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2022年12月02日 06:15
現地12月1日、カタール・ワールドカップのグループE最終戦が行なわれ、日本代表は大国スペインと戦い、2−1の逆転勝利を収めた。通算2勝1敗の勝点6でグループ首位通過を果たし、2大会連続のベスト16進出を決めた。 もうひとつのカードでコスタリカを4−2で撃破したドイツだったが、勝点4でスペインと並びながら得失点差で劣ったためグループ3位が確定。こちらは2大会連続のグループステージ敗退の憂き目に遭った。 ドイツのサッカー専門誌『Kicker』は速報ページで日本vsスペイン戦を次のようにレポートした。「大会前に誰がこのような結末を予想しただろうか。日本はドイツ戦と同じように、後半に入ってからペースを掴んで、あっという間に2得点を挙げてスコアをひっくり返した。スペインが終始主導権を握ったが最後はスタミナが切れ、パスワークにも切れがなくなってしまったのだ。日本は選手全員が自陣に籠って守備を固め、最後までリードを守り切った。 そんな馬鹿な……と呟いても、これが過酷な現実だ。まさに、サムライがドイツを蹴落としたと言っていいだろう。終わってみれば初戦の躓きがすべてだったのだ」 グループEを首位通過した日本は、ラウンド・オブ16でクロアチアと対戦する。現地12月6日、日本時間の24時キックオフだ。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【ゴール動画】大国スペインに世紀の番狂わせ! 堂安律&田中碧のメモリアルゴールをチェック!
2024年04月29日 17:07
監督交代で事態が好転しただけではない。鎌田大地はラツィオで中心的な存在となりつつある。
イゴール・トゥドール監督の就任後、鎌田はセリエAの5試合すべてでスタメンに名を連ねた。4試合連続でフル出場している。黒星を喫したローマダービーは2列目でスタートしたが、それ以外はダブルボランチの一角として起用された。
最終ラインに下がってビルドアップに貢献し、深い位置まで攻め上がって好機を演出するなど、ピッチの広い範囲をカバーし、攻守両面でインパクトを残している鎌田のパフォーマンスには、指揮官やメディアから大きな賛辞が寄せられている。
マウリツィオ・サッリ前監督の下では、チームと合わずに「謎」「異物」とも評された。ラツィオ専門サイト『La Lazio Siamo Noi』は4月28日、「おそらく、ダイチ・カマダの謎は解決された。トゥドールの『治療』のおかげで、わずか1か月強でラツィオの中心に戻ったのだ」と報じた。
「クロアチア人マエストロになってまったく別物となっている。日本人選手は決してピッチから出ることがなく、試合中に複数の役割を担う。監督は就任してすぐに『私のサッカーにより適している』と説明した。今の彼は本当に不可欠な存在のようだ。30日前には考えられなかった状況だが、今はそれが現実となっている」
【動画】復活した鎌田が7か月ぶりに絶妙のアシスト
さらに、同メディアは「出場時間、走り、ユーティリティ性だけではない。ドイツ時代のように決定的にもなった」と続けている。
「ラツィオでの得点はシーズン序盤のナポリ戦の1ゴールだけで変わらない。だが、ジェノア戦ではルイス・アルベルトの決勝点をアシストした。オリンピコでのヴェローナ戦でもペドロの決定機を演出している。チームにおける日本人選手の役割は完全に変わった。プロジェクト外からほとんど技術的なリーダーとなっている。今、彼の未来は再び論じられるようになった」
試合後に指揮官が絶賛したこともあり、一時は退団確実とも言われた去就を巡る噂も後を絶たない鎌田。トゥドールの下で輝く彼が、来季どこでプレーするのか注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月29日 16:58
マンチェスター・シティに所属するノルウェー代表FWアーリング・ハーランドが、白熱する優勝争いについて自身の見解を示した。28日、イギリス紙『デイリー・メール』が同選手のコメントを伝えている。
