2024年04月28日 14:21
23-24イタリア・セリエAは27日、第34節の試合が行われ、ACミラン(AC Milan)は0-0でユベントス(Juventus)と引き分け、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場権獲得に向けて前進した。 ミランは、ステファノ・ピオリ(Stefano Pioli)監督にとって最後のシーズンとなるのがほぼ確定となる中、チャンピオンズリーグ出場が決まる2位の座確保に迫っている。しかし、今季はヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2023-24)ではASローマ(AS Roma)に屈して敗退し、さらに同都市のライバルであるインテル(Inter Milan)にダービーで敗れて優勝を許すという惨敗に終わり、ピオリ監督の後任にフレン・ロペテギ(Julen Lopetegui)氏が就任すると報じられている。 セリエAは上位5チームにチャンピオンズリーグ出場権が保証されており、今季残り4節となる中でミランと6位ラツィオ(SS Lazio)の勝ち点差は15となっている。 ラツィオはこの日エラス・ベローナ(Hellas Verona)に1-0で勝利し、2試合消化の少ない7位アタランタ(Atalanta)に勝ち点1差をつけている。 ■関連記事 ・アタランタがイタリア杯決勝進出 フィオレンティーナを逆転で下す ・ユーベがイタリア杯決勝へ 第2戦黒星もミリクが値千金ゴール ・ジルー、MLSロサンゼルスFC移籍へ 今夏ミラン退団
2024年05月12日 12:06
5月11日に開催されたスコットランドリーグの第36節で、日本人5選手が所属する首位のセルティックはホームで2位の宿敵レンジャーズと対戦した。
このオールドファームでは旗手怜央、前田大然、古橋亨梧が先発、岩田智輝がベンチスタート、小林友希がメンバー外に。そのセルティックは、35分にマット・オライリーのゴールで先制する。
さらに3分後、左サイドでロングパスを受けた前田が果敢に仕掛けて左足でクロスを供給。これが相手に当たってそのままゴールに吸い込まれて、オウンゴールで追加点を奪取。その直後に1点を返されたものの、逃げ切って2−1で勝利を飾った。
【動画】前田大然が果敢な仕掛けからオウンゴールを誘発→喜びを爆発
スコットランドメディア『THA SCOTSMAN』は、この一戦に出場した選手たちを採点。先発した旗手、前田、古橋の3人を、それぞれ以下のように評価している。
旗手/採点「6」
「セルティックの先発したMF3人の中で最も静かだった。前半終了間際に警告を受け、試合に大きな影響を与えられなかった。試合終盤に岩田と交代」
前田/採点「7」
「彼の速さを活かしたプレーがチームの2点目に繋がった。彼のエネルギーは試合を通してレンジャーズ守備陣に混乱をもたらした」
古橋/採点「6」
「日本人FWは好スタートを切り、前半にビッグチャンスを得たが、ドリブルから放ったシュートはGKジャック・バトランドに阻まれた。その後、試合から消えてしまい、アダム・アイダと交代した」
なお、80分から途中出場した岩田は採点なしとなっている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 12:01
23‐24ドイツ・ブンデスリーガ2部は11日、第33節の試合が行われ、ホルシュタイン・キール(Holstein Kiel)が1-1でフォルトゥナ・デュッセルドルフ(Fortuna Dusseldorf 1895)と引き分け、クラブ史上初の1部昇格を決めた。
同じく昇格を争うデュッセルドルフとの一戦に向け、勝ち点1を獲得すれば歴史的な昇格を決められる状況だったキールは、開始わずか2分にベネディクト・ピヒラー(Benedikt Pichler)のゴールで先制に成功した。
しかしデュッセルドルフも70分、オンフィールドレビューで得たPKをクリストス・ツォリス(Christos Tzolis)が決めて追いつくと、迎えた緊迫の終盤戦に猛攻を仕掛けたがキールはこれをしのぎ、今季2位以内と来季の1部初挑戦を確定させた。
キールはこれで、4部にあたる「レギオナルリーガ・ノルト」からわずか11年でブンデス1部まで駆け上がっている。
