2024年04月28日 20:11
「ボクシング・女子6回戦」(28日、堺市産業振興センター) 大阪・浪速高時代に全国高校選抜優勝歴のある高倉日向(19)=ディアマンテ=がプロデビュー戦に臨み、スパットラー・ウンルアン(タイ)に1回1分54秒KO勝ち。豪快なKOデビューを飾った。 高倉はディアマンテジムの創設期に入会し、中学時代から全国王者となり、高校時代には21年に全国高校選抜女子フライ級で優勝するなどアマチュアで活躍。高校卒業後は将来を見据えて看護学校への受験を選び、競技を退いた。しかし入学が決まると、前WBO女子アジア・パシフィック・ミニマム級王者の吉川梨優那(ディアマンテ)のリング上での活躍に刺激を受け、闘志が再燃。学校との文武両道を掲げた上でプロ転向を決めた。 デビュー戦では開始早々、相手が左フックを打って出たタイミングで右を合わせてダウンを先取。これで勢いに乗ると、スピードあるコンビネーションを打ち込み、みぞおちに右ストレートを突き刺して2度目のダウンを奪う。スパットラーは苦もんの表情を浮かべたまま10カウントとなった。 高倉は「相手の左フックを警戒する中でパンチが当たって、これならいけると思った。まさかKO勝ちできるとは思わなかった」と声を弾ませた。「アマチュアと違ってプロはすごく気持ちがいい。癖になる面白さでした。(野上)奈々会長や(吉川)梨優那ちゃんのようにチャンピオンになりたい」と目標を掲げた。 ディアマンテジムの野上真司オーナーは「今日は120点満点。緊張感もあったと思うが、早々に右のカウンターを決めてダウンを奪えたことで波に乗れた。女子の試合でこのようなKOはなかなかお目にかかれない。最高のプロスタート。この調子で上を目指して頑張ってもらいたいです」と今後の躍進を期待した。
2024年05月13日 19:05
「ボクシング・東洋太平洋女子ミニマム級王座決定戦」(6月14日、後楽園ホール)
アマチュアボクシングで世界選手権銅メダルを2度獲得した和田まどか(29)=チームテンカウント=が、プロ2戦目で東洋太平洋女子ミニマム級王座決定戦に臨むことが13日、発表された。6月14日に後楽園ホールで、相手は6勝(4KO)1敗の戦績を持つジュダーティップ・シティチェン(タイ)と対戦する。
和田は4月2日、女子では史上初となるA級(8回戦)でプロデビュー。プロ12戦8勝のピムチャノック・セブジャンダ(20)=タイ=を3回TKOに沈めてデビュー戦を白星で飾った。鳥海純会長は「次で地域タイトルを考えています。3戦目で世界挑戦をさせたい」との方針を述べており、その言葉通りのスケジュールとなった。
2024年05月13日 19:03
「プロレス・新日本」(6月9日、大阪城ホール)
ビッグマッチ「DOMINION 6.9 in OSAKA-JO HALL〜BEST OF THE SUPER Jr.31 決勝戦〜」で、5大タイトルマッチが行われることが13日、発表された。
11日(日本時間12日)の米カリフォルニア州オンタリオ大会で弟子の海野翔太を破ってIWGP世界ヘビー級王座3度目の防衛に成功したジョン・モクスリーは、試合後に急襲して挑戦をアピールしたEVILを相手に4度目の防衛戦を行う。
NEVER無差別級王者・鷹木信悟はヘナーレを挑戦者に迎えて3度目の防衛戦を行う。
KOPW2024争奪戦は、保持者の上村優也と前保持者のグレート−O−カーンが激突する。
NJPW WORLD認定TV選手権試合は、王者ジェフ・コブが石井智宏の挑戦を受けて2度目の防衛戦を行う。
IWGP&ストロング無差別級タッグ選手権試合は、IWGP王者のKENTA、チェーズ・オーエンズ組、ストロング王者のヒクレオ、エル・ファンタズモ組と、後藤洋央紀、YOSHI−HASHI組、マイキー・ニコルス、シェイン・平スト組が4WAYトルネードイリミネーションマッチで激突する。最後まで生き残ったチームが勝者となる。
2024年05月13日 18:24
ボクシングのWBC世界バンタム級王者・中谷潤人(26)=M・T=が13日、神奈川県内で合宿入りし、初めてとなる“3人斬り”スパーリングを公開した。
この日から16日まで神奈川県内で走り込み合宿を行う予定だったが、あいにくの雨で走り込みは14日からとなり、急きょ所属ジムでの「合宿用ジムワーク」に変更。1ラウンド中、相手が30秒ごとに変わるスパーリングを初めて行った。
