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日本男子バレーはなぜ強くなった?世界と互角に戦える5つのポイント

2026年07月15日 18:05

2026年のネーションズリーグで、男子日本代表は開幕8連勝。予選ラウンド第2週ではイラン、アメリカ、フランスとのフルセットをすべて制し、参加18チーム中1位で予選ラウンド最終週を迎えている。 2023年に銅メダル、2024年に銀メダルを獲得しており、すでに世界でも結果を残してきた。世界の強豪国よりも高さで劣る日本が、なぜ海外勢と互角以上に戦えるのか。強さの秘密を5つのポイントで解説する。 ボールが落ちないディフェンス力&2本目のつなぎ 海外移籍&SVリーグで世界基準のプレー 誰が出ても強い選手層の厚さ 多彩な攻撃パターン&個々の攻撃スキル 相手に的を絞らせないトスワーク ボールが落ちないディフェンス力&攻撃につなげる2本目 [写真]=Volleyball World 日本代表の強さの土台は、ディフェンスにある。 試合を見ていると「なんでそれを上げられるんだ」というシーンが何度もある。相手の強烈なスパイクに反応したり、コート外に飛んだボールを追いかけて攻撃につなげる。日本のディフェンス力は、個人スキルとチーム戦略が組み合わさっている。 リベロの小川智大と山本智大は「日本には世界最高のリベロが2人いる」と評価されるほどの選手だ。石川祐希や髙橋藍は、海外クラブでリベロの経験があり個人レベルでのディフェンス力は間違いない。 そしてチーム戦略として注目なのが、ブロックとレシーブの連動だ。ブロックがクロス側を塞げば、レシーバーはストレートに構える。ブロックでコースを限定し、空いたスペースにレシーバーが入る。この連携が、世界トップクラスの精度で機能している。とくにリベロの小川と山本は、ブロックで空けたコースに的確にポジションを取り、強烈なスパイクを打たれても反応して上げられる。 さらに重要なのが、2本目のつなぎの質である。強打を拾ったボールがコート外へ飛んだとき、ただコート内に返すだけでは相手にチャンスボールを与えるだけだ。しかし日本は、苦しい体勢からでもスパイカーが打てる位置までボールを持っていく。これにより、相手からすれば「どれだけ強く打っても返ってくる」「しかも攻撃で返ってくる」という精神的なプレッシャーとなる。 海外移籍とSVリーグの「世界基準」 [写真]=Volleyball World 日本代表が世界と互角に戦える背景には、所属クラブで世界基準でプレーしていることがある。 石川は10年以上イタリアでプレーし、2026-27シーズンはトルコリーグのジラート・バンク・アンカラへ移籍。髙橋藍と小川はポーランドリーグのルブリン、大塚達宣はイタリアのミラノでプレーする。西田有志・宮浦健人・甲斐優斗も、海外クラブでの経験がある。代表に合流する前から、世界トップレベルの選手を相手に戦い続けている。常に国際大会で相手にするような選手と戦っており、海外勢の高さやスピードに慣れている状態だ。 一方、国内のSVリーグも世界基準に近づいている。大阪ブルテオンのアントワーヌ・ブリザールやミゲル・ロペス、東京グレートベア-ズのバルトシュ・クレク、ジェイテクトSTINGS愛知のトリー・デファルコやステファン・ボワイエなど、世界レベルの選手が在籍している。日常的に対峙することで、国内組の選手も世界の高さとパワーを感じながら成長できる環境がある。 海外組は常に世界を相手にして、国内組はSVリーグで世界クラスの外国人選手と戦う。国際大会だけ世界を相手にするのではなく、所属クラブでも世界基準でプレーできていることが、日本代表の強さにつながっている。 誰が出ても強い選手層の厚さ 現在の日本代表は、出場する選手が変わっても強い。アウトサイドヒッターには石川と髙橋藍だけでなく、大塚、富田将馬、甲斐がいる。守備の富田、高さと攻撃力の甲斐、攻守のバランスに優れる大塚。それぞれの特徴が異なるため、選手のパフォーマンスや試合展開に応じた交代ができる。 選手層の厚さがあらわれたのが、VNLのフランス代表戦だ。 第1セット、サーブレシーブを崩されて19-21とリードされた日本は、大塚をリリーフサーバーとして投入。大塚のサーブから得点を奪い、22-22まで追い付いた。さらに2セットを先取された後の第3セットでは、西本圭吾をスタートから起用。途中出場した富田が安定したサーブレシーブでサイドアウトにつなげると、最後は西本が相手のクイックをブロックして25-17でセットを奪った。日本はそのまま逆転し、フルセットでフランスを下している。 選手を交代しても戦力が落ちず、むしろ異なる強みで流れを変えられる。試合数が多い国際大会やフルセットの試合で、強みとなっている。 多彩な攻撃パターン&個々の攻撃スキル [写真]=Volleyball World 日本の攻撃は、単純な高さ勝負ではない。ミドルのクイック、レフトやライトへの速いトス、中央からのバックアタック、さらにバックアタックモーションからのフェイクセット。石川や髙橋藍が得意とするプレーは、ブロッカーに「跳ぶか跳ばないか」の迷いを与える。 2026年VNLのスロベニア戦では、深津英臣が積極的にセンターラインを使い、25-16でセットを奪った。セルビア代表戦でも、安定したサーブレシーブから小野寺太志のクイックと石川のバックアタックを組み合わせ、試合の主導権を握っている。 サーブレシーブが乱れた場面でも、個々の技術が攻撃を支える。たとえば石川はサーブレシーブが乱れて、十分な助走が取れず、相手の2枚ブロックが完成している状況でも、ブロックの指先を狙う、ボールの勢いを落として空いた場所へ打つなど、得点へ変える技術がある。西田の重いスパイクとサービスエースは相手コートの守備を破壊する。髙橋藍は攻守にわたるオールラウンダーとして、攻撃だけでなくサーブレシーブでもチームに安定をもたらす。 速いコンビが使える場面では組織力で崩し、苦しい場面では個人技で得点する。どちらの状況でも、得点につなげられる攻撃力が日本の強さだ。 相手に的を絞らせないトスワーク [写真]=Volleyball World 日本の多彩な攻撃を成立させているのが、セッター陣のトスワークだ。 2026年のネーションズリーグでは、深津がメインでトスを上げ、控えには永露元稀がいる。深津は、レシーブが乱れた苦しい体勢からでもトスの精度を落とさない。ボールの落下地点に素早く入り、半身の状態からでも安定したトスを上げる技術がある。ボールを触るハンドリングが良く、相手に読まれないボールタッチでブロックを迷わせる。永露は途中出場が多いなか、一緒にコートに入る宮浦を効果的に使い、高さを活かしたブロックでチームに貢献している。 そして長年にわたり日本の攻撃を牽引してきたのは、関田誠大だ。175cmと男子選手のなかでは小柄ながら、東京・パリと2大会連続でオリンピックに出場し、日本の司令塔としてチームを支えてきた。関田のうまさは「ボールに触る前の情報処理」にある。トスを上げる直前にボールから目を切り、相手ブロックの位置を確認してから配球する。さらに、レフトを向いた体勢からライトへトスを出す独特のセットアップで、最後の最後まで相手に的を絞らせない。さらにレシーブがネットから少し離れてもミドルを使う。相手のミドルブロッカーは中央を無視できず、サイドへの移動が一歩遅れる。その遅れによって、石川や西田が1枚のブロックで打てる状況が生まれる。 日本の攻撃を支えるのは、相手ブロッカーを迷わせるセッターのトスワークである。関田・深津・永露、異なるタイプのセッター陣の選手層が日本の強さの要因だ。 日本代表はすでに世界トップレベル 日本代表が海外勢と互角に戦える要因は、おもに5つだ。 ディフェンス力&攻撃につなげる2本目の質 海外移籍&SVリーグでの世界基準 誰が出ても強い選手層の厚さ 多彩な攻撃パターン&個々の決定力 深津・関田・永露のトスワーク 2026年ネーションズリーグ開幕8連勝は、日本の強さを示している結果だ。7月15日からは大阪での日本ラウンドが控えている。イタリア、カナダ、ベルギー、アルゼンチンとの対戦。決勝ラウンドを決められるか、そしてメダル獲得なるか、世界を相手に戦う日本代表を応援しよう。 日本語実況・解説付き! VNLの男女日本戦全試合がU-NEXTで生配信決定

