2022年08月18日 16:44
◆女子プロゴルフツアー CATレディース プロアマ日(18日、神奈川・大箱根CC=6638ヤード、パー72) 前週、ツアー4組目の双子で初となる優勝を果たしたルーキーの岩井千怜(ちさと、ホンダ)は、9ホールのプロアマ戦で最終調整。大会前の公式リモート会見に臨み、初優勝の反響の大きさと3歳年下のニューヒロインへの驚きなどを語った。 20歳のツアー初優勝の反響はやはり大きく、祝福のLINEは150件届き、ほぼ全て返信したという。とはいえ、まだツアー本格参戦1年目。毎週のように続く連戦に「優勝の実感はあんまりわいてなくて。あれ、私、優勝したのかなというくらい速くて。もう次の試合が始まっちゃう、余韻にあまり浸っている時間がないというか、過ぎるのが速いです」と笑った。 それでも家族で帰宅後、食事をともにし、つかの間、優勝の喜びを両親と姉、弟らと分かち合ったという。「(家族からは)『よくやったね』とか言ってもらいました。姉の明愛は『よく頑張ったね、すごいね。私も優勝するから待っててね』と言ってましたね。『うん、2人で頑張ろう』という風な感じで返事をしました」と目を輝かせて明かした。 そんな中、17歳のアマチュア・馬場咲希(日本ウェルネス高2年)が同じ14日(日本時間15日)、全米女子アマチュア選手権で37年ぶり2人目の日本人優勝の快挙を成し遂げた。「すごいな、というのが一番の感想で。私の優勝がちょっと薄れちゃったな〜、という感じですね」と苦笑した。 今大会は19日の第1ラウンドでは、通算4勝の原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)、ツアー2勝の吉田優利(エプソン)と同じ注目組に入った。「今大会ももちろん勝ちたいです。今週もピンを狙っていけるところは狙う。悔いの無いように自分のプレーをするだけです」とうなずいた。 今大会で父・雄士さんは双子の姉・明愛のキャディーを務める。「父も結構、キャディーをやりたがっていた。そのために筋トレもしていたので。このフィールドに家族で出られるのは、滅多にないことなので、その状況を楽しむのが大きいかと思います」と、仲良し一家一丸で、次なる優勝を追い求めていく。
2024年05月05日 06:30
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第3日(4日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
首位と2打差2位から出た河本力(24)=大和証券=は1イーグル、3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの出入りの激しい内容の71で回り、首位と3打差の通算7アンダー5位に後退した。
いきなり沸かせた。1番パー4。ドライバーではなく、3ウッドで1オンに成功。しかも、ピン手前に着弾したボールはカップをかすめた。「(ティーエリアの)大画面で見ていました。カップに入りかけましたよね! キャリーで300ヤード、スピン量も完璧でした」。98年大会の中嶋常幸に続き、もう少しでパー4のホールインワンでアルバトロスのスーパーショットを満面の笑みで振り返った。
後半40と苦しみ、首位と3打差の5位。2季ぶりのツアー3勝目へ「チャンスはある」と前向きだ。姉も同じく5位と奮闘。国内初のきょうだい同時優勝への意欲を問われると「可能性はあると思います」と笑顔を見せた。(竹内 達朗)
2024年05月05日 06:15
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
通算11勝(メジャー3勝)で、2年連続国内年間女王の山下美夢有(みゆう、22)=加賀電子=が8位から出て5バーディー、1ボギーの68で、首位と3打差の通算7アンダー2位に浮上した。昨季韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、21)が10アンダーで単独首位。
通算1勝の河本結(25)=リコー=が4バーディー、1ボギーの69と伸ばし、5打差の5位に浮上した。小技でつかんだパーから勢いに乗った。1番で2メートルを沈めると、2番のピンチも切り抜けた。グリーン奥から15ヤードを58度ウェッジでロブショット。50センチにつけ「パーでしのいで流れをつかめた。バーディーより気持ちよかった」と笑った。米国で培ったアプローチを、国内メジャーの高速グリーンにも生かしている。
弟・力の活躍にも刺激を受ける。開幕前に「人に頼らず、自分でゴルフをして」と助言。この日はイーグルあり、ダブルボギーありの派手なスコアだったが「全部自分でやればいいゴルフができるんじゃないかな」と姉らしく目を細めた。
