2024年04月29日 22:10
J1第10節浦和レッズ対名古屋グランパス戦が28日に埼玉県さいたま市内で行われ、2-1で3試合ぶりの白星を奪取した。前半24分にMF安居海渡が先制弾を突き刺し、後半25分にはFWチアゴ・サンタナがペナルティーキックで決勝点を挙げた。試合終盤に失点を許すも、強敵相手に逃げ切った。 この日後半28分に途中出場したMF松尾佑介は本調子といかないながらも、相手カウンターのラストパスをカットするなど守備面でチームに貢献した。ただ前を向いてボールを受けるシーンは少なく、得意とするラインブレイクなどを見せることができなかった。 松尾は「審判の誤審があったのですごくストレスが溜まる試合でしたけど、あれがなければ別に失点はなかった。最低限勝てて良かったと思います」と振り返った。 チームは連動した守備でピンチを防ぎ続けてきた。松尾も出足の早さを生かしたプレスバックや絶妙な位置取りでカバーするなど、名古屋の鋭い攻撃を防ぐのに一役買った。だが「守備はチームは当たり前にやることなので、チームとして決まっていますし、出た選手の責任だと思っています。それができて良かったなと思いますし、それができなかったら出る資格はないと思います。(攻撃面は)試合展開的に(前を向き辛い)そういうふうになるのは大体そうですし、特にストレスを感じることなく、そこにチャンスがあればぐらいの気持ちでした」と淡々と話した。 ゴールへの拘りは人一倍あるだけに、松尾にとって守備は最低限の仕事だ。直近リーグ3試合で得点が取れていないだけに次戦以降に向けて静かに闘志を燃やしている。 今季は腰痛に苦しむ松尾はこれまで9試合に出場も先発は4試合に留まっている。自身のコンディションを「良くないっすね。とても良くない。ぎりぎりベンチに入れるかですね」と視線を下げた。それでも今季はリーグ戦で2得点を奪っており、実力の高さを示している。 仙台大の松尾佑介、「横浜FCでデビューした11日後に横浜FCと対戦する」心境を聞いてみた 次節以降に向けて「ゴールもそうですし、腰の調子にもよりますけど、出場時間を少しずつ伸ばしていけたらいいと思います」と冷静に前を見据えていた。完全復活を待望される赤きスピードアタッカーの活躍を見守っていきたい。
2024年05月17日 05:14
現地5月16日開催のラ・リーガ第36節で、久保建英が所属する7位のレアル・ソシエダが9位のバレンシアとホームで対戦している。
3試合ぶりにスタメンに復帰し、右ウイングに入った久保がいきなり魅せる。
【動画】久保の絶妙アシスト!左足で巧みに折り返す
開始3分、左サイドからバレネチェアが送り込んだクロスに反応。ゴールラインぎりぎりで左足で折り返し、アンドレ・シウバがヘッドで叩き込んだ先制点をアシストした。
日本代表MFは、これがリーガでは今シーズン4つ目(公式戦5つ目)のアシストとなった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月17日 03:47
現地5月16日に開催されるラ・リーガの第36節で、久保建英が所属する7位のレアル・ソシエダが9位のバレンシアとホームで対戦する。 この一戦に先立ってスターティングメンバーが発表され、久保が3試合ぶりにスタメンに復帰した。【動画】久保が不満を露わにしたゴール取り消し
前々節のラス・パルマス戦(2−0)では89分、前節のバルセロナ戦(0−2)では70分からの途中出場となり、ここにきて絶対的な存在ではなくなっていたレフティは、この一戦で自身の価値を再証明できるか。 2月18日のマジョルカ戦から約3か月も遠ざかっているゴールに期待したい。構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月17日 00:00
サッカー選手のパフォーマンスはデリケートなもので、クラブでの状況や移籍、そしてプライベートの問題などですぐに変化する。
今回は『Planet Football』から「突然パフォーマンスが急低下したプレミアリーグのスター選手たち」をご紹介する。カゼミロ
