2024年04月27日 05:36
元日本代表FWの城彰二氏が自身のYouTubeチャンネルで、U-23日本代表のカタール戦について語った。 大岩ジャパンは4月25日、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップの準々決勝で、開催国のカタールと対戦。延長戦の末、4−2で勝利した。 最後は勝ち切ってみせたが、90分で決着をつけられず、厳しい試合ではあった。41分に相手GKが細谷真大への悪質なファウルで一発レッド。以降は数的優位での戦いだったが、日本は攻めあぐね、一時は逆転を許す展開に。 苦戦を強いられたが、城氏は10人になったチームの利点を、こう説明する。 【動画】城彰二がU-23日本代表のカタール戦を語る 「皆さんはたぶん、『ここから圧倒できるんじゃないか』という思いがあっただろうけど、サッカーあるあるで。1人退場になってしまうと、逆にやることがはっきりする状況になる。だから、1人少なくなって中盤の選手を代えて、ブロックをしっかり2列で引いてカウンターを狙ったり、セットプレーで点を取るというのが、はっきりする。まずは失点しないようにしっかり守る。チャンスと思えば、仕掛けていって得点を狙うという風になる」 そして「もろにカタールにハマったなという印象。日本はボールを保持しているんだけど、なかなかブロックを崩し切れない。攻め切れない。そのなかで相手にセットプレーで、ヘディングシュートで追加点を奪われる。本当に典型的な展開になってしまった」と振り返った。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月10日 18:48
現地時間5月9日、フランスで開催されたパリ五輪予選の大陸間プレーオフで、U-23アジアカップ4位のインドネシアがアフリカ予選4位のギニアと対戦。0ー1で敗れ、68年ぶりのオリンピック出場を逃した。
U-23アジア杯では準々決勝で韓国を破ったインドネシアは、28分にPKで先制を許すと、73分にもPKを献上。ここは失敗に助けられたものの、判定に猛抗議した韓国人のシン・テヨン監督がレッドカードを受けて退席処分となる。
その後の反撃もままならず、U-23アジア杯の準々決勝、同3位決定戦、そしてこのプレーオフと3連敗を喫して、悲願成就はならなかった。
前述したように、そのインドネシアに敗れて10回連続の五輪出場を逃した韓国のメディア『OSEN』は、「シン・テヨン監督も結局パリ五輪に行けなかった。そのような人物に敗れた韓国はどうなんだ?」と題した記事を掲載。こう伝えている。
「韓国を破ったシン・テヨン・マジックもインドネシアをパリ五輪に導けなかった。実力がベールに隠されたギニアは予想より強い相手で、終始一貫してインドネシアを追い詰めた。インドネシアは守備に忙しかった」
【画像】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを特集!
同メディアは「韓国はもっと言葉ない。ベスト8でインドネシアに押された末、延長戦まで2−2、PK戦で10−11と敗れて敗退した。3大会ゴールを入れたアタッカーのイ・ヨンジュンは無駄なファウルで退場になった。数字でも押された韓国は、強さを発揮できなかった」と主張。危機感を露わにしている。
「単に海外組が招集できなかったり、運がなかったりが原因で負けた試合ではなかった。韓国は戦術的にも劣勢で、インドネシアに実力で負けた。もう東南アジアのチームを相手に華々しく勝利はできないレベルになったのだ」
記事は、「(U-23韓国代表の)ファン・ソンホン監督は8強敗退後、『今の体制は受け入れられない』とし、韓国サッカー協会への批判を惜しまなかった。韓国が長期的な大きな絵を描かずに短期間で大会に準備するシステムは、もはやアジア圏でも通じないということだ」と締め括っている。
敗れたインドネシアが五輪出場にできず、さらにショックが広がっているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月10日 18:35
ABEMA上でDAZNのコンテンツが観られる「ABEMA de DAZN」。
その中で、DAZNが配信する明治安田J1リーグの1クラブを厳選し無料試合を強化する「PICKUP WEEKS」が節ごとに実施されている。
