2024年05月10日 07:10
藤田宗一氏はWBCメンバーに選出も当初は難色…同期の球団広報に説得された ロッテ、巨人、ソフトバンクで600試合全て救援登板したサウスポーの藤田宗一氏は、2006年に開催された「第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」で日本代表の優勝に貢献した。「実は、最初はメンバー入りを断っていたんです」。誰もが憧れる「JAPAN」のユニホーム。一体どういうことだったのか。 ロッテの2005年シーズンは嬉しくも長かった。リーグ優勝し、日本シリーズを制覇。おまけにこの年から創設された国際大会「アジアシリーズ」にも出場し、初代チャンピオンに輝いた。11月中旬までプレーすることになった。 藤田氏はフル回転の疲れを癒すべく、同学年の榎康弘球団広報(現スカウト)らと車で静岡県熱海市の温泉に向かっていた。榎氏が「あー藤田、そう言えばお前、WBCに選ばれてるぞ」と日本代表・鹿取義隆投手コーチから伝えられていることを明かす。「連絡あったか?」と尋ねられ、素っ気なく「いや、ないよ」と返した。 WBCは初開催。「まだ海の物とも山の物ともつかない。興味がなかった」と振り返る。毎年12月はボールを握らず完全休養に充てていた。サービスエリアでの休憩の際に榎氏が「行け。出ろ」と説得するが、「オフはゆっくり休みたいから行かへん、無理や」と拒絶した。 それでも榎氏は引かない。宿に着くや、鹿取コーチに電話を入れ「藤田は行きます」とのたまうではないか。 「エーッと驚いて、遠くから『鹿取さん、行かないですよ僕は』と言ったら、鹿取さんが『電話を替われ』と言う。『じゃあ、メジャー球を送るから用意しといてくれ』と指令を受けたので『いやいや、すいません』と断ったんですけど……。聞く耳を持ってくれず『あー、わかった』。それで決まっちゃいました(笑)」。問答無用だった。準決勝進出は絶望的状況も…諦めなかった王貞治監督 ロッテからは12球団最多の8人が選ばれた。2006年春季キャンプでWBCについて語り合うのだが、「大会はどういう仕組みなのだろう?」など戸惑いばかり。「皆、ゼロからですからね。自分もいつ投げるかわからないし、もしかしたら投げないかもしれない。とりあえず調整しとこう。そんな風でした」。 2月下旬に福岡ドームで代表合宿が始まった。王貞治監督(現ソフトバンク球団会長)の下、イチロー外野手(当時マリナーズ)、大塚晶則投手(当時レンジャーズ)のメジャー組2人も参加した。「イチローって結構喋るんだな、こんなに笑うんやと思いました」。稀代の安打製造機はチームをまとめようと心を砕いていた。 3月に開幕したものの、大会序盤の熱量は“微妙”だった。東京ドームで行われた第1ラウンド初戦の中国戦の観衆は約1万6000人。韓国に敗れ2勝1敗で、第2ラウンドの舞台・米国へ飛び立った。「ドームは最初は人が全然いなかった。アメリカに行く時も、僕らの頃はジーパンを履くとか私服でした。代表用のスーツとかもなかったと記憶しています」。 アナハイムでの第2ラウンド初戦。日本は、アレックス・ロドリゲス内野手(当時ヤンキース)ら現役メジャーリーガーが揃う米国と接戦を繰り広げる。同点の8回1死満塁からの左翼フライで、三塁走者の西岡剛内野手(当時ロッテ)がタッチアップ。勝ち越したはずが、米側は離塁が早いとアピール。主審はこれを認めた。登板を終えていた藤田氏はベンチで「セーフやんけ」と唖然。王監督が猛抗議するも変わらず、最後は3-4でサヨナラ負けとなった。 藤田氏は指揮官の姿勢が“奇跡”を起こしたと確信する。「王会長は試合後のミーティングで『まだ終わったわけじゃない。絶対チャンスはあるから』と仰った」。その後、韓国にも再び屈し1勝2敗で準決勝進出は絶望的となった。ところがメキシコが米国を破り、3チームの勝敗が並ぶ。失点率で日本が蘇った。 「みんな帰る準備をしていました。イチローも、メキシコが勝つとは思ってなかったのでは。でも王会長だけは『何があるかわからない』と諦めていなかった」出国時とは激変した状況…帰国時の成田空港は「人、人、人です」 サンディエゴでの準決勝は、3度目の正直で韓国に6-0で完勝。3月20日の決勝はキューバを10-6で制した。