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  • 【VNL対戦国紹介】カナダ代表|驚異の爆発力と粘りで強豪を追い詰める新世代軍団

    2026年07月16日 05:35
     6月に開幕したネーションズリーグ(VNL)2026男子。日本代表は予選ラウンド第2週までを終えて8勝無敗の首位に位置。良い状態で15日(水)に開幕する日本ラウンドを迎える。  その日本ラウンドで対戦するのは、イタリア代表、カナダ代表、ベルギー代表、アルゼンチン代表の4チームだ。今回は日本ラウンド2戦目でぶつかるカナダを解説していく。 カナダ代表の特徴  カナダ代表を一言で表すと「爆発力」だ。  VNL第2週以降は新戦力が主体となり、それぞれの得意プレーを押し付けるパワフルなバレーを展開している。  打つコースが偏っている分対策は立てやすいが、高さとパワーで対策を上回った時の破壊力は計り知れず、実際にブルガリア、ブラジル、アルゼンチンといった強豪をフルセットまで追い詰めた。  日本がパリ五輪予選で苦杯をなめたエジプトのようなスタイルで、相性の悪い相手と言えるかもしれない。  また、カナダのダン・ルイス監督はカナダのアンダーカテゴリを指揮してきた監督で、現チームに教え子が多いため選手への理解が深い。若手選手の勢いを活かしながらも、ミスを抑えて戦っている印象だ。  アルゼンチン戦では、第1セット序盤はサーブミスが先行しないようにフローターサーブを打たせ、終盤に向けて徐々にスピンサーブを解禁していった。  VNLではここまで1勝8敗だが、ストレート負けは1度も無い。さらに6戦がフルセットで負けているため、どの国よりも勝利に飢え、最後まで全く油断のできない相手だ。 カナダ代表の注目選手:スカイラー・ヴァルガ  カナダの注目選手はスカイラー・ヴァルガ(OH/200cm/23歳)だ。ヴァルガはカナダ代表の新世代のエースで、2026-27シーズンからSVリーグの東レアローズ静岡でプレーする。  彼を一言で表すなら「オフェンシブオールラウンダー」。日本代表の石川祐希のようなタイプOHだ。  攻撃面では最高到達366cmの高さを活かした、ブロック無視のクロスへのパワフルなアタックが最大の武器だ。さらにハイブリットサーブも強力で、アルゼンチン戦ではフローターとスピンで緩急をつけて、2連続サービスエースを奪った。  守備面も安定感抜群で、オーバーとアンダーを使い分けたレセプションで、中強度のサーブなら確実にセッターへ返球する。  また彼は勤勉な人柄で、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(LBSU)のニック・マクレー監督からは、トップ10%どころか1%の勤勉さをもつ選手と評されていた。地元カナダの大学からLBSUへの転校生だったが、熱心な練習態度が周囲に認められ、2年間キャプテンを務めた。  攻守万能で勤勉なカナダ新世代エースに注目だ。

