2023年05月31日 23:48
今シーズン限りでの退団が決定している元スペイン代表MFセルヒオ・ブスケツの後任を必要としているバルセロナとって、バイエルン所属のドイツ代表MFジョシュア・キミッヒは現実的なオプションであると17日に報じたスペイン紙『ムンド・デポルティーボ』が、バルセロナのキミッヒ獲得は依然可能であると31日に一面トップで報じている。 キミッヒはバイエルンのユリアン・ナーゲルスマン前監督を解任したことをよく思っていないとされていたが、さらに同クラブがリーグ11連覇を達成した直後のタイミングでオリバー・カーン高経営責任者(CEO)とハサン・サリハミジッチ・スポーツディレクターの解任を発表したことにより不快感を大きくしたと伝えられている。 キミッヒの友人であるロベルト・レヴァンドフスキやドイツ代表GKマルク・アンドレ・テア・シュテーゲンがバルセロナに溶け込んでいることも好材料で、バルセロナはバイエルンに対しキミッヒへの興味を示すため正式な手続を行うべく、6月の代表ウィークまでに具体的な提案を伝える予定だと同紙は言及している。 そのためにバルセロナはラ・リーガから財務面に関する承認を得る必要があり、キミッヒ獲得のみならず、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシを復帰させるためにもラ・リーガを納得させる必要がある。 キミッヒ獲得のオペレーションが現実的だとする理由のひとつが、キミッヒがバルセロナを率いるシャビ・エルナンデス監督の提案を聞きたいと考えており、シャビ監督もキミッヒと打ち合わせを行う意向がある点だという。キミッヒ獲得はバルセロナにとって困難なオペレーションとなるが、来季のチャンピオンズリーグを見据え優先順位の高い案件だと見られている。 そして、キミッヒにとってシャビはアイドルであり尊敬の念を抱いているうえ、すでにバルセロナに所属している友人たちから多くの情報を得られることから、本件は具体的に動きうると同紙は結論づけている。財政的に厳しい状況の中でバルセロナがキミッヒ獲得ができるのか、今後の動向が気になるところだ。
2024年05月05日 12:48
日本の優勝で幕を閉じたU-23アジアカップ。パリ五輪のアジア最終予選を兼ねた同大会で、上位3か国に与えられる出場権は、決勝に進出した日本とウズベキスタン、3位決定戦で勝利したイラクが勝ち取った。そのイラクに敗れたインドネシアは、アジア勢として最後の1枠を懸けて、大陸間プレーオフでアフリカのギニアと対戦する。
4大会ぶり2度目のアジア制覇を成し遂げた大岩ジャパンについて、ブラジルメディア『globo』は「日本はこの大会で、2つ目のタイトルを獲得した最初の国になった」と報道。大会MVPに輝いた藤田譲瑠チマや、ウズベキスタンとのファイナルで決勝弾の山田楓喜らの活躍に触れつつ、日本の健闘を伝えた。
一方で、「日本がプレ・オリンピックにフルメンバーとは言い難いメンバーで臨んだことも忘れてはならない」とも。今大会はインターナショナルマッチウィーク外に行なわれたこともあり、招集が叶わなかった欧州組もいる。同メディアが選外になった選手を列挙する。
鈴木彩艶(GK=シント・トロイデン/BEL)
チェイス・アンリ(DF=シュツットガルト/GER)
福井太智(MF=ポルティモネンセ/POR)
佐野航大(MF=NEC/HOL)
斉藤光毅(MF=スパルタ/HOL)
三戸舜介(MF=スパルタ/HOL)
久保建英(MF=レアル・ソシエダ/SPA)
鈴木唯人(MF=ブレンビー/DEN)
後藤啓介(FW=アンデルレヒト/BEL)
福田師王(FW=ボルシアMG/GER)
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
さらに記事では、「パリでチャンピオンになることを目ざすなら、JFAが24歳以上の3人を含むフルメンバーで臨むのは当然だろう」と見解を示し、チームの現状に照らし合わせて、オーバーエイジの候補者を挙げる。
「冨安健洋(アーセナル/ENG)、中山雄太(ハダースフィールド/ENG)、上田綺世(フェイエノールト/HOL)らは、センターバック、左サイドバック、攻撃面と、現在のチームの弱点を補うことができるだろう。ただ、ヨーロッパのクラブが彼らを手放すことがいかに難しいか、私たちは知っている」
パリ五輪の本大会に登録できるのは、18人とバックアップメンバーの4人のみ。熾烈なサバイバルで誰が勝ち抜くか、今後の動向に注目が集まる。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 12:43