中谷は「休むヒマももらえないんで、その分辛い。3分で1人の相手だったら休む時間もコントロールしますけど、30秒ずつ。しんどいなと」と、過酷な内容に苦笑。
「(相手が常に)全力で、それに対応しないとダメなんで。自分の反応速度も上げないといけないし。ずっとフルテンポでやるというところではいい刺激になったし、心拍数的にもすごく上がったんで良かったなと思います。3分やるラウンドじゃなくて、30秒でバッって来る相手に対応できる自分を作るのにすごく適してる練習だなと感じたので」と練習の効果を説明した。
「切り替えの部分でテンポを上げたりする時に自分が動ける感覚が今日つかめたので、すごくいい経験になった」と手応え十分だったようで、今後も「やりたいなと。取りあえずしんどかったんで。3人斬りみたいな」と、継続採用する考えを示した。
バンタム級では中谷、WBAの井上拓真(大橋)に加えて今月4日に西田凌佑(井岡)がIBF、6日には武居由樹がWBOの王座を奪取し、主要4団体の世界王座を日本人選手が独占する事態になっている。
中谷は「日本のファンの人はすごく盛り上がると思いますし、選手自体も刺激的なそろい方というか、なかなかない状況だと思う。全員日本人になったのはプラスにとらえていきたい」と、この状況を歓迎。自身の今後については「4つ取るのが一番いい形だと思いますけど」と統一戦を視野に入れつつも「状況にもよりますけど、バンタムで統一というのではなくて、上の階級でも戦っていけるというところで、期待してもらえるところをこれからしていきたい」と、階級変更も選択肢としていた。
また、6日の東京ドームを生観戦して「そういった所にも立てるように頑張りたい」とした。
次戦は夏頃を予定しており、「しっかり丁寧に作っていくところは、今までと変わらず抜かりなくやっていきたい」ときっぱり。14日からの走り込みに向けて「次戦に向けて、しっかりスイッチを入れる。土台作りをしっかりしていく。より無駄のないボクシングをしていかないとならないので、安定感だったり、芯となる部分、軸となる部分を、たくさん体を動かして作っていきたい」と意気込んでいた。
2024年05月13日 16:59
全日本プロレスの世界タッグ王者・斉藤ブラザーズ(ジュン&レイ=37)がThe Endことパロウ、オディンソン組を迎えての初防衛戦(29日、東京・後楽園ホール)に向けてDOOMした。
2024年05月13日 16:33
全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル2024(CC)」を制した宮原健斗(35)が13日に都内で会見し、安齊勇馬に挑戦する3冠ヘビー級王座戦(29日、東京・後楽園ホール)への意気込みを語った。
前夜の斉藤ジュンとの優勝決定戦を激闘の末に制し、2度目のCC優勝を達成した宮原はそのままリング上から安齊への挑戦を表明。これが正式に認められて決戦が決まり「俺から見てこの安齊勇馬はまだ3冠ベルトが似合っていない。それはなぜか。この全日本プロレスには世界で一番ベルトが似合う男がもういるからだ。この3冠ベルトを巻くのはお前にはまだ早いんじゃないか。そして何よりこのベルトが重荷になっているんじゃないかな? 5月29日で楽になるから安心しなさい。この3冠ベルトを巻いてやりたいことが俺にはあるからね」と、会見に同席した若き王者を上から目線でジロリとにらんだ。
これに安齊から「宮原選手が世界一ベルトが似合う男なんだったら、5・29、俺が勝って宮原選手に代わって世界一ベルトが似合う男になろうと思います。確かにこのベルトを巻いてからプレッシャーも期待もいろんなものが押し寄せています。だけどプレッシャーがかかればかかるほど、期待されればされるほど面白いものですよね。このベルトはまだ手放したくないので勝ちます」と返される。
すると宮原は不敵な笑みをたたえ「俺はまだ早いと言っているんだ。だって、俺の熱狂に勝てるわけないんだから。確かに新時代の活躍っていうのは無視できない。だけどこの世界にありがちな下の世代に譲るようなことはしたくないので実力でもぎ取れと。まあ無理でしょうね、今は」と揺るがぬ自信をみなぎらせた。
