2023年03月26日 20:47
日本サッカー協会は3月26日、前田大然が怪我のために日本代表を途中離脱することを発表した。 25歳の韋駄天ストライカーは、スコットランドの名門セルティックで古橋亨梧、旗手怜央と共に主力を担い、今季はここまで10得点・6アシストをマーク。日本代表でも攻撃の中心の1人として期待されたが、別メニュー調整が続き、24日のウルグアイ戦(1−1)もベンチ入りはしたものの、出番はなかった。 一足先にクラブに戻る前に、報道陣の取材に応じた前田は、決断を下すまでの経緯をこう明かした。「ここでやるよりはチームに帰って、リーグ戦に備えたほうがいいと。もちろん出るつもりで来ていたし、できるという感覚もあったので。でも先のことを考えて、ここで無理する必要はないかなと」 第二次森保ジャパンの初陣となったウルグアイ戦では、ボランチが両CBの間に落ち、両SBが内側にポジションを取る新たな戦術を取り入れた。前田は「チームが新しいトライをしているなかで、練習や試合には出られなかったけど、どういうのをやるのか認識できたので良かった」と語る。「やっぱりここに来ないと得られないこともあるし、日本のトップの選手が来ているので、刺激を貰った。今回は試合に出られなかったけど刺激を貰えたので、チームでしっかりまた良いパフォーマンスをして戻ってこられるように頑張りたい」 セルティックはリーグ連覇に向け、首位を快走中だ。前田はコンディションを万全にしたうえで、再びタイトルに導く活躍を見せ、次の代表活動にはスケールアップした状態で参加できるか。取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)【PHOTO】日本代表のコロンビア戦出場17選手&監督の採点・寸評。MOMは…
2024年04月30日 15:17
現地時間28日に行われたプレミアリーグ第35節でアーセナルはトッテナムと対戦し、3−2で勝利した。
今シーズン2度目のノースロンドン・ダービーは手に汗握る接戦となった。敵地に乗り込んだアーセナルは前半だけで3点を先行するも、64分にスペイン代表GKダビド・ラヤのキックミスから1点を返されると、84分には韓国代表FWソン・フンミンにPKを沈められ1点差に。その後はトッテナムの猛攻にさらされたものの、最後まで集中力を切らさず、3−2で試合を締め括った。苦しみながらも勝ち点「3」を獲得したアーセナルは暫定首位の座をキープしている。
勝敗を分けたのはセットプレーだと言っても過言ではないだろう。アーセナルの先制点となったデンマーク代表MFピエール・エミール・ホイビュルクのオウンゴール、3点目のドイツ代表FWカイ・ハフェルツのヘディングシュートはいずれもCKから生まれたもの。対するトッテナムアルゼンチン代表DFクリスティアン・ロメロがセットプレーから2度決定機を迎えており、20分にはイングランド代表MFジェームズ・マディソンのFKに合わせたヘディングシュートが身右ポストを叩いている。仮にこれが決まって同点に追い付いていれば、少なくとも試合展開は異なるものとなっていただろう。
アーセナルがセットプレーに強いのは今節に限った話ではない。イギリスメディア『スカイスポーツ』によると、今シーズンのアーセナルはPKを除いたセットプレーから合計22ゴールをマークしているが、これはリーグ最多の数字。また、セットプレーから喫した6失点も今シーズンのリーグ戦における最少の数字となっている。
とりわけCKで強みが発揮されており、ここまで挙げた16ゴールは2016−17シーズンのウェストブロムウィッチと並んで、プレミアリーグの1シーズンにおける最多記録となっている。イングランド代表FWブカヨ・サカと同MFデクラン・ライスのキック精度が高いのは言うまでもないが、イングランド代表DFベン・ホワイトが相手GKの動きを制限したり、ブラジル代表DFガブリエウ・マガリャンイス、フランス代表DFウィリアン・サリバ、ハフェルツが敢えてオフサイドポジションに陣取ったりするなど、得点の可能性を高めるための多様な工夫がなされており、ショートコーナを含めたバリエーションは豊富だ。
これを主導しているのがセットプレーコーチを務めるニコラス・ジョバー氏。かつてモンペリエのアナリストやブレントフォードのコーチを務めた42歳のフランス人は、マンチェスター・シティ時代に仕事を共にしたミケル・アルテタ監督の誘いを受けて、2021年夏にアーセナルへ加入。すると、ジョバー氏の着任初年度からアーセナルのセットプレーは大幅に改善され、得点数はその前のシーズンの「6」から「16」まで増加した。
アルテタ監督は同氏の就任直後に「彼の専門知識は我々にとって信じられないほど有益で価値がある」とコメントしていたが、その言葉通り、ジョバー氏の編み出すセットプレーはアーセナルに多くの勝ち点をもたらしている。
長かった2023−24シーズンも残りわずか。20年ぶりのリーグ制覇を目指すアーセナルの戦い、そしてセットプレーに注目だ。
