2021年12月05日 14:10
[J1リーグ38節]清水2-1C大阪/12月4日(土)/IAIスタジアム日本平【チーム採点・寸評】 清水 6.5 立ち上がりから攻守にアグレッシブで、チャンスも多く作ったが決めきれず、逆にセットプレーからオウンゴール。以前なら悪循環に陥るところだったが、まったく動揺を見せずに自分たちのサッカーを続け、逆転で自力残留を決めた。C大阪のシュートを3本に抑え、地力の確かさを感じさせる試合内容だった。 【清水|採点・寸評】 GK 37 権田修一 6.5 ボックスを飛び出して冷静につなぐシーンもあり、少ないながらも危ないシーンはきっちりセーブして味方に落ち着きを与えた。セレモニーではサポーターの胸を打つスピーチで今季を締めた。DF 4 原 輝綺 6.5 効果的な前線へのスプリントやクロスを見せ、45分の鈴木唯へのスルーパスも光った。守備でも清武に大きな仕事をさせなかった。5 ヴァウド 6 2度あったヘディングシュートは決めきれなかったが、守備ではほぼ隙を与えず、個としての強さも発揮した。 50 鈴木義宜 6.5 守備をきっちり統率して危険なところに蓋をしたうえで、自ら同点ゴールをゲット。広島戦に続いて勝利の立役者となり、ラスト4試合での働きぶりは出色だった。7 片山瑛一 6.5 後藤や山原と連携しながら巧みなポジショニングで攻撃に絡み、惜しいシュートも2本。攻守に安定したプレーは相変わらずだった。MF 33 松岡大起 6(87分OUT) 清武への危険なタックルでイエローカードを受けたが、中盤でボールを奪ってカウンターにつなげるシーンも多く、今節もバイタルエリアの番人として君臨した。6 竹内 涼 6.5 不運なオウンゴールはあったものの、カウンターの起点となるパスやサイドチェンジなど好パスが目立ち、守備でも頼もしさを発揮した。 MAN OF THE MATCH 16 西澤健太 7(80分OUT) 立ち上がりからボールタッチやキックの感触が良く、攻守に躍動して1ゴール、1アシストでチームを自力残留に導く活躍。最終節で恩師を男にする大仕事をやってのけた。14 後藤優介 6.5(71分OUT) 精力的な動き出しや好パスで前半の勢いを牽引。守備のスイッチ役としても、いつも通りの献身性を見せた。FW 23 鈴木唯人 6.5(80分OUT) 最近の高いパフォーマンスを継続して多くのチャンスを演出。チャンスは決めきれなかったが、C大阪にとってもっとも危険な存在に。9 チアゴ・サンタナ 6(87分OUT) 今節はあまりチャンスに恵まれなかったが、前に放り込まれたボールをよく収め、ニアでつぶれ役となってDFを引きつける働きも光った。 交代出場 DF 39 山原怜音 6(71分IN) 左MFに入って守備を固めつつカウンターでの好パスや飛び出しを見せた。終盤にシステムを変えた後も、状況をよく考えたプレーは特別指定ながらプロ顔負けだった。MF 11 中山克広 −(80分IN) カウンターでスピードを生かす場面もあったが、判断やパスの面で冷静さがやや不足。だが、気持ちの入ったハードワークは他の選手と同様だった。FW 19 ディサロ燦シルヴァーノ −(80分IN) 守ってカウンターを狙う展開の中、1度惜しい場面があったがシュートはブロックされ、最終節で結果は残せなかった。DF 2 立田悠悟 −(87分IN) 投入と同時に5バックに変わってCBの左に入り、DFラインを上げるように大きな声を出し続ける姿が印象的だった。MF 13 宮本航汰 −(87分IN) 14試合ぶりの出場だったが、最後に恩師の起用に応え、気迫のこもった守備で逃げ切りに貢献した。監督 平岡宏章 7 引き分けでも残留という状況でまったく緩みのないサッカーを継続させ、選手たちが自信と犠牲心を持ってプレーしたことが逆転勝利につながった。就任後3勝1分(3連勝は3年ぶり)という結果は見事の一言。 1 2 次へ
2024年04月28日 10:35
パリオリンピック出場を目指すU-23日本代表は、アジア最終予選も兼ねたU23アジアカップで準決勝に進出した。
25日に行われた準々決勝では開催国カタール相手に4-2で勝利。前半41分に相手GKが一発退場になるも延長戦までもつれ込む戦いになった。
フジテレビ系列の『ワイドナショー』でもこの話題をピックアック。司会の東野幸治さんから「激戦だった」と聞かれた元日本代表前園真聖さんはこう話していた。