プレミアリーグ第35節が28日に行われ、ノッティンガム・フォレストとマンチェスター・シティが対戦した。試合は、序盤からボールを支配するマンチェスター・シティが、32分にヨシュコ・グヴァルディオールのゴールで先制に成功。71分には途中投入されたアーリング・ハーランドが追加点を奪い、2−0でノッティンガム・フォレストを下した。
今節の勝利によってリーグ戦5連勝を達成し、1試合未消化ながら首位アーセナルと「1」ポイント差を維持することに成功したマンチェスター・シティ。指揮官であるジョゼップ・グアルディオラ監督は試合後に、「もし引き分けたらプレミアリーグ優勝はない。それが現実だ」と優勝争いに対する強い緊張感を口にした一方、交代でピッチに送り込まれた9分後に貴重な2点目をマークしたハーランドは、過度な意識が不要であると感じているようだ。
ノッティンガム・フォレスト戦後のインタビューに応じたハーランドは、「最も重要なことは、特にこういうときに何も考えないことだと思う」とコメント。続けて、「一日一日を大切にすることだ」と目先の試合に集中する姿勢を強調し、「正直なところ、考えすぎると頭がおかしくなってしまうから、今はリラックスして楽しんで次に集中することだ」と自らの胸の内を明かしている。
2024年04月29日 16:14
28日に予定されていたサッカー、アフリカ・コンフェデレーションズカップ(2023-24 CAF Confederation Cup)で、モロッコとアルジェリアのクラブがユニホームに描かれた地図をめぐって対立し、前週に続いて2戦連続で試合が中止となった。
連続で中止になったのは、USMアルジェ(USM Alger、アルジェリア)とRSベルカンヌ(RS Berkane、モロッコ)による準決勝で、アルジェのホームでの第1戦は、ベルカンヌが試合のピッチに姿を現さなかったにもかかわらず、アフリカサッカー連盟(CAF)が3-0でベルカンヌの勝利扱いとしていた。
問題の発端は初戦を前に、紛争地域である西サハラ(Western Sahara)が含まれたモロッコの地図が描かれたベルカンヌのユニホームを、アルジェリアの税関職員が没収したことだった。その後の第1戦直前、アルジェのスポーティングディレクターが国内ラジオで、ベルカンヌが別のユニホームでプレーすることを拒否したため試合は行われないと明かし、実際にベルカンヌの選手はピッチに現れなかった。
この日のモロッコでの第2戦ではホームのベルカンヌの選手のみが姿を現し、選手たちがファンにあいさつする中でスタジアムアナウンサーから試合の中止が発表された。国内テレビ局の報道では、アルジェの選手はキックオフ直前にスタジアムを離れたという。
かつてスペインの植民地だった西サハラは、大部分をモロッコが実効支配しているが、アルジェリアが支援する武装組織「ポリサリオ戦線(Polisario Front)」は地域の独立を目指して領有権を主張している。アルジェリアとモロッコは2021年に国交を断絶したが、この問題も原因の一つだった。
一方、ベルカンヌの公式ショップではユニホームの売れ行きが好調で、販売業者の代表は「大きな需要がある」とコメント。「地図は3年前から公式デザインの一部だ」と続けた。
アルジェリアサッカー連盟(FAF)はCAFの裁定を不服とし、スポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てている。FAFは、CAFが「政治的メッセージを含んだユニホームを着用したいというモロッコのクラブRSベルカンヌの要請を受け入れた」と主張している。
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2024年04月29日 16:13
古巣復帰は完全になくなったと見ているようだ。
2024年04月29日 16:02
パリ・サンジェルマン(PSG)のナセル・アル・ケライフィ会長が、リーグ・アン3連覇が確定したことを受け、喜びのコメントを発表した。28日、クラブ公式サイトが伝えている。
リーグ・アン第31節が26日から28日にかけて開催。首位に立つPSGは27日にル・アーヴルと対戦して3−3のドローに終わったが、28日に行われたリヨンとモナコの一戦で2位モナコが2−3で敗れたため、3試合を残して勝ち点差が「12」に広がったことで、PSGの3連覇が確定した。
12度目のリーグ優勝が決定したことを受け、アル・ケライフィ会長はクラブ公式サイトで以下のように喜びのコメントを発表している。