藤田氏も3番手で大会3試合目の登板を果たした。 劇的な優勝に日本は熱狂していた。藤田氏は到着した成田空港で驚く。「うわーっと、人、人、人です。『何じゃ、こりゃ』と。行く時は人がいなかったですから」。帰国後の状況は一変。家族と自宅近くの飲食店で食事をしても、客から話しかけられるようになったという。 昨年のWBCは、大谷翔平投手(ドジャース)を中心に代表招集の時点から大人気。藤田氏は「僕も今なら喜んで出ます。あれだけ騒がれるのなら。羨ましい」と笑う。 「持つべきものは友」とは本当だ。「榎様様ですよ。今でも食事に行ったら『お前のおかげや』と言います。アイツも『そやろ』と。あのまま断っていたら、僕は普通のロッテ選手でした」。日本が今後も世界に頂点に立っても「初代」というパイオニアの冠は煌めき続ける。(西村大輔 / Taisuke Nishimura)
2024年05月20日 21:43
元中日監督で野球評論家の落合博満氏が20日放送のNHK「クローズアップ現代」に出演。銀行詐欺などの罪で訴追されている元通訳・水原一平被告の事件発覚後、大谷翔平選手の気持ちの変化について言及した。
番組では「ドジャース大谷翔平・新たなる闘い“止まらぬ進化”とは」として大谷について特集。開幕直後の耳を疑うようなショッキングな事件が起きたにもかかわらず、現在三冠王を狙える数字を挙げるなどバッティング絶好調の大谷。その“進化”について尋ねられた落合氏は「自分で会見を開いて、自分の一連のことに関しては全て第三者に任せたでしょ。そこで一区切りつけたんだと思います。人がつけるんじゃなく。後は司法の場に任せると」と、3月25日(日本時間同26日)に元通訳の違法賭博について初めて言及した会見が契機になったと推測。「自分の仕事は何なのかとなったときに、10年契約で1000億の契約を結んでいるわけですから、野球をやるのが自分の仕事なんだと切り替えたんだろうと思います」と指摘した。
自身が監督時代の選手への向き合い方を問われ、「選手は野球をやるのが仕事で、グラウンドでいかにして数字を残すかと言うことだけを追い求めていて。ほかのことに関しては自分達で処理しなさいっていう。だからグラウンドではそのような姿を一切見せるなということを無言のうちに言ってましたね」と話した。続けて「成績悪ければ2軍に落とすし、よければ使い続けるっていうようなことをしてましたね」と話した。
2024年05月20日 20:27
日本ハムの公式チアガール「ファイターズガール」の公式インスタグラムが20日、更新され、今季から披露されているサムズアップが印象的な新ダンスについて「わちゅごなダンス」と命名したことを発表した。「今シーズンから踊っている新しいダンス。球場で子ども達から『わちゅ!わちゅごな!』と言ってもらったので、そのまま、わちゅごなダンスって名前にしました」と綴り、公式YouTubeチャンネルに360度カメラを使った動画を投稿した。
おととしは大ブームを巻き起こしたきつねダンス、昨年はジンギスカンダンスが話題となったが、今季のダンスでは「どうするの?」を意味する「Whatchagonna do?(ワチャガナドゥ)」の歌詞が繰り返されるアメリカンな音楽とともに、メンバーが腕を組んで体をクネクネしたり、親指を立てたサムズアップを使った振り付けで踊る。曲はプロダンスチーム「avex ROYALBRATS」の「Whatchagonnado?」を使用している。
コミカルで明るい雰囲気を作り出す新ダンスも話題を呼んでおり、名前も正式に決定したことで、さらに人気が定着していきそうだ。
2024年05月20日 19:56
日本ハム・新庄剛志監督が20日、自身のインスタグラムを更新。21日のオリックス戦(エスコンフィールド)で中島卓也内野手と水谷瞬外野手をスタメン起用することを明言した。
「明日はベテラン中島君 1番 セカンド」「ファームでホームランキング 水谷君 5番 レフトで爆発してもらいます」と中島をトップバッターで、水谷を5番で起用することを明かした。
ベテランの中島は今季18試合に出場も、主に代打や代走での起用で、14打数3安打1打点、打率・214をマークしている。