試合終了後にはファンがピッチに乱入。キールのフィリップ・サンダー(Philipp Sander)はスカイ・ドイツに対して「ピッチに目を向けてみんなの姿が見えたとき、夢の中にいるのかと思った」と話した。
またこの結果を受けて、ザンクトパウリ(FC St. Pauli)も13シーズンぶりとなる1部復帰に大きく近づいた。ザンクトパウリは12日に最下位VfLオスナブリュック(VfL Osnabrueck)を下せば、最終節を前にキールを勝ち点1上回る首位に浮上する。
デュッセルドルフは勝利を逃したことで自動昇格の可能性がほぼ消滅し、昇格・降格プレーオフに回ることが濃厚となった。
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2024年05月12日 11:53
アビスパ福岡は5月12日、公式Xでウクライナ1部シャフタール・ドネツクのリーグ優勝を祝福した。
福岡とシャフタールは2023年12月にウクライナ復興支援チャリティマッチで対戦し、2−2でドロー。試合後には両チームの選手や監督が互いを称え合い、シャフタールがロッカールームを綺麗に片づけ、「ありがとう!」というメッセージが残していった点も話題になっていた。
【画像】ウクライナ王者、福岡戦後のロッカールーム
そして今回、福岡はシャフタールの15回目のリーグ制覇達成に対し、こうコメントした。
「優勝おめでとうございます。昨年12月のチャリティーマッチで対戦したウクライナのチーム、FCシャフタールドネツクの皆さんがリーグを制覇。嬉しいニュースにパワーもらいました‼️ アビスパ福岡も頑張ります」
この投稿には日本のファンからも、「日本からもたくさん声が寄せられてるっていう超ポジティブな印象につなげる絶好の機会!」「めちゃめちゃ強かったもんなー。いいゲームを日本で見られて幸せでしたよ」「また試合したいですね!」「おめでとう」「アビちゃんも続こう!」といった声が上がった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月12日 11:30
ベルギーのユニオン・サン=ジロワーズでプレーする日本代表DF町田浩樹。
2024年05月12日 11:11
5月11日、湘南ベルマーレはJ1第13節でFC町田ゼルビアと対戦し、0−0で引き分けた。
試合を通して特に存在感を放ったのが、3−5−2の左ウイングバックで先発した畑大雅だ。4分の池田昌生の決定機をはじめ、持ち前の突破力を活かして幾度もチャンスを演出すれば、守備面では対峙したナ・サンホにほとんど仕事をさせず。前半は攻守に隙のない、見事な出来だったと言える。
しかし後半、一瞬の気の緩みからあわや失点というシーンを招く。56分、5−3−2のブロックを敷いて守る際、相手の動きに釣られて少し前に出たところを平河悠に背後を取られ、クロスから中央のオ・セフンにネットを揺らされる。しかし、VAR介入の結果、ノーゴールの判定となった。
畑は自らが絡んでのピンチを、次のように振り返る。
「失点をしかけた場面は“やらかしたな”と。気持ちは入っていたんですけど、一瞬の油断が出てしまった。何とか助かりました。VAR、ありがたいです(笑)」
【厳選ショット】オ・セフンのゴールで先制するも得点取り消し…スコアレスドローで勝ち点を分け合う|J1第13節 湘南 0−0 町田
注目すべきは、ミスをしたあとの立ち直りだ。畑は落ち込んだり、安定感を欠くことなく、すぐに前半と同様のハイパフォーマンスを披露。終盤には、途中出場してきた相手FWのエリキやミッチェル・デュークをフィジカルで完封し、チームの今季初クリーンシートに寄与した。
畑は、ミスを引きずらなかった要因を明かす。
「自分で切り替えられた部分もあるけど、ミンテさんや阿部(浩之)ちゃんに声をかけてもらったり、背中を叩かれたりしたのも効いたのかなと。チームとして、セットプレーの時や、改めて集中しなければいけない場面で、声だけでなく背中を叩くのが習慣化しているんです。また、阿部ちゃんからは、失点になりかけたあとにアドバイスももらえた。非常にありがたいですし、そういった言葉を聞いて、さらに成長したいです」