23-24イングランド・プレミアリーグは4日、第36節の試合が行われ、首位アーセナル(Arsenal)は3-0でボーンマス(AFC Bournemouth)に快勝。2位マンチェスター・シティ(Manchester City)もアーリング・ブラウト・ハーランド(Erling Braut Haaland)が4ゴールを挙げてウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)に5-1で大勝し、勝ち点1差を維持した。
アーセナルはブカヨ・サカ(Bukayo Saka)のPKでハーフタイム直前に先制すると、70分にレアンドロ・トロサール(Leandro Trossard)が2点目、後半アディショナルタイムにデクラン・ライス(Declan Rice)が圧勝劇を締めくくる3点目を挙げた。
2003-04シーズン以来のプレミアリーグ制覇を目指すアーセナルは、これでリーグ4連勝を飾り、クラブ最多記録に並ぶ今季プレミアリーグ26勝目を挙げた。この後は12日にアウェーでマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と対戦し、19日の最終節でエバートン(Everton)をホームに迎える。
シティは12分にハーランドのPKで先制すると、35分にハーランドのヘディング、前半終了間際にハーランドの2本目のPKで追加点。53分にミスから相手に1点を返されたが、すぐさまハーランドがカーブをかけたシュートで今季公式戦36ゴール目を決めると、85分にフリアン・アルバレス(Julian Alvarez)がダメ押し点を挙げた。
シティはこれでリーグ6連勝とし、リーグ無敗を20試合に伸ばした。アーセナルとは勝ち点1差だが消化は1試合少なく、3連勝すれば前人未到の4連覇を自力で決められる。今後の日程は11日にフラム(Fulham)戦、14日にトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)戦、19日にウェストハム(West Ham)戦となっている。
下位では19位バーンリーFC(Burnley FC)が1-4でニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)に敗れた。残り2試合で残留圏内との勝ち点差は5に広がり、1年での2部逆戻りが近づいている。
17位ノッティンガム・フォレスト(Nottingham Forest)はすでに降格の決まっているシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)に3-1で勝利。財務規定違反による勝ち点4剥奪処分に対する異議申し立ての結果も関わってくるが、18位ルートン・タウン(Luton Town)との勝ち点差を3に広げ、残留へ向けて大きな一勝を挙げた。
チャンピオンシップリーグ(2部)は最終第46節の試合が行われ、イプスウィッチ・タウン(Ipswich Town)が22年ぶりのプレミア復帰を決めた。
イプスウィッチは2-0でハダーズフィールド・タウン(Huddersfield Town)に勝利。リーズ・ユナイテッド(Leeds United)が1-2でサウサンプトン(Southampton FC)に敗れたことと合わせて昇格が決まった。3部から2シーズン連続で昇格を果たしてのプレミア挑戦は、史上4クラブ目となる。
一方のリーズはノリッジ・シティ(Norwich City)とのプレーオフ準決勝にまわることになった。
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2024年05月05日 12:30
ラ・リーガではレアル・マドリードがカディスを3-0と下し2シーズンぶり36回目の優勝を決めた。
一方ライバルのバルセロナはジローナとの直接対決に敗れ3位に後退。シャビ・エルナンデス監督の退任騒動などがあり、満足なシーズンになったとは言い難い。
そんななか、バルセロナがエースFWのロベルト・レヴァンドフスキを放出し、リヴァプールのFWダルウィン・ヌニェスを迎えると英『THE Sun』が伝えた。
近年は財政状況の悪さに悩まされるバルセロナ。サラリーキャップの条件を満たし、再建を進めるには高額なサラリーを受け取る選手の放出が必要で、高給取りの1人であるレヴァンドフスキは放出候補となる。ヌニェスも給料が安いわけではないが、単純な額でいえばレヴァンドフスキの1/4ほどだと同紙は伝えている。
