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2022年01月18日 11:00
博報堂DYスポーツマーケティングは18日、昨年、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテストに合格したルーキー・尾関彩美悠とマネジメント契約を締結したことを発表した。 岡山県出身で、現在岡山県作陽高3年に在籍する尾関は、昨年6月に行われた「日本女子アマチュアゴルフ選手権」で優勝。「ニトリレディス」(49位タイ)、「NOBUTA GROUP マスターズGC レディース」(22位タイ)などプロツアーでもベストアマチュアに輝いた実績を持つ。11月に京都で行われた2021年度最終プロテストは、トータル8アンダーでトップ合格。その後行われたQTは58位で終え、今季はレギュラーツアーのほか、下部のステップ・アップ・ツアーでもプレーすることが見込まれている。 今回の契約をうけ尾関は、「いつまでも謙虚と感謝を忘れず老若男女に愛される選手になれるよう精進し、ゴルフ界から明るいニュースを届けられるよう全力を尽くしてまいりますので、ご声援の程よろしくお願い致します」とコメントを出した。
2024年04月30日 22:52
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ」(5月2日開幕、茨城GC東C=パー72)
米ツアーを主戦場とし、今季国内初戦の西村優菜が30日、自身のインスタグラムのストリーズに投稿。あこがれの宮里藍さんの投稿にうれし涙マークで返信した。
5月1日のプロアマ戦で宮里さんが西村と同組でプレーすることについて「明日のプロアマは@yunapan_02たんと!初めて?プレー出来るの嬉しすぎる!雨予報だけど楽しみだー!」と投稿した。これに西村は「楽しみすぎます」とし、うれし涙マークをつけて投稿した。
西村にとって宮里さんは子どもの頃からあこがれのレジェンド。8歳のときに宮里さんを見るためにサントリー・レディースを観戦し、ボールをもらった忘れられない思い出がある。
一方で国内ツアーで15勝、米国ツアーで9勝を挙げ、2017年に現役を引退した宮里さんは、自身と同様に小柄ながら日米で奮闘する西村らを「このパワーゲームの時代に活躍できるのはすごい。それだけスキルがあるということ」と称賛したこともあった。
2024年04月30日 15:34
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 練習日(30日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
メジャー初優勝がかかるツアー通算10勝の小祝さくら(ニトリ)が、開幕を2日後に控えたこの日、コースで取材に応じた。3月のヤマハレディースで今季1勝を挙げ乗り込んできたメジャーの舞台だが、「調子は微妙」と首をかしげた。前週のパナソニックオープンからアイアンショットがしっくりこないのが悩み。「少しずつよくはなってきている」と話し、初日までに復調を目指す。
西コースでの開催だった昨年大会は、優勝争いの末に3位だった。「コースが変わって、けっこう難しいセッティング。やっぱりメジャーだし、すごい楽しみ。グリーンのスピードが先週とは違うので、しっかりとイメージを合わせられるように今週調整していきたい」と意気込んだ。
予選ラウンドの2日間を、仲がいい勝みなみと回ることが決まった。「みなみちゃんと同組になるような気がしていて、一緒だったのでうれしい。気楽にしゃべったりできるので、リラックスしながら回れる」と楽しみにしていた。
2024年04月30日 15:26
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 練習日(30日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
ツアー通算8勝で、米ツアーを主戦場とする勝みなみ(明治安田)が公式会見に臨んだ。米ツアーでは直近2試合連続でトップ10入りを果たすなど好調。「違うコースでもキャディーさんと話しながら、イメージ通り打てる球が増えたことが成績につながっている。自信はついている」と笑みを浮かべながら、状態の良さをアピールした。
会場の茨城GCはプロテスト合格後から、オフに練習している慣れ親しんだコース。今オフも3〜4回東Cを回り、大会に備えてきたという。「フェアウェーに木があって、攻め方が難しいホールもある。グリーンにアンジュレーションもあったり、西Cとは攻め方が違う。いろんな技を使って攻めていきたい」と作戦を立てている。
日本には23日の夕方に帰国した。翌24日には横浜スタジアムで、今季初めて大ファンの阪神戦を観戦した。雨が降り劣勢の中でも、最後まで応援。9回に一挙4点を奪い、大逆転で7連勝とした。「今年もすごく強いので、私も刺激をもらってゴルフをやっている」。ひいき球団の勢いに乗りたい構えを示した。
