2022年01月18日 17:10
昨シーズンのKKTバンテリンレディスでプロ初優勝を飾った山下美夢有=加賀電子=がこのほど、スポーツ報知のインタビューに応じた。2020−21年シーズンを振り返るとともに、初Vの思い出や、いまハマっている趣味など、関西期待の20歳の女子プロの素顔に迫る。また、150センチと小柄な山下プロが、飛距離20ヤードアップを実現したスイングを披露。アマチュアでも飛距離アップできるポイントを解説してもらった。(取材・構成=三木 勝彦) ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ―コロナ禍で統合された20−21年シーズンは新人ながら初優勝。賞金ランクは13位と大活躍した。 「19年にプロテストに合格。20年のアース・モンダミンカップでツアーデビューしましたが、結果は予選落ち。ツアー初試合では、緊張して全く自分のプレーができなかったことを覚えています。その後は緊張をほぐすために、楽しく笑顔でプレーするように心がけています。私が笑顔を絶やさずにプレーしていると、ファンの方々も自然と笑顔になるでしょ? また、シーズンを通して戦える体力が必要なことを痛感しました。このオフは、走り込みを増やしていこうと思っています。いままで30分走でしたが、瞬発力が養われる短距離走を加えたいと思います」 ―昨季を自己採点すると? 「80点ですね。バンテリンで優勝できましたが、後半戦が伸び悩みました。その点がマイナスポイントです」 ―KKTバンテリンレディスで初優勝した時の気持ちは? 「実は直前の富士フイルム・スタジオアリス女子オープンでは調子が良くなかった。(コーチの)父と相談しながら練習していましたが、なぜかスイングがしっくりしない。予選は何とか通過できたものの、上位に行けませんでした(結果は24位)。次戦のバンテリンの練習ラウンド時、父に『バックスイングが大きくなってオーバースイング気味になっている』と指摘され、トップをコンパクトにするように意識するとショットが復調。いままでで一番仕上がった状態で本戦に臨むことができました。父のアドバイスがあったからこそ、優勝できたと思います」 ―まさに父親と二人三脚でつかんだ勝利。初優勝はやはり緊張した? 「それがなかったんですよ(笑)。初優勝がかかった最終日でもプレッシャーは全く感じなかった。残り3ホールが一番集中していましたね。気がついたら首位でホールアウトしていた」 ―いま感謝の気持ちを伝えたい人は? 「まずは父です。いつも私のスイングを身近で見ているので的確なアドバイスをしてくれる。一番信頼するコーチでもあります。もう一人、お世話になった人がいます。中嶋常幸プロです。21年の開幕戦直前に指導を仰ぐことができました。特に苦手にしていたアプローチに関しては、中嶋プロの指導のもと、ひたすら繰り返し練習しました。おかげでアプローチが飛躍的に向上して、昨シーズンの優勝、そしてリカバリー率1位を獲得することができました。中嶋プロに感謝です」 ―優勝して何か変わったことは? 「インスタのフォロワーがどーんと増えましたね(笑)。優勝するとこんなに注目されるのですね。今年も優勝してもっとフォロワーを増やすぞ!」 ―仲の良いプロは? 「鈴木愛さんです。一緒にラウンドしたときにとても楽しかったので、試合の合間に時々遊びに行ったりしています」 ―ゴルフ以外に趣味は? 「シーズンオフになって初めてゴルフ以外の趣味を持ちました。映画です。映画はおもしろいですね。気分がとてもリフレッシュできます」 ―最後に、今シーズンの目標をズバリ。 「国内メジャーで優勝したい。リカバリー率が上がったおかげで、スコアは安定してきましたが、まだまだ満足はしていない。ショット、パットともにもっと精度を上げていきたい。そうすればメジャー制覇も可能だと思っています。みなさん、これからも応援よろしくお願い致します」(取材協力=花吉野カンツリー俱楽部)◆「150センチでも20ヤード飛距離アップできる」スイングを自己解説 私のドライバーショットを解説します。私はアドレスでクローズドスタンスになるクセがあるので、逆にオープン気味に構えています。テイクバックは大きく上げるイメージを持ちます。 