©sports-topics.net 2024
2021年05月06日 14:27
プロボクシングのWBA世界ライトフライ級スーパー王者・京口紘人(27=ワタナベ)が6日、音声配信サービス「NowVoice」で、エルウィン・ソト(24=メキシコ)と高山勝成(37=、寝屋川石田)のWBO世界同級タイトルマッチ(日本時間9日、米テキサス州アーリントン)の展開を予想した。 京口はソトと同じ英興行大手マッチルーム社と契約。高山が15年12月に敗れたホセ・アルグメド(メキシコ)と17年7月に対戦して、IBF世界ミニマム級王座を獲得している。 ソトについて「年齢も若く勢いがある選手。好戦的でフックを多用する。パンチもあるし、手数も多い」と印象を語り、「マッチルームと契約しての初戦。アピールしたいという気持ちがあり、良い状態に仕上げてくると思うのでソト選手が優勢かな」と予想した。 高山については「正式にタイトルマッチが決まったのが、1カ月を切ってからと聞いている」と準備期間の短さを指摘。「対策はできないと思う。自分自身の底上げしかできない」とし、「経験豊富なので敵地だったり、海外という部分は不安要素にならない」と期待。「ソト選手が有利」という予想だが、高山が勝つパターンとして「前半ポイントをリードして中盤以降の負傷判定」を挙げた。 自身は3月に米テキサス州ダラスでアクセル・アラルゴン・ベガ(メキシコ)に5回TKO勝ちして3度目の防衛に成功。今後は他団体王者との統一戦を視野に入れており、「タイトル保持する選手と統一戦という形で戦う可能性もあるので注目している」と話した。
2024年04月28日 06:00
「WWEドラフト」が26日(日本時間27日)のWWE・スマックダウン(オハイオ州シンシナティ)で行われ、戸澤陽(38)はロウ残留となった。
ロウ、スマックダウン、NXTによるブランド間の選手移動「WWEドラフト」は今回ルールが大きく変わり、現王者は対象外となった。スマックダウンの統一WWEユニバーサル王者コーディ・ローデス、WWE女子王者ベイリー、WWEタッグ(旧スマックダウンタッグ)王者グレイソン・ウォーラー&オースティン・セオリー、US王者ローガン・ポール、ロウの世界ヘビー級王者ダミアン・プリースト、女子世界王者ベッキー・リンチ、世界タッグ王者ミズ&Rトゥルース、インターコンチネンタル王者セミ・ゼインは、そのまま現在のブランドの所属となる。
WWE女子タッグ王者のアスカ&カイリ・セインは対象選手となる中、WWE殿堂者のJBLによって、ユニット「アルファ・アカデミー」(チャド・ゲイブル、オーティス、戸澤、マキシン・ドゥプリ)がロウに4番目に指名されたことが発表された。2016年のWWE入りからしぶとく生き残ってきた戸澤は、ロウ残留となる。
一方で、ユニット「アルファ・アカデミー」は、リーダーのゲイブルが過激化。これまではお調子者ユニットとして活躍してきたが、先週のロウでゼインに敗れたことで悪の道に走り出した。前回ロウでは仲間の戸澤を「お前はおふざけ男だ。毎週、ここでダンスして負けているだけじゃないか! 哀れなヤツだ」とこき下ろした。それでも戸澤は忠誠を誓ったのだが…今後が何とも不透明なロウ残留となった。
ドラフトでは、スマックダウンにビアンカ・ベレア、ランディ・オートン、ナイア・ジャックス、LAナイト、ザ・ブラッドライン(ソロ・シコア&タマ・トンガ&ポール・ヘイマン)、AJスタイルズ、カール・アンダーソン&ルーク・ギャローズらが所属となり、NXTからカーメロ・ヘイズが昇格した。ロウにはジェイ・ウーソ、セス・ロリンズ、リブ・モーガン、リコシェ、シェイマス、シェイナ・ベイズラーらが指名され、NXTからはキアナ・ジェームズがメインロースター入りを果たした。
また、7日の祭典「レッスルマニア40」でコーディに敗れ、統一WWEユニバーサル王座から陥落したトライバル・チーフローマン・レインズは今回のドラフトを辞退したと、代理人のヘイマンが発表した。