どこまでも上から目線のその姿に安齊からはとうとう「邪魔なオールド世代がいるなら力づくで倒して、僕を見せつけます」とバッサリ言い放たれる。これに宮原は「俺も聞きたいんだけどオールドなの? なんで俺がこっち(オールド世代)にくくられているか考えたんですよ。それで思ったのは俺がここ数年、すごすぎる試合をしてそれが伝わりすぎていて、このベルトを巻いているのが伝わりすぎたからじゃないかな、と。俺別にオールドじゃねえし。35歳だから」と言い返した。
宮原は最後に「いろいろ言いましたが、5月29日は叩き潰します」と宣言。最年少王者を破り、まだまだ若いところを見せられるか。
2024年05月13日 14:39
ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)が13日、自身のX(旧ツイッター)を更新。6日に東京ドームで行われ6回TKOで勝利したルイス・ネリ(メキシコ)との防衛戦で、1回に喫したプロ初のダウンを振り返った。
「そりゃ良い意味でも悪い意味でもいつもより気合いは入ってたよ それが1ラウンド目を含め悪い方向に転んだとは思ってない!! あれはネリの渾身の一発だった」と記した。
井上は1回に接近戦からネリの左フックをもろに浴びてリング上にはいつくばり、まさかのプロ初ダウンを喫した。ただ、2回にダウンを奪い返すと、5回にもダウンを奪い、6回には一気に攻勢に出て衝撃的な右ストレートで“悪童”をたたきのめした。
34年ぶりの東京ドーム興行は4万3000人の大観衆を集めた世紀の一戦。普段とは違う気合が入っていたと正直に明かしたモンスターにSNSでは「こういう所がカッコよすぎばい!!」「対戦相手にリスペクト送ってるの素敵です!!」「ネリもあっぱれ!って事ですね」「あのダウンのおかげで会場ぶち上がってたんで結果オーライです」などと反応があった。
2024年05月13日 14:33
新日本プロレス6月9日大阪城ホール大会の第一弾対戦決定カードが13日に発表された。
同大会では現在開催中の「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」の決勝戦が行われることが発表済み。この日は5試合のタイトルマッチの開催が決定した。
IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリーは「ハウス・オブ・トーチャー」のEVILとのV4戦に臨む。EVILは11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア大会で挑戦表明し、ベルトを黒く塗りつぶす暴挙に出ている。
さらにNEVER無差別級王者の鷹木信悟は、HENAREとのV3戦が決定。HENAREは今年2月の大阪大会で頭部裂傷のダメージを負い、長期欠場していた。
またKOPW保持者の上村優也はグレート―O―カーンとの争奪戦、NJPW WORLD認定TV王者のジェフ・コブは石井智宏とのV2戦がそれぞれ決まった。IWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権は4WAYトルネードイリミネーションマッチが決定。IWGPタッグ王者のKENTA&チェーズ・オーエンズ、STRONG無差別級タッグ王者のヒクレオ&エル・ファンタズモ、毘沙門(後藤洋央紀&YOSHI―HASHI)、TMDK(マイキー・ニコルス&シェイン・ヘイスト)が4つ巴で2つのタッグタイトルを争うことになる。
2024年05月13日 13:06
新日本プロレス6月9日大阪城ホール大会で「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILがIWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(38=AEW)に挑戦することが13日に正式決定した。
2024年05月13日 06:00
女子プロレス新団体「マリーゴールド」が、いよいよ20日に東京・後楽園ホールで旗揚げする。注目のメインでジュリア(30)と豪華コンビを結成するのが林下詩美(25)だ。3月まで在籍した業界盟主「スターダム」ではともに中心選手だった2人は、新団体をどこに導こうとしているのか。神奈川県内で11日から1泊2日の日程で行われた強化合宿に参加した詩美を直撃。「打倒・スターダム」への思い、憧れの米WWEスーパースターとの対戦希望を激白した。
――合宿を終えて
