©sports-topics.net 2024
2021年12月05日 14:59
明治安田生命J2リーグ第42節が5日に行われた。 残留争いの直接対決となった18位大宮アルディージャと16位ザスパクサツ群馬の一戦は、7分に群馬の加藤潤也が先制点。しかし、16分に大宮も菊地俊介がゴールし、序盤から試合が動く展開に。35分には三門雄大が逆転ゴールを決め、大宮が残留に向けて前進。後半にも河田篤秀がゴールを決めて3−1で勝利し、自力で残留を掴み取った。しかしながら、群馬も他会場の結果により、J2残留が決まった。 前節、モンテディオ山形に勝利し、17位に浮上したツエーゲン金沢は来シーズンのJ1昇格を決めている2位京都サンガF.C.と対戦。自軍の3倍近くのシュートを打たれながらも、何とか0−0の引き分けに持ち込み、勝ち点1を加算。他会場の結果により、残留が決定した。 逆転での残留に向けて勝利が欲しい19位SC相模原は、12位東京ヴェルディと対戦。勝てば、今節直接対決を戦う大宮か群馬を上回り、残留が確定する状況だが、東京Vの新井瑞希にミドルシュートを決められ、序盤から1点ビハインドを背負うことに。後半にも佐藤凌我と深澤大輝に得点を許し、19位からの浮上はならず。 最終節を終え、20位のギラヴァンツ北九州はJ3降格が決定。19位のSC相模原は、この後最終順位が確定するJ3リーグ最終節で、いわてグルージャ盛岡が引き分け以上かつロアッソ熊本が勝利を収めるとJ3降格決定になる。 今節の試合結果と最終順位表は以下の通り。■試合結果 山形 5−1 北九州 栃木 1−2 琉球 大宮 3−1 群馬 東京V 3−0 相模原 甲府 3−3 水戸 松本 1−2 長崎 新潟 0−2 町田 磐田 2−1 秋田 京都 0−0 金沢 岡山 1−3 千葉 愛媛 1−1 山口■順位表 ※()内は勝ち点/得失点差 1位 磐田(91/+33)※J1昇格決定 2位 京都(84/+28)※J1昇格決定 3位 甲府(80/+27) 4位 長崎(78/+25) 5位 町田(72/+26) 6位 新潟(68/+21) 7位 山形(68/+12) 8位 千葉(66/+12) 9位 琉球(62/+9) 10位 水戸(59/+9) 11位 岡山(59/+4) 12位 東京V(58/−4) 13位 秋田(47/−12) 14位 栃木(45/−13) 15位 山口(43/−14) 16位 大宮(42/−5) 17位 金沢(41/−21) 18位 群馬(41/−21) 19位 相模原(38/−21)※J3最終節の結果次第でJ3降格決定 20位 愛媛(35/−29)※J3降格決定 21位 北九州(35/−31)※J3降格決定 22位 松本(34/−35)※J3降格決定
2024年04月29日 12:30
ボルシア・ドルトムントのDFマッツ・フンメルスが復調しつつある。同選手は1月28日に行われたブンデスリーガ第19節ボーフム戦以降7試合連続でベンチスタートとなるなどチーム内でレギュラーポジションを失っていたが、直近のリーグ戦では6試合中5試合に先発出場。再びディフェンスリーダーとしての役割を担っている。
また、フンメルスは16日(現地時間)に行われたアトレティコ・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでは得意のアウトサイドキックでMFユリアン・ブラントの先制ゴールをアシストするなど、持ち前の多彩で高精度なキックにも衰えは全く見られない。
35歳にしてなおドルトムントの主力として活躍するフンメルスに対して、同選手や元日本代表MF香川真司らとともにドルトムントのブンデスリーガ2連覇(2010-11、2011-12)に貢献したケヴィン・グロスクロイツ氏も称賛を惜しまない。
「マッツはチャンピオンズリーグでもブンデスリーガでも素晴らしいパフォーマンスをしている。彼はミスをしない。今でもワールドクラスの選手だよ。これはドルトムントのOBで彼のことを知っている僕だけの意見ではない。マッツのパフォーマンスはそれだけの評価に値するんだ」(ドイツ紙『Bild』より)
