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2026年03月03日 06:50
元近鉄・太田氏を襲った右肩痛「キャッチボールもできなかった」 どうしようもなかった。元近鉄主力投手の太田幸司氏(野球評論家)はプロ10年目の1979年に右肩痛を発症した。シーズン終盤に調子を上げ、10月9日の南海戦(大阪)で7勝目をマーク。前期優勝の近鉄と後期優勝の阪急が激突するプレーオフに向けて意気込んでいたところで“悪夢”に襲われた。「朝起きたら……」。青森・三沢高時代も、近鉄に入ってからも“ハードワーク”をこなしてきた右肩がついに悲鳴を上げたのだった。 無念のリタイアだった。“さぁ、これから”という時にまさかの事態に陥った。「プレーオフに向けての練習の朝でした。起きたら何か……。顔を洗おうと思ったら、もう“アレ”って感じでね」。右肩に異変を感じたという。「何も手に持っていなければ(肩は)全然回るんですけど、何か持ってクッと力を入れたらピーンとなって……。球場には行ったけど、キャッチボールもできなかった。何か負荷がかかるともう駄目でした」。 その前年(1978年)に太田氏は、原因不明の不調で1勝9敗と成績が大幅にダウン。節目となる10年目の1979年は、そこからの復活を目指してのシーズンだった。4月29日の阪急戦(西宮)と5月4日の阪急戦(日生)で2試合連続2失点完投勝利を挙げるなど、この時点では3勝0敗。だが、その後、調子を落とした。近鉄が前期優勝を成し遂げた中、太田氏の状態は後期に入っても、なかなか戻らず、6月からの3か月で0勝4敗と苦しんだ。 「もう以前のようにローテーションに入って、という感じではなく、谷間で先発したり、リリーフしたりでしたね」。チーム内での立場も変わったが、そこから意地を見せた。9月に入って巻き返した。9月1日の日本ハム戦(後楽園)に4安打完封で5月4日以来の4勝目。さらに中4日で9月6日のロッテ戦(日生)に先発すると3失点完投で5勝目をあげた。9月と10月の2か月は4勝0敗と結果を出した。 最終成績は31登板(20先発)で7勝4敗、防御率3.31。シーズン中盤に数字を伸ばせなかったものの、終盤は復活を感じさせる内容だった。太田氏も後期優勝の阪急とのプレーオフに向けて意気込んでいた。そんな時に右肩痛に襲われたわけだ。「シーズン最後の(10月9日の)南海戦に(先発して5回無失点投球で)勝って、7勝して“これでプレーオフも”って、なっていたんですけどね……」。大事な時期での戦線離脱だった。広島と日本シリーズで対戦も、太田氏は治療に専念 三沢高時代は1967年の1年秋から3年の最後まで、公式戦はすべて一人で投げ切った。近鉄入団後も1軍に定着してからは中3日が当たり前の短い登板間隔で先発し、リリーフもこなしてきた。それがついに……。「地肩が高校時代からずっと強かったんでね。肩なんか、それまで痛めたこともなかったんですよ。でも、どこかで、やっぱりジワジワときていたんでしょうねぇ。それがいっぺんにプチーンと……」と話した。 近鉄は阪急とのプレーオフを3勝0敗で突破、広島との日本シリーズは激闘の末に3勝4敗で終わったが、太田氏は右肩治療に専念するしかなかった。「治療といっても、昔は鍼を打つとか、そんな感じでしたからね。そのオフはずっとそういう治療をして『まあまあ、年を越したら大丈夫やろ』とか言っていたら、ちょっとはよくなったんですよ。そしたら放るでしょ。でも、ある程度は放れるようになっているんだけど、ちょっと投げすぎたら、すぐにまたワーっとなって……」。 太田氏のプロ野球人生は、11年目の1980年以降、この右肩痛との“戦い”になっていく。「今日はいい球がいっているなと思ったら、次の日になったら“あれ? またちょっと引っかかるな”とか……。毎日、朝起きてみないと、どうなのか分からない感じにもなりだして。朝起きるのも不安みたいな、そんな日が続いたんです」。 投げるのが当たり前だったし、投げさせてもらえるのが喜びでもあったのだから、投げたくても、投げられないのはあまりにも辛すぎた。もちろん、もう一度輝きを取り戻そうと必死になったが、なかなかうまくいかなかった。すべては1979年10月の右肩痛発症から始まった。「極端にガクンという感じですからねぇ。ホント、あの時に肩を痛めていなかったら、って思いますよ」と、太田氏は悔しそうにつぶやいた。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2026年03月03日 10:06