そしてトップは、オーバースイングにならないようにコンパクトなトップ位置を意識。ダウンスイングは、下半身始動で左腰を引くように動かすと、勝手にクラブが下りてきます。手でクラブを下ろそうとすると下半身がロックされるので要注意です。 そのまま自然にインパクトを迎えます。フォローは大きく取りましょう。そしてフィニッシュは最後までしっかりと振り切ります。これがプラス20ヤードを実現したドライバーショットです。 ◆山下 美夢有(やました・みゆう)2001年8月2日、大阪・寝屋川市生まれ。20歳。大阪桐蔭高3年時の19年に全国高等学校ゴルフ選手権で優勝。同年11月のプロテストに合格する。20年からツアーに参戦。21年4月のKTTバンテリンレディスで初優勝。賞金ランクは13位。加賀電子所属。150センチ、52キロ。
2024年04月29日 06:25
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 最終日(28日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
3打差8位から出た、所属契約を結ぶ大会ホストプロの桂川有人(25)=国際スポーツ振興協会=が7バーディー、ボギーなしの63をマークし、通算17アンダーで逆転優勝を飾った。日本勢の欧州制覇は青木功、松山英樹、久常涼、星野陸也、中島啓太に続く6人目となった。昨季は米下部ツアーに挑戦したが、シード権を獲得できずに日本で再出発。10月までの今季残りを含めて3季分の欧州シード権を勝ち取り、再び世界に打って出る。
* * * *
桂川の勝利は、少し早い母の日の贈り物になった。観戦に訪れた亜紀さん(44)に感謝の思いを届け、「初めて母の前で勝てたのでうれしい」。一段と優しい表情になった。母子家庭で育った。中学卒業後にフィリピンへのゴルフ留学を決断したのは、苦しい経済事情を知っていたから。知人の紹介で、日本と比べてお金がかからない土地へ渡り、鍛錬を積んだ。
亜紀さんは愛知の自宅から、日帰りで応援に駆けつけた。「初優勝のときはテレビの前でウルウルしていたけど、今日は平気でした」と笑顔で見届けた。「昔からとても優しい子」で、契約しているウェアの女性ものをわざわざ購入してプレゼントしてくれるなど、いつもさりげなく気遣ってくれる。「私から見ても、遠い届かない所にいってしまったような不思議な気持ち」。息子の雄姿を横目に、喜びに浸った。(高木 恵)
2024年04月29日 06:15
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 最終日(28日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
3打差8位から出た、所属契約を結ぶ大会ホストプロの桂川有人(25)=国際スポーツ振興協会=が7バーディー、ボギーなしの63をマークし、通算17アンダーで逆転優勝を飾った。日本勢の欧州制覇は青木功、松山英樹、久常涼、星野陸也、中島啓太に続く6人目となった。昨季は米下部ツアーに挑戦したが、シード権を獲得できずに日本で再出発。10月までの今季残りを含めて3季分の欧州シード権を勝ち取り、再び世界に打って出る。
18番でパーパットを沈めると、桂川は大きく息を吐いた。最終組の3つ前から見せた大まくりで逆転優勝。「ゴルフ人生で一番のラウンドかもしれない。高いステージに上がるために練習してきた。これで欧州ツアーに参加できるのでうれしい」。2位に3打差をつける完勝で、日本勢6人目の欧州ツアー制覇を成し遂げた。
10番でトップにいることを知った。緊張が襲い、グリーン上で手が震え出した。「こういう時、外しちゃうよな」。頭に浮かぶマイナス思考を必死に追い払い「自分はできると思い込んだ」。14番で110ヤード第2打を2メートル半につけ、15番では10メートルをねじ込みガッツポーズ。16番ではグリーン奥からの6メートルをパターで沈めて3連続バーディーを奪い、一気に後続を突き放した。
