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2026年04月02日 10:21
欧州プレーオフ決勝でイタリアをPK戦の末に破り、2014年ブラジル大会以来のW杯出場を決めたボスニア・ヘルツェゴビナ。欧州予選でオーストリアと激しい首位争いを繰り広げ、2位でプレーオフのパスAに回り、命運のかかる総力戦となった2つの試合で、90分を通して粘り強く戦い抜く組織力と、土壇場で勝ち切る精神的な強さを見せた。 決勝のイタリア戦に先立つ準決勝では、敵地カーディフでウェールズと対戦。ダニエル・ジェームズ(リーズ)のゴールで先制を許す苦しい展開となったが、終盤にエディン・ジェコ(フィオレンティーナ)のゴールで追いつき、PK戦を4−2で制して決勝進出を果たした。 前線に君臨するジェコの存在感に加え、5大リーグのビッグクラブからも関心が伝えられる若手のケリム・アライベゴビッチ(レッドブル・ザルツブルク)が勝負所で落ち着きを見せ、チームを救った一戦だった。 そして迎えた決勝では、W杯優勝経験を持つイタリアを相手に、先にGKニコラ・ヴァシリ(ザンクトパウリ)のミスで失点しながらも、相手の退場で優位に立つと、終盤にジェコのアシストから途中出場のハリス・タバコビッチ(ボルシアMG)の同点ゴールで食らいつく。 延長戦はなかなかイタリアのゴールを破れないままPK戦となったが、ホームの後押しを受けたヴァシリの奮起もあり、4−1で歓喜の勝利を引き寄せた。 母国のレジェンドである、熱血漢のセルゲイ・バルバレス監督が率いるチームの最大の特長は、経験豊富なベテランと新世代の融合にある。 長年チームを支えてきたジェコは得点源であるだけでなく、エルメディン・デミロビッチ(シュツットガルト)と共に前線で起点を作り、厚みのある攻撃を引き出す。また若い選手たちを落ち着かせる精神的支柱としての役割も大きい。ただし、現在のチームが“ジェコ頼み”という考えは間違いだ。 中盤ではベンヤミン・タヒロビッチ(ブレンビー)やアーミン・ギゴビッチ(ヤングボーイズ)といった20代前半の選手たちが運動量と強度を担い、チームの生命線である守備から攻撃へのトランジションを支える。相手に押し込まれる時間帯には耐えながら、試合をコントロールできるユニットだ。 ディフェンスラインでは23歳のタリク・ムハレモビッチ(サッスオーロ)が圧倒的なデュエルの強さで、相手FWを封じている。 さらに欧州予選やプレーオフで存在感を増したのが、勢いのあるアタッカーたちだ。アライベゴビッチやエスミル・バイラクタレビッチ(PSV)らは、プレッシャーのかかるPK戦でも動じず、決定的な仕事をやってのけた。 こうした若い世代が、ジェコや左サイドバックから攻守を支えるセアド・コラシナツ(アタランタ)の背中を見ながら成長していることが、チーム全体の底上げにつながっている。 4−4−2をベースとするチームは戦術面でも、守ってカウンターを狙うだけでなく、相手に応じてブロックの高さを調整し、必要であればボール保持も。落ち着いて試合を運べる柔軟性がある。 相手や試合状況に応じて戦い方を変えられるのは、本大会でも強みになりそうで、決勝トーナメント進出も十分に狙える。グループBで、開催国カナダとの初戦を良い形で勝利につなげて、グループステージで大一番となるスイス戦で勝点を掴み取れば、カタールと対戦する3試合目に大きな希望をつなげるだろう。 文●河治良幸 【画像】史上初のモノクロエンブレム&三つ葉ロゴが31年ぶり復活!日本代表の新アウェーユニホーム
2026年04月02日 13:58
トッテナム・ホットスパーの新指揮官に就任したロベルト・デ・ゼルビ監督が、ファンに向けてメッセージを送った。4月1日、クラブ公式サイトが伝えている。
今シーズンのトッテナム・ホットスパーは、トーマス・フランク元監督の下でシーズンをスタートさせたが、今年2月11日に解任。同14日にイゴール・トゥドール前監督が就任したものの、公式戦4連敗スタートを喫するなど、リーグ戦では降格圏の18位ウェストハムと勝ち点「1」差の17位に低迷している状況から、3月29日にわずか43日で解任となっていた。
そうしたなか、今シーズン3人目の指揮官として3月31日にトッテナム・ホットスパーに就任したデ・ゼルビ監督は、残り7試合でプレミアリーグ残留を目指すことになったが、同クラブと長期契約を締結。契約期間は発表されていないが、イギリスメディア『スカイスポーツ』などでは、降格条項などが付随しない5年契約を締結したことが伝えられている。