2024年04月30日 14:48
現地時間4月29日、U-23イラク代表はカタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準決勝で、大岩剛監督が率いるU-23日本代表と対戦。0−2で敗れた。
中東メディア『winwin』は試合後、イラクの3選手のコメントを紹介。それぞれ日本戦を振り返り、次の3位決定戦に向けての意気込みを口にしている。
MFザイド・イスマイル
「怪我で欠場した選手がイラクのレベルに影響を及ぼした。我々はいくつかのチャンスを逃し、幸運に恵まれなかった。しかし、インドネシアに勝てばパリ五輪に出場できるという希望がまだ残っている。
次は母国のファンを喜ばせるつもりだ。生きるか死ぬかの戦いであり、我々にとっては最後のチャンス。日本に負けたことで、自分たちのプレーには満足していないが、自信を持っている」
【動画】細谷が鮮烈フィニッシュで2戦連発弾&荒木が華麗な連係から追加点
GKフセイン・ハサン
「日本戦の結果を乗り越えなければいけない。次のインドネシア戦は必ず勝つ。この試合は我々にとって最も重要だ。イラクは目を覚ます必要があり、自信を取り戻せることを楽しみにしている。日本は非常に強い相手なので、負けるのは仕方ない。にもかかわらず、我々は後半、彼らの脅威を抑えることができた」
MFブルンド・アザド
「イラクは(日本戦の)後半にプレーを改善できた。僕たちは決定力を欠いていただけだ。今はインドネシアとの対戦に集中している。勝利はもちろん、イラクのファンを魅了するためにプレーする」
パリ五輪の出場権がかかるイラク対インドネシアの3位決定戦は、日本時間で5月3日の0時30分にキックオフ予定。敗れたほうが、大陸間プレーオフでアフリカのギニアと対戦する。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月30日 14:42
23-24スペイン1部リーグは29日、第33節の試合が行われ、2位FCバルセロナ(FC Barcelona)はロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)のハットトリックなどでバレンシア(Valencia CF)を4-2で下した。
バルセロナはフェルミン・ロペス(Fermin Lopez)のゴールで先制した後、ウーゴ・ドゥロ(Hugo Duro)の得点とペペル(Jose Luis Garcia Vaya)のPKで逆転を許したが、前半終了間際にGKギオルギ・ママルダシュビリ(Giorgi Mamardashvili)がハンドで退場し10人になった相手に対し、後半にレワンドフスキがハットトリックを達成して打ち合いを制した。
これでバルセロナは残り5試合で首位レアル・マドリード(Real Madrid)との勝ち点差11をキープし、レアルが次節のカディス(Cadiz CF)戦で自力で優勝する可能性はなくなった。ただし、次節バルセロナが勝ち点2差で3位につけるジローナ(Girona FC)との一戦に敗れた場合は、レアルの優勝が決まる可能性がある。
敗れたバレンシアは、来季の欧州カップ戦出場を目指す中で8位につけている。
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2024年04月30日 14:13
五輪切符の懸かった準決勝は、今大会最高のチームパフォーマンスを見せる試合となった。
2024年04月30日 13:56
サッカーイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するブラジル代表DFチアゴ・シウバ(Thiago Silva)が29日、今季限りでの退団を発表した。クラブの公式ウェブサイトに投稿された動画で、涙ながらに「夢」の4年間だったと話した。
39歳のシウバは、2020年8月にフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)からフリーで加入。チェルシーでは公式戦通算151試合に出場し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)、クラブW杯(FIFA Club World Cup)、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup)のタイトル獲得に貢献した。
シウバは「チェルシーは自分にとって大きな意味がある。1年だけのつもりで来たのに、結果的に4年間も過ごすことになった。自分だけでなく、家族にとってもそうだ」「息子たちもチェルシーでプレーしているから、チェルシーの一員であることは大きな誇りの源だ。多くの選手が一員になることを願う常勝クラブで、彼らがキャリアを続けられることを願っている」と話した。
