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2026年05月24日 11:05
大型ビジョンに映し出された盟友の姿に、武智洸史は思わず苦笑いを浮かべた。 「そんな気がしたんですよ。ワンチャン、祐希なんじゃないかなって。会場はめちゃくちゃどよめいていたんですけど、僕はもしかしたらと予想していたからあんまり大きなリアクション取れなくて。でも素直に、嬉しかったです」 4月19日、福山でのホームゲームは今季限りでの現役引退が発表された武智にとって、ユニフォームを着てコートに立った最後の試合となった。広島サンダーズのホームゲーム最終戦でもあり、試合後は引退選手や退団選手のセレモニーが行われた。選手本人にはサプライズで家族や友人、恋人からのメッセージ動画が流れる中、武智にメッセージを寄せたのが星城高校、中央大学の同期で現在はイタリア・ペルージャでプレーする石川祐希だった。 [写真]=山田高央 共にプレーしたのはもう8年前にさかのぼる。互いに日本、イタリアで現役選手として活躍を重ねる中、近年は年に一度、1時間程度の電話で近況を伝え合うのが恒例だった。 今年の電話は、現役引退が決まったその日。高校時代の恩師である竹内裕幸監督と、現役時代はセッターとして活躍後、現在は母校のコーチを務める中根聡太氏に引退を報告した後、時差を考慮して都合の良さそうな時間にかけると、普段と変わらぬ声で応じた石川と、これまでと同様に他愛ない会話が続いた。2月に負ったケガの様子を聞いたのもその時だ。 「去年の代表シーズンもコンディションが上がっていなかったし、今年の初めにケガもして。祐希はプロフェッショナルだから、あえて外野が言うのはストレスだろうなと思ったから、ケガをした直後には連絡しなかったんです。でも、僕のほうもいろいろ話のネタができたし、膝のことも時間が経った今なら話せるだろうと思って、最初は『膝どう?』って。最初はそこから、何でもないことばっかり話していました」 10分ほど経って、武智から切り出した。 「おそらく気づいていると思うけど、俺、現役引退するから」 どんな反応が来るのか。いろいろなパターンを考えていたが、ある意味「予想通りだった」と笑う。 「ヒャッヒャッヒャッヒャッ、って笑いだして、『ついにか。お前もずいぶん粘ったなぁ』って(笑)。一応僕が声のトーンを落として、『お前そこはまずお疲れさまだろ』ってからかったら、そうだな、ってまた笑っていました。でも、あの笑いこそが石川祐希だよなと思って嬉しかった。引退すると言って妙にしんみりされるのは嫌だし、暗くなるのではなく明るく。そういう距離感は高校の頃からずっと変わらないし、どれだけすごい石川祐希になっても仲間を大事にしてくれて、変わらない。そういうところが僕はずっと好きだし、相変わらず祐希は祐希のままでした」 石川と共に星城高では高校主要タイトルを2年連続で制し、前人未踏の“六冠”を達成した。中大でも1年時から出場し、全日本インカレや春、秋のリーグ戦を制覇。4年時の全日本インカレは中根が率いる筑波大に準決勝で敗れ、3位で終えたがJTサンダーズ(現・広島サンダーズ)に入団すると中大在学中から出場機会を得た。 同期で、しかも対角に入るのが石川だったこともあり、武智はディフェンシブな印象も強く、現にアンダーカテゴリーではリベロを務めたこともあるし、高校時代は将来のセッター転向も見据えてセッターの練習も重ねて来た。 [写真]=広島サンダーズ 器用で、試合に出れば着実にやるべき仕事はきっちり果たす。サンダーズでも数多くの経験を重ねてきたが、近年はリザーブに回ることも多く、今季のレギュラーラウンド44試合のうち20試合にベンチ入りをしたが、試合に出場したのは6セットに留まった。広島はまだ若いクーパー・ロビンソンやダニエル・マルティネス・カンポスといった異国リーグでの経験がない選手がプレーするが、他を見渡せば年々SVリーグの外国籍選手枠も増え、世界トップクラスを飛び越えトップオブザトップの選手たちがずらりと顔を揃える。来季からはオンコートの人数が3名に増えることや、今年1月に30歳の誕生日を迎えたことも重なり、これまではぼんやりと考えていた現役引退。セカンドキャリアについてもより具体的に考えるようになったと明かす。 「ここ数年、結構葛藤はあったんです。なかなか試合に出られないし、自分が評価されているのかもわからない。苦しいシーズンを過ごす中で、それでも自分がチームにい続ける意味や役割は何か。僕の場合は、ずっと試合に出続けることがすべてではなく、たとえワンポイントだとしても自分の出番があれば役割を果たそうと思って準備を重ねてきました。なかなかその出番がめぐって来なくても、これまでサンダーズの先輩方が同じようにメンタルがきつくても頑張ってきた背中も見て来たし、それこそ石川が、世界で頑張る姿も見て来た。だからまだまだ頑張ろう、と思ってここまでは続けてきたんですけど、今年のシーズンを迎える前に、少しずつ自分の気持ちが変化しているのを感じていました」 現役選手としてどこまでもやり続けたい。それは1つの理想ではあるが、家族もいて、年齢を重ねた自分がどれだけできるかと考えた時、このまま選手でありたいと強く願う気持ちと同じぐらい迷いも生じた。 中途半端な気持ちで戦えるほど、甘い世界ではない。試合に出ることを求めるならばチームを離れることも1つの選択肢ではあるが、武智の中にははなから存在しなかった。 「僕はサンダーズが憧れで、大好きなチームだったので、このチームで終わりたいというのはずっと前から決めていました。だからシーズン前の面談で、GMには『もしもチームの人数を考えたりする時に誰かを削らなければならないなら、僕は引退も考えているからその中に入れて下さい』と伝えていました」 開幕すればあっという間にシーズンは進んでいく。