2024年04月26日 22:55
渦中の男ノアのジェイク・リー(35)が、方舟マット離脱を否定した。 22日の新宿大会で清宮海斗とのGHCヘビー級王座次期挑戦者決定戦に敗れたジェイクは、翌23日の新日本プロレス後楽園大会に電撃登場。前IWGP世界ヘビー級王者・内藤哲也をKOし、大きな波紋を呼んだ。さらに「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」と共闘し、27日の新日本・広島大会に参戦する。 新日本マット登場以来、初の試合となった26日のノア新潟大会ではジャック・モリス、アンソニー・グリーン、YO―HEY、タダスケとの「GLG」で、「チームノア」の潮崎豪&モハメドヨネ&齋藤彰俊&小峠篤司&Hi69と10人タッグ3本勝負で激突。2―1で勝利した試合後だ。 マイクを握ったジェイクは、この試合がノアラストマッチになると明言し、ファンに感謝と別れの言葉を述べた。新日マット登場以来、ファンの間ではこのままノアを離れ、新日本を新たな主戦場にするのではないかという臆測が流れていた。 ところが会場が騒然としたところで、すぐに否定。バックステージでも「リング上で言った冗談、お客さんはそれを真に受けているのかどうか。けど、多くの方の目が点になっていたのを私は見逃しちゃいない」としつつ、改めて「ただ、あれはジョークだ。GLGジョークだ。常に緊張感の中にはユーモアを持たせないといけないと思っている」と強調した。 そのため「明日のことは、この場では深くしゃべることはやめよう」と新日本・広島大会については言及することなく、会場を後にした。
2024年05月08日 06:00
女子プロレス新団体「マリーゴールド」率いるロッシー小川代表(67)が、お騒がせ女子プロレスラーことウナギ・サヤカからの再三のラブコールに返答した。
20日に東京・後楽園ホールで旗揚げ戦を迎える新団体の動きを注視するウナギは、「マリーゴールドに前を走らせるわけにはいかない」「1団体に負けるつもりはない」と発言。やたら対抗心を燃やしている。さらに女子プロ団体「エボリューション」のプロデューサー職を諏訪魔から奪ったあかつきには、同団体を率いてマリーゴールドとの対抗戦に踏み切る考えを表明している。
これまでは「またウナギが何か言ってますね〜」と、さして気にする様子もなかった小川代表だが、あまりにウナギの口から「マリーゴールド」の名前が出ることから、団体側のスタンスを示すことを決意。「ウチに出たいんだったら、トライアウトに出たらどうですか? そこでみんなが認めるなら考えます」とメッセージを送った。
同団体はジュリア、林下詩美をはじめ13選手が所属。だが新人募集に10人以上から応募があったほか、フリーや他団体選手からの参戦希望が殺到していることから、早ければ6月にトライアウトを開催する予定だ。
ウナギはあくまで対戦を呼びかけているだけだが、他団体やフリーの選手を上げない鎖国の方針を決めている小川氏はトライアウトへの参加を勧めた格好だ。
先日はエボリューションのオーディションに落選しながらも、ウナギは自ら会場に乱入し試合出場を勝ち取ったばかり。このまま小川代表の塩対応に応じるとは思えないが…。
2024年05月08日 05:00
ボクシングの東京ドーム興行の一夜明け記者会見が7日、横浜市の大橋ジムで開かれた。4団体統一世界スーパーバンタム級王座を初防衛した井上尚弥(31)が、WBA世界バンタム級王者の井上拓真(28)、WBO世界同級新王者の武居由樹(27)=いずれも大橋=とともに出席。大橋秀行会長は尚弥の次戦、次々戦が指名試合になること、そして年内にもサウジアラビア資本により、英国で戦う可能性があることを明らかにした。
ネリ(メキシコ)を劇的な逆転KOで沈めた尚弥は「昨日は本当に自分自身、歴史に残るいい日になったと思う」と振り返った。
4万3000人を動員し、関係者によれば、入場料収入は日本ボクシング史上最高という。券種は22万円〜1万1000円で、各席種の枚数は不明だが、仮にチケットの平均価格を8万円と見積もると入場料だけでも34億円以上。これに国内外での配信や放映権料、グッズ収入なども加わる。大橋氏はビジネス面でも「大成功だったと思うよ」と話した。
配信したアマゾンプライムビデオでも、尚弥のKOシーンで日本のプライムビデオ史上最大のピーク視聴数を記録。市場価値は高まる一方だ。