  • 9連勝も石川祐希は「まだまだ修正点は多い」と引き締め VNLメダル獲得と五輪出場権獲得を見据える

    2026年07月16日 00:40
     15日(水)、ACN バレーボールネーションズリーグ2026 男子大阪大会が開幕し、日本代表はイタリア代表と対戦。セットカウント3-2で勝利し、無傷の9連勝を達成。3試合を残してファイナルラウンド進出を決めた。  キャプテンの石川祐希は「勝ち切れたことは評価できる」とうなずきつつも、「まだまだ修正点は多い。大阪ラウンドの残り3試合もしっかり戦いたい」とすぐに前を見据えた。  石川は2月に右ヒザ内側側副靱帯の捻挫性損傷のケガを負った。5月に復帰したものの、「コンディションはまだ上がり切っていない」と明かしている。イタリア戦では高橋藍の27得点、西田有志の20得点に次ぐ17得点をマークしたが、自身のパフォーマンスには満足していない。「前半のプレーは良かったが、後半はブロックされたり、ミスが多かった。そこは疲れが見えてしまったのかなと思う」と反省点を口にしている。  大阪ラウンドは16日(木)のカナダ戦、17日(金)のベルギー戦、19日(日)のアルゼンチン戦を残す。石川はイタリア戦の前半で見せたいいプレーを「どれだけ継続できるか」をポイントに挙げる。「試合を通して安定したプレーをすることで、この大阪ラウンドがファイナルラウンドにつながると思うし、そこができるようになれば9月のアジア選手権にも非常にいい状態で入っていけるはず」と青写真を描く。  チームが9連勝と快進撃を見せる一方で、石川はまだ本調子には遠い。それでも、焦ることなく一歩一歩、段階を踏み、ファイナルラウンドでのメダル獲得とアジア選手権でのロサンゼルスオリンピック出場権獲得にフォーカスしていく。

  • 「18歳の新鋭」から「頼れるリーダー」へ 西田有志、8年ぶりの大阪での代表戦で見せたプレーの幅と進化

    2026年07月16日 00:34
     ACN バレーボールネーションズリーグ2026 男子大阪大会が7月15日に開幕した。ここまで8勝0敗と絶好調の日本代表は難敵・イタリア代表と対戦し、3-2(24-26、25-19、25-20、23-25、15-12)のフルセットで勝利を挙げている。日本はこの結果により、大阪大会の3試合を残して、7月29日から中国のマカオで開催される決勝ラウンド進出を決めた。  そのイタリア戦に先発出場した西田有志にとっては8年ぶりとなる「大阪での代表戦」だった。前回はくしくも同じネーションズリーグで、対戦相手もイタリア。2018年6月10日、日本はイタリアから11年ぶりとなる勝利を挙げている。西田は18歳の新鋭として、その勝利に貢献していた。 「僕自身もそれこそ2018年以来でやれたこともあったので、非常に何か懐かしい感じでした。久しぶりにここでやって、若干緊張はしましたけど、でもよかったです」  髙橋藍、石川祐希とアウトサイドヒッター陣が好プレーを見せる展開だったが、西田も持ち味を発揮していた。アタックで見るとイタリアに対して髙橋藍の23点に次ぐ19点を記録し、決定率は66%を記録している。 「コンビがどこのレベルで合わせるかというところはありますけど、そこで一つの打開策を見つけられたのは非常に大きかったです。決定率も非常に安定していい状態だったと思います。それがサーブにもつながったり、いろいろな影響があったのか、自分のパフォーマンスとして非常に良かったです」  西田と言えば“剛”のプレースタイルで、パワフルなスパイクの印象が強い。ただ今日は相手のタイミングをズラす、相手がいないところに優しく落とす“柔”のスパイクが多かった。 「今日も 7~8割ぐらいの力で打っていたスパイクがほとんどだったのかな。それが決まっていたのが大きかったし、バリエーションを一つ出せたのが大きいかなと思います」  そのようなプレーに関して何か特別な取り組みをしている、特別な意図があったことは否定していたが、イタリアに対してそのような変化が有効だったことは間違いない。 「僕はずっと強打しかなかったので、イタリアもそのイメージがあったと思います。無理して打つところと、無理して打たないところはもちろん見分けしないといけないですし、それが0.何秒で考えないといけない部分があります」  念のため説明すると、西田は2025年の代表シーズンを欠場している。「休養」をしていたわけでなく、肉体改造に取り組み、スケールアップを果たすための時間だった。  今季は日本代表のオポジットを西田と宮浦健人が争う状況になっている。西田は二人の関係について、少し“深い”コメントをしていた。 「リーグの中でメイン(=オポジットの日本人レギュラーとして)で戦っているのは僕ら二人だけですし、常に僕らが先頭に立ってやっていかないといけない。ライバルと言われますけど、戦うことがライバルのすべてではないと思います。僕らは切磋琢磨してレベルを上げて、お互いにリスペクトを持ってやっています」  二人いるから助け合える、補い合える部分もある。 「気持ち的に楽だとは思います。自分がダメになったら無理だ、後がない……という状況でなく、ダメになってもバックアップがいる。自分がバックアップ側だったとしても、そこは一緒の感情だと思います。それはいい関係かなと思います」  西田には記者から様々な質問が飛んだが、個人に関する質問に対して「チーム目線」で返す発言が多かった。単なる一選手でなく、「リーダー」として振る舞えるところも彼の強みだ。VNLのファイナルラウンド、ロサンゼルス2028オリンピック出場権をかけたアジア選手権に臨む日本代表にとって、プレーと人間の“幅”が広がった西田の存在は確実に大きい。それを改めて確信したイタリア戦だった。

