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2026年05月30日 05:00
「ロッテ0−1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム) チームを救う、大きな1勝だ。阪神の高橋遥人投手(30)がロッテ打線を8回2安打無失点に封じて、自己最多の6勝目を挙げた。チームの交流戦初勝利を呼び込み、連敗も3でストップ。高橋自身もプロ9年目で交流戦初白星となり、ヒーローインタビューでは幕張の虎党へ感謝を伝えた。以下、高橋との一問一答。 ◇ ◇ −6勝目。1点差の接戦だった。 「緊張感がある中で点が取られなくて本当にうれしいです」 −九回はどんな思いだったか。 「みんなのことを信用して、はい。ナイスピッチング、プレーでした」 −八回のピンチは。 「残っている力を最後…最後じゃないですけど、全部出したろうと思って、思い切って腕を振りました」 −6勝目。交流戦も初勝利になった。 「いや、交流戦とかはあまり関係ないですけど、めっちゃうれしいです」 −シーズン最多勝利。 「本当にみんなに守ってもらって、打ってもらって応援してもらってのおかげだと思います。ありがとうございます」 −チームも交流戦初勝利。 「はい、良かったです」 −たくさんのファンへ、ここからの戦いに向けて。 「今日もめちゃくちゃ背中を押してもらったので、明日からもたくさん応援よろしくお願いします。ありがとうございます」
2026年05月30日 06:00
「ロッテ0−1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
阪神は先発の高橋遥人が8回2安打無失点で無傷の6勝目。9回を締めたラファエル・ドリスが7セーブ目を挙げた。連敗を3で止めた藤川球児監督の試合後、主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇
−高橋は苦しい展開の中で試合をつくった。
「そうですね。(打線に)決定打がない状態ですからね。なかなか、あれでは決まらない。野球の試合って決まらないですけど、球際強くやってくれましたね」
−八回はピンチで踏ん張った。
「彼の今まで通ってきた、努力したところがあそこで発揮されたと思います。いい形で出ていると。勝負のボールに関して甘くならない。そこはやっぱり今まで彼が積んできたものですから、そこは若い投手には参考になるでしょう」
−打線は序盤から1点を取りきるところで取り切った。
「きっちりできている選手もいるし、やっぱり目に見えないミスというのが見える若い選手はいますね」
−決定打という部分で打順も考えながら。
「DHが、ありますから。DHのある野球とDHのない野球というのは、すみ分けて考えながらやっていけなければいけませんし。球場の広い狭いも、もしかしたら考えなければいけないかもしれないし」
2026年05月30日 06:00
「ソフトバンク2−0広島」(29日、みずほペイペイドーム)
広島が2022年以来4年ぶりの1安打零敗を喫し、今季ワーストの借金10に達した。5月に借金10を背負うのは12年以来14年ぶりの屈辱。交流戦も14年以来12年ぶりとなる開幕4連敗となった。最下位・中日にも0・5差に迫られる厳しい状況だが、新井貴浩監督(49)は「まだ始まったばかり」と交流戦での巻き返しへ力を込めた。
鯉党にとっては光を見いだすことすら難しい一戦。先発・玉村は奮闘したが、打線は相手先発・大関に1安打完封星を献上した。3連敗で乗り込んだ鬼門の地・福岡で悪い流れを食い止めることはできなかった。ただ、希望はある。指揮官が言うように交流戦は「まだ始まったばかり」。盛り返す機会が残されている限り、前を向く。
打線は指名打者にモンテロを据え、この日から約1カ月ぶりの1軍昇格を果たしたファビアンを「7番・左翼」で起用。3打数無安打だったが、外野にライナー性の鋭い打球を飛ばした。指揮官は「(試合全体で)ヒット1本だけど、ファビアンにしても良い当たりが何本かあった。捉えた打球が正面にいったり、相手の良いプレーでアウトになったりとか、そういうのもあったと思います」と結果だけではなく、内容にも目を向けて全体を見渡した。