他にも多くの選手が今季終了とともに退団するだろうと見られており、選手を売却することで資金はできる。リヴァプールに取引の用意があれば、リヴァプールの提示額を満たせるとバルサ首脳陣は考えているようだ。
ヌニェスは重要な戦力の1人であり、そう簡単にリヴァプールが手放すとは思えないが、サラリーの面からも年齢の面からも退団濃厚なレヴァンドフスキの後釜は解決しなければならない問題だ。ウルグアイ代表FWがカタルーニャに向かうシナリオはあるのだろうか。
2024年05月05日 12:30
ハリウッド俳優のライアン・レイノルズらが買収したことで話題になった英4部のレクサムは来季の3部昇格を決めている。
2024年05月05日 12:00
プレミアリーグは最終盤を迎え、タイトルレースからはリヴァプールが脱落。アーセナル、マンチェスター・シティの一騎打ちとなっている。暫定首位アーセナルは勝点「83」、2位シティは勝点「82」と1ポイント差だが、シティは消化試合数が1つ少ない。
第36節ではアーセナルがボーンマスを3-0、シティがウルブズを5-1と破り、互いに一歩も引かなかった。どちらかがドローなどで勝点を落とした瞬間に終わるチキンレースとなっており、アーセナルは残り2戦、シティは3戦をすべて勝利することがタイトルへの唯一の道だ。
そんななか2クラブともに強豪との対戦を残しており、アーセナルがマンチェスター・ユナイテッドと、シティがトッテナムと当たる。皮肉なことに、ユナイテッドはアーセナルに勝てばシティのリーグ優勝を手助けすることになり、スパーズがシティに勝てばアーセナルにリーグ優勝を与えることになってしまう可能性が高い。ユナイテッドとスパーズにとって、自分たちが勝つことで宿敵にリーグタイトルを与えてしまうのは屈辱だ。
しかし、そんな状況であってもユナイテッドとスパーズは勝ちにくるはずだとジェイミー・レドナップ氏は『sky sports』で語った。
「シーズン最終日に、私は選手として同じ状況に置かれたことがある。しかし、プレイヤーとしての誠実さは常に問われるものだ」
「でも、勝ちたいんだよ! それは個人的な誇りだ。もし自分がマン・シティと対戦するトッテナムの選手だとしたら、ショーを披露したいと思うだろう。自分がなにかを持っているなら、ベストを尽くすだろう」
複雑な思いはあるだろうが、ピッチの中ではつねにベストを尽くすべきだとレドナップ氏は語った。今季のアーセナルとシティは卓越しており、残りの試合をすべて勝つだろうと予想する者も多いだろうが、そんな予想を覆して波乱を起こすほどの戦いを両チームには期待したいところだ。
2024年05月05日 12:00
昨季2部に降格するも1年でプレミアリーグ復帰を決めたレスター。4日に行われたブラックバーンとの最終戦には岡崎慎司も駆けつけていた。
今季限りでの引退を決めた岡崎は、2014-15シーズンに奇跡の優勝を成し遂げた当時のメンバーであるジェイミー・ヴァーディ、マーク・オルブライトン、ハムザ・チョードゥリーらと再会。盟友だったヴァーディとは熱いハグをかわすシーンも!Vardy & Shinji 🦊💙🏆 pic.twitter.com/KdoBeuer6A
— Sam Tewley (@SamualT3wl3y) May 4, 2024
これは胸熱…。
海外のファンたちも「ヴァーディだけでなく、岡崎とレオナルド・ウジョアも優勝チームにおいて本当に重要な存在だった」、「これはキュート。引退を決めた彼が想像以上の喝采を楽しむことを願う」、「岡崎は競り合うDFよりも背が低いことが多かったが、素晴らしい労働意欲を持っていた」、「岡崎、オルブライトン、ウジョア、マフレズ、ヴァーディ、モーガン、シュマイケル…なんて素晴らしいストーリーだっただろうか」などと反応していた。
岡崎慎司が一緒に闘った「最強同僚ベストイレブン」がすごい
なお、37歳になったヴァーディはリーグ5位となる18ゴールを叩き出し、プレミア昇格に大きく貢献している。
2024年05月05日 11:47
南野拓実が所属するモナコは現地5月4日に開催されたリーグ・アンの第32節で、最下位に沈むクレルモンとホームで対戦。4−1で一蹴し、2位を維持している。
この全4ゴールに関与する圧巻のパフォーマンスを見せたのが南野だ。まずはスコアレスで迎えた16分、ペナルティエリアの外でボールを収めると、右足を一閃。鮮やかゴラッソを叩き込み、先制点を挙げる。
【動画】南野拓実が自画自賛した圧巻ゴラッソ!
