2022年08月11日 06:05
[ルヴァンカップ準々決勝・第2戦]川崎2-2C大阪/8月10日/等々力陸上競技場 ※合計スコア3-3、アウェーゴールの差でC大阪が勝ち上がり C大阪の2点目が決まった瞬間、川崎の選手たちはピッチに崩れ落ちた。試合終了間際のラストプレーでの失点。センターサークルでボールを手にした主審は、VARの確認を経て試合終了のホイッスルを鳴り響かせた。ゆっくりと整列し、健闘を称え合うと、ジョアン・シミッチや山根視来らはその場に立ち尽くした。 2試合合計スコア3-3。しかしアウェーゴールの差でC大阪に上回られた。90分まで2-0とリードしながら、そこから連続失点で追いつかれたのだから、ショックは相当なものだろう。しかもACLと天皇杯はすでに敗退している川崎にとって3連覇を目指すリーグとともに、ルヴァンカップは獲りたいタイトル。その大会をまさかの形で敗退したのだから、呆然自失となるのも致し方ない。 試合の入りは素晴らしかった。7分頃までは完全にC大阪を押し込み、ボールを失っても即時奪還で相手から自由を奪った。崩しの面で粗さが残り、ゴールを奪えなかったが、劇的な勝利をあげた3日前のリーグ戦、首位・横浜とのゲームで得た勢いを感じさせるパフォーマンスだった。 ただし、その後は相手SBへの対応や、クロスへの寄せがルーズになる場面があり、徐々にC大阪にゴール近くでプレーされる時間も増えていく。特に気になったのがウイングのマルシーニョとインサイドハーフのチャナティップが組んだ左サイドだ。守備時のポジショニングが曖昧になるシーンが見られた。「相手はクロスを狙っていたので、そこのクロスをフリーであげさせないために、もっとチームで選手を動かすなど、より改善する必要があったと思います」 橘田健人がそう語ったように、気を付けていたはずのクロスを上げられ、キャプテンのCB谷口彰悟が声を荒げて周囲を叱咤激励するシーンが、いつも以上に多かったのも気になるポイントだった。 それでも40分に奪った先制点は、川崎らしい崩しだった。相手ゴール近く、ペナルティエリアの外、右寄りで橘田が左斜め前のチャナティップに縦パスを入れると、チャナティップはダイレクトで後方のL・ダミアンへフリック。抜け出したL・ダミアンのシュートはGKの後ろにカバーに入ったDFにブロックされるも、こぼれ球をマルシーニョが詰めた。 球際で負けない点や身体を張ることを求めながら、何より攻撃面に焦点を当てるチームのやり方を表現したような展開。マルシーニョやチャナティップを攻撃面で輝かせることで、彼らの良さをより引き出し、守備面でのマイナスを消す。鬼木達監督に試合後に谷口のジェスチャーを含めたディフェンスの出来を訊いても、こう答が返ってくる。「攻めた後の戻りの部分であったり、プレッシャーに行った時のバランスが、ぐちゃぐちゃとなる部分が前半はありました。戻るべき場所に戻っていなかったり、セカンドボールを拾える位置に戻ってなかったり。ただ僕らは戻りたいわけではなくて、正しいポジションに立てるかどうか。そこのところが戻りすぎると相手の圧を受け入れてしまうので、そういうことではありません。 ただバランスをもっと求めていくべきだったとも感じているのかもしれません。そのあたりは自分たちの攻めが上手くいかなかった時に起きていた現象だと思うので、もう一回、取り組まなくてはいけないと思います」【ルヴァン杯準々決勝第2戦PHOTO】川崎2−2C大阪|ラストプレーで山田寛人が劇的ゴール!劣勢を跳ね除けベスト4進出! 指揮官は後半頭からチャナティップに代えて脇坂泰斗を投入し、前半はインサイドハーフの右に入った橘田を左へスライドさせ、脇坂を右に入れたことで、バランスは改善されたように映る。 すると後半早々の53分、ここ数戦で光るワイドな展開で追加点を奪う。アンカーのJ・シミッチが左サイドのマルシーニョへ素晴らしいフィードを送ると、相手SBと入れ替わったマルシーニョがカットイン。中央のL・ダミアンとのワンツーで相手DFを翻弄したマルシーニョは、思い切ったミドルをネットに突き刺し、リードを2-0に広げたのだ。 しかし直後の56分にCBジェジエウが足を痛めたのか、その場に座り込み、車屋紳太郎と交代する。その後も粘り強く対応していたが、どこかチームは安定感を欠いたように見えた。 新型コロナウイルスの影響でメンバーを揃えられない試合が続き、しかも連戦のなかで絶対に負けらない横浜戦を戦ったのだから、コンディション調整は難しかったはずだ。 カウンターチャンスでも息が合わず、守備でもクロスを上げられ、前半同様に谷口が声を荒げる。 交代策を引っ張った鬼木監督は、80分にマルシーニョに代えて遠野大弥、家長昭博に代えて小林悠を投入。