昨年10月からかつて松山英樹も師事した目沢秀憲コーチ(33)の下、課題だったショートゲームを強化してきた。「感覚だけでやっていた。一から教えてもらい、知識を書き換えることができた」と成長を実感。この日の13番パー3で第1打をグリーン左に外しながらパーをセーブ。トレーニングにも力を入れ、平均飛距離が302ヤードまで上昇。相対的なゴルフ力の進化があった。
昨年は米下部ツアーに初挑戦し、ポイントランクで130位でシード権を得られずも「後悔はない」と言い切る。空港で言葉が全く通じず苦労したことも、ゴルフができる喜びに比べたら何てことはない。1年での撤退を余儀なくされたが、串田雅実キャディーが「漢(おとこ)」と言い切る愚直な25歳ははい上がった。
欧州のポイントランクで10位以内に入れば、翌シーズンの米ツアーの権利を獲得できる。「そこを目指してやっていきたい。強い選手と戦ってみたい。小さい頃からの憧れの場所だから」。次週は地元で日本ツアーの中日クラウンズに出場し、欧州転戦準備を進める。世界への道を切り開いた大きな1勝だった。(高木 恵)
◆桂川 有人(かつらがわ・ゆうと)1998年10月9日、愛知・清須市生まれ。25歳。シングルプレーヤーだった祖父の勧めで4歳からゴルフを始める。通信制のルネサンス豊田高に進み、フィリピン・マニラに3年間のゴルフ留学。日大で18年日本学生選手権優勝。20年にプロ転向し、22年にコロナ禍で日本ツアー単独開催された「ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント」で日本ツアー初優勝。167センチ、70キロ。家族は祖父と母。
2024年04月29日 06:00
プロゴルファーの安田祐香がInstagramを更新。愛用のコスメを公開いたしました。 「流石ビューティーゴルファー」ファンも魅了する安田プロのコスメとは?
安田プロは「KOSÉ様の『薬用雪肌精』が3月1日に初のリニューアルを行いました!」と自身がスポンサー契約しているKOSÉの製品についてコメントしました。
安田プロは商品に対して「これまで『雪肌精』長く使用してきましたが、今回、美白と肌あれ防止に効能があるパワーアップをしたそうで私も早速使ってみたいです!」と綴りました。
写真では「薬用雪肌精」のビジュアルも公開。白いシャツを着た、安田プロの笑顔がまぶしい仕上がりとなっています。最後に「梅田駅や新宿駅等で私も出演した広告が掲出されていますので、お近くの方はぜひチェックしてみてください」とコメントして、文章を締めた安田プロ。
この投稿にファンからは「広告見にいきます♪」というコメントが多数寄せられました。また「流石ビューティーゴルファー」「普通にモデルやん」「雪肌精、使ってます」といった声も見られました。
いかがでしたか? ぜひ安田プロのツアーでの活躍をチェックしてみてくださいね!
【参考】
※oo_______yuka/Instagram
2024年04月29日 05:55
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 最終日(28日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
首位タイで出た本格参戦3年目の天本ハルカ(25)=フリー=が7バーディー、1ボギーの66で、大会記録の通算19アンダーでツアー初優勝。
2024年04月29日 05:45
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 最終日(28日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
首位タイで出た本格参戦3年目の天本ハルカ(25)=フリー=が7バーディー、1ボギーの66で、大会記録の通算19アンダーでツアー初優勝。プロテストに4度失敗した苦労人が1998年度生まれ「黄金世代」で15人目の優勝者となった。今季9試合目で全体1位のトップ10入り7回。得意のショットと、高校時代から師事する2001、03年賞金王の伊澤利光(56)とオフに磨いた小技で急成長を遂げた。尾関彩美悠(あみゆ、20)=JFEスチール=ら3人が2打差2位だった。