今週末の第13節から第15節までは、昨季のJ1王者であるヴィッセル神戸の試合を連続して配信。
5月11日(土)のセレッソ大阪戦に加え、15日(水)のアビスパ福岡戦を無料生中継し、19日(日)の鹿島アントラーズ戦を生中継するという。
「PICKUP WEEKS」にて無料試合が強化されるヴィッセル神戸について、元日本代表でサッカー解説者の水沼貴史氏は注目選手の選出や選出理由などを以下のように語っている。
「ヴィッセル神戸の選手は、日本代表でも活躍した山口蛍・武藤嘉紀・酒井高徳が注目選手です。彼らは、左サイドや中央よりもさらに密な連携を構築しており、山口選手、武藤選手、酒井選手のトライアングルが攻守において阿吽の呼吸で分かり合えています。明治安田J1リーグの選手スタッツの総スプリント回数では、山口選手を筆頭に3選手とも上位30位までに入っており、ヴィッセル神戸の高いインテンシティの核となっております。
また、彼らが起点となり攻撃が展開されるケースが多いのも神戸の特徴です。左サイドの初瀬亮選手や本多勇喜選手から右WGの武藤選手にパスを展開したり、CFの大迫選手が中盤まで下がりボールを保持しながら酒井選手らがオーバーラップするなど多彩な攻撃パターンを持っています。
さらに、左WGの汰木康也選手が怪我から復帰したこともかなり良いニュースですね。右サイドで完璧な連携を行う3選手のほかに、左WGの汰木選手や佐々木大樹選手らが攻撃参加することでより多様な攻撃パターンを作ることができ相手DFも対応しにくくなります。あとは、扇原貴宏選手の活躍によりヴィッセル神戸の守備面も安定しており、相手の攻撃をせき止める影の立役者になっております」
『セレッソ大阪vsヴィッセル神戸』(無料)
放送日:5月11日(土)午後4時〜
『ヴィッセル神戸vsアビスパ福岡』(無料)
放送日:5月15日(水)午後7時〜
『鹿島アントラーズvsヴィッセル神戸』(※)
放送日:5月19日(日)午後3時〜
ヴィッセル神戸、「最強の外国人選手」はこの5名!
※「ABEMA de DAZN」に登録することで視聴できるコンテンツ。「ABEMAプレミアム」では視聴できないため注意が必要だ。
2024年05月10日 18:30
田嶋幸三氏の後任として2024年3月24日付で日本サッカー協会(以下、JFA)の第15代会長になったのが、宮本恒靖氏だ。JFAの専務理事を経て47歳で就任。これは戦後最年少で、ワールドカップを経験した選手として初の会長となる。
現役時代の実績もあり、知名度は抜群。実際、宮本会長は「ありがたいことに、自分の選手時代を知ってくれている人は多いですし、『初めまして』の際の堅さを取ることにもつながります」と言っている。ちなみに、FIFAの総会などではプレーヤーとして交流を深める機会もあるそうだ。
「時々インファンティーノ会長をマークしたり、マテラッツィ(元イタリア代表)の強力なシュートをゴール前でブロックしたりだとか(笑)、そういったところを含めて自分のキャリアを有効に使いたいと考えていますね」
そんな宮本会長が掲げたマニフェストのひとつが「強い日本代表を作り続ける」。果たして、ワールドカップのベスト8以上を目指すうえで何が必要か。その問いに対し、宮本会長は次のように答えてくれた。
「劇的な特効薬みたいなものはないと思っています。やはり長年、育成面で強化してきた部分などが実を結び、多くの日本人選手が海外に行っています。そういった活動を怠ってはいけないと思います。今のA代表もすごく重要ですが、同じようにここに出てくる、つながってくる人たち、今のアンダーカテゴリーにいる人たちに対する強化もすごく重要です」
加えて、宮本会長は“選手層の重要性”を説いた。
「ワールドカップで優勝した国は8か国しかなく、ベスト16ではそういう国と当たる可能性があります。そこを超えるには、選手層がすごく大事だと思います。グループリーグで100パーセント、120パーセントの力を使い果たすのではなく、ベスト16である程度コンディションの良いと言いますか、そういう選手がいる状態を作るには、やはり選手層が厚くないとダメなんだろうなと」
日本代表が強くなるためには選手だけでなく指導者の成長も不可欠。ただ、サッカーの本場ヨーロッパで「一流」と認知されている日本人監督が見当たらない。この現状を打破するためのキーマンのひとりが長谷部誠(フランクフルト)だと、宮本会長は予測している。