さらに85分にはL・ダミアンが務めていたCFにユーティリティの山村和也を入れ、明確な逃げ切り策を提示したように映ったが、ピッチでは落ち着かないプレーが続く。 指揮官は「あの時間で何をするべきかは共有していたつもりですが、結果的に時間の使い方など、サッカーをずっと経験していれば分かるはずだと思うんですが、それがある意味、ゲームのなかで全員に意思統一できなかったのかもしれません。自分もそうですし、選手にも伝えましたが、ゲームの展開のなかでやっぱり感じなくてはいけないところだと思います。リスタートのところもそうですし、どこでボールを動かしたほうが良いのかなど。むしろ一番動かせる時間帯で動かせなかった。そこが自分のなかで後悔が残ります」と振り返る 90分にはケアしていたはずの左からのクロスを加藤陸次樹にニアでダイビングヘッドで合わされ、1点を返される。まだリードを得ていたはずだが、チームは浮足立ったのか、マイボールにしてもフィニッシュまでつなげられない。嫌な空気が漂い始める。そして90+6分、右サイドからのクロスをゴールライン、ギリギリの位置から折り返されると、最後は山田寛人に押し込まれた。 勝利への覚悟は“コロナ騒動”で揺れたこの試合でより強いものにしたはずだった。それでもどこか気付かないうちに横浜戦の勝利や、2点のリードを得たことで緩みが生じてしまったのかもしれない。疲労が判断を鈍らせた可能性もある。最後まで諦めなかったC大阪を気持ちの勝負で上回れなかったのも悔しい結果だ。 振り返れば、横浜戦の後に家長が指摘していた、今のチームに足りない“安定感”に、帰結しているように感じる。家長はこう語っていた。「慌てちゃったり、試合のなかで頑張るところを履き違えていたり、スムーズにチームが回る状況ができるようになっていけば、みんなが頑張らずにスムーズに戦える展開になるのかなと感じます。一人ひとりが向上すれば、90分余裕を持ってやっていけると思います」 ここ2年と比べれば、攻撃でミスが増えてリズムが上がらず、奪われ方が良くないだけに守備でも後手を踏む。そうした落ち着きのなさ、粗さがC大阪戦での後半アディショナルタイムにもつながったように感じるのだ。 先の横浜戦では後半アディショナルタイムで劇的な勝ち越し点をあげたが、今回はその逆のパターン。試合によって波があると言わざるを得ない。 死力を尽くしたことで、不安視された横浜戦の“後遺症”が実際に表われてしまった形とも言えるだろう。 今は我慢強く進むしかない。残りの目標はリーグ一本。「この学びというか、同じようなことを繰り返すようでは自分たちは優勝を目指すチームではないと思うので、ここからもう一回切り替えてやっていきたい。大会は変わるので、一番は引きずらないことが重要だと思います」(鬼木監督)と、気を引き締め直して3日後のリーグの京都戦へ向かう。 より覚悟を持って内容とともに勝負に徹することができるか。これまでも何度も苦境をくぐり抜け、進化してきたチームである。この悔しさを糧に意地を見せてくれるのではないか。さらなる巻き返しにを信じたい。取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月29日 22:20
最近のサッカー界では、10代から当たり前のように活躍する猛者が次々と出てきている。バルセロナの16歳FWラミン・ヤマル、17歳のDFパウ・クバルシといった選手はその代表例だが、この1年で最も出番を得てきたティーンエイジャーは誰なのか。
今回『CIES Football Observatory』は欧州トップリーグにて、昨年4月からの1年で最もプレイタイムを得てきたティーンエイジャーを紹介している。
まず1位はポルトガル代表デビューも果たしているベンフィカMFジョアン・ネヴェス(19)だ。この1年で4905分間ものプレイタイムを記録しており、ベンフィカではすっかり主力だ。
2位は若手育成に定評あるオランダの名門アヤックスの最終ラインに入るDFヨレル・ハト(18)で4758分、3位はベルギーのヘンクでプレイするモロッコ代表MFビラル・エル・カンヌス(19)で4480分、4位はフランスのトゥールーズの守護神を務めるGKギヨーム・レステ(19)で4140分と続く。
ポルトガル、オランダ、ベルギーは若手を積極的に育成しているリーグで、こうしたリーグではかなり早い段階からチャンスをもらっている若手も目立つ。ネヴェスやハトは5大リーグでも活躍するポテンシャルがある選手だ。
この1年でステップアップした例で言えば、ベルギーのアントワープでプレイしていたベルギー代表MFアルトゥール・ヴェルメーレン(19)がアトレティコ・マドリードに引き抜かれている。まだアトレティコではレギュラーに定着していないが、アトレティコは同選手獲得へ2500万ユーロを投じており、将来への期待は大きい。
