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2021年10月28日 05:02
西武の来季のコーチ陣に、今季ソフトバンクで打撃コーチを務めた平石洋介氏(41)が加わることが27日、分かった。平石氏は2019年に楽天を指揮。前年最下位だったチームを3位に押し上げた。選手との対話を重視する指導は評価が高く、20、21年はソフトバンクで工藤監督を支えた。ヘッド格に就任するとみられる松井稼頭央2軍監督(46)は大阪・PL学園高の先輩で、楽天ではチームメート、コーチと選手の関係だった。再び共闘し、チームの底上げを図る。
2024年04月29日 20:08
「日本ハム1−0オリックス」(29日、エスコンフィールド)
日本ハムは八回、郡司の均衡を破る決勝適時打で快勝。リーグ最多の5度目の完封勝利でこのカード勝ち越した。2番手のマーフィーが来日初勝利。貯金は新庄政権最多の4に戻し、昨季は17勝31敗と大きく負け越した1点差試合は、これで6勝1敗。3、4月は13勝9敗1分。1試合残して新庄政権月間最高勝率も確定した。
新庄監督は試合後「しびれたー、しびれたね、しびれた」と接戦を制して、興奮気味に話した。郡司に対して「勝負強い」と絶賛。そして「マーフィー初勝利。うれしいですね。マーフィーをこれから八回で育てようかなと思っていて。金村君が先発にいったんで」と構想を明かした。
これまで勝ちパターンの八回に登板していた金村は、6連戦が続く5月後半から先発に回る。1軍に帯同したまま1試合、リリーフで長めのイニングで登板して先発に臨む予定で、この2試合はベンチ入りしなかった。
代役として新庄監督が指名したのがマーフィー。150キロ中盤の直球に鋭く曲がり落ちるパワーカーブが武器。この日は0−0の緊迫した場面で2番手として登板し、三者凡退に抑えた。
八回を任されることに「嬉しく思いますし、信頼していただいて良い結果を残したい」と笑顔。仙台での楽天戦の練習中に新庄監督とマーフィーが話すシーンがあったが「新庄さんが言ってくださったのは『信じてる』ということ。あまりいい投球内容ではなかった時でも自分に機会を与えてくださって、結果的に『前の悪い登板を忘れて気持ちを切り替えていこう』というようなポジティブな会話をしてくださいました」と明かす。
新庄監督は「これから安定感を植えさせるというか、もう少々の場面、心臓がバクバクする場面でいかせながらじゃないと、成長できないかなと思うから」と言う。実戦で起用しながらセットアッパーとして育て上げる思いだ。
2024年04月29日 19:52
「日本ハム1−0オリックス」(29日、エスコンフィールド)
日本ハムの守護神・田中正義投手が九回を締めくくり、5セーブ目を挙げた。
勝利を収めた瞬間、女房役の田宮が駆け寄ってきたが、田中正はガッツポーズも作る事なく、笑みも浮かべず。試合後、報道陣に対応した際も「頓宮さんに申し訳ないとしか言えないです。それくらいです」と神妙な表情だった。
理由は九回、先頭で頓宮に与えた死球。左前腕に直撃する一球となり、頓宮はすぐに代走を送られて交代していた。田中正にとって、ソフトバンク時代を通じて1軍通算91試合目の登板で初めて与えた死球だった。
素直に喜べず、「そうですね、ちょっと。本当、抜けてしまったので申し訳ないって言うだけですね。申し訳ないです。それだけです」と言葉少な。この日は登場曲も変わったが「あらためてコメントします。きょうはそれは。すいません」と語るにとどめた。
2024年04月29日 19:44
ド軍のフリーマンは28日のブルージェイズ戦で27試合ぶりの本塁打を放った
ドジャース・大谷翔平との「MVPトリオ」の1人として日本でも注目されるフレディ・フリーマン内野手が28日(日本時間29日)、敵地・ブルージェイズ戦で27試合ぶりの2号ソロを放った。待望の一発に米メディアは2020年ナ・リーグMVPの復調を“予言”した。
MLB公式サイトは「調子をつかんだフリーマンがトロントでHR」と記事を掲載。本塁打は3月28日(同29日)のカージナルス戦以来で、今回の遠征(日本時間28〜29日)の直前のホーム9連戦中、33打数7安打で長打は3本だった。