「開催国なので、カタールは。アウェイのなかで何とか勝ちました、延長までもつれたんですけど。ただ、前半の途中で相手GKが退場になったんですよ。数的有利な試合展開にもかかわらず、なかなか点をとれない、押し込めない展開で。一時は向こうに勝ち越されて、2-1で危ない状況で何とか追いついた。ひとり少ないんですよ、相手は。
そのなかで、何とか追いつくという、ちょっと…う〜ん…だって、相手は少ないんだから、(本来なら)試合を終わらせるわけですよ、90分で。それをながーく、長くというか、トータル120分。(日本時間の)23時に始まりましたけど、もう夜中ですよ。この試合だけじゃなくて、次の試合が大事じゃないですか。次勝てば自動的にオリンピックは決まりますから。選手の疲労も積み重なるし。
(ただ、U-23日本代表の戦いは)あまり知られてないので、こういう風に取り上げてもらうのは本当にありがたいんですよ」
日本が数的有利な状況でも苦しんだことに不満があるようで、東野さんと今田耕司さんは、前園さんが珍しく怒っていると反応していた。
東野さんによれば、台本上はサッカーの話題はなかったが、「かわいそうなので温情じゃないけれど(笑)」話を振ったとか。
前園さんは「なかなか知られてないんですよ、今やっているということも。女子は出場をもう決めていますけど、男子はまだ決まっていないので」とも話していた。
U-23日本代表、U23アジア杯に招集できなかった逸材12名
なお、前園さんは1996年アトランタオリンピックのアジア予選を勝ち抜き、日本を28年ぶりの五輪出場に導いた人物でもある。
2024年04月28日 10:32
23-24イングランド・プレミアリーグは27日、第35節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)はウェストハム(West Ham)に追いつかれて2‐2で引き分け、タイトル争いで致命的な打撃を受けた。
リバプールは、ハーフタイム直前にジャロッド・ボーウェン(Jarrod Bowen)に先制点を許したものの、後半立ち上がりにアンドリュー・ロバートソン(Andrew Robertson)が同点弾を決めると、さらにコーディ・ガクポ(Cody Gakpo)のシュートが相手守護神アルフォンス・アレオラ(Alphonse Areola)のオウンゴールを誘発し、逆転に成功した。
しかしホームのウェストハムは77分、ボーウェンのクロスにマイケル・アントニオ(Michail Antonio)が頭で合わせ、同点に追いついた。
勝てば首位アーセナル(Arsenal)に勝ち点では並べるはずだったが、リバプールはリーグ戦ここ5試合中4試合でポイントを落としており、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督の政権は不穏なうちに終わりを迎えるようだ。
1試合消化が少ないアーセナルは勝ち点2差、2位マンチェスター・シティ(Manchester City)は2試合消化が少ない中で同1差をそれぞれリバプールにつけている。アーセナルは28日に宿敵トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と、シティは同日に敵地でノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)との対戦を控えている。
一方、シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)は1‐5でニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)に敗れ、わずか1シーズンでの2部降格が決まった。開始早々にアネル・アフメドジッチ(Anel Ahmedhodzic)が先制点を挙げたブレーズ(The Blades、シェフィールド・ユナイテッドの愛称)だったが、敵地でニューカッスルに逆転を許した。
勝ったニューカッスルは7位のままとなったが、この日バーンリーFC(Burnley FC)と1‐1で引き分けた6位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との勝ち点差を1に縮めている。
マンUはアントニー(Antony Matheus dos Santos)の今季リーグ戦初ゴールで先制したが、バーンリーはゼキ・アムドゥニ(Zeki Amdouni)のPKで追いつき、残留に向けて希望をつなげた。
