2024年03月29日 21:52
○ ヤクルト 7 − 4 中日 ● <1回戦・神宮> ヤクルトは1点を追う8回に一挙5得点。逆転勝利で白星スタートを切った。 ヤクルト打線は1−2と1点を追う6回、6番・サンタナの中犠飛で同点。そのあと再び1点を勝ち越されたが、8回に再びサンタが右中間フェンス直撃の適時打を放ち試合を振り出しに戻した。なおも無死一、三塁と好機は続き、中日4番手・松山の暴投で三走・武岡が逆転の生還。その後も代打・西田の右犠飛、2番・西川の2点適時三塁打で一挙5点のビッグイニングとした。 開幕投手を託されたサイスニードは、打撃直撃のアクシデントがありあがらも5回5安打2失点の力投。4点リードの9回は守護神・田口が無死満塁の大ピンチを招いたが、左翼・西川の好捕にも救われ中日打線の反撃を1失点で凌いだ。 新加入の西川は3回の第2打席で中犠飛を放ち、8回の2点適時三塁打を含め3打点をマーク。白星は8回を3者凡退に抑えた5番手の木澤に付き今季初勝利を手にした。
2024年05月10日 08:00
ローテ再編で約1カ月ぶりの貯金生活突入じゃ!広島の九里亜蓮投手(32)が9日、マツダスタジアムで行われた投手指名練習に参加。今季初の中5日で11日・中日戦(マツダ)に登板する見込みとなり「自分が投げた試合でチームが勝っていない。何とかチームが勝てるように」と闘志を燃やした。
この日の練習には、4日・DeNA戦で右人さし指のマメの影響で降板していた森下の姿はなし。土曜日に登板を続けていた右腕の状態を、永川投手コーチは「この3連戦は(登板は)ない」と説明。抹消はせずとも、登板をずらす判断を下した。
そんな中で頼りになるのが九里だ。中5日のマウンドも「彼は常日頃から詰めた方が投げやすいと言っている」と同コーチ。右腕も「僕自身はそう(間隔が空くより詰まった方がいい)ですね」と自信をのぞかせる。
今季は初の開幕投手を務めるも、ここまで6試合に登板し未勝利。前回5日・DeNA戦では6回4失点で3敗目を喫した。「映像を見てもボール先行になってしまう打者が多かった。どの球種でもゾーンの中で勝負したい」と持ち味であるテンポの良い投球を取り戻す考えだ。
「今まで通り、1人ずつアウトを取っていけるように。チームが勝てる投球をしたい」と意気込んだ九里。上昇気流に乗りつつあるチームに遅れぬよう“7度目の正直”で今季初白星を目指す。
2024年05月10日 07:40
大谷翔平は苦手だった5月に驚異的な成績を残している
ドジャースの大谷翔平投手が今季からの新天地となったドジャースで充実の5月を送っている。8日(日本時間9日)までの日程を終えて6試合で打率.476、4本塁打8打点、OPS1.625。まだ同月上旬ではあるが、メジャーでの過去6年と比較しても成績は大幅に向上しており、通算で打率.336、43本塁打、OPS1.194を記録している得意の6月へ向けての期待が高まる。
大谷の今季の5月の成績は6試合、21打数、7得点、10安打、22塁打、4本塁打、8打点、5四球、4盗塁、打率.476、出塁率.577、長打率1.048、OPS1.625と抜群の成績を残している。
過去6年間の5月通算成績は120試合、436打数、64得点、108安打、27本塁打、83打点、10盗塁、58四球、打率.248、213塁打、6死球、2犠飛、出塁率.343、長打率.489、OPS.832だった。キャリア通算の打率.279、OPS.933と比べても明らかに見劣りし、大谷にとっては鬼門とも呼べる月だった。同月は始まったばかりとはいえ、順調なスタートを切ったことは明白だ。