9連戦後の遠征が始まってからは6試合すべてでヒット、そして全試合で四球も選んでいる。「28日(同29日)のHRは、元ナ・リーグMVPが復調している兆しだった」と記した。
ここまで打率.306、2本塁打19打点と決して悪い数字ではないが、メジャー15年目で通算打率.301、323本塁打1162打点を稼いだきただけに、「(今季ここまでの)フリーマンの数字はメジャーの他の大半の選手にとっては出来すぎでも、本人そして球団にとっては思うようなスタートとは言えない」と伝えた。
同メディアはデーブ・ロバーツ監督の「3割打っていてもこんなに失望する選手は見たことがない」とのジョークを紹介。さらにMVPトリオのムーキー・ベッツ内野手(打率.387)、大谷(.336)、ウィル・スミス捕手(.367)が打線上位でやっていることを思えば、ドジャースはフリーマンの調子が出ればさらに良くなることができる。その日が、日ごとに近づいているとしていた。
フリーマンが本領を発揮できずとも、ドジャースはナ・リーグ西地区の首位を独走しているが、これでいよいよ勢いは加速していきそうだ。(Full-Count編集部)
2024年04月29日 19:20
「ロッテ6−8楽天」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
楽天・荘司康誠投手は、序盤に失点を重ねるもなんとか粘って5回4失点。
2024年04月29日 19:17
「ウエスタン、阪神12−4オリックス」(29日、鳴尾浜球場)
阪神はチームで16安打と打線が爆発し、8点差の大勝となった。
3−3の同点で迎えた六回2死一、二塁でミエセスが左方向へウエスタン1号の本塁打を放ち、勝ち越しの3ランとなった。中川は自身初の4安打で打率・481と好調をキープ。片山が3安打2打点と躍動した。
投手は先発の茨木が5回3安打7四死球と制球に苦しんだが粘って1失点に抑えた。
和田2軍監督の一問一答は以下の通り。
−茨木は四球が多かった。
「初回はよかったけど、一つのデッドボールであそこまで乱してしまうのは、気持ちの問題だと思うのでね、真っすぐは良かったと思うので。極端に乱れたから、誰でも動揺するんだろうけど、切り替えできないと。最後はよく踏ん張れたかなと思うけどね」
−ミエセスは打球が上がってきている。
「ヒットはちょこちょこ出てたけど、ロングが出ないと本人も感触的には良くないと思うし、今日は失投かもしれないけど、一振りで仕留めた(六回に本塁打)のはきっかけにしてほしいし。あとは真っすぐを打ち返せるようになると、本来のものになると思うので」
−中川が4安打だった。
「中川の場合、ちょっとね、試合数とか打席数もまだまだ多くないので、その中で結果を出してというところなので、どちらかというと打てる捕手ってことでね、バッティングが先行してるけど、やっぱり捕手なので、配球だったりキャッチングだったり、そっちをね、打つ方はしっかりと持ち味を発揮できてるので、あとは捕手としてというところを勉強していってほしいね」
−打つ方の魅力はどういうところに。
「勝負強いし、長打力もあるのでね。打てるに越したことはないし。でも捕手だからね、打てるのはプラスアルファとしてなんだけど、しっかり守って、まだバタついてるところがあるので、これから力つけていってほしいね」
−百崎が代走で今季初出場。
「そういう段階というか、やっとスタート切れるところまできたかなと。まだ守備につくには時間いりそうなんだけど、それはもう、ここまでくると日にち薬だと思うけど、近いうちに守備もつけるかなと思います」
−打席の方が早そう。
「打席は普通に練習からやれてるんで、ただ、守れないと打席数も増えてこないので、肩の調子を見ながらやっていきたい」
−青柳は投げるのは相談と。
「まあそうだね」
−明日の先発は。
「津田」
2024年04月29日 19:17
MLBでは今季から新仕様のユニホームが着用されている
今季からメジャーリーグで導入された新仕様のユニホームが、修正されることになると、米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が報じた。遅くとも2025年シーズンの初めまでには変更されるそうで、ネット上のファンは「これでパンツ透けないね」などとコメントを寄せている。
