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2024年04月15日 15:00
現地時間4月14日に開催されたブンデスリーガの第29節で、首位を独走するレバークーゼンはホームでブレーメンと対戦。5−0で快勝し、5試合を残して悲願のリーグ初優勝を果たした。 レバークーゼンは今季、ここまでの公式戦全43戦で無敗。リーグ戦では25勝4分の勝点79と圧倒的な強さを誇り、11連覇中だった2位のバイエルンに16ポイント差をつけての優勝となった。 英メディア『Daily Mail』によると、シャビ・アロンソ監督は、クラブ創設120年目での戴冠に「これはクラブにとって特別な瞬間だ」と喜びを露わにしている。 【動画】優勝決定でピッチになだれ込むレバークーゼンのサポーター 「120年の歴史の中でブンデスリーガを初制覇するというのは、非常に素晴らしいことだ。選手たちは最高のパフォーマンスを見せてくれた。彼ら全員を誇りに思う。私にとって、ここで働けるのは名誉だ。ようやくレバークーゼンがドイツチャンピオンになったと言える。 これはチーム、クラブ、ファンが勝ち取ったもので、すべての人がこのタイトルのために努力し、戦ってきた。大きな成功であり、楽しむべき瞬間。最初のタイトルは誰にとっても特別なものだから。歴史の一部になれて信じられない気分だよ」 レバークーゼンは決勝進出を決めているDFBカップ、ベスト8に勝ち進んでいるヨーロッパリーグでもタイトル獲得の可能性を残しており、3冠達成にも大きな期待がかかる。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月16日 21:40
ブンデスリーガ2部で3位に入り、昇格プレイオフへ回ることになったデュッセルドルフ。それに大きく貢献してきたのが日本代表MF田中碧だ。
一昨季と昨季は2部で1ゴール1アシストの成績を残していた田中だが、今季は7ゴール3アシストと一気に数字を伸ばした。日本代表では以前から中盤の重要戦力だったが、デュッセルドルフでも同様の存在となったのだ。
当然田中の人気は高まっており、独『Bild』も田中の去就に注目している。デュッセルドルフが昇格を決められるかで状況は変わってくるだろうが、25歳を迎えている田中にとってもステップアップを検討する時期だろう。
「監督のダニエル・ティウネは彼を『ゲームチェンジャー』と呼んでいて、田中はチームの要となった。来季ブンデスリーガ1部で戦うには、彼が絶対に必要となるだろう。その場合デュッセルドルフはとにかく田中をキープしなければならない」
「田中は過去にも1部クラブへの移籍案が浮上していたが、本気で動くクラブは少なかった。日本代表でトップレベルの試合に出場している一方で、デュッセルドルフでは納得のいくパフォーマンスを見せられなかったのだ。しかし、この夏はすべてがまったく違って見えるだろう。今では興味のあるクラブが列を作っている。田中はあらゆるゲームで能力を発揮している。市場価値350万ユーロを考えると、市場のお買い得選手になる可能性がある」
デュッセルドルフの一員として1部で戦うのも理想のシナリオだが、果たして今夏に田中はどう動くのか。2部での活躍で人気は高まっており、来季こそは5大リーグの1部で戦いたいところだ。
2024年05月16日 21:28
サムライ戦士も賛辞を贈った。
現地時間5月14日に行なわれたプレミアリーグ第34節(延期分)で、2位のマンチェスター・シティは5位のトッテナムと敵地で対戦。難敵を2−0で撃破し、4連覇に王手をかけた。
勝負を分けたビッグプレーが飛び出したのが、1点リードで迎えた86分だ。正守護神エデルソンが相手DFと激突した影響で途中出場した控えGKのシュテファン・オルテガが、カウンターからの大ピンチで、ソン・フンミンのシュートを右足でブロックしたのだ。
【動画】ソン・フンミンとの1対1を阻止!ペップが驚嘆したシティGKのビッグセーブ
このドイツ人守護神とビーレフェルト時代にチームメイトだった堂安律は自身のインスタグラムのストーリーに、このファインセーブのシーンと共に、こう綴っている。
「なんてGKだ、シュテファン・オルテガ」
日本代表MFも感嘆するスーパープレーだった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月16日 21:04
かつてマンチェスター・ユナイテッドなどで活躍した元イングランド代表FWウェイン・ルーニー氏が、古巣のメンバー構成について言及した。15日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。