日本ハムは3日、野村佑希内野手が一般女性と結婚したと発表した。
入籍日は非公表。
野村は球団を通じて「お相手は明るく、いつも自然体で僕を支えてくれる方です。どんな時も変わらず寄り添ってくれたことに、心から感謝しています。これからは家族を守る立場として、より一層の自覚と責任を持ち、野球に取り組んでいきます」とコメントした。
2026年03月03日 10:04
8年目へ「より一層の自覚と責任を持ち、野球に取り組んでいきます」
日本ハムは3日、野村佑希内野手が一般女性と入籍したことを発表した。入籍日は非公表。生涯の伴侶を得て、勝負のプロ8年目に向かう。
野村は球団を通じて「お相手は明るく、いつも自然体で僕を支えてくれる方です。どんな時も変わらず寄り添ってくれたことに、心から感謝しています。これからは家族を守る立場として、より一層の自覚と責任を持ち、野球に取り組んでいきます」とコメントした。
2018年ドラフト2位で花咲徳栄高から入団した野村は、2021年に99試合に出場。2023年には125試合で13本塁打を放った。昨季は新庄剛志監督から開幕4番を託された。今季は春季キャンプから二塁に本格挑戦。8年目のシーズン開幕を前に吉報となった。(Full-Count編集部)
2026年03月03日 08:05
大谷は公称193センチだが…
野球日本代表「侍ジャパン」は2日、「2026 ワールドベースボールクラシック 東京プール presented by ディップ 強化試合(大阪)」に臨んだ。試合前練習では、対戦相手であるオリックスの新助っ人、ショーン・ジェリー投手が「やっぱりデカすぎる」「存在感えぐい」と大きな注目を集めた。
練習中のグラウンドは、多くのメディア関係者や両軍の選手、スタッフたちで溢れかえっていた。そんな中、ひと際異彩を放っていたのが球界最高身長213センチを誇るジェリーだ。周囲の選手と比較しても文字通り「頭一つ分」抜けている。
侍ジャパンの大谷翔平投手も193センチと長身だが、ジェリーはそれをさらに20センチも上回る。昨季のNPB最長身だったタイロン・ゲレーロ(元ロッテ)の203センチをも超え、現役最長身右腕となった。
試合前から凄まじい存在感を放つ28歳に対し、X(旧ツイッター)上では「飛び抜けてる」「人混みの中でも異次元の存在感」「でっかぁ!」「ジェリー目立ちすぎw」「どこにいるか一目で分かる」「え? やばすぎ」といった驚きの声が止まらなかった。(Full-Count編集部)
2026年03月03日 08:00
広島・林晃汰内野手(25)が2日、全体練習終了後、居残りで40分間、打撃練習を行った。
2026年03月03日 08:00
広島市は2日、広島・秋山翔吾外野手(37)が社会貢献活動を行うことを発表した。広島市母子寡婦福祉連合会、および広島県ひとり親家庭等福祉連合会を通じ、会員の親子をマツダスタジアムでの公式戦4試合に合計120人を招待する。
西武時代から行い、広島移籍後は4度目となる。秋山は広島市を通じ、「皆さんの記憶に残るような1日になるよう準備をしてお待ちしています。思い出に残る親子の時間をマツダスタジアムで過ごしてください」とコメントした。
申し込みは広島市母子寡婦福祉連合会、または広島県ひとり親家庭等福祉連合会まで。FAX、郵送、各ホームページの応募フォームから応募可能。2日から23日必着分まで受け付ける。対象試合は4月19日・DeNA戦、5月10日・ヤクルト戦、6月28日・阪神戦、8月2日・中日戦。
2026年03月03日 08:00
3月5日ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2026が開幕する。今大会で6回目を迎えるが、日本代表はこれまでに第1回、第2回、そして前回大会で世界一に輝いた。過去の世界一を振り返ると、投打がしっかり噛み合っていたこと、大事な試合をしっかり制したことなど挙げられるが、投手力を支える捕手陣の存在も大きかった。