プレミアリーグでプレーしたクラブ:マンチェスター・ユナイテッド
レアル・マドリーで「クロード・マケレレの再来」と呼ばれたブラジルの守備的ミッドフィルダーは、マンチェスター・ユナイテッドでの2年目から急速にそのパフォーマンスが落ちている。
スペインでプレーしていたときには1人でディフェンスの全てを司るかのように激しいタックルと鋭い切り替えで中盤を支配し、対戦する相手にとっては最も厄介な存在であった。
マンチェスター・ユナイテッドでのデビューシーズンはその価値を見せつけていただけに、2年目からの凋落はあまりにも不可解である。ファビーニョ
プレミアリーグでプレーしたクラブ:リヴァプール
ここ数年のプレミアリーグで最も偉大な守備的ミッドフィルダーの1人。ロドリが台頭する前は、同じブラジル人のフェルナンジーニョと「プレミア最高のボランチ」の座を争っていた。
モナコの2015-16シーズンのリーグアン優勝を導き、チャンピオンズリーグ準決勝進出にも貢献。卓越した守備力、長短のパスによる展開、そしてスペシャルなペナルティキックの成功率。
ユルゲン・クロップ監督の下でも数年間トップパフォーマンスを維持したが、30歳の節目を手前にして急激に衰えを感じさせた。それはクロップ監督にとって大きな痛手だった。アンドリー・シェフチェンコ
プレミアリーグでプレーしたクラブ:チェルシー
クリスティアーノ・ロナウドがマンチェスター・ユナイテッドに復帰して2度目の所属をする前、シェフチェンコはプレミアリーグのクラブと契約した最後のバロンドール受賞者であった。
カルロ・アンチェロッティ率いるミランであらゆるタイトルを獲得した「ウクライナの矢」と言われたストライカー。イタリアでは150ゴール以上を決め、29歳でチェルシーに移籍した。
ところがどういうわけかイングランド・プレミアリーグではその力を発揮せず、77試合で22ゴールと平凡な成績に。その後ミランとディナモ・キーウでプレーしたが、若い頃の魔法を取り戻すことはなかった。デル・アリ
プレミアリーグでプレーしたクラブ:トッテナム・ホットスパー、エヴァートン
今ではすでに忘れ去られているかもしれないが、デル・アリはプレミアリーグで最もエキサイティングな若手選手の1人であった。トッテナム・ホットスパーでの最初の3シーズンで37ゴール26アシストを決めており、その数字はブカヨ・サカすら及ばないほどのものだ。
ただピークだったのは2016-17シーズンが最後であり、20代前半のうちからそのパフォーマンスは下落していった。そしてジョゼ・モウリーニョ監督が就任した2020-21シーズンにはもはやかつての面影はなかった。
今季もエヴァートンに所属してはいるものの、まだ出場はゼロ。現在は薬物中毒やメンタルヘルスの影響もあり、プレーできる状態にはないとのこと。アレクシス・サンチェス
プレミアリーグでプレーしたクラブ:マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル
アーセン・ヴェンゲル監督が率いたアーセナルにおいて、その時代の最後にやってきた最高のアタッカーであったアレクシス・サンチェス。しかしそのアーセナルでのキャリアの最後は寂しい半年だった。
そして冬のマーケットでヘンリフ・ムヒタリャンとのトレードでマンチェスター・ユナイテッドに移籍することになり、加入時に発表されたピアノの動画が世界中で話題になった。
しかしながらマンチェスター・ユナイテッドでの彼はある意味かつてのアレクシス・サンチェスではなく、半年アーセナルで出番がなかったことを理解できるものだった。フェルナンド・トーレス
プレミアリーグでプレーしたクラブ:リヴァプール、チェルシー
フェルナンド・トーレスはプレミアリーグでの印象と実態が異なっている選手だ。実はリヴァプールよりもチェルシーでの出場数のほうが多いのである。
アトレティコ・マドリーからリヴァプールにやってきた彼は数多くのゴールを決め、プレミアリーグでも有数のエースストライカーになった。そして2011年1月に当時の最高額である5000万ポンドでチェルシーへ。