米データサイト「ベースボール・リファレンス」によれば、好調を裏付ける数値も出ている。今季の「ハードヒット率」は62.5%。これまでの最高値は54.2%とあって、破壊力が増している。「ハードヒット(強い打球)」とみなされる打球速度は95マイル(約152.9キロ)だが、大谷の今季の平均打球速度が95.0マイルで、こちらもキャリア最高となっている。
三振の割合も18.1%で、これまで最も低かった(優れていた)2023年の23.9%から向上。20%を下回るのは初めてだ。三振減少によるコンタクト率アップを裏付けるように、ライナーの割合も自己最高だった2019年の30.9%を上回る、34.5%を残している。
8日(同9日)終了後時点で安打(54)、二塁打(14)、打率(.355)、長打率(.678)、OPS(1.103)、長打(26)、塁打(103)の7項目でメジャートップと、すでに凄まじいインパクトを残している大谷。直近2試合は無安打に終わっているが、5月を通して状態の良さを継続することで、打棒が勢いを増す6月へ繋げたいところだ。(Full-Count編集部)
2024年05月10日 07:30
ド軍が公式X(旧ツイッター)に投稿
ドジャース・大谷翔平投手が真美子夫人との2ショットが驚異の注目度を示している。2日(日本時間3日)に球団の公式X(旧ツイッター)が投稿した、大谷夫妻の写真が公開からわずか6日間で280万超のアクセスと驚異的な数字を叩き出している。
大谷夫妻はドジャースタジアムで開催された球団チャリティイベント「ブルー・ダイヤモンド・ガラ」に参加。公の場に2人で登場するのは3月20日、21日に実施された韓国・ソウルでの開幕シリーズ以来とあって、注目されていた。
ブルーカーペットに登場した大谷はブランドアンバサダーを務める「BOSS」のオーバーサイズのスーツ姿。真美子さんは袖がシースルーになったジャケットでドレスアップ。そろって“ブラックコーデ”で決めていた。
球団が投稿したのは大谷がスーツ姿で微笑んでいる写真と、大谷夫妻が寄り添っているカットだった。2人は左手薬指に指輪をはめていた。公開されたのは2日(同3日)で、日本時間9日夜の時点ですでに280万を超えるアクセスとなっていた。
この投稿にはファンも「大谷さんの結婚指輪は萌える。奥様も素敵」「眩しい」「ブラックコーデが素敵」「幸せな気持ちをお裾分け感謝」「お似合い過ぎて見とれてしまう」といったコメントを寄せていた。(Full-Count編集部)
2024年05月10日 07:17
機械部品製造業者「THK」とのパートナーシップ契約を発表
大谷翔平、山本由伸両投手の所属するドジャースは9日(日本時間10日)、東京を拠点とする機械部品製造業者「THK」とのパートナーシップ契約に合意したことを発表した。
2024年05月10日 07:10
藤田宗一氏はWBCメンバーに選出も当初は難色…同期の球団広報に説得された
ロッテ、巨人、ソフトバンクで600試合全て救援登板したサウスポーの藤田宗一氏は、2006年に開催された「第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で日本代表の優勝に貢献した。「実は、最初はメンバー入りを断っていたんです」。誰もが憧れる「JAPAN」のユニホーム。一体どういうことだったのか。
ロッテの2005年シーズンは嬉しくも長かった。リーグ優勝し、日本シリーズを制覇。おまけにこの年から創設された国際大会「アジアシリーズ」にも出場し、初代チャンピオンに輝いた。11月中旬までプレーすることになった。
藤田氏はフル回転の疲れを癒すべく、同学年の榎康弘球団広報(現スカウト)らと車で静岡県熱海市の温泉に向かっていた。榎氏が「あー藤田、そう言えばお前、WBCに選ばれてるぞ」と日本代表・鹿取義隆投手コーチから伝えられていることを明かす。「連絡あったか?」と尋ねられ、素っ気なく「いや、ないよ」と返した。