天皇杯が終わり、2026年を迎えた時にハビエル・ウェベル監督から「話がある」と呼ばれた時には「いよいよだと覚悟した」と武智は言うが、ウェベル監督が言ったのは全く逆の言葉だった。 「『洸史が引退も考えているというのは聞いているけれど、チームの体制を変えるつもりはない。俺は、洸史に現役をやめさせることは考えていないから』と言われたんです。試合に出る機会は限られていても、監督が自分を必要としてくれているというのが素直に嬉しかったし、監督の思いが嬉しかった。もともと僕、バレーボールが大好きなので。逆にその言葉を聞いて、この先も選手としてだけでなく大好きなバレーボールに関わっていきたい、と強く考えるようになったので、その時に、自分の中では『このシーズン限りで辞めよう』という気持ちが固まりました」 最後のホームゲームではコートに立ってプレーもした。共にチームを離れ、現役を引退する中大の1学年先輩の井上慎一郎と対角でプレーできたのも、最後の思い出だ。 「最大限楽しめました。だから、僕は悔いないし、満足した。去年の僕だったら『まだ辞めたくない』と思って悔いが残ったかもしれないですけど、今年は引退を頭に置きながら『このシーズンで最後だ』と思っていたので、こうすればよかった、ああすればよかった、と思うことは1つもない。やりきれました」 [写真]=広島サンダーズ 新しい楽しみもある。 「祐希の試合や映像を見たいなって。プレースタイルは全然違いますけど、今までは僕も選手だったから、今まではバレーボールに対する姿勢とか、そういう視点で祐希を見てきたんですけど、これからはまた少し見方も変えて、また別の意味でも学びたいし、何より、シンプルに石川祐希を楽しみたいです」 現役を離れてから見る石川祐希はどんな風に映るのか。高校、大学と7年間対角に入って見てきた景色とは違う目で、盟友を見るのが、これからは何よりの楽しみだ。
2026年05月24日 19:29
24日(日)、男子日本代表でウルフドッグス名古屋に所属するオポジットの宮浦健人(27)が結婚を発表した。自身のSNSで伝えている。
熊本県出身の宮浦。鎮西高校と早稲田大学を経て2021年にジェイテクトSTINGS(現・ジェイテクトSTINGS愛知)に加入すると、2022年には海外に挑戦。PSGスタル・ニサ(ポーランド)とパリ・バレー(フランス)を経て2024年に日本へ復帰。今シーズンからはWD名古屋でプレーしている。
今シーズンのSVリーグ男子では日本人最多の709得点を記録し2026年の日本代表メンバーにも名を連ねている宮浦だが、自身のSNSで結婚を発表した。
「いつも応援してくださっているファンの皆様 支えてくださっている関係者の皆様 いつも温かい声援でサポートしていただき、ありがとうございます。私事ではございますが、この度結婚いたしましたことをご報告させていただきます。日々、バレーボールが出来ている環境に感謝し、これからも一生懸命プレーに励んで参ります。今後とも応援、宜しくお願い致します」
https://www.instagram.com/p/DYtzGqomvnO
2026年05月24日 11:05
大型ビジョンに映し出された盟友の姿に、武智洸史は思わず苦笑いを浮かべた。
「そんな気がしたんですよ。ワンチャン、祐希なんじゃないかなって。会場はめちゃくちゃどよめいていたんですけど、僕はもしかしたらと予想していたからあんまり大きなリアクション取れなくて。でも素直に、嬉しかったです」
4月19日、福山でのホームゲームは今季限りでの現役引退が発表された武智にとって、ユニフォームを着てコートに立った最後の試合となった。広島サンダーズのホームゲーム最終戦でもあり、試合後は引退選手や退団選手のセレモニーが行われた。選手本人にはサプライズで家族や友人、恋人からのメッセージ動画が流れる中、武智にメッセージを寄せたのが星城高校、中央大学の同期で現在はイタリア・ペルージャでプレーする石川祐希だった。 [写真]=山田高央
共にプレーしたのはもう8年前にさかのぼる。互いに日本、イタリアで現役選手として活躍を重ねる中、近年は年に一度、1時間程度の電話で近況を伝え合うのが恒例だった。
今年の電話は、現役引退が決まったその日。高校時代の恩師である竹内裕幸監督と、現役時代はセッターとして活躍後、現在は母校のコーチを務める中根聡太氏に引退を報告した後、時差を考慮して都合の良さそうな時間にかけると、普段と変わらぬ声で応じた石川と、これまでと同様に他愛ない会話が続いた。2月に負ったケガの様子を聞いたのもその時だ。
「去年の代表シーズンもコンディションが上がっていなかったし、今年の初めにケガもして。祐希はプロフェッショナルだから、あえて外野が言うのはストレスだろうなと思ったから、ケガをした直後には連絡しなかったんです。でも、僕のほうもいろいろ話のネタができたし、膝のことも時間が経った今なら話せるだろうと思って、最初は『膝どう?』って。最初はそこから、何でもないことばっかり話していました」
10分ほど経って、武智から切り出した。
「おそらく気づいていると思うけど、俺、現役引退するから」
どんな反応が来るのか。いろいろなパターンを考えていたが、ある意味「予想通りだった」と笑う。
「ヒャッヒャッヒャッヒャッ、って笑いだして、『ついにか。お前もずいぶん粘ったなぁ』って(笑)。一応僕が声のトーンを落として、『お前そこはまずお疲れさまだろ』ってからかったら、そうだな、ってまた笑っていました。でも、あの笑いこそが石川祐希だよなと思って嬉しかった。引退すると言って妙にしんみりされるのは嫌だし、暗くなるのではなく明るく。そういう距離感は高校の頃からずっと変わらないし、どれだけすごい石川祐希になっても仲間を大事にしてくれて、変わらない。そういうところが僕はずっと好きだし、相変わらず祐希は祐希のままでした」
石川と共に星城高では高校主要タイトルを2年連続で制し、前人未踏の“六冠”を達成した。中大でも1年時から出場し、全日本インカレや春、秋のリーグ戦を制覇。4年時の全日本インカレは中根が率いる筑波大に準決勝で敗れ、3位で終えたがJTサンダーズ(現・広島サンダーズ)に入団すると中大在学中から出場機会を得た。