そんなデ・ゼルビ監督は「トッテナムファンの皆さん、こんにちは。皆さんと共にこのクラブにいられることを大変嬉しく思っている。皆さんの監督を務めることは、私にとって光栄であり、誇りだ。全力を尽くして、この偉大なクラブに長く留まりたいと思っている。またすぐにお会いしましょう」と就任後初めてサポーターに向けてメッセージを送っている。
2026年04月02日 13:25
現地3月31日に開催された北中米ワールドカップの欧州予選プレーオフ決勝で、イタリアはボスニア・ヘルツェゴビナと敵地で対戦した。
12年ぶりの本大会出場を目ざすイタリアは、15分にモイゼ・ケーンの得点で先制に成功。しかし、41分にアレッサンドロ・バストーニが決定機阻止のファウルで一発退場となり、10人になると、79分に同点弾を献上。1−1で突入した延長戦でも決着をつかず、迎えたPK戦を1−4で落とし、3大会連続のW杯予選敗退となった。
またも大舞台への切符を逃したなか、キャプテンのジャンルイジ・ドンナルンマは4月1日にインスタグラムを更新。率直な想いを綴っている。
「昨夜、私は試合後に涙を流した。イタリアを相応しい場所へ導けなかった失望から、涙が溢れた。私が誇りを持って主将を務めるアッズーリの仲間たちと共に感じている計り知れない喪失感、そして今この瞬間、ナショナルチームのファンの皆さんもまた抱いているであろう悲しみから、涙が止まらなかった」
27歳の守護神は「今は言葉など何の意味も持たない、それは確かだ」と続ける。それでも「私が心の奥底で強く感じており、あなたたちと分かち合いたいことがある」と伝え、こう呼びかけた。
「大きな挫折を味わった後には、再び前へ進む決意を固めなければならない。そのためには、揺るぎない強さ、情熱、そして信念が必要だ。常に信じ続けること、それが前へ進み続けるための原動力だ。
なぜなら、全身全霊を注ぎ、一切妥協しない者には必ず報いがあるからだ。共にもう一度、新たな一歩を踏み出さなければならない。イタリアを本来あるべき場所へ連れ戻すために」
絶望の淵で再起を誓った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】日本代表のイングランド戦出場18選手&監督の採点を一挙紹介!最高点は鮮烈決勝弾の7番と圧巻プレー連発のボランチ
2026年04月02日 13:17
目標は明確だ。
森保ジャパンは現地3月31日、イングランド代表と聖地ウェンブリーで対戦。23分に三笘薫が奪った得点を、チーム全員で粘り強く守り抜き、1−0で勝利をもぎ取った。
これで、同じく1−0で撃破したスコットランド戦と合わせ、イギリス遠征は2連勝で終了。確かな手応えを掴んで所属クラブに戻る選手たちが、次々にSNSを更新するなか、渡辺剛(フェイエノールト)もXでメッセージを発信した。
「全員で掴んだ勝ち!!たくさんの応援ありがとうございました。もっともっと強くなろう。マグワイアに勝てるようにならないと」
マグワイアとは、イングランド代表の屈強なセンターバック、ハリー・マグワイア(マンチェスター・ユナイテッド)だ。対人守備はもちろん、パワープレーでも存在感を発揮。実際、日本戦でも終盤に最前線へ上がり、脅威となった。セットプレー時には渡辺と激しく競り合った末に、ヘディングシュートを飛ばした。
マグワイアに勝てるように――。森保ジャパンとオランダ屈指の名門で著しい成長を遂げる29歳は、その存在を超えられるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】渡辺剛vsマグワイア!超白熱のエアバトル
2026年04月02日 12:15
FC東京は4月2日、長倉幹樹の負傷を発表した。
2026年04月02日 12:09
現地3月31日に開催された国際親善試合で、6月に開幕する北中米ワールドカップ(W杯)のグループステージで日本と対戦するオランダがエクアドルとホームで対戦。1−1で引き分けた。
オランダは開始3分にいきなり先制。左サイドからのコディ・ガクポのクロスが相手のオウンゴールを誘発した。しかし、12分にデンゼル・ドゥムフリースがレッドカードを受けて退場となり、数的不利を強いられると、24分にPKで失点。その後は攻め手を欠いた。