「端的にプレーヤーとして、ヨーロッパのその国でプレーをし、しっかり名前を残し、認められる存在で、その国の言葉を喋り、その国のサッカーの文化を理解していることが、すごく重要だと思います。だからこそ、その人に監督を任せようという考えにつながるはずですし、もちろん、その国で育成年代から叩き上げとして上がるパターンもあります。
ただ、監督の世界も競争が激しいなかで、なかなか食い込んでいくのは簡単ではありません。例えば長谷部(誠)選手は、今ドイツでライセンスを取ろうとしていますが、彼のような人材が監督として認められることが、ヨーロッパで一流指導者になるきっかけのひとつになると感じています」
海外経験が豊富という点で吉田麻也選手(ロサンゼルス・ギャラクシー)も魅力に映る。事実、宮本会長も「吉田麻也選手自身がどういうキャリアを選択していくのか、まだ明言していませんよね。ただ彼がもし指導者を目指すのであれば、間違いなく多くの可能性を秘めているはずです」と肯定的な見解を示した。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
「バケモンよ」実績では到底及ばない鹿島やG大阪との比較から、酸いも甘いも知るDFが考える“町田の立ち位置”
2024年05月10日 17:35
Jリーグは10日、「6月15日のFC大阪対ガイナーレ鳥取の試合は、和歌山県立紀三井寺公園陸上競技場で開催される」と発表した。
2024年05月10日 17:34
今季のJ1リーグでここまで旋風を巻き起こしているのがFC町田ゼルビア。ロングスローなど賛否が分かれる部分もあるが、12節を終えて堂々の首位とその戦いぶりは評価に値する。
とにかく失点と負けを嫌う黒田剛監督の下、町田はJ2で戦った昨季からここまで一度も連敗していない。直近の2試合、柏レイソル戦と京都サンガF.C.ではいずれも相手の長所を潰し、完封勝利を飾っている。この実力は本物と、そう言っても大袈裟ではないだろう。
加入1年目ながらもボランチの主力として存在感を示す仙頭啓矢は、チームの“失点アレルギー”について次のように答えている。
「『失点に対してアレルギーを持て』というのは常日頃から言われています。とにかく失点ゼロで終えるのが第一の目標というか、モットーでもあります」
そうしたモットーがあるからこそ、連敗なしで突き進めるのだろう。「連敗しない」と口で言うのは簡単だが、そもそも「町田が連敗しない原動力は何か?」。そうダイレクトに訊くと、仙頭ははっきりとコメントした。
「チーム全員が勝利に飢えている。試合に出て自分がやらないとポジションを失ってしまう危機感がある。勝負は勝ち負けで評価が変わってしまうので、そこに対してのこだわりが結果に出ていると思います」
この回答から浮かび上がるのは指揮官の力量だ。負けない意識を徹底的に叩き込み、選手に実践させる黒田監督の指導力、恐るべしである。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【PHOTO】再び首位に躍り出た!チームの快勝に盛り上がったFC町田ゼルビアサポーターたち!!
2024年05月10日 17:27
「私の決断の理由はピッチ上で起こったことを見れば明らかだと思う。私の選択? 純粋に戦術的な判断によるものだ。今日、欠場した選手はみなコンディションに問題を抱えていた。その他の選手は試合に出られる状態にあった」 イマノル・アルグアシル監督の発言は誤解の余地はなかった。タケ・クボ(久保建英)は22年夏にレアル・ソシエダに加入して以来、初めて戦術的な判断で重要な試合のスタメンから外れた。直近、3試合のうち2試合でベンチスタートとなる理由となった右足ハムストリングの違和感による不安はすでに解消している。 アルグアシル監督の決断が妥当かどうかを論じるのは難しい。タケは前節のレアル・マドリー戦でソシエダが生み出したチャンスのほとんどすべてに絡み、シーズン序盤の絶好調時に比べれば見劣りするものの、チームで最も傑出した働きを見せた。 そんな中、スタメンを外れたのは、その一戦から導き出されたデータから、あるいはラス・パルマス戦に向けた練習の中で、何か納得できないことを感知したからに違いない。加えてDFラインを高く設定するラス・パルマスの戦術的な傾向を見越して、その背後に広がるスペースを突こうという算段だったのかもしれない。