次戦はIBF・WBO1位サム・グッドマン(オーストラリア)と、9月に関東圏での対戦が有力。大橋氏はその次もWBA1位ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)との指名試合になる見通しを示した。
また、大橋氏は昨年浮上したサウジ資本の興行について「それもあるね。サウジアラビアでしょ?うん」とオファーを認めた。現在は「サウジ資本のイギリスとかいう話が出ているんだと思う」と英国開催が浮上しているといい「年内にもしかしたら関東圏かもしれないし、海外にいるかもしれない」と、早ければ年末にも実現する可能性を示唆した。
英国でボクシングのスーパーファイト会場といえば、ウェンブリー・スタジアムだ。2022年のタイソン・フューリー(英国)−ディリアン・ホワイト(同)戦、17年のアンソニー・ジョシュア(英国)−ウラジーミル・クリチコ(ウクライナ)戦は9万人以上を動員。ウェンブリー・アリーナ、O2アリーナ、ロイヤル・アルバート・ホールなど他にも候補には事欠かないが、ウェンブリー・スタジアム開催で世界中に放送・配信されれば、100億円興行も十分あり得えそうだ。
尚弥の今回の報酬について、大橋氏は「桁(が増えた)というか、今までで最高」と10億円の大台に乗ったことを否定しなかったが、サウジ資本なら「(今の)倍じゃきかないよ」としており、実現すれば20億円以上となる可能性もある。
尚弥はこの日、東京ドーム決戦を「集大成ではなくて、今後のキャリアを加速させる一戦」と位置づけた。強さも試合内容も稼ぎも、その言葉通り加速していきそうだ。
◆ウェンブリー競技場 イギリス・ロンドンにあるサッカー専用のスタジアム。収容人数は最大9万人。1923年に開場された旧競技場を2003年に建て直し、2007年に現在の競技場が開場となった。1985年には20世紀最大級のチャリティーコンサートである「ライブ・エイド」を開催。2015年にはラグビーW杯イングランド大会でも使用された。主にサッカーのイングランド代表の試合で使用される国際スタジアムとなっている。
◆日本選手による主な海外での世界戦防衛戦 直近では2022年6月にメキシコ・グアダラハラでWBA世界ライトフライ級スーパー王者の京口紘人が、同級正規王者エステバン・ベルムデス(メキシコ)と統一戦を行い、京口が8回TKO勝ちした。井上尚弥の海外での防衛戦となると、WBA・IBF世界バンタム級統一王者だった2021年6月に、米ラスベガスでIBF同級1位の挑戦者マイケル・ダスマリナス(フィリピン)を3回TKOで退けて以来になる。
2024年05月08日 05:00
ボクシングの東京ドーム興行の一夜明け記者会見が7日、横浜市の大橋ジムで開かれた。4団体統一世界スーパーバンタム級王座を初防衛した井上尚弥(31)が、WBA世界バンタム級王者の井上拓真(28)、WBO世界同級新王者の武居由樹(27)=いずれも大橋=とともに出席。大橋秀行会長は尚弥の次戦、次々戦が指名試合になること、そして年内にもサウジアラビア資本により、英国で戦う可能性があることを明らかにした。井上との一問一答は以下の通り。
◇ ◇
−ネリと戦って。
「全て想定内。一つ挙げるとすれば、もっとパワーがあるのかな、だった。1ラウンド目のダウンは本当に自分の死角から入ってきたパンチで、一つ誤算があるとしたらそこの角度調整のミスだけ。一番手ごわいとは言えないのかなと」
−ダウンからの立て直しはイメトレの成果だと。
「しっかりと8カウントまで膝をついて休むっていう。そこの数秒が大事だと思うので。本当にそういうシーンが訪れたらというのを日頃から考えるようにしているので、それがとっさに出たと思う。ダウンしてすぐ立ってしまうと足のふらつきとか残ってしまう」
−兄弟ともに1回にダウンして逆転勝ち。
「なかなかない。ビックリした。ダウンシーンを切り取ってXでめっちゃ流れているんで、やめてほしい(笑)。ダウンの仕方もちょっとダサいし。自分も打ちに入ってるから、左アッパーから右スイング打ちに入ってるから、そのまま空転させられた感じだった」
−兄弟そろって世界戦で勝利した。
「2019年に一緒に出た(世界戦の)試合はお互いで勝つことができなかった(尚弥のみ勝利)ので、お互いでしっかりと勝利を手に取ることができたので、本当に井上家としてのいい日になったなと思う」
2024年05月08日 05:00
女子プロレス新団体「マリーゴールド」のお騒がせ女ジュリア(30)が、旗揚げ戦(20日、東京・後楽園ホール)で共闘する林下詩美(25)への思いを明かした。