さらに、「この4年間、ここでやってきたこと全てにおいて全力を尽くしたと思う。しかし、残念ながら何事にも始まりがあり、中間があり、終わりがある。さようならという言葉は、去って戻らない人々のためにある。自分はいつか戻ってくるつもりだ。別の役割になろうとも、近い将来ここに戻ってこられるように、扉を開いておきたい」と続け、「間違いなく夢だった。世界屈指のビッグクラブで、これほど偉大なことを成し遂げ、チャンピオンズリーグというプロ最高のタイトルを獲得できるとは夢にも思わなかった」と語った。
ブラジル代表で通算113キャップを記録しているシウバは、今季チェルシーで公式戦34試合に出場している。しかし、27日のアストン・ビラ(Aston Villa)戦で鼠径(そけい)部を負傷し、これがチェルシーでは最後の試合になる可能性がある。
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2024年04月30日 13:55
今シーズン限りでアスレティック・ビルバオを退団する主将MFイケル・ムニアインが、ファンとクラブに向け手書きでのメッセージを送った。29日、クラブ公式サイトが映像付きで、その様子を伝えている。
現在31歳のムニアインは、アスレティック・ビルバオの下部組織から2009年7月に16歳7カ月11日の若さでトップチームデビュー。クラブの公式戦最年少出場記録を樹立し、以降は最年少得点記録も更新して同年12月にプロ契約を締結した。その後はワン・クラブ・マンとしてプレーを続け、これまでクラブ歴代2位となる公式戦557試合に出場し、75ゴール57アシストを記録。今月6日には悲願のコパ・デル・レイ(国王杯)優勝を成し遂げ、24日に今シーズン終了後の退団を発表した。
12歳でアスレティック・ビルバオの下部組織に入団してから、約20年間を“ロス・レオネス”に捧げてきたムニアイン。前主将であるマルケル・スサエタ氏からの腕章継承や2度のスーペルコパ・デ・エスパーニャ優勝、そして2度の前十字じん帯の大ケガに主要大会では5度の準優勝と、クラブと苦楽をともにした“王様”がペンを片手に別れの手紙を綴った。
「別れはカップ戦の決勝のPKのようなものだ。ためらってはいけない」
「言葉を受け取り、慎重に置き、足場を固め、6歩後退し、前進し、心を込めて書く。その言葉は『ありがとう』だ」
「エスケリック・アスコ(バスク語で“どうもありがとう”)」
「愛しい、愛しいアスレティック。僕はあなたのことをいつまでも愛している」
イケル・ムニアイン
2024年04月30日 13:37
米国サッカー連盟(USSF)とメキシコサッカー連盟(FMF)は29日、2027年女子W杯(FIFA Women's World Cup 2027)の共催招致の立候補を取り下げ、31年大会の招致を目指す意向を発表した。
国際サッカー連盟(FIFA)は、来月17日にタイ・バンコクで開かれる総会で27年大会の開催地を決める投票を行う予定だったが、あと数週間に迫ったタイミングでの電撃決定となった。
これで招致に名乗りを上げているのは、3か国での共催を目指すドイツ・ベルギー・オランダと、単独開催のブラジルだけとなった。
米国では24年にコパ・アメリカ(2024 Copa America)、25年にクラブW杯(2025 FIFA Club World Cup)、26年にはメキシコ、カナダと共催するW杯(2026 World Cup)が控えている。28年にはロサンゼルス五輪もあり、27年女子W杯の招致が成功していれば、すでに過密な北米のカレンダーに新たな大規模スポーツイベントが追加されることになっていた。
USSFは、31年まで待つことで、主催者側に計画を立てるための余裕が生まれ、さらに26年の男子W杯での教訓も得られると説明した。
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2024年04月30日 13:00
イラク代表は現地時間4月29日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準決勝で、大岩剛監督が率いるU-23日本代表と激突した。
2024年04月30日 12:45
2012年からドルトムントでプレーしてきたマルコ・ロイス。
クラブ史上4位となる423試合出場、史上2位となる168得点を記録しているレジェンドだ。34歳になった彼の契約は今季限りとなっており、去就が注目されている。
ロイスは先発機会が減っているが、『Sports Bild』によれば、レギュラーでなくなっても心にあるのはドルトムントだという。ただ、首脳陣は契約を延長しない方針だとか。そんなロイスは何度もドルトムントへの忠誠を貫いてきた。
2012年にボルシアMGから移籍した際、バイエルン・ミュンヘンも獲得を熱望していた。当時のユップ・ハインケス監督はロイスを自宅に招待して、コーヒーとケーキを振る舞って説得を試みた。だが、ロイスの心はドルトムントに決まっていたとか。