しかしながらそれからの彼はリヴァプール時代ほどのインパクトを残すことができず。それなりにゴールは決めたものの、移籍金の高さからかなりの批判を受ける存在になってしまった。フレデリック・ユングベリ
プレミアリーグでプレーしたクラブ:アーセナル、ウェストハム・ユナイテッド
アーセナルで長く中盤の重要な選手として活躍したスウェーデン代表のレジェンド。2004-05シーズンの無敗優勝にも大きく貢献したアタッカーであった。
30歳で彼がウェストハム・ユナイテッドに移籍したとき、当然ながらファンは大きな興奮を抱いたが、彼が退団を許可された理由は確かにあったようだ。
ウェストハムでは短い間活躍を見せたものの、1年後には彼は怪我に苦しむようになり、わずか1シーズンのみで契約を解除することになった。バスティアン・シュヴァインシュタイガー
プレミアリーグでプレーしたクラブ:マンチェスター・ユナイテッド
イングランド・プレミアリーグではなぜかそのクオリティを発揮できなかったワールドクラスのプレーヤー。バイエルン・ミュンヘンでは攻撃的MFからボランチに至るまで様々な役割をこなし、ドイツ代表でも中心的な存在だった。
しかし30歳でやってきたマンチェスター・ユナイテッドではルイス・ファン・ハール監督の下で信頼を得るのに失敗し、ジョゼ・モウリーニョ監督の下で放出された。メスト・エジル
プレミアリーグでプレーしたクラブ:アーセナル
ジョゼ・モウリーニョが率いたレアル・マドリーからアーセナルへと移籍してきたドイツ代表の天才アーティスト。その左足から繰り出されるファンタジックなパスにより、数多くのアシストを記録した。
2014年にドイツ代表でワールドカップを制覇した彼はヴェンゲル監督に愛されたが、その後ウナイ・エメリやミケル・アルテタの下ではかつての高みに到達できなかった。
そしてアルテタとの関係が崩れたあと32歳でフェネルバフチェへと移籍したが、その後トルコでキャリアを再建することはできなかった。ピエール=エメリク・オーバメヤング
プレミアリーグでプレーしたクラブ:アーセナル、チェルシー
プレミアリーグでプレーした「最高のポルトガル人選手」TOP10
エジルがミケル・アルテタ監督によって放出されてから12ヶ月後、同じことがオーバメヤングにも起こった。ボルシア・ドルトムントからイングランドにやってきて、数多くのゴールをあげていた彼であるが、チームの変化の犠牲となった。
それから彼はバルセロナに移籍して18試合11ゴールを決める活躍を見せていたが、問題はその半年後にチェルシーへと移籍したことだった。
慣れ親しんだプレミアリーグだったはずが、彼はチェルシーでわずか1ゴールしか決められず、チームも12位という燦々たる成績に終わった。
2024年05月16日 23:30
アジア制覇を成し遂げたU-23日本代表において、もっとも悔しい思いをした選手であろう西尾隆矢。
2024年05月16日 23:10
今季33試合を戦って勝ち点64を稼ぎ、リーグ・アン2位を確定させたASモナコ。チームを指揮するアドルフ・ヒュッターは攻撃的なサッカーを好んでおり、それが今季の躍進に繋がったのは間違いない。
英『The Guardian』によると、ヒュッターは自身のスタイルについて「退屈な1-0よりエキサイティングな5-2の方が好きだ」と語っている。今季のモナコはパリ・サンジェルマンに次いでリーグ2番目に多い64ゴールを奪っている。失点が上位6チームの中で最も多い42失点もあるのは修正ポイントだが、それを補うだけの攻撃力があるのだ。
ここまでリーグ戦で実に15選手が得点を記録しているのも特長的で、特定の選手に依存しているわけではない。ここまではエースのFWウィサム・ベン・イェデルが15ゴールでチーム1位、2位は9ゴールを挙げる日本代表FW南野拓実、他にも7ゴールのFWフォラリン・バログン、マグネス・アクリウシェ、6ゴールのMFアレクサンドル・ゴロビン、4ゴールのMFデニス・ザカリア、ユスフ・フォファナと続いており、多くの選手がネットを揺らしてきた。
