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2024年05月09日 10:00
● 中日 1 − 4 巨人 ○ <9回戦・バンテリンドーム> 東海ラジオの制作で、ニッポン放送ショウアップナイターでも放送された8日の中日−巨人戦で解説を務めた山本昌氏が、巨人・萩尾匡也について言及した。 『2番・中堅』で先発出場した萩尾は1−0の3回無死一塁の第2打席、中日先発・小笠原慎之介が1ボールから投じたストレートを打ちにいくも二飛に倒れ、一塁走者の丸佳浩を進めることができなかった。 山本昌氏は「右方向に頭があったんでしょうけど、真っ直ぐに差し込まれましたね。こういう時に何か格好をつけないと、だんだんと打率も下がってきましたし、スタメンが徐々に外れたりというのがあるかもしれませんのでね。今が踏ん張りどころですよね。せっかく今シーズンはよくスタメンで出場しているのでね」と指摘。 それでも、続く5回の第3打席は中日のレフト・福永裕基が目測を誤る二塁打で出塁し、8回の第4打席は藤嶋健人からセンター前に安打を放ちマルチ安打を達成した。山本氏は8回の安打に「今のヒットは良かったですね」と振り返った。 (提供:東海ラジオ ガッツナイター)
2024年05月20日 13:31
WBC優勝後に542万人→ド軍契約後に700万人に到達していた
ドジャース・大谷翔平投手のインスタグラムのフォロワーが驚愕の800万人を突破した。2020年5月にアカウントを開設し、昨年3月の時点で300万人だったが、約1年2か月で驚異の500万人増となった。
大谷のインスタフォロワー数は2023年1月の時点で158万人だったが、同年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での世界一効果もあり4月には一気に542万人まで増えた。さらに昨年12月のドジャース契約で注目度も増し、今年1月に700万人まで到達していた。
球界のフォロワー数としては大谷とMVPトリオを形成するドジャースのムーキー・ベッツ内野手は150万人、フレディ・フリーマン内野手は68万3000人。また、エンゼルス時代に「トラウタニ」として注目されたマイク・トラウト外野手は228万人。大谷の数字の凄さが際立っている。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 13:13
サヨナラ負けに…レッズ放送席は長い沈黙に包まれた
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
球場熱狂の裏で、放送局は静まり返っていた。レッズは19日(日本時間20日)、敵地でのドジャース戦に敗れた。延長10回にアレクシス・ディアス投手が大谷翔平投手にサヨナラ打を許し3連敗となった。打たれた瞬間「バリースポーツ・シンシナティ」の放送席は長い沈黙に包まれた。
ナ・リーグ中地区最下位に沈むチームは、1勝2敗でドジャースとのカード最終戦を迎えた。先発したハンター・グリーン投手が6回1/3を投げて2失点と試合を作ったが、ドジャース投手陣の前に打線が繋がらなかった。
延長10回には、2死一、二塁から大谷にサヨナラ打を許した。レッズ地元放送局「バリースポーツ・オハイオ」の実況、ジョン・サダック氏は「ライトへライナー。ヘイワードがホームへ」と淡々と状況を伝える。「レッズは負けました」と話す声は落胆に満ちていた。
その後、歓喜の輪を作るドジャースナインを見つめながら24秒間沈黙。サダック氏は「(ドジャースが)サヨナラ勝ちです」となんとか言葉を紡いだが、またも15秒間誰も喋らなかった。
レッズの選手たちがグラウンドを引き上げる映像が映されると、解説のクリス・ウェルシュ氏が口を開き「タフな敗戦ですね。10回の表に(得点する)チャンスがありましたが、得点できずショウヘイ・オオタニがまた(難局を)切り抜けました」と渋々語った。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 12:34
首位・阪神は20日、1・5ゲーム差の2位・広島との首位攻防の3連戦(21日〜、マツダ)へ向けて、甲子園で投手指名練習を行った。同カードで先発が予定されている村上、大竹、西勇と、才木が参加。それぞれがキャッチボールなどで汗を流した。
21日の初戦に先発予定の村上は、広島戦の登板が早くも今季4度目となる。前回対戦した7日こそ、7回5安打2失点(自責点0)で敗戦投手となったが、ここまでの対戦成績は3試合で2勝1敗、防御率0・39と相性がいい。