この結果に、母国メディアは不満を募らせている。『VP』が「オランダの朝刊各紙がエクアドル戦を『無価値』と評した。ロナルド・クーマン監督率いるチームはほとんどチャンスを作れなかった」と各オランダ紙の見解を紹介した。
「『De Telegraaf』紙は、無意味なテストマッチとし、クーマン監督は代表選手全員の実力を把握できないまま、ワールドカップの最終メンバーを決定しなければならないと報じた。一方、『de Volkskrant』紙は、状態は嘆かわしいものだったが、オランダ代表が10人で1−1の引き分けのまま終えたことが唯一の救いだったと伝えている」
北中米W杯を前に不安を残す結果となった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】日本代表のイングランド戦出場18選手&監督の採点を一挙紹介!最高点は鮮烈決勝弾の7番と圧巻プレー連発のボランチ
2026年04月02日 11:31
フランクフルトは4月1日、元ドイツ代表MFマリオ・ゲッツェと契約延長に合意したことを発表した。
なお、現行契約は2026年6月30日までと今シーズン終了後に満了予定となっていたが、契約を2年延長することで合意し、2028年6月30日までとなる新契約を締結したことが明らかになっている。
契約延長に至ったゲッツェはクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「フランクフルトは僕にとって非常に大切な存在だ。4年近くここに在籍しているけど、これまで本当に素晴らしい時間を過ごしてきた。僕も家族もフランクフルトでとても居心地よく過ごしている」
「キャリアのこの段階では様々な要素が絡んでくる。どのサッカー選手にも終わりが来ることはわかっている。だからこそ、ピッチやスタジアムでの一瞬一瞬をより一層大切に感じている。サッカーとこのクラブへの愛こそが、契約延長を決意させた理由だ。今は乗り越えなければならない課題がいくつかあるけど、それらに立ち向かう準備はできている。近い将来、何が起こるかは誰にもわからない。例えば、もう一度カップ戦で優勝できたら最高だね」
現在33歳のゲッツェは、ドルトムントの下部組織出身。2010−11シーズンと11−12シーズンには、MF香川真司(現セレッソ大阪)らとともに同クラブのブンデスリーガ連覇に貢献した。2013年夏にバイエルンへと完全移籍し、同クラブでもリーグ3連覇を経験。さらに、FIFAワールドカップ2014ブラジルでは、決勝アルゼンチン代表戦で決勝ゴールを挙げ、母国の優勝に貢献した。
その後、2016年夏にドルトムントに復帰したが、2017年に代謝異常が判明するなど、かつての輝きを取り戻すことはできず、2020年夏に契約満了でドルトムントを退団。同年夏にPSVへフリー移籍すると、同クラブで復活の兆しを見せ、2022年夏にフランクフルトへと完全移籍。MF堂安律やDF小杉啓太、FW神代慶人らとともに今季はここまで公式戦26試合に出場するなど、4年目を迎えている同クラブでは通算148試合出場で12ゴール18アシストを記録している。
2026年04月02日 11:23
3月の欧州遠征で、明暗が分かれた。
韓国メディア『スターニュース』は、「“無得点・2連敗という大失態”のホン・ミョンボ率いる韓国→“イングランド撃破という大番狂わせ”の日本...“史上最大級”の韓日サッカー格差、どうする」と見出しを打ち、2026年北中米ワールドカップ開幕を約2か月半後に控えた両国の現状を報じた。
韓国代表は、現地3月31日にオーストリアのウィーンで行なわれたオーストリア代表との国際親善試合で、0−1の敗北を喫した。
これは28日にイングランドでのコートジボワール戦(0−4)に続く敗戦で、欧州遠征は2連敗で終わった。ワールドカップの最終メンバー発表前、最後の実戦テストとなった2試合は0得点・5失点で、「チームは史上最悪の危機」に瀕している。2試合を通じて、攻守の両面で課題を露呈した。
対照的に、ワールドカップ優勝を目標に掲げる日本は、28日にグラスゴーでスコットランドを1−0で下し、31日にはサッカーの聖地ウェンブリーで、FIFAランキング4位のイングランドを相手に大金星を挙げた。三笘薫の決勝ゴールにより1−0で勝利。これでAマッチ5連勝を飾った。
