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2024年03月29日 08:36
プレミアリーグがボールパーソン(ボールボーイとボールガール)に関する大幅なルール変更を行うようだ。28日、イギリス紙『デイリー・メール』が伝えている。 これまでもホームチームに有利な返球が多く散見されたことで物議を醸してきたボールパーソン。マンチェスター・シティやリヴァプールなど一部のクラブが自らに優位性を持たせるため、ゲームプランの一環としてボールパーソンに指示を出していたことが報じられており、このような事態を重く見たプレミアリーグが大幅なルール変更を行う見込みであるという。 新たなルールではボールパーソンが選手に直接返球することを禁じられ、代わりにピッチ周囲に設置された14個のプラスチック製コーンにボールが置かれる模様。選手はいずれか1つから自身でボールを受け取りに向かう必要があるようだ。 同紙は今回のルール変更により、ボールパーソンがゲームの進行に大きな影響を与える事象を防ぐことになると指摘。また、ゲームに一貫性が保たれることに加え、元ベルギー代表FWエデン・アザール氏がチェルシー所属時にボールボーイの体ごとボールを蹴ってしまった事例のような、両者間での衝突が防止されると主張している。
2024年05月10日 19:16
FC大阪は5月10日、開催日など未定となっていたJ3第17節・ガイナーレ鳥取戦の詳細を発表した。
開催日は2024年6月15日、キックオフ時間は15時、会場は和歌山県立紀三井寺公園陸上競技場となる。
【PHOTO】サポーターが創り出す圧巻の光景で選手を後押し!Jリーグコレオグラフィー特集!
なお、Jクラブが不在の和歌山県で、Jリーグの公式戦の開催は初となる。
構成●サッカーダイジェスト編集部
2024年05月10日 19:06
スクデット獲得(セリエA優勝)を果たしたイタリアの新王者インテルは、欧州の舞台でも上位を目ざす来季に向けたチーム編成が注目されている。菅原由勢は、彼らに加わるのだろうか。
現在AZに所属する菅原は、以前からインテル移籍の可能性が噂されている。デンゼル・ドゥムフリースの去就が不透明とあり、その後継候補と言われているのだ。
身体能力とスピード、高さに恵まれるオランダ代表だが、安定感への懸念や2025年夏までの契約の延長に至っていないこともあり、今季終了後の放出候補とされている。
イ タリア紙『Tuttosport』が報じたところによると、インテルは適切なオファーが届いた場合、ドゥムフリースを手放すという。そしてその代役として、アタランタのエミル・ホルムと菅原の名前があがっているようだ。
【動画】AZ菅原由勢が鮮やかな直接FK弾を含む2ゴール!
スペツィアからレンタル中のホルムは、買い取りに830万ユーロ(約12億9000万円)が必要。その後インテルが獲得するとなれば、1500万ユーロ(約23億3000万円)のコストになるという。そして、菅原獲得に要する金額も同様と伝えられた。
Tuttosport紙は、菅原について「ホルムよりも高さはないが、素晴らしいスピードとスタミナに恵まれ、今季は40試合で先発、3500分もの出場時間。プロフィールはとても好まれている」と評価。「セリエAの経験を持つ選手か、新たなナガトモか」と、長友佑都以来の日本人選手がインテルに誕生する可能性を報じている。
今季のセリエAで圧倒的な強さを誇り、優勝10回ごとに授与される星を2つとしたインテル。“守備の国”の名門クラブで新たな日本人SBが生まれるのか、進展に注目したい。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月10日 19:00
スペイン1部レアル・ベティスとキットサプライヤーのhummelは9日、地球の環境問題をテーマにした限定ユニフォーム「フォーエヴァーグリーン」を発表した。12日のリーグ戦で選手が着用する。Real Betis 2023-24 hummel “Forever Green” Edition
レアル・ベティス 2023-24 hummel フォーエヴァーグリーン 限定ユニフォーム
今季のラ・リーガも残り4試合というタイミングで発表となった限定ユニフォーム。濃淡グリーンの明るめストライプが爽やかだが、上部のグリーンが徐々にクラック(ひび割れ)を描くサンドベージュへとグラデーションで変化を付ける。
今回のデザインは、世界各地で問題となっている「降水量不足による干ばつ」を表現したもの。ひび割れの乾いた大地を描くことで、地球の環境問題を訴えている。
干ばつはここ数年、スペインでも大きな問題となっている。とくにベティスのホームタウンが属するアンダルシア州は干ばつが深刻な地域の一つだ。また、カタルーニャ州では今年2月、この100年で最悪レベルの干ばつに見舞われ、州全体に非常事態宣言が出されている。