第10節の北海道コンサドーレ札幌戦でプロ初ゴールを決めて以降、好調を維持する畑は、次節・柏レイソル戦でも輝きを放てるか。もし、対峙する相手の右SBが関根大輝なら、今夏のパリ五輪を戦うU-23日本代表の同ポジションのライバルとの直接対決となる。
「そういう意味でも、負けられない」
畑にとって次節の柏戦は、“リーグ戦の1試合”以上の意味を持つ、重要なゲームになるかもしれない。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月12日 11:00
23‐24サウジアラビア1部リーグは11日、第31節の試合が行われ、アル・ヒラル(Al Hilal)は4‐1で最下位アル・ハズム(Al Hazm)を下し、ここ5シーズンで4度目の優勝を果たした。これでアル・ナスル(Al Nassr)に所属するクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)は再びタイトルを逃した。
昨年10月にネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)を負傷で失ったアル・ヒラルだが、この勝利で今季3試合を残して2位アル・ナスルとの勝ち点差を12に広げた。
今季リーグ戦無敗を維持しているアル・ヒラルは、公式戦では34連勝も記録するなど見事なシーズンをタイトルで締めくくった。
アル・ヒラルは31日に行われる国王杯(King's Cup 2023-24)決勝でアル・ナスルとの対戦を控えており、再びロナウド失望を味わわせることを狙う。
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2024年05月12日 11:00
【「MLSで奮闘するサムライ守護神」直撃インタビュー後編(全3回)】
昨季からバンクーバー・ホワイトキャップスの正守護神を担う高丘陽平に迫る、特別インタビュー。前・中編では、MLSに活躍の場を求めた理由から、少年時代のエピソード、北米での生活まで様々な話題を掘り下げた。最終回となる今回のテーマはずばり、日本代表への思いだ。
【前編】「本当にタフ」「日本とは桁が違う」高丘陽平が語るMLSのリアル。助っ人守護神の難しさも「普通じゃ駄目。常に問いかけている」
――◆――◆――
川口能活、楢崎正剛、川島永嗣――。偉大なレジェンドが日本代表の正GKを担ってきたなか、今日の森保ジャパンに絶対的な存在はいない。数多の選手がその座を虎視眈々と狙っており、例外なく高丘もそのうちの1人だ。
Jリーグを飛び出し、MLSで好守を連発する28歳の守護神は、「日本代表に対する思いは変わらない。日本人である以上、日本代表は目ざさないといけない」と断言する。
「日本代表チームに貢献できる自信や感覚もあります。呼ばざるを得ないようなパフォーマンスをし続けるしかない、そこに尽きるかなと。僕が選ぶのではなく、協会や監督だったり、色々な方が選ぶものなので、選んでもらえるような、選ばざるを得ないようなパフォーマンスを見せる、やっぱりそこかなと思います」
2年後、現在の自身の拠点で開催されるワールドカップに出場するために。まずやるべきことは、1年目はプレーオフで早期敗退し、成し得なかったMLSでのタイトル獲得だ。
「まずはバンクーバー・ホワイトキャップスが、ウェスタン・カンファレンスのチャンピオンになること。そして西と東の最後の決勝戦、MLSカップのタイトルを獲る。タイトルを獲りたいと思って、このチームに来たので。
あとはカナディアン・チャンピオンシップ、リーグスカップもあるので、その3つのコンペティションでタイトルを獲りたいです。そのために力を注ぎます。本当にチームが苦しい時に貢献できるような選手でありたいなと思っています」
直近では、6月に北中米ワールドカップ予選を戦う日本代表の活動がある。
「今年中に日本代表に入りたいです。毎年、『今年入りたい』と言っているんですけど、本当に今年中には入りたいと思っています。近くで言えば6月の活動があるので、そこに呼んでもらえるような活躍をしなければいけないと思っています」
昨季、カナダクラブの王者を決めるカナディアン・チャンピオンシップでは優勝を果たし、“カナディアンドリーム”を体現した。MLSで大奮闘するサムライ守護神は、その手でさらに大きな夢を掴めるか。
