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2022年09月24日 15:30
元日本代表監督の西野朗氏が9月23日、元日本代表MFの鈴木啓太氏のYouTubeチャンネルにゲスト出演。自身の現役時代などを振り返った。「浦和で生まれたのがサッカーの虜になるきっかけ」だった西野氏は、中学生の頃から頭角を現していた。ただ、丸刈りが嫌で強豪校ではない浦和西高に進学。それでも全国高校選手権に出場。大学受験のため断ったが、日本代表からも招集がかかった。 早稲田大進学後に参加した日本代表では、キャンプで11歳年上の釜本邦茂氏と同部屋になる。当時は用具係がいなかったため、釜本氏のユニホームなどを洗濯していたという。鈴木氏は「環境に甘えすぎてはいけないなとすごく感じる」と感嘆する。 その後、西野氏は1977年に奥寺康彦氏と金田喜稔氏とともに、日本代表の強化策の一環として、ドイツのケルンに派遣された。技術面に関しては、金田氏と「ケルンの選手たちよりも、はるかに上手いよな。俺ら」と話していたが、実際のプレーでは屈強なドイツの選手に潰されてしまったという。 一方、奥寺氏については「スキル的にはあまり高くなかったけど、馬力とスピリットでミスをミスともしないようにフィジカルでカバーしちゃう」点が認められ、ケルンとの契約に至ったと明かす。 78年には日立製作所に入社した西野氏。85年には、Jリーグの前身の日本サッカーリーグタイ記録の8試合連続ゴールを達成した。チーム状況が悪かった時、“キャプテンの自分が得点”すると決意し、見事にそれを実行してみせた。「決断してから結果を出すのが得意なんですかね」と驚く鈴木氏に、西野氏は自身がリスクを感じないで突き進むタイプだと分析。岡田武史氏には「一流の鈍感力」と称されていると笑った。 当時は日本代表でも大卒選手の現役生活は5年程度だったという。まだJリーグが無かった時代。引退後にサッカーに関わるには教員だと思い、教員免許を取得していた西野氏は、30歳の時に母校の恩師に相談したが、サッカー重視な点を否定され「お前が考えている教員像は間違っている」と却下される。それもあり、35歳まで現役を続行。再度母校を訪れたが、同様に断られてしまう。 思わぬ挫折を経験した西野氏は、日立製作所で2年間コーチを務める。その後、川淵三郎氏に誘われて日本サッカー協会に出向し、91年にU-20日本代表監督を任された。 その後は、指導者として華々しいキャリアを刻む。96年のアトランタ五輪では“マイアミの奇跡”でブラジル代表を撃破、G大阪監督時代にはJリーグやACLを制覇、2018年のロシア・ワールドカップでは決勝トーナメント進出。“サッカー重視”の信念が、輝く未来を切り開いたのだろう。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【動画】“決断”で8試合連続ゴール!鈴木啓太が驚く名将・西野朗の“一流の鈍感力
2024年04月29日 11:49
28日に行われた23-24イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)対トリノ(Torino FC)戦で、同リーグ史上初めて全員女性の審判団が試合を裁いた。
試合を担当したのはマリア・ソーレ・フェリエリ・カプーティ(Maria Sole Ferrieri Caputi)主審と副審のティツィアナ・トラシャッティ(Tiziana Trasciatti)氏、フランチェスカ・ディ・モンテ(Francesca Di Monte)氏の3人。
3人は忙しい90分を送り、49分にはヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)にファウルを犯したトリノのアドリアン・タメズ(Adrien Tameze)に対し、フェリエリ・カプーティ主審がピッチ脇のモニターで確認した末に退場を宣告すると、さらにマルクス・テュラム(Marcus Thuram)を倒したトリノのマッテオ・ロバート(Matteo Lovato)のプレーにPKの判定を下した。
2022年にデビューし、これがセリエA10戦目となるフェリエリ・カプーティ主審は冷静に試合をコントロールした。3人はすでに2022年のセリエBの試合と、2023年1月に行われたイタリア杯(Italian Cup 2022-23)のナポリ(SSC Napoli)対クレモネーゼ(US Cremonese)戦で一緒に試合を担当していた。
試合は前節に優勝を決めたインテルがハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)の2ゴールで2-0の勝利を収めた。
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2024年04月29日 11:41