4位につけるアストン・ビラ(Aston Villa)は2点のリードをふいにし、2‐2でチェルシー(Chelsea)と引き分けた。チェルシーは後半アディショナルタイム、アクセル・ディサシ(Axel Disasi)の逆転ゴールが相手へのファウルで取り消され、マウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は試合後に怒りをあらわにしていた。
エバートン(Everton)は1‐0でブレントフォード(Brentford FC)を下し、ここ5試合で4勝目を記録。リーグの収益性と持続可能性に関する規則(PSR)違反で勝ち点8を剥奪されたものの、この白星で残留を決めている。
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2024年04月28日 10:22
鎌田大地が所属するラツィオは現地4月27日、セリエA第34節でヴェローナとホームで対戦。マッティア・ザッカーニのゴールで1−0の勝利を収めた。
鎌田は3−4−2−1のダブルボランチの一角でフル出場。攻守両面で奮闘し、地元メディアも「彼のプレーは質・量ともに素晴らしかった」「フィールドの真ん中で並外れていた」など、賛辞を送っている。
見せ場の1つは、66分のプレー。敵陣の左サイドで相手のスローインをカット。そのまま持ち運び、左足で正確なクロスを通す。これにファーサイドでペドロ・ロドリゲスが反応。完全にフリーだったが、シュートは惜しくも枠を外れる。
【動画】鎌田大地が完璧なお膳立て! だがペドロのフィニッシュは...
鎌田も思わず頭を抱えて悔しがったが、この決定機創出に、SNS上では「最高のクロス」「やっぱ上手い」「完璧なボール奪取とパス」「ペドロへのパスは俊逸だったな」「ペドロ今のは決めてよww」「監督代わって完全にフィット」といった声があがった。
ザッカーニの決勝弾にも関与した鎌田。イゴール・トゥドール監督も「素晴らしい選手。様々な役割をカバーできる。頭の中にコンピューターが入っている」と称賛している。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月28日 10:00
前節のローマ戦にも3-1で勝利し、セリエA4位の座を固めつつあるボローニャ。
2024年04月28日 10:00
日本代表MF守田英正が所属するスポルティングCPを率いるルベン・アモリン監督。戦術家として高く評価されており、ビッグクラブ行きの噂が絶えない。
リヴァプールの新監督候補にもなっていた同氏は、先日ウェストハムとの交渉のためにロンドンを訪れた。
ただ、『BBC』によれば、アモリン監督は、ウェストハムとの交渉について、「間違い」だったと謝罪したという。スポルティングに対して交渉することを伝えており、秘密ではなかったとしつつ、無礼なことだったと釈明した。
「重要なのは、明らかな間違いだったと言うことだ。あの出張は間違いだった。あの時は分からなかったが、タイミングを完全に見誤った。自分が判断を誤った。
選手たちに説明した。スタッフにも。ただ、いまは前に進み続けることが大事。スポルティングのファンたちには公に赦しを求める。スタッフに謝罪する。何よりも選手たちに間違いを詫びる」
スポルティングは現在リーグ首位に立っており、優勝に近づいている。
大ショック!「残留宣言」後あっさりクラブを去った10名のスター
そういうタイミングでするべきことではなかったと謝罪していたようだ。
2024年04月28日 09:55
リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航には及第点が与えられている。
プレミアリーグ第35節が27日に行われ、リヴァプールはウェストハムと対戦。43分に先制点を奪われたものの、48分にアンドリュー・ロバートソンが同点弾を決めると、65分にはコーディ・ガクポのシュートがオウンゴールを誘い逆転に成功した。それでも、77分に追いつかれてしまい、2−2の手痛いドローに終わった。
2試合ぶりに先発復帰を果たした遠藤は79分までプレーを果たした。試合後、選手採点を発表した地元紙『リヴァプール・エコー』は遠藤に「6」点をつけ、「テンポを早めようとしたため、すべてのパスが適切だったわけではなかったが、インターバル前は粘り強くプレーした。後半はさらに落ち着いていた」と振り返っている。