直近の最大の目標は、5月30日開幕の海外メジャー、全米女子オープン(ペンシルベニア州・ランカスターCC)出場。現在は予選会通過か、大会直前の5月27日時点の世界ランク75位以内の資格での出場を目指している。29日時点で同ランク76位につけている勝。「世界ランキングを上げて、予選会をスキップしたい」と3度目の国内メジャー制覇での同ランク浮上を狙う。「もちろん出るからには“アレ”をしたい」と大の虎党らしく優勝への意気込みを語った。
2024年04月30日 15:20
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ」(5月2日開幕、茨城GC東C=パー72)
米女子ツアーを主戦場とする勝みなみ(25)=明治安田=が開幕2日前の30日、会場で調整を行い、その後は公式会見で大会への意気込みを語った。
2024年04月30日 15:11
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 練習日(30日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
原英莉花(NIPPON EXPRESSホールディングス)は2020、23年日本女子オープン、20年JLPGAツアー選手権リコー杯に続く史上11人目の「メジャー3冠」に挑む。開幕を2日後に控えたこの日、コースで取材に応じ「どれだけオフの期間にしっかりやってこられたか、前半戦の戦い方が試されるメジャー。すごく価値がある一戦で、みんな取りたいと思っている」と大会の位置づけを語った。
ワールドレディスサロンパスカップは過去4度の出場で、昨年大会の20位が最高。「なかなかいつも、この時期はしっくり来ていなくて」。今季も序盤は悩みを抱えながらのプレーが続いている。クラブ調整がうまくいかず、出場7戦で予選落ちが3度と苦戦中だ。
「自分がやるべきスイングの軸だったり、そういうところをしっかりしていかないと。自分が予想していないミスが出たときに集中力が途切れてしまう。一打をどう打つかに集中しながらやっていきたい」と4日間の戦いを見据えた。
悲壮感はなく、明るい表情で言った。「成績は出していきたいし、大事な時期ということも分かっている。ある程度自分の中でしっくりきたものがあったら、スコアに結びつくと思う。ポンポンって行く気はする」。自分を信じて、今季最初のメジャー大会をスタートする。
2024年04月30日 14:46
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 練習日(30日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
2022年大会覇者で昨季まで2年連続国内年間女王の山下美夢有(みゆう、加賀電子)が練習ラウンド後、公式会見に臨んだ。2週前の海外メジャー、シェブロン選手権(米テキサス州、17位)以来の試合となり「(日本に)帰ってきて体調を崩してしまったが、しっかり体を整えて、いい状態でまた今週からむかえそう。ゴルフの状態としてはまずまず。あとはコースの攻め方だったり、一打一打を大切にしてプレーするだけ」と意気込みを語った。
シェブロン選手権では「すごく楽しくて、勉強にもなった。濃い1週間だった」という。「100ヤード以内のショットが大切だというのもすごく分かった。グリーンも(芝)目が強く、結構悩まされた。コース自体もすごく難しかったが、一番はグリーンかなと思った」と振り返った。
2年前のこの大会(西コース)では初日に「64」のビッグスコアをマークして完全優勝。この日、練習ラウンドで今年の舞台である東コースを確認し「予想していた通り、グリーンも硬くて、スピードも結構出ている」と印象を語った。「ショットの精度もそうだし、いかに1ホール1ホール、どう攻略していくか。落としどころによっても変わるので、マネジメントが大事」と見据えた。
2024年04月30日 13:29
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ」(5月2日開幕、茨城GC東C=パー72)
前週のパナソニック・オープンでツアー初優勝を挙げた天本ハルカ=(25)=フリー=が開幕2日前の30日、公式会見で大会への意気込みを語った。
念願の初優勝を果たした日曜日から2日。「1勝目というのがすごくうれしいのと、少し時間が空いて実感が湧いてきている」と胸の内を明かした。男子ゴルフ元賞金王で師匠である伊沢利光に初勝利を挙げたことを電話で連絡すると、師匠はすでに酒の席だったという。「みんなで乾杯してる感じだったんですけど、『おめでとう』という言葉を頂いて、良い報告ができて私自身もすごくうれしかったし、これだけ喜んでいただけて『これからもがんばります』と伝えさせていただきました」とさらなる活躍を誓った。
2週連続優勝を目指す舞台は今季国内最初のメジャーだ。直近2年は西コースで行われていたが、今季から東コースに舞台代わりし、プロ3年目の天本にとっては初めて回るコースになる。「ラフの深さもあるのでしっかりピンポイントで止めないと。今週はグリーンも難しいと思っていますし、速さもある。きっちりとマネジメントをしていかないと、なかなかスコアが出ないという印象」とメジャーらしいコース状況を警戒した。