ブレンビーに所属するU−23日本代表MF鈴木唯人が、今シーズンのリーグ戦8ゴール目を挙げた。
デンマーク・スーペルリーガ上位ラウンド第5節が28日に行われ、ブレンビーはアウェイでノアシェランと対戦した。シーズンが佳境を迎えているデンマーク・スーペルリーガは、上位6チームによる上位ラウンドの戦いが開催中。レギュラーシーズンを2位で終えたブレンビーは、勝ち点がそのまま持ち越される形で行われる上位ラウンドに突入してから2勝2分を記録し、前節の勝利によって現在は単独首位に立っている。
AFC U23アジアカップ カタール2024を戦うU−23日本代表には合流せず、ブレンビーに残ってプレーを続ける鈴木は、上位ラウンド4試合で2ゴール4アシストをマーク。チーム総得点「7」のうち6ゴールに関与する活躍を見せており、好調を維持しながら今節も2シャドーの一角として先発出場を果たした。
試合は、前半アディショナルタイムに鈴木がスコアを動かす。味方のロングボールを受けたフィリップ・ブンガードがドリブルで右サイドに運びながらスルーパスを供給。猛烈な勢いで長い距離をスプリントしてきた鈴木が裏へと抜け出すと、角度の小さい位置から右足でファーサイドに流し込み、チームに貴重な先制点をもたらした。
しかし、リードしてハーフタイムを迎えたブレンビーだったが後半は苦しい時間が続く。78分に同点ゴールを被弾すると、45分間で放ったシュートは2本のみと攻撃陣も停滞。それでも試合はそのまま1−1で終了し、アウェイで大きな1ポイントを手に入れ、2位コペンハーゲンとの勝ち点差を「4」に広げた。
【スコア】
ノアシェラン 1−1 ブレンビー
【得点者】
0−1 45+2分 鈴木唯人(ブレンビー)
1−1 78分 オリヴェル・アントマン(ノアシェラン)
2024年04月29日 11:30
日本人選手もプレーするスコットランド1部リーグ。
28日に行われたセント・ミレン対レンジャーズ戦で珍しい出来事があったと話題になっている。
ボールボーイの少年が主審から退場を宣告されたというのだ。
前半8分、レンジャーズDFレオン・バログンがボールボーイからボールを貰おうとした際、モヒカン頭のボールボーイはボールを渡さずにあらぬ方向に放り投げた。
すると、主審はマイクを通じて何かを指示。その後、前半10分すぎに少年がボールを抱えたまま立ち去る姿が撮影された。
その際、スタンドからはブーイングと拍手が起きたそうで、『Sky Sports』のコメンテーターは「このブーイングはボールボーイの交代に関するものだと思う。モヒカン頭のお友達が外された!」と冗談交じりに話していたそう。
ブーイングしていたのはアウェイのレンジャーズサポーターだったようで、SNS上には「あのモヒカンのボールボーイは、将来のセント・ミレンのキャプテンだ」、「セント・ミレンのボールボーイはレジェンドの地位を獲得した」と英雄視する書き込みも。
「ボールボーイから世界的スターになった5人の有名選手」
なお、試合は2-1でアウェイのレンジャーズが勝利している。
2024年04月29日 11:25
4月28日、サガン鳥栖はJ1第10節で柏レイソルと敵地で対戦し、1−1で引き分けた。
2024年04月29日 11:09
23-24イタリア・セリエAは28日、第34節の試合が行われ、前節に優勝を決めたインテル(Inter Milan)は2-0でトリノ(Torino FC)に勝利し、地元ミラノ(Milan)市内で盛大な優勝パレードを行った。
前節ACミラン(AC Milan)とのダービーを制し、5試合を残して20回目のリーグ優勝を決めたインテルは、今節もハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)の2ゴールで10人のトリノに快勝した。
試合後にはオープントップのバスに乗って大聖堂のある市内の名所ドゥオモ広場(Piazza Duomo)へ移動。前節に優勝の瞬間を生で見届けられなかった大勢のサポーターたちが通りに列をなしてチームを見届け、広場でも発煙筒や花火で選手たちをたたえた。
3年前にミランから移籍してきたチャルハノールは、古巣のファンからは忌み嫌われる存在になっているが、今季は彼らに見せつけるかのように公式戦15ゴールを奪い、優勝の立役者になった。試合後には「きょうは素晴らしい日だし、あちら(ACミラン)の話はあまりしたくない。きょうは楽しみたいんだ」と話した。
ASローマ(AS Roma)は2-2でナポリ(SSC Napoli)と引き分け、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場へ大きな意味を持つ可能性のある勝ち点1を獲得した。
昨シーズン末に膝の靱帯(じんたい)を痛め、今季をほぼすべて棒に振ったタミー・アブラハム(Tammy Abraham)が88分に1年ぶりの得点となる同点ゴールを奪取。同日引き分けた4位ボローニャ(Bologna FC)と勝ち点4差、1試合消化の少ない6位アタランタ(Atalanta)と同2差の5位を守った。