開幕前にはFWケビン・フォラントが退団し、昨季12ゴールを挙げていたFWブリール・エンボロも大怪我でシーズンの大半を棒に振った。その中でも南野の覚醒を促すなど、ヒュッターは総合力を高めてチームを2位へ押し上げてきた。今季の仕事ぶりは評価されるべきだろう。
来季はチャンピオンズリーグの戦いもある。南野にとっても充実した時間になっており、来季はFWキリアン・ムバッペが抜けるPSGをも追い越してリーグの頂点を狙う戦いだ。
2024年05月16日 22:40
現在、14試合を終えてJ1リーグ6位につけているガンバ大阪。16位に終わった昨シーズンに比べ、ここまでは好調だ。
6勝4分4敗のG大阪の特徴は得点数と失点数だ。首位と7ポイント差の6位G大阪の得点数はわずか11。これは現在リーグ最下位の京都と同じで最小ゴール数となっている。一方の失点数は10となっており、これは首位神戸と並んでリーグ最小失点数を誇る。リーグ最小ゴール数ながらも最小失点で勝ち点を積み重ねていくのが、ここまでのG大阪のスタイルだ。
得点力は改善が必要だが守備陣は素晴らしいパフォーマンスを発揮している。クリーンシート数は町田、神戸、福岡と並び現在トップであり、ここまで14試合で複数失点も2回しかない。そんなJ1屈指の守備陣を形成するチームの中で、大きな存在感を放っているのが中谷進之介だ。
名古屋から今シーズンより加入した中谷は今のG大阪のディフェンスリーダーとして欠かせない存在だ。GK一森の存在もこの失点数の少なさに影響しているが、中谷はここまでクリア数でリーグ2位を記録。さらにブロック数や空中戦勝利数ではチームトップとなる数字をマークしており、全試合出場している中谷の存在の重要さがわかる。
10節の鹿島戦で中谷とCBのコンビを組んでいた三浦が負傷してしまうが、その後4試合では1失点となっており、三浦不在でも中谷はディフェンスリーダーとして強固な守備陣を形成している。昨年は61失点で札幌と並んでリーグ最多失点で幕を閉じたG大阪だったが、中谷加入の効果もあってここまではリーグ最小失点を誇る守備陣を擁している。
鈴木やウェルトン、岸本といった新加入選手が躍動しているのがここまでのG大阪だが、その中でも中谷は別格だと言っていいだろう。
2024年05月16日 21:40
ブンデスリーガ2部で3位に入り、昇格プレイオフへ回ることになったデュッセルドルフ。それに大きく貢献してきたのが日本代表MF田中碧だ。
一昨季と昨季は2部で1ゴール1アシストの成績を残していた田中だが、今季は7ゴール3アシストと一気に数字を伸ばした。日本代表では以前から中盤の重要戦力だったが、デュッセルドルフでも同様の存在となったのだ。
当然田中の人気は高まっており、独『Bild』も田中の去就に注目している。デュッセルドルフが昇格を決められるかで状況は変わってくるだろうが、25歳を迎えている田中にとってもステップアップを検討する時期だろう。
「監督のダニエル・ティウネは彼を『ゲームチェンジャー』と呼んでいて、田中はチームの要となった。来季ブンデスリーガ1部で戦うには、彼が絶対に必要となるだろう。その場合デュッセルドルフはとにかく田中をキープしなければならない」
「田中は過去にも1部クラブへの移籍案が浮上していたが、本気で動くクラブは少なかった。日本代表でトップレベルの試合に出場している一方で、デュッセルドルフでは納得のいくパフォーマンスを見せられなかったのだ。しかし、この夏はすべてがまったく違って見えるだろう。今では興味のあるクラブが列を作っている。田中はあらゆるゲームで能力を発揮している。市場価値350万ユーロを考えると、市場のお買い得選手になる可能性がある」
デュッセルドルフの一員として1部で戦うのも理想のシナリオだが、果たして今夏に田中はどう動くのか。2部での活躍で人気は高まっており、来季こそは5大リーグの1部で戦いたいところだ。
2024年05月16日 21:28
サムライ戦士も賛辞を贈った。
2024年05月16日 21:04
かつてマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏が、古巣のメンバー構成について言及した。15日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