同期で、しかも対角に入るのが石川だったこともあり、武智はディフェンシブな印象も強く、現にアンダーカテゴリーではリベロを務めたこともあるし、高校時代は将来のセッター転向も見据えてセッターの練習も重ねて来た。 [写真]=広島サンダーズ
器用で、試合に出れば着実にやるべき仕事はきっちり果たす。サンダーズでも数多くの経験を重ねてきたが、近年はリザーブに回ることも多く、今季のレギュラーラウンド44試合のうち20試合にベンチ入りをしたが、試合に出場したのは6セットに留まった。広島はまだ若いクーパー・ロビンソンやダニエル・マルティネス・カンポスといった異国リーグでの経験がない選手がプレーするが、他を見渡せば年々SVリーグの外国籍選手枠も増え、世界トップクラスを飛び越えトップオブザトップの選手たちがずらりと顔を揃える。来季からはオンコートの人数が3名に増えることや、今年1月に30歳の誕生日を迎えたことも重なり、これまではぼんやりと考えていた現役引退。セカンドキャリアについてもより具体的に考えるようになったと明かす。
「ここ数年、結構葛藤はあったんです。なかなか試合に出られないし、自分が評価されているのかもわからない。苦しいシーズンを過ごす中で、それでも自分がチームにい続ける意味や役割は何か。僕の場合は、ずっと試合に出続けることがすべてではなく、たとえワンポイントだとしても自分の出番があれば役割を果たそうと思って準備を重ねてきました。なかなかその出番がめぐって来なくても、これまでサンダーズの先輩方が同じようにメンタルがきつくても頑張ってきた背中も見て来たし、それこそ石川が、世界で頑張る姿も見て来た。だからまだまだ頑張ろう、と思ってここまでは続けてきたんですけど、今年のシーズンを迎える前に、少しずつ自分の気持ちが変化しているのを感じていました」
現役選手としてどこまでもやり続けたい。それは1つの理想ではあるが、家族もいて、年齢を重ねた自分がどれだけできるかと考えた時、このまま選手でありたいと強く願う気持ちと同じぐらい迷いも生じた。
中途半端な気持ちで戦えるほど、甘い世界ではない。試合に出ることを求めるならばチームを離れることも1つの選択肢ではあるが、武智の中にははなから存在しなかった。
「僕はサンダーズが憧れで、大好きなチームだったので、このチームで終わりたいというのはずっと前から決めていました。だからシーズン前の面談で、GMには『もしもチームの人数を考えたりする時に誰かを削らなければならないなら、僕は引退も考えているからその中に入れて下さい』と伝えていました」
開幕すればあっという間にシーズンは進んでいく。天皇杯が終わり、2026年を迎えた時にハビエル・ウェベル監督から「話がある」と呼ばれた時には「いよいよだと覚悟した」と武智は言うが、ウェベル監督が言ったのは全く逆の言葉だった。
「『洸史が引退も考えているというのは聞いているけれど、チームの体制を変えるつもりはない。俺は、洸史に現役をやめさせることは考えていないから』と言われたんです。試合に出る機会は限られていても、監督が自分を必要としてくれているというのが素直に嬉しかったし、監督の思いが嬉しかった。もともと僕、バレーボールが大好きなので。逆にその言葉を聞いて、この先も選手としてだけでなく大好きなバレーボールに関わっていきたい、と強く考えるようになったので、その時に、自分の中では『このシーズン限りで辞めよう』という気持ちが固まりました」
最後のホームゲームではコートに立ってプレーもした。共にチームを離れ、現役を引退する中大の1学年先輩の井上慎一郎と対角でプレーできたのも、最後の思い出だ。
「最大限楽しめました。だから、僕は悔いないし、満足した。去年の僕だったら『まだ辞めたくない』と思って悔いが残ったかもしれないですけど、今年は引退を頭に置きながら『このシーズンで最後だ』と思っていたので、こうすればよかった、ああすればよかった、と思うことは1つもない。やりきれました」 [写真]=広島サンダーズ
新しい楽しみもある。
「祐希の試合や映像を見たいなって。プレースタイルは全然違いますけど、今までは僕も選手だったから、今まではバレーボールに対する姿勢とか、そういう視点で祐希を見てきたんですけど、これからはまた少し見方も変えて、また別の意味でも学びたいし、何より、シンプルに石川祐希を楽しみたいです」
現役を離れてから見る石川祐希はどんな風に映るのか。高校、大学と7年間対角に入って見てきた景色とは違う目で、盟友を見るのが、これからは何よりの楽しみだ。
2026年05月24日 10:05
大好きなサンダーズのユニフォームを着て、最後にコートへ立ったのは今季最後のホームゲーム。愛すべき広島で、またこの場に戻ることができた。
度重なるケガからの復帰戦。広島サンダーズの主将、井上慎一朗は冗談交じりに振り返る。
「直前に(マネージャーの久原)大輝さんから『518日ぶりらしいよ』と言われて、うわー、そんなに給料泥棒やったんや、って(笑)。ベンチインできたのは、純粋に嬉しかったです」
たくさん苦しんだからこそ、味わえる純粋な喜び――。
バレー人生のラストを飾るのは絶対にこの場所。広島で終わると決めて、なかなか光が見えない時期も諦めずに、“いつか”を信じて自分のやるべきことを果たしてきた。
だから、悔いなく終われる。
清々しい笑顔で、井上が現役生活を振り返った。
高松工芸高から中央大学へ。当時の同期とは、事あるごとに今も連絡を取り合っている。
「LINEのグループ名は“はずれ学年の会”なんです(笑)。いや、そうなるでしょ。上と下、とにかくえぐかったですから」
1つ上の代には関田誠大や今村貴彦がいて、1つ下の代には石川祐希や武智洸史、大竹壱青がいる。皆が皆、学生時代から輝かしい戦績を誇るだけでなく、個性も強い。「大変だった」という学生時代を、井上は笑いながら振り返る。