ソシエダが連戦による疲労の蓄積でこのシーズン終盤、パフォーマンスが低下し、その中で最も影響を受けている選手の1人がタケであることは明らかだ。彼はアジアカップから帰還して以来、調子を崩している。 だからといって持ち前のファイティングスピリットが萎んでいるわけでも、ハードワーカーぶりが低下しているわけでもないが、タケのプレーから魔法、閃き、即興性といったものが以前よりも感じられなくなっている。そのため、相手チームはより楽にボールを持って考えフリーで待っている選手を見つける時間が増え、守備の安定感に影を落とす結果となっている。チームNO.1の個の打開力を誇る選手の影響力が低下すれば、それほどまでにチームに波及するのである。 そんな中、アルグアシル監督が打開策を探るのは当然のことだ。それがラス・パルマス戦での前線の顔ぶれの入れ替えに繋がったわけだが、指揮官はタケの代わりに、縦への推進力に長けるシェラルド・ベッカーを起用し、アンデル・バレネチェアをスタメンから外して、アンドレ・シウバを1トップに配置。前節その役割を担ったミケル・オジャルサバルのポジションを左にスライドした。
【記事】「移籍濃厚なんか」「使わんのならパリ五輪よろしく」久保建英、まさかの89分投入にファン疑念!「バルサ戦のための温存」との声も
実際、アルグアシル監督のこの采配は的中し、ベッカーは1得点1アシストの活躍でソシエダを勝利に導いた(2−0)。しかしそれと89分までタケを起用しなかったこととは全く別の話で、投入されるまで、ピッチ脇で10分近くアップする姿を見るのは、悲しく辛いものだった。 言うまでもなくタケのモチベーションは高かった。アディショナルタイム突入早々、ゴール前のスペースに走り込んでアルセン・ザハリャンへのパスを呼び込もうとしたが、寸前のところでサウール・ココに阻止された。
その直後にも、鋭い読みでサンドロ・ラミレスからボールを奪うと、終了間際にはドリブルを仕掛け、対峙したセルジ・カルドナをかわそうとした瞬間に足を引っ掛けられて転倒。明らかなファウルだったにもかかわらず、VARチェックの対象にならなかったのは、ペナルティエリア外で接触があったと判断されたと思われる。 次節はモンジュイックに乗り込み、落ち目のバルセロナと対戦する。 アルグアシル監督はシーズン当初からそうだったように、タケに賭けるか? それとも、ベッカーのスピードを好むか? チュリウルディンのエースが2戦連続続けてスタメン落ちとなれば、いろいろ勘ぐりたくもなる。シーズン終盤の重要な時期に、決定的な選手を欠くのは普通のことではない。タケがベンチで浮かべていた不満顔はその当然の反応だった。取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)翻訳●下村正幸
2024年05月10日 16:48
5月6日のJ1第12節・サガン鳥栖戦でようやく今季ホーム初勝利を挙げた湘南ベルマーレ。チームは現在、2勝4分6敗で17位と苦戦中だが、選手個々のコンディションは徐々に上がっているように見える。
好調ぶりを示す選手の1人に、左ウイングバックの畑大雅が挙げられる。驚異的なスピードで上下動を繰り返す22歳は、第10節の北海道コンサドーレ札幌戦でプロ初ゴールを決めて以降は、攻守でさらに存在感を増している印象だ。
特に変わったのは、攻撃面での積極性だ。ここ数試合、明らかにボックス内への侵入回数が増えており、サイドで相手DFと対峙した際にも、かなりの高確率でクロスかシュートまで持ち込めている。
実際、山口智監督も畑の変化を感じている。
「ボックス内に入るタイミングや感覚、そこに行けば何が起こるのか掴んできたんじゃないかなと。札幌戦のゴールも、彼の自信につながっているんだなと、すごく感じています。これまでは、自分のストロングを自分で理解しているようで理解できていなかったと思う。自分の武器は何なのかを把握し、その武器を振るうことに迷いがないのが、今の彼の前への推進力を生んでいるのではないでしょうか」
本人も確かな手応えを感じているようだ。
「札幌戦のゴールや、その他の決定機につながりそうだったシーンも含めて、ボックス内に入っていけば、思った以上にボールが転がってくると気づいた。それが分かっていれば、どんどん入っていきたくもなるし、自信を持ってプレーできています」
【動画】畑大雅が札幌戦でプロ初ゴール!