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月12日 11:00
日本と同じようにイタリアでも5月第2日曜が「母の日」とされている。
2024年05月12日 10:35
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで優勝――カタールでの激闘から8日後、DF関根大輝は味の素スタジアムのピッチに立った。
慣れ親しんだ黄色のキッドに袖を通したのは、4月7日のJ1第7節・東京V戦(1−1)以来となる。5月4日の帰国直後に行なわれた6日の12節・鹿島戦(1−2)も無理をすれば出場できる状況だったが、疲労を考慮されてスタンドから観戦した。
そして、11日の13節・FC東京戦。満を持して先発で起用され、背番号32は次なる目標に向けて新たなスタートを切った。
結果は3−3の痛み分け。「本当に前半は良くなかったけど、(細谷)真大が(相手GKの波多野豪を)退場に追い込んで、後半は前半よりも明らかにギアが上がった」と関根が振り返った通り、前半終了間際に数的優位となった状況を活かして2点差を追いついた点はプラスだが、ファーストハーフだけで3失点した内容は悔いが残る。
個人のパフォーマンスについても「コンディションがあまり良くなかったとはいえ、試合に使ってもらっている以上は、そういう言い訳はできない」としつつ、自身のプレーを自戒の念を込めてこう振り返った。
「試合に集中して入ったつもりだったけど、相手はサイドハーフの連係面も含めてすごく良かった。注意はしていたけど、動画で見た以上に来ていたので対応が遅れてしまって...。シンプルに1対1のところで剥がされるシーンもあったので、そういうところで(前半は)後手に回ってしまった」
後半のプレーには手応えを感じた一方で、より高いレベルを目ざしてさらなる成長が必要だと言う。
「相手がひとり退場したので、自分が高い地点でボールを受けるようになった。そこからの精度は上げていかないといけないけど、アジアカップで自信がついたクロスはアイデアが増えたと感じているので、自分がクロスを上げるところまで持っていく形は、レイソルでももっと作り上げていかないといけないと思う」
U-23アジア杯では、日本代表の一員として優勝とパリ五輪の出場権獲得に貢献。187センチのサイズと技術を兼ね備える右SBとして評価を一気に高め、自身に集まる注目度は大会前とは全く異なる。そうした状況下でも、関根は謙虚な姿勢を崩さない。
「注目度は上がっていると思うので、それに見合ったプレーをしないといけない。だからと言って、変なプレッシャーを受けているわけでもなく、伸び伸びとプレーができているので、あとはゴールやアシストといった結果が必要。そうすれば、もっと注目度が上がっていく。(目に見える)結果がまだないので、そこを目ざしたいです」
【PHOTO】アウェー味スタに駆けつけた柏レイソルサポーター!(Part1)
高いレベルを求めていく意思を示したように、周りからの見られ方が変わっても、サッカーに向き合う姿勢は同じ。そうしたスタンスは、柏で戦う際の心構えにも表われている。
「本戦はもっと過酷な戦いというか、パラグアイとか本当に良いチームで、ボールを持たれて耐えて一発を決める展開になる可能性もある。そういう意味では、今日も11対11で戦っている時間帯はかなり押されていたので、パリ五輪でも想定されるシチュエーションでした。自分とサイドハーフの関係もそうですけど、守備の連係面は今のうちからやっておけば、本戦でも問題なく守れると思う」
パリ五輪までに海外勢と対戦できる機会は数回ほど。浮き足立たずに自分と向き合えている点は頼もしい。
チームとしてパリ行きが確定したが、個人としては何も決まっておらず、メンバー争いはここから佳境を迎える。残された時間は1か月前後。「ここからが本当に厳しい戦い」と関根が話した通り、23人で戦ったU-23アジア杯から五輪は18人にメンバーが絞られる。
24歳以上の選手を起用できるオーバーエイジ枠、U-23アジア杯では招集できなかった海外組が戻って来れば、さらに枠が狭くなるだけに、圧倒的なパフォーマンスを見せなければ本大会行きは勝ち取れない。