2024年05月08日 05:00
新日本プロレス11日(日本時間12日)の米カリフォルニア大会でIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(38=AEW)に挑戦する海野翔太(27)が、オカダ・カズチカ(36=AEW)にまさかの宣戦布告だ。キャリア初のIWGP挑戦に向け、越えるべき壁は師匠だけでないと主張。流出中の団体最高峰王座を奪回した上で、今年1月に退団した過去の象徴と対戦することを熱望した。
モクスリーが4日の福岡大会で成田蓮を下しV2に成功したことで、師弟対決が正式決定した。福岡のリング上で握手を拒否され、早くも戦闘モードに突入した海野は「彼の気持ちもよく分かったので。あとは単純に師匠を超えるだけ、IWGP世界ヘビーを外敵王者から取り返すだけ。正面から殴り合って、最後に立っていたいです」と豪語する。
4月のシカゴ大会で新王者となったモクスリーから真っ先に挑戦者に指名されたのが海野だった。これを妨害した成田、なぜかAEWマットで先陣を切ったパワーハウス・ホブスに先を越される理不尽もあったものの、満を持してキャリア初のIWGP挑戦を迎える。
「『実績がないヤツが何で挑戦できるんだ』という声もあるかもしれない。僕自身もこういう形はめちゃめちゃ悔しいです。『NEW JAPAN CUP』やG1を優勝して挑戦したかったですし、自分の足で登って自分の手でつかんでベルトを取りたいという理想はあったので。ただ王者から指名されてチャンスが目の前にある以上、そこはがむしゃらに取りにいきます」と闘志を燃やす。
モクスリーは新日本とIWGPへのリスペクトを抱いている一方、AEWによって団体最高峰王座が軽い扱いを受けた事実は否定できない。しかし海野はこの流れを逆手に取った青写真を描く。
「僕自身も好き放題にやっていいのであれば、ベルトを取ったらオカダさんとやりたい。IWGPを支えてきたオカダさんを倒さないと筋が通らないなと。ぜひともオカダさんの壁も越えたいですし、新日本を出ていった人間でもありますから。過去のイメージをぶち壊して、またIWGPのカラーをこの新世代で変えていきたい」
日本プロレス界の頂点に君臨し続けたオカダは今年1月に退団したが、AEWに所属している以上は扉が完全に閉じているわけではない。「合同興行もあるので可能性はゼロじゃないと思いますし。オカダさんはすごく頭がいいし、誰よりも会社のことを考えてくれていたと思うけど、ちょっと薄情なのかなと。東京ドームを超満員にしないまま、自分が壁になることも放棄して他団体に行ってしまったので。だったらIWGPを取ったら、こっちから超えにいってもいいですし」と強引にでも世代交代を完遂させるつもりだ。
もちろんそのためには至宝奪回が絶対条件。憧れ続けたベルトを巻いて、新時代を到来させる。
2024年05月07日 22:00
WWEのジーニアス・オブ・ザ・スカイことイヨ・スカイが「クイーン」の座へまっしぐらだ。
4月の祭典「レッスルマニア40」では、元盟友ベイリーに敗れ、WWE女子王座から陥落。8か月保持したベルトを失った。当初は仲間のダコタ・カイがベイリーからの王座奪還を強調するも、アスカ、カイリ・セイン、ダコタとの悪女ユニット「ダメージCTRL」は「WWEドラフト」でスマックダウンからロウへの移籍が決定。先週のロウでは早々と女子世界王者ベッキー・リンチに絡んでいたが、16人参加の「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメントにエントリーされ、「女王」の座を目指すことになった。
6日(日本時間7日)のロウ(コネティカット州ハートフォード)ではトーナメント1回戦が始まり、イヨは元スマックダウン女子王者のナタリアと激突した。試合前にはX(旧ツイッター)に「ナタリアとリングで再会できるのは楽しみだけど、王冠を手にするのは私だ。ダメージCTRLがロウの女子部門を支配するために、ここにいるんだからね!!」とポスト。女子トーナメントを制し、悪女ユニットでロウ女子戦線を制圧することを宣言した。
試合ではなぜかセコンドにアスカの姿はなく、カイリとダコタとともに入場。ゴングが鳴ると、スワンダイブ式ミサイルキックで快調に攻め込んだ。みちのくドライバーや雪崩式ブレーンバスターをくらうも、得意のクロスフェースで締め上げ、豪快なダブルフットスタンプをぶち込んだ。