逆転すれば史上初のきょうだい同時V。「私はダメ。めっちゃ遠いから」というが、何が起こるか分からないのがメジャー大会。「気づいたら優勝してた、くらいのスタンスでいかないと」と平常心で快挙に挑む。(富張 萌黄)
2024年05月05日 06:05
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
通算11勝(メジャー3勝)で、2年連続国内年間女王の山下美夢有(みゆう、22)=加賀電子=が8位から出て5バーディー、1ボギーの68で、首位と3打差の通算7アンダー2位に浮上した。西コース(C)開催の22年大会覇者は大会史上初の東西両C制覇で、世界ランク上位2枠が得られるパリ五輪出場権に前進する。
山下の両親は、弟でアマの勝将(まさゆき、21)が同週の中日クラウンズに出場していたため、この日から会場で美夢有のプレーを見守った。母・有貴さんはスタート前に自身の手にテントウムシが止まったと明かし、「そういう時はいい成績を出したり、過去には優勝したこともあるんです」と、好スコアを“予言”していた。いきなり開始2連続バーディーで68のチャージ。5日の最終日は母の48歳の誕生日だ。2年前の初日(5日)は西Cのレコード64で、メジャー初V&「母の日」制覇につなげた。山下は母のことを「メンタルコーチのような存在」と信頼を寄せる。バースデーVが何よりも親孝行となる。
2024年05月05日 06:00
アマチュアは「素振り」を軽視しがちだがとても有効な練習法。
2024年05月05日 06:00
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
通算11勝(メジャー3勝)で、2年連続国内年間女王の山下美夢有(みゆう、22)=加賀電子=が8位から出て5バーディー、1ボギーの68で、首位と3打差の通算7アンダー2位に浮上した。西コース(C)開催の22年大会覇者は大会史上初の東西両C制覇で、世界ランク上位2枠が得られるパリ五輪出場権に前進する。昨季韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、21)が10アンダーで単独首位。
西日が差し込んだ最終18番のグリーン。日本の女王・山下は1メートルのパーパットを沈めると、安どの表情を浮かべた。気温28度の中、汗がしたたり、メジャーの難セッティングに頭も体も疲れ切った一日。ラウンド後は「14番でチャンスが入らず、残り4ホールでショットがブレた」と、16番の3日連続ボギーを悔やんだ。それでも「前半はショットが安定して3バーディーと、良い流れで回ることができた」と自己評価した。
2週前の5大メジャー、シェブロン選手権(米テキサス州)で17位と健闘し、海外の難コースに対応してきた。「濃い一週間だった」と、100ヤード以内の重要性を再認識するなど学びが多かった。帰国後に体調を崩して前週大会は欠場も、22年V、昨年7位と好相性の国内メジャー初戦には間に合わせた。茨城GCは傾斜の強い高速グリーンに深いラフが特徴。「奥に行くと難しくなる」。下りのパットを残さないよう手前からの攻めを徹底し、時にはアプローチでしぶとくパーを拾い、総合力を発揮した。
68で2位に浮上しV戦線に名乗りを上げた。東西両コース制覇なら大会初の快挙で、08年のメジャー昇格後、複数回優勝も日本人初だ。3差で追うのは韓国の女王・李。日本ツアーの2年連続年間女王は「久しぶりの優勝争い。追いかける立場だが、いつも通り回れたら。(東西両方で)取れたらいい」と、注目の“日韓女王最終組対決”へ気を引き締めた。
6月24日の世界ランクを基にした「五輪ランク」で決まるパリ五輪代表争いに向けても、「一試合一試合、優勝を目指して頑張っている」と強調。ライバル・古江彩佳(23)は今大会予選で姿を消した。日本勢4番手の山下より上は僅差の争いが続き、国内メジャー優勝で得られる約20ポイント近くを加算できれば、し烈な2枠を巡る代表争いにも追い風となる。年少2位でのメジャー4勝目がかかる最終日へ「思い切ってプレーしたい」。夏の祭典も見据えて全力を尽くす。(岩原 正幸)
◆22歳277日でのメジャー4勝目 畑岡奈紗(19年日本女子オープン・20歳266日)に次ぐ歴代2番目の年少記録。樋口久子(69年日本女子オープン・24歳31日)、不動裕理(04年のLPGAツアー選手権リコー杯・28歳45日)を上回る。
◆茨城GCの東コースと西コース 東Cでの開催は2021年以来3年ぶり5回目。東Cは西Cと比べて、バンカー越えなど花道を使えないホールが多いのが特徴。コースセッティングを担当する13年大会覇者の茂木宏美さんは開幕前に「西Cとはまったく違った戦いになる。飛距離が出なくても、14本すべてを使える選手が上に来る」と予想した。