だが、関根は過度にプレッシャーを感じていない。楽しみな気持ちを持ちつつ、謙虚な姿勢で最後の争いに挑もうとしているからだ。「ワクワク感がある。アジアカップは試合に出させてもらったけど、常に下から自分は這い上がってきた立場。代表の常連でもない」と言い切り、再び一から積み上げていく考えで生き残りレースに挑む。
「メンバー争いはまたフラットになったので、今日の試合もそうですけど、もっと良いパフォーマンスを出さないと、また選んでもらうことはない。今月は試合が多いのでチャンス。もっと良いパフォーマンスを出せるようにやっていきたい」とは関根の言葉。
拓殖大サッカー部を退部し、プロ入りを1年前倒して今季からプロサッカー選手になった男は、どんな状況でも変わらない。自信を深めたU-23アジア杯の成果は胸にしまい、まずは柏で圧倒的なパフォーマンスを見せることだけを考えて技を磨く。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年05月12日 10:27
[ACL決勝・第1レグ]横浜 2−1 アル・アイン/5月11日/横浜国際総合競技場
横浜F・マリノスは5月11日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝・第1レグで、UAEのアル・アインと横浜国際総合競技場で対戦。13分に先制を許すが、72分に植中朝日のヘッド弾で追いつくと、86分には渡辺皓太のゴールで逆転し、2−1で勝利した。
この試合で改めて存在の大きさを示したと言えるのが、アンカーで先発したキャプテンの喜田拓也だ。
切り替えの早い守備や、常に声を出してチームを鼓舞する姿もさることながら、特に筆者が印象的だったのは、1点を追う34分に喜田がシュートした場面。相手GKの好セーブに阻まれると、背番号8は珍しく頭を抱えながらピッチに手をつき、悔しさを露わにした。
すると、それを観たファン・サポーターの声援がさらに大きくなり、スタジアム全体のボルテージを一段階引き上げたように感じられた。
【動画】植中&渡辺のゴールで逆転勝ち!
試合後、喜田にどう感じられたのかを訊くと「シュートに関しては、僕のほうから見たら“いったな”と思った」と話し、こう続けた。
「キーパーのナイスセーブです。でも、それだけ会場のボルテージが上がったってことは、姿勢を感じ取ってもらえたってことですし、すごく嬉しいです。(ゴールを)決められればよかったですけど、チームがさらに勢いづくという意味でも、良い攻めができていたので」
60分にピッチを退いた喜田だが、実は試合直前にアクシデントがあったのだという。
「もちろんピッチに立つ立たないは、最後は監督の判断ですけど、立つと決まった以上は、今日がキャリア最後のゲームになってもいいという覚悟で立ちました。別に決勝だからってわけじゃなくて、自分はこのエンブレム、ユニホームを着て戦う以上は毎試合そのつもりですし、それが仲間、ファン・サポーター、マリノスファミリーへの責任だと思う」
ベンチに下がって以降も、喜田はピッチにいる選手に声を掛けたり、交代で入る選手にアドバイスをするなど、チームのために動いていた。それはまるでコーチさながらで、とても頼もしく見えた。
アクシデントの状況は気になるところだが、「大丈夫です」と強調した喜田。そして、敵地での第2レグに向けて「彼らは別のチームになってくると思っていますし、心してかかりたい。何が起きても想定内でいけるような準備を常にしているので、堂々と乗り込みたい」と意気込んだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月12日 10:09
5月11日、湘南ベルマーレはJ1第13節でFC町田ゼルビアとホームで対戦し、0−0で引き分けた。
試合は、立ち上がりから湘南がペースを握り、4分に池田昌生が、5分と9分に平岡大陽が決定機を迎える。いずれも得点にはつながらなかったが、その後も多くの時間を敵陣で過ごし、前半を終えた。
後半はアウェーチームにボールを握られる時間が増え、56分、オ・セフンにネットを揺らされるが、VARの介入を経てオフサイドの判定で取り消しに。また、62分にも藤尾翔太のヘディングシュートがクロスバーに直撃するなど、複数のピンチを迎えたが、GKソン・ボムグンと3バックの中央で最終ラインを統率するCBキム・ミンテを中心に、身体を張って耐え凌ぎ、スコアレスドローで試合を終えた。