その中で小園も4戦ぶりにスタメン復帰した。24日・中日戦(バンテリン)での遊撃守備を新井監督から「ああいうプレーをされると、チームの士気が落ちる」と厳しく評価され、二回の守備から途中交代。その後はベンチスタートが続いていた。
こちらも3打数無安打で快音は聞かれなかったが、「今日はスタメンで行こうと思っていた。ヒットは出なかったけど、いい姿でプレーしていたと思います」と指揮官は評価した。小園自身も「良い感じに捉えて、相手の正面にいった打球も多かった。そこは仕方ないかなと思います」と切り替えを強調した。
チームは今季ワーストの4連敗。1安打零敗は22年7月29日・中日戦(マツダ)以来4年ぶりの屈辱となった。敵地球場がペイペイドームに改名後のソフトバンク戦は1分けを挟み8連敗となり、球場名がヤフオクドームだった18年6月17日に勝利して以降、約8年にわたって勝利から遠ざかるなど、苦しい数字が並ぶ。
この日、チーム唯一の安打となる二塁打を放った菊池は「『やってやろう』、『勝ちたい』という気持ちはみんな持っている。その中で気持ちだけではなく、冷静に流れを見たりすることが全員でできれば。それができれば絶対に良くなると思う」と語った。またすぐに次の戦いはやってくる。ここからはい上がるため、チーム全体で必死にもがいて前に進み続ける。
2026年05月30日 06:00
巨人4―2日本ハム(交流戦=29日)――巨人が競り勝った。
五回にダルベックの適時二塁打で勝ち越し、六回に松本の適時打で加点。日本ハムは継投にかわされて4安打に封じられ、連勝が3で止まった。巨人が競り勝った。五回にダルベックの適時二塁打で勝ち越し、六回に松本の適時打で加点。日本ハムは継投にかわされて4安打に封じられ、連勝が3で止まった。
「チームが変わっても僕のユニホームを持ってくれている人がたくさん。うれしい気持ちになった」
ヒーローインタビューに臨んだ巨人の松本の顔は、充実感に満ちていた。「両チームのファンがすごく熱い声援を送ってくれて、すごく楽しく野球がやれた」。14シーズンを過ごした日本ハムとの初対決で快音を響かせ、思いがあふれ出た。
四回は好機で凡退し、迎えた1点リードの六回。二死三塁で打席へ入り、達に追い込まれたものの、高めに浮いた5球目の直球を流し打った。打球が二塁手の頭上を越して右前で弾むと、松本は何度も手をたたき、拳を強く握った。
交流戦で3連勝発進と勢いに乗る古巣相手に、リードを2点に広げる価値ある一打。「前の打席も同じようなシチュエーションで打てなかったので、何とかしたかった。いい所に飛んでくれた」と喜んだ。
日本ハムでは選手会長も務めて人望は厚く、ファンの人気も高い。試合前練習中には、松本の応援タオルを掲げる日本ハムファンもいた。帝京高(東京)卒でプロ入りし、北の大地に育てられたという感謝の念は今も抱き続けている。同時に「勝負なので貪欲に勝ちにこだわって、やっつけられるように」と巨人への献身も改めて誓う。
移籍1年目は、打率が2割台前半と苦しんでいる。定位置を明け渡し、守備固めや代走での起用が続いたが、交流戦2戦目の27日からスタメンに戻ると、これで3試合連続安打だ。
2022年のパ・リーグ首位打者は「チームが変わっても僕のユニホームを持ってくれている人がたくさん。うれしい気持ちになった」と感謝した。慣れ親しんだ地のファンの愛情も力に変え、復活への足がかりをつかめるか。(井上敬雄)
2026年05月30日 05:30
米メディアが選出した「最大の勝者と敗者」
2026年のMLBは開幕から約2か月が経過し、米スポーツ専門メディア「ブリーチャー・レポート」は、現時点での「最大の勝者と敗者」を独自に選出。
2026年05月30日 05:00
阪神の下村海翔投手(24)が29日、SGLで行われた残留練習で、実戦形式のシート打撃に登板した。藤川監督が23日に「来週、シムゲームで3イニング」と説明した通り、3イニング想定の登板を消化。復活へ、また前進した。