フンメルスが調子を取り戻しつつあることで、同選手のドイツ代表復帰に注目が集まっている。昨年10月にEURO2020以来久しぶりに代表に招集されたフンメルスだったが、今年3月に行われたフランス、オランダとの国際親善試合では選考外だった。6月開催のEURO2024に臨むドイツ代表ではヨナタン・ター(レヴァークーゼン)とアントニオ・リュディガー(レアル・マドリード)がセンターバックのファーストチョイスと目されているが、彼らのバックアッパー役としてフンメルスをメンバーに加えるべきとの意見も出始めている。
フンメルス ブラント #UCL pic.twitter.com/OSg4uSyeeF— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) April 23, 2024
2024年04月29日 12:30
日本代表MF守田英正が所属するポルトガルのスポルティングCP。その女子チームは27日に敵地で行われたマリティモ戦に7-0で圧勝した。
そうしたなか、スポルティングの女子選手がTikTokに投稿したロッカールームの映像が話題になっている。
ファティマ・ピントが投稿した映像には、ゴキブリの姿や汚れたシャワー室が映っており、彼女は「私たちは何年もこういうロッカールームを使ってきた。1,2度ではなく複数ある。お湯もドアもスペースもないことが多い。このような状況にあるのは良くない」などと訴えていた。
世界で最も稼いでいる女子サッカー選手10人とその金額
するとマリティモは「築40年以上のロッカールームが理想的な環境、あるいはクラブが望んでいる環境を備えていないという事実について心から謝罪する」と謝意を表明。そのうえで、「試合前にロッカールームの検査が行われ、目に見える劣化はあったものの、清潔さという点では対戦相手を受け入れることができる状態にあった」、「この話が(相手チームに対する)差別行為だとみなされることは許さない。自チームと相手チームの両方に最良の条件を提供している。劣化と清潔さは常に存在するため、混同しないでくれ」とも主張している。
2024年04月29日 12:10
清水エスパルスは29日、反町康治氏がゼネラルマネージャー兼サッカー事業本部長に就任することが決定したと発表した。
反町氏は1964年3月8日生まれの60歳。清水東高校から慶応義塾大学を経て、1987年に全日空へ加入。横浜フリューゲルスの社員選手としてJリーグ開幕を迎えたことで知られる。
1997年にベルマーレ平塚で現役を引退し、スペインのバルセロナへコーチング留学などを行ったのち、2001年にアルビレックス新潟の監督に就任。J1初昇格へ導くと、その後指揮を執った湘南ベルマーレや松本山雅FCでもJ1昇格を成し遂げ「昇格請負人」として名を馳せた。
2020年3月から日本サッカー協会(JFA)の理事および技術委員長を務めていたが、この春に退任。今後の動向が注目されていた。
以下は清水のGM就任が決まった反町氏のコメント。
「清水エスパルスを愛するファン、サポーターの皆さん、そして清水エスパルスに多大なサポートをしていただいているステークホルダーの皆さん、この度、清水エスパルスGM、サッカー事業本部長に就任しました反町康治です。どうぞよろしくお願いします。今回このような素晴らしいご縁をいただいたことに感謝すると同時に自らのミッションをしっかり果たしていきたいと思っています。
私のミッションはまずトップチームのJ1リーグ昇格への道筋を作ることです。そしてそれと並行して継続的にレベルの高いチーム作りを編成を含め行っていくことだと認識しています。そのためにここまで培ってきた経験を生かし努力していきます。さらにアカデミーを含めたこの地域の底上げをする必要性も強く感じています。サッカーのまち清水に育ててもらった感謝を胸に育成にも尽力し、サッカー王国静岡の復活の為に貢献していきます。
サッカーはエモーショナルなスポーツです。嬉しい時、辛い時もありますが、決して一喜一憂しすぎることなく着実に前進し、清水エスパルスの力強い未来を皆さんと共に、『ONE FAMILY』になって築いていきたいと思っています。今まで以上の清水エスパルスへの応援、サポートをよろしくお願いします」
清水エスパルス、「歴代最強の日本人選手」はこの5人!