2024年04月30日 13:05
男子プロゴルフツアーの中日クラウンズは5月2日から4日間、愛知・名古屋GC和合C(6557ヤード、パー70)で行われる。
2024年04月30日 12:50
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 練習日(30日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
5月2日に開幕する今季メジャー初戦の第1ラウンドの組み合わせとスタート時間が発表になった。3年ぶりに東コースで開催される今大会。注目の海外組は午前のインスタートに入った。
2021年大会覇者で今季初の国内参戦となる西村優菜は岩井千怜、イ・イェウォン(韓国)と午前7時40分にスタートする。
海外メジャー初戦のシェブロン選手権で9位に入った勝みなみは、小祝さくら、桜井心那と同7時50分に。
同じく今季初めて日本ツアーに臨む古江彩佳は22年大会優勝の山下美夢有、竹田麗央と同8時にティーオフする。
前週ツアー初優勝の天本ハルカは野沢真央、神谷そらと午後12時、岩井明愛は申ジエ(韓国)、佐久間朱莉と同12時10分、原英莉花は山内日菜子、脇本華と同12時20分に、いずれも10番から競技を開始する。
2024年04月30日 12:45
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ 練習日(30日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
前週のパナソニックオープンで1998年度生まれ「黄金世代」で15人目のツアー優勝を達成した天本ハルカ(フリー)が公式会見に臨んだ。
「まず1勝目ができてうれしい。時間がたって、実感が湧いている」。祝福のメッセージも多数届き「今でも返信が追いつかない」とうれしい悲鳴を上げた。今週はキャディーらチームと「盛大というわけではないが、ホテルにある居酒屋で海鮮などを食べてお祝いしました」と笑顔で明かした。
高校時代から師事する2001、03年賞金王・伊澤利光には電話で初優勝を報告し「『みんなで乾杯してます』という感じでした。初優勝おめでとうと言っていただき、私自身もうれしかった」と振り返った。「いい感じでできている。このまま突き進んでいってほしい」などと言われたという。
初優勝からの2週連続優勝は竹田麗央(りお)を含め、過去4人で史上5人目の快挙を狙う。これまでメジャーが絡んだ例はなく、今週優勝すれば初となる。
東Cでの出場は初となり「3年目でここは初めて。去年とは違うコースで、昨日(29日)もコースをチェックしながら、難しいなという印象」と警戒した。「前週優勝して、違った緊張感でスタートすると思うけど、やることは一緒。一打一打積み重ねて、技術とメンタルの総合力が試される。耐えるゴルフはもともと得意なので、生かせたら。挑戦心を持って頑張りたい」と意気込んだ。
2024年04月30日 09:00
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クラブの遠心力を意識して体全体で振る
手先で打ちがちな軽量ドライバーは、体を動かすことを強く意識しよう。
スイングはコンパクトでもしっかりと体を回し、クラブの遠心力を感じてフォローを大きくとる。 手打ち防止が軽量ドライバーのメリットを活かすコツ
「ゼクシオ 」のドライバーは、純正シャフトのフレックスだと総重量が281グラムと軽めになります。軽いドライバーはパワーがない人でも、ヘッドスピードが上がって飛ばせるメリットがありますが、うまく使いこなすには、積極的に体を使う意識をもつことが重要です。
軽いクラブを振るときに起こりがちな、手先だけで振るスイングはNG。バックスイングではしっかり胸を回し、クラブを加速させる切り返し以降は、ヘッドの重みを利用したクラブの遠心力を感じながら振りましょう。 【PICKUP GEAR】ダンロップ XXIO13 ドライバー
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フェース外周部の剛性を最適化。打点がブレても高初速を生む「バイフレックス フェース」を搭載。
純正シャフトは、Rフレックスで35gという超軽量モデル ここに注目!空力効果でヘッドが安定
ゼクシオ13は空力効果も進化。クラウン部のNEW「アクティブウイング」は2段式になり、ダウンスイング前半はヘッドのブレを抑制。ダウンスイング後半からインパクトはフェース角と打点を安定させる。
いかがでしたか?石井プロの解説&レッスンを参考にゼクシオ13の機能を最大限発揮してみてください。
解説・レッスン=石井良介
●いしい・りょうすけ/1981年生まれ、神奈川県出身。トラックマンを駆使したレッスンが人気のPGAティーチングプロ。YouTubeチャンネル「試打ラボしだるTV」が人気で、最新ギアはほぼテスト済み!