また、大手メディア『ESPN』でも「6」点がつけられ、「いくつかのカウンター攻撃のところでボールをうまく奪い返し、(ユルゲン・)クロップ監督のチームでは多くのボールに触れ、すぐにより高度なMFにボールを供給していた」と評価されている。
【動画】ウェストハム戦に先発出場した遠藤航のプレー集
2024年04月28日 09:44
J1リーグの10試合を消化した4月27日現在、4勝3分3敗・勝点15のFC東京は7位。中途半端な順位に映るが、実際は1位のセレッソ大阪、2位のFC町田ゼルビアといずれも勝点4差と上位を狙える位置にいる。
直近の新潟戦を仲川輝人、白井康介、ディエゴ・オリヴェイラのゴールで勝利したFC東京がここから勢いに乗れるかという点で、次節の京都サンガF.C.戦はポイントになるだろう。ここで連勝できるか否かは重要だ。
注目選手のひとりは、右サイドバックの白井。10人で引き分けに持ち込んだ東京ヴェルディ戦あたりからアピールしており、躍動感溢れるドリブルでサイドを駆け上がる姿は痛快だ。新潟戦では1ゴール・1アシストと、まさに“旬な男”。次の京都戦で右サイドを疾走する姿を生観戦してもらいたい。
京都戦では、新潟戦で今季リーグ戦2ゴール目を決めた仲川の活躍も期待したい。U-23日本代表活動に参加中の荒木遼太郎、松木玖生が不在の中、中央のポジションで存在感を示す仲川は「サイドを抉ってゴール前に良いクロスが入る回数が増えてきている」とチームの成長を実感している。
京都戦の舞台は、ホームの味の素スタジアム。今季はここでまだ未勝利だが、FC東京のファン・サポーターの声援は圧倒的だ。DFの森重真人も「今季はサポーターの方々の声量が違うように感じる」と話している。
ゴールデンウィーク中に開催される京都戦。親子限定スタジアムツアーもあるので、家族揃って観戦してもいいかもしれない。いずれにしても、悲願のJ1制覇を果たすためにも絶対に勝点3が欲しいゲームだ。
縦に速いサッカーが徐々に確立される中で勝点を積み上げ、チームとして自信を深めていければ優勝争いに加われるはずだ。
構成●サッカーダイジェストTV編集部
【PHOTO】町田との初対戦に駆けつけ、声援を送ったFC東京サポーター!(Part1)
2024年04月28日 09:39
日本代表MFの発言が反響を呼んでいる。
2024年04月28日 09:30
今季のセリエAはインテルが安定した強さで制したが、心強いのはイタリア人選手の多さだ。かつてはセリエAの上位陣でプレイしているイタリア人選手が少ないと指摘されることもあったが、現在のインテルではイタリア人選手が重要な役割を任されている。
最終ラインではディフェンスリーダーのフランチェスコ・アチェルビ、3バックのセンターバックからウイングバックまでこなす万能DFマッテオ・ダルミアン、若きレフティーCBアレッサンドロ・バストーニ、左ウイングバックとして攻撃性が開花しているフェデリコ・ディマルコがいる。
中盤では攻守両面にフル稼働してくれるニコロ・バレッラ、貴重なバックアッパーとなっているダヴィデ・フラッテシだ。彼らは全員アズーリのメンバーであり、国内リーグを制しているクラブから代表選手を多く召集できるのは大きい。これはイタリア代表監督ルチアーノ・スパレッティの助けになっているはずだ。
インテルはシモーネ・インザーギの下で3バックをベースに戦っているが、スパレッティも3月の親善試合で3バックをテストしている。インテル組が3バックに慣れていることを考えれば、代表も同じシステムにしてもいいだろう。
伊『Calciomercato』は、インテルで中盤の底に入るMFハカン・チャルハノール、最前線でゴールを奪うラウタロ・マルティネスのタイプがアズーリに不足していると取り上げており、今夏のEURO2024までにレジスタとストライカーの位置は固めたい。
中盤ではアーセナルでプレイするベテランのジョルジーニョがいるが、センターフォワードは層が薄い。ジェノアFWマテオ・レテギ、アタランタの大型FWジャンルカ・スカマッカといった選手が候補となるが、ここはスパレッティも悩むところか。
いずれにしても、今のアズーリの最終ラインから中盤にかけてインテルの選手が中心となっていく可能性が高い。ここの連携や安定感はEURO連覇の目標へ重要なポイントとなるはずで、インテルがイタリアサッカー界に与える影響は大きいと言えそうだ。