詩美 普段練習の話しかしてなかったから、一緒にトレーニングをして夜中3時までトランプやUNOをしてプライベートな話までした。うたは人見知りだけど、みんなが明るくて仕事以外の話までできる関係を築けてると思う。旗揚げ戦に向けて、一気に団体の士気が高まりましたね。
――マリーゴールドでの初陣となった4日のノア両国大会では完勝した
詩美 幸先いいスタートになった。いろんな人と戦いたいと思ってマリーゴールドに来たから、早速ノアのリングで戦えて楽しかったね。裏では武藤敬司さんに初めてお会いできたんだ。実はお父さん(林下清志氏)と武藤さんは同じ専門学校出身で「ああ、君がビッグダディの娘か。お父さん元気か? よろしく伝えてくれよ。新団体頑張ってな」って声をかけてくださった。プロレス界にものすごく貢献された方からいただいたエールは重たかったし、よりマリーゴールドを成功させるぞと気合が入りました。
――新団体でやりたいことは
詩美 マリーゴールドが女子プロレス界のトップであることを当たり前にしていく。そして選手一人ひとりがどんどん成長して、すごい選手がたくさんいる中で私がトップを走り続けたい。
――古巣「スターダム」が業界盟主に君臨する
詩美 自分がいたからこそ、スターダムがすごい団体なことはわかってる。でも、そこを出たからには「追いつけるように頑張るぞ」っていう気持ちでじゃダメ。スターダムを超えていかないと。
――8月でデビュー7年目を迎える。自身の野望は
詩美 一時期はスターダムで赤いベルト(ワールド王座)も女子プロレス大賞も取って、林下詩美の絶頂期だった。その後なかなかベルトが巻けなくて、ユニットリーダーとして後輩の面倒を見てきた。今度は私がもっと自我を出して、ベルトを巻いて女子プロ界の頂点に立つことを目指したい。もっともっとプロレスを広めていきたい。そして戦いたい人がいる。
――ロッシー小川代表が米WWEからの招聘を目指すイヨ・スカイ(紫雷イオ)のことか
詩美 実現したらうれしいな。イヨさんに憧れてスターダムに来たけど、入れ違いでリングで会うことができなかった。去年の夏に米国遠征に行ったとき、イヨさんが車を運転してくれ、ご飯に連れていってくださったり、たくさん面倒を見ていただいて。練習にも参加させてもらったんですけど、イヨさんとペアになる機会があって。ものすごい緊張しちゃってイヨさんの顔面を思いっきりパンチしちゃった…。それでも「大丈夫、続けて」って優しかった。
――その翌月にイヨはWWE女子王者になり、今年4月まで防衛した
詩美 WWEでトップを取る直前のイヨさんの練習を間近で見て、勉強になった。コスチュームを着てなくてメークもしてない普段の練習着なのに、リングでの存在感が半端なくて思わず見とれちゃった。だからやっぱりリングで会いたい。
――旗揚げ戦ではジュリアと組み、Sareee&ボジラと対戦する
詩美 ノアの大会でも、ジュリアが横にいることがすごく不思議だった。合宿では同じ部屋だったから一緒にお酒を飲んだり、宴会ではカラオケで一緒に歌ったりした。ジュリアは歩み寄るタイプだけど、私は自由人。性格的には全く違うけど「マリーゴールドを業界一にする」っていう目指しているところは同じだなと今回の合宿でも確信できた。組むのが楽しみだよ。
2024年05月13日 06:00
女子プロレス「スターダム」のフューチャー王者・吏南(17)と「ディアナ」のWWWDクリスタル王者・ななみ(17)のタイトル戦が浮上した。
2人は12日の後楽園ホール大会で行われた6人タッグマッチ(妃南&レディ・C&ななみvs渡辺桃&吏南&フキゲンです★)で激突。試合は吏南がダイビングダブルニードロップで妃南を沈めた。
体調不良で欠場した上谷沙弥に代わり、この日は緊急参戦となったななみは試合後「やっぱり強さとか派手さとか、目につくのは吏南選手。ベルトをかけて対戦したいという思いが強くなった。今日あおられて、さらに火がついた」とタイトルをかけての対戦を熱望した。
するとこの日がフューチャー王座獲得から1年で、これまで8度の防衛に成功している吏南はすぐに返答。「ななみ、ディアナのチャンピオンとか言ってたよな。別にそっちでもいいよ、このベルトでもいいよ。タイトルかけてやりあいましょう」と真っ向から対戦を受ける姿勢を見せた。
スターダムとディアナ、両団体の若手王者がタイトルをかけて激突する。
2024年05月13日 06:00