今季現役ドラフトでソフトバンクから移籍した水谷はここまで1軍での出場は4試合にとどまっているが、2軍では8本塁打23打点、打率・283と好成績を収めている。
21日のオリックスは右腕のエスピノーザが先発予定。ロッテに連敗し、首位・ソフトバンクとは6差と離されており、本拠地に戻って再浮上の起爆剤としたい考えだ。
2024年05月20日 19:43
フィリーズのボームが荒稼ぎの5打点、2打席連続の犠飛に5号3ラン
■フィリーズ 11ー5 ナショナルズ(20日・フィラデルフィア)
フィリーズのアレク・ボーム内野手が、1試合5打点の荒稼ぎで一気にナ・リーグの打点トップに浮上した。
2024年05月20日 19:29
レッズとの4連戦初戦はボブルヘッドが配布、最終戦でサヨナラ打を放った
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)の本拠地・レッズ戦で移籍後初のサヨナラ打を放ち、チームの3連勝に貢献した。4連戦となったレッズとのカードを「大谷の特別な週末」として米メディアが“総括”した。
MLB公式サイトが、「『大谷の特別な週末』はドジャース加入後初のサヨナラ打で終わる」とのタイトルで「ショウへイ・オオタニにとっては、なかなかの1週間だった」と掲載した。
記事では、カード初戦の16日(同17日)はドジャースの一員となってからでは初のボブルヘッド・ナイトが実施され、ファーストピッチの最大4時間前からドジャースタジアムの外に長蛇の列ができた。列があまりに長く、チームが開場時間を早めたほどだったと報じた。
17日(同18日)はロサンゼルス市議会に感謝の念を示された。市議会は(昨年の)ア・リーグMVPがドジャースのユニホームを着ている間、少なくとも今後10年間は、5月17日がロサンゼルス郡ではショウへイ・オオタニ・デーになると宣言した。オオタニは、もちろん、その晩本塁打を打った。
19日(同20日)、オオタニは盛りだくさんだった週末を、ドジャース加入後では初めてのサヨナラヒットで締めくくった。47試合消化時点で、ほとんどの打撃部門でチームトップ。まだシーズン序盤ではあるが、DHのみの出場でもナ・リーグMVP有力候補としての地位を固めている。
サヨナラ勝ちを収めた一戦は、チーム一丸となっての勝利。それを率いたのは今回も、新しいスーパースターだった。フレディ・フリーマン外野手は「彼は(最近)とてもよくバットが振れている。あの場面で彼以上の適任はいない」とコメントしていた。
大谷の注目度、存在感は日に日に増しているようだ。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 18:58
大谷翔平のサヨナラ打で敗れたレッズは直近23試合で18敗
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースは19日(日本時間20日)の本拠地・レッズ戦で、延長10回の大谷翔平投手のサヨナラ打で勝利。4連戦だった同カードを3勝1敗で終えた。レッズはサヨナラ打を打たれるまで大谷を14打数2安打に抑えていただけに、地元メディアは「悪夢と言っていい遠征」と肩を落とした。
ドジャース4連戦の初戦こそ7-2で快勝したものの、残りを3連敗。最後は14打数2安打と“眠らせて”いたはずの大谷にサヨナラ打を浴びた。地元メディア「シンシナティ.com」のゴードン・ウィッテンマイヤー記者は、「レッズはこの10日間(合計)4959マイル(約7981キロ)を移動し、3つの都市で、92イニングの遠征を戦った。質の悪いたった3勝しか持ち帰ることが出来ず、地区最下位のチームはILにもう2人加わった」と嘆きの記事を掲載した。
ベテランのリリーフ投手のエミリオ・パガンは「残念だ。この結果や勝利数は受け入れられないものだと私たちは理解している。シリーズを繰り返して負けるのは楽しくない。私たちはそういうチームではない」と、コメントした。
記事では大谷のサヨナラ打による決着に「レッズにとって悪夢と言っていい遠征で、最もふさわしく、最もイライラさせられる結末だったかもしれない」と総括した。