湘南は、これが今季初のクリーンシート。試合前の時点でJ1首位だったチームの攻撃陣を抑えての勝点1獲得を、主将のキム・ミンテはポジティブに捉えている。
「相手のサッカーがハッキリしていた分、警戒すべき部分も少なかった。前節までセットプレーでの失点が多かったので、その修正と、相手のロングボールに対してのポジショニングは、練習で(山口)智さんから要求されました。やるべきことに集中して、ガンちゃん(大岩一貴)、カズくん(大野和成)と話しながら守れました」
【厳選ショット】オ・セフンのゴールで先制するも得点取り消し…スコアレスドローで勝ち点を分け合う|J1第13節 湘南 0−0 町田
守備者として、現在リーグワースト2位の失点数と、毎試合の被弾への責任を感じていたというキム・ミンテ。当然、白星を挙げられればベストだったのだろうが、ひとまず、今季初の無失点に安堵している様子だった。
「クリーンシートがない、というのは、常に気になっていた。次の試合はすぐに来るし、そちらに集中しなければいけないけど、最近は特に無失点にフォーカスしていたので、ひとつ抑えられたのは良かった」
今後、さらに勝点を重ねていくためには、失点数を減らす必要がある。少なくとも、毎試合、相手にゴールを割らせていれば、17位と苦しむ現状からの脱出は困難だろう。キム・ミンテも、「今日の試合をベースにする必要がある」と感じている。
「去年、後半戦の良かった時期は今日のような戦い方を常にできていました。距離感をコンパクトにするところ、意思統一するところは、チームコンセプトとして、習慣になってきている。今後も続けていかなければいけません」
前節、サガン鳥栖を2−1で下し、今季ホーム初勝利を挙げて得た手応えを、今節の町田戦につなげて、一定の成果を残した。では、今季初のクリーンシートを、次節の柏レイソル戦にどう活かすのか。
注目の次節・柏戦は、5月15日の19時キックオフ予定だ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月12日 10:06
日本代表MF堂安律が所属するフライブルクは現地時間5月11日、ブンデスリーガ第33節でハイデンハイムとホームで対戦。
2024年05月12日 10:00
11日に行われたJ1第13節、FC東京対柏レイソル戦は、両チームが点を奪い合う熱戦で、3-3という引き分けとなった。
そのなかで、柏DF犬飼智也が叩き込んだロングシュートは圧巻だった(動画5分30秒から)。
これはすごい!退場した波多野豪に代わって出場した相手GK児玉剛もこれはノーチャンス。
鹿島アントラーズ時代に犬飼とともにプレーしたDF町田浩樹(現ユニオン・サン=ジロワーズ)もこのゴールに驚嘆していた。
「What a goal 鹿島の時いつもロングシュートの練習してたもんなぁ」とInstagramのストーリーに綴っていたのだ。
かわいい!Jリーガーと結婚した美しすぎる奥さん5人
J公式によれば、犬飼本人は「風も追い風で、相手を引き出すためにも、後半の立ち上がりに1本シュートを見せることは決めていました」と話していたそう。
2024年05月12日 09:44
[ACL決勝・第1レグ]横浜 2−1 アル・アイン/5月11日/横浜国際総合競技場
横浜F・マリノスは5月11日、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の決勝・第1レグで、UAEのアル・アインと横浜国際総合競技場で対戦した。
横浜は序盤からボールを保持し、試合を優勢に進める。しかし13分、一瞬の隙を突かれ、先制を許す。左サイドからソフィアン・ラヒミに突破されてGKポープ・ウィリアムとの1対1の場面を作られる。ラヒミのシュートをポープが一度はセーブするが、そのこぼれ球に反応したモハンメド・アルバルーシに押し込まれた。
1点を追う横浜は、右サイドから攻め込み、何度かチャンスを作る。前半終了間際には、右ウイングのY・マテウスの折り返しからナム・テヒが決定機を迎えるが、シュートは枠を捉えられなかった。
後半も横浜のペース。テンポの良いボール回しから相手ゴールに迫る。すると72分、同点に追いつく。Y・マテウスの右サイドからのクロスを、植中朝日がヘッドで流し込んだ。