畑は2020年に市立船橋高から湘南に加わると、ルーキーイヤーから持ち前のスピードとフィジカルを活かしてリーグ戦15試合に出場。ただ、2年目以降は持ち味を出す回数が徐々に少なくなり、伸び悩む時期を過ごした。
プロ5年目の今季は「何かを変えないと」という思いで、オフに体重を落としてチームに合流。背番号は「3」に変わった。シーズン序盤は競争相手の杉岡大暉にポジションを譲り、継続的に招集されてきたパリ五輪を目ざす世代別代表からも外れるなど悔しさを味わったが、ここにきて高卒1年目の時のような輝きを取り戻している。
畑の中で、どのような変化があったのか。復調の背景には、今季からチームに加わった経験豊富な先輩からの刺激的な言葉があった。
「(ルヴァンカップ2回戦のブラウブリッツ)秋田戦のあと、平塚に帰らずに翌節の札幌戦に向けて遠征をしたなかで、選手だけのミーティングで(鈴木)雄斗君から、熱い励ましをもらった。話の詳細は、刺激的なのでここでは言えないけど(笑)、簡単に言えばメンタルの部分で、『もっと自信を持ってやれよ』的なこと。その話を聞いて、自分の考えの甘さに気づかされました」
自身のメンタル面を見つめ直し、試合前に「過剰なほど『俺はできる』と自分に言い聞かせた」という札幌戦で結果を残して、自らの殻を破った。今の畑は、間違いなくチームに欠かせない存在になっている。
現在の好調を維持し、チームを下位脱出に導けるか。今夏のパリ五輪出場も含めて期待したい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月10日 16:43
鎌田大地はラツィオに加入後、シーズンの大半にわたって苦しんだ。
2024年05月10日 16:11
2025年から新形式で行われるサッカークラブW杯(FIFA Club World Cup)について、各国のリーグや選手協会が、日程の調整が行われなければ法的措置も辞さない構えを国際サッカー連盟(FIFA)に示していることが分かった。
AFPが確認したFIFAのジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長宛ての書簡では、サッカー界の国際カレンダーは「飽和状態を超えている」と指摘されている。書簡はワールドリーグス・アソシエーション(WLA)と国際プロサッカー選手会(FIFPro)が出した。
FIFAは即座にこれに反応し、調和の取れた日程で選手の健康を保証すると明言。「当大会の決勝から各国内リーグのシーズン開幕までに十分な時間を設けることや、選手の健康を守るため最低中3日の試合間隔が確保されるべきであることを考慮し、クラブW杯の日程は国際マッチカレンダーと調和の取れたものに設定されている」と説明した。
WLAとFIFProは書簡で、参加クラブが32チームに拡張されることで国内リーグに「経済的損害」が生じ、選手たちへの負担も「限界を超える」と指摘。FIFAにクラブW杯の日程再考と2030年までの国際カレンダーに関する協議再開を求め、問題解決に正式に取り組むことを拒否された場合は、法的措置も検討するとした。
来季はすでに各主要大会で規模の拡張が決まっている。欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)とヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)では、1次リーグが現行の6試合から8試合に増加。両大会とヨーロッパカンファレンスリーグ(UEFA Europa Conference League)の出場枠も全て36チームに増える。
2025年のクラブW杯は米国で6月15日から7月13日までの日程で行われる。
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2024年05月10日 16:10
横浜F・マリノスは5月10日、アル・アイン(UAE)とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝・第1レグに向けた前日練習を実施した。
気温は約20度、雲ひとつない快晴のなか、選手たちが練習場に姿を現わす。公開されたのは冒頭15分のみだったが、主将の喜田拓也や水沼宏太らが中心となって声を出し、活気に満ちあふれた雰囲気だった。
【画像】UAEのアル・アインと対戦。マリノスがACLファイナルを告知
練習後、インタビューに応じたFWアンデルソン・ロペスは「コンディションは100パーセント。明日がすごく楽しみです」と笑顔を見せ、11日の試合に向けて、こう意気込んだ。
「チームとして素晴らしい試合をしたい。きっと我々にとって良い夜になると思いますし、怖がらずに、我々の攻撃的なサッカーを表現することが大事になってくると思う。僕にチャンスが来れば、得点でチームに貢献したい」
リラックスした表情でトレーニングを行なっていたブラジリアンストライカーは、クラブ初のアジアのタイトルに向け「大事な試合でチームに貢献するのはすごく好きですし、そういった試合でも気持ち良くプレーができます」とも語る。
トリコロールのエースはゴールを挙げ、チームを勝利に導けるか。激戦必至の第1レグは11日の19時、横浜国際総合競技場でキックオフ予定だ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月10日 16:06
チェルシーのトッド・ベーリー会長が、明るい兆しが見え始めたチームに賛辞を送った。9日、イギリス紙『イブニング・スタンダード』が伝えている。