1−1に追い付かれて迎えた37分に、ブレール・エムボロの勝ち越し弾をプレアシストすると、57分にはDFに当たってアシストはつかなかったものの、主砲ウィサム・ベン・ヤーデルのゴールをお膳立てする。
そして87分、再びベン・ヤーデルへ絶妙のラストパスを送り、アシストをマークした。
躍動した南野について、現地メディアも高く評価。フランス紙『Le Figaro』は、「注目すべきパフォーマンス」「前線の太陽の男」と称賛した。
「上隅への見事なシュートで始まった日本人にとってのパーフェクトゲームで、チームはすぐにリードした。 彼は、パートナーへ理想的なパスを提供しながら、前半でさらに2つのチャンスを作り出した」
また、『FOOT MERCATO』は「ミナミノは20メートルの位置で完璧なシュートを放った」とスーパーな先制点を称えている。
キレキレの日本代表アタッカーは、これで今シーズンの成績は9ゴール6アシストとなった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 11:33
MLSのインテル・マイアミでプレーするリオネル・メッシ。
2024年05月05日 11:32
「正直、危機感しかない」と日本サッカー協会の山本昌邦ナショナルチームダイレクターが語った通り、AFC U-23アジアカップ前は下馬評の低かったU-23日本代表。その彼らが大いなる苦境を乗り越え、8大会連続五輪の切符を獲得。さらにアジア王者に輝くという偉業を達成したのだ。
5月3日の決勝ウズベキスタン戦、序盤から劣勢を強いられた。スコアレスのまま延長にもつれ込むかと思われた後半アディショナルタイム、途中出場の山田楓喜が大仕事をやってのける。高井幸太のインターセプトから藤田譲瑠チマ、荒木遼太郎を経由してボールが渡った瞬間、背番号11はやや遠目の位置から迷うことなく左足を一閃。ゴール右隅に鋭い決勝弾を叩き込んだのである。
「点を取る時って、あまりシュートシーンを覚えてないんですよ(笑)。たぶん、ゴールだけを見て、振り抜く形で決めたんだと。それが良かったかなと思います。自分はこういう大舞台で決めるために、常に腐らず準備してきたので、当然の結果かなと思ってますし、日本代表を優勝に導けたことをすごく嬉しく感じます」
4日深夜の帰国直後、山田は改めて歴史的ゴールの瞬間を振り返った。4月25日の準々決勝カタール戦の先制点もそうだが、彼の左足の迫力と精度は突出しており、見る者を大いに魅了する。「日々の練習の積み重ね」と本人は自信をのぞかせるが、職人気質なところは、レフティの先人・中村俊輔と重なって見える。「“中村俊輔2世”みたいな言われ方をしますけど、やっぱり自分は誰かの後釜じゃなくて、“山田楓喜”を見ていただきたいというのはあります。俊輔さんのような素晴らしい左足の持ち主と比べられるのは嬉しいけど、僕は全く別の選手だし、全く違う特徴を持っているので」と彼は語気を強める。
そういった強気の姿勢は、この若武者の魅力。新レフティモンスターは今、一気に階段を駆け上がろうとしているのだ。ご存じの通り、山田は京都サンガF.C.のアカデミーで育った生え抜き選手。2020年にトップに昇格し、4シーズンを過ごして今季は東京ヴェルディへの期限付き移籍を決断した。京都時代はコンスタントに出番を得られなかったが、新天地では開幕から右FWの定位置を確保。6試合に出場し、2本の直接FKを含む3ゴールをゲット。凄まじいスタートダッシュを見せている。
「今年の目標として『自分の価値を高めて、どんどん名を売っていく』ということを、移籍した時から決めてました。これから山田楓喜をどんどん世界に知らしめていかないといけないんで、今はまだ途中。何も満足していないので、本当にこれからという感じですね」と彼は語っていたが、今大会は知名度を上げる絶好の機会になったはず。山田家の長男に代々つけられるという「喜」の字のように、多くの人々に喜びを与える好パフォーマンスを披露した山田は、プロフットボーラーとしての価値を一段階、引き上げたのは間違いないだろう。
