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2026年07月26日 05:01
「阪神1−5巨人」(25日、甲子園球場) 阪神は2夜連続の逆転負けで2連敗を喫し、巨人に首位を明け渡した。悔しい敗戦の中、ドラフト1位・立石正広内野手(22)=創価大=がマルチ安打をマーク。巨人戦は19打数9安打、打率・474とGキラーぶりを見せつけている。 打ち鳴らした快音に、満足感はない。立石の胸にこみ上げたのは好機での凡退。「チャンスで一本出たら、また試合の展開も変わったかなと思います」と唇をかむ。それでも、伝統の一戦で示した存在感は色あせない。うだるような暑さに包まれた真夏のナイター。宿敵相手に響かせた2本の快音が、見る者に爽快感を与えた。 いきなり魅せた。二回1死一塁で竹丸から右前打。4球目を追っつけるようにコンタクトした打球は一、二塁間をしぶとく破った。3戦ぶりのスタメンで好機を広げた。 出場4戦ぶりの安打で滑り出すと、4点を追う九回は先頭で森田から左前にはじき返した。立石らしい痛烈な打球に、スタンドの熱気が増幅。2ストライクからの一打に「割り切って、しっかり打ちに行きながら判断していこうと思ったので、良かったです」と汗を拭った。 これで巨人戦は19打数9安打、打率・474の高打率を誇る。同戦は5試合の出場で、無安打だったのは代打出場の1試合のみ。ライバルチームに対する好相性ぶりは今後に向けても頼もしい。この日の2安打はともに左腕からで、対左投手には34打数13安打、打率・382。“巨人キラー”に加え“左キラー”としての片りんも見せた。 本人が悔やんだのは三回の打席。1点を先制し、なおも2死一、二塁で右飛に倒れた。「点が取れそうで、結局1点止まりだったので。その後に点を取られてますし、あの打席が一番チャンスがあったと思う」と冷静に自己分析した。 劣勢の中、勝利への執念を燃やした若虎の姿を藤川監督も評価。「(痛烈な)左翼線のファウルとかね、いいファウルだったのかなと思います。もっともっと大きく、いってもらいたいので」と背中を押した。 26日は前半戦最終戦。同一カード3連敗だけは阻みたい。「(出場の)チャンスがあれば、しっかり振っていきたいと思います」と立石。自慢のバットでスタンドを揺らし、白星を支えていく。
2026年07月28日 10:12
敵地放送席も唸った岡本の三塁守備
【MLB】ナショナルズ ー Bジェイズ(日本時間28日・ワシントンDC)
ブルージェイズの岡本和真内野手が27日(日本時間28日)、敵地でのナショナルズ戦に「6番・三塁」で先発出場。三塁守備で、卓越したグラブさばきと正確な送球で球場を沸かせた。惜しくもアウトにはならなかったが、敵地放送席からは「なんというプレーでしょうか!」と感嘆の声が漏れた。
2回、先発のシャーザーは2死にすると、9番ヌネスにもストライク先行の投球で追い込んだ。ヌネスは5球目の変化球を三塁線方向に流し打ち。遊撃手寄りに守備位置をとっていた岡本だったが、瞬時に反応しゴロを捕球すると、体勢が崩れながらも一塁に正確な送球を届けた。僅かなタイミングでセーフ判定となったが、華麗なプレーを見せた。
ナショナルズ放送局「ナショナルズTV」で解説を務めたケビン・フランドセン氏は「オカモト、なんというプレーでしょうか!」と絶賛。実況を務めたダン・コルコ氏は「日本ではゴールデン・グラブ賞を2度受賞。(巨人では)フォスター・グリフィン(ナショナルズ)とチームメートでした。さっきフォスターとオカモトについて話したんですが、『彼のことが大好きだよ』と話していましたね」と巨人時代で同僚だった左腕のコメントを紹介した。
フランドセン氏もその場にいたようで「『最高の選手だろ?』と言っていましたね。『本当にいい選手なんだ』って」とグリフィンの称賛を付け加えた。岡本は試合前時点でチームトップの23本塁打、65打点を記録。持ち味の勝負強い打撃とともに三塁守備への評価も日に日に高まっている。(Full-Count編集部)