同メディアは、昨年10月のブラジル戦(3−2)での勝利を皮切りに、次々と強豪国を破る日本について「その競争力を完璧に証明した」と評価する。一方、自国チームに関しては、「ホン・ミョンボ監督は本大会まで3か月を切った時点で戦術的な固執を続けたが、無得点かつ大量失点という惨憺たる結果しか残せなかった」とばっさり。「ワールドカップでの大惨事の危機に直面することとなった」と危惧した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】史上初のモノクロエンブレム&三つ葉ロゴが31年ぶり復活!日本代表の新アウェーユニホーム
2026年04月02日 11:12
イタリア代表のジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が、プレーオフ敗退を受けて退任する見通しとなったようだ。
2026年04月02日 10:46
[国際親善試合]日本 1−0 イングランド/3月31日/ウェンブリー
日本を舐めているのか。
そう言いたくなるほど、イングランド代表はひどかった。
周知の通り、3月31日に開催された国際親善試合で、FIFAランキング18位の日本代表は同4位の強豪イングランドと聖地ウェンブリーで対戦。23分に三笘薫が決めたゴールを守り切り、1−0で歴史的勝利を飾った。
デクラン・ライスやブカヨ・サカらの主力が途中離脱し、大エースのハリー・ケインと(ベンチ入りした)10番のジュード・ベリンガムも欠場したとはいえ、イングランドはあまりにお粗末だった。
チェルシー時代にはチャンピオンズリーグも制した名将が用意したのは、4−2−4―0のゼロトップシステム。だが、前線に収まりどころがないため、まったく機能せず、注目のコール・パーマーとフィル・フォーデンは、バイタルエリアを彷徨っているだけで、ほぼ脅威に感じなかった。
しかも、ドイツ人指揮官は修正も加えられない。純粋なCFであるドミニク・ソランケは投入した59分になってからだった。
前線に基準点はないのであれば、ビルドアップが重要となるが、繋ぎのミスも多く、日本がハイプレスを掛けたわけでもないのに、パスのズレが散見された。
守備でも、日本のカウンターや1対1への対応が緩慢で、やられ放題。ようやく目が覚めたのは75分ぐらいからだったか。
もちろん、大黒柱のケインや中盤の格であるライスがいれば、まったく違うサッカーになっていたのだろうが、ウェンブリーでこの内容では叩かれても致し方ない。
トゥヘル監督は、母国代表が日本に連敗している事実を忘れてしまったわけではないだろうが、採用したのは、森保ジャパンに勝とうとするにはあまりに安直すぎる、“とんでもない愚策”だった。
取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)
【動画】中村の絶妙アシスト→三笘の鮮烈決勝弾
2026年04月02日 10:38
現地3月31日、森保一監督率いる日本代表は国際親善試合で、強豪イングランド代表と聖地ウェンブリー・スタジアムで対戦。1−0で勝利を飾った。
序盤からゲームを支配されたなか、日本は23分にワンチャンスをものにして先制に成功。カウンターから三笘薫がドリブルで持ち上がり、左サイドへ展開。これを受けた中村敬斗の折り返しを三笘がダイレクトで流し込んだ。後半はイングランドの猛攻を受けるも、集中力の高い守備で最後までゴールを許さなかった。
この歴史的勝利を、北中米ワールドカップのグループステージで日本と対戦するオランダのメディア『VP』は、「オレンジ軍団のワールドカップ対戦国はイングランドにとって強すぎた」と驚きを持って伝えている。
「イングランドが日本に喫した当然の敗北は、セネガル戦やウルグアイ戦での苦戦ぶりと同じパターンを示している。親善試合とはいえ、明らかに試合に真剣に取り組んでいるチームに圧倒されたのだ」
また、記事では「日本について好意的な意見しか聞かれない」とし、森保ジャパンの戦いぶりを「一瞬たりとも気を緩めなかった」と評価。さらに「ブライトンでプレーする華麗なミトマは絶え間ない脅威を体現していた」と決勝ゴールを決めたアタッカーを称賛している。
このイングランド戦の勝利によって、日本への警戒はさらに高まりそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】日本代表のイングランド戦出場18選手&監督の採点を一挙紹介!最高点は鮮烈決勝弾の7番と圧巻プレー連発のボランチ