「先輩はもちろんですけど、1つ下の後輩たちも入ってきてすぐ試合に出る選手たちばかりだったので、(1年生がやるべき)仕事ができていなくても、当時の4年生からは1年が怒られるのではなく僕らの代が叱られる。最初は嫌でしたよ(笑)。でもそのおかげで僕らの学年の結束力は強くなったし、いい意味で自分に相応のことは何かを考えられるようになった。夢を見なくなった、と言うと言いすぎかもしれないですけど、現実的に考えて自分が試合に出るために何をすればいいのか。それまではオポジットだったとしても、後輩が『将来を考えてオポジットをやりたい』と言うのを聞けば、じゃあ俺はミドルをやろうか、と受け入れることができた。それはサンダーズに入ってからも同じで、ポジションもそうだし、自分に求められていることは何かを考えて動けるようになった。技術だけで言えば、僕はチームの中で真ん中より上にいたことなんてないと思っているんです。でも器用ではあるし、高校、大学でいろいろなポジションを経験したおかげで、便利屋じゃないですけど足りないところに入ることができた。そういう僕のことを評価してくれる監督に出会えたことも運と縁だと思うんです」
そしてもう1つ、学生時代からすべてのカテゴリーでキャプテンを経験してきたことも、広島THのキャプテンとして過ごした3年間には活かされた。
チームが勝つために。時に嫌われることも厭わず、言うべきことは言う。「おとなしくて人のいい選手が多い」という広島THの中で、先輩と後輩をつなぐ井上の存在は欠かせぬ楔(くさび)でもあり、キャプテンとして過ごした3年間はいい思い出と苦しい思い出、どちらも重なる「濃い時間だった」と振り返る。
「キャプテンになって1年目の(2023-24)シーズン、Vリーグが最後の年に僕らは3位決定戦で負けて4位でした。相手は東レ(アローズ静岡)でキャプテンは(峯村)雄大。同級生で、ほんとに仲の良い仲間であるだけじゃなく、その年で雄大も東レを離れることを知っていたので、いろんな意味で僕にとっても大事な試合だった。チームとしてもアーロン(ラッセル)や江川がいて、勝てる力があるチームだったから、最後の最後で負けたのは本当に悔しかった。思い出すと悔しいことはいっぱいありますけど、一番悔しい試合はどれかと聞かれたら、あの3位決定戦は忘れられないですね」 [写真]=広島サンダーズ
同世代や後輩たち、学生時代から切磋琢磨してきた選手もユニフォームを脱ぎ、指導者や会社員として新しいキャリアを築く中、3月31日に井上の現役引退も発表された。この2シーズンは左膝前十字靱帯損傷、左膝半月板損傷という大ケガに見舞われ手術、リハビリと苦しい日々を過ごしてきたが「何の悔いもない」という顔は清々しく、チームにとっての最終戦はチャンピオンシップのクォーターファイナルとなったが、井上の引退試合とも言うべきラストゲームはレギュラーシーズンの最終戦で、試合後にはホームゲーム最後のイベントとして今季限りでの引退、退団選手のセレモニーも行われた。復帰の場としてこれ以上ない舞台ではあっただけでなく、さまざまな意味でまた、忘れることのできない試合になった。
チャンピオンシップへの進出は決めていても、まだ最終順位が確定したわけではない。5位になるか、6位になるか。ただチャンピオンシップへ出ればいいというわけではなく、さらにその上を目指すならば、1つでも上の順位に入りたいと考えるのは当然のこと。
長いリハビリを経て、ようやくたどり着いた場所ではあったが、井上は嬉しさだけではなくもう1つ、異なる思いを抱いていた。
「相手(大阪ブルテオン)もガチメンで来たし、僕らもいろんなメンバーが出る中でダニ(ダニエル・マルティネス・カンポス)や柳北(悠李)が出て、めっちゃいい試合だった。このままいけば勝てるかもしれない、という展開だったので、冷静に考えた時、ここで出るのは僕じゃない、と。もしかしたら監督は僕が最後だからとベンチに入れてくれて、試合にも出そうとしてくれるのかもしれないけれど、勝ちに行くなら絶対僕じゃない。だから、3セット目に入った時、監督も悩んでいるかもしれない、と思って自分から言いに行きました」
監督の隣に座る通訳の亀渕雅史氏にストレートに伝えた。
「亀さん、監督が迷っているなら僕を無理に出さなくていいです。僕がそう言っていると伝えて下さい」
伝えたか、伝えなかったのかはわからない。どちらだったとしても、たとえ自分がこのままコートに立つことなく終えたとしても悔いはない。むしろまたユニフォームが着られただけでも十分だ。清々しい気持ちでただひたすらチームの勝利を信じて、ベンチから声を出す。
そして、その時が訪れた。
2セットを取り、2対1で迎えた第4セット中盤、19対20の場面で柳北に代わって518日ぶりにコートへ。あれほど「出たい、出たい」と望んでいたにも関わらず、名前が呼ばれ、ジャージを脱いでコートまで走る間に会場から起こった大歓声を聞いたら胸がいっぱいになった。
「あー戻ってきたんだ、と思ったら感動してしまって。そこからは、その後どうしたか、覚えていないぐらい緊張しました」
第5セットの終盤も今度はクーパー・ロビンソンに代わってコートへ。直後のサーブレシーブは会心の一本と呼ぶには程遠かったが、コートに立ってプレーができただけでなく、ボールに触ることもできた。フルセットの末に敗れたのは悔しかったが、勝敗以上に込み上げる思いがあった。
「実際の試合でしか感じられないものなので。あの一瞬が味わえただけでも、僕は幸せでした」
何の悔いもなくやり切った。サンダーズ愛に満ち溢れたキャプテンは、笑顔で現役選手生活の幕を閉じた。
2026年05月23日 19:05
バレーボール男子日本代表で、イタリア・セリエAのパワーバレー・ミラノでも主力として活躍する大塚達宣が5月16日(土)、自身の地元である大阪府・枚方市の枚方市総合文化芸術センターにて「大塚達宣SUPPORTERS MEETING 2026」を開催した。