昨季はプレーオフ決勝で東京ヴェルディに屈し、1年でのJ1復帰を逃した清水。シーズン終了後にクラブの取締役も務めていた大熊清ゼネラルマネージャー兼サッカー事業本部長が退任し、このオフは内藤直樹強化部長を中心にチーム編成を行っていた。
2024年04月29日 12:00
元マンチェスター・ユナイテッドのファン・マタは現キャプテンのブルーノ・フェルナンデスのことを称賛し、同選手を中心にチーム作りをしていくべきだと語った。
2024年04月29日 12:00
今季からデンマークのブレンビーでプレーする鈴木唯人。22歳のアタッカーは最近目覚ましい活躍を見せており、現地での評価が急上昇している。
『Tipsbladet』によれば、彼の代理人である秋山祐輔氏はこう話しているそう。
「彼がブレンビーに行く前からすでに他クラブからの関心があった。いま彼はとてもよくやっている。特にこの数か月は。すでに何件か照会があったが、見定める。
もし、ブレンビーが優勝すれば、チャンピオンズリーグに出場する。それは唯人にとって素晴らしい経験になるだろう。だから、どうなるかを言うのは難しい。彼は出来る限り高いレベルでプレーしたがっているが、ブレンビーでとても満足しているので、それは大事ではない。
最初にブレンビーから連絡があったのは(2023年)5月だった。電話があり、唯人に興味があると伝えられた。唯人はブレンビーのことはあまり知らなかったが、私はクラブとチームのポテンシャルについて伝えた。何度か話し合い、彼はすぐに行きたいと決断した。
私はエージェントとして15年以上の経験があるが、デンマークへの移籍にかかわったのは今回が初めてだった。ただ、ブレンビーがいいクラブであることは知っていたし、ブレンビーを選択した際、将来的な欧州サッカー(欧州コンペティション)の可能性があることが重要だった。今季はそうではないが、来季はそうなればいい。唯人にとってとても重要な経験になるだろう。
残念ながら、日本でデンマークのサッカーを見ることはできないので、人々が彼の試合を見るのは難しいが、ニュースや記事でチェックしている。ブレンビーでよくやっていることは知られているし、U-22代表のスター選手のひとりなのでよく知られている。
もちろん、全く新しい文化や言語での挑戦だったが、彼にとってはいい経験になった。彼はストラスブールでも成功したがっていたが、そうはならなかった。
彼のことは長年知っているが、素晴らしい性格をしている。とてもオープンな人間だ。それが欧州サッカーで成功する大きな要因になった。すでに唯人は(ブレンビーの本拠地)コペンハーゲンで多くの友達ができた。すでにヨーロッパ人みたいだ(笑)」
鈴木にはマンチェスター・シティやリヴァプールもスカウトを派遣しているが、来季CLに出場する場合はブレンビーに残留する可能性があるようだ。
U-23日本代表、U23アジアカップに招集できなかった逸材12名
なお、秋山氏は、南野拓実や上田綺世の代理人でもある。
2024年04月29日 11:49
28日に行われた23-24イタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)対トリノ(Torino FC)戦で、同リーグ史上初めて全員女性の審判団が試合を裁いた。
試合を担当したのはマリア・ソーレ・フェリエリ・カプーティ(Maria Sole Ferrieri Caputi)主審と副審のティツィアナ・トラシャッティ(Tiziana Trasciatti)氏、フランチェスカ・ディ・モンテ(Francesca Di Monte)氏の3人。
3人は忙しい90分を送り、49分にはヘンリク・ムヒタリアン(Henrikh Mkhitaryan)にファウルを犯したトリノのアドリアン・タメズ(Adrien Tameze)に対し、フェリエリ・カプーティ主審がピッチ脇のモニターで確認した末に退場を宣告すると、さらにマルクス・テュラム(Marcus Thuram)を倒したトリノのマッテオ・ロバート(Matteo Lovato)のプレーにPKの判定を下した。
2022年にデビューし、これがセリエA10戦目となるフェリエリ・カプーティ主審は冷静に試合をコントロールした。3人はすでに2022年のセリエBの試合と、2023年1月に行われたイタリア杯(Italian Cup 2022-23)のナポリ(SSC Napoli)対クレモネーゼ(US Cremonese)戦で一緒に試合を担当していた。