ここまで37試合を消化したリーグ戦で17勝6分14敗を記録し、勝ち点「57」の8位につけているマンチェスター・ユナイテッド。来季の欧州大会出場へ向け、19日にブライトンとのプレミアリーグ最終節、25日にマンチェスター・シティとのFAカップ決勝を控える同クラブだが、ルーニー氏は今季の開幕から苦しい戦いが続く同クラブのメンバーに不満を抱いているようだ。
ルーニー氏は、「ブルーノ(・フェルナンデス)を中心にチームを作らなければならない。彼はクオリティーが高く闘争心がある」と自らの考えを告白。続けて、「若い選手を残し、ブルーノを残すんだ」と述べつつ、「大規模な放出が必要だと思う。そうしなければならない。1年では無理だろうけど、2、3年のうちにそうなると思う」と古巣に対して大幅なメンバーの入れ替えを要求した。
また、「(アンドレ・)オナナは不安定なスタートだったと思うが、1年を通してどんどん良くなってきた。私にとって、(ディオゴ・)ダロトはよくやったし、(ハリー・)マグワイアは浮き沈みのあるシーズンを過ごした」と語った上で、「このリーグで戦うには、もっといい選手が必要だ」とコメント。「誤解しないでほしいが、これらの選手たちはいい選手だ」と口にしつつ「でも、マンチェスター・シティ、リヴァプール、アーセナルと競争するには、もっといい選手が必要なんだ」と主張している。
さらに、今シーズン終了後の退団の可能性が噂されるイングランド代表FWマーカス・ラッシュフォードについても言及。「マーカスにはトップレベルでプレーする能力があるが、それをまだ見せれていない」と厳しい言葉を送り、「マーカスはどこか別の場所でプレーする時期が来たのだろうか、自問自答しなければならないと思う。彼にはこのクラブに残って、記録を塗り替えてほしい。彼はハードワークし、冷静になる必要がある」と自身の見解を示した。
2024年05月16日 20:28
ドイツサッカー連盟(DFB)は16日、来月に開幕するEURO2024へと臨むドイツ代表のメンバーを発表した。
2024年05月16日 20:00
既に導入から5年以上が経過し、プロサッカーの試合では今やすっかりお馴染みとなったVAR(ビデオ・アシスタントレフェリー)。イギリスの衛星放送『SKY』によると、同システムの導入によってペナルティエリア内のファウルやオフサイドに関する判定の精度が従来の82%から96%へと改善したというデータもあるという。
VARがより正確な判定が下されることに貢献しているのは『SKY』が提示しているデータからも明らかだが、その一方で判定が出るまで時間がかかり過ぎてしまい、VARによって試合の流れが途切れてしまうという批判も存在する。
そうした中、プレミアリーグ所属の20チームが6月6日(現地時間)にVARの廃止について年次総会で議論すると『SKY』およびアメリカメディア『The Athletic』が報じて話題となっている。
今回の議案は、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズから提出された。同クラブは建議書の中でVARについて「非常に多くの意図せぬネガティブな結果をもたらしている」と批判し、「サポーターとサッカーの関係を傷つけ、プレミアリーグの市場価値を低下させている。退屈なチェックとひどいコミュニケーションによってスタジアム内に不満と動揺が広がっている」としてVAR廃止を提案している。
年次総会で議案が可決されるには3分の2以上の賛成、つまり20チーム中14チーム以上の賛成が必要となっている。もしも議案が可決された場合、既にプレミアリーグが正式に発表した来季からの半自動オフサイドテクノロジーの導入にも影響が出てくるのは間違いない。
果たしてプレミアリーグの各クラブは、ウルブズからの提案に対してどのような決断を下すのだろうか。
2024年05月16日 20:00
15日、マンチェスター・ユナイテッドは、ニューカッスルと対戦し、3-2で勝利した。しかし、プレミアリーグでのユナイテッドの順位は8位で、新共同オーナーのサー・ジム・ラトクリフ氏のもと、改革のシーズンオフが始まると多くのメディアで報道されている。報道によるとその内容は過激なもので、イングランド代表MFコビー・メイヌー、アルゼンチン代表FWアレハンドロ・ガルナチョ、デンマーク代表FWラスムス・ホイルンドの3人以外の全選手へのオファーを検討するというものだった。
そんななか、試合後に取材に応じたユナイテッドのキャプテンでポルトガル代表のブルーノ・フェルナンデスは下記のように語った。
「クラブが私を将来の一員として望んでくれるなら、ここに残るつもりだ。何らかの理由でチームが私を望まないなら、私は去る」(英『SkySport』より)