粘るナタリアからシットダウンパワーボムで見舞われたが、3カウントは許さない。丸め込み合戦で分が悪くなると、場外からダコタがナタリアの気を引いた。これでナタリアのサソリ固めの仕掛けが遅くなり、イヨは体をひねりナタリアの後頭部をコーナーに叩きつけて逆転。すかさずダブルニーから必殺ムーンサルトプレスで圧殺した。
イヨは舌を出しながら、うすら笑いで勝利をアピール。次回ロウの準々決勝では、シェイナ・ベイズラーvsゼリーナ・ベガの勝者と対戦する。決勝は次回PLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日、サウジアラビア・ジッダ)で、スマックダウンのブロックの勝者と「クイーン」の座を争うが、快勝発進で弾みをつけた。
一方、ダメージCTRLの仲間アスカも女王トーナメントにエントリー。この日は1回戦でNXTから昇格した新星ライラ・ヴァルキュリアと対戦する予定だったが、イヨの試合後にマイクを握ったダコタは、アスカが負傷で欠場となったことを明かした。
4日のPLE「バックラッシュ」ではアスカ&カイリはビアンカ・ベレア&ジェイド・カーギルに敗れ、WWE女子タッグ王座を手放した。その際に負傷したのか? カイリも自身のXに「アスカ姉さんはどこ??」とポスト。ライラ戦は代わりにダコタが出撃したが、アスカの不在は気になるところだ。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月07日 21:06
6日に東京ドームで行われた世界タイトルマッチで、WBA世界バンタム級1位の挑戦者・石田匠(井岡)を判定勝ちで退け、2度目の防衛を果たした井上拓真(大橋)が7日、横浜市内の大橋ジムで兄の尚弥らとともに一夜明け会見に臨んだ。
試合開始早々の1回にダウンを食らう苦しい立ち上がりだったが、その後は盛り返し、執念の判定勝ち。「冷静に、着実にポイントを取ることができて、そこから挽回できたのは今回の試合の収穫。今後もそういう場面が来たときに、より冷静に対応できるかな」と激闘の中で得たものを語った。
同門の武居がWBOバンタム級の新王者になったことで、同階級は中谷潤人(WBC王者)、西田(IBF王者)と4人の日本勢がベルトを独占。注目が集まるバンタム戦線へ「統一戦に向けて課題もありますけど、しっかり克服してもっと強くなれるように頑張りたい」とさらなる成長を近い、「全員日本人ということで、これからどんどん面白くなっていくと思う。その中で強くなって、井上拓真という存在を証明していきたい」と力強く話した。
2024年05月07日 21:04
6日に東京ドームで行われたボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチで、ルイス・ネリ(メキシコ)の挑戦を6回TKOで退けて初防衛に成功した王者の井上尚弥(大橋)が7日、横浜市内で行われた一夜明け会見に出席した。
2024年05月07日 20:32
6日に行われたボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチで6回TKO勝ちした統一王者の井上尚弥が7日、自身のX(旧ツイッター)を更新。「物凄い大きなパワーで背中を押して頂きました。。。ドネア2以来の生バトルオブモンスターは圧巻すぎた 布袋さん最大限のパワーをありがとうございました」とつづり、日本を代表するギタリストの布袋寅泰に感謝した。
井上は元世界王者のルイス・ネリとの防衛戦で、布袋が入場ゲートで代表曲「バトル・ウィズアウト・オナー」をかき鳴らす中、入場。ホワイトタイガーの新コスチュームに身を包んだ尚弥が姿を見せると、場内は大歓声に包まれた。チームが掲げる4本のベルトを背に場内を見渡し、口を引き結んでリングイン。長い花道の東京ドームならではの豪華な演出で、試合開始のゴングが鳴る前から圧倒した。
2024年05月07日 20:15
6日に東京ドームで行われたWBO世界バンタム級王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)とのタイトルマッチで3−0の判定勝ちを収め、自身初の世界王座となるWBOバンタム級新王者となった武居由樹(大橋)が激闘から一夜明けた7日、横浜市の大橋ジムで開かれた会見に臨んだ。
戦前は8戦全てKO勝ちを収めていた強打が自慢の武居だったが、試合巧者のモロニーにキャリア初の判定まで持ち込まれ、「判定で勝てるのは想像していなかった。どこかで一発当てて倒して勝つというのをずっとイメージしていたけど、自分の当てたいパンチを当てさせてくれなかった」と振り返った。