試合は前節に優勝を決めたインテルがハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)の2ゴールで2-0の勝利を収めた。
■関連記事
・王者インテルが優勝パレード サポーターと盛大にV祝う
・サッカーアジア杯、山下良美氏が大会初の女性主審に
・女性主審がプレミア初担当 コンパニー監督も称賛「画期的」
2024年04月29日 11:41
ブレンビーに所属するU−23日本代表MF鈴木唯人が、今シーズンのリーグ戦8ゴール目を挙げた。
デンマーク・スーペルリーガ上位ラウンド第5節が28日に行われ、ブレンビーはアウェイでノアシェランと対戦した。シーズンが佳境を迎えているデンマーク・スーペルリーガは、上位6チームによる上位ラウンドの戦いが開催中。レギュラーシーズンを2位で終えたブレンビーは、勝ち点がそのまま持ち越される形で行われる上位ラウンドに突入してから2勝2分を記録し、前節の勝利によって現在は単独首位に立っている。
AFC U23アジアカップ カタール2024を戦うU−23日本代表には合流せず、ブレンビーに残ってプレーを続ける鈴木は、上位ラウンド4試合で2ゴール4アシストをマーク。チーム総得点「7」のうち6ゴールに関与する活躍を見せており、好調を維持しながら今節も2シャドーの一角として先発出場を果たした。
試合は、前半アディショナルタイムに鈴木がスコアを動かす。味方のロングボールを受けたフィリップ・ブンガードがドリブルで右サイドに運びながらスルーパスを供給。猛烈な勢いで長い距離をスプリントしてきた鈴木が裏へと抜け出すと、角度の小さい位置から右足でファーサイドに流し込み、チームに貴重な先制点をもたらした。
しかし、リードしてハーフタイムを迎えたブレンビーだったが後半は苦しい時間が続く。78分に同点ゴールを被弾すると、45分間で放ったシュートは2本のみと攻撃陣も停滞。それでも試合はそのまま1−1で終了し、アウェイで大きな1ポイントを手に入れ、2位コペンハーゲンとの勝ち点差を「4」に広げた。
【スコア】
ノアシェラン 1−1 ブレンビー
【得点者】
0−1 45+2分 鈴木唯人(ブレンビー)
1−1 78分 オリヴェル・アントマン(ノアシェラン)
2024年04月29日 11:30
日本人選手もプレーするスコットランド1部リーグ。
2024年04月29日 11:25
4月28日、サガン鳥栖はJ1第10節で柏レイソルと敵地で対戦し、1−1で引き分けた。
このゲームのサプライズは、手塚康平のロングスローだ。
4分、右サイドで敵陣深くに飛び出したボランチの河原創のクロスは相手DFにブロックされ、ボールがタッチラインを割る。すると、ボールを手にした手塚がロングスローをゴール前に放り込む。得点にはつながらなかったものの、これでコーナーキックを得た。
鳥栖には藤田直之や丸橋祐介らロングスローの使い手がいるが、手塚が投げられる印象はなく、鳥栖サポーターからも驚きの声があがっていた。
試合後、手塚はロングスローについて次のようにコメントした。
「自分もロングスローを投げられるとは思っていませんでしたが、最近、スローインの練習の中で意外と距離が出て、投げられそうだなと。結果、オプションのひとつになっています」
【厳選ショット】マルセロ・ヒアンのゴールで先制するも、島村拓弥のJ1初ゴールが決まりドロー決着|J1第10節 柏 1−1 鳥栖
鳥栖は今季、FWのマルセロ・ヒアン(188センチ)や、右SBが主戦場の長澤シヴァタファリ(186センチ)ら、長身選手を数名獲得。セットプレーの強化が期待されている。実際、柏戦でも河原のFKからM・ヒアンが得点したが、チームとしてロングスローの練度を上げられれば、新たな得点パターンになりそうだ。
一方、柏戦ではセットプレー以外のチャンスメイクに苦戦。ボール保持を基軸とするチームスタイルに反して、相手にゲームを支配され、押し込まれる時間が長引いた。パスセンスと戦術眼に優れ、チームのポゼッションを支える手塚も課題を感じているようだ。