ここまで37試合を消化したリーグ戦で17勝6分14敗を記録し、勝ち点「57」の8位につけているマンチェスター・ユナイテッド。来季の欧州大会出場へ向け、19日にブライトンとのプレミアリーグ最終節、25日にマンチェスター・シティとのFAカップ決勝を控える同クラブだが、ルーニー氏は今季の開幕から苦しい戦いが続く同クラブのメンバーに不満を抱いているようだ。
ルーニー氏は、「ブルーノ(・フェルナンデス)を中心にチームを作らなければならない。彼はクオリティーが高く闘争心がある」と自らの考えを告白。続けて、「若い選手を残し、ブルーノを残すんだ」と述べつつ、「大規模な放出が必要だと思う。そうしなければならない。1年では無理だろうけど、2、3年のうちにそうなると思う」と古巣に対して大幅なメンバーの入れ替えを要求した。
また、「(アンドレ・)オナナは不安定なスタートだったと思うが、1年を通してどんどん良くなってきた。私にとって、(ディオゴ・)ダロトはよくやったし、(ハリー・)マグワイアは浮き沈みのあるシーズンを過ごした」と語った上で、「このリーグで戦うには、もっといい選手が必要だ」とコメント。「誤解しないでほしいが、これらの選手たちはいい選手だ」と口にしつつ「でも、マンチェスター・シティ、リヴァプール、アーセナルと競争するには、もっといい選手が必要なんだ」と主張している。
さらに、今シーズン終了後の退団の可能性が噂されるイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードについても言及。「マーカスにはトップレベルでプレーする能力があるが、それをまだ見せれていない」と厳しい言葉を送り、「マーカスはどこか別の場所でプレーする時期が来たのだろうか、自問自答しなければならないと思う。彼にはこのクラブに残って、記録を塗り替えてほしい。彼はハードワークし、冷静になる必要がある」と自身の見解を示した。
2024年05月16日 20:28
ドイツサッカー連盟(DFB)は16日、来月に開幕するEURO2024へと臨むドイツ代表のメンバーを発表した。
1996年大会以来、28年ぶりのEURO制覇を目指すドイツ代表。ホスト国として臨む今大会はグループAに組み込まれており、スコットランド代表、ハンガリー代表、スイス代表と決勝トーナメント進出を争う。今回、指揮官を務めるユリアン・ナーゲルスマン監督は、ヨシュア・キミッヒ(バイエルン)やイルカイ・ギュンドアン(バルセロナ/スペイン)ら主力を順当に招集。代表に復帰を果たしたトニ・クロース(レアル・マドリード/スペイン)もメンバーに名を連ねた一方、マッツ・フンメルス(ドルトムント)やレオン・ゴレツカ(バイエルン)などが選外となった。また、27名のメンバーが発表されたものの、最終的には26名の登録選手リストを6月7日まで欧州サッカー連盟(UEFA)に提出する必要がある。
今回発表されたドイツ代表は、来月3日にウクライナ代表、7日にギリシャ代表と国際親善試合を行い、14日にEURO2024・グループリーグ初戦のスコットランド代表戦へと臨む。なお、招集されたメンバー27名は以下の通り。
▼GK
オリヴァー・バウマン(ホッフェンハイム)
マヌエル・ノイアー(バイエルン)
アレクサンダー・ニューベル(シュトゥットガルト)
マルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ/スペイン)
▼DF
ヴァルデマール・アントン(シュトゥットガルト)
ベンヤミン・ヘンリヒス(ライプツィヒ)
ジョシュア・キミッヒ(バイエルン)
ロビン・コッホ(フランクフルト)
マクシミリアン・ミッテルシュテット(シュトゥットガルト)
ダヴィド・ラウム(ライプツィヒ)
アントニオ・リュディガー(レアル・マドリード/スペイン)
ニコ・シュロッターベック(ドルトムント)
ヨナタン・ター(レヴァークーゼン)
▼MF
ロベルト・アンドリッヒ(レヴァークーゼン)
クリス・ヒューリッヒ(シュトゥットガルト)
