、試合のポイントは鈴木の右のパンチだとして「あの右に対して自分が怖がらずにいけるか。ポイントはそこだと思います」と説明した。
試合展開については「僕が倒されるか僕が極めるか。判定はないと思います。決着はつくと思います。僕は1回チャンスがあれば極められると思います。自信があります。1回テイクダウンしてそこで全てをかけると思いますし、しのがれても作り直せばいい。何かをしないという選択肢は僕にはないですね。リングに上がってみないと分からないし、持ってるものを勝負して、それなりにいいところを瞬間瞬間でチョイスして勝負したい」と話していた。
2024年04月28日 17:18
「RIZIN.46」(29日、有明アリーナ)
前日計量が都内で行われ、出場する全20選手がパスした。
2024年04月28日 14:36
日本プロレスリング連盟発足記念大会「ALL TOGETHER(AT)」(5月6日、日本武道館)の全対戦カードが28日に発表された。
新たに決定したのは内藤哲也&鷹木信悟&辻陽太とジェイク・リー&デビッド・フィンレー&ゲイブ・キッドの6人タッグマッチだ。ジェイクは23日新日本プロレス後楽園大会に電撃登場し、27日広島大会に初参戦。同戦後にフィンレーがATでの同カードを提案していた。それにしても能登半島復興支援チャリティ大会のカードを決めるにあたってフィンレーの提案がそっくりそのまま通るとは、日本プロレスリング連盟は何か弱みでも握られているのか…?
ともあれこれでATは全8試合が出揃った。内藤とジェイクの6人タッグ戦はセミで行われる。メインは海野翔太&清宮海斗&上野勇希と上村優也&竹下幸之介&シュン・スカイウォーカーという、各団体の未来を担う新世代同士による6人タッグ戦に決定。棚橋弘至&丸藤正道&高木三四郎とEVIL&成田蓮&高橋裕二郎による異色6人タッグ戦は第1試合で行われる。
2024年04月28日 13:32
女子プロレス「スターダム」は28日、次期シリーズ(29日、福山で開幕)の対戦カードを発表し、闇の黒虎スターライト・キッドが中野たむ率いる「コズミック・エンジェルズ(CA)」と共闘することが決まった。
前夜の横浜BUNTAI大会で、キッドは琉悪夏との「大江戸隊」コンビで4WAY形式のゴッデス王座戦に出陣。だが、誤爆からベルト取りのチャンスを逃し、試合後は大江戸隊リーダーの刀羅ナツコからユニット追放を宣告された。
そのキッドを救出したのが中野だった。29日の福山大会では中野、キッド組が、因縁の刀羅ナツコ&琉悪夏と激突。翌30日の高知大会では中野、キッド、玖麗さやかのトリオで、刀羅&テクラ&琉悪夏と対戦する。所属ユニットは未定のまま5月4日熊本大会、5日福岡大会でもCAの一員として戦うことになった。
また、5月3日の山口大会ではワンダー王座次期挑戦者決定戦で、なつぽいと壮麗亜美が一騎打ちする。前夜の横浜大会では同王者の安納サオリが羽南を退けV2に成功後、次期挑戦を表明したのがなつぽいと壮麗だった。この試合の勝者は、18日横浜武道館大会で王者の安納に挑戦する。
また、前ハイスピード王者の鹿島沙希は前夜の横浜大会で足首を負傷したため29日福山、30日高知の2大会を欠場する。横浜大会では同王者として4WAY王座戦に臨んだが、上谷沙弥がフキゲンです★を下して新王者に輝いた。
2024年04月28日 12:29
プロレスリング・ノアは28日、潮崎豪が率いる「TEAM NOAH」主催興行「LIMITBREAK.2」(5月29日、新宿FACE)の全対戦カードを発表した。
メインイベントは、世界ヘビー級王者の齋藤彰俊に潮崎豪が挑むタイトルマッチ。セミでは「TEAM NOAH」の小峠篤司がDDTの秋山準とのシングル対決が決定した。
全対戦カードは以下の通り。
▼メインイベント/世界ヘビー級選手権試合30分1本勝負
王者・齋藤彰俊 VS 挑戦者・潮崎豪
▼第5試合/30分1本勝負
小峠篤司 VS 秋山準
▼第4試合/20分1本勝負
藤田和之、ヨシ・タツ、夕張源太 VS 樋口和貞、納谷幸男、瑠希也
▼第3試合/20分1本勝負
Hi69、晴斗希 VS 遠藤哲哉、飯野雄貴
▼第2試合/20分1本勝負
モハメド ヨネ、菊池悠斗 VS 石川修司、ブラックめんそーれ
▼第1試合/20分1本勝負
大和田侑 VS 関本大介
2024年04月28日 12:20