ドラフトは29日のロウでも行われ、イヨ・スカイ&アスカ&カイリの「ダメージCTRL」とキング・オブ・ストロングスタイル中邑真輔の所属が決まる。
この日のスマックダウンは「ABEMA」にて放送された。
2024年04月28日 06:00
女子プロレス「スターダム」のビッグマッチとなる27日の横浜BUNTAI大会は、大盛況で幕を閉じた。
横浜のプロレス・格闘技の聖地だった横浜文化体育館がリニューアルオープンしたプロレスこけら落とし興行は、2735人(主催者発表)の観衆を動員。タイトル戦6試合が行われ、メインの王者・舞華 vs 渡辺桃のワールド王座戦終了まで約5時間のロング興行となった。
大会後、岡田太郎社長(36)は「選手の今日の戦いを見て、お客さんが声を上げて反応してくれた。今までよりも熱が入って応援してくれたんじゃないかと思うので、このままスターダムはドンドン高いところを目指して走り続けていく。その手応えは、この選手とならできるなと感じました」と振り返った。
タイトル戦以外にも、スターライト・キッドの大江戸隊追放や、約4か月ぶりに登場したテクラの大江戸加入など、多くのサプライズもあった。一方でアジャコングと伊藤薫の初参戦が実現しただけでなく、アイスリボン・藤本つかさが電撃登場。中島安里紗との「ベストフレンズ」で岩谷麻優に対戦を要求するなど、他団体選手との積極的な交流が目立った。
岡田社長は「女子プロレス界を盛り上げるために、面白いことがあれば何でもやる。それはスターダムのリングであろうが、他団体のリングであろうが、日本のリングであろうが、アメリカのリングであろうが、それ以外であろうが変わらない。面白いことが起こるぞという火種ができたら、みんなで大事にしていく」と説明する。
また、これまで交流が途絶えていたアイスリボンとの氷解を印象づけた。岡田社長は「私がこの女子プロ界及びプロレス界で一番、NGのない男だと思いますので。もしかしたらファンのみなさまは『大丈夫?』とか、いろいろ言われるかもしれませんが、私としてはみなさんが『初めまして』なので、『面白い、やりましょう』となったら一緒にやっていくということであります」。
今後も分け隔てなく他団体やフリーの選手と交流し、業界盟主の座を守る。
2024年04月28日 05:00
大相撲の春巡業が27日、埼玉県所沢市で行われ、横綱照ノ富士(伊勢ケ浜)が幕内平戸海(境川)と三番稽古をこなした。7番とり、低く腰を下ろして寄る形などを確認。夏場所(5月12日初日、両国国技館)で初挑戦を受けることが濃厚な24歳を指名し「いい動きをするヤツとやりたかった。(自身の)動きは悪くないのでは。(途中休場した春場所前より)全然いいと思うよ」と手応えをにじませた。
稽古で初めて横綱の胸を借りて2勝した平戸海は「一番一番がすごく重くて。(対戦は)楽しみです」と挑戦を心待ちにした。
2024年04月28日 05:00
新日本プロレス27日の広島大会で行われたKOPW争奪戦は、挑戦者の上村優也(29)がグレート―O―カーンを撃破し、新保持者となった。
2024年04月28日 05:00
女子プロレス「スターダム」の白ベルトこと、ワンダー王座をめぐる争いが激化している。
27日の横浜BUNTAI大会では王者の安納サオリ(33)に「シンデレラ・トーナメント」覇者の羽南(19)が挑戦。試合は次第にヒートアップし、挑戦者がブロックバスターを放つと、安納も負けじと同じ技で応戦した。さらにエルボーの相打ちで、両者ともにダウンする場面もあった。
20分過ぎに羽南がブロックバスターホールドから岩石落とし2連発を発射。追い込まれた王者だったが3発目を決めさせず、逆さ押さえ込みからブリッジするポテリングで逆転の3カウントを奪った。
V2に成功した試合後は「こんな魅力的な19歳、うらやましいわ。未来しかない。でもさ、こんな33歳も魅力的ちゃう? 今日はありがとう」と羽南の奮闘をたたえていたところ、そこに現れたのが盟友のなつぽいだ。
さらに「ちょっと待った!」と壮麗亜美も登場し「次の挑戦者は私、壮麗亜美だ」とアピール。だが、なつぽいも負けていない。「何を言ってるの? 空気読んで」と主張し、2人は舌戦を繰り広げた。