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2024年04月29日 11:04
2024年2月より「footballista MEMBERSHIP」の提供を開始し、リニューアルした新生フットボリスタ。これまで以上に読者の皆様の声に耳を傾け、少しでも長く楽しんでもらえるメディアを目指して新連載を開始します。読者向けアンケートに投稿された感想や質問、要望にフットボリスタ編集部が答えます。
3月特集「ケガとともに生きる」「コーチの肖像」の感想
「ケガについて、自分も医療者としてアスリートのリハビリテーション達成に関わる立場として、色々考えさせられました。同時に、自分が啓蒙活動を行っている『痛み』について、スポーツ界にもっともっと理解を広げていく必要を感じました」(永田PTさん)
赤荻(フットボリスタ編集部)「5年前に誌面で行った同特集では、理不尽なケガに立ち向かう選手のストーリーを中心に取り上げましたが、それは彼らを心身両面でサポートする指導者やスタッフの話でもありました。パフォーマンスの向上とケガの予防を両立させるために、ピッチ内外で日々奮闘する様々な分野のプロフェッショナルたちの知見、膨大なデータの蓄積・分析と、それを正しく活用して選手自身に気づきを与えるコミュニケーションの重要性。今回の特集がケガに関する理解や議論を深める一助になれば幸いです」
「チームを造る作業は決して簡単では無いことを感じます。僕は会社を運営していますがそこに似ている気がします。収支バランス、スタッフのポテンシャル、方向性の決定と刷新、、、様々な要素をバランス良く組み上げていく中で最適解を作っていく必要があるなと思います」(NEXT F.C.さん)
赤荻(フットボリスタ編集部)「チームを勝利に導くために各領域のエキスパートが総力を結集するテクニカルスタッフは、まさに“もう一つのチーム”。高度化するモダンサッカーの現場では、その細分化、専門化、大所帯化が進んでいますが、変わらないのは監督を中心に彼らが強い信頼関係で結ばれていること。最先端のトレーニング理論を学び、ボスの手足、頭脳として尽力するコーチたちの仕事に、footballistaは今後もスポットライトを当てていきます」
最近、面白かった記事の感想
「『ミシャ式からストッパー・荒木隼人の「センター」へ。サンフレッチェと3バックの不思議な関係』は戦術的な記事でありながらも、サンフレッチェ広島に深く関わる人間としての熱量も感じられる面白い記事だった。戦術的な内容の記事は割と中立気味の視点から書かれることが多いが、サポーター目線でかつ戦術的にここまで納得感のある記事は素晴らしいと思う」(じっつさん)
浅野編集長「中野和也さんは連載のリードにも書いてある通り、1995年からサンフレッチェ広島の取材を続けているレジェンド記者です。クラブや選手の成長の軌跡を知っているからこそ、立体的で愛情にあふれた語り口になっているんだと感じています。そして何より情熱がすごい! うちに寄稿してくれる記事ではfootballistaがフォーカスしてきたエコロジカル・アプローチなどの概念も意識してくれていて、『サンフレッチェ情熱記』という連載では興味深い化学反応が起こっている気がします。スキッベのチームが新スタジアムで優勝したら中野さんは一体どうなってしまうのか……今から密かに楽しみにしています(笑)」
今後、読みたい記事
「関係者の間では有名な選手を紹介して欲しい」(ヤロコさん)「国内移籍について、選手や代理人、クラブがどう考えているのか」(navhiさん)「選手育成、万能な選手をどう育てるか」(Gさん)
足立(フットボリスタ編集部)「みなさんの言葉に出てきた『選手』という視点では、今月下旬から来月上旬にかけて特集『日本人9番の潜在能力』で、今Jリーグで活躍する日本人9番の現状を取り上げています。真っ先に『点取り屋』が思い浮かぶ背番号ですが、現代サッカーを生き抜くために多様化している彼らの知られざる評価や成長を、各クラブ番記者の視点を通じて知ってもらえるとうれしいです! その中で選手育成や国内移籍についても触れていますが、今後そのキャリアに携わった指導者や代理人の方にお話をうかがってみても面白そうですね。ご要望ありがとうございます!」
フットボリスタに期待すること
「雑誌を触るのも好きなので、雑誌も揃えたいのですが、会員にバックナンバーの配布があったら嬉しいです」(NEXT F.Cさん)「昔読んで参考になった記事を思い出せません。記事検索機能を強化して欲しいです」(小次郎さん)
