2024年04月28日 06:00
女子プロレス「スターダム」のビッグマッチとなる27日の横浜BUNTAI大会は、大盛況で幕を閉じた。 横浜のプロレス・格闘技の聖地だった横浜文化体育館がリニューアルオープンしたプロレスこけら落とし興行は、2735人(主催者発表)の観衆を動員。タイトル戦6試合が行われ、メインの王者・舞華 vs 渡辺桃のワールド王座戦終了まで約5時間のロング興行となった。 大会後、岡田太郎社長(36)は「選手の今日の戦いを見て、お客さんが声を上げて反応してくれた。今までよりも熱が入って応援してくれたんじゃないかと思うので、このままスターダムはドンドン高いところを目指して走り続けていく。その手応えは、この選手とならできるなと感じました」と振り返った。 タイトル戦以外にも、スターライト・キッドの大江戸隊追放や、約4か月ぶりに登場したテクラの大江戸加入など、多くのサプライズもあった。一方でアジャコングと伊藤薫の初参戦が実現しただけでなく、アイスリボン・藤本つかさが電撃登場。中島安里紗との「ベストフレンズ」で岩谷麻優に対戦を要求するなど、他団体選手との積極的な交流が目立った。 岡田社長は「女子プロレス界を盛り上げるために、面白いことがあれば何でもやる。それはスターダムのリングであろうが、他団体のリングであろうが、日本のリングであろうが、アメリカのリングであろうが、それ以外であろうが変わらない。面白いことが起こるぞという火種ができたら、みんなで大事にしていく」と説明する。 また、これまで交流が途絶えていたアイスリボンとの氷解を印象づけた。岡田社長は「私がこの女子プロ界及びプロレス界で一番、NGのない男だと思いますので。もしかしたらファンのみなさまは『大丈夫?』とか、いろいろ言われるかもしれませんが、私としてはみなさんが『初めまして』なので、『面白い、やりましょう』となったら一緒にやっていくということであります」。 今後も分け隔てなく他団体やフリーの選手と交流し、業界盟主の座を守る。
2024年05月11日 14:58
◆「ボーイズビーアンビシャス」イベント(11日、午Uvanceとどろきスタジアムby Fujitsuフロンパーク)
「邪道」大仁田厚がサッカーJ1の川崎―札幌戦試合前のとどろきスタジアムで電流爆破マッチを敢行した。
プロレス界で「晴れ男」として知られる大仁田。FMWを一気に人気団体に押し上げた1990年8月4日の伝説の汐留レールウェイでの電流爆破マッチ始め屋外開催の試合の天候には恵まれてきたが、22年に予定されていた川崎主催の「ボーイズビーアンビシャス」は電流爆破マッチを予定していたものの台風のため、やむなく中止となった。
今回、2年前の無念を晴らすべくサッカーの聖地に乗り込んだ「邪道」。その願い通り、この日は朝から快晴。多くのサッカーファンが詰めかける中、川崎のライトブルーのユニホームを着ると、ファンを集めての「男気ジャンケン大会」からフル回転した。
「台風、大雨とずっと天候に泣かされてきた『ボーイズビーアンビシャス』だけど、やっと晴れて良かったよ。俺のことを『昔から見てました』って言ってくれるサッカーファンもいたし、存分にプロレスの魅力を見せつけてやるよ」と気合を入れて臨んだ“メインイベント”の電流爆破バットデスマッチでは、FMW時代の盟友・雷神矢口、リッキー・フジと組んでミスター・ポーゴ、櫻井匠、怨霊組と激突。
「オオニター!」と、自身の名前がコールされた途端、ポーゴに大型ドラム缶で殴りかかると、場外乱闘に。プロレス慣れしていないサッカーファンが逃げ惑う中、殴り合いの大暴れ。リングに戻ると、電流爆破バットで昨年、大動脈瘤手術を受けた腹部に強烈な殴打を受け、悶絶する場面もあったが、怨霊の顔面に毒霧を噴射。戦線離脱させると、最後は矢口と櫻井の前後からの電流爆破サンドイッチ殴打をさく裂させ、KO。すかさずフォールし、3カウントを奪った。