「リーグ優勝をすることは素晴らしいことだが、リーグ・アンで12回目の優勝を飾ったことはパリ・サンジェルマンに関わるすべての人にとってさらに特別なものになった。すべての選手、ルイス・エンリケ監督や彼のスタッフたち、ルイス・カンポスと彼のスポーツ部門、そしてクラブにいる全員におめでとうと言いたい」
「シーズンの初めからチームはとても団結していた。また、結果に関係なく素晴らしかったファンたちのことも決して忘れてはいない。私たちは家族としてこの瞬間を一緒に大切にしていく。そして、シーズンの最後の瞬間まで1試合1試合ハードワークを続けていく」
2024年04月29日 15:30
指揮官シャビ・エルナンデスの続投が決まったバルセロナは、来季へ向けてどうチームを強化していくのか。
重要な補強ポイントの1つに挙げられるのが中盤だ。コンディションが安定しないペドリ、大怪我で離脱しているガビ、戦力にカウントしづらいオリオウ・ロメウなど、ピースが不足している。
以前からバイエルンMFジョシュア・キミッヒ、レアル・ソシエダMFマルティン・ズビメンディがターゲット候補に挙げられているが、候補者は欧州以外にもいる。
スペイン『SPORT』がセントラルMFのターゲット候補の1人と紹介したのは、昨夏にパリ・サンジェルマンを離れたイタリア人MFマルコ・ヴェッラッティだ。
現在31歳のヴェッラッティは、カタールのアル・アラビでプレイしている。リーグ戦では得点こそ決めていないが、7アシストと一定の結果は残している。31歳という年齢を考えれば、カタール行きが早すぎたとの見方もある。
同メディアはヴェッラッティの引き抜きにそれほどコストがかからないこと、さらにヴェッラッティにとっても欧州復帰はメリットが大きいと伝えている。仮に欧州へ戻れば、2026年のワールドカップを目指すイタリア代表に再び入る道も見えてくるからだ。
かつてヴェッラッティはシャビ・エルナンデスの後継者候補の1人と言われたこともあったが、このタイミングでのバルセロナ入りは有効なオプションとなるのか。
2024年04月29日 15:19
マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、ノッティンガム・フォレスト戦を振り返った。28日、クラブ公式サイトが同監督のコメントを伝えている。
プレミアリーグ第35節が28日に行われ、ノッティンガム・フォレストとマンチェスター・シティが対戦した。試合は、序盤からボールを支配するマンチェスター・シティが、32分にヨシュコ・グヴァルディオールのゴールで先制に成功。71分には途中投入されたアーリング・ハーランドが追加点を奪い、2−0でノッティンガム・フォレストを下している。
今節の勝利によってリーグ戦5連勝を達成し、1試合未消化ながら首位アーセナルと「1」ポイント差を維持することに成功したマンチェスター・シティ。試合後のインタビューに応じたグアルディオラ監督は、「残り4試合で山を登るようなものだ」と佳境を迎える今シーズンについて言及。続けて、「とてもタフな試合ばかりだ」と述べつつ、「もし引き分けたらプレミアリーグ優勝はない。それが現実だ」と自らの見解を示した。
一方で、ノッティンガム・フォレストに対しては、「彼らはいい選手だし、プレミアリーグで戦い続けるためにプレーしている。(オラ・)アイナ、(カラム・)ハドソン・オドイ、(アンソニー・)エランガらは信じられないほどのスピードを持っており、彼らのフィジカルには感心した」と3選手の名前を挙げながら称賛。また、自チームのパフォーマンスについては、「今シーズンは昨シーズンの対戦よりもドローに近かったが、今日はいかに個性とパーソナリティを見せるかが重要だった。昨シーズンの方がずっと良かった」と手応えと反省を口にしている。
2024年04月29日 15:00
パリオリンピックのアジア最終予選を兼ねたU23アジアカップ。
2024年04月29日 14:50
5月1日にレアル・マドリードとのCL準決勝を控えているバイエルン。1stレグはバイエルンのホームで行われ、先勝できるかどうかは決勝進出への大きなポイントとなっている。
前回王者マンチェスター・シティを破ったレアルとの試合で活躍が期待されるのがエースストライカーのハリー・ケインだ。今シーズンよりバイエルンでプレイするケインは、ここまで公式戦42試合で42ゴール13アシストをマーク。ブンデスリーガだけでも35ゴールをマークしており、新天地でも得点を量産している。