  • 「あれができたのは冷静だった証拠」西本圭吾、歓喜の「おいしい」一撃でイタリア撃破に貢献

    2026年07月15日 23:01
     15日(水)、ACN バレーボールネーションズリーグ2026 男子大阪大会で日本代表はイタリア代表と対戦。

  • 日本代表がフルセットでイタリアを下し脅威の9連勝! 決勝R進出も決める 【VNL男子2026】

    2026年07月15日 21:50
     15日(水)にネーションズリーグ(VNL)2026男子予選ラウンド第3週の1戦目が行われ、日本代表はイタリア代表と対戦した。  開幕から1ヵ月を経過したVNL2026。就任2年目のロラン・ティリ監督率いる男子日本代表は、ここまで8連勝中と絶好調だ。予選ラウンド最終週は舞台を大阪に移し、大事な初戦でFIVB世界ランキング2位の強豪・イタリア代表を迎え撃った。  日本はアウトサイドヒッター(OH)に髙橋藍と石川祐希、ミドルブロッカー(MB)に山内晶大とエバデダン ラリー、セッター(S)に深津英臣、オポジット(OP)に西田有志、リベロに山本智大をスタメン起用。  第1セットは日本の怒涛の4連続ポイントで幕を開ける。しかし徐々にリズムを取り戻すイタリアに9-9の同点に追いつかれる。そこから中盤から終盤まで、互いに点の取り合いで点差がつかない試合展開に。20点以降も接戦となる中、先にセットポイントを握ったのは日本だったが、イタリアの土壇場のチャレンジ成功からリズムを崩し、24-26で惜しくも1セット目を失う。  第2セット、序盤は拮抗した入りとなる。サイドアウトの応酬が続くが、その均衡を破ったのは日本。深津のサーブターンで3連続ポイントを奪う。勢いに乗る日本はイタリアに追い上げを許さず、20-15と5点差をつける。終盤でも日本が着実に得点を重ね、25-19でセットを取り返し、試合を振り出しに戻す。  第3セットは、序盤にブレイクした日本が9-6と3点差をつける。継続してサーブで揺さぶりをかける日本は、イタリアに流れを渡さず。中盤から終盤にかけてもそのリードを維持する。最後は西田のサービスエースでセットポイントを握ると、25-20で制し日本が勝利に王手をかける。  第4セットは序盤、山内に代わって入ったMB西本圭吾のサーブターンでブレイクした日本が先行するが、後がないイタリアもノータッチエースを決めて逆転に成功。さらに中盤にブレイクを許して日本は追いかける展開となる。イタリアにリードをつけられたまま終盤に入り、日本は追い上げを見せ2点差まで詰め寄るがあと一歩及ばず。23-25でセットを落とし、勝負の行方は第5セットへ。  第5セットはイタリアの2連続のブロックポイントでスタートするが、石川のサービスエースもあり日本が4-4で同点に追いつく。両者ともに譲らない緊迫した試合展開の中、日本が守備からの切り返しに成功し、2点のリードを得る。その点差を維持し、着実にサイドアウトを取った日本が15点目を取り、フルセットの激闘を制した。  今試合に勝利し、今大会9連勝と負けなしの日本は決勝ラウンド進出も決めた。次の大阪ラウンド第2戦は16日(木)19:20より、カナダ代表と対戦する。 ■試合結果 日本 3-2 イタリア 第1セット 24-26 第2セット 25-19 第3セット 25-20 第4セット 23-25 第5セット 15-12