玉利(フットボリスタ編集部)「ご要望ありがとうございます! 紙雑誌の発売は2023年12月をもって終了しましたが、footballista MEMBERSHIP会員の方は雑誌のバックナンバーが電子版で400冊以上読み放題です。是非ご利用ください。そして、小次郎さんには、お気に入りの記事をストックできる『ブックマーク』機能をおススメさせてください。フットボリスタ公式HP内でどのような機能があるかは、皆様に使っていただけるようにX(旧Twitter)や公式LINEで定期的に告知するようにしますね」
編集長メッセージ
浅野編集長「欧州サッカーの最新トレンドを伝え、日本サッカーを進化させる議論の『場』を作る――これがフットボリスタの新しいマニフェストです。特集企画も僕らの問題意識を反映したものになっています。ぜひ記事をきっかけに読者のみなさんと意見のキャッチボールをしたいと願っていますので、SNS等で記事の感想や自身の考えをどんどん発信していただければうれしいです。このコーナーもその思いから始めました。双方向でのやり取りからより良いコンテンツを作り、それが日本サッカーの発展に少しでも貢献できることを夢見ています!」
「編集部便り#2(2024年5月号)」用のアンケートも募集中!ご意見お待ちしております!
2024年04月29日 11:03
清水エスパルスは29日、反町康治氏がゼネラルマネージャー、サッカー事業本部長に就任することを発表した。
現在60歳の反町氏は選手時代には慶應義塾大学から全日空サッカークラブ、横浜フリューゲルス、ベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)でプレー。引退後は指導者へ転身し、2001年から2005年までアルビレックス新潟を指揮。2006年7月にはU−22/23日本代表の監督に就任し、2008年の北京五輪を戦った。
2009年には湘南ベルマーレの監督に就任し、2012年から2019年までは松本山雅FCで指揮を執った。その後、2020年3月から2024年3月までは日本サッカー協会理事・技術委員長を務めていた。
新たに清水のゼネラルマネージャー、サッカー事業本部長に就任した反町氏はクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「清水エスパルスを愛するファン、サポーターの皆さん、そして清水エスパルスに多大なサポートをしていただいているステークホルダーの皆さん、この度、清水エスパルスGM、サッカー事業本部長に就任しました反町康治です。どうぞよろしくお願いします。今回このような素晴らしいご縁をいただいたことに感謝すると同時に自らのミッションをしっかり果たしていきたいと思っています」
「私のミッションはまずトップチームのJ1リーグ昇格への道筋を作ることです。そしてそれと並行して継続的にレベルの高いチーム作りを編成を含め行っていくことだと認識しています。そのためにここまで培ってきた経験を生かし努力していきます。さらにアカデミーを含めたこの地域の底上げをする必要性も強く感じています。サッカーのまち清水に育ててもらった感謝を胸に育成にも尽力し、サッカー王国静岡の復活の為に貢献していきます」
「サッカーはエモーショナルなスポーツです。嬉しい時、辛い時もありますが、決して一喜一憂しすぎることなく着実に前進し、清水エスパルスの力強い未来を皆さんと共に、『ONE FAMILY』になって築いていきたいと思っています。今まで以上の清水エスパルスへの応援、サポートをよろしくお願いします」
2024年04月29日 11:00
王者マンチェスター・シティとの激闘を制して、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出を決めたレアル・マドリー。
2024年04月29日 10:59
[J1第10節]東京V 0−0 福岡/4月28日/味の素スタジアム
アビスパ福岡は4月28日、J1第10節で東京ヴェルディと敵地で対戦。0−0で引き分けた。
この試合では得点を奪えなかったが、福岡の前線でブレイク中のFWがシャハブ・ザヘディだ。
シーズン開幕後の3月7日にウクライナのゾリャ・ルハンシクから加入したイラン代表ストライカーは、4節のFC東京戦(1−3)で59分から途中出場しJリーグデビューを飾ると、続く5節の浦和戦(1−2)では初先発を果たし、28分に左足のグラウンダーのミドルシュートでJ初ゴールをゲットした。
その後も持ち前の得点力を発揮し、今節の東京V戦を含め、ここまで7試合に出場し、5ゴールを記録している。
【動画】アビスパ新FWザヘディのプレー集
そんな28歳の助っ人は、ゴール量産の秘訣をこう明かした。
「自分としてはチャンスを活かそうとプレーしているだけであって、それが上手くいく時もあるし、いかない時もある。それがサッカーの美徳のひとつかなと思います。もちろん、ミスをすることはありますが、自ら学ぶこともあるので、そこをもっと活かしていきたいです」