しかし、バイエルンはリーグ戦ではレヴァークーゼンに11年間守り抜いてきた王者の座を奪われてしまった。カップ戦も敗退しているため、残されたタイトルはCLのみだ。ケインはトッテナムでも輝かしい個人成績を残してきたが、主要タイトルの獲得はここまでない。バイエルンでもケインはタイトルを獲得できないのか、という声もあり、残されたCLでの戦いには多くの注目が集まっている。
そんななか、英『Daily Mail』はケインについて「ウェンブリーでのチャンピオンズリーグ決勝でシーズンを終えれば、1年目は成功だったことになる」と綴っており、迫る準決勝については「リュディガー対ケインが今回の決戦を決定付けるかもしれない」と伝えている。
レアルの守備の要であるアントニオ・リュディガーのことを同メディアは、ヨーロッパ最高のディフェンダーと称賛。バイエルンの勝利には同選手をケインが上回る必要があると考えている。リュディガーはラウンド8でシティと対戦した時に、2戦ともアーリング・ハーランドを完璧に抑えており、当然準決勝ではケインをマークしてくるだろう。
この2人のマッチアップは両チームの勝敗を分ける局面の1つとなることは間違いなく、この試合の注目ポイントだ。今シーズンもケインは主要タイトルを取れないまま終わるのか、それとも決勝進出を決め、望みを繋ぐのか。絶対に負けられないホームの1stレグでケインは得点できるのか、注目だ。
バイエルンがケインのドッペルパックでフランクフルトを下し3連勝!#ブンデスリーガ #Showtime pic.twitter.com/YqVeF4u2kP— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) April 27, 2024
2024年04月29日 14:33
マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、ブラジル代表GKエデルソンの状態に言及した。28日、イギリスメディア『マンチェスター・イブニング・ニュース』が伝えている。
プレミアリーグ第35節が28日に行われ、マンチェスター・シティはノッティンガム・フォレストと対戦。32分にCKからヨシュコ・グヴァルディオールのヘディング弾で先制すると、71分には復帰したアーリング・ハーランドが追加点を奪い、2−0で勝利を収めた。
この試合に先発出場したエデルソンだったが、16分の場面でウィリー・ボリーと接触した際に左肩付近を負傷。ピッチ上で治療を受けた後、プレーを続行したものの、後半開始と同時に交代となっていた。
試合後、エデルソンの状態について聞かれたグアルディオラ監督は「状態は良くないようだ。明日医者に診てもらうよ」とコメントするにとどめている。
なお、エデルソンは左肩を固定した状態でスタジアムを後にしたことも報じられており、同選手が離脱を余儀なくされることになれば、シーズン終盤戦の重要な戦いが続くマンチェスター・シティにとっては痛手となりそうだ。
【ハイライト動画】ノッティンガム・フォレストvsマンチェスター・シティ
2024年04月29日 14:20
サッカーポルトガル1部リーグ、FCポルト(FC Porto)の新会長に元指揮官のアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)氏(46)が選出された。
イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)で指揮を執った経験も持つビラス・ボアス氏は、会長選で2万1489票を獲得し、5224票にとどまった現職のホルヘ・ピント・ダ・コスタ(Jorge Pinto da Costa)氏(86)を破った。ダ・コスタ氏は過去15回連続で会長選に勝ち、42年間FCポルトのトップに君臨していた。
ビラス・ボアス氏はクラブの声明の中で、「なんと歴史的な夜だろう。われわれのクラブは生きていて、きょうその強さを示した」と述べた。