構成=コヤマカズヒロ
写真=田中宏幸
2024年04月30日 08:00
今月はツアープロがオフシーズンに取り組む〝スイング強化〞のための練習法を紹介。
2024年04月30日 07:00
創刊から32 年で、スイングとギアはどのくらい変わったのか? アニバーサリー号の年代を代表する選手とモデルを比較!
スイングは32年間の変遷を語らせたら、この人の右に出るものはいない、ゴルフ界の生き字引・タケ小山が徹底解説! 【2023年】原点回帰⁉最新スイングは”教科書的”! お手本はマキロイ!タイガーをアップデートした世代
中島啓太
●なかじま・けいた/2000年生まれ、埼玉県出身。177㎝、75kg。昨年プロ転向し、今季から国内ツアーに本格参戦。横浜ミナトChampionship、マイナビABCチャンピオンシップなど計3勝をあげ、新・賞金王誕生の期待がかかる。フリー。
ワッグル創刊からの節目の年を代表するトッププレーヤーのスイングを振り返ると、時代とともに変化してきた変遷が見えてきます。
現在(2023年)を象徴する代表的なスイングといえば、中島啓太選手でしょう。理路整然と整った教科書のような美しいスイング。ローリー・マキロイなど、タイガー・ウッズよりも少し下の世代の選手がお手本になっている印象です。
タイガーは試行錯誤しながらスイングをどんどん変えていった選手ですが、それゆえの遠回りもあった。中島選手の世代は、そういった回り道を避けるかのように、効率的に最適解を作ってきたスイング。効率を重視する最近の若者らしいですが、これが今後のスタンダードとなっていくでしょう。 【1992(創刊号)年】90年代前半は「教科書的」と「個性派」両タイプが活躍 教科書タイプのデービス・ラブⅢに対しカプルスは〝感性〟で育ったスイング
一気に時代をさかのぼって、創刊号が出た1992年。この年は、デビッド・レッドベターが名を馳せた時代で、スイングをコーチから学ぶことが一般的になりはじたころ。レッドベターの教え子、ニック・ファルドなどが活躍しました。
デービス・ラブⅢとフレッド・カプルスのペアがワールドカップで優勝した年でもあり、この2人は、まさに時代を象徴する存在でした。ラブはお父さんもプロゴルファーで、幼いころから英才教育を受けてスイングを身につけてきた選手。ゴルフをはじめたときから理論どおりにスイングを習得した最初の世代といっていいでしょう。
一方のカプルスは、ジュニア時代から自分の感性を頼りに自由にスイングを身につけてきた個性派。教科書どおりの優等生ではありませんが、いま見てもしなやかでカッコいいですね。
私はこのころに渡米し、レッドベターのアカデミーがあったフロリダ州オーランドのコースに所属しましたが、そのアカデミーはオーランド内の別のコースに移ってしまったため、マーク・オメーラの師匠であるリナ・リッツェンの指導を受けていました。それがいまだに私のスイングの土台となっています。
フレッド・カプルス
●1959年生まれ、アメリカ出身。180㎝、84kg。81年からPGAツアーに参戦し、83年に初優勝。92年にはマスターズを制して世界ランク1位、賞金王にも輝く。レギュラー15勝、シニア10勝をあげ「フレディ」の愛称で親しまれる人気選手。 【1999 (100号)年】真のアスリートタイガー・ウッズがゴルフを変えた! すべてのゴルファーのあこがれに!変化を恐れないのが一番のすごさ
第100号が出た1999年。この時代のゴルフ界はタイガー・ウッズ一色。翌年から01年にかけては「タイガー・スラム」も達成し、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
タイガー・ウッズは、ゴルフ界に登場した最初の本格的アスリートといえるでしょう。科学的なトレーニングに取り組み、圧倒的なスピードと飛距離でツアーを席巻します。以後、すべてのゴルファーがタイガーにあこがれ、目標や手本となる存在に。彼の練習方法やスイングを見てマネする選手が増えるなか、スイングを壊してしまったり己を見失っていく選手も少なくはなったですね。
このころタイガーは、ブッチ・ハーモンに師事していましたが、その後、コーチを変えるたびにスイングも大きく変えていきます。そのなかには成功とはいえないケースもありましたが、最強であってもさらに高みを目指して変えることを恐れない姿勢こそが、タイガーの最大のすごさではないかと思います。
99年は日本ではJGTO発足の年。私はアメリカで解説業をしながら、ミニツアーに参戦していたころでした。