フェルナンデスは、残って欲しいと望まれればであれば残るが、チームの意向次第ではユナイテッドを離れることも辞さないという姿勢を示した。
その後、フェルナンデスのコメントを聞いたユナイテッドの指揮官、エリック・テン・ハーグ監督はこの件にコメントしている。
「クラブは間違いなくブルーノを引き留めたいと思っている。私が彼の知っていること全て伝えると、彼はユナイテッドを愛しているユナイテッドのファンで、チームの為に全力でプレイしている選手だ」(英『BBC』より)
テン・ハーグ監督はこのように述べたが、フェルナンデスの去就は不安定と言わざるを得ない。バイエルン・ミュンヘンやサウジ・プロフェッショナルリーグのチームからの興味を報道するメディアも存在し、フェルナンデスはチームの現状に不満を持っているという報道もある。
今季ユナイテッドに残された試合は2試合で、プレミアリーグの最終節とFAカップの決勝だ。FAカップの決勝で負けるとなると、ユナイテッドの無冠が確定し、1シーズンの「敗戦数」や「失点数」といった不名誉な記録を更新したチームに“大鉈”が振るわれることになるだろう。
ユナイテッドとマンチェスター・シティが対戦するFAカップ決勝は、5月25日に行われる。ユナイテッドの今後を左右する1戦に注目が集まる。
2024年05月16日 19:45
[J1第14節]鳥栖 5−2 川崎/5月15日/駅前不動産スタジアム
13節のホーム・札幌戦は3−0で勝利したものの、続く14節のアウェー・鳥栖戦は2−5の完敗。浮き沈みの激しい戦いを見せている川崎にあって、複雑な想いを抱えながらチームのために戦っている男がいる。
今年30歳を迎えたMF瀬川祐輔である。
昨季川崎に加入した瀬川は本来、アタッカーとしての役割を担うが、新シーズンは本格的に右SBに挑戦。着実に出場機会を掴み、前述の札幌戦ではJ1通算150試合出場を達成した。
瀬川といえば明治大時代、一般企業への就職も予定するなか、土壇場でJ2群馬に入団したエピソードも知られている。そこからコツコツ結果を残し、大宮、柏、湘南と活躍の場を広げてきた。
それだけにJ2でも通算82試合・21得点という成績を記録してきたが、本人にとってJ1での150試合出場(24得点)はどういった意味を持つのか。
「遅かったなというのが印象ですかね。(Jリーグで)通算したら230くらいに出ていると思いますが、まだまだ上には偉大な選手がいるなかで、僕はもう30歳なので、ちょっと遅かったかなという気持ちはあります。
一方でそこまで意識もしていなかった面もあり、気付いたらあと1試合と周りから教えてもらいました。J1で150試合に出場できるとは、僕のプロになるまでの経緯を考えたら想像できなかった部分もあるので、その意味では素直に嬉しいです」
【動画】鳥栖×川崎のハイライト
もっともその記念すべき札幌戦は、9試合ぶりのベンチスタートとなり、出場機会が巡ってきたのは試合終盤の88分だった。そして続く鳥栖戦もベンチスタート。
今季はCBを担うことが多かった佐々木旭が、高井幸大のU23アジアカップからの復帰、そしてジェジエウの戦列復帰によって本職の左SBに改めて移り、その分、左に入っていたファンウェルメスケルケン際が右SBにスライドしたことで、瀬川が控えとなった形である。やはりプロとして先発を掴めない状況には忸怩たる想いがあるようだ。
「僕はアタッカーの選手ですが、今季はキャンプからずっとサイドバックでやらせてもらっているので、サイドバックで勝負したいという気持ちはキャンプから作ってきました。ただ、自分がスタメンの時に負け越したり、勝てない試合が多く、そこは自分自身に目を向けながらやらなくてはいけないと思います」
そのなかで、札幌戦の後には鬼木達監督とも想いを語り合ったという。
「札幌戦で外されてしまった時に、その後、オニさん(鬼木監督)とコミュニケーションを取らせてもらったと言いますか、オニさんから話をしてもらえました。その時に自分の想いもぶつけさせてもらいました。コミュニケーションを取ってくれる監督ですし、切り替えるには難しい部分もありますが、そういう機会を作ってくれて、また臨むことができています」
チームは鳥栖戦の大敗で、改めて仕切り直しが求められる。そういうシチュエーションでは周囲を盛り上げ、ポリバレントとして臨機応変に振る舞える瀬川のような選手は必要に違いない。
改めて今季は右SBへの想いも強い。そこには同年代で、今季の開幕前にアメリカへ移籍した山根視来の存在もあるようだ。
「視来が抜けて、ずっとあいつが守ってきたポジションなので、そこで勝負したいです。またポジティブにやっていきたいですね」