フロンターレのユニホームを着た川崎ファンが取り囲んだリングの真ん中に立ったところで、他団体・GLEATの河上隆一がリングへ。同団体のカズ・ハヤシの引退マッチでの電流爆破マッチ参戦が決まっている大仁田をにらむと「カズ・ハヤシの引退試合、この俺をタッグパートナーにどうですか? 俺は電流爆破で俺自身を燃やし尽くしたいんです!」と猛アピール。
この言葉を受けた大仁田は河上をがっちり抱き寄せると「やってやるよ! だけど、俺と組むということはクビ覚悟でやるということだぞ!」とタッグを組むことを受諾。大仁田、河上が組んでのGLEATリングでのカズ、CIMA、田中稔組との激突が濃厚となった。
河上と肩を組むと、リングを囲んだサッカーファンにペットボトルの水をかけまくる“聖水の儀式”を敢行した大仁田。
再びマイクを持つと、「苦しいこと、楽しいこと、たくさんあるけど、人生は乗り越えていかなきゃいけない。胸いっぱい生きようぜ!」と絶叫。「1、2、3、ファイヤー!」の決めゼリフで締めくくったが、多くのサッカーファンが「1、2、3、ダーッ!」とアントニオ猪木さんの決めゼリフを口に。「邪道」は「誰だ? ダーッって言ったのは。ファイヤーだよ!」と、笑顔満開でツッコんでいた。(中村 健吾)
◆全成績
▽第1試合・スリーウェイマッチ20分1本勝負
〇ミス・モンゴル(8分52秒 Wフォール)あきば栞、パンディータ
▽第2試合電流爆破バットデスマッチ6人タッグ時間無制限1本勝負
〇大仁田厚、雷神矢口、リッキー・フジ(11分53秒 サンドイッチ電流爆破バット殴打→体固め)ミスター・ポーゴ、怨霊、櫻井匠●
2024年05月11日 14:32
新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア大会でNEVER無差別級王者の鷹木信悟(41)と挑戦者の上村優也(29)が熱い火花を散らした。
両者は10日(日本時間11日)の前日公開調印式に出席。KOPWを保持したままNEVER王座に挑戦する上村は「明日は新日本プロレスの大会なのに、3つのタイトルマッチでAEWの選手が絡んでいます。それに対してこのNEVERのタイトルマッチは僕と鷹木選手。新日本プロレス同士なので、新日本プロレスの強い試合を見せることができると思います」と豪語。
同大会で行われるIWGP世界ヘビー級王座戦(ジョン・モクスリーVS海野翔太)、STRONG無差別級王座戦(エディ・キングストンVSゲイブ・キッド)、NJPW WORLD認定TV王座戦(ジェフ・コブVSランス・アーチャー)の3試合に対抗心を燃やしつつ「強い鷹木選手に勝って、KOPWとNEVER、2つを持ったまま僕が新日本プロレスを盛り上げたいと思います」と言い切った。
迎え撃つ鷹木も「新日本の米国大会の中で唯一の日本人同士の対決で、NEVERのタイトルがかかっているということでかなり気合入ってます。AEWの選手が何人いようが、俺には俺のスタイルがあるので。関係なく、鷹木信悟のスタイルを貫きます」と大和魂全開だ。「彼はいいことを言っていた。強い新日本プロレスを体現するんだと。強い新日本を取り戻すために強い鷹木信悟から勝ちたいと。でも残念ながら明日は、強い鷹木信悟だけを見ることになるでしょう」と必勝宣言を繰り出した。
タイトル保持者同士の激突だが、かかっているのはNEVERのベルトのみ。それでも鷹木は「俺の方がリスクが高いけど、高いリスクを背負っている時の鷹木信悟はかなり強いのでその強さを明日のリングで表現しよう」と絶大な自信をのぞかせていた。
2024年05月11日 14:27
新日本プロレス11日(日本時間12日)の米国・カリフォルニア大会でIWGPヘビー級王者ジョン・モクスリー(38=AEW)に挑戦する海野翔太(27)が前日会見で熱い思いを激白した。
海野は4月の米シカゴ大会でIWGP世界王者となったモクスリーから指名を受け、王者の3度目の防衛戦でついにIWGP初挑戦を迎える。2019年6月の大阪城ホール大会で敗れて以降、師弟関係にあるモクスリーとの大一番が、米国の地で実現する。