2026年04月02日 10:24
FC東京は2日、FW長倉幹樹が負傷したことを発表した。
発表によると、長倉は3月22日に行われた明治安田J1百年構想リーグ第8節の東京ヴェルディ戦にて負傷。チームドクターの診察を受けた結果、左ハムストリング肉離れと診断されたという。なお、離脱期間は明らかになっていない。
現在26歳の長倉は昨季途中に浦和レッズから期限付き移籍でFC東京に加入し、今季から完全移籍となった。明治安田J1百年構想リーグではここまで8試合に出場し、1ゴールを記録していたが、しばらく戦列離脱を余儀なくされることとなった。
2026年04月02日 10:21
欧州プレーオフ決勝でイタリアをPK戦の末に破り、2014年ブラジル大会以来のW杯出場を決めたボスニア・ヘルツェゴビナ。
2026年04月02日 09:36
北中米W杯を2か月半後に控えて、日本が優勝候補のイングランドに聖地ウェンブリーで勝利を収めたことは大きな意味を持つ。
もちろん、前日会見で森保一監督が強調したように、完全アウェーでの親善試合の勝利が、本大会でのそれを約束するわけではない。それぞれが多くの怪我人や欠場者を抱えたなかでの対戦だったことも確かだ。
それでも、イングランドの顔ぶれを見れば、世界最高峰と言われるプレミアリーグのクラブで主力を張る選手たちであり、ドイツ人のトーマス・トゥヘル監督は日本の試合をいくつも見て、分析してきた。強敵であるのは間違いない。
変則型の2ウイング・2シャドーのような形で、フィル・フォーデンをはじめとした相手アタッカーが侵入を狙ってきたのに対して、日本の選手たちは柔軟に対応した。
ボール支配率で上回られても、バタバタすることなく、マンツーマン気味のハイプレスと、中閉めを意識した5−4−1のミドルブロックを使い分けながら、ディフェンスライン中央の谷口彰悟をカバー役とし、イングランドに決定的なスペースを与えない。そこから強引に持ち込まれても、GK鈴木彩艶が頼もしい最後の砦として立ちはだかった。
その流れから23分、プレスバックでコール・パーマーからボールを奪った左シャドーの三笘薫を起点に、鎌田大地、上田綺世を絡めた細かいパス回しから、三笘が得意のドリブルでイングランド陣内の深くまで侵入する。
その動きに左サイドで呼応した中村敬斗に展開すると、上田の動きを囮に三笘がバイタルエリアでスタンバイ。中村の折り返しを見事に右足で捉えて、GKジョーダン・ピックフォードの足もとを破った。
このシーンに関して、鎌田は「チームとして閉めることができて、取ってから後ろではなく前にプレーできた。カウンターができたんじゃないかと思います」と話し、「僕はずっと言い続けてますけど...」と前置きして、前目のポジションの選手たちに求められる推進力に言及した。
「世界のトップとやると、足もとのうまさだけではどうしようもなくて。取ってからできるだけ前に。現代サッカーでは推進力がチームとしてもすごく大事。そういう面で、自分が7、8年前から言ってることは正しかったと思う」
左の三笘に加えて、イングランド戦で右シャドーは同じく縦の推進力に優れる伊東純也が担っており、右ウイングバックで攻守に奮闘する堂安律とともに、右側からイングランドに脅威を与えていた。
そうした特長のある選手は、配球役となるボランチとしても活かしやすいのだろう。鎌田は二人の高速型シャドーの有用性を認めながら「薫と純也君だけじゃなくて、左の敬斗、右の律もどんどん前に行けるし、前線の綺世もすごく身体を張ってポストプレーもしてくれてた」と語る。
森保ジャパンでは、シャドーとボランチの両ポジションで起用されている鎌田は、後半途中から10分間ほど左シャドーに上がり、右に回った中村と2シャドーを形成した。そこに関して鎌田は「僕たちがシャドーに行ったタイミングが、もう特に攻撃してるわけじゃなかったので。守備の部分で、ある程度やってましたけど」と振り返る。
積極的に追加点を狙うよりは、前目から守備強度を出しながら、イングランドの起点を限定する役割がメインだったようだ。
左に三笘、右に伊東を配置する今回の2シャドーは、鎌田が言う縦の推進力に加えて、もう一つのメリットがある。二人とも森保ジャパンではウイングバックの経験があるだけに、アウトサイドの左の中村、右の堂安と必要に応じてポジションチェンジをするなど、守備と運動量の負担をシェアできるのだ。