最近日本でも大きな話題となっているオリーブ油の価格高騰も、スペインの干ばつがその要因の一つだ。
このユニフォームには干ばつだけではなく、持続可能な社会を目指し環境に配慮した作りとなっているのも特徴。
胸のメーカーロゴ、エンブレム、各部スポンサーロゴは、多くのユニフォームに使われるプラスティックやその他の素材ではなく、生地を染料で直接染め抜く「昇華プリント」を採用している。
このユニフォームは単に環境問題啓発用の限定モデルではなく、12日にホームで行われるラ・リーガ第35節アルメリア戦で選手が着用する予定。
モデルとして登場したエクトル・ベジェリンの姿を見た限りでは、パンツとソックスはサンドベージュで、パンツはシャツと同じように乾きひび割れた大地をデザインしたものだ。
今季「特別ユニフォームを着て、ホームで負けた」欧州の6チーム
気候変動など環境問題に対する取り組みの一環である「フォーエヴァーグリーン」ユニフォームは、ベティスのクラブ公式オンラインストアで販売中。
2024年05月10日 18:48
現地時間5月9日、フランスで開催されたパリ五輪予選の大陸間プレーオフで、U-23アジアカップ4位のインドネシアがアフリカ予選4位のギニアと対戦。
2024年05月10日 18:40
今季はヨーロッパリーグへの出場権獲得も叶わず、新オーナーの意向もあって来季は大幅なチーム刷新が予想されているマンチェスター・ユナイテッド。補強が必要と思われる箇所はいくつか思い当たるが、左サイドバックは緊急性が高いポジションの1つかもしれない。
ルーク・ショーは実力者だが離脱が多く、タイレル・マラシアも今季のほとんどを棒に振った。エリック・テン・ハーグ監督はディオゴ・ダロトやアーロン・ワン・ビサカを左で起用し急場をしのいでいたが、思ったように結果が出ていない。
英『THE Sun』は、アトレティコ・マドリードの30歳レイニルド・マンダバに狙いを定めていると報じている。このモザンビーク代表DFはアトレティコとの契約があと1年となっていることに加え、昨年11月に負傷から復帰してから主力となりきれておらず、安価で獲得できることが理由のようだ。価格は800万ポンドほどであると伝えられた。
主力として獲得するとは思えないが、リーグ・アンのリールではタックルやインターセプトに卓越した才能を見せたこともあり、バックアッパーとしては上々の補強となるだろう。しかしアストン・ヴィラも同選手を狙っているとも伝えられており、CL出場が現実的なアストン・ヴィラのほうが移籍先として魅力的であると判断される可能性もある。
なお、レイニルドのプレミアリーグ挑戦が決まれば、プレミア初のモザンビーク出身選手となる。
2024年05月10日 18:35
ABEMA上でDAZNのコンテンツが観られる「ABEMA de DAZN」。
その中で、DAZNが配信する明治安田J1リーグの1クラブを厳選し無料試合を強化する「PICKUP WEEKS」が節ごとに実施されている。
今週末の第13節から第15節までは、昨季のJ1王者であるヴィッセル神戸の試合を連続して配信。
5月11日(土)のセレッソ大阪戦に加え、15日(水)のアビスパ福岡戦を無料生中継し、19日(日)の鹿島アントラーズ戦を生中継するという。
「PICKUP WEEKS」にて無料試合が強化されるヴィッセル神戸について、元日本代表でサッカー解説者の水沼貴史氏は注目選手の選出や選出理由などを以下のように語っている。
「ヴィッセル神戸の選手は、日本代表でも活躍した山口蛍・武藤嘉紀・酒井高徳が注目選手です。彼らは、左サイドや中央よりもさらに密な連携を構築しており、山口選手、武藤選手、酒井選手のトライアングルが攻守において阿吽の呼吸で分かり合えています。明治安田J1リーグの選手スタッツの総スプリント回数では、山口選手を筆頭に3選手とも上位30位までに入っており、ヴィッセル神戸の高いインテンシティの核となっております。
また、彼らが起点となり攻撃が展開されるケースが多いのも神戸の特徴です。左サイドの初瀬亮選手や本多勇喜選手から右WGの武藤選手にパスを展開したり、CFの大迫選手が中盤まで下がりボールを保持しながら酒井選手らがオーバーラップするなど多彩な攻撃パターンを持っています。
さらに、左WGの汰木康也選手が怪我から復帰したこともかなり良いニュースですね。右サイドで完璧な連携を行う3選手のほかに、左WGの汰木選手や佐々木大樹選手らが攻撃参加することでより多様な攻撃パターンを作ることができ相手DFも対応しにくくなります。あとは、扇原貴宏選手の活躍によりヴィッセル神戸の守備面も安定しており、相手の攻撃をせき止める影の立役者になっております」
『セレッソ大阪vsヴィッセル神戸』(無料)
放送日:5月11日(土)午後4時〜
『ヴィッセル神戸vsアビスパ福岡』(無料)
放送日:5月15日(水)午後7時〜
『鹿島アントラーズvsヴィッセル神戸』(※)
放送日:5月19日(日)午後3時〜
ヴィッセル神戸、「最強の外国人選手」はこの5名!