全日本プロレスの春の祭典「チャンピオン・カーニバル(CC)」を5年ぶりに制したエースの宮原健斗(35)が、次なる目標を3冠ヘビー級王座も戴冠してのチャリティー大会出場に定めた。
12日に横浜BUNTAIで行われたCC優勝決定戦で最凶双子の兄斉藤ジュン(37)と対戦。壮絶なシーソーゲームで何度もピンチを迎えたが、最後はシャットダウンスープレックスホールド2連発で巨体を沈めて、2度目のCC優勝を手にした。
試合後は3冠王者の安齊勇馬(24)に「新時代? 叩き潰したろか、コラ」と挑戦を表明。29日の東京・後楽園ホール大会を決戦の場に指定すると「俺はプロレスの団体なんて超越しているからな。まだまだ俺がやらなきゃいけないことがあるだろ!」と自己陶酔して叫び、拍手を浴びた。
久々Vの要因は、経験から導き出した禁欲作戦だった。宮原は「自分自身の欲を制する。今回はこれを貫きました。過去を踏まえると、それが一番自分にとってはいい結果につながると思ったんで」と胸を張る。快楽を我慢することでエネルギーをためたとし「普段の楽しいを抑えると、幕から出た時のエネルギーが違うんです。僕の場合はね」。飲酒はもちろんラーメンや映画鑑賞、移動以外のドライブも封印したとのことだ。
安齊への挑戦が決定的になっただけに、禁欲を延長する上に「オレンジジュースも封印します!」と小鼻を膨らませた。それだけ気合が入るのは、熱望していた入場無料の能登チャリティー大会(6月10日、石川・七尾市田鶴浜体育館)開催が決まったからだ。
エースは「僕が3冠王者&CC覇者として元気を届けたい。だって、プロレス界を超越した男・宮原健斗が先頭に立たなきゃダメでしょ?」と拳を握る。マット界きっての元気印はこの勢いで突っ走るつもりだ。
2024年05月13日 05:00
「プロレス・全日本」(12日、横浜BUNTAI)
全日本プロレスのシングル最強を決めるリーグ戦「チャンピオン・カーニバル」の優勝決定戦が12日に行われ、Aブロック1位の宮原健斗がシャットダウンスープレックスでBブロック1位の斉藤ジュンを破り、5年ぶり2度目の優勝を飾った。
2024年05月13日 05:00
「大相撲夏場所・初日」(12日、両国国技館)
番狂わせが止まらない一日に、館内が騒然とした。2006年秋場所6日目以来18年ぶりに、出場した5人以上の横綱、大関がそろって黒星を喫し、昭和以降の初日としては初めての総崩れ。役力士で白星発進を決めたのは大の里のみで、客席からはどよめきの声が連鎖した。
幕内後半戦の審判長を務めた高田川審判部長(元関脇安芸乃島)は「相撲内容的にこういうことはあるけれど、大関、横綱5人全員が負けるとは思わなかった」と驚きを隠せず。初日の独特な緊張感を敗因の一つに挙げる一方で、「対戦相手の方が良い相撲を取っていたし、前に出る気迫が見受けられた」と勝者を率直に評価した。
番付の重責を果たせず口も重くなった。横綱、大関陣で唯一取材に応じたのは琴桜だけで、琴ノ若から改名後、初の一番を白星で飾れなかったことに「必死に取っているだけ。明日に向けて切り替える」と口にした。
貴景勝に至っては支度部屋へ引き揚げた際に左足を引きずり、心配なところを見せた。2日目以降は上位陣の意地を見せられるのだろうか。
◆八角理事長(元横綱北勝海)「照ノ富士は焦って我慢できなかった。4大関も負け、お客さんに申し訳ない。上位は2日目から気合を入れ直してほしい」
◆出場5人以上の横綱、大関の全敗 2006年秋場所6日目以来。横綱朝青龍と白鵬、千代大海、魁皇、琴欧洲、栃東の5大関が黒星を喫した。
2024年05月13日 05:00
「大相撲夏場所・初日」(12日、両国国技館)
横綱、大関陣が全員敗れる大波乱の幕開けとなった。新小結大の里(23)=二所ノ関=は横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)をすくい投げで撃破し、横綱戦初白星を挙げた。大関陣は、琴ノ若改め琴桜(佐渡ケ嶽)が平幕大栄翔(追手風)に押し出され、かど番の霧島(音羽山)は豪ノ山(武隈)に苦杯。貴景勝(常盤山)、豊昇龍(立浪)も黒星を喫した。横綱と4人以上の大関が全員出場しての総崩れは、2006年秋場所6日目以来18年ぶりで、初日では昭和以降初めて。