2014年に母国のペルセポリスでプロキャリアをスタートし、アイスランド、ウクライナ、ハンガリーなど数々クラブでプレーしてきた。その経験が、シーズン開幕後に加入しても実力を発揮できている要因のひとつだという。
さらに、温かく迎え入れてくれたクラブの環境にも感謝しているようだ。
「非常に良い感触でやれてます。自分自身も楽しんでプレーできているし、アビスパの雰囲気はファミリーのように感じることができています。シーズンまだまだこの先、続きます。ベストを尽くして、チームが目ざすべき場所に辿り着けるように頑張りたい」
福岡で充実の時を過ごす点取り屋のさらなる活躍に注目だ。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月29日 10:37
23-24イングランド・プレミアリーグは28日、第35節の試合が行われ、暫定2位のマンチェスター・シティ(Manchester City)は2-0でノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)を下し、同首位に立つアーセナル(Arsenal)に対するプレッシャーを維持し続けている。
シティは支配的な強さを見せていたわけではなかったが、32分にケビン・デ・ブルイネ(Kevin de Bruyne)のCKからヨシュコ・グヴァルディオル(Josko Gvardiol)が頭で合わせて先制点を決めると、71分には再びデ・ブルイネのアシストからアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)が追加点を挙げ、命がけの戦いに臨んでいるフォレストを振り切った。
今季残り3試合で降格圏とわずか勝ち点1となっているフォレストは、クリス・ウッド(Chris Wood)が惜しいチャンスを2度逃すなど、多くの好機を逃したことを悔やむことになった。
シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、イングランドのトップリーグ史上初となる4連覇を目指す中で勝ち点を落とすわけにはいかないと考えており、「彼ら(アーセナル)が負けることを望んでいる」としつつ、「残り4試合、勝ち点を失うことはできない。何をしなければならないかは分かっている」と続けた。シティは現在、公式戦31試合で無敗(PK戦での敗戦を除く)を誇っている。
一方、アーセナルはシティが残り試合を全勝すれば優勝ができないことを把握しつつも、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に3-2で勝利し、激しいプレッシャーに屈する気配はない。
アーセナルは15分にピエール・エミール・ホイビュルク(Pierre-Emile Hojbjerg)のオウンゴールで先制すると、27分にブカヨ・サカ(Bukayo Saka)、38分にカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)が追加点を挙げ、ハーフタイム前までの3ゴールで敵地トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を静まらせた。
後半に入り、64分にクリスティアン・ロメロ(Cristian Romero)のゴールと87分の孫興民(Son Heung-Min、ソン・フンミン)のPKでトッテナムは点差を縮め緊迫の終盤を迎えたが、アーセナルは粘り強くリードを守った。
敗れた5位トッテナムは消化試合数が2少ないものの、4位アストン・ビラ(Aston Villa)との勝ち点差が7に広がり、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場権獲得に向けて痛手を負っている。
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2024年04月29日 10:28
[J1第10節]広島 2−2 川崎/4月28日/エディオンピースウイング広島
またも勝ち切ることはできなかった。
8節の福岡戦(△1−1)、9節の札幌戦(△1−1)という長距離移動を強いられたアウェー2連戦に続き、ホームでの川崎戦も2−2でドロー決着となった。
それでも「このゲームをキッカケに這い上がろうと」(鬼木達監督)と下位からの巻き返しへ気合いを漲らせてきた川崎を、上手くいなしながら38分にはDF佐々木翔の左クロスをFW大橋祐紀がヘッドで決めて先制に成功する。
後半は途中出場の川崎FW小林悠にJ1通算140得点目を許し、FW山田新にも勝ち越し弾を決められ、逆転されてしまう。
それでも1分後にはFW加藤陸次樹のゴールで追い付くのである。確かに引き分けの数が多いのは気になるが、負けない力強さは、リーグ制覇への大きな後押しとなるのだろう。
これで10試合を終えてJ1で唯一の無敗(4勝6分)。首位のC大阪を勝点1差で追う。
【動画】広島×川崎ハイライト!!