14試合を終えて4勝4分6敗、首位と勝点13差の13位。それでも指揮官を筆頭に川崎の面々は逆転での覇権奪回を諦めていない。
「シーズンの最後には優勝したチームのサイドバックでいたいです」
150試合を越えても、瀬川はこれまで通り、自らに求められる役割に真摯に向き合いながら、チームのために戦うはずである。その姿はきっと周囲に小さくない影響を与えるはずだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月16日 19:39
4月に開幕した高円宮杯U-18プレミアリーグEAST。
2024年05月16日 19:30
今週末に最終節を迎えるプレミアリーグ。前人未到のプレミアリーグ4連覇か。20年ぶりの悲願のリーグタイトル獲得か。タイトルの行方はマンチェスター・シティとアーセナルに絞られた。
現在、勝ち点差2で首位に立つシティは、最終節で勝利を収めれば、アーセナルの結果に左右されず自力で優勝を決めることができる。最終節の相手はウェストハムとなっており、シティのホームで行われる試合であってもそう簡単には行かない相手だ。
プレミア史上初の4連覇に向けて、残り1試合となったシティだが、ミッドウィークに行われたトッテナム戦で途中交代したケビン・デ・ブライネは自身の負傷状況を英『Evening Standard』にて話している。相手選手との接触で足首を痛めたデ・ブライネはピッチに倒れ込んで痛がる姿も見られ、状態が心配されていた。
デ・ブライネは自身の負傷状況について、「大丈夫だよ」と答えており、最終節でのプレイに問題がないことを示唆した。しかし続けて、「アキレス腱のところが本当に痛い。衝撃を受けた瞬間はナイフで刺されたような感じがした」と、負傷した際の痛みについて告白した。それでも最後には「大丈夫だと思うよ」と語っており、最終決戦を前に自身の負傷状況を報告している。
ここ数日間の様子を見ることが大事となるが、今シーズンは約半分の離脱を強いられたデ・ブライネにとっては優勝が決まる一戦に賭ける思いも強いだろう。わずかリーグ戦17試合で4ゴール10アシストという圧巻の記録を残す司令塔の存在は大一番にこそ必要だ。怪我の状況が心配されるデ・ブライネはウェストハムとの最終節に出場できるのか。
2024年05月16日 19:07
昨シーズンに大ブレイクしたブライトンの三笘薫は今季、怪我に苦しんだ。現在も腰を痛めて戦線を離脱している。
それでも、移籍市場での高い評価は変わらない。『3ADDEDMINUTES』は、「アーセナルとブライトンの夢の夏のトレード契約は、両クラブを次のレベルに引き上げる可能性がある」と題した記事を掲載。冨安健洋が所属するアーセナルが三笘をターゲットにしていて、「ミケル・アルテタ監督が熱望している」と伝えている。
記事はマンチェスター・シティやマンチェスター・ユナイテッドも日本代表アタッカーに関心を持っていると報じたうえで、「現段階では具体的な詳細はほとんど明らかにされていないが、ガナーズが26歳の獲得レースで始めの先導者であると理解されている」と綴った。
【動画】ブライトンのシーズン最優秀ゴールを受賞した三笘薫のドリブル弾
そして、三笘の代わりとして、ブライトンがアーセナルの選手を獲得するトレード案を提言。放出候補となっているリース・ネルソンやエミール・スミス・ロウとの交換に言及し、こう見解を示している。
「その意味で、これは本当に誰にとっても都合の良い取引であると言えるかもしれない。一方、ガナーズはキャリア最盛期のトップリーグで最も天賦の才能に恵まれたドリブラーの一人を低価格で獲得し、ミトマ自身には最高のチームの一つでチャンピオンズリーグでプレーする機会が与えられる」
同メディアは、「ブライトンに関して言えば、移籍金を受け取り、自分が選んだ選手を獲得し、エミレーツから幸運を掴んだ者は、プレミアリーグで最もエキサイティングで賞賛されるクラブの一つで、低迷していたキャリアを再び活性化することができる。そう考えると、本当にウィンウィンの状況のように感じる」と主張している。
三笘が冨安とチームメイトになるのか。動向が注目される。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月16日 19:04
FC町田ゼルビアは5月15日、J1第14節でセレッソ大阪とホームで対戦。2−1で白星を手にした。
この試合で眩い輝きを放ったのが、U-23日本代表のMF平河悠だ。23分、自陣でクリアボールを収めると、自ら持ち持ち運んでペナルティエリア内まで独走。シュートは敵GKに阻まれるも、23歳のアタッカーが持ち味を存分に発揮した。
【動画】平河悠が自陣から圧巻のドリブルを披露!