第1回大会では、里崎智也(当時ロッテ)が正捕手を務め、第2ラウンドのメキシコ戦では、打っては本塁打を含む3安打、守っても先発・松坂大輔(当時西武)をはじめとした4投手を1失点にまとめる好リード。同大会、打率.409、1本塁打、5打点の活躍で、2006年WBCの捕手部門の優秀選手に選出された。
第2回大会で投手陣を支えたのが、城島健司(当時マリナーズ)だ。06年から活躍の舞台をメジャーに移した城島は、第2回大会が初のWBC出場だった。全9試合先発出場し、打率.333、1本塁打、4打点。打撃での貢献も大きかったが、投手陣の良さを引き出し、チームを勝利に導いたことも非常に大きかった。
第1回は里崎、第2回は城島が正捕手に君臨したが、前回大会は甲斐拓也(当時ソフトバンク)、中村悠平(当時ヤクルト)、大城卓三(巨人)の3人が侍ジャパン投手陣を引っ張った。第1ラウンドの初戦の中国戦が甲斐、韓国戦は中村と大城、チェコ戦は甲斐、オーストラリア戦は中村と大城がマスクを被った。
準々決勝は甲斐が先発マスクを被ったが、試合途中から中村が出場し、準決勝は中村、甲斐、大城の3人が出場。決勝は中村が1人で侍ジャパン投手陣をリードし、世界一に導いた。予選から3人の捕手が出場し、投手陣の良さを引き出しての世界一だった。
今大会は若月健矢(オリックス)、坂本誠志郎(阪神)、中村の3人の捕手が選出された。前回大会とは違い投手陣をリードするだけでなく、ピッチクロック、ピッチコムが導入され、普段とは違う難しさはあるが、侍ジャパンの勝利のため、投手陣を引っ張っていく。
2026年03月03日 06:50
「まずはバッティングでしっかり長打を出していけるようにやっていきたいと思います」。
ロッテの上田希由翔は練習試合、オープン戦に向けて、このように意気込んでいたが、その言葉通り、1日の韓国・ロッテとの練習試合でライトスタンドに一発を放つなど、ここまで対外試合9試合に出場して、打率.421(19−8)、1本塁打、5打点とバットでアピールしている。
上田は昨年秋の取材で「西岡さんに指導していただいて、ポイントが前すぎて、それによってポイントが前だと見る時間も少なくなってしまいます。見極められるボールはあるけど、振ってしまったりというのがあるって言っていただいたので、都城ではポイントを近くしながら、その中でもパワーを出せるところを教えていただきながら、バッティングはやっていました」と話していたが、一冬を超えて、「パワーもついてきたなというところがありますし、打球にうまくつながっていないなという時もあるので、そこは色々(西岡)剛さん、栗原(健太)さんにも教えていただいているので、それをしっかり繋げていけたらいいなと思います」と都城春季キャンプの時に話していた。
また、今季に向けて“OPS上げていきたい”と目標に掲げているが、「昨年も苦手なボールを振って、四球を取れるなというのがたくさんありました。単打を狙いにいって、もっと長打を打っていけば良かったなという時もあった。そういうところかなと思っています」と、OPSを上げるために必要になってくることを自己分析した。
二塁打、本塁打を増やしていきたい考えなのか訊くと、「そうですね、増やしていきたいと思います」と力強く宣言した。
◆ 守備力も向上
都城春季キャンプの守備練習を見ると、サードの守備がとても上手くなったように見える。特に三塁線の打球に対する守備は非常に良かった。
上田は「自主トレでも中村奨吾さんに教えていただきましたし、しっかりそれをやっていきたいと思う中で、松井稼頭央さんに教えて頂いたり、根元さんにも聞いたりしているので、ノックの打球ですけど、実戦になった時の打球でしっかり対応できたらいいなと思います」と話していた。その中で、3月1日の韓国ロッテとの練習試合で、2−4の7回二死走者なしで右打者のハン・テヤンが放った強烈な三塁線の打球を倒れ込みながら、逆シングルでキャッチし一塁へ送球してアウトにする好守備を見せた。