アルトゥールもアントワープ時代を含めれば、この1年で3949分の出番を得ている。すでにベルギー代表デビューも果たしており、成長スピードはかなり速い。
他にはブラジルのアトレチコ・ミネイロでプレイしていたブラジル人FWヴィトール・ロッキ(19)がバルセロナへ移籍。ロッキもこの1年で2902分のプレイタイムを記録している。
同じブラジル期待のFWエンドリック(17)もパルメイラスで3252分間のプレイタイムを得ており、とんでもない速度で経験を積み重ねている。
最近は10代から活躍する選手も珍しいものではなくなり、若手へのイメージも変わりつつある。今後もこの傾向は続いていくことだろう。
2024年04月29日 22:10
J1第10節浦和レッズ対名古屋グランパス戦が28日に埼玉県さいたま市内で行われ、2-1で3試合ぶりの白星を奪取した。前半24分にMF安居海渡が先制弾を突き刺し、後半25分にはFWチアゴ・サンタナがペナルティーキックで決勝点を挙げた。試合終盤に失点を許すも、強敵相手に逃げ切った。
この日後半28分に途中出場したMF松尾佑介は本調子といかないながらも、相手カウンターのラストパスをカットするなど守備面でチームに貢献した。ただ前を向いてボールを受けるシーンは少なく、得意とするラインブレイクなどを見せることができなかった。
松尾は「審判の誤審があったのですごくストレスが溜まる試合でしたけど、あれがなければ別に失点はなかった。最低限勝てて良かったと思います」と振り返った。
チームは連動した守備でピンチを防ぎ続けてきた。松尾も出足の早さを生かしたプレスバックや絶妙な位置取りでカバーするなど、名古屋の鋭い攻撃を防ぐのに一役買った。だが「守備はチームは当たり前にやることなので、チームとして決まっていますし、出た選手の責任だと思っています。それができて良かったなと思いますし、それができなかったら出る資格はないと思います。(攻撃面は)試合展開的に(前を向き辛い)そういうふうになるのは大体そうですし、特にストレスを感じることなく、そこにチャンスがあればぐらいの気持ちでした」と淡々と話した。
ゴールへの拘りは人一倍あるだけに、松尾にとって守備は最低限の仕事だ。直近リーグ3試合で得点が取れていないだけに次戦以降に向けて静かに闘志を燃やしている。
今季は腰痛に苦しむ松尾はこれまで9試合に出場も先発は4試合に留まっている。自身のコンディションを「良くないっすね。とても良くない。ぎりぎりベンチに入れるかですね」と視線を下げた。それでも今季はリーグ戦で2得点を奪っており、実力の高さを示している。
仙台大の松尾佑介、「横浜FCでデビューした11日後に横浜FCと対戦する」心境を聞いてみた
次節以降に向けて「ゴールもそうですし、腰の調子にもよりますけど、出場時間を少しずつ伸ばしていけたらいいと思います」と冷静に前を見据えていた。完全復活を待望される赤きスピードアタッカーの活躍を見守っていきたい。
2024年04月29日 21:40
今季終了後の退任予定から一転、バルセロナは現指揮官シャビ・エルナンデスの続投を表明した。
今季は国内リーグでライバルのレアル・マドリードに差をつけられており、納得のいくシーズンではないだろう。チャンピオンズリーグでは奮闘したものの、それもベスト8で敗れてしまった。
しかし、シャビ体制での収穫も大きい。何と言ってもカンテラ(下部組織)出身の若手を成長させてきたことだ。16歳のFWラミン・ヤマルに続き、今季は17歳のDFパウ・クバルシも積極的に起用してきた。スペイン『MARCA』はこの若手育成こそシャビ体制に最も期待することと主張する。
「現時点では、シャビほど若手の成長を保証してくれる指揮官はいない。現在のバルセロナにおいて最も重要なことは、ヤマル、クバルシ、フェルミン、ガビ、エクトル・フォルトのような若い選手がペドリ、バルデ、アラウホのような他の若き主力選手とともに未来の基礎となることである」
18歳のFWマルク・ギウもシャビの下でトップチームへの一歩を踏み出していて、今のバルセロナは若手が非常に充実している。シャビ体制で数年先を見据えた我慢強いチーム運営ができれば面白いが、シャビは成功への礎を築けるか。
2024年04月29日 21:36
明治安田J1リーグにおいて4月は1勝3敗と苦境に直面していた浦和レッズ。
2024年04月29日 21:33
U-23日本代表は現地4月29日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準決勝でU-23イラク代表戦と対戦。この試合からDF西尾隆矢の出場停止処分が解かれる。