タイガー・ウッズ
●1975年生まれ、アメリカ出身。185㎝、84kg。PGAツアー歴代1位の通算82勝 (うち4大メジャーで15勝)をあげ、日本でも2勝。度重なるケガや故障に見舞われるが、少しずつツアー復帰しており、完全復活が待たれる。 【2007(200号)年】パーシモンを知らない世代スイングに大きな変化が 15 歳で勝てた理由のひとつは体の成長とクラブの進化のマッチング
第200号は、2007年。石川遼選手が15歳でアマチュア優勝し、日本のゴルフ界はその話題で持ちきりでした。
私は07年から日本に戻りプレーしていたので、よく覚えています。石川選手のおかげで報道番組などにも出演する機会が増えて、翌年からはMCを務めるラジオ番組「グリーン・ジャケット」もはじまりました。
当時の石川選手のスイングはまだジュニア特有の雰囲気が強く、全身をダイナミックに使って強振していました。しかし、前出のフレッド・カプルスなどと異なるのは、ゴルフをはじめたときからメタルのドライバーで、パーシモンを使ったことがない世代だということ。スイング中に余計なことをしなくてもクラブが飛ばしてくれるオートマチックさが根底にあり、クラブの進化の恩恵を大きく受けています。
彼が若くして活躍できたのは、クラブの進化と自身の肉体的成長のバランスがちょうどいいタイミングだったのが要因のひとつで、とくに飛んで曲がりにくくなった当時の最新ギアの性能の向上にスイングがマッチしていたことは間違いありません。
石川選手はこの後、身体的な成長に合わせてスイングをアップデートしていきます。
石川遼
●いしかわ・りょう/1991年生まれ、埼玉県出身。175㎝、75㎏。07年にマンシングウェアオープンを15歳でアマチュア優勝。09年には18歳で最年少賞金王を獲得。13年から16年には米ツアーにも挑戦。ツアー通算18勝。CASIO所属。 【2015 (300号)年】シャットフェース全盛の時代到来!再び個性派が輝く タイガーを見て育った世代の台頭。スタック& チルトの影響が強い
第300号が出た2015年。私はというと、翌年の日本シニアオープン挑戦に向けて、練習量を増やしていたころでした。
この年はジョーダン・スピースがマスターズで初優勝した年で、ほかにも新しい世代の選手たちが数多く台頭してきました。スピースのスイングは、左ヒジを曲げて使うなど少し個性的。同世代のジャスティン・トーマスやリッキー・ファウラーなどもあまり教科書的でなく、このころは個性派スイングの持ち主が多いように思います。
彼らはタイガー・ウッズにあこがれてプロを目指した世代ですが、タイガーがスイングを固定せずにあれこれ改造を繰り返してきたのを見ているので、1つのお手本にこだわらないマインドももった世代だと感じています。
彼らのなかで目立つのは、「スタック&チルト」の左1軸的なメソッドと、それにともなうシャットなフェース使い。「スタック&チルト」はタイガーの影響が大きいでしょうが、まさに当時の流行りでしたね。
こうやって32年の歳月をスイングとともに振り返ってみるといろいろな傾向が見えてきます。次の時代はどうなるか、いまから楽しみです。
ジョーダン・スピース
●1993年生まれ、アメリカ出身。185㎝、84㎏。アマチュア時代から活躍し、12年にプロ転向。15年にはマスターズ、全米オープンに勝ち、フェデックスカップも制して賞金王・世界ランク1位に。メジャー3勝を含むPGAツアー13勝。
解説=タケ小山
●小山武明(こやま・たけあき)/1964年生まれ、東京都出身。89年にアメ リカのツアーに参戦。帰国後はゴルフ解説者や国内のレギュラー・シニアの両 ツアーに出場。現在はテレビ出演やラジオ・インターFMの「Green Jacket」と 「SUNDAY FINISHING LINE」でパーソナリティを務める。
2024年04月30日 06:00
寒い季節に出がち! 出るとスコアが崩れてしまう!この冬しっかり直したい!”チーピン病”対策レッスン 「左から左に曲がる」はじつはスライサーに出やすいミス
左に出て左に曲がる引っかけ球、通称「チーピン」はコントロール不能な球でOBになりやすい最悪のミスショット。寒い冬は体の動きが悪くなって、頻発するミスでもあります。
チーピンは左に曲がるので、フック系が持ち球の人のミスだと思われがちですが、カット軌道でフェースがかぶったときにも起こりやすく、じつはスライサーにもよく出ます。