昨夏にマウリシオ・ポチェッティーノ監督が就任したチェルシーだが、ケガ人が多かったことも影響し、12位に終わった昨季に続いて今季も序盤から低迷。カラバオ・カップでは決勝、FAカップでは準決勝までそれぞれ勝ち進んだものの、タイトルを取ることはできず。今季終了後の指揮官交代の可能性が指摘されるなど、ポチェッティーノ監督への風当たりも強くなっている。
そんなチェルシーだが、シーズン終盤に来て調子が上向きに。特にホームでの成績は改善され、2日に行われたトッテナム戦(○2−0)に続いて、5日に行われたウェストハム戦(○5−0)も快勝した。
この結果、データサイト『OPTA』によると、ホームで行われた直近のプレミアリーグでは11試合で9勝(1分け1敗)を記録し、昨年12月から数えると、暫定首位に立つアーセナルと並んでリーグ最多の数字に。さらに、勝ち点「28」獲得は暫定2位につけるマンチェスター・シティと並んで最多の数字を記録していることが明らかになっている。
ホームでの好調も影響してリーグ順位も2桁が定位置だった状況から改善され、7位にまで浮上。今季は残り3試合ながら、6位ニューカッスルとは勝ち点「2」差となっていることから、来季の欧州大会出場権獲得の可能性はまだ残されている。
このような状況のなか、ロサンゼルスで開催されたアメリカメディア『Sportico』の会見に出席したベーリー会長はチェルシーの現状について聞かれると、「ここ2試合半、少なくともアストン・ヴィラ戦(△2−2)の後半、トッテナム戦、ウェストハム戦では本当に素晴らしいサッカーをしていた」と直近のチームのパフォーマンスに賛辞を送りながら、次のように高く評価した。
「とても流動的で、後ろから繋いでビルドアップをしてピッチを前進していったことは、まさに私たちが思い描いていた通りだった。とても組織化されており、シュート数も多かった。この2試合半で団結して取り組んでいることが本当にわかり始めた。ここ2試合半で解説者の言葉までもが変わった。これほど急激に何かが変化するのは見たことがないね」
現時点でポチェッティーノ監督が来シーズンもチェルシーを率いるかは明らかになっておらず、今季終了後に共同オーナーを務めるベハダ・エグバリ氏や共同スポーツ・ディレクターを務めるローレンス・スチュワート氏、ポール・ウィンスタンリー氏らが協議することになると見られているが、ベーリー会長が直近のパフォーマンスに満足していることはポチェッティーノ監督にとっては朗報となりそうだ。
【ハイライト動画】チェルシーvsウェストハム
2024年05月10日 16:00
ヨーロッパリーグ準決勝でローマを破り、決勝進出を果たしたレヴァークーゼン。
2024年05月10日 15:40
今季よりエンポリからトッテナムへ移籍し、大きく評価を伸ばしたのがイタリア代表GKグリエルモ・ヴィカーリオだ。
イタリア代表ではパリ・サンジェルマン所属のジャンルイジ・ドンナルンマが守護神だが、ヴィカーリオもパフォーマンスは安定している。トッテナムで評価を伸ばす27歳のヴィカーリオをアズーリの1番手にしてほしいと考えるファンもいるかもしれない。
ヴィカーリオにとって昨夏のトッテナム移籍は大正解だったと言えるが、そのヴィカーリオに続く可能性があるGKがイタリアにいる。現役時代にナポリで長く活躍したイタリア人GKのジュゼッペ・タリアラテーラ氏がプッシュするのは、モンツァでプレイする26歳のGKミケーレ・ディ・グレゴリオだ。
インテルのアカデミーで育ったグレゴリオは、2020年よりモンツァでプレイしている。今季はセリエAで14回のクリーンシートを記録しており、中堅クラブのモンツァで印象的な結果を残している。
伊『Radio Firenze Viola』にて、タリアラテーラ氏はグレゴリオのポテンシャルを高く評価しており、ヴィカーリオに続く実力者になれると称える。
「ヴィカーリオに関しては、ナポリに彼と契約するよう何度も言ったんだ。ディ・グレゴリオもヴィカーリオと同様のGKになれると思う」
結果的にヴィカーリオはイタリアを離れることになり、セリエA上位陣の中にはヴィカーリオの獲得へ動くべきだったと悔やんでいるクラブもあるかもしれない。グレゴリオも他リーグから目をつけられる可能性もあるが、今夏に何か動きはあるか。
2024年05月10日 15:34
5月10日、水戸が翌日のアウェー山形戦に向け、前日会見を実施。森直樹“新監督”が意気込みを語った。
4日に濱崎芳己前監督が解任。9日にディベロップメントコーチから正式に昇格した指揮官は、「(自分が)この立場でしゃべっているということは、チームにとっては良い状態じゃないということ。それでも下を向くのではなく前を向いて、水戸らしいサッカーをしたい」と気合を入れる。
「(自身が暫定で指揮した前節の)熊本戦(2−0)では選手がそれぞれの色を出してくれたと思っているが、もっともっと出せるように、選手を鼓舞してやっていきたい」
正式就任後に選手たちには「覚悟を持ってやるから、ついてきてくれ」と話したという森監督。水戸らしいサッカーを「前向きに、アグレッシブに、ハードワークをして最後まで諦めずにゴールに向かう、守るサッカー」と定義する。
山形戦に関しては「熊本戦と同じで、入りから自分たちの良さを出す。アウェーということもあるので飲まれないように、入りのところでゲームを作るということを意識したい」と強調した。
【PHOTO】最後まで大声援を送り続けた水戸ホーリーホックサポーター!