初戦の中国戦で一発退場となった西尾は、3試合の出場停止処分が明け、イラク戦から出場可能に。これまでも、年代別代表でセンターバックとしてコンビを組んできた木村誠二も仲間の復帰を喜ぶ。
「やっと戻ってきてくれる。本当にセンターバックとしての能力はやっぱり高いですし、今までずっと一緒に代表で組んだりしてきた。センターバックの中でも同い年で、ずっと今まで一緒にやってきた特別な思いもありますし、やっと一緒に戦えるようになったのは嬉しいですね」
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
また西尾の能力はチームにとって心強いと強調。プレーをこう分析した。
「ディフェンスラインの統率能力が高いですし、結構、マメなタイプなので、ラインの上げ下げもたぶん一番細かいんじゃないかなってぐらい、結構細かくやります。センターバックとして必要なマメさはかなりある。あとシンプルに、身体を見ればわかると思うんですけど強いので、当たり負けもしない。ゴール前の守備の強さもやっぱり日本人としては抜けている部分があると思う。そういう部分で頼りになる選手です」
復帰を歓迎したが、ピッチ上ではプロの選手同士。「ただ、試合に出るってなったらそんなの関係ない。隆矢が出るにしろ、自分にしろ、(高井)幸大でも、(鈴木)海音でも。それぞれがちゃんとやれることをやるだけ」と闘志を燃やした。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月29日 21:20
首位セルティックと2位レンジャーズの勝ち点差は未だ3ポイントと、今季スコットランド国内リーグの優勝争いはかなり激しいものとなっている。
両チームは5月10日に顔を合わせる予定で、さらに5月末には国内カップ決勝でも対決することになっている。この直接対決はセルティックにとって重要なものとなるが、そこへ向けて注目されているのがセルティックFW前田大然だ。
前田は今月7日に行われたレンジャーズ戦でハムストリングを痛めたようで、一部ではシーズン絶望との見方もあった。しかし前田はそこから驚異的な回復力を見せており、今季中に復帰できる可能性が出てきた。
それに合わせて前田の重要性を説いたのは、セルティックOBのクリス・サットン氏だ。前田は7日のレンジャーズ戦で自慢の猛プレスからボールを奪い取り、開始1分でゴールを決める離れ業をやってのけた。英『Daily Record』にて、サットン氏はレンジャーズ戦で前田がいれば心強いと語る。
「レンジャーズの主将を務めるタヴェルニエがワイドマンの前田に対して苦戦してきたのは事実だ。前田のスピードとプレッシングに対処するのは悪夢であり、何より重要なのは前田の脅威でタヴェルニエの攻撃参加を妨害できる可能性があるということだ」
レンジャーズの右サイドバックには、得点を量産している超攻撃型DFジェイムズ・タヴェルニエが入っている。前田が左のウイングに入ることで、タヴェルニエを牽制できるとの見方だ。
前田のスピードは守備面の貢献度も大きく、あの運動量とスピードはかなり厄介だ。レンジャーズ戦へ前田が間に合えば理想的で、前田のスピードと守備意識は相手が強ければ強いほど有効な武器となる。
2024年04月29日 20:46
2月に横浜F・マリノスからスイスリーグのセルベッテへ買取オプション付きのレンタル移籍をしている西村拓真。スイスにわたり2か月余りがたった。どんな時間を送っているのだろう?
セルベッテは首位ヤングボーイズと優勝争いをしているが、レギュラーシーズンの終盤に4試合連続勝ち星に見放され、流れを取り戻すのに苦労していた。今季は残留争いをしているバーゼルとの32節は、きっかけを掴むために勝利が是が非でも欲しいところだったが、相手の堅守を崩しきれず、1−2で敗れている。
31節のチューリッヒ戦に続きべンチスタートとなった西村は、この試合は8分から途中出場。負傷したFWエンゾ・クリベリに代わってFWの位置に入る。ピッチに入った瞬間から、ダッシュで相手に向かってプレスをかけていく。直後の9分には左サイドからのクロスにファーポスト際で打点の高いヘディングシュートを見せた。ゴール右へと惜しくも外れたが、数分後には左サイドのスペースに飛び出して味方からのパスを引き出すなど、《らしい》ダイナミックな動きを見せていた。
「しばらくは最初から出てましたけど、今日と前回とは(ベンチスタート)。結果という部分では監督に求められてると思います。けどその中でも僕にしかできないところは多くあると思うんで、自分の長所をずっと出し続けて、より良い選択肢になれるようにしていきたいです」
【動画】セルベッテ西村拓真がルツェルン戦で2ゴール!