また、2014年にはPSGが獲得に乗り出す。PSGのナセル・アル・ケライフィ会長の息子がサッカーゲーム『FIFA』でロイスを愛用していたこともあり、PSGは獲得に躍起だったとか。ただ、ロイスはドルトムントでの年俸500万ユーロ(8.3億円)の3倍の給与を提示されても、首を縦に振らなかったそう。
当時、ロイスとドルトムントの契約解除料は2500万ユーロ(42億円)という格安に設定されていたため、オファーが絶えなかったという。PSGは2015年にも年俸2000万ユーロ(33.5億円)を提示してロイス獲得に再挑戦した。
さらに、レアル・マドリーも興味を示していたが、ロイスはずっと応援していたバルセロナと交渉。具体的な交渉が行われ、ロイスもゴーサインを出し、あとはサインするだけだった。だが、ロイスは翻意し、ドルトムントと2019年まで契約を延長することを選んだ。
そして、2018年にはジョゼップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・シティがロイス獲得を熱望。年俸2300万ユーロ(38.5億円)を提示したものの、ロイスはまたドルトムントを選んだという。
魅惑の大型移籍を断って、忠誠を誓い続けた8人の戦士
ドルトムントはPSGとのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝を控えているが、ロイスの去就も注目される。
2024年04月30日 12:41
プレミアリーグに新たな財務規定が導入される可能性があるようだ。29日、『BBC』や『ガーディアン』など複数のイギリスメディアが伝えている。
今回の報道によると、プレミアリーグに所属するクラブの最新会合にて、各クラブに一律の支出上限を設けるという財務規定の導入が議題になったとのこと。リーグ側が提案した計画の策定について、16クラブが賛成票を投じたようだ。マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アストン・ヴィラは反対し、チェルシーは投票を棄権した模様。6月の年次総会にて具体的な案が各クラブに提示され、承認が得られた場合には2025−26シーズンから導入される見込みだという。なお、最新会合では賛成票が過半数を占めたものの、現時点で合意が成立する確証はないと『ガーディアン』は指摘している。
各メディアが報じた新たな財務規定の内容とは、賃金や移籍金、代理人手数料といった各クラブの支出に上限を設けるというもの。上限額の設定において鍵を握るのが、プレミアリーグが管理する放映権料と商業的契約を合わせた収入の最低金額。この収入が最も少なかったクラブの金額を基準とし、支出上限はその4倍から5倍に設定されるようだ。因みに、2022−23シーズンのプレミアリーグにおいて、テレビ収入が最も少なかったのはサウサンプトンで、その金額は1億360万ポンド(約204億円)だったという。
プレミアリーグでは現在、過去3シーズンの損失額の上限を1億500万ポンドに制限する「収益と持続可能性に関する規則(PSR)」が採用されている。今シーズン中にはエヴァートンとノッティンガム・フォレストがこの財務規定に違反したとして、勝ち点を剥奪された。しかし、『BBC』によると、現地では「PSRが収益の多いクラブを優遇している」との批判の声も挙がっているという。
なお、プロサッカー選手協会(PFA)は支出上限を設ける財務規制について「さらなる詳細を待つ」と前置きしつつ、「選手の給与に『厳しい』上限を設けるいかなる措置にも反対することを常に明確にしている」との見解を示しているようだ。
2024年04月30日 12:35
ラツィオでの去就が注目されている鎌田大地。
マウリツィオ・サッリ前監督のもとでは控えに降格していたが、イゴール・トゥドール新監督は先発として起用している。
鎌田とラツィオとの契約は1年で、選手側に延長オプションがあるとされている。
『Il Messaggero』によれば、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は「監督は彼をかかわらせ、将来に向けた軸にしている。いま、彼はラツィオに残るか決断しなければいけない」と話したそう。
adidasと契約していないのに「日本代表の10番」をつけた8名
ラツィオは残り4試合で今季を終える。鎌田は5月末までにオプションを行使するか否かを決めなければいけないとも伝えられているが、果たして。
2024年04月30日 12:30
ACミランは今夏の移籍市場で、守備の要となる選手の獲得に焦点を当てているようだ。
2024年04月30日 12:27
中盤を支配したキャプテンは試合後も見事な振る舞いをみせた。