「この前は負けましたけど、そこまで嫌な感じはないので。4回目で向こうも自分のこと分かっていますし、こっちも向こうのバッターのことを何回も対戦して分かってきているので、そこをしっかり自分たちも使いながらやっていけたらなと思います」。今回もここまで3試合で投げ合ってきた床田との対戦が予定されているが、3勝目へ気合を入れた。
2024年05月20日 12:15
粘った末に右前打…指揮官も「打てる球を振っている」
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦で移籍後初のサヨナラ打を放った。
2024年05月20日 11:58
● ブレーブス 1−9 パドレス ○
<現地時間5月19日 トゥルイスト・パーク>
パドレスのダルビッシュ有投手(37)がブレーブス戦に先発し、7回99球、2安打無失点、9奪三振の快投で今季4勝目。野茂英雄、黒田博樹に次いで史上3人目の日米通算200勝(米国107勝、日本93勝)を達成した。
ダルビッシュはナ・リーグ 東地区2位のブレーブス相手に2安打しか許さず、4回からは4イニング連続三者凡退に抑える好投を披露。ディラン・シース(5勝)に次ぐ4勝目を記録し、防御率は2.08に良化した。
これまでに日米通算200勝を達成したのは、野茂英雄氏(201勝)と黒田博樹氏(203勝)の2人のみ。今季20年目のダルビッシュはNPBで93勝、MLBでは107勝で通算200勝を達成した。
2024年05月20日 11:21
7回2安打無失点で4連勝、日米通算200勝は野茂英雄と黒田博樹に次ぐ大記録
■パドレス 9ー1 ブレーブス(日本時間20日・アトランタ)
パドレスのダルビッシュ有投手が19日(日本時間20日)、敵地で行われたブレーブス戦に先発し、史上3人目の日米通算200勝を達成した。試合後のインタビューでは「NHKさんが生中継、大谷くんのやつをやめてまでやってくださっているので、今日で何とか決めたかったという気持ちはありました」と語った。
本来は18日(同19日)の同戦に先発予定だったが、悪天候のため中止となってスライド登板。初回から3点の援護をもらってマウンドに上がると、2死からオズナに左二塁打を許したが、オルソンから空振り三振。2回、3回も走者を許しながら無失点に抑えると、4回からは4イニング連続でパーフェクトに封じた。
日米通算200勝は野茂英雄(日78勝+米123勝)、黒田博樹(日124勝+米79勝)に次ぐ大記録。それでも「特に実感はないんですけど、このアトランタでいいピッチングができて、明日はダブルヘッダーの中で7イニング投げれらて良かったと思います」と、自身の快挙よりもチームのために投げたことを明かした。
先発予定がずれたにも関わらず、NHKは緊急生中継。大谷翔平投手が出場したドジャース-レッズ戦は放送されなかった。「NHKさんが生中継、大谷くんのやつをやめてまでやってくださっているので、今日で何とか決めたかったという気持ちはありました」と、ユーモアを交えながらも謙虚な言葉が飛び出した。
NPBでは日本ハムで93勝、メジャーでは4球団で計107勝。「プロに入った時に色々あって、その中でファイターズとファイターズファンの方々が自分を優しく育ててくださったので、それがやっぱり自分の元になっているというか。その感謝を忘れずにずっとやっています」と改めて感謝の気持ちを伝えていた。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 11:18
レッズの地元放送局も大谷の一打を称賛
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
最後の最後に、痛恨の一打を許してしまった。ドジャース・大谷翔平投手は19日(日本時間20日)、本拠地・レッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、同点の延長10回に移籍後初となるサヨナラ打を放った。レッズの地元放送局も、相手主砲の一打を称賛するしかなった。
大谷は同点の延長10回、2死一二塁からレッズの守護神、アレクシス・ディアス投手から右翼へ痛烈なサヨナラ打を放った。16日(同17日)から始まったレッズ4連戦の最後を締めくくり、敵地にも強烈なインパクトを残した。
放送局「バリースポーツ・オハイオ」の中継終了後のコーナーでは、アナウンサーのアニー・セイボ氏は「このシリーズ、そこまで10打数1安打だったショウへイ・オオタニがサヨナラ打でしたね」と試合を振り返った。レッズOBのサム・レキュア氏は「レッズ投手陣はオオタニにいい対処をしていたと思ったが、ショウへイが仕事をやり遂げた」と褒め称えた。