佐々木も継続の重要性を語った。
「勝てれば良かったので、そこはこだわっていきたいですし、だからこそこれを続けていく。チャンスを作って仕留める回数を増やしていく。当たり前のことですね。攻撃であれだけチャンスを作れるように、アグレッシブに自分たちのサッカーを続けていくところが大事。
僕らは変わらないですし、自信を持ってプレーを続けていく。今日も非常に多いチャンスがあったと思いますし、より点を取る。より堅固に守る。自分たちのアグレッシブなサッカーを続けていく。上位をキープすることが、優勝を目指すことにつながっていくので、ブレずに続けていきたいです」
そして川崎戦でも感じられたが、今季から使用する新スタジム「エディオンピースウイング広島」の雰囲気がやはり良い。
この日も満員御礼が掲げられ、劣勢になれば大声援が後押し、押せ押せムードになれば一気に会場が沸き立つ。
相手を飲み込むという表現が相応しく、今後も大きな味方になるはずである。
20チームで行なわれている今季のJリーグはかなり混戦だが、広島の無敗記録がどこまで続くのか注目である。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月29日 10:26
【PHOTO】編集部が厳選! ゲームを彩るJクラブのチアリーダーを一挙紹介!
4月28日、サガン鳥栖はJ1第10節で柏レイソルと敵地で対戦し、1−1で引き分けた。
2024年04月29日 10:13
アーセナルを率いるミケル・アルテタ監督が、プレミアリーグ通算100勝を達成した。
プレミアリーグ第35節が28日に行われ、アーセナルはトッテナムと対戦。15分にCKの流れからオウンゴールで先制すると、27分にはブカヨ・サカが追加点をマーク。さらに、38分には再びCKからカイ・ハフェルツが頭で合わせ、3点差で前半を折り返した。後半にはGKダビド・ラヤのミスから失点したほか、PKからも得点を許したものの、リードを守り切り、3−2で勝利を収めた。
優勝争いに向けて重要な“ノース・ロンドン・ダービー”での勝利となったアーセナルだが、アルテタ監督にとってはこれが記念すべきプレミアリーグでの通算100勝目。イギリスメディア『Squawka』によると、169試合で大台に到達したアルテタ監督は史上5番目に少ない試合数での100勝達成になったようだ。
クラブ公式サイトによると、100勝を達成したアルテタ監督は試合後、「本当に良かったよ。特別な日であり、お祝いすることもできた。クラブにいるすべての人々、毎日私と一緒に働いてくれているスタッフ全員、そして特に選手たちにはこれが実現できたことを本当に感謝している」と感謝を口にした。
プレミアリーグで通算100勝を達成した試合数が少ない監督たちは以下の通り。
134試合 ジョゼップ・グアルディオラ
142試合 ジョゼ・モウリーニョ
159試合 ユルゲン・クロップ
162試合 サー・アレックス・ファーガソン
169試合 ミケル・アルテタ
179試合 アーセン・ヴェンゲル
【ハイライト動画】トッテナムvsアーセナル
2024年04月29日 10:05
[J1第10節]広島 2−2 川崎/4月28日/エディオンピースウイング広島
その姿からは熱を感じる。
その姿を見ると心を揺さぶられる。
油断すると熱いものが込み上げてきそうになってしまう。
そんな選手は今のJリーグを探してもなかなかいない。
10節の広島戦で、J1通算140得点目を奪い、雄叫びを上げたのは、川崎の頼れるストライカー小林悠である。憧れの“カズさん”こと三浦知良の記録を抜くメモリアルな一発になった。
36歳で迎えた今季、ギラツキに衰えはなかった。チームが下位に低迷するなか、自身もこれが今季初得点と、なかなか結果を残すことができなかったが、広島戦の前には鬼木達監督から、この試合をキッカケに這い上がっていこうと、熱いスピーチがあったという。
これを粋に感じるのが小林という男である。