この状況を見た安納は「そこ、試合決定で!」と次期挑戦者決定戦を提案。「個人的には、なつみ(なつぽい)と約束したし、次はなつみかなと思っていたけど、2人の戦いも見てみたい。うれしいな、このワンダーに挑戦する選手が現れて」と王座戦線の活性化を歓迎しつつ「私はもう止まらん。このベルトとともに歩んでいく、大きくなるって何度も言ってるから。これからも注目してとは言わん。でも、見逃したら後悔させてやる」と自信の笑みを浮かべ、今後の防衛ロードを心待ちにした。
2024年04月27日 22:33
新日本プロレス27日の広島大会で、「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(LIJ)」の内藤哲也(41)がノアのジェイク・リーに底力を見せつけた。
LIJは現在「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」と抗争中。そんな中で内藤は23日後楽園大会で、ドリラ・モロニーとのシングル戦の最中に乱入したジェイクにKOされていた。
この日の大会では鷹木信悟、辻陽太、高橋ヒロム、BUSHIと組み、ジェイク、デビッド・フィンレー、ゲイブ・キッド、クラーク・コナーズ、モロニーと5対5イリミネーションマッチで激突。新日本マット初参戦となるジェイクに注目が集まったが、広島カープをこよなく愛する内藤にとって、広島はホームだけに負けられない。何とカープのマスコットキャラ・スラィリーとともに入場し、会場を大いに沸かせた。
両チームから続々と脱落者が出る中、最後は内藤とジェイクが一人ずつ残って雌雄を決する展開に。エプロンに立たされたところでFBSを狙われあわやオーバー・ザ・トップロープの危機に陥った内藤だったが、これを間一髪で回避する。ジェイクとのエプロンでの攻防を水面蹴りで制すると、即座にリングに戻り低空ドロップキックを発射。ジェイクを場外へ突き落とし、オーバー・ザ・トップロープで失格に追い込んだ。
一人残りでLIJに勝利をもたらした内藤は、リング上でマイクを握ると「ここ広島は俺のホーム。やっぱ俺、マツダスタジアムで試合したいわ。まあただ、俺がやりたいって言ってるだけで、正式決定じゃないけどね。そこはトランキーロ、あせらずに新日本プロレスからの発表をお待ちください」と野望を激白。代名詞の「デ・ハ・ポン!」大合唱で大会を締めくくると、スラィリーもリングに招き入れ拳を突き合わせた。
バックステージではスラィリーとヒーローインタビューを敢行しつつ、2022年12月のドラディション代々木大会以来となるジェイクとの再会を振り返った。「彼の名前はもちろん知ってたし、こうしてリングで戦えることを俺は待ち望んでたよ。やっと来たか。今日はそんなに長い時間リングで戦うことはなかったけど、ジェイク・リーもよほど俺のことが気になるようだね。じゃあまたどこかで遊ぼうぜ」とメッセージを送った。
一方のジェイクは「冷静になれ…クソっ! なれるか!」と悔しさをあらわに。「おい内藤! あれで勝ったと思うなよ。私からガッツリ(3カウントを)奪ってみろ。私はまたいつでもどこでもやっていくからな」と早期の再戦を誓っていた。
2024年04月27日 22:10
WWE女子タッグ王者のカブキ・ウォリアーズ(アスカ&カイリ・セイン)が、次回PLE「バックラッシュ」(5月4日=日本時間5日、フランス・リヨン)でビアンカ・ベレア&ジェイド・カーギルの挑戦を受けることが正式に決定した。
アスカ&カイリは悪のユニット「ダメージCTRL」の盟友ダコタ・カイとのトリオで、6日の祭典「レッスルマニア40」に臨んだが、ビアンカ&ナオミ&ジェイドに完敗。ムッキムキの肉体を誇るビアンカ&ジェイドの強力チームからは、タイトル挑戦を要求されていた。