ナ・リーグ中地区最下位のレッズは、直近23試合で18敗を喫し、今季は19勝28敗で借金9となった。前回、借金9以上となったのは2022年で、その年は100敗した。まだ5月、地元メディアが嘆きたくなるのも納得だ。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 18:30
◆ 白球つれづれ2024・第17回
メジャーリーグ、パドレスのダルビッシュ有投手が日米通算200勝の金字塔を打ち立てた。
日本時間20日、アトランタで行われたブレーブス戦に先発すると7回を被安打2、9奪三振の快投で今季4勝目。MLBでの勝利数を107勝とし、日本ハム時代の93勝と併せて200勝をマークした。日本人投手の日米通算200勝は野茂英雄(ドジャースなど)、黒田博樹(ヤンキースなど)に次いで3人目。ダルビッシュ自身は4月30日のレッズ戦から4連勝で、さらに25回連続無失点を継続中の快挙達成だった。
37歳、超ベテランの域に達しているのに、衰えるどころかその進化が止まらない。
MLB屈指の強打線、アクーニャJr.や、オズーナ、オルソンらの並みいるスラッガーをきりきり舞いさせていった。最速153キロのフォーシームから110キロほどのスローカーブまで8種類以上のボールを自在に操る投球術は誰も真似が出来ない。
加えて自らのピッチングだけでなく、相手打者の研究も怠らない。近年の「フライボール革命」では打者のバット軌道がアッパー気味に振って来るのが主流になると、誰よりも早く高めへのストレートを投げだした。ここにスライダーで横の変化をつけて、タテ割れのカーブを打者の手元で落とす。さらにカットボールやスプリットまで泣けられては、データ全盛のメジャーでもダルビッシュ攻略は難しい。
「まだ200勝の実感はないが、NHKさんが大谷君の中継をやめて放送してくれたので(達成できて)良かった」
日頃はドジャース・大谷翔平選手を中心に放送をしているNHKが、雨天中止に終わった前日から特別態勢でダルビッシュの登板を中継。期待に応える結果を茶目っ気たっぷりに語るところがダルビッシュらしかった。
2004年に日本ハムのドラフト1位で入団。い翌年の合同自主トレ中に未成年にもかかわらず喫煙騒動が持ち上がり無期限謹慎処分を受けている。いきなり「問題児」のレッテルを貼られたが、汚名はマウンドで晴らした。
入団1年目の5勝に次いで、2007年には15勝5敗で沢村賞を獲得。日ハム時代の7年で93勝38敗。11年オフにメジャー挑戦とレンジャーズ入りを表明する時には「もう国内では、強打者と対決して、ヒリヒリするような緊張感を味わえなくなった」と語ったとも伝えられる。
「プロに入った時に色々あって、それも含めて自分を支えてくれた方々に感謝を忘れずにやっていきたい」
現在、ダルビッシュの同僚としてロッカーも隣同士と言う松井裕樹投手は、その存在を問われると「父のよう」と答えている。かつての問題児は、今や兄貴的な存在を飛び越して、威厳のある父親に昇華している。
◆ MLBで最多勝も最多奪三振のタイトルも獲得しているダルビッシュの次の目標は?
昨年、パドレスはダルビッシュと異例の6年契約を結んでいる。総額1億800万ドル(当時のレートで約141億4800万円)は42歳までの現役生活を保障するもの。いかに同球団がダルビッシュを高く評価しているかがわかるだろう。
37歳の今も圧倒的な投球を続けるベテランエースに対してパ軍のマイク・シルト監督は「まるで外科医のように相手をなぎ倒していた」と評している。寸分の狂いもなく、手術を成し遂げる敏腕医師をイメージしたのだろう。
先発、中継ぎ、抑えと分業化が進み、球数制限もある近代野球では200勝投手は誕生しにくいと言われる。また、達成する頃には現役生活の晩年を迎え、ようやくたどり着くケースも少なくない。
だが、ダルビッシュの場合はまだまだ余力を感じる。本人も長持ちの秘訣に「栄養管理や健康維持」を挙げているが、投球術を含めた全ての面で手抜きのないプロフェッショナルだから、まだ「伸びしろ」があるのだろう。
「どうやったら、もっとうまくなれるのか?」ダルビッシュが常に追い求める野球の原点だ。
MLBで最多勝も最多奪三振のタイトルも獲得しているダルビッシュの次の目標はあと25個と迫っているメジャー2000奪三振か?それとも現在継続中の25イニング連続無失点の記録更新か?