2026年05月23日 18:55
アメリカバレーボール協会(USAV)は20日(水)、男子アメリカ代表のバレーボールネーションズリーグ(VNL)2026のメンバーを発表した。
FIVB世界ランキング5位のアメリカはカーチ・キライ監督のもと、6月3日(水)から開幕するVNL2026に挑む。なお、2025年はVNLで12位、世界選手権で5位という結果で終えている。
今回招集されたのは30選手。今シーズン日本製鉄堺ブレイザーズでプレーしていたアウトサイドヒッター(OH)のマシュー・アンダーソンや広島サンダーズでプレーしていたクーパー・ロビンソン、トリー・デファルコ(ジェイテクトSTINGS愛知)、ミドルブロッカーのテイラー・エイブリル(東レアローズ静岡)らが名を連ねた。
男子アメリカ代表は予選ラウンドの第1週をカナダで、第2週をフランスで、第3週をアメリカで戦う。初戦は6月11日(木)に行われる男子トルコ代表戦だ。
■男子アメリカ代表 バレーボールネーションズリーグ2026 ロスター
▼アウトサイドヒッター
マシュー・アンダーソン
クーパー・ロビンソン
ジェイコブ・パスツール
トリー・デファルコ
ザック・ラマ
イーサン・チャンプリン
ノーラン・フレクセン
ジョーダン・エワート
ショーン・ケリー
▼ミドルブロッカー
ジェフリー・ジェンドリック
マイケル・マーシュマン
テイラー・エイブリル
キャメロン・ソーン
ダニエル・ウェター
メリック・マクヘンリー
マシュー・クニッゲ
パーカー・トムキンソン
ウェスリー・スミス
▼セッター
マイカ・クリステンソン
マイカ・マア
アンドリュー・ローワン
トレッド・ローゼンタール
▼オポジット
カイル・エンシング
ガブリエル・ガルシア
ジェイク・ヘインズ
コール・ハートキー
▼リベロ
メイソン・ブリッグス
カイル・ダゴスティーノ
エリック・ショージ
トロイ・グーチ
2026年05月23日 18:45
イタリアバレーボール連盟(FIPAV)は20日(水)、男子イタリア代表のバレーボールネーションズリーグ(VNL)2026のメンバーを発表した。
FIVB世界ランキング2位のイタリアはフェルディナンド・デ・ジョルジ監督のもと、6月3日(水)から開幕するVNL2026に挑む。なお、2025年はVNL準優勝、世界選手権優勝という好成績で終えている。
今回招集されたのは30選手。セリエAのペルージャで男子日本代表のキャプテン石川祐希とチームメイトだった、セッターのシモーネ・ジャネッリやロベルト・ルッソ、2度のオリンピックに出場したアウトサイドヒッターのアレッサンドロ・ミキエレットやダニエレ・ラビアらが名を連ねた。
男子イタリア代表は予選ラウンドの第1週をカナダで、第2週をスロベニアで、第3週を日本の大阪府で戦う。初戦は6月11日(木)に行われる男子フランス代表戦だ。
■男子イタリア代表 バレーボールネーションズリーグ2026 ロスター
▼アウトサイドヒッター
ティム・ヘルド
ジュリオ・マガリーニ
アレッサンドロ・ミキエレット
フランチェスコ・サニ
マッティア・ボットロ
ダニエレ・ラヴィア
ルカ・ポッロ
トンマーソ・イキーノ
マッティア・オリオーリ
▼ミドルブロッカー
フランチェスコ・コンパローニ
ロレンツォ・コルテシア
ジャンルカ・ガラッシ
ジョヴァンニ・サンギネッティ
ロベルト・ルッソ
パルド・マティ
アンドレア・トルオッキオ
ジョヴァンニ・マリア・ガルジウロ
レアンドロ・モスカ
▼セッター
シモーネ・ジャネッリ
パオロ・ポッロ
リカルド・スベルトリ
マッティア・ボニンファンテ
▼オポジット
カミル・リヒリツキ
ユーリ・ロマノ
アレッサンドロ・ボボレンタ
トンマーゾ・グッゾ
▼リベロ
ガブリエレ・ラウレンツァーノ
ファビオ・バラーゾ
マテオ・スタフォリーニ
ドメニコ・パーチェ
2026年05月23日 18:35
22日(金)、大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の東京グレートベアーズは、2026-27シーズンにアウトサイドヒッターの亀山拓巳(25)とセッターの今橋祐希(25)が、海外クラブへレンタル移籍することを発表した。
大阪府出身の亀山は順天堂大学を卒業後、2023年に東京GBへ入団。2シーズン同チームでプレーした後、2025-26シーズンはフィンランドリーグのフリカーニ・ロイマーへレンタル移籍した。レンタル移籍先では主力として活躍し、チームのリーグ優勝に貢献。プレーオフのベストプレイヤーランキングでは、アウトサイドヒッターで5位の成績を残していた。
その亀山は2026-27シーズンも海外クラブへレンタル移籍することに。ブンデスリーガ(ドイツ1部)のフライブルクへと加入する。フライブルクは2025-26シーズン、ブンデスリーガで9位だった。なお、2025-26シーズンにフィンランドリーグのアカ・バレーにレンタル移籍していたリベロの五頭寛大もブンデスリーガのリューネブルクへのレンタル移籍が決まっている。
一方、福岡県出身の今橋は青山学院大学を卒業後、2023年に東京GBへ入団。2025年には男子日本代表へ初選出を果たしたが、2025-26シーズンは近藤蘭丸の加入もあり出場機会を減らすことに。SVリーグ男子のレギュラーシーズン17試合でベンチ入りし、27セットの出場にとどまった。今橋のレンタル移籍先については後日発表予定としている。
2選手はクラブを通してコメントしている。
■亀山拓巳
「このたび、ドイツのFreiburgでプレーすることに決めました。ヨーロッパの強豪であるブンデスリーガでプレーできることを光栄に思います。自分の夢であったドイツリーグでプレーすることの背中を押してもらいクラブには感謝しかありません。来シーズンも日本のファンのみなさんの前でプレーできないことは寂しいですが、昨年もみなさまのサポートや応援のおかげで、初めての海外挑戦を走り切ることができました。この経験を活かしてさらに成長できるように頑張ります。応援よろしくお願いします!」