記事によると、28日(日本時間29日)にMLB選手会が選手に連絡表を配布したという。そこには修正案としてユニホームの背面の文字をかつてのように大きくする、(ロード用の)グレーのユニホームの上下の色の濃さが違ったことに対処する、そして新しいナイキのユニホームが汗を吸いやすい傾向にあった部分に対処するといったことが書かれていたという。
透けると言われたパンツの修正も含まれるようだが、しばらくは現行のユニホームでプレーすることになりそうだ。選手への連絡表には「これはすべてナイキの問題だった。要は、ここで起きたことはナイキが刷新する必要のないものを刷新していたということだ」と書かれていたという。
ユニホームが修正される方向となり、ファンも様々な反応。「これでパンツ透けないね」「透けやすく破けやすいズボンを早くなんとかしておくれ」「今年いっぱいこのままなんか……」「後半戦までに間に合わせてくれ」「むしろなんでこれでOK出たんや」「今シーズンは我慢しろっていうのか」「(1年しか使ってないから)逆に大谷のユニ激レアやん」「ようやくか……」「大きな一歩だ」などとコメントしていた。
“問題”のユニホームを巡っては、開幕前から問題に。元巨人で現在はカージナルスに所属するマイルズ・マイコラス投手が「僕は好きじゃないね。このことをもっと報道してよ」とコメントするなど、ファンだけでなく選手からも不満の声があがっていた。(Full-Count編集部)
2024年04月29日 19:15
● ロッテ 6 − 8 楽天 ○
<6回戦・ZOZOマリン>
ロッテの茶谷健太が29日の楽天戦で、4月12日以来となる安打を放ち、これが右中間を破る2点適時二塁打となった。
7回の守備から途中出場した茶谷は、4−8の8回一死一、二塁で迎えたこの日初打席、渡辺翔太が1ボール2ストライクから投じた4球目のカットボールを逆らわずに右中間を破る2点適時二塁打。
吉井理人監督は試合後、茶谷の2点適時二塁打に「茶谷はちょっと苦しんでいたんですけど、やっと1本出てよかったです」と振り返った。
◆ 強く振ることを意識
茶谷は昨季自己最多の79試合に出場し、打率.284をマーク。左投手に対しては打率.375と得意にしていた。今季は友杉篤輝とショートのレギュラーポジションを争うことになったが、友杉が一時打率リーグトップに立つなど好調だったのに対し、茶谷はなかなか状態が上がらず、試合前まで打率.115。スタメン出場した4月21日の日本ハム戦を最後に、一軍の公式戦では打席に立っていなかった。
開幕から当たりがなかったのは、他球団が研究しているとかも関係しているのだろうかーー。
「それはちょっとわからないですけど、ただ単に自分が打てないだけ。去年と比べて映像、配球を見たりしています。去年振っていなかったボールを今年はボール球を振っちゃったり、去年この感じで打てているのにズレがあって打てなかったり、色々問題があるとは思いますが、そこをもっと突き詰めてなんとかいい状況に持っていけるようにとやっています」。
これまでは状態を取り戻すために“センター返し”を意識して打撃練習していたが、そこにプラス何かやっていることはあるのだろうかーー。
「とにかく強い打球ですね。調子が悪い時はセカンドとかライトとか擦ったような打球が多いので、バットとボールをパチンとしっかり当てられるような強いライナーを意識して打っています」。
4月23日の楽天二軍戦、「全然振れていないので、多少ボール球でもいいから思い切って強く打ちにいこうと思いました」と、0−0の初回二死走者なしの第1打席、大内誠弥が投じた初球のインコースストレートをレフト線に放った安打は、初球から積極的に打ちにいく“茶谷らしい”バッティングだった。同日の二軍戦に、「自分の課題であるところができたので、バントを含めてですけど、そこは最低限良かったのかなと思います」と振り返った。
4月23日の楽天二軍戦で安打を放ち、途中出場となった29日の楽天戦で2点適時二塁打を放った。「今のところ、出られる場面というのはすごい限られてくると思うので、なんとか出た中でチームに貢献できるようにやっていきたいと思います」。これをきっかけに復調していきたいところだ。
取材・文=岩下雄太
2024年04月29日 19:13
「広島(降雨中止)阪神」(29日、マツダスタジアム)