「特に後半、ビルドアップでさらに苦戦した印象ですが、ポジショニングのところなどは、映像で振り返らなければ分からない。課題はしっかりとみんなで共有して、改善に努めたいと思います」
ビルドアップは元来、鳥栖の魅力のひとつだ。今季の序盤戦までに浮かび上がった課題を見つめ直し、新たな武器となりつつあるセットプレーやロングスローをさらに磨けば、上位進出への道も見えてくるだろう。
現在18位と苦しむ鳥栖。ひとまず降格圏を脱出するために、鍵を握るのはビルドアップやセットプレーの両面で手塚かもしれない。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月29日 11:10
まだ4月ではあるのだが、2024年は荒木遼太郎にとって特別なシーズンとして記憶されるだろう。そういう予感を通り越した確信は、おそらく多くの人が共有できるはずだ。FC東京へと期限付き移籍になった今季、荒木はクラモフスキー監督の信頼を掴み取り、試合出場を重ね、ゴールをも積み重ねてきた。鹿島で決して短くない雌伏の時間を過ごした22歳の若武者は、すっかり青赤軍団の主軸選手になっている。
「今が旬」のこの男を、大岩剛監督がパリ五輪を目指すU-23日本代表へ呼び戻したのは必然だった。チーム結成当初のメンバーリストに「荒木」の名前を入れていた大岩監督の、この異才への評価は決して低くない。鹿島で沈む中でメンバーから外れている時期も、荒木についての言及があったほどだ。他の選手がマネできないプレーをする。この特別な選手を指揮官はラストピースとして決戦へ向かうチームにハメ込んだ。比較的ソリッドな、選手にとっては「窮屈」とも感じるゲームモデルを持つ大岩監督のチームにあって、奔放さを持つ荒木の存在はイレギュラーだ。ただ、3月に行われた国際親善試合の時点で、しっかりハマってはいた。
「味方のプレーを見て、どういう時がやりやすそうで、どういう時がやりにくそうかは、すぐ自分の頭の中にいれるようにしている。その人の持ち味を出すように自分もプレーしているし、苦手そうなところは自分が補いながらやればいいかなと思いながらやっている」
周りに誰がいるかでプレー選択を変えつつ、利き足のような分かりやすい要素だけでなく、間合いのような感覚的な部分も頭に入ってるかのようにプレーするので、不思議なフィット感が最初からあった。
勝負どころの切り札として投入された準々決勝・カタール戦では、「自分でもこういう感覚になったのは初めて」というほどのプレッシャーを感じ、投入当初は“らしくない”プレーを頻発したが、ボールと親しむ内に本来のプレーを取り戻して存在感を増すと、延長前半の決勝点をアシスト。大岩監督も絶賛したスルーパスでFW細谷真大の決勝点を演出してみせた。
「あそこの場面で仕事するときは神経を通してますし、パスもつける足だったり、相手から届かない位置だったりを計算してやっている。あそこはミスしてはいけない場所で、神経使いながらやっています」
間で受けて、前を向いて、パスやシュートに繋いでいく。自然にやっているように見えるプレーだが、荒木なりのこだわりや独特の感覚がある。
「もらう前のところからイメージは作っていますし、味方の位置も相手の位置もわかった上でプレー選択しているので、感覚も少しありつつ、その中で相手を見て判断しています」
荒木は試合になると「自分はあまりボールを見ずに相手を見ています」とも言う。相手選手の間(あいだ)でボールを受けられるのも、そうした観察のなせる技なのだろう。特異な技能だが、別に超能力というわけではない。見事なアシストの次はゴールを。そんな期待も高まるが、荒木は「まずはチームが勝つためのことを最優先にやりたい」と強調する。FC東京でもそうだったように、その優先順位を間違えるつもりはない。
また、準々決勝終了後には「緊張よりプレッシャーがある」とも言っていた。「試合中にベンチに座っていても感じました」と言う独特の感覚について、言語化はしづらそうだったが、こう形容する。
「歴代の先輩たちが何十年と続けてきたモノだし、オリンピックには(7大会連続で)出ている。その重圧を少し感じていましたし、その中で得点も入らないという状況で、さらに感じるものは大きかった」
ちょっと前までは代表について素っ気ない発言もしていた荒木だが、いまの心境は明確に違うようだ。「(代表を背負うのは)そういうことなんだなって思いました」。そんな言葉も残している。