夏日の混戦を抜け出し、格好良く初優勝を決めた。18番パー3。天本は第1打を右のバンカーに入れたが、最後は2・5メートルのパーパットを沈めた。何度も右拳を揺らし「なかなか実感が湧かず、フワフワしているけどうれしい」と喜んだ。
通算79戦目で自身初の最終日最終組。3人が並ぶ首位で出て3番で一歩抜け出すと、8番から怒とうの5連続バーディーを奪った。一時は4打差。13番ボギーなどで後続に1打差に詰め寄られた17番で2メートルを決め、突き放した。「ひと安心した。(18番のパットは)すっきりした気持ちでラインも見えていた。自信になった」と息詰まる終盤を回想した。
98年度生まれ、黄金世代で通算15人目のV。3月に臼井麗香(25)が勝ち「周りから『次は(今季好調の)ハルカの番だね』と言われ、重圧もあったと思う」と母・結子(ゆいこ)さん(54)はまな娘を思いやった。昨年までは5位が最高だった天本は「同世代に刺激をもらっていた。いつか追いつこう、追い抜こうと、まずは1勝できた」とかみ締めた。
21年11月。5度目のプロテスト挑戦でようやく合格した。「5回目で通らなかったらやめようと母とも約束していた。皆合格して、焦りもあった」と当時の心境を口にした。「テストの経験は今でも生きている。決して無駄ではなかった」。昨年は初シード。本格参戦3年目の今季はトップ10の常連にまで飛躍を遂げた。
オフは、高校時代からの師匠・伊澤=写真=の指導で30〜40ヤードのアプローチを磨いた。「勝てる選手だから。上を目指して頑張れ」と励まされ、「最高の教材」というレジェンドから学んだ。リカバリー率は昨季64・2%(ツアー29位)から71・7%の同5位まで改善し、パーセーブ率89・9%は今季堂々の3位。「もったいないミスが減り、安定してアンダーが出せている」と分析する。
国内メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップ(5月2日開幕・茨城GC東C、報知新聞社後援)に向けては「明日(29日)から練習ラウンドして、しっかり準備したい」と言葉に力を込めた。「今季は複数回優勝目指して頑張りたい」。遅咲きの25歳は、メジャーの大舞台でもV争いに加わる。(岩原 正幸)
◆1998年度生まれの「黄金世代」
米ツアー6勝で日米11勝の畑岡奈紗、国内10勝の小祝さくら、同8勝の勝みなみ、日米7勝の渋野日向子、国内5勝の原英莉花ら。天本は、3月のアクサレディス宮崎を制した臼井麗香に続く15人目のツアー優勝者。優勝15人は国内ツアー最多の世代。今季は小祝(1勝)を含め3勝。
◆天本ハルカ(あまもと・はるか)
▽生まれ、サイズなど 1998年7月23日、福岡・太宰府市。25歳。162センチ、58キロ。家族は母。
▽ゴルフ歴 8歳から始め、通信制の福岡・第一学院高卒業。19年には全米女子オープンに予選会を突破して出場。21年11月のプロテストに5度目挑戦で合格。
▽ダンス 幼稚園から小6までストリートダンスを経験した。
▽師匠 男子ツアー通算16勝の伊澤利光。高校時代に福岡のインドアスタジオに入門したのがきっかけ。今季は3月のVポイント×ENEOS(鹿児島)に同行しており、指導を受けた。
▽登録名 本名は遥香で「覚えてもらいやすいから」と登録名をカタカナに変更した。
▽ショットメーカー 今季のパーオン率77・17%は2位。「もともとはショットが苦手だったが、米女子ツアーのプレーを見てイメージを高めた」。活躍度の指標となるメルセデス・ランクは5位。
2024年04月29日 05:00
「男子ゴルフ・ISPSハンダ欧州・日本トーナメント・最終日」(28日、太平洋C御殿場C=パー70)
欧州ツアーと日本ツアーの共催で大会は行われた。8位から出た桂川有人(25)=国際スポーツ振興協会=が7バーディー、ボギーなしの63をマーク。初日83位からの出遅れを挽回し、通算17アンダーの263で、ホストプロが逆転優勝を果たした。日本ツアー開催だった22年の同大会以来、2年ぶりのツアー2勝目。日本人史上6人目、今季だけで3人目の優勝で、26年までの欧州ツアーの出場権を手に入れた。欧州ツアー出場2連続優勝を狙った中島啓太は10アンダーの11位に終わった。