2024年05月05日 05:00
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第3日」(4日、茨城GC東C=パー72)
8位から出た山下美夢有(22)=加賀電子=が5バーディー、1ボギーの68をマーク。首位と3打差の通算7アンダーで、2位に浮上した。2位から出た昨年の韓国ツアー年間女王の李叡源が67で回り、単独トップに立った。最終日は日韓の女王対決が最終組で実現する。森田遥、佐久間朱莉が首位と4打差の4位。首位から出た菅沼菜々は7位に後退した。
首位を快走するのは韓国の賞金女王。止められるのは、やはり日本の女王か。今季ここまで上位に食い込むものの勝利がなかった山下だが、メジャー仕様の15フィート近い高速グリーンを涼しい顔で攻略していった。
1番は1・5メートル、2番はカラーからの14メートルを沈めるバーディーと、連続でスコアを伸ばした。「意識はしていなかった」と気負うことなく10番は7メートル、11番は10メートルと、後半もロングパットを次々に沈めた。ただ、16番はバンカーから“ホームラン”もあって痛恨のボギー。「もったいなかった」と少し不満の残るラウンドとなった。
最終日最終組で日韓女王の直接対決が実現する。3打差を追う厳しい状況ではあるが「いつも通り回れたら」と自然体で逆転を目指す。
2024年05月04日 19:09
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
5位で出たツアー2勝の森田遥(新英ホールディングス)が2バーディー、ボギーなしの70で回って通算6アンダーとし、首位と4打差の3位に浮上した。「18番のグリーンでキャディーさんに『今日ノーボギーだね』って言われるまで分からなかった。必死にやっていた」と振り返った。
12番で130ヤードの第2打を9アイアンで1メートルにつけてバーディーを奪った。14番は第1打を右バンカーに入れて、出すだけのピンチに見舞われながら、5メートルのパーパットをねじ込んだ。15番パー5は55ヤードの第3打を2メートルにつけ、また一つスコアを伸ばした。
小技に定評がある森田。ピンチのときほど逆にうれしくなるのかという質問に「それじゃあドMですね、ではないです」と笑って応じた。難しいセッティングのメジャー大会。「自分との闘いという感じ。その時の調子によるけど、調子が悪くないときは自分にチャレンジできる週になる」。初のメジャー優勝へ逆転狙う。
2024年05月04日 19:06
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
1打差2位から出た、昨季韓国ツアーで3勝を挙げて賞金女王に輝いた日本ツアー初出場の21歳、李叡源(イ・イェウォン、韓国)が5バーディー、ボギーなしでこの日ベストスコアの67をマークし、単独首位に浮上。
2024年05月04日 19:01
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第3日」(4日、茨城GC東C=パー72)
10位から出た河本結(25)=RICOH=が4バーディー、1ボギーの69をマーク。通算5アンダーで、首位と5打差の5位に浮上した。
1番をバーディー発進とすると、続く2番パー3がこの日のターニングポイントとなった。ピン筋の好ショットが硬いグリーンにはじかれ、奥にこぼれるピンチに。ただ、ここは完璧なロブショットを放ちパーセーブに成功した。「良いショットがボギーにならなくて、パーでしのげて流れをつかめた」と69のラウンドにつなげた。
完璧に放ったロブショットは米国仕込みの技だ。河本は2020年には米女子ツアーに挑戦。グリーン周りの技術を磨き上げ「アメリカに行って良かったなと思いましたね」。渡米前には似たようなシチュエーションをしのげなかったこともあり、「(米国で)上げたり転がしたり、スライスやフックを打ったりいっぱいやった。その中の手段としてそれ(ロブ)があったから、試合でできたのがうれしかった」と胸を張った。
男子ツアーの中日クラウンズでは弟の力も3打差5位と奮闘している。きょうだいともに昨季は不調で、初日は弟の活躍に涙もした。大会前には「『人に頼らず自分でゴルフをして』って言ったんですよ」と助言も送ったそうだ。
ともに上位奮闘中で、弟には「優勝して欲しいけど、彼にも夢があるから。自分が良くなっていくきっかけになる試合にして欲しい」とエール。「私はダメダメ。(首位とは)めっちゃ遠いから」と控えめながらも「明日のピン位置を見てマネージメントを練って、無欲で勝ちたい。気づいたら優勝していたくらいのスタンスでいかないとちょっと厳しいかな」と最終日を見据えた。