ディアスとの対戦では初球のフォーシームを見逃し、そこからフォーシームを2球ファウルに、1ボールのあとのスライダーをまたカットし、最後は内角低めの直球を弾き返した。「あの打席は0-2と追いこんでいたのに、1球が全てを変えた」と、試合を決めた一打を分析した。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 11:06
7回2安打無失点で4連勝、日米通算200勝は野茂英雄と黒田博樹に次ぐ大記録
■パドレス 9ー1 ブレーブス(日本時間20日・アトランタ)
パドレスのダルビッシュ有投手が19日(日本時間20日)、敵地で行われたブレーブス戦に先発登板し、史上3人目となる日米通算200勝を達成した。
2024年05月20日 10:49
今年は前DeNA監督ラミレス氏がGM務めるアジアンブリーズでプレー
前広島の中村来生(らいせい)投手が20日、都内で会見し、マーリンズとのマイナー契約締結を発表した。昨季限りで広島から戦力外通告を受け、今年は米アリゾナ州を拠点にMLB、メキシコ、韓国などのチームと対戦するトラベリングチーム「アジアンブリーズ」でプレーしていた。
中村は「凄い環境でチャレンジする場を与えてくださったマイアミ・マーリンズ、アジアンブリーズの関係者の皆さん、カープを自由契約になった時に、応援メッセージで背中を押してくれたカープファンの皆さんに感謝したいです」と意気込んだ。
前DeNA監督で、アジアンブリーズのGMを務めるアレックス・ラミレス氏も同席。「マーリンズは育成に長けている球団。中村は素晴らしいポテンシャルを持っている」と話した。
21歳右腕の中村は、富山・高岡第一高から2021年育成ドラフト3位で広島入りしたが、支配下登録されないまま、わずか2年間で戦力外となった。190センチの長身から投げ下ろす、2400回転を超えるストレートが持ち味で、今年はアジアンブリーズで6試合6回無失点と好投していた。
オンラインで参加したマーリンズのオズ・オカンポGM補佐は「ライセイはドミニカ共和国でのサマーリーグ(ルーキーリーグ)でスタートすることになる。彼には長身、長い手足、素晴らしいストレートがあり、身体能力も高い。腕の振りも速く、球速はまだ伸びると思う」と素材を評価した。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 10:19
移籍後初のサヨナラ打、「ファングラフス」のWARを3.1まで伸ばした
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が、打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標「WAR」でメジャートップに浮上した。19日(日本時間20日)に本拠地で行われたレッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、移籍後初のサヨナラ打。米データサイト「ファングラフス」のWARを3.1まで伸ばした。
同点で迎えた10回2死一、二塁で、相手守護神のディアスと対戦。追い込まれたがファウルで粘ると、6球目の内角低めフォーシームを捉えた。一、二塁間を破ると、二塁走者のヘイワードが生還。笑顔でチームメートとハイタッチすると、大量の水をかけられる手荒い祝福を受けた。球場は大歓声に包まれた。
MVP争いでも重要な要素になっているWAR。守備をしない分だけ減点となる指名打者は不利とされている。シーズンの65%以上をDHで出場した選手の歴代最高は、1995年にエドガー・マルティネスが記録した7.0。大谷は今季48試合で3.1をマークしており、162試合に換算すると10.4で歴代最高を更新するペースだ。
また、指名打者を主戦場でMVPに輝いた選手は誰ひとりとしていない。マルティネスが打率.356、29本塁打、OPS1.107を記録した1995年には、打率.300、39本塁打、OPS.963のモー・ボーンがMVPを受賞している。大谷と同じ3.1で並ぶのは、自身の直前を打つムーキー・ベッツ。どのような争いになるだろうか。(Full-Count編集部)
2024年05月20日 10:10
「1人でもそういう人が増えて、元気に生活できれば」
スタンドがピンク色に染まった3日間、ソフトバンク・中村晃外野手は特別な思いを抱きながらプレーしていた。17日から19日に本拠地みずほPayPayドームで行われた西武戦は、「ピンクフルデー」として開催した。「タカガールデー」から昨季、名前を変え、球団にとって意義あるイベントになっている。