精力的な前線からの連続プレス、一瞬のスキをついてスペースに飛び出すタイミングとそのスピード、ゴール前で相手を外す動き出しの巧みさなどらしい動きを随所で披露している。空中戦でも負けていない。ただ決定的なシュートチャンスはほとんど訪れないまま試合が終わってしまった。
一度、前半途中にセンターからサイドに流れてプレーしようとしていた西村に対して、レネ・ヴァイラー監督がコーチングゾーンから「もっとセンターに入ってプレーして」といったジェスチャーを送っていた。
「点を取れる位置にいてほしいってことだと思いますけど、ただ全然ボールが来ないんで。まあしようがない」
FWは時にジレンマを抱えながらプレーしている。相手守備をひきつけ、ゴールの可能性が高くなるペナルティエリア付近に陣取ることの大切さはわかる。でもあまりにもボールに触る機会が少ないままだと、リズムも勢いも出にくくなる。西村はそのあたりで試合の流れに絡みつつ、ゴール前にもしっかりと残るためのやり取りを探っているようだ。
「我慢といったらあれですけど、やっぱり相手との駆け引きがあるので、例えば僕がサイドに流れたら誰かがセンターに入ったりとか、いろいろ考えてやっていきたいです」
レギュラーシーズン最後のグラスホッパー戦を1−0で勝利したセルベッテ。ここからは1位から6位までのチーム同士が総当たりで当たるプレーオフに突入する。残りのシーズンに向けて、西村はどのように自分を高めていきたいと思っているのだろう?
「もう1試合1試合、目の前の試合に対して、全力で臨みたいです。やっぱり優勝がチームの目標でもあるんで。そこに自分が強く貢献していきたいなと思います」
1点で流れは変わる。西村ゴールの連続で現在3位のチームを2位、さらには首位にまで導いてほしい。
取材・文●中野吉之伴
2024年04月29日 20:25
待望のゴールはチームを救う一発だった。
2024年04月29日 20:16
4月28日に開催されたプレミアリーグの第35節で、5位のトッテナムが暫定首位のアーセナルがとホームで対戦。宿敵とのノースロンドン・ダービーを2−3で落としている。
前半にまさかの3失点を喫したスパーズは、63分にようやく1点を返す。相手GKダビド・ラジャのパスミスをカットしたクリステャン・ロメロが、落ち着いてゴールに流し込んだのだ。
【動画】なぜそこにいた? トッテナムDFの驚愕弾
CBのアルゼンチン代表が、なぜ最前線にいたのか。ファンからは次のような驚きの声が上がっている。
「どこにおんねん」
「神出鬼没すぎ」
「シュートうま」
「なんかスパーズにロメロ3人くらいいないか?」
「今までで一番なんでそこに?って思ったわ」
「ストーンズもびっくりの偽センターバック」
「ワントップに置いてください!」
「スパーズはなんでロメロがゴールに一番近いねんw そして決めんねん」
この一発で流れを取り戻したスパーズだったが、あと1点が及ばなかった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月29日 20:05
かつてJリーグの神戸や柏でプレーし、現在はサウジアラビアのアル・シャバブに所属する韓国代表GKキム・スンギュが結婚するようだ。同国メディアが続々と報じている。
『連合ニュース』によると、お相手はモデル兼俳優のキム・ジンギョンさん。所属事務所サーブライムが4月29日に明らかにしたという。
【画像】スタジアムで可憐な笑顔を浮かべるキム・ジンギョンさん
現在27歳のキム・ジンギョンさんは、モデルオーディション番組『Korea's Next Top Model』のシーズン3(2012年)で2位となり、モデルデビュー。その後は数々のドラマに出演し、現在は女性タレントたちが室内サッカーをプレーするSBSのバラエティ番組『Shooting Stars』などでも活躍中だ。
2人は6月に挙式を挙げる予定だという。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月29日 20:02
ドリバウ・ジュニオールが監督に就任した新生ブラジル代表で、注目を集めている存在がいる。3月のFIFA国際マッチデーからスタッフの一員となった、心理学者のマリーザ・サンチアゴだ。というのも、2014年のFIFAワールドカップを最後に、ブラジル代表ではこの分野の専門家がチームに同行していなかったのだ。スポーツ心理学の修士号を持つマリーザは、大学教授を務めると同時にクラブでも仕事をし、現在はECバイーアに属している。今後はそれらとの兼任で、代表が集合するたびに帯同することになる。
自国開催のW杯では精神面が議論に
選手のメンタル面のケアについては、近年の歴代代表監督たちもそれぞれの方法で取り組んできた。ルイス・フェリペ・スコラーリ(2001〜2002年、2012〜2014年)は、優勝した2002年W杯の期間中、ブラジルにいたスポーツ心理学者と常に連絡を取り、その時、その状況ごとに、選手たちに対して話すべきこと、行うべきことについてのアドバイスをもらっていた。
2014年W杯の際は、同じ心理学者がスタッフとしてチームの中に入っていた。ただ、この大会から、ブラジルではさらにメンタル面に関する議論が盛んに行われるようになった。