WBCは初開催。「まだ海の物とも山の物ともつかない。興味がなかった」と振り返る。毎年12月はボールを握らず完全休養に充てていた。サービスエリアでの休憩の際に榎氏が「行け。出ろ」と説得するが、「オフはゆっくり休みたいから行かへん、無理や」と拒絶した。
それでも榎氏は引かない。宿に着くや、鹿取コーチに電話を入れ「藤田は行きます」とのたまうではないか。
「エーッと驚いて、遠くから『鹿取さん、行かないですよ僕は』と言ったら、鹿取さんが『電話を替われ』と言う。『じゃあ、メジャー球を送るから用意しといてくれ』と指令を受けたので『いやいや、すいません』と断ったんですけど……。聞く耳を持ってくれず『あー、わかった』。それで決まっちゃいました(笑)」。問答無用だった。準決勝進出は絶望的状況も…諦めなかった王貞治監督
ロッテからは12球団最多の8人が選ばれた。2006年春季キャンプでWBCについて語り合うのだが、「大会はどういう仕組みなのだろう?」など戸惑いばかり。「皆、ゼロからですからね。自分もいつ投げるかわからないし、もしかしたら投げないかもしれない。とりあえず調整しとこう。そんな風でした」。
2月下旬に福岡ドームで代表合宿が始まった。王貞治監督(現ソフトバンク球団会長)の下、イチロー外野手(当時マリナーズ)、大塚晶則投手(当時レンジャーズ)のメジャー組2人も参加した。「イチローって結構喋るんだな、こんなに笑うんやと思いました」。稀代の安打製造機はチームをまとめようと心を砕いていた。
3月に開幕したものの、大会序盤の熱量は“微妙”だった。東京ドームで行われた第1ラウンド初戦の中国戦の観衆は約1万6000人。韓国に敗れ2勝1敗で、第2ラウンドの舞台・米国へ飛び立った。「ドームは最初は人が全然いなかった。アメリカに行く時も、僕らの頃はジーパンを履くとか私服でした。代表用のスーツとかもなかったと記憶しています」。
アナハイムでの第2ラウンド初戦。日本は、アレックス・ロドリゲス内野手(当時ヤンキース)ら現役メジャーリーガーが揃う米国と接戦を繰り広げる。同点の8回1死満塁からの左翼フライで、三塁走者の西岡剛内野手(当時ロッテ)がタッチアップ。勝ち越したはずが、米側は離塁が早いとアピール。主審はこれを認めた。登板を終えていた藤田氏はベンチで「セーフやんけ」と唖然。王監督が猛抗議するも変わらず、最後は3-4でサヨナラ負けとなった。
藤田氏は指揮官の姿勢が“奇跡”を起こしたと確信する。「王会長は試合後のミーティングで『まだ終わったわけじゃない。絶対チャンスはあるから』と仰った」。その後、韓国にも再び屈し1勝2敗で準決勝進出は絶望的となった。ところがメキシコが米国を破り、3チームの勝敗が並ぶ。失点率で日本が蘇った。
「みんな帰る準備をしていました。イチローも、メキシコが勝つとは思ってなかったのでは。でも王会長だけは『何があるかわからない』と諦めていなかった」出国時とは激変した状況…帰国時の成田空港は「人、人、人です」
サンディエゴでの準決勝は、3度目の正直で韓国に6-0で完勝。3月20日の決勝はキューバを10-6で制した。藤田氏も3番手で大会3試合目の登板を果たした。
劇的な優勝に日本は熱狂していた。藤田氏は到着した成田空港で驚く。「うわーっと、人、人、人です。『何じゃ、こりゃ』と。行く時は人がいなかったですから」。帰国後の状況は一変。家族と自宅近くの飲食店で食事をしても、客から話しかけられるようになったという。
昨年のWBCは、大谷翔平投手(ドジャース)を中心に代表招集の時点から大人気。藤田氏は「僕も今なら喜んで出ます。あれだけ騒がれるのなら。羨ましい」と笑う。