中川、井坪、西純ら打者15人に対して被安打4と、1四球1死球。守備も就き、実戦に近い形での登板となった。実戦形式では最多となる54球を投じ、カットボールなど全球種を投じた。受けた町田は「場面を想定しながら実戦的にできたかなと思います」と話した。
右腕は22日のファーム・オリックス戦(SGL)でプロ初登板。1回1安打1失点だった。藤川監督は「まずは体の負荷に特化してクリアする。それを繰り返していった方が早い」と実戦形式で段階を踏む特別プランを提案していた。
2026年05月30日 05:00
デイリースポーツの記録担当がプロ野球のさまざまな記録をひもとく新企画「記録の向こう側」(随時掲載)がスタート。今回はプロ野球で初めて背番号「0」を着用した選手を取り上げる。
◇ ◇
広島は79、80年に連続日本一を果たした後、81年2位、82年には4位と低迷が続いた。そこでチームは「ゼロからの再出発」を掲げ、抜本的なチーム改革に乗り出した。その一環として、若手を中心に背番号を大幅に変更。その目玉ともいうべきが、長嶋清幸外野手の「0」番だった。
80年に静岡・自動車工からドラフト外で入団した長嶋は、小柄ながら卓越したバットコントロールで活躍。1年目には地元の静岡草薙球場で行われたヤクルト戦で早くもプロ初本塁打を放つなど、頭角を現してきた。
背番号66からの異例の変更に、大きな話題が集まった。球場では絶えず背中に視線を集め、「NAGASHIMA 0」と書かれたユニホームに向けてシャッター音が鳴り響いた。
発奮した長嶋は守備でも長足の進歩を遂げ、センターに定着。不動の中堅手だった山本浩二は左翼へ回り、守備の負担も減らすことができた。
背番号0でグラウンド狭しと駆け回った長嶋は、全130試合に出場。137安打、13本塁打、打率・295と飛躍を遂げた。初のゴールデングラブ賞も獲得し、セ・リーグを代表する外野手となる。84年阪急との日本シリーズでは3本塁打を放ってMVPに輝く。背中ではなく、顔と腕前を全国のファンに知らしめた。(デイリースポーツ・高野 勲)
A…広島の長嶋清幸
2026年05月30日 05:00
「ロッテ0−1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
八回1死一、二塁の好機に、代打ポランコの痛烈な一打は正面をつく右飛。続く2死一、三塁で首位打者の小川は二ゴロに倒れた。ロッテは絶好機を逸して今季7度目の完封負け。連勝は3で止まり、借金完済はならなかった。
サブロー監督は「まだまだひよっこばっかりやなと思います」と振り返る。打線の活性化が好調の要因だったが、八回まで高橋の前に2安打。「最近真っすぐを打ててきてるんで、いいピッチャーにどう対処するかと思って楽しみにしてたんですけど、ちょっとがっかりした感じですね」と厳しかった。
6回1失点の先発・田中にも言及。三回まで制球に苦しみ85球を要するリズムの悪い投球に「野手にも迷惑かけたなと思ってるんですけど。これ今日に限ったことじゃないんで、自分で何かを変えるか、僕が変えるか、考えようかなと思ってます」と改善を求める。
2026年05月30日 05:00
「ロッテ0−1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
接戦を勝ち切った試合後、阪神・佐藤輝明内野手はフーッと息を吐いた。
2026年05月30日 05:00
「ロッテ0−1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
ようやく黄金ルーキーが目覚め、笑顔を取り戻した。幕張の心地いい風を受けながら、阪神ドラフト1位の立石正広内野手(創価大)が15打席ぶりの安打。「ヒットが出たほうがいいので。毎日、続けるためにもしっかり捉えられたのは良かったです」。久しぶりの快音が合図となって、猛虎打線が貴重な先制点をもぎ取った。