快足を飛ばしてビッグチャンスを作った平河に、SNS上では「はんぱねえ」「これこそ平河悠!!」「マラドーナみたい」「誰もが惚れちゃう」「頼りになる」「決めてたらまじでエグかった」「異次元だった」などの声が上がった。
圧巻のドリブルに、元町田の鄭大世氏も反応。自身の公式Xで「日本代表確定」とゼルビアの新鋭を称えている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月16日 19:00
今季のブンデスリーガもいよいよ今週末の最終節を残すのみとなる中、ドイツ紙『Bild』は今季のバイエルン・ミュンヘン各選手のパフォーマンスについて6段階評価(1が最高、6が最低)での採点と寸評を掲載した。
2024年05月16日 19:00
ブンデスリーガにおけるバイエルンの連覇記録は「11」でついに途絶えた。絶対王者を倒したのは、そのバイエルンで現役を引退したシャビ・アロンソが監督を務めるレヴァークーゼンだった。33節を終えて27勝6分。残りは1試合で、前人未踏の無敗優勝が現実味を帯びている。
強調しなければならないのは、無敗なのはブンデスリーガだけではないということ。DFBポカール、ELでも黒星がなく、このままいくとレヴァークーゼンは無敗で3冠を達成することになる。
これまでは一度もリーグタイトルを獲ったことがないシルバーコレクターであり、2002年にはUEFAチャンピオンズリーグ、ブンデスリーガ、国内カップ戦をすべて準優勝で逃したことから「ネヴァークーゼン」などというありがたくないアダ名を頂戴したこともあるレヴァークーゼン。しかし、いま彼らをそんなふうに揶揄するものはどこにもいない。
今シーズンのレヴァークーゼンがどんな歩みで白星を重ねてきたのか、いち早く優勝を成し遂げたブンデスリーガでの戦いを振り返る。開幕戦でライプツィヒを撃破 王者からも敵地で勝点1ゲット
ひょっとしたらという前兆は、昨シーズンからあった。序盤戦の不調を受けて9節からシャビ・アロンソが監督に就任すると、レヴァークーゼンは息を吹き返して6位でフィニッシュしてEL出場権まで手にした。選手のモチベーションを高め、チームを蘇生させたシャビ・アロンソの手腕は高く評価され、シーズンオフには早くも将来のレアル・マドリードの監督候補として名前があげられていた。
とはいえ、絶対王者が君臨していたブンデスリーガを制するには、ハイペースで勝点を積み上げていかないといけなかった。取りこぼしが少ないバイエルンと優勝を争うためには、引分けを勝利に、敗戦を引分けに持ち込む粘り強さ、勝負強さが必要だった。
レヴァークーゼンが開幕で対戦したのはライプツィヒで、最初から上位争いが予想される相手との対戦だった。バイエルンの連覇を止めるとすれば、ドルトムント、レヴァークーゼン、ライプツィヒだろうと言われており、いきなりの直接対決だったのである。そうしたなか、ジェレミー・フリンポン、ヨナタン・ターのゴールで幸先よく2点をリードし、1点を返されたが若き司令塔フロリアン・ヴィルツの得点で突き放してシーズン初っ端にライバルを3-2で下すことに成功した。
3連勝で迎えた4節のバイエルンとのアウェイ・ゲームは序盤のヤマ場だった。例年はエンジンのかかりが遅いバイエルンも3連勝しており、ここで負けると「ああ、今年もやっぱりか……」となる可能性があった。
試合は立ち上がり7分、ハリー・ケインにゴールを許して追いかける展開となった。しかし、24分にアレックス・グリマルドが直接FKを決めて1-1に。その後もアウェイであっても高い位置からボールを追いかけるサッカーを続け、若い2人、ヴィルツとビクター・ボニフェイスの連携で決定機を作り出していた。