■今橋祐希
「まず初めに、これまで自分を支え、成長させてくれたグレベアのチームメイト、スタッフ、パートナー各社様、そしてファンのみなさまに心から感謝しています。そして今回、新たな挑戦ができることをとても嬉しく思っています。自分を信じて、この機会を与えてくださったクラブ関係者のみなさんにも感謝しています。新しい環境でも日々成長を続け、チームの勝利に貢献できるよう全力を尽くします。ファンのみなさんにプレーで恩返しができるよう頑張りますので、応援よろしくお願いします」
【レンタル移籍選手のお知らせ】
この度、亀山拓巳選手がBundesliga(ドイツ)1部の
FT 1844 Freiburg (FT 1844 フライブルク)へ
レンタル移籍することとなりましたので、お知らせいたします。
本人コメントは下記よりご確認ください。https://t.co/bclwR3jtaK… pic.twitter.com/7ywU4NEsTL- 東京グレートベアーズ (@greatbears_vb) May 22, 2026
【レンタル移籍選手のお知らせ】
この度、今橋祐希選手が2026-27シーズン
海外チームへレンタル移籍することとなりましたので、
お知らせいたします。
本人コメントは下記よりご確認ください。https://t.co/JfXhjyhl4e
詳細は後日レンタル移籍先のクラブより発表を予定しております。… pic.twitter.com/UMm1Pdh7uP- 東京グレートベアーズ (@greatbears_vb) May 22, 2026
2026年05月23日 18:25
21日(木)、V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)のヴィアティン三重は、西田誠監督の退任と田中智新監督の就任をクラブ公式サイトで発表した。
2026年05月23日 18:15
22日(金)、V.LEAGUE WOMEN(Vリーグ女子)のブレス浜松は、2025-26シーズンをもってミドルブロッカーの中原彩音(23)が現役を引退することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。
熊本県出身の中原は日本経済大学を卒業後、2025年にブレス浜松へ入団。在籍1季目となる今シーズンはVリーグ女子のレギュラーシーズン25試合でベンチ入りし、合計で3得点を挙げた。なお、中原は5月末までクラブの活動に参加すると。
中原はクラブを通してコメントしている。
「いつも沢山のご支援、ご声援をいただきありがとうございます。今シーズンをもちまして、現役を引退する決断を致しました。急な発表となってしまい、驚かせてしまった方も多いと思います。しっかりと自分の中で考え、悩み続けた上で出した答えではありますが、このような形でのご報告になったことを申し訳なく思っています。まず初めに、これまで応援してくださったファンの皆様、チーム関係者の皆様、スポンサーの皆様、そしてどんな時も支えてくれた家族や仲間たちに、心より感謝申し上げます」
「競技人生を振り返ると、嬉しいことや楽しいことだけではなく、苦しいこと、悔しいこと、自分と向き合い続けた時間もたくさんありました。それでもここまで続けてこられたのは、皆様の応援があったからです。試合会場での声援やSNSでの温かい言葉、何気ない「応援してます」の一言に、何度も力をもらってきました。そして昨年、浜松に来てブレスの選手として新たなスタートを切りました。環境が変わる中で、不安もありましたが、本当に温かく迎えていただき、短い期間ではありましたがたくさんの経験をさせていただきました」
「わずか1年で引退という決断になってしまったことに、自分自身悔しい気持ちや申し訳ない気持ちもあります。それでも、簡単に出した答えではありません。自分自身と向き合い、今の自分として前を向くために、この決断を致しました。この競技を通して出会えた仲間、支えてくださった方々との出会いは、自分にとって一生の宝物です。勝った日の景色も、悔しくて涙を流した日々も、全てが大切な経験になりました。同じ目標に向かって戦った時間、支え合いながら過ごした日々は、自分の人生の誇りです。現役生活には一区切りとなりますが、これからは新しい道で、夢に向かって自分らしく挑戦を続けていきたいと思っています。最後になりますが、これまで関わってくださった全ての皆様へ、心から感謝申し上げます。皆様への感謝の気持ちを忘れず、これからも頑張っていきます。本当にありがとうございました」
2026年05月23日 18:07
ブルガリアバレーボール連盟(BVF)は22日(金)、男子ブルガリア代表のバレーボールネーションズリーグ(VNL)2026のメンバーを発表した。
ジャンロレンツォ・ブレンジーニ監督が率いる男子ブルガリア代表はFIVB世界ランキング9位。昨年のVNLは11位と結果こそ振るわなかったが、ニコロフ兄弟を中心に近年若い選手が多く選出され、着々と力をつけてきている。
そのブルガリアは予選ラウンドの第1週をブラジルで、第2週をスロベニアで、第3週をアメリカで戦う。初戦は6月11日(木)に行われる男子ベルギー代表戦だ。
■男子ブルガリア代表 バレーボールネーションズリーグ2026 ロスター
▼アウトサイドヒッター
マルティン・アタナソフ
アスパルフ・アスパルホフ
ゲオルギ・タトロフ
ルシ・ジェレフ
アレクサンダル・ニコロフ
ジャスミン・ヴェリチコフ
ウラジーミル・ガルコフ
デニス・カリアギン
デニスラフ・バルダロフ
クリスティヤン・アレクソフ
▼ミドルブロッカー
イリヤ・ペトコフ
ボリス・ナチェフ
アレクス・グロズダノフ
プレスラフ・ペトコフ
イヴァイロ・ダミャノフ
キリル・コレフ
ラザール・ブシュコフ