サードのレギュラーポジションを勝ち取るために、「一番はバッティングでアピールすることだと思いますし、その中でも年間通して使っていただけるような状態にしていけたらいいなと思っています。バッティングでアピールですけど、守備の面でもチームとしても走塁ができるようにと思います」と誓った。
サードのレギュラー争いは熾烈だが、決まった存在は誰もいない。上田はレギュラーを掴み取るチャンスである。それは、上田以外の選手にも言えることだ。上田がサードのポジションを勝ち取るために、打って、打って打ちまくる。
取材・文=岩下雄太
2026年03月03日 06:50
元近鉄・太田氏を襲った右肩痛「キャッチボールもできなかった」
どうしようもなかった。
2026年03月03日 06:20
◆ 齊藤明雄氏「狭い球場と割り切ってどんどん攻める投球をした方がいい」
ホームランウイングが新たに設置されたバンテリンドームで1日、中日−DeNAのオープン戦が行われ、9−2で中日が勝利した。
外野フェンスが4.8mから3.6m、本塁から右中間・左中間が116mから110mとなったバンテリンドームでの初戦。2日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2026』の解説・大矢明彦氏は「2回表、無死一・三塁で京田陽太の右犠飛、バンテリンドームでこういう飛球はなかなか見なかったですよね。これでフェンスまで届くようになってしまうと、打者は本当にいいですよね、本塁打は出やすくなる」と分析した。
もう1人の解説・齊藤明雄氏は「ホームランウイングができるのは本塁打が増えていいが、右中間・左中間がこれだけ狭くなると二塁打や三塁打が少なくなってくるのかなという感じもある」と語るも「(先発の)涌井秀章も全然飛んでないように見ているのがあそこまで飛んでいるので、球を低く集めなければいけない。そうすると球数が増えて、早めの交代になってしまう。狭い球場と割り切ってどんどん攻める投球をした方がいい、あまり考えない方がいいかもしれない」と見解を述べた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年03月03日 06:10
◆ 新フォームで復活へ!大矢明彦氏「もう1回自分の力を全部振り絞って打撃ができるチャンス」
古巣・日本ハムに復帰した西川遥輝が2月23日、阪神とのオープン戦で第1号本塁打を放った。
キャンプでは新庄監督から直々に打撃指導を受け、スタンスを狭くした長距離打者のようなフォームに挑戦。その効果がいきなり現れ、復活への狼煙を上げた西川に2日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2026』の解説・齊藤明雄氏は「一本足に近い打撃フォームに変わっている。パワーがしっかり出るように左肘の角度もちょっと上げて、バットを後ろに引っ張って足を上げた瞬間にしっかり振って、球にぶつけるという感じの打撃。飛距離は出ると思う」と分析。さらに「本来西川も本塁打を打てる打者だったが、中田翔がいたということでアベレージの方になったと思う。今年新しいフォームにして、球がよく見えるのではないかという感じに見えた」と見解を述べた。
2月27日・28日と続けて本塁打が出ている西川に、もう1人の解説・大矢明彦氏は「ベテランなので、もう1回自分の力を全部振り絞って打撃ができるような良いチャンス。フォームよりも気持ちを変えていくことが大事だと思う」と語った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年03月03日 06:00
広島は2日、マツダスタジアムで全体練習を行った。侍ジャパンのサポートメンバーに選出されていた佐々木泰内野手(23)がチームに再合流。同じ右の長距離砲として交流を待ちわびていたカブス・鈴木誠也外野手(31)と2桁本塁打達成の約束を交わしたことを明かし、シーズンでの飛躍を誓った。
全体練習の輪の中に、一回りたくましくなった背番号10の姿があった。侍ジャパンのサポートメンバーに選出されていた佐々木が、チームに再合流。「トッププレーヤーの方とプレーさせてもらって、高いレベルを肌で感じることができた。そのレベルにいけるように、一日一日を大切にやっていきたい」と、決意を新たにした。