注目の新小結が、歴史的波乱の日を締めくくった。照ノ富士を腹ばいにさせた大の里は大きくうなずき、弾むような足取りで戻って勝ち名乗りを受けた。2度目の挑戦で横綱戦初勝利。館内の大歓声を一身に浴びた。
苦い経験を無駄にはしなかった。初挑戦の初場所では、勢いのまま走って上手投げを食らった。当たって前に出たのはこの日も同じ。そこからが違った。もろ差しになると、相手の強引な左小手投げを見透かしたように右ですくい、最後は上からひと押し。「(初場所)そのままじゃダメだと自分なりに考えた。あの時の反省を生かして相撲をとることができてよかった」。春巡業でも稽古をつけてくれた横綱への“恩返し”を、あくまで冷静に振り返った。
朝から落ち着いていた。横綱と戦う初日でも稽古場には下りず、師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)も「自分の調整があるんじゃないですか。『まだ早ぇよ』って言っときました」と苦笑する大物ぶり。“オレ流”を貫き「チャンスは初日じゃないの?」という師匠の読みを現実にした。
両親ら家族も国技館で観戦。母・朋子さんには、母の日に最高の白星をプレゼントした。「勝てたのでうれしかった。勝ちを目の前で焼き付けてくれたと思う」と孝行を喜んだ。
幕下10枚目格付け出しでデビューしたのは昨年夏場所。初日は黒星だった。「自分自身どうなることかと思った。まさか1年後、初日に横綱に勝つとは考えてもなかった」。想像をはるかに超える速度で成長を遂げる大器。春場所でわずかに届かなかった初優勝へ、最高のスタートを決めた。
2024年05月13日 05:00
新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア大会で、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(38=AEW)が海野翔太(27)の挑戦を退け、3度目の防衛に成功した。師弟対決後の感動のリング上をぶち壊したのは、「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」のEVILだ。何とベルトを暗黒化して、どういう理屈か「本物の王者」に名乗り出る始末。その真意を問うと、衝撃の証拠写真が送られてきた――。
モクスリーと海野の王座戦は、互いに一歩も譲らない大激闘となった。王者の高角度デスライダーで終止符が打たれると、リング上では師弟が座礼で健闘をたたえ合う。
ここでEVILが乱入して、感動のフィナーレを台無しに。ベルトをスプレーで黒く塗りつぶした上に「俺が本物のIWGP世界王者だ。次の挑戦者はお前だ」となぜか立場逆転状態から挑戦表明を繰り出し、6月9日大阪城ホール大会での激突が急浮上した。
EVILの主張が理不尽なのは毎度のこととはいえ、自身を「本物の王者」と名乗るのはさすがに無理がある。しかしその疑問は大会後に解決した。
けたたましく鳴った記者のスマホには「EVIL」の邪悪な4文字が…。通話口から「見ての通りIWGPのレベルに達してない、偽物同士の戦いだっただろ。今日の試合で、アイツが偽物のベルトを持ってる偽物のチャンピオンだってことに、みんな気づいたんじゃねえか? 疑い深いお前らのために証拠も見せてやるよ」と言い放つと、何とIWGP世界ベルトを手にしたEVILの写真が送られてきたのだ。ベルトは黒く塗りつぶされた上にモクスリーが持っているはずだが、一体どういうことなのか。
実は、IWGP世界ベルトはこの世に2本存在する。2021年8月に、負傷による王座返上を不服としたウィル・オスプレイがベルトを自作し、自称王者として活動。翌22年1月東京ドーム大会で当時の王者オカダ・カズチカに敗れたことでこの偽ベルトは団体預かりとなっていた。日常的に事務所へ不法侵入しているEVILが、これを約2年4か月ぶりに公の場に持ち出した可能性が極めて高い。
盗っ人たけだけしいEVILは「成田(蓮)も言ってただろ、アイツは偽物のチャンピオンだって。まあモクスリーのアホには、オスプレイのアホが作った偽ベルトがよく似合ってはいるが…。品のねえ試合ばっかり繰り返して、もう俺も我慢の限界だよ。これ以上俺の会社で好きなマネさせてらんねえんだよ。よく覚えとけ」と、どこにもうなずくことができない宣戦布告と同時に、国際電話を終了した。
自称最高権力者にして自称本物のIWGP世界王者という、厄介極まりない存在が誕生してしまった。