パスカル・グロス(ブライトン/イングランド)
イルカイ・ギュンドアン(バルセロナ/スペイン)
トニ・クロース(レアル・マドリード/スペイン)
ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
アレクサンダル・パブロビッチ(バイエルン)
レロイ・サネ(バイエルン)
フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)
▼FW
マクシミリアン・バイアー(ホッフェンハイム)
ニクラス・フュルクルク(ドルトムント)
カイ・ハフェルツ(アーセナル/イングランド)
トーマス・ミュラー(バイエルン)
デニズ・ウンダヴ(シュトゥットガルト)
【動画】DFBが公開したメンバー発表動画
2024年05月16日 20:00
既に導入から5年以上が経過し、プロサッカーの試合では今やすっかりお馴染みとなったVAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)。イギリスの衛星放送『SKY』によると、同システムの導入によってペナルティエリア内のファウルやオフサイドに関する判定の精度が従来の82%から96%へと改善したというデータもあるという。
VARがより正確な判定が下されることに貢献しているのは『SKY』が提示しているデータからも明らかだが、その一方で判定が出るまで時間がかかり過ぎてしまい、VARによって試合の流れが途切れてしまうという批判も存在する。
そうした中、プレミアリーグ所属の20チームが6月6日(現地時間)にVARの廃止について年次総会で議論すると『SKY』およびアメリカメディア『The Athletic』が報じて話題となっている。
今回の議案は、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズから提出された。同クラブは建議書の中でVARについて「非常に多くの意図せぬネガティブな結果をもたらしている」と批判し、「サポーターとサッカーの関係を傷つけ、プレミアリーグの市場価値を低下させている。退屈なチェックとひどいコミュニケーションによってスタジアム内に不満と動揺が広がっている」としてVAR廃止を提案している。
年次総会で議案が可決されるには3分の2以上の賛成、つまり20チーム中14チーム以上の賛成が必要となっている。もしも議案が可決された場合、既にプレミアリーグが正式に発表した来季からの半自動オフサイドテクノロジーの導入にも影響が出てくるのは間違いない。
果たしてプレミアリーグの各クラブは、ウルブズからの提案に対してどのような決断を下すのだろうか。
2024年05月16日 20:00
15日、マンチェスター・ユナイテッドは、ニューカッスルと対戦し、3-2で勝利した。
2024年05月16日 19:45
[J1第14節]鳥栖 5−2 川崎/5月15日/駅前不動産スタジアム
13節のホーム・札幌戦は3−0で勝利したものの、続く14節のアウェー・鳥栖戦は2−5の完敗。浮き沈みの激しい戦いを見せている川崎にあって、複雑な想いを抱えながらチームのために戦っている男がいる。
今年30歳を迎えたMF瀬川祐輔である。
昨季川崎に加入した瀬川は本来、アタッカーとしての役割を担うが、新シーズンは本格的に右SBに挑戦。着実に出場機会を掴み、前述の札幌戦ではJ1通算150試合出場を達成した。
瀬川といえば明治大時代、一般企業への就職も予定するなか、土壇場でJ2群馬に入団したエピソードも知られている。そこからコツコツ結果を残し、大宮、柏、湘南と活躍の場を広げてきた。
それだけにJ2でも通算82試合・21得点という成績を記録してきたが、本人にとってJ1での150試合出場(24得点)はどういった意味を持つのか。
「遅かったなというのが印象ですかね。(Jリーグで)通算したら230くらいに出ていると思いますが、まだまだ上には偉大な選手がいるなかで、僕はもう30歳なので、ちょっと遅かったかなという気持ちはあります。