「持つべきものは友」とは本当だ。「榎様様ですよ。今でも食事に行ったら『お前のおかげや』と言います。アイツも『そやろ』と。あのまま断っていたら、僕は普通のロッテ選手でした」。日本が今後も世界に頂点に立っても「初代」というパイオニアの冠は煌めき続ける。(西村大輔 / Taisuke Nishimura)
2024年05月10日 07:00
◆ 2023年より新設されたリーグ公式表彰
セ・リーグ公式配信番組「JERAセ・リーグレジェンドLIVE」が9日に生配信され、番組内で『3・4月度 JERAセ・リーグAWARD』の公開選考会を実施。ヤクルトのミゲル・ヤフーレが月間大賞に輝いた。
『JERAセ・リーグAWARD』は2023年より新設されたリーグ公式表彰で、JERAセ・リーグ公式戦全375試合(日本生命セパ交流戦を除く)において、公式記録員が当該試合で“勝利に最も貢献した選手”を1名選出。この回数を月単位でチーム別に集計し、ノミネート回数が最も多かった選手が球団代表選手となる。
6名の代表選手は翌月の「JERAセ・リーグレジェンドLIVE」の番組内で実施される公開選考会に進み、レジェンドOBたちの討論によって1名の月間大賞を選定。表彰選手には(株)JERAより賞金が贈られる。
公開選考会では、各選手の活躍ぶりを振り返ったうえで、出演したレジェンド6名が月間大賞にふさわしいと思う選手1名に投票。3・4月度の公開選考会ではレジェンドが「昨年からやってきて、今回が一番難しい……」と口を揃えた合議の末に、6名の投票で阪神・森下翔太とヤクルト・M.ヤフーレが2票ずつを獲得し決着は決選投票へ。その結果、お互い3票ずつ獲得と再び同数で並び、最後は議長を務めた宮本慎也氏の選定によりM.ヤフーレが月間大賞に輝いた。
議長を務めた宮本慎也氏は「春季キャンプの時に伊藤コーチが『ヤフーレおもしろいぞ』と言っていたんですよ」と話し、開幕前から注目していたことを明かすと、続けて「凄いボールがあると言うわけでは無いですが、ボールを散らして、上手いピッチングをするなという感じがします」と助っ人右腕の“投球術”を高評価した。
◆ 3・4月度 JERAセ・リーグAWARD
<ヤクルト>
ミゲル・ヤフーレ
・ノミネートプレー
[3/31]6回2失点の好投で来日初勝利
[4/14]6回無失点と粘りの投球で勝利投手に
[4/29]9回94球、3安打完封とマダックスを達成
◆ 3・4月度の球団代表選手
<阪神>
森下翔太
<広島>
床田寛樹
<DeNA>
度会隆輝
<巨人>
岡本和真
<ヤクルト>
ミゲル・ヤフーレ
<中日>
涌井秀章
2024年05月10日 06:30
ボール球を振る確率はキャリアハイの24.9%「ボールは振らない、ストライクを振る」
■ドジャース 8ー2 マーリンズ(日本時間9日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は8日(日本時間9日)、本拠地・マーリンズ戦で4打数無安打2三振だった。2戦連続ノーヒットとなったが、それでも同日終了時点で打率は.355。両リーグトップを維持している。
5月に入り、6試合で4本塁打を放った。21打数10安打で打率.476と好調を維持しながら、アーチを描いている。ドジャース移籍1年目の今季、後ろを元MVPのフレディ・フリーマン内野手が打っている。米データサイト「ファングラフス」によると、投手がストライクゾーンに投げた割合を示す「Zone%」は自身最高の51.5%。今季の大谷は勝負されていると言える。
そんな中、四球数も増加傾向にある。4月終了時点では32試合で15個。162試合換算でも昨季の91個に追いつかないペースだったが、5月に入り6試合で5個とペースを上げてきている。