2026年07月28日 09:26
ジェフ・パッサン記者がSNSで言及
ドジャースのテオスカー・ヘルナンデス外野手にトレード放出の可能性が浮上している。米スポーツ局「ESPN」のジェフ・パッサン記者が27日(日本時間28日)、自身のSNSを更新。「ヘルナンデスが放出される可能性がある」と言及した。
パッサン記者は、スレッズで「トレード期限はちょうど来週。何でも質問をぶつけてください」と投稿し、ファンから質問を募った。「(業界で)噂されている驚きの選手はいますか?」の質問に同記者が名前をあげたのがT・ヘルナンデス。(ドジャースは)右投手が不足しており、マイナーの外野手の層が厚いので、ヘルナンデスが放出される可能性がある」と伝えた。
質問を募ったパッサン記者は、右投手不足を抱えるドジャースのチーム事情に加え、傘下マイナーで外野の有望株が順調に育っている現状を指摘した。ドジャースのマイナーには有望株がひしめく。ジェームズ・ティブス3世は今季、21本塁打、OPS.946を記録。MLB公式サイト有望株ランキング4位のホスエ・デポーラや、すでにメジャーデビューを果たしているプロスペクトのライアン・ウォードなども出番を待っている。
T・ヘルナンデスは今季71試合に出場し、打率.251、8本塁打、37打点、OPS.713。3年6600万ドル(約108億円)の契約を結んでいるが、これまでもシーズンオフに放出報道があっただけに今後の動きが注目される。(Full-Count編集部)
2026年07月28日 09:00
「ファン投票で選ばれることは光栄なことですし、それに相応しいようなプレーを見せられればなと思います」
ロッテの鈴木昭汰は『マイナビオールスターゲーム2026』にファン投票で(中継ぎ投手部門)2度目のオールスター出場を決めた。
24年に51試合に登板して、2勝2敗27ホールド5セーブ、防御率0.73と大ブレイクの1年になったが、昨季はオールスター明け、コンディション不良により一軍登板なしに終わるなど、29試合の登板にとどまった。
「チームで一番投げたい。自分が一番投げて活躍して、チームが勝つのがベスト」。強い気持ちを持って迎えた26年シーズン、開幕から主に勝ち試合の8回を担当し、4月15日の日本ハム戦から5月26日の広島戦にかけて13試合連続無失点を記録。
5月31日の阪神戦では、2−2の8回に登板し1番・中野拓夢から始まる好打順も三者凡退に片付け、直後の8回裏の山口航輝の2点適時二塁打に繋げ、鈴木は4勝目を手にした。
開幕から力強いストレートを投げ込んでいる。6月6日の巨人戦、1−1の8回先頭の浦田俊輔を2ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた6球目の外角147キロストレート、6月9日の中日戦、3−1の8回一死走者なしで田中幹也を2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた外角の145キロストレート、6月12日のDeNA戦、2−2の9回二死走者なしで戸柱恭孝に2ボール1ストライクから投じた4球目の外角150キロ見逃しストレートは非常に素晴らしかった。
「しっかりまっすぐで押し込めている時は良いピッチングになっているので、それは意識してやっています」
スライダーも、6月12日のDeNA戦、2−2の9回二死走者なしで戸柱に2ボール2ストライクから投じた5球目の空振り三振に仕留めた133キロ縦に落ちるスライダー、6月21日の楽天戦、4−2の8回一死一、二塁でマッカスカーを1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた4球目のインコース縦に落ちるスライダーが良かった。
「スライダーもまっすぐあっての変化球ですし、あんまりスライダーに頼りすぎると僕の良さも消えちゃうので、バランスよくやっていきたいですね」
◆ 松井裕樹との自主トレをきっかけに才能開花