一方でそこまで意識もしていなかった面もあり、気付いたらあと1試合と周りから教えてもらいました。J1で150試合に出場できるとは、僕のプロになるまでの経緯を考えたら想像できなかった部分もあるので、その意味では素直に嬉しいです」
【動画】鳥栖×川崎のハイライト
もっともその記念すべき札幌戦は、9試合ぶりのベンチスタートとなり、出場機会が巡ってきたのは試合終盤の88分だった。そして続く鳥栖戦もベンチスタート。
今季はCBを担うことが多かった佐々木旭が、高井幸大のU23アジアカップからの復帰、そしてジェジエウの戦列復帰によって本職の左SBに改めて移り、その分、左に入っていたファンウェルメスケルケン際が右SBにスライドしたことで、瀬川が控えとなった形である。やはりプロとして先発を掴めない状況には忸怩たる想いがあるようだ。
「僕はアタッカーの選手ですが、今季はキャンプからずっとサイドバックでやらせてもらっているので、サイドバックで勝負したいという気持ちはキャンプから作ってきました。ただ、自分がスタメンの時に負け越したり、勝てない試合が多く、そこは自分自身に目を向けながらやらなくてはいけないと思います」
そのなかで、札幌戦の後には鬼木達監督とも想いを語り合ったという。
「札幌戦で外されてしまった時に、その後、オニさん(鬼木監督)とコミュニケーションを取らせてもらったと言いますか、オニさんから話をしてもらえました。その時に自分の想いもぶつけさせてもらいました。コミュニケーションを取ってくれる監督ですし、切り替えるには難しい部分もありますが、そういう機会を作ってくれて、また臨むことができています」
チームは鳥栖戦の大敗で、改めて仕切り直しが求められる。そういうシチュエーションでは周囲を盛り上げ、ポリバレントとして臨機応変に振る舞える瀬川のような選手は必要に違いない。
改めて今季は右SBへの想いも強い。そこには同年代で、今季の開幕前にアメリカへ移籍した山根視来の存在もあるようだ。
「視来が抜けて、ずっとあいつが守ってきたポジションなので、そこで勝負したいです。またポジティブにやっていきたいですね」
14試合を終えて4勝4分6敗、首位と勝点13差の13位。それでも指揮官を筆頭に川崎の面々は逆転での覇権奪回を諦めていない。
「シーズンの最後には優勝したチームのサイドバックでいたいです」
150試合を越えても、瀬川はこれまで通り、自らに求められる役割に真摯に向き合いながら、チームのために戦うはずである。その姿はきっと周囲に小さくない影響を与えるはずだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月16日 19:39
4月に開幕した高円宮杯U-18プレミアリーグEAST。東日本の強豪12チームがしのぎを削るなか、好発進を見せているのが昌平高校だ。
5月11〜12日の第6節時点で、3勝2分1敗の勝点11で3位につけており、「今季はプレミア制覇も狙えるのではないか」と関係者の評価が高まっている。
今年の3年生は、2021年12月に行なわれた第33回高円宮杯全日本U-15サッカー選手権で準優勝したFCラヴィーダ出身者が中心。同ファイナルのサガン鳥栖U-15戦で1点を奪った山口豪太が10番を背負い、チームをけん引している。
全国屈指のタレント集団を率いているのが、今年2月に指揮官となった元日本代表の玉田圭司監督だ。柏レイソル、名古屋グランパス、セレッソ大阪、Vファーレン長崎で23年間のプロキャリアを過ごし、2006年ドイツ大会、2010年南アフリカの両ワールドカップにも参戦した彼は、2021年末に現役を引退。
その後は自身がプロデュースするサッカースールの運営を行なう傍らで、長崎のアカデミーや年代別代表などで不定期に育成年代を指導していたという。
そして2023年4月には昌平のスペシャルコーチに就任。藤島崇之前監督、村松明人コーチ(FCラヴィーダ監督)、関隆倫コーチら同校スタッフには習志野高校時代の同期がズラリと並んでおり、共通するサッカー観を持つ仲間とともに10代のトップ選手を直々に指導できるのは、玉田監督にとっては理想的な環境と言えた。