WBCで日本投手陣をまとめ上げた包容力と指導力で“ダルビッシュ信者”は急増したと言う。そこにメジャーでも圧倒的な存在感を発揮する。
この老雄、まだまだ進化を続けそうだ。
文=荒川和夫(あらかわ・かずお)
2024年05月20日 18:22
大谷翔平は移籍後初のサヨナラ打で派手なウォーターシャワーを浴びた
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、2-2の延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。
2024年05月20日 17:57
サヨナラ打の大谷「単打でいいのでなんとかヒットで終わらせたいなと」
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。大谷が試合後に「単打でいいのでなんとかヒットで終わらせたいなと」と“謙虚”に語ったことに、米メディアは「この男はスーパースターを体現している」などと感激していた。
米メディア「ドジャース・ネーション」は公式X(旧ツイッター)に大谷のサヨナラ打の動画を投稿。「たった今4シーズンぶりのサヨナラ打を打ったショウヘイ・オオタニは、延長まで残ってくれたドジャースタジアムにいる全てのファンに感謝を伝えた」と記載。
さらに「この男はスーパースターを体現している。ドジャースが彼に支払おうと考えた全ての価値に見合うものがある。私たちは孫に彼のことを伝える」と感激した様子だった。
この投稿にファンは「最高。ミスター笑顔がチームを救った」「グッジョブ」「ビースト」などと反応。日本語でも「私にとっては太陽のような人だ」「トリハダ」「泣ける」とのコメントが寄せられていた。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 17:34
マット・ライナート氏が大谷と握手
大谷翔平投手は、他競技のスターも夢中にさせる。17日(日本時間18日)の試合で始球式に登場したマット・ライナート氏は、X(旧ツイッター)にベンチ裏で大谷に握手を求められる動画を公開。「私がスターに夢中になることは少ない」と、“虜”になったことを報告した。
始球式に登場する前、捕手のプロテクターをつけたライナート氏がベンチ裏に立っていると、大谷が挨拶に訪れ、握手を交わした。始球式では捕手役を務め、元NFL選手のレジー・ブッシュ氏のボールを受け取った。
カレッジフットボールのスターだったライナート氏。大谷から握手を求められたのは驚きだったようで、動画には「ショウヘイ・オオタニが握手するけど、誰としているのか分かっていないとき」と自虐交じりの字幕が付けられていた。
野球ではない他競技の選手に挨拶した大谷。ファンからは「オオタニはピアッツァの従弟だと思っているだろう」「マイク・ピアッツァと勘違いした」「陽気な投稿」「翔平くんはこの人誰だか知ってるのかな?」と、ライナート氏を別人と勘違いしているのではないかというコメントも寄せられていた。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 17:30
◆ 未完の大砲として期待されたが…
首位・阪神から最下位・中日まで全6チームが5ゲーム差以内にひしめき合う大混戦となっている今季のセ・リーグ。先週末、巨人を相手に3連勝を飾り、2位に浮上したのが広島だ。
3連勝を決めた19日の試合は初回からカープ打線が爆発。9―3で快勝したが、勝利の立役者としてお立ち台に上ったのが3年目の末包昇大だった。
末包は初回の1打席目、巨人の先発・高橋礼から逆転のスリーランを放つと、続く2〜3打席目にも安打を放ち、3安打の猛打賞。4打席目は凡退したが、今季打率を.370まで引き上げることに成功した。
試合中盤にも隙のない攻撃で小刻みに加点したカープ打線だったが、その中で末包に次いでチームに貢献したのは、この日8番ファーストで先発出場した林晃汰である。
以前から4学年上の末包をライバル視しているという左打ちの未完の大砲がブレイクしたのは、プロ入り3年目の2021年。その年、林は102試合に出場し、打率.266、10本塁打、40打点の好成績でレギュラーの座をつかんだ、と思われた。
しかし、翌年の22年はオープン戦から極度の不振に陥ると、二軍でも自慢の長打力は影を潜め、その年はまさかの一軍出場ゼロに終わった。
奮起を期した23年は5月に一軍昇格。2年ぶりとなる本塁打を放つなど復調の兆しを見せたものの、6月に登録を抹消されると、その後は二軍で汗を流す日々を送りそのまま閉幕を迎えた。