「オニさんがミーティングですごく熱いことを言ってくれていて、ここで一番長くやっている自分が奮起しないと、誰がやるんだという気持ちで入りましたし、信頼して長い時間を使ってもらって、信頼に応えたいという想いがありました」
【動画】小林のJ1通算140得点のゴールシーン
0−1で迎えた後半開始からピッチに送られる。勝てない時期が続き、自信を失いかけている選手もいたのだろう。
「背中を叩いて、ケツを叩いて、絶対に勝って帰るぞと伝えた」
仲間たちを鼓舞する姿がそこにあった。
そして迎えた65分。左からのCKがゴール前にこぼれると、いち早く反応したのが小林であった。綺麗に崩した形ではない。どちらかと言えば泥臭いゴールである。それでも決めてしまうのが彼なのである。
「自分としては気持ちの選手だなと再確認しました。試合への持っていきかたは改めて大事だなと。
こぼれてくるのは気持ちが強いからだと思うので、どっかにこぼれてくる準備だったり、そういうものが、これだけゴールを決めてきたことにつながっているはずです」
ゴール直後には「ここからだぞ!!」と言わんばかりに、再びチームを叱咤激励する。しかし、直後の74分、足を痛めてプレー続行が難しくなった。
悔しさからピッチを見つめ続け、顔を上げることはできなかった。
試合は、その小林と交代で入ったFW山田新が勝ち越し弾を奪うも、同点に追い付かれて2−2のドローで終えた。
小林は試合後、勝てなかったことを何より悔やんだ。それでも前向いて語る。
「この順位(16位)にいても優勝を目指していると監督がまっすぐに言ってくれますし、それを選手が信じないでどうするんだと。特に自分は一番長いので、オニさんに付いていくという姿をもっと背中とかで見せないといけないと思っています。
やっぱりそういう選手がピッチに何人かいるかが、勝つ確率を上げると思うので、監督だけでなく選手がみんな強い気持ちを持ってやっていければ上がっていけるはずですし、だからこそ勝ちたかったです」
その姿から周囲は熱を、勇気をもらうのだろう。そして改めて無骨にゴールを狙い続け、チームのために戦い続ける様は感動を呼ぶ。彼のプレーを見続けたい。そう願う人は多いに違いない。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月29日 10:00
2023年に通算8度目となるバロンドールを受賞したリオネル・メッシ。
2020年度のバロンドールは新型コロナウイルスの影響によって授与自体がなかった。翌2021年度はメッシが受賞したが、筆頭候補とされたロベルト・レヴァンドフスキが2位となったことが物議を醸した。
『Le Monde』は、バロンドールを主催する『France Football』の編集長が当時メッシが所属していたPSGから便宜を図って貰っていたと報じ、この授与は調査対象になっている。
そうしたなか、レヴァンドフスキは『Sport Bild』のインタビューでこう話していた。
「2020年と2021年は自分のキャリアで最高の年だった。最近、ある友人がスタッツを送ってきた。僕が(その2年間に)85試合で100ゴールを決めていたとものだ。
もちろん、いつかバロンドールを受賞したかった。あのトロフィーがまだないことに怒っているわけでも、悲しんでいるわけでもない。ただ、あの2年のうちどちらかは自分の番だったという気持ちがある。
2021年はメッシのものだ。2020年の回顧賞の噂があると聞いた。あの年は自分にとって素晴らしいものだった。自分は最高レベルにあったし、僕ら(バイエルン)は全てを勝ちとった。
こう言ってみよう。4年後に2020年度のバロンドールを受賞することになっても、決して気分は害されない。大変光栄だし、賞を受け取るだろう」
やはりまだ煮え切らない思いがあるようだ。
「選考で論争があったバロンドール」10名
なお、レヴァンドフスキは、現在世界最高選手については、「キリアン・エムバペとジュード・ベリンガム」と話していた。