とはいえ、大事なのはここから。東京Vに戻って活躍し続けなければ、約2カ月半後のパリ五輪行きは叶わない。実際、パリ世代の2列目は最大の激戦区だ。同じレフティでFKを蹴れる久保建英の参戦も想定されるだけに、キャラクターが少し被る山田が18人枠に滑り込める保証はないのだ。
「五輪はロンドン、リオ、東京とずっと見てきましたし、4年に一度の祭りみたいな大会。もちろんその舞台には立ちたいです。だけど、あまり意識しすぎず、これから一歩一歩、成長していくことが、何よりも大事だと思ってます。五輪代表争いに関しても、周りと比べても仕方ない。選ばれる選ばれへんに関係なく、そこがゴールじゃないし、まだまだこの先、サッカー選手としてのキャリアは続いていく。最終的に誰よりも活躍してる自信はあるので、高みを見据えてこれからまた成長していきたいなと思います」
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2024年05月05日 11:30
マンチェスター・シティのフィル・フォーデンがイングランド国内のフットボール記者協会(FWA)の年間最優秀選手賞を受賞したという事実は、今季のプレミアリーグとFAカップの二冠を視野に入れているマンCの強さを証明するものだ。そして、その事実は今夏にドイツで開催されるEURO2024において、イングランド代表が優勝予想の大本命たる所以にもなっている。
フォーデンに加えて、レアル・マドリードに移籍した1年目からラ・リーガとチャンピオンズリーグの二冠を目指すチームの中核として活躍し、史上最多票でのゴールデンボーイ賞を受賞したジュード・ベリンガム、ドイツのブンデスリーガで現在2位と10ゴール差をつけて得点王に立っているハリー・ケインと、イングランド代表はドイツ、スペイン、イングランドの3つのリーグのMVP級の選手を擁している。加えて、世界屈指の守備的MFであるデクラン・ライスや、ブカヨ・サカ、コール・パルマーなど錚々たる面々を招集予定だ。
監督のガレス・サウスゲイトの判断に注目が集まる点としては、左サイドにフォーデンを置くのか、それともレアル・マドリードでより深い位置でのプレイが可能になったベリンガムを一列下げるのか。ケインの後ろにフォーデンとベリンガムのどちらを配置するのかという問題だろう。また、右サイドにパルマーとサカのどちらを置くべきかという議論もファンの間で白熱するトピックの一つだ。そしてジャック・グリーリッシュや、コナー・ギャラガー、コビー・メイヌーなど他国であれば不動の地位に立つであろう選手たちも、イングランド代表では誰かがベンチに座ることが必要となってくる。
最高級のピースが集まり、優勝が至上命題となっているイングランド代表で指揮官はどのような選択をするのか。サウスゲイト監督には多くの選択肢があり、これらの選択がイングランド代表の大会結果に大きな影響を与えることだろう。
2024年05月05日 11:03
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、カタールで開催されたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の決勝でウズベキスタンと対戦し、1−0で勝利。4大会ぶり2度目の優勝を果たした。
大会終了後、ブラジルメディア『globo』も大岩ジャパンの戦いぶりを総括。日本通で知られるティアゴ・ボンテンポ記者は、「前世代ほどの才能はないかもしれないが、弾力性と集中力のある守備で、競争力のあるチームであることを示した」と記す。
個々で見れば、トップ3には守備的な選手を選出。藤田譲瑠チマ、小久保玲央ブライアン、高井幸大の名を挙げ、それぞれ次のように評した。