26日(日本時間27日)のスマックダウン(オハイオ州シンシナティ)では、遺恨深まる両チームが仏決戦でタイトルをかけて激突することが発表された。この日に行われた「WWEドラフト」で、全体1位指名でスマックダウン所属になったビアンカは、会場インタビューで打倒ダメージCTRLを宣言。「私にはダメージCTRLと多くの因縁がある」とした上で、「ダメージCTRLに終止符を打つ機会をついに手に入れた。ジェイドはそのための完璧な人物だわ」とタッグ王座取りに自信満々だ。
ダメージCTRLはイヨ・スカイ&アスカ&カイリらがリーダーのベイリーを追放。祭典ではイヨはそのベイリーに敗れ、WWE女子王座から陥落した。そうした経緯から「今、ダメージCTRLはバラバラになりつつある。だから私とジェイドが『バックラッシュ』でタイトルを奪えば、カブキ・ウォリアーズはここスマックダウンに戻ってくる意味がなくなる」とアスカ&カイリのスマックダウン追放を予告した。
ここで入場テーマが鳴ってカブキ・ウォリアーズが登場。王者コンビはアスカがベルトを掲げ、「こいや! オラッ! ボケッ!」とビアンカが理解不能な日本語で口汚くののしると、カイリも「やるか、コラッ! こいや、こいや、今からこいや!」と挑発した。さらに元AEWの大物ジェイドが入ってくると、アスカが「出ていけや、オラッ!」とまたも日本語で罵声を浴びせ、両チームは一触即発となった。
今回の「WWEドラフト」では、スマックダウンの統一WWEユニバーサル王者コーディ・ローデス、WWE女子王者ベイリー、ロウの世界ヘビー級王者ダミアン・プリースト、女子世界王者ベッキー・リンチら現王者は対象外となった。だが、WWE女子タッグ王者には、両ブランドに出られる特権がある。このため、アスカ&カイリは指名対象になっている。もちろんタッグ王座を失えば、この特権も消えることになる。団体内で影響力を持ち続けるためにも、カブキ・ウォリアーズにとっては負けられない大一番だ。
この日の「スマックダウン」では「ABEMA」にて放送された。
2024年04月27日 21:45
新日本プロレス27日広島大会で、KOPW保持者のグレート―O―カーンが上村優也(29)との争奪戦で歴史的大敗を喫し、分不相応なタイトルをようやく手放した。
2024年04月27日 21:41
女子プロレス「スターダム」のワールド王座戦(27日、横浜BUNTAI)は王者・舞華が、渡辺桃(24)との3本勝負を制し、4度目の防衛に成功した。
同会場のプロレスこけら落とし興行のメインイベントで2人は、同王座戦史上初となる「ノーマルルール」、「エニウェア・ハードコアルール」、「ラストウーマン・スタンディングルール」の3本勝負で激突。
1本目から互いに大技を繰り出し合い、舞華が雪崩式ブレーンバスターを決めると、渡辺もテキーラサンライズからのピーチサンライズ(変型猛虎原爆)を発射。全力を出し切った2人はダウン状態になったが、先に起き上がった渡辺にハイキックをズバリと決められた王者は窮地に陥った。最後はピーチサンダー(変型ボム)で3カウントを献上した。
疲労困ぱいのまま迎えた2本目はまさかの奇襲をかけられ、客席に投げ飛ばされてしまった。終始ハードコアを得意とする渡辺にペースを奪われ、されるがまま。それでもマット上にジュエルをばらまき、ブレーンバスターを敢行。最後は自身が用意した巨大扇子で殴り飛ばし、イス上でみちのくドライバーを発射し3カウントを奪った。
1勝1敗で迎えた3本目、舞華は雪崩式ブレーンバスターからのクラッチ式ブレーンバスター5連発を繰り出し王者の意地を見せつける。さらに起き上がらせてからの連続ラリアートでたたみかけダウンさせた。
だが、人でなしドライバーからのハイキックをくらい舞華もダウン。それでも立ち上がった王者は旋回式みちのくドライバーをズバリと決め、渡辺も起き上がれず。10カウントを奪い、2勝1敗の全35分5秒の激闘を制した。
試合後、マイクを持った舞華は「楽勝で私が2勝して勝てると思ったのに。しょっぱな負けてマジで焦ったよ。お前はマジですげえレスラーだよ。今日はお前とやれてよかったと心の底から思ってる。ありがとう」と感謝を述べた。