  • 日本男子バレーはなぜ強くなった?世界と互角に戦える5つのポイント

    2026年07月15日 18:05
    2026年のネーションズリーグで、男子日本代表は開幕8連勝。予選ラウンド第2週ではイラン、アメリカ、フランスとのフルセットをすべて制し、参加18チーム中1位で予選ラウンド最終週を迎えている。 2023年に銅メダル、2024年に銀メダルを獲得しており、すでに世界でも結果を残してきた。世界の強豪国よりも高さで劣る日本が、なぜ海外勢と互角以上に戦えるのか。強さの秘密を5つのポイントで解説する。 ボールが落ちないディフェンス力&2本目のつなぎ 海外移籍&SVリーグで世界基準のプレー 誰が出ても強い選手層の厚さ 多彩な攻撃パターン&個々の攻撃スキル 相手に的を絞らせないトスワーク ボールが落ちないディフェンス力&攻撃につなげる2本目 [写真]=Volleyball World 日本代表の強さの土台は、ディフェンスにある。 試合を見ていると「なんでそれを上げられるんだ」というシーンが何度もある。相手の強烈なスパイクに反応したり、コート外に飛んだボールを追いかけて攻撃につなげる。日本のディフェンス力は、個人スキルとチーム戦略が組み合わさっている。 リベロの小川智大と山本智大は「日本には世界最高のリベロが2人いる」と評価されるほどの選手だ。石川祐希や髙橋藍は、海外クラブでリベロの経験があり個人レベルでのディフェンス力は間違いない。 そしてチーム戦略として注目なのが、ブロックとレシーブの連動だ。ブロックがクロス側を塞げば、レシーバーはストレートに構える。ブロックでコースを限定し、空いたスペースにレシーバーが入る。この連携が、世界トップクラスの精度で機能している。とくにリベロの小川と山本は、ブロックで空けたコースに的確にポジションを取り、強烈なスパイクを打たれても反応して上げられる。 さらに重要なのが、2本目のつなぎの質である。強打を拾ったボールがコート外へ飛んだとき、ただコート内に返すだけでは相手にチャンスボールを与えるだけだ。しかし日本は、苦しい体勢からでもスパイカーが打てる位置までボールを持っていく。これにより、相手からすれば「どれだけ強く打っても返ってくる」「しかも攻撃で返ってくる」という精神的なプレッシャーとなる。 海外移籍とSVリーグの「世界基準」 [写真]=Volleyball World 日本代表が世界と互角に戦える背景には、所属クラブで世界基準でプレーしていることがある。 石川は10年以上イタリアでプレーし、2026-27シーズンはトルコリーグのジラート・バンク・アンカラへ移籍。髙橋藍と小川はポーランドリーグのルブリン、大塚達宣はイタリアのミラノでプレーする。西田有志・宮浦健人・甲斐優斗も、海外クラブでの経験がある。代表に合流する前から、世界トップレベルの選手を相手に戦い続けている。常に国際大会で相手にするような選手と戦っており、海外勢の高さやスピードに慣れている状態だ。 一方、国内のSVリーグも世界基準に近づいている。大阪ブルテオンのアントワーヌ・ブリザールやミゲル・ロペス、東京グレートベア-ズのバルトシュ・クレク、ジェイテクトSTINGS愛知のトリー・デファルコやステファン・ボワイエなど、世界レベルの選手が在籍している。日常的に対峙することで、国内組の選手も世界の高さとパワーを感じながら成長できる環境がある。 海外組は常に世界を相手にして、国内組はSVリーグで世界クラスの外国人選手と戦う。国際大会だけ世界を相手にするのではなく、所属クラブでも世界基準でプレーできていることが、日本代表の強さにつながっている。 誰が出ても強い選手層の厚さ 現在の日本代表は、出場する選手が変わっても強い。アウトサイドヒッターには石川と髙橋藍だけでなく、大塚、富田将馬、甲斐がいる。守備の富田、高さと攻撃力の甲斐、攻守のバランスに優れる大塚。それぞれの特徴が異なるため、選手のパフォーマンスや試合展開に応じた交代ができる。 選手層の厚さがあらわれたのが、VNLのフランス代表戦だ。 第1セット、サーブレシーブを崩されて19-21とリードされた日本は、大塚をリリーフサーバーとして投入。大塚のサーブから得点を奪い、22-22まで追い付いた。さらに2セットを先取された後の第3セットでは、西本圭吾をスタートから起用。途中出場した富田が安定したサーブレシーブでサイドアウトにつなげると、最後は西本が相手のクイックをブロックして25-17でセットを奪った。日本はそのまま逆転し、フルセットでフランスを下している。 選手を交代しても戦力が落ちず、むしろ異なる強みで流れを変えられる。試合数が多い国際大会やフルセットの試合で、強みとなっている。 多彩な攻撃パターン&個々の攻撃スキル [写真]=Volleyball World 日本の攻撃は、単純な高さ勝負ではない。ミドルのクイック、レフトやライトへの速いトス、中央からのバックアタック、さらにバックアタックモーションからのフェイクセット。石川や髙橋藍が得意とするプレーは、ブロッカーに「跳ぶか跳ばないか」の迷いを与える。 2026年VNLのスロベニア戦では、深津英臣が積極的にセンターラインを使い、25-16でセットを奪った。セルビア代表戦でも、安定したサーブレシーブから小野寺太志のクイックと石川のバックアタックを組み合わせ、試合の主導権を握っている。 サーブレシーブが乱れた場面でも、個々の技術が攻撃を支える。たとえば石川はサーブレシーブが乱れて、十分な助走が取れず、相手の2枚ブロックが完成している状況でも、ブロックの指先を狙う、ボールの勢いを落として空いた場所へ打つなど、得点へ変える技術がある。西田の重いスパイクとサービスエースは相手コートの守備を破壊する。髙橋藍は攻守にわたるオールラウンダーとして、攻撃だけでなくサーブレシーブでもチームに安定をもたらす。 速いコンビが使える場面では組織力で崩し、苦しい場面では個人技で得点する。どちらの状況でも、得点につなげられる攻撃力が日本の強さだ。 相手に的を絞らせないトスワーク [写真]=Volleyball World 日本の多彩な攻撃を成立させているのが、セッター陣のトスワークだ。 2026年のネーションズリーグでは、深津がメインでトスを上げ、控えには永露元稀がいる。深津は、レシーブが乱れた苦しい体勢からでもトスの精度を落とさない。ボールの落下地点に素早く入り、半身の状態からでも安定したトスを上げる技術がある。ボールを触るハンドリングが良く、相手に読まれないボールタッチでブロックを迷わせる。永露は途中出場が多いなか、一緒にコートに入る宮浦を効果的に使い、高さを活かしたブロックでチームに貢献している。 そして長年にわたり日本の攻撃を牽引してきたのは、関田誠大だ。175cmと男子選手のなかでは小柄ながら、東京・パリと2大会連続でオリンピックに出場し、日本の司令塔としてチームを支えてきた。関田のうまさは「ボールに触る前の情報処理」にある。トスを上げる直前にボールから目を切り、相手ブロックの位置を確認してから配球する。さらに、レフトを向いた体勢からライトへトスを出す独特のセットアップで、最後の最後まで相手に的を絞らせない。さらにレシーブがネットから少し離れてもミドルを使う。相手のミドルブロッカーは中央を無視できず、サイドへの移動が一歩遅れる。その遅れによって、石川や西田が1枚のブロックで打てる状況が生まれる。 日本の攻撃を支えるのは、相手ブロッカーを迷わせるセッターのトスワークである。関田・深津・永露、異なるタイプのセッター陣の選手層が日本の強さの要因だ。 日本代表はすでに世界トップレベル 日本代表が海外勢と互角に戦える要因は、おもに5つだ。 ディフェンス力&攻撃につなげる2本目の質 海外移籍&SVリーグでの世界基準 誰が出ても強い選手層の厚さ 多彩な攻撃パターン&個々の決定力 深津・関田・永露のトスワーク 2026年ネーションズリーグ開幕8連勝は、日本の強さを示している結果だ。7月15日からは大阪での日本ラウンドが控えている。イタリア、カナダ、ベルギー、アルゼンチンとの対戦。決勝ラウンドを決められるか、そしてメダル獲得なるか、世界を相手に戦う日本代表を応援しよう。 日本語実況・解説付き! VNLの男女日本戦全試合がU-NEXTで生配信決定