一進一退のなか、86分に失点して1-2となる。最高に盛り上がるアリアンツ・アレナ。残り時間はわずか。それでもレヴァークーゼンは諦めずに攻撃を仕掛け、90分を過ぎてヨナス・ホフマンがPA内で倒されてVARによってPKを得た。これをエセキエル・パラシオスが確実に決め、土壇場で2-2として勝点1ともぎ取ったのである。敗戦を引分けに持ち込んだ一戦だった。
序盤のヤマ場を乗り越えたレヴァークーゼンは、5節ハイデンハイム(4-1)、6節マインツ(3-0)、7節ケルン(3-0)と危なげない戦いで勝利を重ねていき、バイエルン戦以降、8連勝でがっちりと首位をキープしていた。ただ、バイエルンも同様に勝点を積み上げており、同じく上位にいるドルトムントを含めて優勝争いは混とんとしていた。先制されても負けない 劇的なゴールも続いた
今シーズンのレヴァークーゼンは4節バイエルン戦も含めて、4試合しか先制点を奪われていない。そのうちのひとつが13節ドルトムント戦で、開始5分にユリアン・リエルソンにゴールを許した。ホームゲームであり、その後はボールを支配して試合を進めたが、なかなかゴールを奪えなかった。
だんだんと時間が過ぎていき、サポーターも焦れてくる。緊迫した展開を動かしたのは、負傷から復帰したばかりのパトリック・シックだった。79分にパラシオスと交代でピッチに立つと、直後に前線の好ポジションで縦パスを受け、ゴール前にラストパスを出してボニフェイスの同点ゴールをアシストした。
ようやくケガから復帰したこれまで得点源だったシックから、新加入で前線を支えてきた若いボニフェイスへのアシストは、レヴァークーゼンの新時代を告げるものだった。両者は同時起用でも機能する。シーズン半ばにして、攻撃のバリエーションが増したのである。
この事実はチームに自信をもたらし、続く14節シュツットガルト戦でも先制されたが、ヴィルツのゴールでまたも追いついてみせた。ドルトムント、シュツットガルトとの連戦は上位対決であり、ここを粘り強く戦い抜いたのは大きかった。バイエルンは14節フランクフルト戦に1-5で完敗して今シーズン初黒星を喫しており、どちらが先に折れるか(負けるか)という争いでレヴァークーゼンは競り勝ったのである。
さらには、バイエルンに快勝したフランクフルトと15節に対戦し、ボール支配率61%対39%というスタッツで3-0の完勝を収めてみせた。ウィンターブレイクを迎えて、レヴァークーゼンは13勝3分で勝点42。バイエルンは1試合消化が少なく、12勝2分1敗で勝点38。ブンデスリーガは前半戦を首位で折り返したチームを“冬の王者”と呼ぶが、過去60年の歴史のなか約68%がそのままマイスターシャーレを掲げていた。すなわち、この時点で首位に立っていたレヴァークーゼンの優勝可能性は高く、「ひょっとしたら」から「これはあるかも」という雰囲気になっていた。
ただ、それでも最後はバイエルンが頂点に立っているのがここ数年だった。徐々に失速するライバルたちに対して、逆に調子を上げて突き放していく。これが王者に求められることで、今シーズンはレヴァークーゼンがまさにこの通りの戦いをみせた。
後半戦最初の17節アウクスブルク戦は堅守を崩せず苦しい展開となったが、90+4分にパラシオスが決勝点を奪って1-0で競り勝った。18節ライプツィヒ戦も常にリードされる展開のなか、90分を終えて2-2。白熱した攻防に終止符を打ったのはレヴァークーゼンで、90+1分にCKからピエロ・インカピエが劇的なゴールを奪った。
この試合では1-2から2-2とするゴールもCKからヨナタン・ターが奪っており、セットプレイの正確性も威力を発揮していた。とくに、左足から繰り出されるグリマルドの精度の高いキックはこの試合に限らずチャンスに繋がることが多く、自身10得点に加えてチーム最多の13アシストとなっている(33節終了時)。
もともと得点力があるうえ、シックが復帰し、さらにはセットプレイも武器になっていた。17節、18節はいずれも90分を過ぎて決勝点を奪った。自分たちで掴み取ったこうした結果はチームに自信をもたらし、もともと前方へ向いていたレヴァークーゼンのサッカーは推進力をより一層と増し、凄みを増していった。