自国開催のW杯で、スタンドを埋め尽くす観客とともに国歌を斉唱し、涙する選手たちがいた時には、キックオフ直前の感情のたかぶり方に賛否が分かれた。また、ラウンド16のチリ戦では、GKジュリオ・セーザルがPK戦の前に涙したことが不安視された(実際は相手に5本中2本しか成功を許さず、勝利を収めた)。
そして、ネイマールが負傷離脱した次の試合、準決勝でドイツにまさかの1-7の敗戦。その敗れ方には、技術や戦術以上に、精神的な問題が大きく影響したと言われている。
心理学者を採用しなかった指揮官も
それ以降の監督が、心理学者の存在に否定的だったわけではない。ただ、ドゥンガは1度目(2006〜2010年)と同じく、2度目(2014〜2016年)の監督就任の際も採用しなかった。ドゥンガはこう話していた。
「心理学者が然るべきコンディションで仕事をするには、代表では時間が少な過ぎる。一緒にいられるのはわずか数日間なのに、選手は会ってすぐに心を開くことができるだろうか」
彼自身、1990年W杯の敗退で強く批判され、1994年で優勝した代表選手としての経歴を持つだけに「ブラジル代表に招集されるほどの選手は、プレッシャーにも準備ができている」とも言っていた。
チッチ(2016〜2022年)は人心掌握に長けているのが大きな特徴でもある監督だ。「W杯では感情的な要素が非常に大きい」と語ってもいた。
ただ、選手たちにはそれぞれ個人的に信頼できる専門家を抱えていることもあり、やはり「代表では、選手が心理学者との繋がりや信頼関係を築くには時間が足りない」と言っていた。
その代わり、主要スタッフとともに、事前に何度も心理学者と勉強会を開き、実際に対話や印象的なフレーズ、写真、ビデオ、家族との面会など、様々な方法で選手たちのメンタル面をケアしていた。
フェルナンド・ジニス(2023年)は彼自身、大学で心理学の学位を取得した異色の経歴を持つ。監督人生において心理学者の仕事に触れ、多くを学んだとも語っていた。10年前、起用法をめぐって激昂した若い選手を、問答無用で心理学者の元に連れて行ったという逸話があるほどだ。現在指揮を執るフルミネンセにも専属の心理学者がいるが、代表監督を務めた半年間には、その存在をブラジルサッカー連盟に要請することはなかったと聞く。
選手たちも専門家の導入を歓迎
フル代表スタッフの新体制発表会見で、マリーザは語った。
「スポーツ心理学には主に 2 つのラインがあります。1つはプレーと結果、パフォーマンスに関するもので、チームの結束力、リーダーシップ、不安やプレッシャーへの対処、思考のコントロール、そして選手たちが抱えているかもしれない様々な問題に取り組み、彼らが最高の技術的および戦術的パフォーマンスを発揮できるように手助けするものです」
「もう 1つはメンタルヘルスに関するもので、選手たちを受け入れ、私たちが仕事に取り組む上で非常に重要なことです。これは世界的な問題であり、私たちは可能な限り最善の方法で手助けするためにここにいます」
新体制発表会見では心理学者のマリーザが自身の役割について語った
選手たちからも歓迎の言葉を聞いた。FWリシャーリソン(トッテナム)は先日、『ESPNブラジル』へのインタビューで、イングランドで家族と同居するほど信頼していた代理人に、金銭面で裏切られていたことを知り、サッカーをやめたくなるほど落ち込んだことを泣きながら明かして話題となった。代表遠征中の会見でも、昨年9月以降、心理学者の治療を受けていると語った。
「ピッチの内外で受けるプレッシャーを知っているのは僕らだけだから、代表チームでも、心理学者が身近にいてくれるのは大事なことだ。一部には、心理学者の手助けを求めることへの偏見があるかもしれない。僕自身、偏見があった。でも、今はブラジル代表選手としての発言力を生かして、本当に助けを求めるようにと、人々に言いたい。僕の場合はそれが命を救ってくれたんだから」
心理学者のスタッフ入りを歓迎したリシャーリソン(中央)
以前から言葉によるセラピーの組織を立ち上げるほど、心理学を重要視している右SBダニーロ(ユベントス)もこう語る。
「ブラジル代表に心理学の専門家がいることに賛成だ。サッカーにはフィジカル面、技術面などがあるから、それが勝つための主要なポイントではないと思うけど、メンタル面は基盤を作り、ブラジルが勝つ可能性を高めるために、とても大事なことだ」
「無理強いすることでもない。必要な時に助けを求めることができる、という理解が必要なんだ。まずは動機があって助けを求め、結果が出れば、その後は選手たちのポテンシャルを発揮させるためのアイデアとして、みんなが理解するようになる」
W杯カタール大会前、サンパウロスポーツ心理学協会会長が「心理学者の存在は勝利を保証するものではないが、心理学者の不在が敗北を決定的にする可能性がある」と、語っていた。
求め続けているW杯6度目の優勝に向けた多くの取り組みの1つとは言え、「やれることをやってみる」というブラジルサッカー連盟の思いが表れる人事となった。
Photos: Rafael Ribeiro/CBF
2024年04月29日 20:00
ボルシア・ドルトムントのMFマルコ・ロイスの去就に注目が集まっている。