2024年の「ピンクフルデー」初戦となった17日の試合、ホークスは6-2で快勝した。山川穂高内野手、近藤健介外野手の本塁打が飛び出した一戦で、先制点を生み出したのは中村晃のバットだった。2回1死三塁で三遊間を破る技ありの左前適時打。「追い込まれていたんで、なんとかバットに当てて、どこかに飛んでくれればいいなって、そういう感じです」。必死の思いで放った一打だった。
この「ピンクフルデー」は2006年、若い女性ファンを開拓することを目指した「女子高生デー」として始まった。2014年には女性ファンを対象にした「タカガールデー」に名前を変え、2023年には対象を女性ファンに限らない「ピンクフルデー」になった。全ファンを対象にした名称へと変更する際にも、「ピンク」のテーマカラーを変えなかったのには、大きな意味がある。それが「ピンクリボン運動」の取り組みだ。
「ピンクリボン運動」は乳がん検診の受診、早期発見を啓発、推進する取り組みだ。かつて選手、コーチとしてホークスに在籍していた鳥越裕介氏が2008年に愛妻を乳がんで亡くした。自分のように悲しく、辛い思いをしてほしくない、との思いを持ち、鳥越氏が球団に活動を持ちかけたことで、この「ピンクリボン運動」の取り組みをイベントに取り入れるようになった。
イベント期間中は検診バスによる乳がん検診が実際に実施されたり、ピンクリボン運動を呼びかけるために、選手が「ピンクリボンユニホーム」を着用、球場の装飾、審判のユニホーム、グラウンド上のベースなどもピンクになり、さまざまな取り組みで検診の受診、早期発見を呼びかけてきた。鳥越氏が先頭に立って行ってきた活動は、同氏がホークスを退団した後の2018年から、中村晃が活動を引き継いだ。
今年は初めて3試合が「ピンクフルデー」として開催され、球団としてもその規模を拡大させていっている。中村晃は「年々、規模を大きくしてくれていますし、お客さんもたくさん来てくれている。そういう中で、少しでも検診に行ってもらえるように呼び掛けられればいいのかなと思います」という。そして今年、鳥越氏と中村晃にうれしい知らせも届いた。
「検診を受けて早期発見できた人がいたっていう話を鳥越さんから連絡をいただいて聞きました。本当に良かったな思いますし、その人は元気に生活しているということで、発見が早ければ助かる病気なので、早く見つけて、1人でも多く元気になれればいいと思います。1人でもそういう人が増えてくれれば、元気に生活できれば、いいのかなと思います」
「ピンクフルデー」の取り組みの中で、乳がんの早期発見に繋がり、治療できた人が実際にいたのだという。中村晃が願うのは、この活動がもっと広まり、多くの女性が乳がんの検診を受診してくれるようになることだ。
「鳥越さんから声をかけてくれたので、自分もそういう活動をして、(後輩が)受け継いでいってくれればいいのかな、と。僕の後にも誰かに託して、またそういう活動がずっと続くようにしていきたいなとは思います」。鳥越氏から中村晃へと受け継がれてきた願い。ホークスファンだけでなく、多くの野球ファン、そして全ての女性に届いてほしい。(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
2024年05月20日 10:01
◆ 開幕は二軍スタート
ロッテの菊地吏玖は開幕二軍スタートも、5月4日に一軍昇格すると、ここまで2試合に登板している。
2024年05月20日 10:00
15日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−DeNA』で解説を務めた田尾安志氏が、巨人・吉川尚輝について言及した。
吉川は開幕直後、当たりがなかったが、5月に入ってから3日の阪神戦から現在14試合連続安打中で、5月の月間打率は.322と打撃好調だ。
田尾氏は吉川について「どしっと構えた感じがしますね。前に泳がされる感じがないんですよ。しっかりミートポイントまで引きつけて振る。そういう形になっている」と評価した。
(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年05月20日 10:00
米大リーグ・ジャイアンツをFAとなり5年ぶりに古巣DeNAに復帰した筒香嘉智外野手(32)を、献身的な職人が支えている。福本誠打撃投手(47)だ。筒香が渡米する前の2015年からフリー打撃でパートナーを務め、帰国後も2人の絆は不変だ。
滞空時間の長い放物線を、5年ぶりに見届けた。福本氏は特別な感慨を抱いていた。日本球界復帰戦となった5月6日のヤクルト戦(横浜)で、筒香がいきなり放った決勝3ラン。自分のことのようにうれしかった。