最後にサポーターに向けて「(熊本戦で)ケーズスタジアムに入ってきた時、いつも以上の熱を感じた。一緒に戦ってくれている、後押ししてくれていると思った。それに恥じないように、選手、スタッフとしっかりやっていくので、今まで通り応援よろしくお願いします。シーズンが終わった後に笑えるようにやっていきます」と伝えた。
水戸は現在リーグ16位。勝点3を掴んだ熊本戦では、選手、スタッフで勝利の喜びを分かち合った。次節も歓喜の輪を作れるか。
構成●サッカーダイジェスト編集部
2024年05月10日 15:10
ヨーロッパリーグ準決勝セカンドレグが9日に行われ、レヴァークーゼンがローマと2−2で引き分け、欧州主要大会参加クラブにおける史上最長無敗記録を達成した。そこで今季のレヴァークーゼンが更新した主な記録を時系列で振り返り、今後更新する可能性がある記録も最後に紹介する。
■【ドイツ国内】開幕からの連続複数得点記録
達成日:2023年11月25日
ブンデスリーガ第12節でブレーメンに3−0で勝利したレヴァークーゼンは、開幕からの12試合連続で複数得点を達成し、ブンデスリーガ史上最長記録を更新した。
■【ドイツ国内/クラブ記録】開幕からの無敗継続試合数/クラブ年間(2023年)最多勝
達成日:2023年12月21日
ブンデスリーガ第16節でボーフムに勝利したレヴァークーゼンは、開幕からの公式戦無敗記録を「25」まで伸ばし、ドイツ国内における公式戦無敗記録を更新。そして、同試合で2023年のリーグ戦で挙げた勝利数が22試合に達し、クラブ新記録を更新した。
■【ドイツ国内記録】DFBポカール連続得点記録
達成日:2024年2月6日
DFBポカール準々決勝シュトゥットガルト戦でレヴァークーゼンは同大会における連続得点試合を「30試合」に伸ばし、大会過去最長記録を更新した。
■【ドイツ国内記録】公式戦無敗記録
達成日:2024年2月23日
ハンジ・フリック監督に率いられたバイエルンは、2020−21シーズンから2021−22シーズンにかけて、公式戦32試合無敗を記録した。しかし、今季のレヴァークーゼンはブンデスリーガ第23節でマインツを2−1で破り、ドイツのクラブにおける公式戦無敗記録(欧州カップ戦+国内リーグ戦+国内カップ戦)を33試合に更新した。
■【クラブ記録】1シーズンのリーグ戦最多勝利
達成日:2024年3月17日
ブンデスリーガ第26節でフライブルクを下し、レヴァークーゼンはリーグ戦の22勝目を挙げた。この結果、1999−2000シーズンに残したリーグ21勝10分3敗の成績を上回り、クラブ歴代最多勝利数の記録を更新した。なお、今季のレヴァークーゼンが、2012−13シーズンおよび2013−14シーズンのバイエルンが記録したブンデスリーガ最多勝『29試合』を上回る可能性はなくなった。
■【クラブ記録】リーグ戦歴代最多勝ち点
達成日:2024年4月6日
ブンデスリーガ第28節でウニオン・ベルリンに勝利したレヴァークーゼンは勝ち点を『76』に伸ばし、6試合を残して、1999−2000シーズンのクラブ歴代最多勝ち点記録を更新した。なお、今季のレヴァークーゼンが2012−13シーズンのバイエルンが記録したブンデスリーガの最多勝ち点『91』を更新する可能性はなくなった。
■【クラブ記録】1シーズンの公式戦最多勝利記録
達成日:2024年4月6日
同じくウニオン・ベルリン戦で、レヴァークーゼンは今季公式戦で36勝目を記録。これで2001−02シーズンに60試合中35試合で勝利した同クラブの最多勝利数の記録を更新した。
■【ドイツ国内記録】同一シーズンのブンデスリーガ無敗(開幕連続無敗)記録
達成日:2024年4月14日
ブンデスリーガ第29節でブレーメンに勝利。同リーグの歴史において、シーズン開幕からの29試合を無敗で終えたのは、今季のレヴァークーゼンが初めてとなった。ジョゼップ・グアルディオラ監督に率いられ、第27節で史上最速優勝を決めた2013−14シーズンのバイエルンでさえ、第29節のアウクスブルク戦で敗れており、開幕からの無敗記録は「28」だった。
■【クラブ記録】ブンデスリーガ初優勝
達成日:2024年4月14日
1904年にドイツの製薬会社バイエルによって創設されたレヴァークーゼンは、1979年に初めてブンデスリーガに昇格。以降は一度も2部に降格せず、リーグ準優勝も5回経験したが、一度もリーグ優勝を果たしたことがなかった。しかし、クラブ創設120年目の節目の年となった今シーズン、ブンデスリーガ第29節でブレーメンに勝利して、11連覇中のバイエルンを破り、クラブ史上初のブンデスリーガ優勝を果たした。