桂川が再び世界への切符を手に入れた。米ツアーを目指した23年の米下部ツアー挑戦は振るわず、不本意ながら1年で撤退。日欧共催ではなかった2年前とは違い、今度こそ正真正銘の欧州V。26年までの欧州ツアー出場権を獲得し、再び世界最高峰の米ツアーにつながる道を切り開いた。
「高いステージに上がるために練習してきた。これから欧州ツアーで戦えると思うとうれしい」。
砂上の窮地では2度も“神業”を魅せた。ティーショットをグリーン手前に落とした7番パー3、3打目が目玉になっていた9番はともにチップイン寸前のパー。ショートゲームが弱点だったが、昨秋から目沢秀憲コーチに教わり劇的に改善。元々、感覚派だったショットメーカーは、かつて松山英樹とコンビを組んでいた名伯楽に「一から教わった。企業秘密ですけど」と確かな技術をたたき込まれた。
後半は緊張との戦いだった。10番のバーディーで単独首位に立つと、「手が震えた」。大事なところで「こういう時に失敗する自分がいる」とマイナス思考に陥りがちだが、この日ばかりは振り払った。14番で2・5メートルを沈めると、15番はピンから10メートルの長いバーディーパットを成功。16番はグリーンの外から6メートルをねじ込み、勝負どころでの神懸かりな3連続バーディーで後続を突き放した。
昨季の米国挑戦は不発に終わり、今季は国内専念を掲げていたとはいえ、世界へ挑む気概は消えていない。昨年は久常が欧州経由で、米ツアー行きをかなえた。夢の舞台に一歩近づき、桂川は「やっぱり強い選手と戦ってみたいというのもあるし、小さいときからの憧れや夢もある」と目を輝かせた。
◆桂川有人(かつらがわ・ゆうと)1998年10月9日生まれ、愛知県清須市出身。クラブチャンピオンだった祖父の指導で4歳からゴルフを始める。西枇杷島中卒業後、通信制のルネサンス豊田高で学びながら単身フィリピンへゴルフ留学。帰国後は日大に進み、2018年中部アマ、日本学生などを制覇し、ナショナルチーム入り。22年プロ転向に転向すると4月の「ISPSハンダ−」でツアー初優勝を果たした。同年11月の米下部ツアー予選会を経て、23年は米国を主戦場とした。167センチ、70キロ。
2024年04月28日 23:43
ゴルフ・パナソニックオープンレディース最終日(28日・千葉浜野GC=6669ヤード、パー72)――首位から出た天本ハルカ(25)が7バーディー、1ボギーとスコアを伸ばして通算19アンダーとして初優勝を飾った。
2打差の2位は、蛭田みな美、岩井千怜、尾関彩美悠の3人。史上初となる初優勝からの3週連続優勝を狙った竹田麗央は16アンダーで5位だった。
天本はよく「遅れて来た黄金世代」と言われる。畑岡奈紗、勝みなみら1998年度生まれで15人目の優勝者となった。ただ、早くから国内外で華々しく活躍してきた同世代と比べると、その経歴は異色だ。
プロテストでつまずいた。失敗を重ね、3回目では「本当に通るかな」と不安になった。同世代の受験者がどんどん減っていく中、「私は私だ」と切り替え、スイングや体の使い方を徹底的に見直した。そして「通らなければやめよう」と臨んだ5回目でやっとパスした。
「その5年間で培ったものは大きい」という自負がある。オフの間にグリーン周りの技術を固めたという今季は、前戦までの8試合で10位以内が6試合。最終日の混戦の中、8番で7メートルを沈めて波に乗ると、そこから5連続バーディーで一気に抜け出した。
最後は「ラインが見えていた」という2メートル半のウィニングパットを、落ち着いて沈めた。「同世代に並ぶのはまだまだ。これから追いつき、追い越せるような選手になりたい」。遠回りした時間は、未来にもつながっている。(小石川弘幸)
竹田麗央「(3週連続優勝には)届かなかったけど、3日間悔いなくプレーできた。重圧はそんなになかった」
2024年04月28日 19:45
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 最終日(28日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
首位タイから出た天本ハルカ(フリー)が7バーディー、1ボギーの66で回り、トーナメントレコードを更新する通算19アンダーでツアー初優勝を飾った。
2024年04月28日 17:50