  • SVリーグ男子ビーチ大会横浜で松本TDの一条太嘉丸/石坂朋也ペアが頂点

    2026年07月15日 17:15
     10日(金)、神奈川県横浜市の横浜赤レンガ倉庫で、SV.LEAGUE MEN所属選手による特別大会「アクティオ ビーチバレーボールエキシビションマッチ 横浜 SV.LEAGUE MEN」が開催され、信州松本トライデンツの一条太嘉丸/石坂朋也ペアが優勝を果たした。  同大会は、ビーチバレーボールジャパンツアー第5戦グランドスラム横浜赤レンガ倉庫大会のエキシビションマッチとして実施。ビーチバレーボール界とインドアバレーボール界の相乗的な発展を目的に開催された。  試合は通常の21点3セットマッチではなく、複数チームが同時にプレーする「Crown of the beach」方式を採用。各ラウンドで制限時間内に最も多く得点したチームが勝者となり、設定されたKOポイントに到達した場合はその時点でラウンド終了となる特別ルールで行われた。  一条/石坂ペアが予選から安定したプレーを発揮し、頂点に立った。準優勝には広島サンダーズの山本将平/山元快太ペアが輝いた。 ■アクティオ ビーチバレーボールエキシビションマッチ 横浜 SV.LEAGUE MEN最終順位 1位 一条 太嘉丸/石坂 朋也(信州松本トライデンツ) 2位 山本 将平/山元 快太(広島サンダーズ) 3位 山田 脩造/山崎 彰都(ウルフドッグス名古屋) 4位 中村 駿介/金田 晃太朗(大阪ブルテオン) 5位 亀山 拓巳/五頭 寛大(東京グレートベアーズ) 6位 池田 幸太/浜田 翔太(ヴォレアス北海道) 7位 今橋 祐希/大竹 壱青(東京グレートベアーズ) 8位 伊賀 亮平/仲本 賢優/垂水 優芽(大阪ブルテオン) 9位 髙島 優作/黒川 竜星(東京グレートベアーズ) 10位 柳北 悠李/阿部 大樹(広島サンダーズ) 11位 藤中 優斗/川口 柊斗(ジェイテクトSTINGS愛知) 12位 堺 爽人/出水 充希(ジェイテクトSTINGS愛知)    

  • Astemo、「監督が怒ってはいけない大会 in 茨城」の参加チームを募集

    2026年07月15日 17:05
     14日(火)、Astemoリヴァーレ茨城は、8月1日(土)にリヴァーレアリーナで開催する「監督が怒ってはいけない大会 in 茨城」の参加チームの募集を発表した。

  • 岡山が小・中学生を対象に「シーガルズジュニア 夏休み体験会」を開催

    2026年07月15日 16:55
     13日(月)、岡山シーガルズは、7月27日(月)、8月10日(月)、8月24日(月)に岡山理科大学の加計記念第3体育館で小・中学生を対象とした夏休み体験会を開催することをクラブ公式サイトで発表した。  「もっと強くなりたい、もっと上手くなりたい。」そんな前向きな気持ちを持つ方に、安心して参加できる体験会となっていて、思い切り体を動かしながら自分の力を試し、可能性を広げていく経験を積むことを目的としている。  日時は7月27日、8月10日、8月24日の18:30~19:30に開催され、いずれか1日または複数日の参加も可能だ。対象は小学4年生~6年生(女子)、中学1年生~3年生(女子)で、参加費は100円となっている。公式サイトの申込フォームから応募ができる。 【 シーガルズジュニア 夏休み体験会 開催🏐】 このたび、シーガルズジュニア 夏休み体験会を実施いたします! 「もっと強くなりたい!」「もっと上手くなりたい!」 そんな気持ちを持つ小・中学生を対象に、夏休み体験会を開催します✨ バレーボールを楽しみながら、一緒にシーガルズジュニア… pic.twitter.com/4SmzYT9Orc- 岡山シーガルズ (@okym_seagulls) July 13, 2026  