この日の調印式に出席した海野はこれまでのレスラー人生を回想。「5年前、大阪城ホールでジョン・モクスリーと出会い、僕はシューターとして生まれました。それまではただのグリーンボーイ。2016年に入門して、厳しい環境の中で1年間練習を積んで、2017年にようやくデビューできました。スクワット1万回、想像つきますか? 新日本はクレイジーシステムだと私は思います。それでも最後の1回をやり終えるまで、必死に、全レスラーが諦めずにやってきました」とヤングライオン時代を振り返った。
レスラーとして師事してきたモクスリーを超えることこそが最大の恩返しだ。「みんなが思うシューターとは何か、僕自身もこの5年間ずっと探してきた。海野翔太とは何なのか、何のレスラーなのか、何のためにここに立っているのか、ずっと考えてきた。その答え合わせを明日したいと思う」と言い切った。「IWGPという名前を腰に巻くためだけに、スクワットをして、厳しい環境をくぐり抜けてきて、コロナもありながら海外遠征を終えて、やっとチャンピオンに認められて、チャンピオンから指名されてやっとこの場に立ちました。5年前に大阪城ホールの第1試合で4分でモクスリーに負けた海野翔太が、米国という最高の舞台でIWGP世界ヘビー級王座という最高のベルトをかけて、メインベントで試合をする。必ず勝って、新しい時代を作り上げていく」と宣言。最後は「クリエイト・ア・パラダイムシフト」と、自身の決めゼリフで締めくくり、IWGP初挑戦初戴冠へ闘志を燃やしていた。
2024年05月11日 13:17
朝倉未来が社長を務める1分間最強を決める格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」の第12回大会に向けたオーディションが行われ、様々な問題が勃発しているBDに対するアンチ企画で、10歳の“西の狂犬”パンチくんが参加した。
2024年05月11日 08:42
新日本プロレスは10日、東京・上野の飛行船シアターで11日に千葉・YohaSアリーナで開幕する「BEST OF THE SUPER Jr.31」の開幕前日会見を公開で開催した。
今年の「BOSJ」は全20選手がA、Bのブロックにわかれてリーグ戦を行う。6・3後楽園ホールでAブロック1位とBブッロク2位、Bブロック1位とAブロック2位が、時間無制限1本勝負で準決勝で戦い、6・9大阪城ホールで時間無制限1本勝負で優勝決定戦を行う。
公式リーグ戦はすべて30分1本勝負。全ての勝ちは2点、全ての負けは0点、全ての引き分けは両選手1点、無効試合は両選手0点。また、各ブロックで1位と2位の選手が同点の場合はリーグ戦の直接対決の勝敗で順位を決定。2位の選手が複数で直接対決の優劣がつかない場合は優勝決定戦進出決定戦(ルールは状況に応じて決定)を行う。
歴代最多の4度優勝を誇る高橋ヒロムは「一つだけ、先に聞きたいことがあります。ぜひ目をつむっていただけますか? 目を閉じてください、目を閉じてください……。本心で手を挙げてください! 高橋ヒロムの『BEST OF THE SUPER Jr.』、5度目の優勝を、本気で優勝してほしいと思ってる人は手を挙げてください」と問いかけ、場内を見回してから「そのまま目を開けてください……。そんなにいねえな、オイ!。思った以上にいなかったぜ! まあね、そういう感じでそっちが来るんだったらね、こっちもそういう感じでいきますわ! オレは逆に優勝したくなったわ! 逆に優勝してね、いま手を挙げなかった人たちをちょっと見返してやりたいと思っちゃいました!」と2年ぶり5度目の優勝へ意欲を見せた。
さらに「今回ですね、ちょっと一つみなさんに謝らないといけないことがありまして、攻略本を作ってません! 攻略本、作るのやめました! もちろん、わかります。攻略本、楽しみにしてたことでしょう。でもやめました。なぜかというと、攻略本を作ったせいで、4度の優勝、3連覇までしてしまった。オレは単純にあの攻略本の効力、威力というのをすごく感じてしまって、怖くなってしまったんですよ」とし「そして何より、みなさんご存じのとおり、高橋ヒロム、絶不調です! シングルマッチ、今年まだ一度も勝ってません。これはね、大問題なんですよ。オレはね、自分をちょっと信じてみたいなと。自分を信じたいんですよ。だからあの、高橋ヒロムという人間を、あがめようかと思って、こういうかたちでね、写真をご用意しました。なので今回、攻略本はございません。高橋ヒロムを一度、信じてみよう、自分の実力を信じてみようと思って、今回5度目の優勝を狙いたいと思っています」と宣言した。