日本プロレスリング連盟は28日、5月6日に日本武道館で行われる「ALL TOGETHER〜日本プロレスリング連盟発足記念・能登半島復興支援チャリティ大会〜」の全対戦カードを発表した。
2024年04月28日 10:26
◆TEAM NOAH興行「LIMIT BREAK ex.」(27日、横浜ラジアントホール)
プロレスリング・ノアの潮崎豪が率いる「TEAM NOAH」は20日、横浜ラジアントホールで「ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK.1 〜Starting Over〜」を開催した。
メインイベントで世界ヘビー級王者齋藤彰俊がREAL ZERO1の永尾颯樹と対戦。試合は齋藤が15分31秒、スイクルデスで永尾を沈め初防衛に成功した。
試合後のリングで齋藤は次期挑戦者に同じ「TEAM NOAH」の潮崎豪を指名。これに潮崎も応じ、両者のタイトルマッチが確実となった。
バックステージで齋藤は「潮崎との試合は背筋が凍ってゾクゾクするような試合にする! これから暑くなるからな。ゾクゾクするような寒気を求めるならば、絶対に観に来い! 以上だ!!」と予告した。
挑む潮崎は「齋藤彰俊の闘いをみて、そして気持ちをみて、俺が挑戦させてもらうよ。齋藤彰俊に挑戦するというシチュエーション。確かに今までなかった。挑んで勝ち取ってみます!」とベルト奪取を見据えた。
◆4・27横浜全成績
▼メインイベント世界ヘビー級選手権
〇王者・齋藤彰俊(15分31秒、スイクルデス→片エビ固め)挑戦者・永尾颯樹●
▼6人タッグマッチ
△潮崎豪、藤田和之、モハメドヨネ(20分時間切れ引き分け)石川修司、飯野雄貴、納谷幸男△
※延長戦10分1本勝負
〇潮崎豪、藤田和之、モハメドヨネ(4分41秒、豪腕ラリアット→片エビ固め)石川修司、飯野雄貴●、納谷幸男
▼20分1本勝負
〇遠藤哲哉(15分24秒、バーニングスタープレス→エビ固め)Hi69●
▼20分1本勝負
〇小峠篤司、ブラックめんそーれ(14分32秒、キルスイッチ→片エビ固め)
秋山準、瑠希也●
▼20分1本勝負
〇ヨシ・タツ(11分53秒、逆エビ固め)大和田侑●
2024年04月28日 10:22
◆TEAM NOAH興行「LIMIT BREAK ex.」(27日、横浜ラジアントホール)
プロレスリング・ノアの潮崎豪が率いる「TEAM NOAH」は27日、横浜ラジアントホールで「ザ・リーヴPresents LIMIT BREAK ex.」を開催した。
第2試合で「TEAM NOAH」の小峠篤司がブラックめんそーれと組んでDDTの秋山準、瑠希也と対戦。試合は小峠が14分32秒、キルスイッチで瑠希也を破った。
試合後、小峠は2・15「TEAM NOAH」旗揚げ興行で遺恨が生まれた秋山へ一騎打ちを要求。秋山も応じ両者のシングル対決が確実となった。バックステージで小峠は「シングル決定ってことですね。TEAM NOAHじゃなくて俺自身に足りなかったのが、このヒリヒリ感というか。やっぱいいっすね。怖い先輩に挑めてるほうが、レスラー小峠篤司として良いものが出てると思うし、もってこいですよ。完封負けなんてない、勝ちますよ。当たり前ですよ」と宣言した。
秋山は「小峠とシングルやってやるよ。その代わり言ったこと後悔すんなよ、フルパワーで行ってやるからな」と不敵に言い放った。
◆4・27横浜全成績
▼メインイベント世界ヘビー級選手権
〇王者・齋藤彰俊(15分31秒、スイクルデス→片エビ固め)挑戦者・永尾颯樹●
▼6人タッグマッチ
△潮崎豪、藤田和之、モハメドヨネ(20分時間切れ引き分け)石川修司、飯野雄貴、納谷幸男△
※延長戦10分1本勝負
〇潮崎豪、藤田和之、モハメドヨネ(4分41秒、豪腕ラリアット→片エビ固め)石川修司、飯野雄貴●、納谷幸男
▼20分1本勝負
〇遠藤哲哉(15分24秒、バーニングスタープレス→エビ固め)Hi69●
▼20分1本勝負
〇小峠篤司、ブラックめんそーれ(14分32秒、キルスイッチ→片エビ固め)
秋山準、瑠希也●
▼20分1本勝負
〇ヨシ・タツ(11分53秒、逆エビ固め)大和田侑●
2024年04月28日 10:00
【プロレス蔵出し写真館】「すべて初心に返って裸一貫から出直す」