ロバーツ監督は6日(同7日)の試合後、大谷について「彼のゾーンにボールが来なかったら、出塁してバトンを渡すことができる」「ストライクゾーンをコントロールした結果だ」と分析した。実際に、米データサイト「ファングラフス」によると、ボール球をスイングした確率を示す「O-Swing%」はキャリアハイの24.9となっている。
5日(同6日)の試合中にはボール球を安打にした際、塁上で首をひねるしぐさを見せた場面もあった。試合後、大谷自身も「基本的にはボールは見送るべきなので、結構プレートからも離れてましたし、待てれば一番良かった」と振り返る場面もあった。
「どんなシチュエーションでもボールは振らない、ストライクを振るというのはシンプルなものなので」。単純な考え方ではあるが、それを実践しているからこそ、ここまでの成績が残せているように見えた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月10日 06:00
あんたが大将!!広島の末包昇大外野手(27)が9日、得点力不足に陥る打線を“点”から“線”にしていく覚悟をにじませた。
2024年05月10日 05:44
米連邦検察は9日に水原容疑者の有罪同意を発表
ドジャース・大谷翔平投手の元通訳である水原一平容疑者の違法賭博に関する騒動がドラマ化される予定であると9日(日本時間10日)、地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」ら米複数メディアが報じた。映画製作会社の「ライオンズゲート」が制作に取り組んでいるという。
水原容疑者は日本時間3月20日の開幕戦直後に違法賭博に関与し、大谷の口座から資金を盗んだとしてドジャースを解雇。4月11日(同12日)には、米連邦検察当局から銀行詐欺容疑で訴追された。翌12日(同13日)にはロサンゼルスの連邦地裁に出廷。保釈保証金2万5000ドル(約387万円)で保釈となっていた。
今月8日(同9日)に米連邦検察が銀行詐欺と虚偽の納税申告の罪状を認めたと発表していた。銀行詐欺の罪状は、最高刑では連邦刑務所で禁固30年となり、虚偽の納税申告に対して罪状を認めたことについては、最大で3年の禁固刑になる。(Full-Count編集部)
2024年05月10日 05:01
阪神の岡田彰布監督(66)が9日、貧打解消へまずは不調を認めるべきだと主張した。
「今の選手は不思議やなあ」。岡田監督は問わず語りに切り出した。「何打席ヒットがなかっても『調子はいいです』って言うんやなあ」と思わず首をかしげた。打線は2試合計18イニングでわずか1得点。8日・広島戦(甲子園)ではノイジー、大山、佐藤輝、森下の3〜6番が計14打数無安打と目を覆いたくなる惨状だった。
選手は不振を引きずらないよう努めて前向きな言葉を残すが、虎将は「うそ言うたらあかんわなあ。そんなん言うてたら信用できんようになってくるやん。何で『調子悪い』って言えへんのやろ」と理解に苦しんでいる。
1年間を通じた好調など誰にもあり得ない。「そら調子悪い時あるよ。だから俺らも分かった方がええし。調子ええなら『放っといたらええんちゃう』ってなるやん」。不調だと打ち明けることで、首脳陣としても手の施しようがあるとした。「つぶし合い」を抜け出すためには打線の奮起が欠かせない。そのためには不振と真摯(しんし)に向き合う姿勢が必要だと指揮官は説いた。
2024年05月10日 05:01
阪神の森下翔太外野手(23)が9日、DeNA・筒香から飛躍へのヒントを学び取る考えを明かした。横浜市出身で幼い頃には球場でプレーを見たといい、「楽しみ。やっぱりスター性があると思うんで何か感じるものがあったら盗んでいきたい」と10日からのDeNA戦を心待ちした。