「昨年から毎月1週間ずつ通って、選手に技術・メンタル的なアドバイスをしたり、試合前後のミーティングで話をしたりしていました。その1年間で今の2・3年生の個性や特徴、人間性などをある程度、把握できていた。それは自分にとっても大きな収穫でした」と彼は言う。
迎えた今年2月。2024年度の活動について話し合う場が設けられ際、玉田監督は「ウチで監督をやらないか」といきなり打診を受けた。昌平側も昨年10月に藤島前監督が退任し、高校選手権は村松コーチが暫定的に指揮を執ったものの、彼のメインはラヴィーダだ。ゆえに、新たな監督を招聘し、指導体制を整えることが急務の課題だったのだ。
「他の仕事や家族のこともあるので『いったん持ち帰って考える』と答えましたけど、正式にオファーをもらえたことは嬉しかった。1つのチームを1年間しっかり教えるのは、ものすごくやりがいがあるし、高校時代の仲間と一緒に仕事できるのも魅力でしたね。
それに昨年1年間の指導を通して、どういう選手がいるかを理解していたし、彼らをいかに組み合わせたら良いチームができるかというイメージも持てた。だからこそ、ぜひ引き受けたいなと思ったんです」と玉田監督は就任の経緯を語る。
それからの3か月間は、選手をどのように輝かせるかを最優先に考え、模索を続けてきた。彼が選手にアプローチしていくうえで、一番大事にしているのは「お互いをリスペクトし合える関係性を構築すること」。それは彼自身が長い現役生活を送るうえで、必要不可欠だと感じたポイントだという。
「今まで出会った特定の監督のアプローチや、やり方を真似しようというのではなく、数多くの監督の良いところを少しずつ取り入れて、僕らしいスタイルを作りたいと思って始めました。自分は高校の教員じゃないし、一方的に上から目線で何かを教える立場ではない。彼らとは同じ土俵で向き合い、お互いにリスペクトし合って、一緒に成長していける関係になれればいいと思いながらやっています。
自分のプロ生活を思い返してみても、2010年にJ1制覇した名古屋のピクシー(ストイコビッチ監督)は僕をリスペクトしてくれたし、個性や長所を尊重してくれた。ピクシーはサイドバックの(田中)隼磨や阿部(翔平)ちゃんなんかにはかなり細かく指示していましたけど、僕らアタッカーには特に何も言わなかった。だからこそ、伸び伸びと自分らしさを出せたのかなと思います。
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2024年05月16日 19:30
今週末に最終節を迎えるプレミアリーグ。前人未到のプレミアリーグ4連覇か。20年ぶりの悲願のリーグタイトル獲得か。タイトルの行方はマンチェスター・シティとアーセナルに絞られた。
現在、勝ち点差2で首位に立つシティは、最終節で勝利を収めれば、アーセナルの結果に左右されず自力で優勝を決めることができる。最終節の相手はウェストハムとなっており、シティのホームで行われる試合であってもそう簡単には行かない相手だ。
プレミア史上初の4連覇に向けて、残り1試合となったシティだが、ミッドウィークに行われたトッテナム戦で途中交代したケビン・デ・ブライネは自身の負傷状況を英『Evening Standard』にて話している。相手選手との接触で足首を痛めたデ・ブライネはピッチに倒れ込んで痛がる姿も見られ、状態が心配されていた。
デ・ブライネは自身の負傷状況について、「大丈夫だよ」と答えており、最終節でのプレイに問題がないことを示唆した。しかし続けて、「アキレス腱のところが本当に痛い。衝撃を受けた瞬間はナイフで刺されたような感じがした」と、負傷した際の痛みについて告白した。それでも最後には「大丈夫だと思うよ」と語っており、最終決戦を前に自身の負傷状況を報告している。
ここ数日間の様子を見ることが大事となるが、今シーズンは約半分の離脱を強いられたデ・ブライネにとっては優勝が決まる一戦に賭ける思いも強いだろう。わずかリーグ戦17試合で4ゴール10アシストという圧巻の記録を残す司令塔の存在は大一番にこそ必要だ。怪我の状況が心配されるデ・ブライネはウェストハムとの最終節に出場できるのか。