続けて「別ブロックになるんですけど、HAYATA選手のインタビュー記事を読みました。高橋ヒロムに対する思いというか、そういうものを見ました。AMAKUSAレベルと言われました。それは褒めてくれてるんでしょうか? それを聞いてみたいなとも思いました。あと、デスペラード選手のインタビュー、読みました。決勝ではやりたくないと。オレだってやりたくない! むしろね、デスペラードとの戦いは、オレはね、オリンピックに一度くらいでいいと思ってる。4年に一度でいいと思ってます。オレもデスペラードには上がってほしくない。でも、大阪城のメインイベントに出て、優勝するのはこのオレだ! よろしくお願いします!」とメッセージを送った。
2024年05月11日 08:14
新日本プロレスは10日、東京・上野の飛行船シアターで11日に千葉・YohaSアリーナで開幕する「BEST OF THE SUPER Jr.31」の開幕前日会見を公開で開催した。
今年の「BOSJ」は全20選手がA、Bのブロックにわかれてリーグ戦を行う。6・3後楽園ホールでAブロック1位とBブッロク2位、Bブロック1位とAブロック2位が、時間無制限1本勝負で準決勝で戦い、6・9大阪城ホールで時間無制限1本勝負で優勝決定戦を行う。
公式リーグ戦はすべて30分1本勝負。全ての勝ちは2点、全ての負けは0点、全ての引き分けは両選手1点、無効試合は両選手0点。また、各ブロックで1位と2位の選手が同点の場合はリーグ戦の直接対決の勝敗で順位を決定。2位の選手が複数で直接対決の優劣がつかない場合は優勝決定戦進出決定戦(ルールは状況に応じて決定)を行う。
今大会にはプロレスリング・ノアのGHCナショナル王者HAYATAが初参戦。会見でHAYATAは「今回、“NOAHがどう”とか、どうでもいい……楽しめそうなヤツがいるから、楽しみでしかない」と静かに闘志を表していた。
2024年05月11日 06:00
女子プロレス「エボリューション」プロデューサーの諏訪魔(47)が、因縁のお騒がせ女子プロレスラーウナギ・サヤカに説教だ。
同団体の継続参戦をかけたオーディションに落選したウナギだが、こんなことであきらめるような女ではない。6日の東京・新木場大会に乱入して諏訪魔にビンタをくらわすと、まんまと22日新木場大会の出場権をゲット。まなせゆうなと組み、ChiChi&花園桃花と対戦することが決まった。
しかも、プロデューサー職の強奪を狙うウナギは「ChiChi、まずはお前を査定して諏訪魔を引っ張り出してやる」と予告。エボ女を率いて、ジュリアや林下詩美が所属する女子新団体「マリーゴールド」との対抗戦をもくろんでいる。
審査員としてウナギを落選させたにもかかわらず、またも絡むことになった諏訪魔は「おかしいだろ! あのオーディションは何だったんだよ。これでは趣旨に反してる。石川GMから説明がないけど、いったい何を考えているんだよ! 石川GMとウナギは癒着してるのか?」と怒り心頭。ウナギの参戦を認めた石川GMにも不信感を抱いており「俺に『ウナギとやってくれ』と言うけど、断固拒否する!」ときっぱりだ。
とにかく問題はウナギだ。諏訪魔は「この前の新木場でウナギにブーイングが飛んだだろ? エボ女ファンは、あれだけアレルギー反応があるんだぞ。それにマリーゴールドからも門前払いされたんだろ?」と事実を突きつけた上で「一度、自分を見つめ直せ。いろんな団体にちょっかいを出さないで、地に足をつけてプロレスをしろよ。日本の団体で1本や2本、ベルトを取ってみなさい」と諭すように呼びかけた。
ここまで言われたウナギが黙っているとは思えないが…。