二回無死、6番の立石から始まった。追い込まれながら、田中の149キロ直球を捉えて左前へ。塁上では両手でガッツポーズをつくった。「きょうは右投手が多かったのでちょっと踏み込みながら、しっかり向かっていくイメージでいきました」。22日からの巨人3連戦ではプロ初本塁打を放つなど、計7安打の大活躍。ただ、交流戦開幕後は日本ハムとの3連戦で13打数無安打と苦しめられた。
初めてぶつかったプロの壁と言ってもいいだろう。そんな時に藤川監督から「たった何打席かであまり心の揺れ動きは必要ないよ」と言葉を送られていた。立石も心にしまい、意識していたことがある。「やっぱり守備も任されているわけなので。そこで絶対に変な油断が出ないように意識していた」。野球は打つだけではない。安打のなかった3試合も守備での貢献はあった。
そして、先輩たちも温かかった。この日は「気分転換にテルさんにやってもらって」と初めてアイブラックをつけた。人生初のこと。苦しい時期も「周りのいろんな先輩方がしっかり声をかけてくれたので、前を向いてできたと思います」と支えが力になった。
これが復調の一打となるはずだ。通算10安打で6得点と立石には流れを変えられる力がある。まだ、ここ4試合で計5得点と猛虎打線は絶好調とは言えない。勢いをもたらす、期待のドラ1ルーキー。幕張での1勝、敵地での一本から上昇気流に乗っていく。
2026年05月30日 05:00
「ロッテ0−1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
チームを救う、大きな1勝だ。阪神の高橋遥人投手(30)がロッテ打線を8回2安打無失点に封じて、自己最多の6勝目を挙げた。チームの交流戦初勝利を呼び込み、連敗も3でストップ。高橋自身もプロ9年目で交流戦初白星となり、ヒーローインタビューでは幕張の虎党へ感謝を伝えた。以下、高橋との一問一答。
◇ ◇
−6勝目。1点差の接戦だった。
「緊張感がある中で点が取られなくて本当にうれしいです」
−九回はどんな思いだったか。
「みんなのことを信用して、はい。ナイスピッチング、プレーでした」
−八回のピンチは。
「残っている力を最後…最後じゃないですけど、全部出したろうと思って、思い切って腕を振りました」
−6勝目。交流戦も初勝利になった。
「いや、交流戦とかはあまり関係ないですけど、めっちゃうれしいです」
−シーズン最多勝利。
「本当にみんなに守ってもらって、打ってもらって応援してもらってのおかげだと思います。ありがとうございます」
−チームも交流戦初勝利。
「はい、良かったです」
−たくさんのファンへ、ここからの戦いに向けて。
「今日もめちゃくちゃ背中を押してもらったので、明日からもたくさん応援よろしくお願いします。ありがとうございます」
2026年05月30日 05:00
「ロッテ0−1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
チームを救う、大きな1勝だ。阪神の高橋遥人投手(30)がロッテ打線を8回2安打無失点に封じて、自己最多の6勝目を挙げた。チームの交流戦初勝利を呼び込み、連敗も3でストップ。高橋自身もプロ9年目で交流戦初白星となり、ヒーローインタビューでは幕張の虎党へ感謝を伝えた。
威圧的な敵地の大声援と、虎党の温かい拍手が交錯した。リードは1点。この日唯一のピンチに、高橋はギアを上げた。「絶対に抑えたいっていう気持ちが出た」。7年ぶりの交流戦登板で並べた8つのゼロ。チームを連敗脱出に導く、圧巻の106球だった。
最終盤にヤマ場が訪れた。二回に先制後は膠着(こうちゃく)状態が続き、迎えた1−0の八回。1死から厳しいコースをついた末に連続四球を与えた。続く代打・ポランコの右直で二走がタッチアップし三塁へ。2死一、三塁で1番・小川と対峙(たいじ)。ここからが真骨頂だった。
150キロ内角直球で追い込むと、3球目にはこの日最速151キロを計測。ワンバウンドのボールとなったが、続くツーシームで二ゴロに仕留め危機を脱した。試合終盤でも衰えるどころか、勝負どころで威力が増した生命線。「伏見さんがワンバウンドを止めてくれて本当に感謝したい」と話しつつ「抑えることの次に意識するのは球速なので、自分の限界の先がまだあるんじゃないかって思えた1球になった」と充実の表情を浮かべた。