鈴木といえば、24年に松井裕樹(パドレス)と自主トレを行い、“体の使い方”、“野球に対する考え方”、“栄養面”など野球に関わる全てのことを教わったことが、ブレイクの一つのきっかけになった。
昨季はコンディション不良で悔しい1年に終わったが、今季は開幕から安定した投球を披露している。怪我がなければ、一軍で必要なピースであることを“結果”で示す。やはり、松井と自主トレからやってきたことは間違っていないのだろうかーー。
「間違っていないと思いますね。自主トレいってから中継ぎで投げられてはいるので、それを続けていきたいです」
具体的に何が変わったのだろうかーー。
「野球の知識が増えましたね。僕の引き出しが増えましたし、いろんな考えを学ぶ中で自分に合ったものを整理して実践する。ちょっとした知識が、まだまだですけど、少しは増えたかなと思います」
シーズン中は通算250セーブに残り1に迫った益田直也と試合前練習でキャッチボールを行うのが日課になっている。
「益田さんのキャッチボールを見て今日は何を意識しているんだろうとか、自分の中で考えて自分で答えを出して、色々勉強させてもらっています」
リリーフで実績を残した益田、松井といったレジェンドから学び吸収している。「まずはオールスターよりもしっかりレギュラーシーズン活躍して、去年は前半戦でリタイアしたので、今年は必ず力になれるように頑張ります」。オールスターでの活躍はもちろん、誰よりも多くマウンドに上がり、シーズン通して投げ抜き、充実の1年にしてみせる。
取材・文=岩下雄太
2026年07月28日 08:52
日本野球機構は27日、7月28日と29日に開催される『マイナビオールスターゲーム2026』のアトラクションとして行う「マイナビオールスターゲーム2026 日産キックス ホームランダービー」の対戦組み合わせ決定を発表した。
2026年07月28日 08:38
新潟でフレッシュ球宴が開催…4打点のエドポロがMVP
「ナミックス フレッシュオールスターゲーム2026」が27日、ハードオフ新潟で開催され、パ・リーグ選抜がセ・リーグ選抜に7-3で逆転勝利を収めた。パ選抜の指揮官を務めた西武の小関竜也2軍監督は、先制打&ダメ押し3ランで最優秀選手賞(MVP)に選出された日本ハムのエドポロ・ケイン外野手について「なかなか見られない当たり」と賛辞を送った。
大阪学院大からドラフト2位で入団したパワールーキーは初回2死二塁、茨木(阪神)の甘く入った直球を軽打し、右前へ運んだ。「(二塁走者の)麦谷さんは足が速いので、シングルヒットを狙っていた」と先制の一打を振り返った。
さらに9回は4-3と逆転し、なおも2死一、二塁の好機で齊藤(広島)の152キロの高めの直球を豪快にフルスイング。打球は一直線でバックスクリーンに直撃した。
この弾道に驚嘆したのがベンチで戦況を見守っていた小関監督だった。「あの当たりはなかなか見ることができないですよ。本当にもう打った瞬間、バックスクリーン方向でも確実に入るなっていう当たりだったので。まあ凄いなと思いました」。
ファーム・リーグ14球団単独トップ、15本塁打のパワーに脱帽。「本当にね、甘いところに行くと一発で長打になる。そういう凄みがあるなと思いました」。
日付が変わった28日からは再びライバル球団の未来の大砲となる。「チームとして抑えないといけないですからね。本当に素晴らしい打者でした」。23歳のスラッガーの脅威を目の当たりにしていた。(湯浅大 / Dai Yuasa)
2026年07月28日 08:36
ソフトバンクは27日、育成選手の張峻瑋投手、L.ロドリゲス投手、小林樹斗投手と支配下選手契約を締結したと発表した。新背番号は張峻瑋が『17』、ロドリゲスが『85』、小林が『95』を背負う。
張峻瑋は、ファームで10試合・41回2/3を投げ、4勝1敗、防御率2.81。ロドリゲスは、13試合・13回1/3を投げ、2勝1敗1セーブ、防御率2.03。小林は8試合・46回を投げ、3勝3敗、防御率2.15の成績を残している。
2026年07月28日 08:27