途中出場で流れを変える切り札にもなれるが、大一番での先発もあり得るだろう。29日、準決勝・イラク戦。堅固な守備を誇る相手を、今季開花した異能のファンタジスタ、荒木遼太郎の“合理的ひらめき”がこじ開ける。
取材・文=川端暁彦
AFC U23アジアカップ2024 試合日程
準決勝 vsU-23イラク代表
4月29日(月) 26時30分キックオフ
DAZN、テレビ朝日系列で生中継
2024年04月29日 11:09
23-24イタリア・セリエAは28日、第34節の試合が行われ、前節に優勝を決めたインテル(Inter Milan)は2-0でトリノ(Torino FC)に勝利し、地元ミラノ(Milan)市内で盛大な優勝パレードを行った。
前節ACミラン(AC Milan)とのダービーを制し、5試合を残して20回目のリーグ優勝を決めたインテルは、今節もハカン・チャルハノール(Hakan Calhanoglu)の2ゴールで10人のトリノに快勝した。
試合後にはオープントップのバスに乗って大聖堂のある市内の名所ドゥオモ広場(Piazza Duomo)へ移動。前節に優勝の瞬間を生で見届けられなかった大勢のサポーターたちが通りに列をなしてチームを見届け、広場でも発煙筒や花火で選手たちをたたえた。
3年前にミランから移籍してきたチャルハノールは、古巣のファンからは忌み嫌われる存在になっているが、今季は彼らに見せつけるかのように公式戦15ゴールを奪い、優勝の立役者になった。試合後には「きょうは素晴らしい日だし、あちら(ACミラン)の話はあまりしたくない。きょうは楽しみたいんだ」と話した。
ASローマ(AS Roma)は2-2でナポリ(SSC Napoli)と引き分け、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場へ大きな意味を持つ可能性のある勝ち点1を獲得した。
昨シーズン末に膝の靱帯(じんたい)を痛め、今季をほぼすべて棒に振ったタミー・アブラハム(Tammy Abraham)が88分に1年ぶりの得点となる同点ゴールを奪取。同日引き分けた4位ボローニャ(Bologna FC)と勝ち点4差、1試合消化の少ない6位アタランタ(Atalanta)と同2差の5位を守った。
■関連記事
・インテルが20回目のセリエA制覇 ミラノダービー制しV決める
・ミラン、ユーベとドロー 今季終了後にはピオリ監督退任か
・【写真特集】セリエA歴代優勝チーム、2002-03シーズン以降
2024年04月29日 11:04
2024年2月より「footballista MEMBERSHIP」の提供を開始し、リニューアルした新生フットボリスタ。
2024年04月29日 11:03
清水エスパルスは29日、反町康治氏がゼネラルマネージャー、サッカー事業本部長に就任することを発表した。
現在60歳の反町氏は選手時代には慶應義塾大学から全日空サッカークラブ、横浜フリューゲルス、ベルマーレ平塚(現・湘南ベルマーレ)でプレー。引退後は指導者へ転身し、2001年から2005年までアルビレックス新潟を指揮。2006年7月にはU−22/23日本代表の監督に就任し、2008年の北京五輪を戦った。
2009年には湘南ベルマーレの監督に就任し、2012年から2019年までは松本山雅FCで指揮を執った。その後、2020年3月から2024年3月までは日本サッカー協会理事・技術委員長を務めていた。
新たに清水のゼネラルマネージャー、サッカー事業本部長に就任した反町氏はクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「清水エスパルスを愛するファン、サポーターの皆さん、そして清水エスパルスに多大なサポートをしていただいているステークホルダーの皆さん、この度、清水エスパルスGM、サッカー事業本部長に就任しました反町康治です。どうぞよろしくお願いします。今回このような素晴らしいご縁をいただいたことに感謝すると同時に自らのミッションをしっかり果たしていきたいと思っています」