筒香がNPB復帰戦の6日・ヤクルト戦で放った逆転弾からも刺激を受けた。一振りでムードを変える打撃は森下が目指すところでもある。「ああいう役割をタイガースで自分ができれば一番いい」。元メジャーリーガーから勝負強さの秘訣(ひけつ)を探る考えだ。
現在9試合本塁打が出ておらず、今カードで一発が出れば横浜スタジアム初アーチにもなる。ただ欲は捨てる。「打てれば最高だけど、まずはヒットから。いい場面で一本打てたらそれだけで十分」。勝負どころでの一打にこだわっていく。
2024年05月10日 05:01
阪神の伊藤将司投手(28)が9日、先発する11日・DeNA戦(横浜)での母校・横浜の先輩、筒香との初対戦を心待ちにした。
2024年05月10日 05:01
阪神の井上広大外野手(22)が10日のDeNA戦(横浜)から1軍昇格することが9日までに決定した。岡田彰布監督(66)は「ノーステップ打法が身についてきたんやろ」と貧打解消の起爆剤として期待。岡田監督の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
−井上が昇格する。
「おお、井上。上がる、上がる」
−2軍で数字が残っている。
「ノーステップ打法が身についてきたんやろ」
−期待は打つ方。
「そらそうやん。打つやつおれへんもん」
−明日(10日)は東が先発予定。
「東、初めてやけどなあ。ちょうどええやん、(井上を)使うても」
−井上の起用は左翼か。
「分からん、分からん。それは兼ね合いやろ」
−いい投手と対戦した方が打線は浮上のきっかけをつかみやすいか。
「いやいやそんなん、どんなピッチャーでも一緒やん。Hのランプがつくことや。当たり前やん選手は。誰から打ってもヒットはヒットやん」
−打線は、正面を突いてアウトになってるなど不運なわけでもない。
「そうやん。素人が見ても内容の悪い打席なんて分かるやん。ボール球振ったりして。調子悪いわけやろ、打てへんのは。自分の中では調子は悪くないと思ってたら余計に困るよな、使うこっちも」
2024年05月10日 05:01
阪神・青柳晃洋投手(30)が9日、甲子園で指名練習に参加し、中13日で先発する10日・DeNA戦(横浜)で5年ぶりの対戦が濃厚な筒香に対し、闘志を燃やした。青柳にとって、19年CSファーストSで渡米前ラストアーチを浴びた“因縁の相手”。地元・横浜での今季初登板でハマっ子虎党の声援を力に変えて、メジャー帰りのスラッガーを封じ込める。
ベイ打線に加わった“新戦力”については、そのパワーをかつて肌で感じている。5年ぶりにDeNAへ戻り、史上初となるNPB復帰戦アーチを放った筒香を、「素晴らしい選手。いいバッターっていうのはもちろん変わりはない」と評した青柳。「5年前まで対戦経験があるので、そこからどういうふうに変わっているかは映像だけでは分からない部分がある」とグラウンドで進化を確かめた上で、きっちり抑える心積もりだ。
16年からの4シーズンで対戦成績21打数4安打と相性は悪くないが、「特にそういうイメージはないですね」。脳裏には屈辱の記憶が浮かぶ。横浜で戦った19年のCSファーストS。阪神が勝ち上がったが、10月6日の第2戦で先発した青柳は、筒香にソロ弾を許してチームも黒星を喫した。結果的に筒香がメジャー移籍前に放った最後のアーチとなった。
「一番覚えているのは、19年CSでレフトにホームランを打たれたっていう打席。お互いもう何年もたっているので、ほんとにフレッシュな気持ちで対戦できたら」。5年ぶりの再戦で筒香斬りをかなえて、リベンジを果たす。
4月26日・ヤクルト戦(甲子園)以来、中13日での1軍先発マウンド。4日にはウエスタン・くふうハヤテ戦で調整登板し、3回無安打無失点で状態の良さを印象づけた。「明日(10日)万全でいくための調整を常に考えていたので。体は元気なので結果が出れば」と登板間隔は空いたが、不安材料は見当たらない。