DeNAは27日、7月27日(月)に臨港パークにて開催したドローンショー『YOKOHAMA STAR☆NIGHT DRONE SHOW』 in みなとみらいエリアで「マルチローター/ドローンによる最大の実在する人物の空中ディスプレイ」3,024 機を記録し、球団として初となるギネス世界記録TMに認定され他と発表した。
「“人と街をつなぐ”存在であり続けたい」という「I☆YOKOHAMA」の理念のもと、球団本拠地である横浜スタジアムを飛び出し、みなとみらいの空を舞台に実施。3,024機のドローンで相川亮二監督をはじめ、東克樹選手、牧秀悟選手、筒香嘉智選手、佐野恵太選手の計5名の姿を横浜の夜空へ描いた。
会場には約5.5万人のファンと地域の方々が来場し、横浜の空に打ち立てられたギネス世界記録TM達成の瞬間を見届けた。
2026年07月28日 08:10
BsGravityでVocalを務める「RENA」
オリックスの球団公式ダンス&ヴォーカルユニットは結成13年目を迎える。
2026年07月28日 08:00
「マイナビオールスターゲーム2026」(第1戦=28日・東京ド、第2戦=29日・富山)に出場する広島の岡本駿投手(24)がデイリースポーツに独占手記を寄せた。甲南大初のプロ野球選手として迎えた2年目。今季から先発に転向し、前半戦でチームトップの6勝をマークしている。ここまでの総括、後半戦へ向けて新井貴浩監督(49)からかけられた言葉、大学時代の転機などを明かした。
◇ ◇
デイリースポーツ読者の皆さま、広島東洋カープの岡本駿です。オールスターに出場できるなんて思ってもいなかったので、本当に光栄です。まずは無失点を目標に、自分の持ち味が発揮できたらと思います。
昨年9月中旬、2軍に落ちる時に新井監督から先発転向を打診されました。正直、中継ぎのやりがいを感じていたので戸惑いもありましたが、監督から直接言っていただけたので覚悟を決めました。昨秋のフェニックス・リーグから先発を始めたのですが、最初の頃は登板翌日に上半身がバキバキで…。慣れるのかなと不安でしたが、今では少しの張りで済むようになりました。体ってすごいですね(笑)。
一番印象に残っている試合は最初の登板(※1)です。試合前夜は寝られないぐらい緊張してました。チームは負けたんですけど、無失点で抑えられたので自信になりました。先発は長いイニングを投げるので、中継ぎだった昨年より責任感が芽生えているなと思います。前半戦の終盤は納得のいく投球ができませんでした。体は割と普通だったんですけど、打者の反応を見ても差し込めていなかった。そこは修正していきたいです。
新井監督からは後半戦に向けて、「ここからもう一度追い込め。俺も若い時は落ちる時期があった。そこで追い込んだら強くなる。今年がピークの選手じゃないから。2、3年後に大きく成長したらいい」と言っていただきました。期待していてもらえていると感じて、すごくうれしかったです。メニューはトレーナーさんに任せていますが、練習量を落とすことなく、ここから成績を上げていけるように努力したいです。
オールスター出場は甲南大の方々をはじめ、たくさんの方が喜んでくれました。甲南大の1学年上に井村多朗さんという方がいて、この方がいなければ僕はプロになれていません。同じ徳島県出身で同じ右腕。大学から本格的に投手に転向した僕に、投手のイロハを一から教えてくださいました。毎日、キャッチボールして一緒に練習してましたね。オールスター出場で少し恩返しできたかなと思います。
オールスターは貴重な機会だと分かっているんですけど、なんせ人見知りで…。床田さんに相談したら「いろいろ聞かな損やで!」と背中を押していただいたので、勇気を振り絞っていろんな方にあいさつします。特に阪神の高橋遥人さんには同じ落ちる系のツーシームを使うので、その辺りの感覚を聞いてみたいです。一度、マツダで投げ合った時、打席に立ったんですけど軌道が独特でした。たくさん吸収してチームに戻ってきたいです。
※1 4月2日・ヤクルト戦(神宮)でプロ初先発。勝ち負け付かずも7回3安打無失点。