「私のミッションはまずトップチームのJ1リーグ昇格への道筋を作ることです。そしてそれと並行して継続的にレベルの高いチーム作りを編成を含め行っていくことだと認識しています。そのためにここまで培ってきた経験を生かし努力していきます。さらにアカデミーを含めたこの地域の底上げをする必要性も強く感じています。サッカーのまち清水に育ててもらった感謝を胸に育成にも尽力し、サッカー王国静岡の復活の為に貢献していきます」
「サッカーはエモーショナルなスポーツです。嬉しい時、辛い時もありますが、決して一喜一憂しすぎることなく着実に前進し、清水エスパルスの力強い未来を皆さんと共に、『ONE FAMILY』になって築いていきたいと思っています。今まで以上の清水エスパルスへの応援、サポートをよろしくお願いします」
2024年04月29日 11:00
王者マンチェスター・シティとの激闘を制して、UEFAチャンピオンズリーグ準決勝進出を決めたレアル・マドリー。2ndレグは延長戦でも決着がつかず、PK戦にもつれ込んだ。
レアルでPKを蹴ったのは、ルカ・モドリッチ、ジュード・ベリンガム、ルーカス・バスケス、ナチョ、アントニオ・リュディガー。120分間プレーしていたウルグアイ代表MFフェデリコ・バルベルデは蹴らず。
『ESPN』のインタビューでその理由をこう説明していた。
「人生であんなに疲れた試合は初めてだった!ボールを持たずにゴール前で守備をする時間が多かったので、ひどく疲弊したし、違うサッカーを経験することになった。でも、幸い勝ち抜けることができた。
僕はPKでかなり苦しんできた。これほど重要な試合をPK戦で突破したことはなかったので、勝ったのはとてもいいことだった。
勝ったのはよかったけれど、疲労のせいさ。ああいう時に最も重要なのは頭だと思うからね。
気分はよくないかもしれないが、本当のことを言ったからといってサッカー選手として劣るわけではない。ああいう時はプライドやエゴを捨てなければいけない。その瞬間に準備ができていないなら、チームメイトたちに任せる」
最初の5人のうちのひとりとして蹴ることになっていたものの、疲労困憊で頭が回らない状態だったために辞退したようだ。
「なぜかPKの成功率が低い」7名のスーパーストライカーたち
バルベルデはPK戦を除くと、クラブキャリアでPKを蹴ったことは一度もない。PK戦を除くPKを最後に蹴ったのは、2017年のU-20ワールドカップになる(代表戦でPKを2回蹴っているが、どちらも成功はしている)。
2024年04月29日 10:59
[J1第10節]東京V 0−0 福岡/4月28日/味の素スタジアム
アビスパ福岡は4月28日、J1第10節で東京ヴェルディと敵地で対戦。0−0で引き分けた。
この試合では得点を奪えなかったが、福岡の前線でブレイク中のFWがシャハブ・ザヘディだ。
シーズン開幕後の3月7日にウクライナのゾリャ・ルハンシクから加入したイラン代表ストライカーは、4節のFC東京戦(1−3)で59分から途中出場しJリーグデビューを飾ると、続く5節の浦和戦(1−2)では初先発を果たし、28分に左足のグラウンダーのミドルシュートでJ初ゴールをゲットした。
その後も持ち前の得点力を発揮し、今節の東京V戦を含め、ここまで7試合に出場し、5ゴールを記録している。
【動画】アビスパ新FWザヘディのプレー集
そんな28歳の助っ人は、ゴール量産の秘訣をこう明かした。
「自分としてはチャンスを活かそうとプレーしているだけであって、それが上手くいく時もあるし、いかない時もある。それがサッカーの美徳のひとつかなと思います。もちろん、ミスをすることはありますが、自ら学ぶこともあるので、そこをもっと活かしていきたいです」
2014年に母国のペルセポリスでプロキャリアをスタートし、アイスランド、ウクライナ、ハンガリーなど数々クラブでプレーしてきた。その経験が、シーズン開幕後に加入しても実力を発揮できている要因のひとつだという。
さらに、温かく迎え入れてくれたクラブの環境にも感謝しているようだ。
「非常に良い感触でやれてます。自分自身も楽しんでプレーできているし、アビスパの雰囲気はファミリーのように感じることができています。シーズンまだまだこの先、続きます。ベストを尽くして、チームが目ざすべき場所に辿り着けるように頑張りたい」
福岡で充実の時を過ごす点取り屋のさらなる活躍に注目だ。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)