初回先頭に対して初球死球を与えるなど、これまでと比べると立ち上がりは不安定だった。「どの環境でも自分の球を投げられるのが本当に良い投手。そういう面ではまだまだ」と反省。それでも尻上がりに調子を上げ、「修正してきたのも技術」とうなずいた。球団初となる5月までの5完封とはならなかったが、8回2安打無失点でリーグ2位の今季6勝目。開幕から2カ月で、キャリアハイを更新した。
シーズン前には偽らざる思いを明かした。「良くないんですけど、僕は結構(周囲に)左右されるタイプ。リハビリ組の時はどうしても、元気な人が試合している姿を見るより、同じケガ人の人が頑張っている姿を見る方が『オレも頑張ろう』と思った」。計5度の手術を乗り越え、新たな景色を見続けているプロ9年目。今度は左腕が、まばゆすぎる“希望の光”となっている。
ここまで負けなしの防御率0・86と圧巻の数字に、オールスターのファン投票でも先発部門トップをひた走る。「抑えないとふさわしくない」と遠慮がちに話した左腕。チームのために腕を振った先に、野球人生の新たな1ページを刻む。
2026年05月30日 05:00
「ロッテ0−1阪神」(29日、ZOZOマリンスタジアム)
7年前に味わった悔しさは、培った経験で振り払った。
2026年05月30日 05:00
「オリックス1−5中日」(29日、京セラドーム大阪)
オリックスは2戦続けて救援陣が踏ん張れずに逆転負け…。首位・西武とは2ゲーム差に拡大した。
同点の七回に勝ちパターンの寺西が細川に痛打され、岸田護監督は「昨日に続いて今日も痛い負け。先頭打者を取っていれば、だいぶ違う展開にはなったと思うが、また切り替えてやってもらいたい」と話した。相性のいい本拠地で、交流戦絶好調の中日の勢いに屈したが、2戦目は昨季、白星を挙げている田嶋でやり返したい。
2026年05月30日 05:00
「日本ハム2−4巨人」(29日、エスコンフィールド)
巨人・松本剛外野手が古巣へ恩返しの一打を放った。1点リードの六回2死三塁で打席が巡ると、右前にはじき返して両手を何度もたたいた。控えめに握った拳。昨季まで戦ったエスコンフィールドに今季は敵として立つが、変わらない景色もあった。
「チームが変わっても僕のユニホーム、タオルを持ってくれている人がたくさんいたのですごくうれしい。打って、活躍して恩返しできたらなと思っていました」とファンに送る1本となった。
2026年05月30日 05:00
「日本ハム2−4巨人」(29日、エスコンフィールド)
巨人・橋上秀樹監督代は歩み寄る新庄剛志監督と言葉を交わし、すぐに笑い合った。メンバー表交換時のわずか数秒間。「昔から付き合いがある。感動の抱擁にはなりませんでしたけど、されるのかなって心配しました」。敵将同士の共通点。野村克也氏の門下生対決で先勝した。
丁寧に得点を奪いにいった。同点の五回には中前打を放った吉川が二盗を決めて、ダルベックの決勝打を呼ぶ。六回には無死一塁から「雑な攻撃にしたくない」と岸田に犠打のサインを送り、松本が中押し打を放つなど手堅く追加点を重ねた。
橋上監督代行は北の大地へ足を踏み入れる前から、柔らかい表情を浮かべていた。頭に膨らませていたのは、かつて学んだ野球。同じ“ノムさんの門下生”として見る新庄野球だった。「時代的に古いと思われる作戦も結構あったんですけど、それは結構ぐるぐる回るもの。当時、野村さんがこういうものは面白いと言っていたギャンブル的なプレーも、新庄監督は今、普通にやっていますもんね」。敬意がある。
新庄監督は、昨季は2ランスクイズを決め、今季も前カードの阪神3戦目で2度のエンドランを指示。最後はセーフティースクイズで1点をもぎ取るなどスイープした。重なる原点がある。勝負の流れを引き寄せる野村野球の薫りがする。交わした会話は「なしでお願いします」と胸の内へ。北の大地での静かな読み合いはまだ続く。