◇岡本 駿(おかもと・しゅん)2002年6月12日生まれ、徳島県出身。186センチ、89キロ。右投げ左打ち。城南−甲南大を経て、24年度ドラフト3位で広島入り。
2026年07月28日 08:00
「ナミックスフレッシュオースターゲーム2026、パ・リーグ選抜7−3セ・リーグ選抜」(27日、ハードオフエコスタジアム新潟)
初のフレッシュ球宴は、ホロ苦いものに終わった。広島ドラフト2位・斉藤汰直投手(亜大)は、3−2の九回に抑えとして登板し、逆転を許した。「緊張とかはなかった」。平常心で腕を振るものの制球が定まらなかった。
先頭への四球後、山下(ソフトバンク)に右中間への適時三塁打を浴びて同点。一塁へのフィルダースチョイスで勝ち越しを許すと、エドポロ(日本ハム)には、バックスクリーンへ運ばれる3ランを被弾した。
1回3安打2四球5失点。直球は150キロ超を連発したが、甘くなったところを痛打された。
5月4日に出場選手登録を抹消され、2軍で試行錯誤する。1軍の救援陣は若鯉がしのぎを削るポジションだ。「後半戦、頑張るしかない」。フレッシュ球宴の経験も糧にして再び1軍を目指す。
2026年07月28日 07:37
「ナミックスフレッシュオールスターゲーム 2026、セ・リーグ選抜−パ・リーグ選抜」(27日、ハードオフエコスタジアム新潟)
新潟を拠点とするアイドルグループ、NGT48の北村優羽が始球式に登場。可憐な投球で反響を呼んだ。
メンバーが本塁後方で見守る中、赤のアクセントが白いプリーツの衣装で北村がマウンドへ。思いっきり投げたボールは右打席に立ったギャオス内藤氏の方向にややそれ、捕手まであと少しというところでバウンド。1回弾んでミットに収まった。北村はマウンドで一瞬悔しそうにしながらも、両手を広げて笑顔を見せた。
SNSなどでは「カッコ良かった!」、「ブルペンで肩を作るアイドル見られるのも貴重でした笑」、「投げる前の笑顔が可愛すぎて」、「ほぼノーバンのナイスピッチング」と反響の声があがっていた。
2026年07月28日 07:15
滝澤は前半戦87試合で打率.295、2年連続2度目の球宴出場も
■ソフトバンク 3ー0 西武(26日・ベルーナドーム)
西武の滝澤夏央内野手が披露した好守が話題を呼んでいる。
2026年07月28日 06:40
「今年は少し打てるようになったのではないか」
今季のプロ野球では、春先からそんな見方もあった。昨季に比べて本塁打や大量得点の試合が目立ち、近年のNPBを覆っていた極端な投高打低が、ようやく和らいだようにも映った。
実際、得点だけを見れば、その感覚は間違っていない。
オールスター前最後の公式戦となった7月26日終了時点で、12球団の総得点は3986点。12球団の試合数を合計した延べ1110試合で割ると、1チーム1試合平均は3.59点となる。
2025年の前半戦終了時点は3.07点だったため、今季は0.52点増。率にして約17%のアップだ。昨季の得点水準が異例の低さだったとはいえ、1試合当たり0.5得点以上の増加は無視できない変化である。
その得点増の背景として考えられるのが、一部球団で目立った本塁打の多さだ。
パ・リーグでは日本ハムが96試合で122本塁打、ソフトバンクも93試合で103本塁打を記録した。セ・リーグでも中日、阪神、DeNA、巨人の4球団が70本塁打を突破。昨季前半戦に比べ、少なくとも得点が入りやすい環境へ変化したことは数字にも表れている。
ところが、打者個人の成績を見ると、まったく違った景色が浮かび上がる。
規定打席到達者のうち、打率3割以上はセ・リーグの佐藤輝明、パ・リーグのレイエス、近藤健介の3人だけ。昨季前半戦も両リーグを合わせて4人しかいなかったが、今季はそこからさらに1人減った。
昨季は前半戦終了時点でセ・リーグから3割打者が消え、パ・リーグの4人だけという異例の事態になった。今季は佐藤の存在によってセ・リーグの「3割打者ゼロ」こそ解消されたが、NPB全体で見れば、減少傾向に歯止めがかかったとは言い難い。