広島・新井貴浩監督(47)が雨天中止をプラスに捉えた。
2024年04月29日 19:08
「ロッテ6−8楽天」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテは逆転負け。3カード連続負け越しとし、借金は「4」となった。先発の種市篤暉投手(25)は3連敗。5回1/3を6安打5失点、8四死球と乱調だった。
4−2の六回、先頭から連続四球を与え、無死一、二塁からは小郷に右前適時打。1死一、三塁からは浅村を四球で歩かせ満塁とし、降板となった。「今は何も言えることはありません。すみません」と肩を落とした。
吉井監督は「ダメな種市だった。(六回は)苦しいところだったんですけど、彼がこれからマリーンズの中心選手になっていかないといけない。期待も込めて送ったんですけど、より悪い投球になっちゃった。そこは、任せた私の責任」と話した。
2024年04月29日 19:04
ヤクルト9―0巨人(セ・リーグ=29日)――ヤクルトが先発全員の16安打で大勝。
一回に5安打で4点を挙げ、山田の2ラン、村上のソロなどで加点した。ヤフーレが来日初完封。巨人は投打とも精彩を欠いた。
◇
中日11―1DeNA(セ・リーグ=29日)――中日が今季最多の11得点で快勝した。三回、カリステ、中田、細川の3連続適時打で4点を先行。松葉が2試合連続で完投した。DeNAは投手陣が崩れ、3連敗。
2024年04月29日 18:58
● ロッテ 6 − 8 楽天 ○
<6回戦・ZOZOマリン>
「久しぶりの登板だったので、もう最初から全力でと思っていました。中々序盤は上手くいかなかったんですけど、なんとか修正できてよかったと思います」。
楽天・荘司康誠が29日のロッテ戦で、5回・86球、5安打、6奪三振、4四球、4失点で今季初勝利となった。
3週間ぶりの先発マウンドとなった荘司は「最初の藤岡さんの一発がもったいないっていう所から始まって、少し苦しい感じでした」と、2回までに4点を失う苦しい投球。
「本当に野手の皆さん点取ってくださったので、ここはもう点やらないという思いで、もう1回気持ちを入れ直してマウンドに立ちました。絶対逆転してくれると思って僕もベンチでしっかり声出そうと思っていました。野手の皆さん、リリーフの皆さんにも今日は勝たせていただいたので、本当に感謝しています」。
「なかなか思うように投げられなかったんですけど、そこでもっといいボールを投げようというのをやめて、今自分が出来るベストの投球をしようっていう風な気持ちの切り替えができたのが今日はよかったかなと思います。それは引き続き、そういう場面になったら活きていくと思います」。
3回以降はスコアボードに0を並べた。2−4の6回に小郷裕哉、島内宏明の適時打で逆転に成功し、勝利投手となった。
「これまで中々チームの力になれていないので、ここからフル回転できるようにしっかり準備してチームに貢献したいなと思います」と意気込んだ。
(取材=ニッポン放送アナウンサー・大泉健斗)
2024年04月29日 18:58
阪神・鈴木勇斗投手が29日、鳴尾浜球場に驚きの五厘刈り姿で現れた。
2024年04月29日 18:54
「ロッテ6−8楽天」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
楽天は今季最大4点差をひっくり返しての逆転勝ちで、カード勝ち越しとなった。今江敏晃監督は「打線が粘り強く、特に島内、小深田が打ったのはチームにとっても大きい。その中で勝ち切れたのはよかった」と振り返った。
2回までに4点を失う苦しい展開だった。それでも三回、島内の適時打などで2点を返し、反撃ののろしを上げる。六回には小深田が四球を選び、広げたチャンスで小郷、島内の2点適時打でついに逆転に成功。七回には小深田に適時打が飛び出すなど大きな3点を奪い、試合を決めた。
試合前の時点で、ともに打率1割台と苦しんだ打線の中心選手二人がそろってマルチ安打。復調を待ち望む今江監督にとって、うれしい快音が響いてくれた。
先発の荘司は序盤に苦しみ2回まで4失点も、三回以降は立ち直って5回まで投げきった。指揮官は「期待しているからこそふがいないというか、もうちょっとやってもらわないと」と右腕に厳しい言葉を並べたが「太田もしっかりリードしてくれてズルズルいかなかったのはよかった。勝ちがついたというのは、チームにとっても彼にとっても大きい」と話した。