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 最終日(28日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
3打差8位から出たホストプロの桂川有人(国際スポーツ振興協会)が7バーディー、ボギーなしの63をマークし、通算17アンダーで逆転優勝を飾った。
日本勢では青木功、松山英樹、久常涼、星野陸也、中島啓太に続く6人目の欧州ツアー制覇。同ツアーの今季残り試合と、来季から2026年までの2シーズンのシード権を獲得した。
串田雅実キャディーは桂川を一言で表すなら「漢(おとこ)」と言い切った。「有人はあれだけ謙虚で、背中で語るタイプ。魂レベルが高い、器がでかい。かっこいいし、リスペクトできる」と人間性をたたえた。
最終日の18ホールについて、「淡々と、いつも通り」のサポートを心がけた。優勝が決まると「ヨーロピアンツアーだからね。かっこいいよ。それにしてもパターがよく入ったなと」と笑顔がはじけた。
10番のティーグラウンドで「雅実さん、どう思います?」と聞かれた。「ドライバーで行っちゃえよ」と背中を押した。結果はバーディーで、単独首位に浮上した。串田さんは「少しは力になれたかな」と照れ笑いを浮かべた。
2024年04月28日 17:29
男子ゴルフ、DPワールドツアー(DP World Tour、欧州ツアー)と日本ツアー共催のISPSハンダ選手権(ISPS Handa Championship 2024)は28日、静岡県御殿場市の太平洋クラブ御殿場コース(Taiheiyo Club Gotemba Course、パー70)で最終日が行われ、桂川有人(Yuto Katsuragawa)が「63」のスコアを残し、通算17アンダーで欧州ツアー初優勝を飾った。
7バーディー、ノーボギーで最終日を締めくくった桂川はコース記録に並ぶスコアで2位のセバスティアン・ソーデルベリ(Sebastian Soderberg、スウェーデン)を3打差で抑え込んだ。
5打差の3位タイには、クリスティアン・ベゾイデンハウト(Christiaan Bezuidenhout、南アフリカ)、マルセル・シュナイダー(Marcel Schneider、ドイツ)、イバン・カンテロ(Ivan Cantero、スペイン)、木下稜介(Ryosuke Kinoshita) が続いた。
3日目を終えて首位に立っていたケーシー・ジャービス(Casey Jarvis、南アフリカ)はフロントナインで5ボギーと大きく崩れ、「74」でラウンド終えると首位と8打差の18位タイに終わった。
桂川は初開催だった2022年大会でも優勝を飾っているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的な大流行)による制限などもあって、日本ツアー単独での開催となっていた。
日本勢の欧州ツアー優勝は、星野陸也(Rikuya Hoshino)と中島啓太(Keita Nakajima)に続いて今季3人目、史上6人目となった。
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2024年04月28日 16:29
「男子ゴルフ・ISPSハンダ欧州・日本トーナメント・最終日」(28日、太平洋C御殿場C=パー70)
8位から出た桂川有人=国際スポーツ振興協会=が7バーディー、ボギーなしの63をマーク。通算17アンダーの263で、初日83位の出遅れから大逆転優勝を果たした。日欧共催となる前の2022年大会を制しており、同大会で2年ぶりの国内ツアー2勝目。今シーズンの欧州ツアーでは星野陸也、中島啓太に次ぐ日本人3人目の優勝だった。
スウェーデンのソーデルベリが3打差の2位。木下稜介、シュナイダー(ドイツ)、ベザイデンハウト(南アフリカ)、カンテロ(スペイン)が3打差の3位に続いた。欧州ツアーを主戦場とする川村昌弘は杉浦悠太らと並び7位。欧州ツアー出場2戦連続優勝を狙った中島啓太は11位だった。
2024年04月28日 16:19