2024年05月11日 06:00
女子プロレス「スターダム」の妖精ことなつぽい(28)が、所属する「コズミック・エンジェルズ(CA)」の分裂を危惧している。
2024年05月11日 06:00
政府は2024年春の叙勲受章者を発表し、外国人叙勲としてタイガー・ジェット・シンさん(80)に旭日双光章が贈られることになった。外国人プロレスラーとしてはザ・デストロイヤーさん(17年)、ミル・マスカラスさん(21年)に次ぐ栄誉。元プロレスラーで元参院議員のアントニオ猪木さん(22年10月1日没、享年79)と血の抗争を繰り広げた“インドの狂虎”。晩年の猪木さんに密着インタビューした福留崇広記者が聞いていたシンさんへの思いをコラムでつづった。(以下敬称略)
ストロング小林、ムハマド・アリ、スタン・ハンセン、ハルク・ホーガン、ブルーザー・ブロディ…。幾多のライバルと出会った猪木に「最高の相手は誰か?」と聞いた時、即答したレスラーが「タイガー・ジェット・シン」だった。
インド系カナダ人のシンは、1965年にプロレスデビューした。新日本プロレスへの参戦は、当時、東南アジア地区の外国人招へい担当を任せていた商社マンからの売り込みだったという。
「その人がシンの写真を持ってきたんだけど、その写真がナイフをくわえていてね。その姿は俺の感覚にはピンとこなくて、だったら『こいつにサーベルでも持たせたら面白い』と直感して、サーベルを持たせることにした。俺はレスラーであるけど、新日本ができてからプロモーターでもあったわけで、選手を目立たせるそういう感覚があった」
シンは73年5月4日の川崎市体育館への乱入から新日本へ初参戦する。以来、頭にターバンを巻きサーベルを手にし極悪非道のファイトに徹し、凶器攻撃を猪木に浴びせた。中でも同年11月5日に新宿伊勢丹前の路上で猪木を襲撃した「事件」は今も語り継がれる伝説となっている。
リング上では74年6月26日の大阪府立体育会館での一騎打ちで猪木が「腕折り」で勝利した壮絶な一戦など、蔵前国技館、広島県立体育館などさまざまな会場で数々の名勝負を刻んだ。
「シンとの勝負は例えればてんびんだった。俺が重りを乗せれば、向こうはさらに乗せてくる。そうなると俺は『そうきたかい。だったら、これでどうだ』ってさらに重いものをはかりの上に乗せて…ってね。一体、どこまでいくのか俺自身も分からない世界。それは恐らくシンも同じだったと思う。猪木なのかシンなのか。限界までいった時、どちらかがドンッと落ちてしまうそんな戦いだった」
最高のスリル 猪木自身が最高のスリルを味わった相手。それがシンだった。行き先が分からなくなる恐怖に観客は熱狂した。その興奮が猪木にとって快感だったのだろう。
(福留 崇広)
「日本人は家族」 〇…現在はカナダで慈善団体を運営しているシンさんは、旭日双光章の知らせに「日本の全てのプロレスファンに与えられた栄誉だ」と喜び「猪木が一番強かった」とライバルを称賛した。「日本は良い思い出ばかり。一生忘れない。誠実な人たちだ」。現金や貴金属が入ったかばんをホテルに置き忘れたことがあったが、盗まれずに戻ってきたという。「日本は第二の故郷。日本人は家族のような存在だからね」。11年の東日本大震災に心を痛め、自宅を失った福島の児童らに義援金を送るなど、悪役とは違う素顔があった。
◆福留 崇広(ふくとめ・たかひろ)1968年、愛知・春日井市生まれ。国学院大卒。92年、報知新聞社入社。「さよならムーンサルトプレス 武藤敬司35年の全記録」(イースト・プレス、徳間文庫)、「昭和プロレス禁断の闘い『アントニオ猪木対ストロング小林』が火をつけた日本人対決」(河出書房新社)、「テレビはプロレスから始まった 全日本プロレス中継を作ったテレビマンたち」(イーストプレス)などの著書がある。
2024年05月11日 05:00
新日本プロレス「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」(11日、千葉で開幕)で2年ぶり5回目の優勝を狙う高橋ヒロム(34)が、ジュニアの祭典の改革案を明かした。