苦戦はしたが、八重樫東トレーナーは武居の成長を感じ取っていた。2020年末のボクシング転向表明後、まだキャリアは浅いが「ワンツーを打てるようになっていたんです。あれが彼の成長。そのおかげでポイントも取れたし、勝つことができたんじゃないかな」と目を細めた。
12回はモロニーの猛攻をグロッギーになりながらしのぎきった。試合まで1カ月を切った4週間前には井上尚弥との10ラウンドの“禁断のスパー”を敢行。大橋会長は「尚弥とのスパーリングが生きた」と明かしながらも、「『尚弥対武居』なんて愚の骨頂でしょ(苦笑)。互角ならそれはそれでショックだし、武居がやられてもショック。どう転んでもショックだった」と実は冷や汗をかいていた。武居は「本当に良い経験をさせてもらった。格闘技人生で一番ボコボコにされました」と苦笑いで振り返った。
念願の世界のベルトを勝ち取り、「まずは世界チャンピオンになることを目標にしていたので、とりあえずここが1回目のゴール」と6日の激闘を位置づけ、「ここからスタートラインがあると思っているので、また次の目標に向かって行けたら」とベルト保持、日本勢がひしめくバンタム戦線に向けて力を込めた。
2024年05月07日 19:05
6日のボクシング興行で4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチで王者井上尚弥に6回TKOで敗れた挑戦者ルイス・ネリ(29)=メキシコ=が一夜明けた7日、自身のインスタグラムのストーリーズを更新。雨の中、東京ディズニーランドを訪れている様子を投稿した。
園内を歩く動画やシンデレラ城の写真も公開。家族とともにリフレッシュしたようでSNSには目撃談も寄せられ、「あのパンチ食らって次の日ディズニー強すぎ」、「悪童ネリも普通にいいパパ」、「翌実にもうディズニー満喫してんのかw」などと驚きの声も上がった。
ネリは井上から1回にダウンを奪ったが、徐々に失速。6回にTKO負けを食らった。前日の試合後は病院に直行し、予定されていた会見は中止となったが、インスタグラムのストーリーズを更新。「良い時も悪い時も」と切り出し、「皆さんの応援に感謝します。俺は大丈夫。できる限りのことをした」と伝えた。
2024年05月07日 18:40
ノアのGHCヘビー級王者・清宮海斗(27)が7日、拳王(39)と新ユニット「ALL REBELLION(オール・リベリオン)」を結成した。
2024年05月07日 18:35
プライム・ビデオは7日、前日の6日に独占ライブ配信した『Prime Video Presents Live Boxing 8』で、日本のプライム・ビデオ史上最大のピーク視聴数を記録したと発表した。
これまで最大ピーク視聴数を記録していたのは2023年にライブ配信した「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC(WBC)の野球日本代表「侍ジャパン」と米国代表との決勝戦。
記録を更新したのは世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)−元世界2階級制覇王者・ルイス・ネリ(メキシコ)戦で、6回1分22秒で井上尚がネリからこの日3度目のダウンを奪ったシーン。ネリは立ち上がれず、井上尚のTKO勝利となった。
「Prime Video」ジャパンカントリーマネージャーの児玉隆志氏は「一夜明けてもまだあの東京ドームでの興奮が冷めません。歴史的な闘いをPrime Videoで配信させていただいたことを心から感謝いたします。そして、『Prime Video Presents Live Boxing 8』の井上尚弥選手のKOシーンが日本のPrime Video史上最大のピーク視聴数を記録したことをご報告させていただきます。本当に多くの人に『Prime Video Presents Live Boxing 8』をご視聴いただけたことをうれしく思います」などとコメント。大橋ジムの大橋秀行会長は「34年ぶりの東京ドームでのボクシングの試合ということで、準備が非常に大変でしたが、試合はいずれも激闘ばかりで皆さまにボクシングの魅力を届けられたのではないかと思っております。昨夜は、会場にお越しになられなかった方も多くの方がPrime Videoで配信をご覧いただいたと聞いております。この配信を見て、ボクシングに興味を持っていただけたなら幸いです」などとコメントした。