先に紹介してしまうと、90分を過ぎて同点弾、決勝点を奪ったのはこの2試合だけではない。30節ドルトムント戦、31戦シュツットガルト戦でも劇的なゴールが生まれている。これは決して幸運や偶然によるものではなく、パワーをかけて攻撃を続けることで相手をジワジワと追い込み、最後の最後に奪った必然といえるゴールだった。
17節、18節と奇跡的な連勝でレヴァークーゼンが勢いを増すなか、バイエルンは18節のブレーメン戦に0-1で競り負けている。逃げるレヴァークーゼンが鋭い末脚を発揮しはじめたのに対して、バイエルンはつまずき、ドルトムント、ライプツィヒ、シュツットガルトといった上位陣は勝点を積み上げられないでいた。
そうしたなか、21節にレヴァークーゼン×バイエルンが行われた。お互いに20試合終えて、首位レヴァークーゼンが16勝4分で勝点52。2位バイエルンが16勝2分2敗で勝点50。いよいよ迎えた天下分け目の一戦だった。バイエルンを3-0で一蹴 バイ・アレナが歓喜の坩堝に
今シーズン最大の注目を集めた一戦は、両者の立場が完全に入れ替わっていることを証明する結果に終わった。臆することなく、立ち上がりから積極的にボールを追いかけ、マイボールになると素早く、精度の高いパスワークでフィニッシュまで持っていく。ここまでレヴァークーゼンが積み上げてきたスタイルは揺らぐことなく、バイエルンを飲み込んだ。
18分、素早いスローインからロベルト・アンドリヒが左サイドを崩し、最終ラインが整っていないゴール前にクロスを入れる。バイエルンの守備陣はボールウォッチャーになっており、走り込んだヨシプ・スタニシッチが難なくゴールに流し込んで先制点を奪った。
レヴァークーゼンの勢いは止まらず、後半立ち上がりの50分にはグリマルドがネイサン・テラとのワンツーを成功させてゴール前に抜け出し、利き足である左足を振り抜いてゴールネットを揺らした。リードを奪っていることでムリにボールを支配するのではなく、バイエルンにボールを持たせ、自分たちは鋭いカウンターを仕掛けて追加点を奪う。狙いがしっかりとハマったゴールで、90+5分にはGKが攻撃参加して無人となったゴールにカウンターからフリンポンがボールを流し込み、バイ・アレナを歓喜させた。
首位攻防に3-0で完勝したレヴァークーゼンには、もう敵はいなかった。このバイエルン戦も含めて、20節ダルムシュタット戦から10連勝を達成。そのうち、27節ホッフェンハイム戦は0-1で試合が進んだが、88分にアンドリヒ、90+1分にシックが得点して2-1で捲っている。この粘り、勝負強さはサポーターにも伝播し、とくにバイ・アレナではたとえ負けていてもどちらが勝っているかわからない雰囲気が作られており、これも選手たちの背中を後押ししていた。
10連勝を達成したのは29節ブレーメン戦で、この一戦は勝てば優勝が決まるメモリアルマッチだった。自信に満ち溢れた選手たちは、まったく浮足立つことがなかった。25分、ボニフェイスがPKを決めて先制点を奪う。60分にはグラニト・ジャカが左足で技巧的なミドルシュートを決め、リードを広げた。
レヴァークーゼンにとってチームのために闘えるジャカが加入した影響は大きく、両サイドのフリンポンとグリマルド、インサイドハーフのヴィルツやホフマンが存分に力を発揮できた要因のひとつとして、ジャカがしっかりとサポートしていたからという事実があげられる。そのジャカがメモリアルマッチでビューティフルゴールを決めたのだから、バイ・アレナが盛り上がらないはずがない。
沸き上がるなか、交代出場した若き司令塔であるヴィルツが3点目、4点目を奪い、さらに90分に5点目を決めた。興奮状態で我慢できなくなったサポーターが次々にピッチへ乱入し、この時点で試合続行は不可能に。無敗で突っ走ったレヴァークーゼンの優勝はサポーターに最高の歓喜をもたらし、ド派手に決定したのである。