◆ ライバル末包に少しでも近づくために
改めて巻き返しを誓った今季もオープン戦で打率.143(21打数3安打)と結果を残せず。二軍でも28試合に出場して、打率.240、1本塁打……。決して一軍から声が掛かるような成績ではなかった。それでも先週の14日に一軍に招集されると、即6番ファーストで先発起用されたのだ。
ところが林は約11か月ぶりとなった一軍の試合で2打数ノーヒット。左腕がマウンドに登った3打席目には代打を送られた。
翌15日にもスタメンで起用された林は1打席目に二塁打を放ち、新井貴浩監督の期待に応えた。しかし、その後は18日に行われた巨人戦の1打席目まで7打席連続で凡退。同日の2打席目に二塁打を放ったものの、この時点で打率は.182(11打数2安打)だった。
そして迎えた19日の巨人との3連戦最終戦は、前日に続き8番ファーストでスタメンに名を連ねた。この試合で結果が出なければ、二軍行きを言い渡されてもおかしくない局面だった。
“首の皮一枚”繋がった状態の林はここで意地を見せる。1打席目こそ右飛に打ち取られたが、2打席に貴重な適時打を放ち、2年ぶりの打点をマークすると、3打席目もライトへの安打で出塁。4打席目は見逃し三振に終わったが、この日4打数2安打1打点の活躍で、打率を.267へと引き上げた。
一軍昇格後は全5試合でスタメン起用されているように、新井監督の期待は決して小さくない。20歳のシーズンに一軍で10本塁打を放ったポテンシャルは間違いなくホンモノ。ライバルの末包に少しでも近づくため、1打席1打席を大事に昨季逃した一軍定着を果たしたい。
文=八木遊(やぎ・ゆう)
2024年05月20日 17:14
大谷翔平は開幕後は得点圏打率の低さを指摘されていた
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦で移籍後初のサヨナラ打を放った。
2024年05月20日 17:08
巨人・菅野智之投手(34)が20日、川崎市のジャイアンツ球場で投手指名練習に参加。日米通算200勝を達成したダルビッシュ有投手(37)を祝福した。「もう凄まじい記録だと思います。現代野球で200勝する大変さというか、それだけ積み上げることの難しさというのはすごく分かるので」と話した。
同じプロの投手として、すごさを感じる点について「やっぱり探究心じゃないですか」と説明。その上で語り、「すごいレベルの高い考えを持っている方。参考になる部分もありますし、ちょっと難しいなと思う部分もあります」と続けた。
菅野は体調不良を訴え、今月16日に出場選手登録を抹消された。この日はキャッチボール後、ブルペンの傾斜を使って感触を確かめた。再登録は26日から可能で「最善を尽くします」と明かした。
2024年05月20日 17:07
巨人の山崎伊織投手(25)が20日、川崎市のジャイアンツ球場で投手指名練習に参加。21日の中日戦(東京ドーム)に先発予定で、「週の最初に投げる投手の役割」と、3連敗中のチームを救う快投を誓った。10勝した昨季は、4度連敗を止めた“ストッパー”。再浮上の流れを作る。
「すごい悔しい思いを全員がしていると思う」。登板を翌日に控えた山崎伊は、チームの総意を代弁するように話した。19日の広島戦(マツダスタジアム)に敗れ、3位に転落。苦しい戦いが続く中、迎えた登板に「火曜日から新たな気持ちで、全員でやっていこうとなると思うので。いいスタートを切れるような投球をしないといけないです」と気を引き締めた。
山崎伊は昨年7月に5連敗、8月に4連敗を止めるなど逆境に強い。中日とは今季、早くも4度目の対戦となるが2勝0敗、防御率1・21と好相性を誇る。「久しぶりにドームで投げることができますし、いいピッチングができるように頑張っていきたい。いつも先頭打者を半分くらい出してしまう。明日は先頭打者を全力で抑えにいくので、そこを見ててください」とテーマを掲げた。
2024年05月20日 17:00
オリックス・中嶋聡監督が20日、球団を通じてコメントを発表し、パドレス・ダルビッシュ有投手の日米通算200勝達成を祝福した。
中嶋監督はダルビッシュが入団した2005年から11年までともに日本ハムでプレーし、バッテリーを組んだ。
中嶋監督は「プロ入りした時はヒョロヒョロの身体をしたヤンチャな選手でしたが、凄いポテンシャルを持っている投手でした」と入団当時を振り返り、「まだまだ活躍して貰わなければいけませんが、ダルの実力からしたら200勝は遅かったですね(笑)」と独特の表現で祝福していた。