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 最終日(28日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
8位から出た蛭田みな美(ユアサ商事)は8バーディー、1ボギーの65で回り、通算17アンダーの2位となった。
2024年04月28日 15:52
◆男子プロゴルフツアー ISPSハンダ 欧州・日本トーナメント 最終日(28日、静岡・太平洋C御殿場C=7262ヤード、パー70)
3打差8位から出たホストプロの桂川有人(国際スポーツ振興協会)が7バーディー、ボギーなしの63をマークし、通算17アンダーで逆転優勝を飾った。「高いステージに上がるために練習してきた。これで欧州ツアーに参戦できると思うとすごくうれしい。欧州ツアーで(ランキング)トップ10に入ると米ツアーに行けるのでそこを目指してやっていきたい」と喜びを口にした。
日本勢では青木功、松山英樹、久常涼、星野陸也、中島啓太に続く6人目の欧州ツアー制覇。同ツアーの今季残り試合と、来季から2026年までの2シーズンのシード権を獲得した。
14番でショットで作ったチャンスをものにし、15番では10メートル超をねじ込みガッツポーズ。16番では第2打をグリーン奥に外しながら、パターで沈めて3連続バーディーを奪い、後続を突き放した。
海外への道が、再び開けた。昨年は米国下部ツアーに挑戦したがポイントランク130位に終わり、シード権を得ることはできなかった。1年での撤退を余儀なくされた悔しさをバネに、オフはトレーニングに明け暮れ飛距離アップにつなげた。
今大会は欧州ツアーとの共催大会。「こういうチャンスをゲットしていくしかないと思うので、頑張りたい」と意気込み臨んだ。欧州のポイントランキングで有資格者を除く10位位以内に入れば、翌シーズンの米ツアーの権利を得ることもできる。桂川にとって、世界につながる大きな1勝となった。
◆桂川 有人(かつらがわ・ゆうと)1998年10月9日、愛知・清須市生まれ。25歳。祖父の勧めで4歳からゴルフを始める。通信制の愛知・ルネサンス豊田高から日大に進み、2018年に日本学生選手権優勝。20年にプロ転向し、22年のISPSハンダ 欧州・日本トーナメントで日本ツアー初優勝。167センチ、70キロ。
2024年04月28日 14:49
ゴルフのパナソニックオープンレディースは28日、千葉県の浜野GC(パー72)で最終ラウンドが行われ、首位から出た天本ハルカ(25)が7バーディー、1ボギーとスコアを伸ばして通算19アンダーとして初優勝を飾った。
優勝賞金は1440万円。天本は1998年度生まれの「黄金世代」で、15人目の優勝者となった。
2打差の2位は、蛭田みな美、岩井千怜、尾関彩美悠の3人。史上初となる初優勝からの3週連続優勝を狙った竹田麗央は16アンダーで5位だった。
2024年04月28日 14:39
◆女子プロゴルフツアー パナソニックオープン 最終日(28日、千葉・浜野GC=6669ヤード、パー72)
初優勝から3週連続Vの史上初の快挙が懸かっていた竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)は14位から出て、1イーグル、6バーディー、1ボギーの65で通算16アンダーの5位に順位を上げて大会を終えた。
1番で6メートル、2番で3メートルの連続バーディー発進など、前半に4つスコアを伸ばした。5つ伸ばして迎えた14番で3パットのボギー。その後、15番パー5で残り50ヤードからの第3打をカップに沈めイーグルを奪い、17番でもバーディー。試合後は「前半で2打差でチャンスはあると思っていたが、トップの人も伸びていた。途中でボギーを打ってしまい難しくなった」と振り返った。
今大会は69、66、65と調子を上げ「3週連続(優勝)を目指して届かなかったが、3日間悔いなくプレーできたので、良かった。昨日、今日と良いスコアで回り、やることはやった」と、快挙は逃したものの内容には満足した様子だった。
次週は国内メジャー初戦、ワールドレディスサロンパスカップ(5月2日開幕・茨城GC東C)。「メジャーで優勝してみたい。頑張りたい」と語り、この3日間で課題として出たという70〜80ヤードの精度を高めていくとした。