劣勢の展開を一丸でひっくり返してのカード勝ち越し。「こういう試合は正直苦しいです」と理想の形ではなかったが「その中でも勝ち越せたのはよかったと思う」と語った。
2024年04月29日 18:48
「日本ハム1−0オリックス」(29日、エスコンフィールド)
日本ハムが投手戦を制し、このカード勝ち越し。貯金は新庄政権最多タイの4に戻した。
1点リードの九回は守護神・田中正義が登板。先頭頓宮に初球を投じたが、左前腕への死球となった。頓宮はすぐに代走を送られて交代。無死一塁と嫌な流れになりそうだったが、後続を抑えて逃げ切った。
勝利を収めた瞬間、女房役の田宮が駆け寄ってきたが、田中正はガッツポーズも作ることなく、笑みも浮かべず。ネットでは「死球あったから神妙な顔つきだね」「紳士だ」「頓宮への申し訳なさが出とる」「あんま過剰には喜ばんかったな」「だいぶ気にしてそう」などの声が上がった。
試合後、報道陣に対応した田中正は「頓宮さんに申し訳ないとしか言えないです。それくらいです」と謝罪した。
2024年04月29日 18:44
エンゼルスのクリストファクが28日のツインズ戦に登板した
■ツインズ 11ー5 エンゼルス(日本時間29日・アナハイム)
身内による壮絶な体験を乗り越え、エンゼルスのザック・クリストファク投手が28日(日本時間29日)、本拠地・ツインズ戦でメジャーデビューを果たし、2回3安打、2奪三振を奪い、2失点ながらも自責点ゼロの投球内容だった。
5-9の8回から登板した26歳右腕は味方のエラーも絡んで2点を失った。9回は先頭打者に二塁打を浴びるなど、1死満塁のピンチを招いたが、最後はダブルプレーでしのぎ0点に抑えた。
クリストファクには、母が父に殺害されるという辛い“過去”があった。米メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番サム・ブラム記者が昨年9月に「彼の父親は母親を殺害した。エンゼルスのプロスペクトは、今、光を見つけている」のタイトルで報じ、同年の優秀記事の1つに選出された。
2012年12月22日(同23日)の午後、アトランタの郊外での出来事だった。当時15歳だったクリストファクは野球の練習を終え、帰宅すると大勢の警官が家を取り囲んでいた。最初は火事だと思ったが、消防車が来ていないことにすぐ気が付いた。急いで警官の元へ駆け寄った。その警官に両親について尋ねられた。
数時間前にクリストファクの母ドナさんは、彼を野球の練習に送ったばかりだった。彼が戻ると、母親の黒いホンダ・オデッセイはガレージの近くに駐車してあり、地面には血があった。EMT(救急医療士)が心肺蘇生を試みた場所だ。時すでに遅し。後に、母親が父親のジョン被告に殺害されたと知った。状況を聞いた同僚は「全員がショックを受けた表情をしていた」
両親は19年間、夫婦関係にいたが、経済的な問題が結婚生活に大きな影響を与え、2011年8月に離婚した。直後に、ジョンさんは急変。逆上し、冷酷になり、最終的には暴力をふるうようになった。ザックは母について口汚く書かれたメールを父から受け取るようになった。
ジョン被告は離婚後も元妻を追い回し、接近禁止令が出ていたが関係なし。ドナさんを脅迫する手紙を送った数日後、ナイフを車に携帯しながらスーパーの駐車場で元妻を追い回し、2012年3月に逮捕されていた。
ドナさんは殺害される2か月ほど前に郡判事にジョン被告の釈放延期を求めた。しかし、2012年10月29日に釈放され、それから2か月もしないうちに、ジョン被告は車の中で座っていたドナさんに(外から)2発の銃弾を浴びせた。
エンゼルス入団後、クリストファクは凄惨な事件の状況をチームメートの前に立ち語ったという。同僚だったジャック・ダッシュウッドは「全員がショックを受けた表情をしていた。誰に聞いても、今まで球界で会ったなかでザック・クリストファクは一番タフな男だと言うだろう」と、コメントした。「これが自分。自分であることに怖さはない」クリストファクは後に話した。
辛い経験を乗り越えた右腕は、メジャーの大舞台で、新たな1歩を踏み出した。(Full-Count編集部)