  • ブレス浜松が7/20に浜松アリーナでテストマッチを開催

    2026年07月15日 16:45
     10日(金)、ブレス浜松は、20日(月・祝)に浜松アリーナにてテストマッチを開催することをクラブ公式サイトで発表した。  今回のテストマッチでは実業団の山梨中央銀行Blue Airlina YAMANASHI、20日の12:50~14:00から浜松アリーナのメインコートで対戦する。  また、本イベントの冠パートナーには東海機材株式会社、株式会社ヤマセ不動産が就任している。スケジュールとして、12:30から受付とグッズ販売開始、13:00からテストマッチ開始、14:00に試合終了予定となっていて、無料で観戦ができる。  今回、2026-27シーズンより、導入するチケットシステム「AXS」のプレ試合を想定したテストマッチであるため、来場者の対象はブレス浜松公式LINE、VメンバーID、AXSの3つのアカウントに登録している方限定となっている。なお、登録方法は公式サイトの投稿に掲載されている。 / イベント情報🏐 7月20日(月・祝) @浜松アリーナ ブレス浜松テストマッチPresented by 東海機材株式会社&株式会社ヤマセ不動産 を開催! \ 7月20日(月・祝)、浜松アリーナで#ブレス浜松 テストマッチを開催決定! 詳しくは💁‍♀️ https://t.co/EsgCUkzmyS#山梨中央銀行BlueAirlinaYAMANASHI pic.twitter.com/kFcXuH02bl- ブレス浜松 (@breathhamamatsu) July 10, 2026

  • 日本とも対戦するベルギーのVNL第3週メンバー! 主砲のレガースも選出

    2026年07月15日 16:40
     ネーションズリーグ(VNL)2026男子予選ラウンド第3週に臨むベルギー代表のメンバーが『Volleyball World』で発表されている。  予選ラウンド第2週を終えた時点で3勝5敗の13位につけるベルギー。日本で戦う第3週では、キューバ代表、イタリア代表、日本代表、カナダ代表と対戦する。  第3週のメンバーに選出されたのは14名と4名のリザーブ選手。ベルギーの主力でセリエAのミラノで日本代表の大塚達宣とチームメイトだったオポジットのフェレ・レガースも選出されている。 ■男子ベルギー代表 ネーションズリーグ2026 予選ラウンド第3週メンバー ▼アウトサイドヒッター サイモン・プラスキー ミヒール・フランセン セッペ・ロッティ コービー・フェルヴィンプ セッペ・バーテンス ▼ミドルブロッカー ワウト・デヘール サミュエル・ファフシャン マーティン・コルソン ラッセ・ファン・ヘネフテン ▼セッター セッペ・ファン・ホイヴェヘン マティアス・ヴァルキエール ▼オポジット フェレ・レガース ワル・ヴァンドゥクルイス ▼リベロ ゴリク・ランツォフト ※リザーブメンバー ステイン・ドゥルスト アンドレ・ストリアール ニールス・コピエテルス シモン・ルカ・ヴラホヴィッチ

  • ヴィクトリーナ姫路がファンクラブ限定イベント開催 新加入3選手が参加

    2026年07月15日 16:35
     ヴィクトリーナ姫路は14日(火)、2026-27シーズンのファンクラブ会員限定イベント「Welcome Victorina!新加入選手サイン会」を9月5日(土)に開催することを発表した。

  • レーヴィス栃木が競技未経験の小学生対象バレーボール教室を開催

    2026年07月15日 16:15
     14日(火)、レーヴィス栃木は、8月11日(火)に栃木県鹿沼市のTKCいちごアリーナで、競技未経験の小学1~6年生を対象としたバレーボール教室を開催することを発表した。クラブ公式SNSが伝えている。  当日はレーヴィス栃木の選手らが講師を務め、バレーボール未経験の子どもたちを対象に基礎から指導を行う。参加費は無料で、定員は先着30名。申込受付は1日(水)0:00から24日(金)12:00までとなっている。  また、バレーボール教室終了後には壮行試合も予定されており、参加者は迫力ある試合を間近で観戦できる特別な機会となる。 TKCいちごアリーナで 未経験の小学生1~6年生を対象に バレーボール教室を行います‼️ そして、大迫力の壮行試合を 間近で見ることができます👀✨ 特別な機会をぜひお見逃しなく! 詳細はこちら↓https://t.co/KcUPgx87uQ#レーヴィス栃木 #reves栃木 pic.twitter.com/F0DrUXfurr- レーヴィス栃木|Reve′s tochigi【公式】 (@Revestochigi) July 14, 2026