すると渡辺から「舞華、ありがとう…とでもいうと思ったかクソボケ! 私がこのやり方でぜってえ取ってやるから、待っとけ。クソチャンピオン!」と暴言を吐き捨てられた。
それでも渡辺を拍手で見送った舞華は「防衛に成功しました! 私は今までの歴史たちと向き合って、新しい何かを生み出さないといけない。それがプロレスラーであり、それが女帝時代」と決意を新たにし「私はこれからこのベルトをかけて世界一すげえ試合をして、女帝時代を築き上げていくので、みんなよく見とけよ!」と呼びかけた。
最後は「みなさん、また会うその日まで、さらばだ!」と観客と合唱し大会を締めた。
2024年04月27日 21:37
◆HERO「HERO40」大会(27日、東京・新木場1stRING)
聴覚障害を持つレスラーも所属する団体「バリアフリープロレスHERO」の大会に「邪道」大仁田厚(66)が8年ぶりに参戦。3人の物故レスラーに捧げるメインイベント「ヤミキ、ワイルド・セブン、ワイルド・シューター追悼試合」でのストリートファイト8人タッグマッチに挑んだ。
「娯楽を享受しにくい障害者に刺激的なエンターテインメントを!」をスローガンに2010年に旗揚げされた同団体。聴覚障害者のため、受付やリング4方向に手話通訳を配置し、リング上でのあいさつやマイクアピールなども手話で説明。会場内には大型スクリーンを設置、字幕をつけ、映像での演出にも力を入れ、視覚障害者向けとして無料でラジオを貸与。実況、解説を流した。
「邪道」の参戦で通常大会の倍の観客が詰めかけた大会のメインイベントで大仁田は「ミスター聾(ろう)プロレス」と称される友龍と友情タッグを結成。最も多くの電流爆破マッチを戦ってきた「怪獣プロレス」の雷神矢口、豊島会長も従え、ワイルド・ベアー、ワイルド・ZERO、ガッツ石島、海和拓弥の4人と激突した。
会場の都合で有刺鉄線こそ使用できなかったが、「オオニター!」という自身のコールが終わった途端、公認凶器のパイプいすを持って場外乱闘に持ち込んだ大仁田。頭突きの連打からのDDT、ギターでの相手の脳天殴打。長机へのパイルドライバーとあらゆる凶器攻撃をすべて披露した。
中盤にはパワーで劣る友龍が相手軍に徹底的に狙われ、竹刀、ギターで思いっきり殴られ、グロッギー寸前に陥ったが、最後は大仁田が相手顔面に緑の毒霧を噴射。一気に主導権を握ると、リング上に設置したドラム缶への大仁田、友龍のWフェイスクラッシャー。大仁田の「友龍、3カウント!」の絶叫のもと、友龍がフォールを奪った。
リング上で肩を抱き合った「邪道」と友龍。マイクを持った大仁田は「ありがとうございました!」とリング四方に向け、まず感謝。
「僕は8年ぶりにこのリングに戻ってきました。このリングがなぜ素敵かと言うと、友龍といい障害を持っている人間でも胸一杯生きているから。障害あったって、この世の中、みんな一生懸命生きているんですよ!」と声を震わせ、絶叫。最後に「ありがとよ! 1、2、3、ファイヤー!」で締めくくった。
同団体は黎明期の新日本プロレスに練習生として在籍しながらも耳にハンディがあったためデビューがかなわなかったヤミキさん(故人)が設立。聴覚障害を持つレスラーが戦う場として10年2月20日、新木場で旗揚げ。新日でデビューできなかったヤミキさんはHEROで念願のプロレスラーになる夢を成就。友龍も旗揚げに参加した。
当初、「聴覚障害者と健常者の架け橋」になるようなプロレスイベントを標榜した同団体だったが、16年、ヤミキさんが急逝。以後、「バリアフリープロレスHERO」に団体名を改め、健常者のプロレスラーも所属。これに伴い、聴覚障害者に限らず、視覚障害者や車イスでの生活を余儀なくされている人を始め一般のプロレスファン、プロレスを見たことがない人も誰でも楽しめるイベント運営に転換。数あるプロレス団体の中、障害者が気軽に楽しめるような配慮をしている唯一無二の団体として知られている。
大仁田は同団体には16年11月5日、新木場での「ヤミキ追悼興行」で初参戦。今回が8年ぶりの参加だった。(中村 健吾)
2024年04月27日 21:30