2024年04月29日 20:00
サッカーでは、シーズンを通して着用するものとは別に、着用試合を限定する「特別ユニフォーム」を作るチームも多い。
大切な記念に合わせてリリースする「周年記念もの」や、何らかのコラボレーションなど、特別ユニといってもその種類は様々。多くは1試合限定での着用となるため、キットサプライヤーやスポンサー的にも着用試合は勝利で飾りたいところだろう。
ところが今季は、特別ユニを着てホームで敗れるチームが目立つ。そして、負けたチームは“いつもとは異なる色”のユニフォームを着ていたケースが多い。その中から、ここでは6チームをご紹介しよう。 ナポリ
ナポリ 2023-24 EA7 リミテッド・エディション ユニフォーム
着用試合:セリエA第30節
試合結果:ナポリ 0-3 アタランタ
ナポリは"Everywhere Jersey"と名付けたベージュ色の特別ユニフォームを発表。3月30日に本拠地スタディオ・ディエゴ・アルマンド・マラドーナで行われたアタランタ戦で着用したが、0-3で完敗を喫している。
最近は特別ユニフォームを乱発するナポリ。このユニフォームは、ホームタウンの歴史的な海洋文化と胸スポンサー企業「MSCクルーズ」を讃えたもので、前面の地図にはMSC社のクルーズ船が寄港する場所を記している。
言わばスポンサーに向けたユニフォームで大敗したわけだが、ホームでベージュ色は選手も違和感が大きかったか。どちらも海に関係するのであれば、ホームユニフォームと同じブルーを使ったほうが良かったかもしれない。グラスホッパー
グラスホッパー・チューリッヒ 2023-24 Capelli セクセロイテン 限定ユニフォーム
着用試合:スーパーリーグ第32節
試合結果:グラスホッパー 0-1 ルガーノ この投稿をInstagramで見る Grasshopper Club Zürich(@gczurich)がシェアした投稿
グラスホッパーはチューリッヒ伝統の祭り「セクセロイテン」を祝う限定ユニフォームを発表。4月13日に本拠地レッツィグルンド・シュタディオンで行われたルガーノ戦で着用するも0-1で敗れた。瀬古歩夢はフル出場を果たしている。
白一色にエンブレムやメーカーロゴを金で華やかに飾る優雅なデザインで、白は祭りに登場するベーグと呼ばれる“藁で作った巨大な雪だるま人形”をモチーフとしたもの。
普段は青白半々デザインのユニフォームを着るグラスホッパーだが、歴代でも真っ白は極めて珍しい。ホームスタジアムで純白は選手も奇妙な感覚に襲われたかもしれない。ウニオン・ベルリン
ウニオン・ベルリン 2023-24 adidas アウェイ “スタートレック” 特別ユニフォーム
着用試合:ブンデスリーガ第28節
試合結果:ウニオン・ベルリン 0-1 レヴァークーゼン
ウニオン・ベルリンは、通常のスポンサー「Paramount+(パラマウントプラス)」ではなく、日本にもファンが多いアメリカの人気SFテレビドラマ『スター・トレック』シリーズに登場する“デルタ”ロゴを掲出。レヴァークーゼン戦で着用した。
これはパラマウントプラスでスター・トレックのシリーズ最新作が配信されるタイミングでの、一種のコラボレーションだった。デザイン自体はアウェイユニフォームの胸ロゴを変えただけなのだが、不思議なのは「なぜホームゲームでアウェイ着用だったのか」という点だ。
いつもは赤いユニフォームを着る本拠地シュタディオン・アン・デア・アルテン・フェルステライで白いユニフォームは、選手もやり難かったかもしれない。ドルトムント
ボルシア・ドルトムント 2023-24 Puma スタジアム50周年記念 ユニフォーム
着用試合:ブンデスリーガ第28節
試合結果:ドルトムント 0-1 シュトゥットガルト
本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクの開場50周年を記念した特別ユニフォーム。シュトゥットガルト戦はその50周年記念試合として開催された。
試合前にはスタンドのサポーターが鮮やかなコレオで50周年を祝わい、スタジアムの雰囲気は最高潮。絶対に負けられない一戦だったはずだが、結果は0-1で敗れている。
ドルトムントは昨季、真っ黒な特別ユニフォームを着てホームでヘルタ・ベルリンに勝利している。その時に比べれば、ホームユニフォームと共通する今回のキットカラーは違和感も小さかったように思うが、やはり微妙な感覚だったのだろうか。スタッド・ランス
スタッド・ランス × ウラジミール・コシュマール 2023-24 Umbro 限定 フォース ユニフォーム
着用試合:リーグアン第24節
試合結果:スタッド・ランス 0-1 リール
伊東純也と中村敬斗が所属するフランス1部スタッド・ランスは2月、奇才と謳われるドクロマスクの人気DJ/プロデューサー「ウラジミール・コシュマール」とコラボレーションした限定ユニフォームを発表。
このユニフォームを着用した第24節リール戦は0-1で敗れている。赤いホームユニフォームを着るランスにとって、ダークカラーを本拠地スタッド・オーギュスト=ドローヌで着用するのは稀なことだ。