2月25日から侍ジャパンに合流。同27、28日の中日との壮行試合に2戦フル出場し、27日には柳から“プロ1号”を左翼席へたたき込んだ。ベンチ前で大谷、吉田らとハイタッチを交わし、「夢のようでした」と笑顔。「早く1本ほしかったので、少し楽になった。ここからいいイメージを持って打席に入って、本数を重ねていけるのがベスト。この1本を弾みにしたい」と、シーズンでのアーチ量産を誓った。
憧れの先輩とは“男の約束”を交わした。同じ右の長距離砲として、交流を待ちわびていた鈴木と初対面。「2桁(本塁打)打ちますと約束しました。頑張りたいと思います」と明かした。
さらに「一番の収穫」と語るのが、連絡先を手に入れたこと。「シーズン中、分からないことがあったら聞かせてくださいと言ったら、『分かったよ』と返ってきた。本当にうれしい」と、海を越えてつながった師弟関係に声を弾ませた。
この日、新井監督からも「技術的な部分だけじゃなく、マインド的な部分もすごく参考になるよ」と、鈴木がカープ時代から積み上げてきた野球への姿勢を伝え聞いた。「カープの時から凡退したら人一倍悔しがっていたと(監督から)聞いた。練習するところは見させてもらって、スイッチの入り方は本当にすごい。それくらいの思いを持って自分も取り組んでいきたいし、完璧を求めてやっていきたい」と“誠也マインド”を継承し、ストイックに理想を追い求めていく。
飛躍が期待される2年目のシーズンは開幕まで1カ月を切った。日本を代表する選手と共闘し、日の丸への思いを強めた一方で、「カープでしっかり主軸を張れる打者になることが最優先。まずカープでリーグ優勝、日本一に貢献できるようにやっていきたい」と佐々木。カープから世界へと羽ばたいた偉大な背中を追いかけ、“誠也級”の成長曲線を描いていく。
2026年03月03日 05:00
「WBC東京プール presented by ディップ 強化試合、阪神3−3韓国代表」(2日、京セラドーム大阪)
阪神は韓国代表に引き分けた。
2026年03月03日 05:00
「WBC東京プール presented by ディップ 強化試合、阪神3−3韓国代表」(2日、京セラドーム大阪)
四回から2番手で登板した阪神・伊原陵人投手が1回を三者凡退に抑えた。春季キャンプMVP9選手の中でも、藤川監督が“最上級”に評価した左腕が韓国打線を見事に料理。当面は中継ぎ起用も考えられる中、準備は万全と言わんばかりの快投だった。
オープン戦とは異なる緊張感が充満するドーム内で、伊原は冷静だった。「正直、相手はあんまり関係ない」。状況に惑わされず、ただキャンプから積み上げてきたものを体現した。
「うまく変化球を交えながら、カウントを悪くすることなく投げられた」と、積極的に仕掛けてくる相手を打ち取っていった。1死後に迎えた7番・金慧成(ドジャース)からは外角の直球で見逃し三振。それでも「もう少し精度を高めていく必要がある。そんなに完璧な球だったとは思っていない」と、引き締まった表情で振り返った。
今春の対外試合は全て中継ぎで起用され、3試合で計5イニングを無失点。大量9選手が選ばれた春季キャンプMVPの中にあって、藤川監督が伊原について「一番の成長」と評した理由を、投球で示し続けている。
虎の“心臓”とも言える中継ぎ陣は今季、石井が左アキレス腱(けん)断裂で長期離脱。昨季、中継ぎを経験した伊原が当面、ブルペンに加わる可能性もある。ただ、どこで投げようともやることは変わらない。「少し甘い球もありましたけど、段階は踏めている」。流れるように言葉を紡ぐ裏側で、着々と準備を進める。
2026年03月03日 05:00
「WBC東京プール presented by ディップ 強化試合、阪神3−3韓国代表」(2日、京セラドーム大阪)
昨秋のトレードで日本ハムから新加入した阪神の伏見寅威捕手(35)は2日、WBC韓国代表との強化試合に「9番・捕手」で先発出場し、二回2死二塁から一時勝ち越しとなる安打を放ち、“移籍後初打点”を記録した。捕手としても韓国打線の一挙手一投足に目を光らせ、積極性を警戒。ライバル国のデータを吸収し、今後に向けた収穫とした。