■【欧州5大リーグ記録】公式戦無敗記録
達成日:2024年4月18日
欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、フランス、ドイツ)の1部に所属するクラブにおける公式戦の無敗記録は、2011−12シーズンのユヴェントスが達成した『43試合無敗』だった。今季のレヴァークーゼンは、EL準々決勝セカンドレグ・ウェストハム戦で1−1と引き分け、『44試合無敗』を達成した。
■【クラブ記録】リーグ最多得点記録
達成日:2024年5月5日
ブンデスリーガ第32節フランクフルト戦で5−1と快勝したレヴァークーゼンは、今季のリーグ得点数を「82ゴール」とし、同リーグにおける1シーズンクラブ歴代最多得点を2試合残して更新した。なお、ブンデスリーガの1シーズン最多得点は、1971−72シーズンにバイエルンが記録した「101ゴール」となっている。
■【欧州記録】最多連続無敗記録
達成日:2024年5月9日
EL準決勝第2戦セカンドレグ・ローマ戦で2−2と引き分けたことで、公式戦の無敗を『49試合』に更新。これで1955年に欧州サッカー連盟(UEFA)が欧州カップ戦を導入して以来、ヨーロッパの欧州主要大会参加クラブにおける公式戦無敗の最長記録を59年ぶりに塗り替えた。歴代最多記録は以下の通り。
1位:レヴァークーゼン(ドイツ)/49試合無敗/2023−2024シーズン
2位:ベンフィカ(ポルトガル)/48試合無敗/1963−1965シーズン
3位:ディナモ・ザグレブ(クロアチア)/45試合無敗/2014−2015シーズン
3位:HNKリエカ(クロアチア)/45試合無敗/2016−2017シーズン
5位:レンジャーズ(スコットランド)/44試合無敗/1992−1993シーズン
■今後更新する可能性がある主な記録
◇ELと国内リーグ・カップ戦の3冠
レヴァークーゼンは、DFBポカール決勝にも進出しており、仮にブンデスリーガ、EL、DFBポカールの3冠を1シーズンで達成すれば、史上初のチームとなる。
◇1シーズンリーグ戦無敗
リーグ戦は残り2試合で、浅野拓磨が所属するボーフムとアウクスブルクとの対戦を残している。残り2試合で負けなければ、ブンデスリーガ史上初の無敗優勝を達成することになる。
◇1シーズン公式戦無敗
欧州のトップレベルでは、いまだかつて1シーズンの全公式戦を無敗で終えたチームはいない。2016−17シーズンのセルティックは国内3冠を無敗で達成したが、チャンピオンズリーグでは敗北を喫し、グループステージで敗退した。1994−95シーズンのアヤックスは、エールディビジ(オランダ)とチャンピオンズリーグで無敗優勝を果たしたが、KNVBカップ(オランダ国内カップ戦)で1敗を喫しており、シーズン無敗とはならなかった。レヴァークーゼンが3冠達成を果たした場合、欧州史上初の快挙となる。
◇リーグ戦無敗記録
レヴァークーゼンは昨季最終節でボーフムに敗れているため、シーズンをまたぐことなく、リーグ32試合無敗となっている。ブンデスリーガの無敗記録は、2012年から2014年にかけてバイエルンが記録した53試合。欧州5大リーグにおける最長無敗記録は、1991年から1993年にかけてミランがセリエAで達成した58試合となっている。
「21世紀における各国リーグの最長無敗記録」(国際サッカー歴史統計連盟)は、1位がジブラルタルのリンカーン・レッド・インプスが2009年から2014年にかけて記録した『88試合』。2位がエジプトのアル・アハリで71試合(2004年から2007年)、3位はモルドバのシェリフ・ティラスポリで63試合(2006年から2008年)となっている。
◇公式戦無敗世界記録
公式戦の無敗を『49試合』に更新し、欧州主要大会参加クラブの記録を塗り替えたレヴァークーゼンが次に狙うのは世界記録。現在の世界記録は、コートジボワールリーグのASECミモザが保持しており、1989年から1994年にかけてリーグ戦とカップ戦を合わせて脅威の「108試合無敗」を達成した。なお、元日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏は、同クラブで1990年から1992年まで指揮を執っており、在任期間中無敗で記録達成に大きく貢献している。