ディアマンテジム主催興行(28日、堺市産業振興センター)の計量が27日に行われ、女子フライ級6回戦でプロデビュー戦を迎える高倉日向(19)=ディアマンテ=は100グラムアンダーの50・7キロ、対戦相手のスパットラー・ウンルアン(タイ)は49・8キロでクリアした。
高倉はディアマンテジムの創設期に入会し、中学時代にアンダージュニア(UJ)ボクシング王座決定戦、ジュニアチャンピオンズリーグ(JCL)&アンダージュニア(UJ)統一王座決定戦で全国統一王者となり、大阪・浪速高校時代には21年に全国高校選抜の女子フライ級で優勝するなど、アマチュアで活躍。高校卒業後は将来を見据えて看護学校への受験を選び、競技を退いた。しかし入学が決まると、前WBO女子アジア・パシフィック・ミニマム級王者の吉川梨優那(ディアマンテ)のリング上での活躍に刺激を受け、闘志が再燃。プロ転向を決意した。
その目標とする先輩の胸を借りてB級プロテストに合格。晴れてプロボクサーとしての第一歩を踏み出す。元女子世界王者の野上奈々会長(現役時は好川菜々)は「入門当時から実直に頑張ってきた。不器用なところは私とよく似ていて、昔の自分を見ているよう。ジムオープン当初に入会してくれて、ここまで本当によく成長してくれた。プロとしてさらにひと皮むけた姿を見せてほしい」と期待する。高倉は「高校最後の全国大会負けて以来、1年半ぶりに大きな舞台に帰ってきました。この試合に向けて、2カ月間全力で練習してきたので、自分の変わった姿を見てほしい。しっかり勝って、学校とともに文武両道を目指します」と気合を込めた。
2024年04月27日 20:30
女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優(31)が、元WWEのSareee(28)を退け、V5を達成した。
2024年04月27日 20:15
新日本プロレス27日広島大会で、IWGPジュニアヘビー級王者のSHO(34)と挑戦者・DOUKI(32)の調印がようやく成立した。
SHOは29日鹿児島大会で、DOUKIとのV2戦が発表されている。ところが、23日後楽園ホール大会で行われた調印式で、何と調印書を偽造し調印時にすり替え。DOUKIに没収されていたベルトの奪回に成功した上で、ノンタイトル戦への変更を強行主張していた。
鹿児島決戦を直前に控えたこの日は「ハウス・オブ・トーチャー(H.O.T)」金丸義信と組んでDOUKI、TAKAみちのく組とタッグで対戦。怒れるDOUKIからは「おい、詐欺師。今日しかねえんだ、今日こそ本物の調印書にサインさせてやるよ」と奇襲を受けた。
試合は金丸がTAKAを丸め込み、H.O.Tに凱歌。SHOは「お前とのタイトルマッチなんかな、やりませーん? 初挑戦? 知らねえよ。100年後にでもやってろ」とDOUKIを挑発して花道を引きあげようとするが、背後からタイチに襲撃を受けてリングに戻されてしまう。
H.O.TからはEVIL、ディック東郷が助太刀に訪れるが返り討ちに。SHOはDOUKIの足関節技に捕獲されると悶絶し、この状況から逃れるためには調印書にサインするしかなかった。
ついに王者のサインの入った調印書を手に入れたDOUKIは「これで明後日の試合は正式にタイトルマッチになったぞ! 明後日、初挑戦で、一発でこのベルト取ってやるよ」と豪語。一方で防衛戦を義務付けられたSHOは「そんなやり方でサインしてよ…汚いんじゃ、やり方が。どんだけ汚いかっつったら、鹿児島の豚小屋と同じくらい汚いだよ」と悪態をつきつつ「どっちにしろ、秒殺して、防衛の回数稼ぎになるだけじゃ。新記録つくったろか、クソッタレが」と吐き捨てていた。
2024年04月27日 18:45
女子プロレス「スターダム」27日の横浜BUNTAI大会にアイスリボンの藤本つかさ(40)が電撃登場し、盟友のシードリング・中島安里紗(35)とのコンビ「ベストフレンズ」での対戦を要求した。