昨季8勝のうち5勝を挙げたDeNAと、今季初対戦。横浜は地元凱旋になるだけに「やっぱり僕自身の出身の地ということで、応援だったりいろんな人が見に来てくれるんで、ほんとに力が入ります。ホームと同じくらい僕の中では絶対に勝ちたいなって気持ち」と気合がみなぎる。故郷で今季2勝目をつかみ取って、横浜の空高く勝ちどきを響かせる。
◆2019年クライマックスシリーズ セ・リーグ ファーストステージVTR シーズン順位2位・DeNAと同3位・阪神が対決。第1戦はDeNA・筒香が西から先制3ラン。一方の阪神は6点ビハインドの七回に北條の3ランなどで4点を奪うと八回にも北條の2点三塁打などで3得点して逆転勝利。第2戦は三回に筒香が阪神戦先発・青柳から2試合連発となるソロ本塁打。スコア4−4の九回裏にDeNA・乙坂が阪神5番手・岩崎からサヨナラ2ランを放ち勝利した。第3戦は、阪神がスコア2−1で競り勝つ。同点の八回に梅野の勝ち越し犠飛で勝利してファイナルS進出を決めた。
2024年05月10日 05:01
阪神の井上広大外野手(22)が10日のDeNA戦(横浜)から1軍昇格することが9日までに決定し、鳴尾浜球場などで決意を口にした。2軍では25試合に出場して90打数31安打で打率・344、4本塁打、17打点。チームは得点力不足が課題となっており、岡田監督もスタメン起用を示唆。好調な若虎は起爆剤としての期待がかかる。
ここが、スタートライン。井上はそれを理解するように、キリッと表情を引き締めた。「いつも通り、変わらずにやれればなと思います」。昨年5月18日以来、358日ぶりの1軍昇格。ファームで圧倒的な数字を残して、実力で勝ち取った。
春季キャンプは1軍の宜野座でスタート。23年こそキャンプMVPに輝いたが、今年は大きなアピールとはならなかった。開幕前の3月16日にはウエスタン・広島戦で左肩の肉離れを発症。今季も2軍から始まり、リハビリ組で過ごす日々もあった。それでも、実戦復帰後は躍動。コンスタントに結果を残し続けた。
8日のウエスタン・広島戦では2試合連続での3安打を記録。「打てなかったりしても引きずらないということが一番変わった」。ここまで出場25試合で、90打数31安打で打率・344、リーグトップの4本塁打、リーグ2位タイの17打点と暴れまくっている。
満を持しての昇格で、岡田監督は「使う、使う。使わんと」と先発起用を示唆。「そら波があるからな。ええ波の時に使うようにせんと。(打線の)活性化っていうか、なあ。いい結果出してほしいよ。調子ええわけやからな。ええ時に使いたいよなあ」と期待を寄せる。
現在、チームは貧打が響き連敗中という状況だ。得点力不足解消へ、プロ5年目の若虎が起爆剤になりたい。「得点を取らないと勝てないスポーツ。打つだけじゃなく、ケース・バイ・ケースもある」。2軍でも状況に応じた打撃を自らに課してきた。昨季までとの違いを発揮する時が来た。
10日の相手先発はここまで3勝の東。「自分が受け身にならず、仕掛けていく打撃が大事になる。いろいろ考えながら取り組みたい」。昨季は5月12日のDeNA戦(甲子園)が1軍のラストゲームだった。同じ相手が今年の自身の開幕。昨オフに自主トレを共にした、牧や大和にも目の前で“恩返し”をしたい。
2位の巨人とは0・5ゲーム差。昨年は5月に19勝5敗と14の貯金をつくったが、今年は1勝4敗1分けと波に乗れていない。カンフル剤として、今季初の野手入れ替え。「ファームの時と変わらない気持ちで試合に入っていければと思ってるので、チームに貢献できるように頑張りたい」。井上が打線活性化のキーマンになる。