FCポルト時代に指揮官として最も大きな成功を収めたビラス・ボアス氏。2010-11シーズンには、リーグ戦無敗優勝と国内カップ戦制覇の2冠に加え、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)のタイトルを獲得した。SCブラガ(SC Braga)との同国対決を制したヨーロッパリーグ制覇により、ビラス・ボアス氏は33歳と213日で欧州クラブ大会の最年少優勝監督となった。
しかし、同胞で元ポルト監督のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏とは異なり、チェルシーやトッテナムでは結果を残せなかった。チェルシーでは1シーズンも持たず、トッテナムでも1年半ほどで解任となっていた。
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2024年04月29日 14:06
[J1第10節]柏 1−1 鳥栖/4月28日/三協フロンテア柏スタジアム
「選手として、良いサッカーを表現したい。
2024年04月29日 14:02
パリ五輪の出場権獲得まであと1勝――。大岩剛監督が率いるU-23日本代表が死闘をくぐり抜け、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップの準決勝まで勝ち上がってきた。
ストレートインは上位3か国で、4位はアフリカ4位のギニアとのプレーオフに回る。今大会ではサウジアラビアや韓国といった有力チームが準々決勝で姿を消しており、パリへの切符は容易に掴めないことが分かる。
日本も楽に勝ち上がってきたわけではない。数的不利で戦った中国とのグループステージ(GS)初戦(1−0)から厳しい戦いを強いられ、ノックアウトステージ進出を決めて臨んだGS最終節の韓国戦は0−1で敗れた。
準々決勝のカタール戦では、早々に先制点を奪ったものの、前半の半ばに失点。相手GKの退場で数的優位に立ちながら、一時逆転を許したものの、延長戦の末に4−2で競り勝った。
「カタール戦は本当に負けたらアウトだったので、今まで感じたことがない重圧があった」とMF山本理仁(シント=トロイデン)が明かした通り、大きな緊張感に襲われたが、プレッシャーを跳ねのけて、大岩ジャパンは準決勝に駒を進めた。
“簡単に勝てる試合はない”とよく言うが、まさにその通りの戦い。これぞアジアの厳しさだが、選手たちは一戦ごとに逞しさが増して、今まで以上に精悍な顔つきになってきた。
そうした成長ぶりについて、イラクとの準決勝を翌日に控えた4月28日の練習後に川粼颯太に尋ねると、確かな変化があると話してくれた。
「間違いなくそうだと思う。全選手がタフに戦ってくれているし、怪我人もあまり出ずに戦えている。そういう面でも最後までタフにやりたい。ベンチだろうが、試合に出ていようが、チームのために戦う。それが自分たちの良さなので継続してやっていきたい」
なかでも頼もしく感じているのが、右SBの関根大輝(柏)だ。川粼は言う。
「言うたらプロ1年目で、開幕からあれだけ試合に出ているとはいえ、これだけ逞しいサイドバックでいてくれるとは思わなかった」
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
もちろん、関根に対して“上から目線”で言っているわけではない。信頼もしているし、能力にも一目置いている。そのなかで自身の想像をさらに超えるようなパフォーマンスを見せているからこそ、惜しみない賛辞を送ったのだ。
関根のインナーラップや、様々な球種で蹴り分けるクロスは武器になっており、何よりタフに戦う姿勢はチームにポジティブな影響を与えている。今大会は1、2戦目にフル出場し、準々決勝では120分間プレー。チームから信頼されている何よりの証であり、川粼の言葉にも納得がいく。
ただ、川粼は良い雰囲気であったとしても、イラク戦に向けて気は緩めていない。イラクとは大会前の練習試合で対戦し、1−0で勝利を収めていたとしても、だ。
改めてベトナム戦(イラクの準々決勝)の映像を確認したうえで、川粼は「自分たち相手に形を変えてくる可能性もあるので、なんとも言えないですけど、カウンターが鋭い」と警戒を強めたが、最も大事なのは“あの時のイラク”を忘れることだという。
「相手も大会前の調整で試していた部分もある。やっぱり“あのイラク”だと思えばやられてしまう。選手の特徴は十分に理解しているのでいいけど、チームでやるべきことについては、練習試合をあまり意識しないほうがいい」