▼セッター
シメオン・ニコロフ
ストイル・パレフ
リュボスラフ・テルキイスキ
ヴィクトル・ジェコフ
アントン・スタンチェフ
▼オポジット
ヴェニスラフ・アントフ
ディミタール・ディミトロフ
フリスティアン・ディミトロフ
ディミタール・ペイチノフ
▼リベロ
ディミタール・ドブレフ
ダミアン・コレフ
ヤセン・ペトロフ
カロヤン・ボテフ
2026年05月23日 17:37
20日(水)、国際バレーボール連盟(FIVB)は、国際審判員の里見真理子氏がフィリピンで開催中のビーチバレーボールワールドツアー中に亡くなったことを発表した。59歳だった。
里見氏は2006年に国際審判員へ認定後、A級審判員として活動し、リオデジャネイロ五輪、東京五輪、パリ五輪のほか、2015年ハーグ大会から2023年トラスカラ大会まで5度のビーチバレーボール世界選手権でも審判を務めた。
また、審判員としてだけでなく、ビーチバレーボール指導者としても活動。国際的な講習会などを通じて次世代審判員の育成にも尽力していた。
FIVBは声明の中で、現地大会関係者らと連携しながら対応を進めていることを明かし、「バレーボール界に大きな功績を残した」と哀悼の意を表している。
2026年05月23日 17:27
20日(水)、東京グレートベアーズはアウトサイドヒッターの柳田将洋が29日(金)に東京ガーデンシアターで行われる「B.LEAGUE AWARD SHOW 2025-26」にプレゼンターとして登壇することを発表した。
2026年05月23日 17:17
ポーランドバレーボール連盟(PZPS)は20日(水)、男子ポーランド代表のバレーボールネーションズリーグ(VNL)2026のメンバーを発表した。
FIVB世界ランキング1位、昨年のVNL王者のポーランド。二コラ・グルビッチ監督の元、今年も世界トップレベルの選手が連覇を目指し、集結する。
今回招集されたのは30選手。世界トップレベルのアウトサイドヒッター、ウィルフレド・レオンやペルージャで男子日本代表のキャプテン石川祐希とチームメイトのカミル・セメニウク、日本のサントリーサンバーズ大阪でもプレーした経験があるアレクサンデル・シリフカなどが今年も選出された一方、代表を辞退していたバルトシュ・クレク(東京グレートベアーズ)やノルベルト・フベル(ウルフドッグス名古屋)は2026年の登録メンバーにも入っていない。
男子ポーランド代表は予選ラウンドの第1週を中国で、第2週をポーランドで、第3週をアメリカで戦う。初戦は6月10日(水)に行われる男子キューバ代表戦だ。
■男子ポーランド代表 バレーボールネーションズリーグ2026 ロスター
▼アウトサイドヒッター
バルトシュ・フィルシュト
トマシュ・フォルナル
ウィルフレド・レオン
アルトゥル・シャルプク
カミル・セメニウク
アレクサンデル・シリフカ
ヤクブ・キエドス
ミコワイ・サヴィツキ
ミハウ・ギエルゾット
バルトシュ・ジック
▼ミドルブロッカー
ヤクブ・コハノフスキ
シモン・ヤクビシャク
ヤクブ・ノヴァク
マテウシュ・ビエニエク
バルトウォミエイ・レマンスキ
ヤクブ・マイクシャク
アドリアン・マルキエヴィッチ
マテウシュ・ポレンバ
▼セッター
マルチン・コメンダ
ヤン・フィルレイ
マルセル・バカイ
ヤクブ・プシビウコヴィッチ
▼オポジット
アレクセイ・ナセヴィッチ
バルトウォミェイ・ボウォンジ
バルトシュ・ゴムウカ
ケヴィン・ササック
▼リベロ
ヤクブ・ポピフチャク
マクシミリアン・グラニエチュネ
ヤクブ・チュナイティス
バルトシュ・フィヤウェク
Formalności za nami! 📝
Trenerzy kadr narodowych zgłosili szerokie, 3️⃣0️⃣osobowe składy na tegoroczne rozgrywki VNL.
Już w czerwcu ruszamy z Siatkarską Ligą Narodów! 💪🏐 pic.twitter.com/NM4TVFKJ4Z- POLSKA SIATKÓWKA (@PolskaSiatkowka) May 20, 2026
2026年05月23日 17:07
23日(土)、大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の東京グレートベアーズは、2026-27シーズンにアウトサイドヒッターの戸嵜嵩大(30)が海外クラブへレンタル移籍することを発表した。
東京都出身の戸嵜は駒澤大学を卒業後、東レアローズ(現・東レアローズ静岡)、VC長野トライデンツ、BNI46(インドネシア)を経て、2022年に東京GBへ入団。その後2025年にダイアモンドフードVCに短期レンタル移籍をし、チームのリーグ優勝に貢献。自身もベストアウトサイドヒッター賞を受賞した。
移籍の詳細は後日、レンタル移籍先のチームより発表を予定しているとのこと。
戸嵜はクラブを通してコメントを発表している。
「2026-27シーズンも海外リーグにチャレンジします。昨シーズンの海外での経験が、自分の未熟さを改めて知る良い機会となりました。外国人枠として責任ある立場で、もう一度良い結果を残して帰ってこられるよう精進してきます。そして、東京グレートベアーズがよりグローバルなチームになるため、たくさんの方を魅了してファンを増やして帰って来たいと思います。応援よろしくお願いします」
【レンタル移籍選手のお知らせ】
この度、戸嵜嵩大選手が2026-27シーズン
海外チームへレンタル移籍することとなりましたので、
お知らせいたします。
本人コメントは下記よりご確認ください。https://t.co/FV4C9Xgu4D
詳細は後日レンタル移籍先のクラブより発表を予定しております。… pic.twitter.com/HazmwyWxZc- 東京グレートベアーズ (@greatbears_vb) May 23, 2026