2024年05月07日 18:27
モンスター級の巨額オファーだ。ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王座の初防衛に成功した井上尚弥(31=大橋)らの一夜明け会見が7日、横浜市内の大橋ジムで開かれ、同ジムの大橋秀行会長が、井上に20億円以上のファイトマネーで海外進出の話が届いていることを明かした。
前日の井上は、挑戦者でWBC同級1位の悪童ルイス・ネリ(メキシコ)に初回にキャリア初のダウンを奪われる波乱の幕開けとなったものの、最後は6回TKOで逆転勝ち。この日は元気そうな表情で現れ「満足のいく内容。4万人、すべてのお客様が満足して帰っていただけたと思う。自分自身、歴史に残るいい日になった」と振り返った。
ネリについては「すべて想定内。一つ挙げるなら、もっとパワーがあるのかなと」と話し、「ただ、ダウンは死角から入ってきたパンチで見えなかった。一つ誤算があるとしたら、そこの角度調整のミス」と反省。「やりやすさとかやりにくさとか踏まえても、(今までで)一番手ごわいとは言えないのかな。すごく隙が多い印象で、その通りだった」と評した。
試合後には、リングに上がったIBF&WBO同級1位サム・グッドマン(オーストラリア)と9月に対戦する方向で交渉することを表明。この日、大橋会長も次戦の相手はグッドマン、会場は都内になる見通しであることを明かした。
さらに、ビッグなプランもある。近年、豊富なオイルマネーを投入し、多くのビッグマッチを開催しているサウジアラビア娯楽庁のトゥルキ・アラルシク長官からのオファーがあることも明言。開催地は英国などが候補だ。
井上はネリ戦でファイトマネーにスポンサー収入なども加えると10億円以上を手にしたと推定される。だが、大橋会長は、サウジからのオファーは「今でもすごいけど、倍じゃきかない」と話しており、20億円をはるかに超える額であると思われる。
井上は、昨年12月に行われた前戦のマーロン・タパレス(フィリピン)戦でも、サウジからのオファーで中東での開催が計画されていたが、中東情勢の不安などにより断念した経緯がある。井上が海外で試合を行ったのは、2021年6月の米国ラスベガスでのマイケル・ダスマリナス(フィリピン)戦が最後。夢のような巨大プランは実現するだろうか。
2024年05月07日 17:43
東京ドームで34年ぶりに開催されたボクシング興行で世界スーパーバンタム級4団体統一王座を防衛した井上尚弥(31=大橋)らの一夜明け会見が7日、横浜市内の大橋ジムで開かれた。同ジムの大橋秀行会長は、チケット完売の観衆4万3000人を集める成功を収めたことで、再度のドーム興行開催に意欲を示した。
前夜は無敵のモンスター井上がWBC同級1位の悪童ルイス・ネリ(29=メキシコ)に初回にキャリア初のダウンを奪われながらも逆転勝ちし、東京ドームは熱狂。会場だけでなく、生配信したプライムビデオも、これまで史上最多だった2023年の野球WBC決勝戦・日本―米国戦を上回るピーク視聴者数を記録したほどだった。
巨大興行開催の心労で「寿命が縮んだ」と口にしていた大橋会長だったが、この日はにんまり。再度のドーム興行の可能性を問われ、「終わってみるとまた意欲がわいてくる。それだけボクシングに魅力があるということですよ」とうれしそうに話した。
今回は井上の実力だけでなく、ドーピング陽性、大幅体重超過などの騒動を起こし、日本で悪役化したネリが相手だったことが興行的に盛り上がる一因となったように、巨大会場では対戦相手も重要となる。大橋会長はその候補にキックボクシングのスーパースターからボクシングに転向したWBA世界バンタム級4位の神童那須川天心(帝拳)の名を挙げた。
那須川はキックボクシング時代にはライバル武尊と東京ドームで対戦し、5万人以上の観衆を動員した実績もある人気者。ボクシングでのライバルに、大橋ジム所属で同じくキックボクシングから転向して前日にWBO世界バンタム級王座を奪取した武居由樹(大橋)がいるが、大橋会長は「天心と井上尚弥ならドームでもすごいと思う。天心が武居に勝ったら、次は井上尚弥。そういうのがいないとね」と青写真を描いた。
まさに夢のカードだが、那須川はまだキャリア3戦でタイトルはなく、井上と対戦する地位に上り詰めるには歳月を要する。2人が拳を交える日は来るだろうか。