2024年04月28日 09:27
3試合ぶりに23人全員が揃う。
出場権獲得まであと1勝。パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップに参戦している若き日本代表は、現地時間4月29日に準決勝でU-23イラク代表と戦う。
大一番を前に守備の大黒柱がチームに戻ってくる。中国とのグループステージ初戦(1−0)で退場処分となったCBの西尾隆矢(C大阪)だ。
16日に行なわれた中国戦で、西尾は先発。17分に相手選手との小競り合いで肘打ちをする格好になり、オンフィールドレビューの末、一発レッドに。3試合の出場停止処分を受けていた。
この期間中は仲間の勝利を信じ、裏方としてチームをサポート。ナーバスになる気持ちをグッと堪え、気持ちを切り替えて練習から盛り立てた。激闘を制した準々決勝のカタール戦後には、チームメイト一人ひとりに対して「ありがとう」と伝えたという。
「おかえり、次から入れるね」と仲間たちから声を掛けられた22歳のDFは、「このメンバー、スタッフ、監督、コーチ、全員に本当に感謝しかない」と殊勝に語る。
責任を感じながら過ごした初戦からの12日間。だが、来るべき時に備えて準備もしてきた。メンタル面やコンディション面を落とさないようにするのはもちろん、経験豊富な現役日本代表CBからも刺激を得たという。カタールのアル・ラーヤンでプレーするDF谷口彰悟だ。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
今回のU-23アジア杯はカタールで開催されており、大会前に谷口はチームを激励に訪れ、中国戦と続くUAE戦(2−0)をスタンドで観戦。西尾はUAE戦では谷口の横に座り、仲間たちのプレーを見守った。2022年1月のA代表候補合宿で活動を共にした先輩と久々に言葉を交わしたが、この90分間は西尾にとって貴重な時間となった。
「彰悟さんとはラージのA代表合宿で一度お会いして、そこでもお世話になっていた。他愛もないカタールでの話だったりとか、A代表ってどんな感じですかという話もした」としつつ、「同じセンターバックなので、ラインの上げ下げの早さだったりとか、そういう戦術のところを話してもらった」と振り返る。
同じポジションでプレーしているとあって、守備の話に多くの時間を割けた点は、西尾にとって多くの学びがあったという。
「『もうちょいラインは早くあげられるんじゃない?』とか、『ビルドアップのところはもうちょっとテンポ良く』など(助言をもらった)。そういうところは自分も吸収して、ピッチで表現できれば良い」
27日にアル・ラーヤンの練習場で取材に応じた谷口は「深い話はしていない」と苦笑いを浮かべていたが、西尾にとっては先輩のリアルな声を聞けた点はプラスになったはずだ。
「残念な退場で本人のメンタルも多少落ち込んだところもあると思う。でも、もう終わってしまったことは仕方ない。とにかくチームのために。『コンディションは落とさないようにして、勝ち上がったら出場のチャンスはあるから』と。チームのためにも、コンディションのためにも、しっかりメンタルを落とさずに行こうというのは伝えました」(谷口)
先輩から愛のある言葉で激励を受けていた西尾。谷口から学んだことを活かし、イラク戦での活躍を誓う。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年04月28日 09:00
27日に行われたベルギー1部リーグのスタンダール対シント=トロイデン戦。
日本人対決にもなった一戦でシント=トロイデンの小川諒也がゴールを決めた(動画35秒から)。
前半13分、ゴール前に上がるとGKに弾かれたシュートが自分に当たって得点となった。小川が海外リーグでゴールを決めるのはこれが初。
その後、川辺駿のアシスト(動画6分から)でスタンダールが同点に追い付き、1-1の引き分けで試合は終了している。
「背番号2」なのに左サイドバックだった5人
小川は左ウィングバックとしてフル出場。今季前半戦はほぼ出場がなく、この日が6試合目の出場だったが、『HBvL』では「小川はチャンスを掴んだ」と伝えていた。シント=トロイデンは残り4試合で今季を終える。
2024年04月28日 08:20
虫垂炎の手術で離脱していたフォルトゥナ・デュッセルドルフの田中碧。
2024年04月28日 08:15