一方、投手成績にも昨季との違いがはっきりと表れている。
規定投球回到達者のうち、防御率1点台の投手は昨季前半戦の8人から、今季は3人へ減少した。リーグを代表する投手が軒並み1点台に並んだ昨季ほど、投手が一方的に打者を抑え込んでいるわけではない。
つまり、今季は「投高打低」という言葉を、そのまま一つの現象として扱うと実態を見誤る。
得点が増え、防御率1点台の投手が大幅に減った以上、極端な「投高」は確実に緩和された。しかし、その一方で3割打者は増えるどころか、昨季よりも減っている。「投高」が弱まったからといって、「打低」まで解消されたわけではないのだ。
本塁打や長打が増えれば、安打数や打率が大きく上昇しなくても得点は伸びる。走者を置いた場面で一発が出れば、単打を積み重ねなくても複数得点を奪える。今季の数字から見えるのは、打者全体が満遍なく投手を攻略できるようになった姿というより、本塁打を多く記録する一部球団が、リーグ全体の得点増を押し上げている可能性だ。
得点力は戻りつつある。だが、安定して安打を重ね、高い打率を維持できる打者は増えていない。
防御率1点台の投手が8人から3人に減ったにもかかわらず、3割打者も4人から3人へ減少した。この一見矛盾する数字こそ、今季のNPBを読み解く鍵である。
「投高」は緩和された。それでも「打低」は続いている。前半戦の数字から見えるのは、投高打低から完全に脱した姿ではなく、得点の増え方だけが先に変わり始めたNPBの現在地なのだ。
文=八木遊(やぎ・ゆう)
2026年07月28日 06:30
28日と29日に『マイナビオールスターゲーム2026』が開催される。
近年のオールスターMVPを見ると、昨年は第1戦が頓宮裕真(オリックス)、第2戦は清宮幸太郎(日本ハム)がMVPに輝いたように、野手のMVPが目立っている。最後に投手のオールスターMVPは、16年第2戦の大谷翔平(当時日本ハム)だが、投手登録ではあったものの、打者として出場し3安打2打点の活躍だった。
純粋に投手のMVPは15年第1戦の藤浪晋太郎(当時阪神)を最後にオールスターMVPは出てない。藤浪は3回・35球を投げ、0被安打、2奪三振、0与四球、0失点の投球を見せた。
近年は3イニングを投げる投手は少なく、投手のMVP受賞が難しい状況。今年は久しぶりに投手のMVPが出るだろうか。
▼ 21世紀以降の投手のオールスターMVP
04年:第1戦 松坂大輔(当時西武)
12年:第2戦 前田健太(当時広島)
13年:第1戦 澤村拓一(当時巨人)
15年:第1戦 藤浪晋太郎(当時阪神)
16年:第2戦 大谷翔平(当時日本ハム)
2026年07月28日 06:20
28日と29日に『マイナビオールスターゲーム2026』が行われる。
令和になってからオールスターMVPに輝いた選手が最も多い球団は日本ハムの3度だ。22年の第1戦で清宮幸太郎が令和に入ってから球団では初めてオールスターMVPに輝くと、23年の第2戦で万波中正(日本ハム)、25年の第2戦で清宮(日本ハム)が獲得している。
今年は日本ハムから北山亘基、田宮裕涼、清宮、水野達稀、万波、レイエス、6人の選手が出場する。令和のお祭り男となっている清宮、万波が獲得するのか、それとも日本ハム勢の他の選手がMVPに輝くのか、非常に注目だ。
【令和に入ってからのオールスターMVP】
▼ 2019年(令和1年)
第1戦:森 友哉(西武)
第2戦:近本光司(阪神)
▼ 2020年(令和2年)
新型コロナウイルスの影響により中止
▼ 2021年(令和3年)
第1戦:菊池涼介(広島)
第2戦:島内宏明(楽天)
▼ 2022年(令和4年)
第1戦:清宮幸太郎(日本ハム)
第2戦:柳田悠岐(ソフトバンク)
▼ 2023年(令和5年)
第1戦:柳田悠岐(ソフトバンク)
第2戦:万波中正(日本ハム)
▼ 2024年(令和6年)
第1戦:牧秀悟(DeNA)
第2戦:佐藤都志也(ロッテ)
▼ 2025年(令和7年)
第1戦:頓宮裕真(オリックス)
第2戦:清宮幸太郎(日本ハム)