虎の扇の要が攻守に渡って存在感を示した。スタメンマスクをかぶった伏見は自らのバットで劣勢をひっくり返した。
同点で迎えた二回2死二塁で打席へ。高寺、小野寺が連続打点を挙げ、押せ押せムードが漂う。3球目の151キロ直球を捉えた。「ボール先行だったので1球で仕留められたのは良かった」。打球は左中間を抜け、「球の速い投手というのは分かっていたので、力負けしないように打つことができた」と手応え十分。移籍後初打点は勝ち越し打となった。
守備では3度目となる才木とのバッテリー。レギュラーシーズンでも組む可能性は高い。「いろんなレパートリーを持ったピッチャーなので。チョイスはいろいろある」と、回ごとに投球に変化を持たせながらリードした。
初めての国際試合だった。貴重なスタメン機会を無駄にするつもりはない。マスク越しに韓国打線の特徴に目を光らせた。
「一番驚いたのはベンチで、韓国の方が座らず『ずっと前にいくぞ!』って姿勢が最後の回まで。それが積極的な姿勢を生んだのかと。プレッシャーを感じました」
強さの秘密を探ろうと、ベンチにも視線を移していた。「個人的には出た試合でいろんな情報を入手したいですし、無駄にしないように」。この日得た収穫について多くを語ることはなかったが、持ち前の視野の広さで情報をインプットした。
3日には日本代表との一戦が控える。侍ジャパンにとっては本戦前最後の強化試合となる。「韓国代表との試合はすごく緊張感があって、これがもし本戦ならとんでもない緊張感なんだろうなと。明日、何が正解かはわからないけど、自分たちの野球をやって日本代表を送り出すことができたら」。決戦がいよいよ始まる。日の丸打線からもデータを吸収し、シーズンへ役立てる。
2026年03月03日 05:00
「WBC東京プール presented by ディップ 強化試合、阪神3−3韓国代表」(2日、京セラドーム大阪)
阪神は2日、WBC韓国代表との強化試合で引き分けた。藤川球児監督(45)が評価したのは“キャンプMVPトリオ”の躍動だ。一時逆転に成功した二回は中川勇斗捕手(22)、高寺望夢内野手(23)、小野寺暖外野手(27)が得点に絡んだ。春季キャンプから鍛錬を積んできた“球児チルドレン”たち。この一戦を糧に、レギュラー陣を脅かしていく。
臆することなく、果敢に挑んだ。格上に立ち向かう若虎の躍動に、球場の興奮が増していく。藤川監督は「胸を借りるつもりで、タイガースの若い選手を5番以降に起用しました。非常にキャンプから力強く立ち上がってきた選手たちがいいパフォーマンスを見せた、素晴らしいイニングでした」と韓国代表と互角に渡り合った点を称賛した。
ハイライトは2点を追う二回だ。1死一塁で中川がチーム初安打。151キロ直球に振り負けず、中前にはじき返した。一、三塁と好機が広がり、続く高寺が中犠飛。追い込まれながら155キロを外野に運んで、最低限の仕事を果たした。
なおも2死一塁で小野寺が魅せた。カウント2−2から捉えた打球は左翼後方への飛球。相手の左翼手が飛び込むも、白球は芝生で弾んだ。左越えへの適時二塁打で試合を振り出しに戻し、さらに伏見の適時打で勝ち越し。小野寺は「直球の強い投手なので、追い込まれてからもコンパクトに打つことを意識しました」と振り返った。
逆転に絡んだ中川、高寺、小野寺は春季キャンプで藤川監督がMVPに挙げた9人に入ったメンバー。沖縄で鍛錬を積んだ成果を、関西に場所を移した実戦で発揮した。
相手の韓国代表は1番の金倒永が左中間へ一発。米大リーグのジャイアンツで活躍する李政厚らも存在感を示した。指揮官は「やっぱりここに来ると、ナショナルチームの選手たちの体つきを見た時に、自分たちが今どの辺りかというのが見えるでしょうから。その辺りは勉強というか収穫は、球団と選手たちにはあるんじゃないですかね」と自軍の若手に目を向けた。
トップチームの主力選手を目の当たりにした空間は、飛躍への一助になる。「野球選手はキャリアを通じて伸びていくことが重要。ありがたいゲームになったんじゃないですかね」と藤川監督。次世代のチームを担う男たちはこの一戦を糧にして、春に向かって大きな花を咲かせていく。