■藤田
「大会MVPに選ばれたキャプテンは、先発出場したすべての試合で活躍し、特に準決勝では2アシストを記録して輝きを放ち、決勝でも素晴らしいパフォーマンスを見せた。ディフェンシブなミッドフィルダーでありながら、プレーを素早く読み、良い位置にいる味方を見つけて、迅速なファーストパスでチームを前進させる。ワタル・エンドウの後継者として長期的に活躍するために、必要なものをすべて持っている」
■小久保
「ベンフィカの第3GKであり、2部のBチームでしかプレーしたことがなく、あまり話題になっていなかった。だが、中国戦での僅差の勝利でも、そして決勝戦でも、彼はピッチ上で最高の選手だった。ザイオン・スズキとのレギュラー争いは熾烈を極めそうだ」
■高井
「チーム最年少ながら、チーム最高のセンターバックである。日本が最も苦手とするエリアで全試合に出場し、安定した守備を披露した。身長(193センチ)もさることながら、球際のクオリティも高い。ウズベキスタン戦の決勝ゴールは、彼のタックルから生まれたものだった」
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
一方で、攻撃陣にも言及。「攻撃面で最も輝いたのは、右サイドでプレーする左利きのウインガーで、京都サンガから東京ヴェルディに期限付き移籍しているフウキ・ヤマダだ」とし、こう続ける。
「決勝でゴールを決めただけでなく、準々決勝のカタール戦、負ければ挽回の可能性がない、今大会で最も重要な試合で勝利への道を切り開いた。ヤマダはフリーキックの名手でもあり、今季のJリーグで唯一、フリーキックから2得点を挙げている。セットプレーで脅威となるような選手が日本にいるのは久しぶりだ」
抜群の勝負強さと、FKという“飛び道具”を武器にするレフティは、パリ五輪本大会でも活躍することができるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 11:00
プレミアリーグ第36節でマンチェスター・ユナイテッドとの対戦を控えているクリスタル・パレス。
2024年05月05日 10:11
レアル・マドリードに所属するベルギー代表GKティボー・クルトワがカディス戦を振り返った。4日、クラブ公式サイトが同選手のコメントを伝えている。
ラ・リーガ第34節が4日に行われ、レアル・マドリードとカディスが対戦した。試合は、前半からレアル・マドリードが主導権を握ってスコアレスのままハーフタイムを迎えると、51分にブラヒム・ディアスが先制点をマーク。68分にはジュード・ベリンガムが追加点を奪い、後半アディショナルタイムにもホセルが勝負を決める3点目を挙げた。結局、試合は3−0でレアル・マドリードが勝利を収め、遅れてキックオフしたバルセロナがジローナに敗れたことで、4試合を残しながらのリーグ優勝が確定した。
今シーズン開幕前に左ひざ前十字じん帯を断裂する重傷を負い、戦列復帰が近づいていた3月19日に右ひざの内側半月板を断裂したことで、再度離脱していたベルギー代表GKティボー・クルトワ。カディス戦で先発した同選手は、「勝利とクリーンシートに満足している。シーズンを通して戦ってきた末の勝利だ」と白星奪取を振り返り、「レアル・マドリードの選手だと感じられるのはとても嬉しいことだし、今日はファンからたくさんの愛情をもらったからなおさらだ。いつも感謝しているよ」と復帰の喜びと感謝を口にしている。
また、「予定では3月にトレーニングマッチをするはずだったが、残念ながら半月板を切ってしまって、今はチームと一緒に練習しているだけ。11対11の試合は9カ月ぶりだった」と明かしつつ、「でも気分は良かったし、スペースもよく読めた。忘れてはいなかったね。パスは少し慣れる必要がある」と手応えと課題を告白。最初の負傷から268日が経過しての復帰に対しては、「この日を何度も想像していた。最初はシーズンが終わったと思った」と当時を回想しつつ、「復帰の可能性をカディス戦に合わせていたが、とても調子が良かったから前倒しすることもできた。この不運で、今シーズンプレーできるかどうかわからなかったが、チームを助けるために必要な場合に備えてここにいる」と力強く語った。