大相撲第54代横綱、輪島がそう表明してプロレス入りしたのは、今から38年前の1986年(昭和61年)4月13日。全日本プロレスのジャイアント馬場会長が同席して、永田町のキャピトル東急ホテルで入団発表を行った。
すぐさま馬場とともに米国遠征に出発し、修行を積んだ輪島大士は同年8月7日に米カンザス州カンザスシティ・メモリアルホールでプロレスデビューを果たした。馬場とのタッグでJR・ホッグ&アースクェイク・フェリス組に快勝した。
全米各地で7戦こなした後、石川・七尾総合市民体育館で狂虎タイガー・ジェット・シンを相手に国内デビュー戦。試合時間は短かったものの、ケレン味ないファイトはプロレスファンに好感を与えた。
海外デビューから1年を迎えようとしていた翌87年8月6日、輪島は千葉・山田町の千葉スプリングス・カントリー倶楽部にいた。輪島は馬場とともに「Qtaiクイーンズ・ゴルフカップ」のプロアマトーナメントに出場していた。小田美岐プロとパーティーを組み、結果は31位。バーディーとパーを1つ記録してスコアは馬場を上回った。
カメラを向ける報道陣に、シンがサーベルをくわえるポーズをまねて、クラブを口にくわえるサービスショットを披露した(写真)。馬場からゴルフ解禁を許された輪島は生きいきしていた。
本業のプロレスでは天龍源一郎から容赦ない攻めを受け苦悶する輪島だったが…。
翌88年初頭、1月2日の後楽園大会でアブドーラ・ザ・ブッチャーと対戦した輪島はなすすべなくエルボードロップ3発を食らう。レフェリーのジョー樋口をタックルで吹っ飛ばしたブッチャーは4発目を敢行。テレビ解説の馬場は「手も足も出ないってのは、このことですね」と厳しいコメントを発した。輪島は精彩を欠いていった。
そんな輪島の引退が報じられたのは東スポ88年12月28日付紙面。26日に米国から帰国した馬場の口から明かされた。
「世界最強タッグの最終戦(12月16日、日本武道館)が終わった後、輪島と石川(敬士)が連れ立って正式に引退したいと言ってきた。本人たちが辞めると言ってきたので…。本人たちにリングに上がろうという気力が消えてしまったのだから、どうしようもないかもしれない」と打ち明け、翌27日に本人たち不在のまま馬場が会見で2人の引退を発表した。
輪島のプロレス生活はわずか2年8か月で終止符を打った。
思い返すと、輪島のプロレス入りは86年4月8日付、日刊スポーツの紙面で明らかになった。1〜3面ぶち抜きで「輪島プロレス入り!今週中に発表、今月米国修行=馬場の全日本、12月デビューへ」と衝撃的なスクープ記事だった。
東スポ(専門誌も)は寝耳に水で、上層部の会議で担当記者は世紀の大誤報ですと否定したという笑えない話もある。
元日刊スポーツX氏は「芸能界に顔の通じてる記者が社内にいた。輪島さんって芸能人との付き合いもあったので。某芸能プロダクションがネタ元」と回想する。
ところで、引退した輪島と再会したのは9年後の97年(平成9年)12月16日、千葉・丸の内倶楽部で開催されたゴルフのジャンボ軍団恒例の忘年会・尾崎将司主催の「ジャンボインビテーショナル」だった。
特に親しかったわけではないが、にこやかに歓迎してくれた。しかし、シンが「よろしく」と言ってた旨を伝えると、「何がよろしくだ。もうあいつとは関係ない」。そう吐き捨て去って行った。
シンから伝言を授かったのは、この日から2年前の95年12月8日、IWAジャパン大阪府立の第2競技場大会。控室を訪ねた私に、「輪島はどうしてる? 会ったらよろしく伝えてくれ」。そう頼まれていた。
輪島がプロレスから距離を置いているのを、ひしひしと感じる出来事だった。
さて、2006年(平成18年)12月25日、赤坂プリンスホテルで行われた「2006年度プロレス大賞」表彰式で坂口征二や永源遙らと談笑する輪島がいた。
年月がたち、輪島の中でなにかが吹っ切れたのだろうか。
プロレスライターの小佐野景浩さんは、「輪島さんの素晴らしいところは、プロレスの悪口を一切言わなかった。まぁ、プロレスを辞めるときはいろいろあったと思うんだけど…」と明かす。
「08年にロングインタビューをしたとき、輪島さんは『初めはプロレスをショー的なものだと思っていたけども、いざ、自分がやってみたら、プロレスはそんなもんじゃないなと。それを私はヒシヒシと感じましたね』と言っていましたね。亡くなる前に話を聞けてよかったですよ」(小佐野さん)
人間・輪島は良くも悪くも記憶に残る好人物だった(敬称略)。