歴代最多4度の優勝を誇るヒロムは、Bブロックにエントリー。今大会で自身の持つ最多優勝記録の更新を狙う一方で、BOSJの課題を口にする。取材に対し「ジュニアの話題って1年通してつくるのが難しいんですよ。例年だとBOSJが終わると、すぐその次のビッグマッチで優勝者がIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦して、すぐ後にG1クライマックスが始まってしまう。だからなかなか話題が持続できないというか」と問題提起した。
その解決策として掲げるのが「東京ドーム挑戦権利証システム」の導入だ。これは2012年から真夏の祭典「G1クライマックス」の優勝者に、翌年1・4東京ドームでIWGP世界ヘビー級およびIWGPヘビー級への挑戦権が与えられてきたもの。権利証保持者は年間を通じての防衛義務が課せられていたが、22年から争奪戦が撤廃されたことでシステム自体も事実上廃止されている。
ならばこれをBOSJに応用すべきというのがヒロムの主張だ。「G1の権利証がなくなったんだったら、ジュニアで権利証制度をつくったらどうかと。何の発表もなくシレっとなくなっていたので、だったらこっちもシレっと提案させてもらおうかな。例年優勝者は大阪城ホールで(IWGPジュニアに)挑戦だったじゃないですか。それが今年は大阪城(6月9日)が優勝決定戦になったので。優勝者がすぐに挑戦しなきゃいけないルールはないですし、ドームで挑戦する資格はあると思います」と説明した。
上半期で頂上対決が実現するジュニアヘビー級は、下半期になると王座戦線の勢力図が複雑化し、1・4ドームでの王座戦が4WAY戦になってしまうこともあった。権利証システム導入が実現すればこういったケース解消はもちろんのこと、何よりもBOSJ優勝者の地位向上につながる。
「これは4回優勝したからこそ、自分が経験してきたからこそ言えることですよ。そりゃベルトは欲しいですし、勢いで挑戦するのも大事なんですけど、東京ドームで挑戦というのは、一つジュニアもさらに活気づくと思いますし、常に話題が残るんじゃないかなと」。長年にわたりジュニアをけん引してきたヒロムが、BOSJを新たなステージへと引きあげる。
2024年05月10日 22:30
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」(11日、千葉で開幕)の公開記者会見が10日に行われ、ドラゴンゲートから初参戦するドラゴン・ダイヤ(25)が「打倒・高橋ヒロム」を誓った。
田口隆祐の交通事故による負傷欠場で、急遽Bブロックにエントリー。「本当に驚いた。経緯も経緯なのであまり喜んではいけないんですけど、うれしいという気持ちでした」と謙虚ながらも素直な気持ちを語った。
新日本勢との対戦も今回が初で、意識している選手がいる。同ブロックにエントリーし、4度の優勝経験を持つヒロムだ。ダイヤは「YAMATOっていう先輩がいるんですけど、昨年の試合で負けてから、なんか(ヒロムの)弟みたいになっている。情けないので僕が倒します」。昨年7月のドラゲー神戸大会で、YAMATOはヒロムとの一騎打ちに敗れている。ドラゲーの代表として、団体の借りを返す覚悟だ。
なお、田口は今シリーズの全休が発表され、復帰時期も未定となっている。
2024年05月10日 22:22
女子プロレス「スターダム」のワールド王者・舞華が10日、「JUST TAP OUT(JTO)」後楽園ホール大会にサプライズ登場した。
2024年05月10日 21:30
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」(11日、千葉で開幕)の公開会見が10日に行われ、開幕前に優勝トロフィーが破損するという前代未聞の事態が勃発した。