2024年05月05日 10:00
シュトゥットガルトは4日に行われたブンデスリーガ第32節でバイエルン・ミュンヘンを3-1で撃破した。伊藤洋輝は左サイドバックとしてフル出場で勝利に貢献している。
『Stuttgarter Zeitung』は「マクシミリアン・ミッテルシュタットの欠場により、日本人DFは左SBに移動。出場停止の同僚に比べて前への推進力は劣っていたが、後方で堅実な仕事、優れたポジショナルプレー、ランニングの高い意欲を見せた。ハイライトシーンは少なかったが、いいパフォーマンス」として3点の評価を与えていた。
『Sky』によれば、シュトゥットガルトがホームでバイエルンに勝つのはほぼ17年ぶりだとか。これで残り2試合で2位バイエルンと3位シュトゥットガルトとの勝点差は2ポイントに。Optaによれば、シュトゥットガルトはクラブタイ記録となるシーズン21勝目を記録。獲得勝点は16位だった昨季よりもすでに34ポイント増えており、これはブンデス記録となるものだそう。
昨季は降格寸前だったが、来季はUEFAチャンピオンズリーグに出場することになる。セバスティアン・ヘーネス監督も「今季経験できたことについてチームを代表して感謝したい。言葉では言い表せないほどだ!」と歓喜していた。
伊藤も…日本代表、2024アジアカップで評価を下げた5名
一方、バイエルンはレアル・マドリーとのCL準決勝2ndレグを前にラファエル・ゲレイロとエリック・ダイアーが負傷。ダイアーは頭部裂傷だが、ゲレイロは松葉杖姿になっており、トーマス・トゥヘル監督は「ラファは2ndレグを欠場するだろう。とても苦々しい」とこぼしていた。
2024年05月05日 09:28
2024年5月3日にFC町田ゼルビアが柏レイソルを2-0で破った試合、躍動したのは町田の47番、荒木駿太だ。今季リーグ戦初スタメンのアタッカーは2トップの一角を任されると、鋭い飛び出しと果敢なチェイシングで存在感を示す。 そして9分に見事なお膳立てからオ・セフンの先制弾をアシストし、さらに69分にはナ・サンホのクロスにヘッドで合わせて貴重な追加点を奪った。試合後、1ゴール・1アシストと活躍した荒木は次のようなコメントを残している。「U-23代表の試合はチェックしていて、とても刺激を受けました。彼ら(藤尾翔太と平河悠)がいなくても勝てることを証明して、ふたりには申し訳ないけど戻ってきてもポジションはないぞ、そんな気持ちでやってきました」 そんな荒木について、「たいしたことはない」と意外な反応を示したのが昌子源だ。「特別に足が速いわけでもヘディングが強いわけでもない」
それでも昌子源は「でも」と続ける。「相手の嫌なことを分かっている。1点目のクイックなんて、あいつひとりの個人プレーですよ。得点シーン以外にも何回もロングスローで裏に抜けたり、あれだけで相手のラインは瞬間的に下がるので、ああいうのがあいつの良さかな。みんなから愛されているキャラで、良い選手ですよね。翔太も、悠も帰ってくるし、ここで奮起しないといけないという想いでやっていたと思います」 「たいしたことはない」と言ったのは、これで満足するなという昌子なりの檄なのかもしれない。取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長) 【記事】日本が2016年以来4大会ぶりのアジア王者に! 後半ATの山田弾&GK小久保のPKストップでウズベキスタンを1−0撃破、パリ五輪GSの対戦国も決定【U-23アジア杯/決勝】