U-23日本代表は現地4月29日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準決勝でU-23イラク代表と対戦し、2−0で快勝。決勝へ駒を進め、同時にパリ五輪への出場権も獲得した。
長い時間、主導権を握り、イラクを圧倒した試合で、特筆すべきは藤田譲瑠チマのプレーだろう。3−4−3のイラクに対し、日本は4−3−3。中盤の中央のエリアで、相手はダブルボランチの2枚だけだが、日本は藤田、松木玖生、荒木遼太郎の3人で、数的優位だった。
大岩ジャパンの攻撃時、相手のダブルボランチは引いて構え、インサイドハーフの松木と荒木を見るので、常に藤田がフリーの状態に。彼にこれだけ大きく空いた中央のスペースで自由を与えてしまったのが、イラクの敗因のひとつと言えるだろう。
【PHOTO】U-23日本代表のイラク戦出場16選手&監督の採点・寸評。藤田が圧巻の2アシスト、安定感抜群の高井も高評価
藤田はボールを持てば、正確なキックを武器に、前へ効果的な縦パスやラストパスを供給。細谷真大の先制点をお膳立てした正確なロングボール、荒木遼太郎の追加点をアシストしたワンタッチパス、どちらも圧巻だった。
チームを牽引する主将が魅せたのはプレーだけではなかった。試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチに倒れ込み、悔しさを露わにしたイラクの選手たち一人ひとりに声をかけ、手を差し伸べていた。
思い返せば今大会、出場がなかった試合ではベンチで90分間、唯一立ち続け、選手たちを鼓舞していた藤田。ピッチ外での振る舞いも含め、チームになくてはならない、最高のリーダーだ。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月30日 12:25
虫垂炎を手術したことで離脱していたフォルトゥナ・デュッセルドルフの田中碧。
27日のドイツ2部第31節シャルケ戦で復帰すると、投入からわずか4分で同点ゴールを叩き出し、試合を1-1の引き分けに持ち込んだ。
フォルトゥナ・デュッセルドルフは残り3節で3位につけている。『Bild』は、「フォルトゥナは田中のおかげで順位浮上。この日本人は試合を完全にコントロールした。常にプレーに絡み、素晴らしいパスを供給し、守備も万全だった」とその活躍を讃えていた。監督やチームメイトたちも彼を絶賛してやまなかったそう。
ダニエル・ティウヌ監督「碧は我々のゲームチェンジャーだ。彼は状況を変えるチャンスを与えてくれた。彼のおかげでプレッシングを破ることができたし、動きが増えて状況を解決できた」
FWフィンセント・フェルマイ「すごいよ!彼はサッカーを愛しているし、常にボールを欲しがるし、常にセカンドボールを拾う。碧はこのチームにとってすごく重要だし、僕ら全員が彼の能力を分かっている」
2部上位2位までが自動昇格し、3位は昇降格プレーオフに臨む。現時点でフォルトゥナと4位ハンブルガーSVとの勝点差は4。
なぜか日本代表の森保監督が頑なに招集しなかった5名
同紙では「フォルトゥナがブンデスリーガでプレーする可能性は高くなったが、田中(契約は2025年まで)がもっと長くデュッセルドルフに留まる可能性もある」とも伝えている。
2024年04月30日 12:19
大岩ジャパンの充実ぶりに、他国からも注目が集まっている。
現地4月29日、大岩剛監督が率いるU-23日本代表はカタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準決勝でイラクと対戦。難敵との大一番を2−0で制し、8大会連続となるオリンピック出場権を手にした。
28分に、エース細谷真大の巧みな反転シュートで先制した大岩ジャパンは、42分にも1点目をアシストした藤田譲瑠チマのパスを受けた荒木遼太郎がネットを揺らして、リードを広げる
その後も何度もチャンスを創出しながら、後半に攻勢に出たイラクを堅守で抑え込んだ。
【PHOTO】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを特集!
日本の決勝進出にグループステージで同組だった中国のファンも興味津々のようだ。勝利を伝えた中国メディアの記事やウェイボー(中国版X)の投稿には、次のようなコメントが寄せられた。
「日本が優勝だ」
「日本は一歩先を行っている」
「ブンデスリーガの福田(師王)もラ・リーガの久保(建英)もいないのに」
「日本が決勝に進出したのは驚くことではない」
「最も強力なU-23の日本人選手は、過去6試合で6ゴール・4アシストを記録した鈴木唯人だ」
「このチームでオリンピックに出場できるのは8人だけと予想される」
招集できなかった欧州組も多数いた中での順当な出場権獲得に、驚嘆の声が上がっている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部