時間帯もそうだが、ハイプレスをかけた流れでポジションが入れ替わっても、そのまま対応できる柔軟性は、この布陣での安定につながっていた。
2シャドーはこれまで南野拓実が主力を担ってきたポジションであり、今回は久保建英も欠く状況で、スコットランド戦では鈴木唯人や佐野航大がアピール。イングランド戦の終盤には、昨年の11月シリーズに続き、本職FWである町野修斗も起用されたが、三笘&伊東の2シャドーは明確なオプションとして、森保監督のプランにインプットされたはずだ。
取材・文●河治良幸
【画像】史上初のモノクロエンブレム&三つ葉ロゴが31年ぶり復活!日本代表の新アウェーユニホーム
2026年04月02日 09:33
森保ジャパンは現地3月31日、トーマス・トゥヘル監督が率いるイングランド代表と敵地ロンドンで対戦。23分に三笘薫が奪ったゴールを守り切り、1−0で歴史的勝利を挙げた。
この日の会場は聖地として名高いウェンブリー。そしてそこには、多くのレジェンドが集結した。岡崎慎司氏もその1人だ。
現在はドイツ6部のバサラ・マインツで監督を務める39歳は、イングランド戦後にインスタグラムを更新。「自分の選手時代に、大きな影響を与えてくれた二人の監督」と綴り、マインツ時代に師事したトゥヘル監督と、元日本代表監督でウェンブリーに駆け付けていたアルベルト・ザッケローニ氏との2ショットを披露した。
また、「ワールドカップではもちろん日本代表にも期待してるし、トーマスにも期待したい!久しぶりに会えて嬉しかった」とも伝えた。
岡崎氏は以前、WOWOWの番組に出演した際に、「僕の中で1番良い監督だったのはトーマス・トゥヘル」と振り返り、こう語っていた。
「後にも先にもアンフェアがない、やりやすい環境を作ってくれたのはトゥヘルだけだったかな。一貫性がない監督で、全員に対してフェアじゃない監督は良くないなと。結局、そのマネジメントをしていると、いつかチームは崩れていく。そうなった時に立て直せないというのを経験した。
(トゥヘルは)機嫌が良い時は(コミュニケーションを)取りに行くし、悪い時はシャットダウンする。こんなこと言ったらあれですけど、人間的に大丈夫かというところもあったんですけど、監督として。何考えているのか分からない監督の方が、監督としての素質があるのかなと思いました」
岡崎氏はトゥヘル監督の下でプレーした、マインツ1年目の2013-14シーズンにブンデスリーガで15ゴールをマーク。大ブレイクを果たした。「大きな影響を与えてくれた」という言葉からも分かるように、現イングランド代表指揮官の存在は非常に大きかったようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【画像】超エモい!岡崎慎司が公開した2ショット×2
2026年04月02日 09:29
かつての戦友が“らしい形”で再会を果たした。
4月1日に行なわれたJ1百年構想リーグ地域リーグラウンドの第11節、ヴィッセル神戸対清水エスパルスは、2−0で神戸が勝利。この一戦のワンシーンが注目を集めている。
話題となったのは、元横浜F・マリノスのチームメイト同士、永戸勝也と井上健太のやり取りだ。
2022年から横浜FMでプレーし、昨夏に神戸へ移籍した永戸と、23年から同クラブに在籍し、今季から清水で新たなスタートを切った井上。新天地での初対戦となった両者は、後半開始直前に“再会の瞬間”を迎える。
ピッチに選手たちが散らばるなか、センターライン付近にいた永戸のもとへ井上が駆け寄り、挨拶。しかし次の瞬間、永戸は井上の髪を左手でガシッと鷲掴み。思わず驚くようなスキンシップも、気心の知れた間柄だからこそ。井上もどこか嬉しそうな表情を浮かべ、2人の関係性を物語る一幕となった。
この様子をDAZNの公式Xが公開。ファンからは「髪の毛むしられてた」「レッドカード出るて笑」「このやりとりは感慨深い」「イノケンうれしそう」「相変わらず仲良し」「かっつーはいたずらっ子やからな!」「微笑ましい」「プロレスしてる」といったコメントが上がった。
試合は神戸が勝利したものの、それ以上に印象を残した“愛あるいたずら”。新天地で再び交差した2人の関係は、変わらぬままだった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
【動画】変わらぬ距離感! 永戸が井上の髪をガシッ