運命のキックオフは、日本時間で29日の26時30分。勝利を収めればパリ行きが確定する。「力の勝負とかよりは、その状況をいかに楽しめるかが大事」とは川粼の言葉。監督、スタッフ、23人全員の力で最高の結果を掴みにいく。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年04月29日 13:49
清水エスパルスは4月29日、反町康治氏のゼネラルマネージャー サッカー事業本部長就任を発表した。
現役時代は全日空/横浜フリューゲルスやベルマーレ平塚で活躍。引退後は指導者の道に進み、アルビレックス新潟、U-23日本代表、湘南ベルマーレ、松本山雅FCなどで監督を歴任。2020年3月〜24 年3月までは、日本サッカー協会理事・技術委員長を務めた。
清水で新たなキャリアをスタートさせる60歳は、クラブの公式サイトを通じて、以下のとおりメッセージを発信した。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
「清水エスパルスを愛するファン、サポーターの皆さん、そして清水エスパルスに多大なサポートをしていただいているステークホルダーの皆さん、この度、清水エスパルスGM、サッカー事業本部長に就任しました反町康治です。どうぞよろしくお願いします。
今回このような素晴らしいご縁をいただいたことに感謝すると同時に自らのミッションをしっかり果たしていきたいと思っています。
私のミッションはまずトップチームのJ1リーグ昇格への道筋を作ることです。そしてそれと並行して継続的にレベルの高いチーム作りを、編成を含め行っていくことだと認識しています。そのためにここまで培ってきた経験を生かし努力していきます。
さらにアカデミーを含めたこの地域の底上げをする必要性も強く感じています。サッカーのまち清水に育ててもらった感謝を胸に育成にも尽力し、サッカー王国静岡の復活の為に貢献していきます。
サッカーはエモーショナルなスポーツです。嬉しい時、辛い時もありますが、決して一喜一憂しすぎることなく着実に前進し、清水エスパルスの力強い未来を皆さんと共に、「ONE FAMILY」になって築いていきたいと思っています。今まで以上の清水エスパルスへの応援、サポートをよろしくお願いします」
高校時代は清水東で全国優勝も経験した“ソリさん”が、縁ある地でどんな活躍を見せるか注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月29日 13:44
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督がアーセナル戦を振り返った。28日、イギリスメディア『BBC』が同監督のコメントを伝えている。
プレミアリーグ第35節が28日に行われ、トッテナムとアーセナルが対戦した。強いライバル関係を持つ両クラブによる今シーズン2度目の“ノースロンドン・ダービー”は、15分にオウンゴールでアーセナルが先制すると、その後も追加点を奪い前半だけで3点のリードを獲得。対するトッテナムも、64分にクリスティアン・ロメロが相手のミスからゴールを挙げ、87分にはソン・フンミンがPKを沈めて1点差に迫る。しかし、以降は得点が生まれず、3−2でアーセナルが勝利を掴んだ。
試合後のインタビューに応じたポステコグルー監督は、「前半はあまりにも簡単にゴールを許してしまった。このレベルでは受け入れられず、私たちはその代償を支払った」とコメント。「我々はまだ、特にトランジションの瞬間やセットプレーにおいて、できる限りの逞しさを持っていない。私たちは彼らにゴールへのアクセスをあまりにも簡単に許してしまっている」と敗因を分析した。
また、「彼らは良いチームであり、ゴールを守る強さを見せなければ罰を受けるだろう」とアーセナルを称賛。続けて、「懸念材料はたくさんあるし、何かひとつを修正しようとするのは、私たちが今いる場所を考えると正しくはない。多くのことを修正しなければならない」と厳しい言葉を口に。一方で、「今日は良くなかった」と述べたものの、「罰を受ける必要があるが、後半はかなり良くなった。次回は違うやり方をしなければならないと理解するために、時には痛みを感じなければならないこともある」と次節に繋がる敗戦であったと強調している。