2024年05月04日 18:54
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
2年連続国内年間女王の山下美夢有(みゆう、加賀電子)は8位から出て5バーディー、1ボギーの68で回り、首位と3打差の通算7アンダーの2位へと浮上した。西コース開催の2022年覇者は大会史上初の東西両コース制覇へ、10アンダー単独首位で昨季韓国ツアー賞金女王の李叡源(イ・イェウォン、韓国)を最終日に追いかける。
山下は1番パー5で、残り38ヤードからの第3打を1・5メートルにつけバーディー発進。2番パー3ではカラーからの14メートルを沈めて連続バーディーで滑り出した。7番は120ヤードから1メートルにつけて3個目のバーディー。後半の10番で7メートル、11番で10メートルの連続バーディーと好調で、16番で初ボギーを喫したが、68の好ラウンドとなった。
「前半はショットが安定していて3つバーディーを取ることができて、良い流れで回れた。後半途中からチャンスのパットが入らず、残り4ホールでショットがブレた。縦距離も合っていて、いいバーディーパットを打つことができたので、ショットは良かった」と振り返った。
3打差を追う最終日へ「久しぶりの優勝争い。難しいセッティングの中でしっかりマネジメントして、いいショットを打てれば」と逆転でのメジャー4勝目を見据えた。
2024年05月04日 18:43
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
夏日の日差しの下、ムービングサタデーが終了した。2017年5月4日にこの大会で鮮烈な日本ツアーデビューを飾ったアン・シネ(韓国)=NOW ON=は1バーディー、2ボギー、2ダブルボギーの77と崩れ、通算9オーバーの63位へと後退した。
前日の第2ラウンド。最終18番で、5メートルのバーディーパットをねじ込んで、52位で予選をギリギリで通過。安ど感からグリーン上で膝から崩れ落ち、手で顔を覆った。「予選通過しないといけないというストレスがあった」とゴルフ人生で初めてグリーン上で涙を流した。「セクシークイーン」の愛称を持って日本ツアー初出場となった17年大会。初日は1バーディー、4ボギーの75で3オーバーの53位でスタートを切った。ラウンド後約40分間、並んだ約500人全員に笑顔でサインする神対応ぶりも見せて一躍、旋風を巻き起こした。派手なミニスカート姿も披露し、最終的には32位で終えた。
ゴールデンウィーク中で、この日も8000人を越す大ギャラリーの中でプレー。33歳は2番パー3でバーディーを先行させて懸命に巻き返しを狙ったが、パーオン率44%とアイアンショットに苦しんだ。3番パー4で4オン2パットのダブルボギー。18番パー5も4オン3パットのダボを喫して順位を下げた。
2024年05月04日 18:37
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第3日」(4日、茨城GC東C=パー72)
2022年大会の覇者で、8位から出た山下美夢有(22)=加賀電子=が5バーディー、1ボギーの68をマーク。
2024年05月04日 18:09
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
1打差の単独首位で出た菅沼菜々(あいおいニッセイ同和損保)は2バーディー、4ボギーの74とスコアを落として通算4アンダーとし、トップと6打差の7位へと後退した。「ショットが今日は良くなかったけど、それでも(この日)2オーバーで耐えられたので。しょうがないかなって感じ」と受け入れた。
13番パー3の第1打はピッチングウェッジで30センチにつける、スーパーショットでギャラリーを沸かせ、15番パー5は79ヤードの第3打を56度のウェッジで3メートルにつけてバーディーを奪った。
前半で3つスコアを落としながらも、踏ん張った一日。「昨日、一昨日でボギーが少なかったので、どこかで来ると思っていた。後半、戻せたので良かったけど、14番のボギーはもったいなかった。もう少し攻め方にメリハリをつけたら防げた」と反省が口をついた。
バーディー直後の14番。右から5ヤードに切られたピンを狙った170ヤードの第2打が、グリーン右にこぼれてボギーを喫した。「良くないときこそ、真ん中に打たなきゃいけない。いくつになっても実感する。打ってから実感する」と苦笑い。すぐにグリーン上でキャディーと反省会をした。