鎌田大地が所属するラツィオは4月27日に開催されたセリエAの第34節で、ヴェローナとホームで対戦。1−0で勝利を飾っている。
3−4−2−1のダブルボランチの一角でフル出場した鎌田は攻守に大奮闘。66分には左サイドでのボール奪取から絶妙のクロスで、ペドロ・ロドリゲスが外した絶好機を創出する。
【動画】鎌田が絶妙クロスでビッグチャンスを創出
72分にもボールを奪ってカウンターの起点となり、マッティア・ザッカーニが決めた決勝ゴールに関与した。
地元メディアからも称賛が相次いでいる。イタリアメディア『OA calcio』はチーム2位の「6.5点」で、「ついに日本人の活躍が見られるようになった。彼のプレーは質・量ともに素晴らしかった」と称えた。
ラツィオの専門メディア『CITTACELESTE』は1位タイの「7点」で、こう評している。
「このポジションで最高の一人。彼は常にボールを持っていないときの動きを模索しており、攻撃陣のために重要なボールをエリア内に送り込むことに成功している。中盤での相手のボールキャリアーへのプレッシャーやリスタートも良かった。とてもいい」
同じく専門メディアの『SOLO LA LAZIO』はチーム2位タイの「7.5点」で、「フィールドの真ん中で並外れていた」と激賞している。
「自分と速さの違う選手も献身的に追いかけた。彼のプレスが試合のゴールを生み出したアクションを開始した。全体的に、彼は今シーズン見たことのないキャラクターを示してくれた」
イゴール・トゥドール監督就任後、その評価は高まるばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月28日 08:10
レアル・マドリードの前線ではMFジュード・ベリンガム、FWヴィニシウス・ジュニオールら若手の活躍が目立っているが、中盤の重要戦力となっているMFエドゥアルド・カマヴィンガの重要性も忘れてはならない。
21歳を迎えているカマヴィンガはチームに欠かせぬ戦力となっていて、中盤に加えて左サイドバックの役割にも適応している。カマヴィンガがレンヌからレアルに加わったのは2021年のことだが、獲得に費やした移籍金は3100万ユーロだ。それが今や市場価値は9000万ユーロまで上昇していて、すっかりトップレベルの万能MFだ。
データサイト『WhoScored』もチームへの貢献度を絶賛しているが、例えばタックル成功数はチーム1位となる61回を記録。これはリーグ全体でも8番目の多さだ。パス成功率も90%と安定していて、相手のプレスを受けても落ち着いてボールを運べる選手へと成長している。
さらに若さゆえの運動量やデュエルの強さも魅力で、同サイトはカマヴィンガのおかげでベテラン組が快適にプレイできていると称える。
「中盤でのカマヴィンガのエネルギーと運動量は、38歳のモドリッチと34歳のクロースから最大限の能力を引き出すことにも繋がる。カマヴィンガが中盤で行うランニングは、ベテラン選手のフィジカル面をカバーしており、クロースたちが長所を発揮できるようになっている。 カマヴィンガはまだ 21歳だが、信じられないほどバランスが取れている」
レアルとは2029年までの長期契約を結んでおり、まだ21歳と若いことも心強い。レンヌから3100万ユーロで引き抜けたのは大バーゲンだったと言えそうだ。
2024年04月28日 08:05
レアル・ソシエダは26日に行われたレアル・マドリー戦に0-1で敗れた。
久保建英は古巣対決でゴールネットを揺らすも、その前にレアルMFオーレリアン・チュアメニへのファウルがあったとして得点は取り消されている。
試合後、久保が「ボールを失った選手(チュアメニ)は倒れ込んだ。チャンピオンズリーグでどうなるかはわからないが、笛は吹かれないと思う」などと発言したことは大きな話題になった。 🤨
— Tchouameni Aurélien (@atchouameni) April 26, 2024
久保の発言を伝えるX上の投稿にチュアメニは上記絵文字で反応していた。
欧州で「最も嫌われている」5つのチーム
レアルは30日にバイエルンとのCL準決勝1stレグを控えている。そのため、ソシエダ戦を金曜に前倒しするようにリーガへ要請し、それが認められた。
久保は「試合を見た人なら誰でも、僕らが勝利に値したことを知っている。時間帯の変更などクソみたいなことばかりでファンにとっては残念」とも言い放っている。