伊藤と中村も出場したリール戦では、デザインを担当したDJウラジミール・コシュマールも来場。試合前のスタジアムを盛り上げていたが、勝利で飾ることは出来なかった。アーセナル
アーセナル 2023-24 adidas “No More Red” 特別ユニフォーム
着用試合:FAカップ3回戦
試合結果:アーセナル 0-2 リヴァプール
アーセナルは1月7日に行われたFAカップ3回戦でリヴァプールと対戦。本拠地エミレーツ・スタジアムで行われた一戦を0-2で落としている。
このユニフォームは「No More Red(ノー・モア・レッド)」キャンペーンの一環として着用したもの。チームカラーの赤を外し、流血は不必要というキャンペーンの趣旨を形にしたこの白いユニフォームで、犯罪僕目を視覚的に訴えた。
想像を絶する「史上最悪のユニフォーム」10選
デザインは事前に発表したものから一部仕様を変更し、試合用では各部ロゴマークに黒を採用している。
真っ白なユニフォームを着る「No More Red」キャンペーンは今回で3年連続だったが、エミレーツ・スタジアムで着用したのは初めて。通常であれば本拠地で着ることのない白ユニフォームは、選手にとっても感覚的に難しかったのだろうか。
2024年04月29日 19:52
チェルシーは29日、チアゴ・シウヴァが2023-24シーズン限りでクラブを離れることになったと、クラブ公式サイトで発表した。
1984年9月22日生まれでT・シウヴァは、ミランやパリ・サンジェルマンなどで活躍した後、2020年夏にフリー移籍でチェルシーに加入した。2020−21シーズンには念願だった自身初のチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げ、FIFAクラブワールドカップ、UEFAスーパーカップの優勝にも貢献。ここまで同クラブで公式戦151試合に出場してきた。
チェルシーはT・シウヴァの退団に際し、サポーターに向けたメッセージ動画を投稿。そのなかでT・シウヴァは、「私にとってチェルシーは大切な存在になった。ここには1年プレーするだけのつもりで来たが、結局4年も過ごした。私だけでなく、家族にとっても大切な存在だ」と語りかけ、「4年間ここでやってきたすべてのことにおいて、常に全力を尽くしてきたと思う。しかし、残念なことにすべてのものには始まり、中間、そして終わりがある。これが最終的な終わりであるという意味ではない。 近い将来、たとえ別の役割でここに戻ってこられるよう、ドアを開けたままにしておきたいと思う。でも…。言葉では言い表せない愛がある。ありがとうとしか言うことができない」と感謝のメッセージを送った。
そして、「クラブのサポートを受けて、新人としてではなく、リーダーとしてクラブに加わった。溶け込むのはいつも難しいけど、少しずつ私はグループの一員になっていった。そのなかで(フランク)ランパード監督は、その中で大きな役割を果たしてくれた。そのことについて私は彼に感謝している」と、かつてチェルシーで指揮を執ったランパード氏への感謝を語り、最後にサポーターへ次のようにメッセージを送った。
「それは夢だった。間違いなく夢。世界最大のクラブの一つで、これほど素晴らしいことを成し遂げ、最高のタイトルの一つであるチャンピオンズリーグを勝ち得ることができるとは、夢にも思っていなかった。『さようなら』は去って戻ってこない人たちに言うもの。私はいつかまた戻ってくるつもりだ」
【動画】チアゴ・シウヴァの退団メッセージ
Four years, countless memories.
A message from Thiago Silva… pic.twitter.com/f2YbB4GMXY— Chelsea FC (@ChelseaFC) April 29, 2024
2024年04月29日 19:30
マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグ第35節のバーンリー戦で1-1の引き分けに終わった。今季のマンUはこの試合の87分にPK献上での失点で追いつかれたように試合のクロージングに課題を抱えている。クリスティアン・エリクセンは『MUTV』のインタビューで「明らかに、勝点3を手にしていた」とチームの悪癖を嘆き、ゲームマネジメントの改善を口にした。
「残り数分のアディショナルタイムに入れば、クリーンシートを維持し、勝点3を手にすることができるはずだった」
「もちろん、今日はまだ、もっといいプレイができたと思うし、もっといい判断ができたはずだし、チームメイトや自分がピッチの中でもっといいポジションを取れたはずだ」
また、今季出場時間が限られているエリクセンは「ベストを尽くそうとしている。試合出場時間はそれほど多くないけど、出場した以上はベストを尽くさないといけないと思う。それが僕がやろうとしていることなんだ」と語った。
プレミアリーグで現在6位と低迷のシーズンを送っているマンUはジム・ラトクリフ共同オーナー主導で今夏に大規模なクラブ改革が起きることが予想されている。残されたリーグ戦、そしてマンチェスター・シティとのFAカップ決勝でどれだけの問題改善を見せられるかによって、来季のチームに残れるメンバーが大きく変わってくるだろう。