さらに畳み掛ける横浜は86分、ついに逆転に成功。Y・マテウスが右サイドから上げ、逆サイドの宮市亮がシュートしたボールを、中央にいた渡辺皓太が膝に当て、ネットを揺らす。一度はオフサイドの判定も、VAR介入の結果、ゴールが認められた。
後半アディショナルタイムには、相手に押し込まれるシーンもあったが、試合はそのままタイムアップ。横浜が第1レグを2−1でモノにした。
【動画】植中の同点弾&渡辺の逆転弾
試合後の会見で、開口一番に「嬉しい結果」と喜びを口にしたハリー・キューウェル監督は、こう試合を振り返った。
「パフォーマンスも、約束の部分も、選手がしっかり前半からやってくれた。アル・アインはカウンターが強みと予測していたなかで、前半のゴールは相手のやり方でやられてしまった。でもそこで下を向くことなく、前を向いて、自分たちのサッカーをやり続けてくれたし、自分たちのパスや連係などで相手を翻弄できた」
横浜は攻勢に出るなかで、後半に植中が同点弾を決めるまで、なかなかゴールをこじ開けられなかった。その展開をどう分析していたのか訊かれると、指揮官は次のように答えた。
「ずっと言い続けていることだが、サッカーはゴールを決めることが一番難しい。アル・アインのキーパーも素晴らしかった。なかなかゴールを決められなくても、チャンスを作ること、とにかく続けてやっていくことが大事だ。
今日の試合は簡単ではなかったし、タフな試合だった。そのなかであれだけできたのは、良い部分だと思う。しかし、ここで満足することなく、しっかり集中して、セカンドレグに向けて良い準備をしていきたい」
第2レグはアウェーの地に乗り込む横浜だが、キューウェル監督は自信を口にする。
「(第1レグで)相手もゴールを決めて自信を持っていると思うが、自分たちも2点を取って自信を持っているし、自分たちのスタイルでサッカーができるはず。こういう大会でもリーグ戦でも、自分たちは試合ごとに強くなっている。相手がどのようにやってくるか楽しみ」
そして指揮官は「まだ何も成し遂げたわけではない。まだ90分残っている。今日は勝利をしっかり噛み締めて、また明日から、少しでも改善できる部分を改善してやっていきたい」と気持ちを引き締めた。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月12日 09:30
サッカーAFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2023-24)は11日、決勝第1戦が行われ、横浜F・マリノス(Yokohama F Marinos)は2-1でアル・アイン(Al Ain FC、アラブ首長国連邦<UAE>)から逆転勝利を収め、大会制覇へわずかに先行した。
試合は12分にモハメド・バルーシ(Mohammed al Baloushi)のゴールでアル・アインが先制したが、横浜も72分、ヤン・マテウス(Yan Matheus)のクロスに植中朝日(Asahi Uenaka)が頭で合わせて追いついた。
さらに迎えた試合終了6分前、交代出場の渡辺皓太(Kota Watanabe)が決勝点を奪取。一度はオフサイドの旗が上がったが、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による確認でゴールが認められ、横浜が2週間後にUAEで行われる第2戦に向けて貴重なリードを手に入れた。
横浜のハリー・キューウェル(Harry Kewell)監督とアル・アインのエルナン・クレスポ(Hernan Crespo)監督が顔を合わせるのは、二人が現役選手だった2004-05シーズンの欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2004-05)の決勝以来、およそ20年ぶりとなる。
そのときは、クレスポ監督が所属するACミラン(AC Milan)が前半だけで3-0とリードしたが、キューウェル監督がプレーしていたリバプール(Liverpool FC)が後半に追いつき、PK戦の末に優勝する有名な大逆転劇を達成した。
キューウェル監督は今季からF・マリノスを指揮し、わずか4か月でチームを決勝に導いている。
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