優勝決定後の30節ドルトムント戦、31戦シュツットガルト戦は先制点を奪われたが、前述したとおり土壇場で追いつき、残り1試合となったいまも無敗を守っている。DFBポカール、ELでも快進撃は続き、欧州カップ戦出場クラブにおける連続無敗記録を「50」に更新。ベンフィカが持っていた「48」を59年ぶりに塗り替えている。
新たに誕生したブンデリーガの王者は自信に満ち溢れ、負ける気配や雰囲気がない。レヴァークーゼンはなんとも魅力的で、対戦相手にとっては最後まで勝負を諦めない恐ろしいチームである。シャビ・アロンソが監督に就任してから、まだ1シーズンと半年しか経っていない。ブンデスリーガ連覇、さらにはCL制覇が来シーズンのミッションとなるが、それはまた来年の話である。いまは無敗記録をどこまで伸ばすか、この
まま3冠達成はなるのか──。勝ち続けるレヴァークーゼンの戦いを楽しみたいところである。
文/飯塚 健司
※電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)第293号、5月15日配信の記事より転載
2024年05月16日 19:00
日本サッカー協会(JFA)は16日、U-23日本代表が7月17日(水)にフランスのトゥーロンにて、U-23フランス代表と対戦することが決定したと発表した。
アジア王者としてパリ五輪に出場するU-23日本代表。6月にアメリカ遠征を実施したあと、7月は直前のトレーニングキャンプを経て、7月24日の五輪初戦のパラグアイ戦に臨む。
今回発表されたのは、パリ五輪開幕の1週間前に現地で行われる強化試合。しかも相手は開催国フランスということで、56年ぶりのメダル獲得に向けた“腕試し”としては持ってこいの相手と言える。
以下はU-23日本代表を率いる大岩剛監督のコメント。
「パリオリンピック2024開催国のU-23フランス代表との対戦は、我々がオリンピック本大会を勝ち上がるための試金石として非常に重要な機会になると考えています。また、本大会前最後の試合になるので、我々のグループがこれまで積み上げてきたものを最終確認しながら、本大会第1戦を良い形で迎えられるよう、目の前の一戦の勝敗にもこだわって臨みたいと思います。6月に予定しているU-23アメリカ代表戦を含めて、限られた時間の中で最大限の準備を進めていきます」
フランス戦は現知時間の7月17(水)21:05、日本時間では18日(木)4:05にキックオフされる予定。
パリ五輪にオーバーエイジ参加するかも?ウワサの「3名のスーパースター」
なお、金メダル候補のU-23フランス代表は、オーバーエイジとしてキリアン・エムバペの名前も挙がっている。もしかしたらこの試合で対戦が実現するかもしれない。
2024年05月16日 18:50
日本代表DF菅原由勢は今夏にドイツに渡る可能性がある。
ドイツ誌『Sport Bild 』によると、ヴォルフスブルクは今夏の移籍市場でAZアルクマールに所属する菅原の獲得に本腰を入れる模様だという。
現所属のAZアルクマールとの現行契約が2025年6月までとなっている菅原をめぐっては以前から移籍の噂が絶えず、先日にも、エヴァートンやブライトン、インテル、ヴォルフスブルクが関心を示していると伝えられていた。
同メディアによると、その中でもヴォルフスブルクの動きが本格化しつつあるという。ヴォルフスブルクは菅原を元ドイツ代表DFのリードレ・バクの後釜として考えており、早くも今夏に獲得を目指すとのこと。
菅原と同じく右サイドバックを本職とするバクはヴォルフスブルクとの現行契約が2025年までとなっている中、未だ契約延長には至っていないため、今夏の売却の可能性が伝えられている。
日本代表のDFは今夏にステップアップを果たすのか。今夏の移籍市場から目が離せない。