開幕前日のこの日は、出場全選手が公開会見に出席。事件はBブロックの出場選手入場時に起きた。「ハウス・オブ・トーチャー」のIWGPジュニアヘビー級王者・SHOは壇上にあったトロフィーを勝手に手にしてポーズを決めると、台の上に戻そうとした際に床に落下させてしまう。さらに直後に登場した「バレットクラブ」の石森太二は、明らかに故意にトロフィーを台の上から床に叩き落とした。
一連の悪行のダメージにより、トロフィーの先端部分がポッキリと折れてしまう非常事態が発生。ロビー・イーグルスが噛んでいたガムで無理やり接着させる応急措置が取られたが、高橋ヒロムがは「これはないわ…」とドン引きしていた。
また、エル・デスペラードも大会後に「X」を更新し「壊れたトロフィーなんか誰もいらねえんだから弁償して新しく作っとけよ壊したやつ」と怒りの投稿。ジュニアの祭典は、開幕前日から波乱ムードだ。
2024年05月10日 21:13
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」(11日、千葉で開幕)の公開会見が10日に行われ、高橋ヒロム(34)が5度目の優勝へ攻略本を封印した。
歴代最多4度の優勝を誇るヒロムはBブロックにエントリー。この日の会見では「皆さんに一つだけ、先に聞きたいことがあります。目を閉じてください。本心で手を上げてください。高橋ヒロムの5度目の優勝、本気で優勝して欲しいと思ってる人は手をあげてください」といきなり挙手制アンケートを実施。思っていたほどの挙手が得られなかったのか「そんなにいねえなあ! 俺は逆に優勝したくなったわ。いま手をあげなかった人を見返したくなりました」と反骨心を燃やした。
ヒロムと言えばBOSJで出場者の特徴を記入した独自の攻略本を持ち歩くのが定番のスタイルだった。しかしこの日は額に入れた自身の写真を持参して登場した。「今回ですね、攻略本を作るのやめました。なぜかというと、攻略本を作ったせいで、4度の優勝、そして3連覇までしてしまった。俺は単純にあの攻略本の効力、威力を感じて怖くなってしまったんですよ」と廃止の経緯を説明。「何より今年高橋ヒロム、絶不調です。シングルマッチ一度も勝ってません。これはね、大問題なんですよ。これは自分をちょっと信じてみたいなと。だから高橋ヒロムという人間を崇めようかと思って、こういう形で写真を用意しました。高橋ヒロムを信じてみよう、自分の実力を信じてみようと思い、今回5度目の優勝を狙いたいと思ってます」と己をいかに信じれるかが優勝のポイントと熱弁を振るった。
今大会の決勝戦は大阪城ホール(6月9日)で行われる。ライバルのエル・デスペラードは反対のAブロックにエントリーしているが「デスペラード選手のインタビューも見ました。『決勝ではやりたくない』と。俺だってやりたくない。俺はデスペラードとの戦いは4年に一度くらいでいいと思ってます。でも大阪城のメインイベントに出て優勝するのはこの俺だ」と力強く宣言していた。
2024年05月10日 19:55
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」(11日、千葉で開幕)の公開会見が10日に行われ、IWGPジュニアヘビー級王者のSHO(34)は怒りの途中退席となった。
王者としてリーグ戦にエントリーしたSHOは、Bブロックから初優勝を狙う。IWGPジュニア王者のBOSJ制覇となれば、2013年大会のプリンス・デヴィット以来、実に11年ぶりとなる。
ステージに立つと同時に壇上に置いてあったトロフィーを勝手に手にしてポーズを取るなど、やりたい放題のSHOは、コメントの順番が回ってくると「これ入場料いくらですか?」と公開イベントの入場料金を確認。3000円であることを聞かされると「3000円じゃ? コノヤロー。お前らみたいな3000円しか払ってない貧乏人に聞かせる話はねえんじゃ。ネットで見てるヤツは論外じゃ」といきなり悪態をつきはじめる。
「どいつもこいつも貧乏くさい顔しやがって。俺を誰やと思っとるんじゃ、チャンピオンやぞ! ナメとんか。3000円だと? やってられるか、コノヤロー」とまくしたて、会見途中でサッサと帰ってしまった。
3000円は結構いいお値段だと思うのだが…。