2026年05月22日 19:45
5月17日まで3日間行われた2025-26シーズンSVリーグチャンピオンシップファイナルで、レギュラーシーズン2位の大阪ブルテオンが、レギュラーシーズン1位で昨季の王者、サントリーサンバーズ大阪を逆転で破り、頂点に立った。
前身のパナソニックパンサーズ時代に6度のリーグ優勝を誇ったチームが、“大阪ブルテオン”として掴んだ初の日本一。その中心には、今季からキャプテンを務めたオポジットの西田有志がいた。セミファイナル、ファイナルで脅威の勝負強さを発揮し、チャンピオンシップMVPにも輝いた。
ファイナル第1戦は、サントリーの高いブロックに苦しみ、スパイクに迷いも見えた。
「自分のプレー的にちょっとふわふわした部分があって、アプローチのスピードだったり、不十分なところがたくさんあった」
そう省みた西田は、自身の過去のプレーを約20試合分も見返して、「たぶんこれだろうな」と原因を究明。アプローチのスピードを変えるなど、改善を試みた第2戦は次第に力強いスパイクを取り戻していく。何より、西田の最大の武器であるサーブの破壊力で劣勢を覆し、勝利を引き寄せた。
「楽しむのが第一になっていましたけど、この試合ぐらい勝ちにこだわることをしたほうがいいかなって」
劇的な逆転勝利のあと、西田はサラッと言ってのけた。そしてこう付け加えた。
「明日はもっとギア上げられるな、と感じた」
第3戦で、それを有言実行した。フロントであろうとバックであろうと、迷いなく左腕を振り抜き、スパイク決定率は70.6%に及んだ。そしてサーブは打つごとに威力が増していく。疲労の濃いサントリーが息を吹き返しそうになるたびに、西田のサーブが相手を制圧し、再び流れを引き寄せる。
1、2セットを連取し、第3セットもリードした大阪Bが着々と優勝に近づいていく。サントリーは18-23で、大黒柱のオポジット、ドミトリー・ムセルスキーにサーブが回った。巻き返すための最後のチャンスと、赤いユニフォームを身に纏ったファンが奇跡を祈る。だが、これまで幾度もチームを優勝に導いてきたムセルスキーのサーブは無常にもネットにかかった。「ああ、あかん……」と絶望したサントリーファンの声が漏れる。
24-18。ブルテオンのチャンピオンシップポイントで、西田がサーブに向かう。ためらう理由は何もない。迷いなく放たれた豪球が相手コートに突き刺さり、勝負は決した。
ファイナルの前、同じオポジットの西山大翔は、西田についてこう語っていた。
「チームの雰囲気や流れが悪い時に、難しいボールを決め切ったり、サービスエースを取ったり、すごくチームに影響を与えている。やっぱりオポジットはそういう、大事な場面で必要とされるポジション。そういう部分で西田さんは本当にすごい。
西田さんは自分自身の体としっかりコミュニケーションを取っている。いつも練習の1時間半か2時間ぐらい前に体育館に来て、トレーニングルームでストレッチをしたり、いろいろな準備をして、他の選手が来る頃にはもう準備が完了している。家に帰ってもしっかりケアをしていると思うし、コンディションを整えるために自分ですごくいろいろなことをやっているから、大事なところで決め切る準備ができているのかなと思います」
SVリーグの前身のVリーグ時代から、オポジットではこれまで数々の世界的なスター選手が活躍してきた。その中で一時代を築いたのが、今季限りでの現役引退を表明していた元ロシア代表、ムセルスキーだ。身長218cmのロンドン五輪金メダリストは、8シーズンに渡りサントリーでプレーし、今季を含め6シーズン連続でファイナルに進出。そのうち4度優勝に導いた。 [写真]=兼子愼一郎
そのムセルスキーが引退した後でなく、ムセルスキーのいるサントリーを破っての優勝ということにも大きな意味がある。
西田は、まだ高校3年生だった2018年1月にジェイテクトSTINGS(当時)の内定選手として史上最年少でVリーグにデビューし、ムセルスキーは2018-19シーズンにサントリーに入団。西田がイタリア・セリエAに移籍した21-22シーズン以外はずっと日本のリーグでしのぎを削ってきた。西田は今回の優勝後、引退するムセルスキーへの思いを、こう語った。
「ムセルスキーさんは、僕が(ジェイテクトに)入団したシーズンから日本に来られて、ほぼ一緒の期間を日本でプレーさせていただいた。常に僕が進もうとする前に立ちはだかるような、そんなシチュエーションが非常に多かったので、僕はムセルスキーさんがいなければ、今のようなメンタリティだったり、こういう強気な選手になることはできなかったと思う。
僕だけじゃなく、日本人選手全員がそうだと思うし、だからこそ日本のバレーが強くなったと思う。普段ムセルスキーさんと対決しているから、他の海外選手と対決しても何も怖くない。僕の中でオポジットとして、彼を超えるような選手はいないんじゃないかなと。技術もメンタリティも、ギアの上げ方も。そういう選手と7シーズン、僕は戦い続けられて非常に嬉しかったですし、やっぱり引退という言葉を聞くと、どの選手にもそうですけど、寂しい思いはすごくありました。でも僕らは勝たないといけない状況下で、極限の試合を、最後に戦えたことは非常に嬉しく思います」
その言葉からは心からのリスペクトが伝わってきた。試合後は、「日本人選手がこれだけ強くなったのもムセルスキー選手や(ミハウ・)クビアク選手のおかげだと僕は思っているので、後継者として僕らが讃えない理由はない」と、大阪Bの選手たちもムセルスキーの胴上げに加わった。
そして、日本代表やパナソニック、大阪Bを長く支えたオポジット、清水邦広も今季限りでユニフォームを脱いだ。
7シーズンぶりの優勝で有終の美を飾った清水は、ファイナルでの西田について、「彼は大舞台になればなるほど力を発揮できるって、僕はわかっていました」と誇らしげに胸を張った。
長く君臨した偉大なオポジット2人が去る。だがSVリーグには西田有志がいる。