メジャー舞台で3日目にして初のオーバーパーも、大勢のギャラリーに囲まれながら気持ちを切らさずに最後までプレーを続けた。「テンションが下がることなくできたので、明日につながると思う。今日は最終組で、たくさんの人が見に来てくださった。明日も歓声を力に変えて頑張りたい」と笑顔で締めた。
2024年05月04日 17:45
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 第3日(4日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は3バーディー、2ボギーの71で回って通算3アンダーとし、10位のままだった。
4番でピン左奥2メートル半の難しいラインのバーディーパットを沈めて、ガッツポーズを作った。波に乗ったかに見えたが、その後は惜しいバーディーパットが続いた。「その後、なかなかバーディーが決まらずっていう感じ。流れに乗っていけなかった」と悔しがった。
上下ともに黄緑と水色のストライプのウェアを着用し、気分を上げた。「今日はこれだな、みたいなひらめきで。明るくいきたくて」。ティーショットには、好感触を得ながらのラウンドだった。「昨日より振り切れていて、イメージ通りの(出球は左へ出て右への軌道を描く)フェードが打てた」と振り返りつつ、アイアンについては「自分が出したいタッチがうまく出なくて、芝にかんでいる感じ」と、まだ納得いかない様子だった。
トップとの差は7打と大きいものの、上位を狙える位置で最終日を迎える。「いいスイッチがプレー中に入れられるようなショットをできるように調整して、明日に備えたい」と意気込み、練習場へ向かった。
2024年05月04日 17:14
◆男子プロゴルフツアー 中日クラウンズ 第3日(4日、愛知・名古屋GC和合C=6557ヤード、パー70)
首位と2打差の2位からスタートした河本力(大和証券)が1イーグル、3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの出入りの激しいゴルフで71で回り、通算7アンダーの首位と3打差の5位に後退した。それでも、ツアーNO1の飛ばし屋は、逆転優勝に向けて、やる気満々。同週開催の女子プロゴルフツアーメジャー初戦のワールドレディスサロンパスカップ(茨城GC東C、報知新聞社後援)では姉の河本結(RICOH)が同じく5位と健闘中。姉弟の同時優勝への意欲を問われると「可能性はあると思います」と笑顔で話した。
地元で初優勝を目指す小木曽喬(フロンティアの介護)が通算10アンダーで首位に浮上。1打差の2位に片岡尚之(CS technologies)、2打差の3位に米澤蓮(ティ・エム・プラテック)と生源寺龍憲(しょうげんじ・たつのり、エー・エム・エス)が続く。
ツアーで飛距離ランクが堂々の1位(321・98ヤード)の河本はスタートからギャラリーを沸かせた。370ヤードの1番パー4。ドライバーではなく、3ウッドで1オンに成功した。しかも、ピン手前に着弾したボールはカップの右約15センチをかすめた。
「(肉眼では)グリーンは見えません。(ティーエリアの)大画面で見ていました。カップに入りかけましたよね。『ウオッ! すげー!』と思った。グリーンの手前エッジまでキャリーで300ヤード、スピン量も完璧でした」
もう少しでパー4のホールインワンでアルバトロスのスーパーショットを河本は、満面の笑みで振り返った。3メートルのイーグルパットをねじ込んで、最高のスタートを切った。
緩やかな打ち下ろしの左ドッグレッグホールでは、1998年大会の第2日に中嶋常幸がホールインワンを達成している。パー4でのホールインワンはツアーで唯一の快挙。2度目の快挙に迫った河本は2番パー5でもバーディーを奪い、最初の2ホールで3アンダーの荒稼ぎ。3番パー4でボギーをたたいたが、7番パー3、8番パー4でもバーディーを重ねた。前半を31で回り、ハーフターンした時点では通算12アンダーとして2位に2打差をつけて首位に立った。
しかし、後半は一転、コースに苦しめられた。11番パー4でダブルボギーをたたき、その後、13番から3連続ボギー。後半は前半より9打も悪い40をたたいた。それでも、陽気な24歳は「ダブルボギーは想定していなかった。悔しいですね」と、明るい表情で話した。22年のKBCオーガスタとバンテリン東海クラシックに続く2シーズンぶりのツアー3勝目へ「チャンスはある」と前向きだ。
姉、弟がそろって5位で最終日を迎える。結は首位と5打差、力は首位と3打差。河本きょうだいが、そろって大逆転Vを果たせば、あの宮里3きょうだい(聖志1勝、優作7勝、藍=日米通算24勝)でもなかった同時優勝となる。