2019年オフの渡米直前。2人だけの約束を交わしていた。
「僕が日本に戻ってきたとき、また投げてください」
言葉には、筒香の感謝と敬意が込められていた。意気に感じた福本氏は、「また投げられるようにしておくね。帰ってくるまでバッピをやめないから」。こう宣言して海の向こうへ送り出した。
筒香が福本氏を打撃投手に指名したのは、レギュラーを獲得した翌年の2015年。以降、一貫してパートナーシップを築いてきた。16年にリーグ本塁打王を獲得し、侍ジャパンの主砲としても活躍するなどトッププレーヤーに成長した筒香の軌跡は、福本氏との歩みと重なっている。
筒香は同氏について「ボールに品があります。自分の調整がしやすいです」と絶大な信頼を口にする。要望に応じたコースへの正確無比な球筋。ストレスなく打撃練習に臨むには、双方のあうんの呼吸が欠かせない。
11年から打撃投手を務める福本氏は、現役時代は内野手。抜群の制球力が買われて現職に就いた経歴の持ち主だ。21年の東京五輪では侍ジャパンの打撃投手として“招集”され、金メダル獲得に貢献するなど、長年の経験値から信頼する打者は多い。
また、常に同じ人間が投げることは、自身のその日の状態やコンディションなど、変化に気付いてもらいやすいというメリットもある。微細な感覚の違いにも敏感な筒香は「福本さんに『どうですか』と聞くこともあります」。福本氏も「一流選手なので」と、いつでも質問されてもいいように「変化」を察し、神経を研ぎ澄ませている。
5年前の約束どおり、コンビが復活した。渡米前から、リクエストは決まって「アウトコースを中心に投げてください」。左方向への打球の質が好不調のバロメーター。外角の球を逆方向に強く打つことで、日々の感覚を肌身で確認している。帰国後も変わらずそのルーティンをベースにする一方で、時にインコースへの要望も。福本氏は「これからここを攻められる、というのもあると思う」とアプローチの変化を感じ取っている。
一流打者でありながら、裏方やスタッフへの気遣いを欠かさない筒香。背番号25を継承し、師と仰ぐ村田修一氏(現ロッテ打撃コーチ)が、スタッフに感謝の気持ちを持つ姿を常に見てきたのも大きいようだ。福本氏は「僕自身も育てられたという特別な思いがあります。筒香が現役を全うするまで投げ続けたい。そんな思いでいます」とその存在を励みとしている。
打撃投手とは繊細な仕事。故障と隣り合わせで、選手同様に日々、ケアを欠かさない。裏方のプロフェッショナルは、筒香の最高のパフォーマンスをサポートするため、腕を振り続ける。(デイリースポーツ・福岡香奈)
◇福本 誠(ふくもと・まこと)1976年7月14日生まれ、47歳。東京都出身。現役時代は内野手。法政二から法大を経て98年度ドラフト4位で横浜(現DeNA)に入団。プロ通算55試合に出場し84打数21安打、打率.250。2006年に現役引退、球団職員となり11年から打撃投手。
2024年05月20日 09:41
2020年以来2度目のサヨナラ打、4打数2安打で首位打者にも再浮上した
■ドジャース 3ー2 レッズ(日本時間20日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が放った劇的打に、放送席も大絶叫で応えた。19日(日本時間20日)に本拠地で行われたレッズ戦に「2番・指名打者」で出場し、移籍後初のサヨナラ打。地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」で実況を務めたスティーブン・ネルソン氏は「声が割れています!」と叫んだ。
同点で迎えた10回2死一、二塁で、相手守護神のディアスと対戦。追い込まれたがファウルで粘ると、6球目の内角低めフォーシームを捉えた。一、二塁間を破ると、二塁走者のヘイワードが生還。笑顔でチームメートとハイタッチすると、大量の水をかけられる手荒い祝福を受けた。球場は大歓声に包まれた。
ネルソン氏は興奮した様子で「試合を決めた!」と実況。解説を務めたエリック・キャロス氏は「試合を観戦し続けたファンに応えました。4年ぶりですが、これからはもっと見ることができるでしょう」と続けた。ネルソン氏は「ドジャースが勝利! (私の)声が割れています!」と絶叫で盛り上げた。
サヨナラ打は、エンゼルス時代の2020年9月4日(同5日)の本拠地・アストロズ戦以来2度目。4打数2安打1死球1打点で打率.353とし、リーグトップに再浮上した。球場には5万2656人の観客が詰めかけ、6度目の満員。4回にパヘスの2ランで先制。7回に追いつかれたが、大谷のサヨナラ打で3連勝を飾った。(Full-Count編集部)