第7試合で王者・岩谷麻優 vs SareeeのIWGP女子王座戦が終わった直後だ。V5を果たした王者のもとに、珍客が現れた。赤いTシャツに身を包んだ藤本だ。
岩谷が「超ハッピー」と叫んだことを持ち出し「ハッピーと言えば、アイスリボンの藤本つかさです。スターダムさんとはいろいろありまして、引き抜き問題とか、ベストフレンズ対サンダーロック消滅問題とか。私のパートナー・中島安里紗、引退しちゃうんです。固い鎖がかかった禁断の扉、そろそろ開きませんか? ベストフレンズ対岩谷麻優、やりたいな」と呼びかけた。
「2対1」と勘違いした岩谷は「普通出てくるなら『IWGP挑戦させろよ』とかじゃないですか?」と何やらブツブツ言いつつも、タッグマッチでの対戦要求であることを確認すると対戦を承諾。「麻優はいっぱい仲間がいるし、誰でもパートナー呼べるからいいよ。あのときの再戦? いや初めての試合、もちろんやってやりますよ」と返答した。
岩谷の天然ぶりに翻ろうされながらも、藤本は「スターダムのアイコン、楽しみにしてる。アイスリボンの象徴より」と言い残し、不敵な笑みを浮かべながらリングを後にした。
藤本は結婚を機に、2022年5月から無期限の休業に入った。だが、頸椎損傷による欠場から復帰した盟友・中島のためにリングに戻ることを決意。今月21日のシードリング後楽園大会で復帰した。しかも中島は、8月23日後楽園大会での現役引退を表明し、藤本も翌日のアイスリボン後楽園大会を最後に再度休業に入る予定だ。
16年に紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)と岩谷麻優のサンダーロック vs ベストフレンズの対戦が浮上したが、実現には至らなかった。また19年には当時アイスリボンに所属したジュリア(現マリーゴールド)が、スターダムに移籍した際にトラブルが発生。その後もアイスリボン勢が続々とスターダムのリングに上がったことから、両団体の交流は途絶えていた。
残り4か月となった名タッグが、ついに業界盟主と対戦する。
2024年04月27日 18:15
女子プロレス「スターダム」の中野たむが、レジェンドの洗礼を浴びた。
27日の横浜BUNTAI大会で同じ「コズミック・エンジェルズ(CA)」のなつぽいと組み、スターダム初参戦のアジャコング&伊藤薫と激突。7日(日本時間8日)の米「スパーク女子プロレス」でアジャとタッグを組み、初遭遇を果たしたことがきっかけでこの日の対戦が決定した。
試合が始まると、アジャにローキックを連打する中野だったが、全く効かず。その後も、アジャになつぽいとダブルのドロップキックを放ち、伊藤にバックドロップを狙ったが、持ち上がらず下敷きになってしまった。
それでも中野はアジャに得意のバイオレットシューティング(ランニングニー)3連発を発射。さらになつぽいと好連係を決めると、アジャをタイガースープレックスで投げ食らいついた。
だが、レジェンドが流れを許すわけもなく、中野はアジャに強烈なバックドロップからの垂直落下式ブレーンバスターを決められ、疲労困ぱい。一斗缶で殴られた挙げ句、再びバックドロップで投げ飛ばされ、意識をもうろうとさせた。最後はなつぽいが伊藤にダイビングフットスタンプを、中野はアジャから背面式ダイビングエルボードロップをくらい、3カウントを献上した。
試合後、ボロボロの中野は「ごめん、なっちゃん…。私、本当に悔しい!」と目に涙を浮かべ「でも、目が覚めた。復帰してからスターダムに恩返しするとか、CAのためと思って頑張ってきたけど、自分のこともちゃんとできないやつが、大切なものが守れるはずないなって。今、すごく悔しい。私はもう一回夢が見たい。わがままに自分のために戦ってもいいかな?」と相棒に問い掛けた。
すると、なつぽいから「たむちゃんはたむちゃんの戦いをしていいんだよ! ぽいもぽいの戦いをする。メルティアはここから這い上がります」と背中を押された。
パートナーの言葉に涙を流した中野は、再び闘志を燃やし「アジャ! アンタの首、絶対にかっ切ってやる。覚えとけ!」と言い放ち、バックステージを後にした。