  • 日本が韓国にストレート勝ちで3連勝! 失セット0でグループ首位通過【男子U18アジア選手権】

    2026年07月15日 16:06
     14日(火)、2026男子U18アジア選手権大会の予選ラウンド第3節が行われ、日本代表は韓国代表と対戦した。  4チーム中上位2チームが決勝ラウンドに進出できる予選ラウンドでグループDに入った日本。サウジアラビア代表、オーストラリア代表にストレート勝利を収めすでに決勝トーナメント進出を決めている中、グループ首位通過をかけてこちらもここまで2連勝の韓国と対戦した。  日本はアウトサイドヒッターに古田蒼空と西村海司、オポジットに田中洸、ミドルブロッカーに沢野陽と松尾寿哉、セッターにマサジェディ阿蘭、リベロに溝渕冬馬を先発起用してスタートする。  第1セットから試合を優位に進める日本は、田中が第2セットだけで16得点をあげ試合を通して23得点の活躍。第2セットこそ接戦になったもののストレート勝利を飾った。  3連勝でグループ首位通過を決めた日本は、準々決勝でグループB2位通過のインドと対戦。準々決勝は16日(木)11時試合開始予定だ。 ■試合結果 日本 3-0 韓国 第1セット 25-17 第2セット 25-23 第3セット 25-20

  • なぜフランスの会場で「ニシモト」コールが? “西本ボーイズ”に応えた西本圭吾の神対応

    2026年07月15日 13:15
     ネーションズリーグ(VNL)2026第2週イラン戦の最中だった。スタンドからの声援に異変を感じた山本智大が、アップゾーンで西本圭吾に話しかけた。 「なんか応援の声に違和感がある……。『ニシモト』って応援してる人たちがいるぞ」  まさか、と思って西本がスタンドを見ると、“NISHIMOTO”と書かれたカラフルな紙を持った青年たちが「ニシモト、ニシモト」と声を張り上げていた。 [写真]=Volleyball World  スペインのバレーボールクラブに所属する青年が、東レアローズ静岡に所属していた西本(現在は広島サンダーズ)の映像を見た際、ハイレベルなプレーや闘志あふれるパフォーマンスに魅了されてファンになり、今回フランス・オルレアンで開催されたVNLまで、仲間と一緒に国境を越えて駆けつけたという。  西本は、ミドルブロッカーとしては国内でも決して大きくない身長188cmだが、豊富な運動量と最高到達点355cmの跳躍力、鍛え上げた両腕で堅いブロックを形成し、2024-25シーズンはSVリーグでブロック賞を獲得。何より、得点を決めた際に鬼のような形相で雄叫びをあげ、チームを鼓舞する姿は唯一無二だ。  そうしたプレーやパフォーマンスで、バレーボールだけが共通点の遠い国の若者の心を動かし、会いにこさせてしまうなど、奇跡のような話。だが、イラン戦でその声援を聞いた西本は、彼らがやって来たいきさつなど知らなかったため、嬉しさよりも戸惑いのほうが大きかったという。 「最初は恥ずかしかったです。試合に出ていないのに、なんかめっちゃ応援してくれていたから、『うわぁー、めっちゃ恥ずかしいな』と思った。でもありがたいなって」  西本は第1週の中国ラウンドから16人の登録メンバーには入っていたが、リザーブに回る試合も多く、チームが連勝を続ける中、ただ一人、まだ出場機会がなかった。 「僕以外、全員出ていた。僕は14人に入っても、出場せずにまたリザーブに外されることもあった。事実上、戦力外のような状態だったので……。でもそれはまあ現実として仕方がない。自分に実力がないだけの話かな、と毎日考えながら。すごくしんどかったし、すごく長く感じましたね」  その翌日のアメリカ戦で、西本に初めて出場機会が訪れた。セットカウント1-1で迎えた第3セットの6-10の場面でコートに入ると、それまでの鬱憤をぶつけるかのように、いきなりクイックを決めて吠えまくり、コートに火をつけた。接戦となった第4セットは、終盤、西本のブロックで抜け出すと、一気にリードを広げてセットを奪い、フルセットの末に勝利した。 [写真]=Volleyball World 「いつ出てもいいように準備はしていたので、途中から入った時も緊張はなく。ある意味、見せつけてやるぞじゃないですけど、『自分の存在を証明するぞ』という気持ちでコートに立ちました。周りを鼓舞はしているんですけど、マインド的には落ち着いてプレーできていた。自分がやるべきことを冷静に頭に入れて、周りと円滑にコミュニケーションを取ることで、コートに会話を生んで、チームとして戦うということを、繋ぎ止める部分も自然とできていたかなと。それは意識的にやっていました」  翌日のフランス戦も、西本は途中から出場し3本のブロックポイントをあげるなど、2セットダウンからの逆転勝利に貢献。  スペインからやってきた西本の応援団は“西本ボーイズ”としてSNSなどで大きな話題になっていたが、彼らはフランス戦も観戦し、西本の活躍に狂喜乱舞した。試合後、西本はシューズにサインをし、彼らに手渡した。 「なかなかないことだと思いますし、彼らも遠いところから来てくれたので、何か応えたいなと思って。つたない英語ではありますけど、『感謝してます。応援ありがとうございます』と伝えたら、めちゃくちゃ興奮していましたね(笑)。『めっちゃ応援してます』と言ってくれました」  奇跡の出会いと声援を力に変え、西本は15日に開幕する第3週大阪ラウンドに臨む。 私たちが日本代表と西本選手を応援する理由がここにあります。🇯🇵… pic.twitter.com/GIwwbtdMyq- Nishimoto Boys (@NishimotoTeam) June 30, 2026