それ以外にもさまざまな要因があるので、まずは自分のチーピンがどのタイプかを知ることが大事。防ぎ方は上の3タイプに分けて解説していきますので、ミスの傾向などを参考にタイプを見極めて対策してください。 【case1 シャフトクロスアンダー型】
ソールを地面に落とすイメージ
“ワンタッチ素振り”でクラブの重さを感じよう
1つめの、シャフトクロスのトップからダウンスイングでシャフトが寝てアンダー( 下か
ら)にクラブが入るタイプのチーピンは、腕と体の同調が崩れ、スイングの最下点がボールより手前にくることで起こります。 ソールで地面を叩くイメージの延長
クラブを上下方向に動かし、ソール面で地面を叩くイメージ。
これに体の回転を加えてスイングしよう
このタイプの人がコースでチーピンが出はじめたら、ドライバーのソールを地面にワンタッチさせる素振りが有効。スイングの最下点がイメージでき、クラブが下から入りにくくなります。ソール面で地面を叩くようなイメージで腕を上下方向に振りましょう。
根治を目指すなら、腕と体の動きを分解した素振りで、腕と体の同調性を高める練習がオススメ。腕を動かしてから体を回す動きの順番を意識してスイングするのがポイントです。 練習場ではコレで修正!「分解素振り」で腕と体の同調性アップ 【バックスイング】クラブを担ぎ上げてから体を回す
アドレスからクラブを右肩に担ぐように手元を持ち上げてから、そのまま上体を右に回してトップを作る 【ダウンスイング】体を開く前に腕を下ろしてから回転
トップから体の向きはそのままに腕だけ伸ばしてシャフトが地面と水平になる位置まで下げ、そこから体を回して振り切る
いかがでしたか? チーピンをなくすために練習してみてくださいね。
レッスン=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。“アッキー〞の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。
構成=鈴木康介
写真=田中宏幸
協力=千葉セントラルゴルフクラブ
2024年04月29日 14:59
男子ゴルフ米国ツアーのダブルス戦、チューリヒクラシック・オブ・ニューオーリンズ(Zurich Classic of New Orleans 2024)は28日、ルイジアナ(Louisiana)州アボンデール(Avondale)のTPCルイジアナ(TPC Louisiana、パー72)で最終日が行われ、ロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)/シェーン・ローリー(Shane Lowry、アイルランド)組がプレーオフを制して優勝を飾った。
フォアサム(二人が交互にショットを打つ)形式で行われた最終日はまず、首位と7打差から出たチャド・レイミー(Chad Ramey、米国)/マーティン・トレーナー(Martin Trainer、フランス)組がスコア「63」をマークして9ストローク伸ばし、暫定トップでホールアウトした。
これによって通算25アンダーが目標となった終盤の各グループにはかなりのプレッシャーがかかり、五輪のアイルランド代表やライダーカップ(Ryder Cup)の欧州選抜でともにプレーしているマキロイ/ローリー組だけがそのスコアに到達した。
その後、ホールアウトから3時間を経て18番ホールでのプレーオフに臨んだレイミー/トレーナー組は、その影響が表れているように見えた。トレーナーのティーショットがフェアウエーのバンカー奥に落ちると、レイミーの第2打はフックし、トレーナーのチップショットもショート。レイミーのグリーン外からのパットも外れた。
これにより同組は最高でもパーという状況になる中、マキロイ/ローリー組はローリーのアプローチがグリーン脇のバンカーに捕まったが、マキロイがそこから安全にグリーンオンし、バーディーと優勝の機会が生まれた。
それでも、このところパットに苦しんでいるというローリーが約2.1メートルのバーディーパットを外し、レイミー/トレーナー組にも次のホールへ勝負を持ち越すチャンスが転がり込んだが、トレーナーがこのパットを外し、優勝を明け渡した。
これでマキロイは米ツアー25勝目、ローリーは2019年の全英オープン(The 148th Open Championship)以来となる同3勝目を挙げている。
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