※「ABEMA de DAZN」に登録することで視聴できるコンテンツ。「ABEMAプレミアム」では視聴できないため注意が必要だ。
2024年05月10日 18:30
リーグ・アンのパリ・サンジェルマン(PSG)が、今夏退団予定のキリアン・ムバッペの代わりになる選手として、セリエAのナポリのクヴィチャ・クワラツヘリアの獲得に焦点を当てていると『Football Italia』が報じた。
これまでPSGは、ムバッペの代役としてセリエAの選手に注目し、ミランのラファエル・レオンやナポリのビクター・オシムヘンの名前が挙がっていた。ところが現時点でPSGのルイス・エンリケ監督が最も評価し、獲得を最優先させたいと考えている選手が、ナポリのクワラツヘリアだという。
この23歳のジョージア人ウィンガーは、2022年の夏にナポリに加入すると最初のシーズンで12ゴール10アシストといきなりの大活躍を見せ、33シーズンぶりのスクデッド獲得に貢献した。パルテノペイのレジェンド、ディエゴ・マラドーナ氏になぞらえて”クワラドーナ”と呼ばれるほど一気にスター選手へと駆け上がった。今シーズンはチームの苦戦もあり昨シーズンほどの活躍は見せていないものの、ここまで10ゴール7アシストとその才能が間違いないことを証明している。
ナポリとの契約は2027年まで残っており、莫大な移籍金が発生すると見られているが、クワラツヘリアの代理人はPSGの熱意を好意的に受け止めており、移籍の可能性があることを示唆しているという。
果たして来シーズン、リーグ・アンのスター集団の中に加わり、そこでも大車輪の活躍を見せるのか。クワラツヘリアの今後の動向に注目したい。
2024年05月10日 18:30
田嶋幸三氏の後任として2024年3月24日付で日本サッカー協会(以下、JFA)の第15代会長になったのが、宮本恒靖氏だ。
2024年05月10日 18:00
7日(現地時間)、ボルシア・ドルトムントはパリ・サンジェルマンとのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝2ndレグに1-0で勝利し、決勝進出を決めた。6月1日にウェンブリースタジアムで行われる決勝では、レアル・マドリードと対戦する。
その決勝で戦うレアルは、大会最多14回の優勝を誇る¨ラスボス¨のような存在であり、勝つのは決して容易ではないだろう。しかし、バイエルン・ミュンヘンのOBで現在は解説者を務めているディートマー・ハマン氏は過去の実績よりも現在の勢いが1発勝負の決勝では重要であり、その点ではドルトムントにも優勝のチャンスはあるとイギリスの衛星放送『SKY』のウェブ版コラムで主張している。
「私は、ドルトムントの試合から彼らのハングリー精神や強い意志を感じた。今の彼らを倒せるチームがいるとは思えない。優れたタレントがそれほど多く揃っているわけではないチームが団結して勝ち上がって行くことは、いつだって嬉しい出来事だ。決勝でもドルトムントには大きなチャンスがあるだろう」
また、ドルトムントにとっては、今季限りでの退団が発表されたマルコ・ロイスの存在が優勝に向けて大きな役割を果たすことになるとハマン氏は予想している。
「今の状況は、ユップ・ハインケスがバイエルンの監督を退いた2013年の頃と似ている。当時はOBである私自身の中にも『ユップのために全てを出しきって彼とお別れがしたい』という気持ちがあった。そういうことはいつも起きるわけではない。私は、ロイスが似たような効果をドルトムントにもたらすと思う」
ドルトムントの下部組織出身で、アーレン、ボルシアMGを経て2012年1月から同クラブに在籍しているロイスは、マッツ・フンメルスと並ぶクラブの象徴的存在。このレジェンドを最高の形で送り出してあげたいというチームの思いが、チャンピオンズリーグ決勝の舞台で8連勝中のレアルを破る原動力となるかもしれないというのがハマン氏の見立てのようだ。
果たしてドルトムントは1996-97シーズン以来の欧州制覇を達成できるのだろうか。
2024年05月10日 17:35
Jリーグは10日、「6月15日のFC大阪対ガイナーレ鳥取の試合は、和歌山県立紀三井寺公園陸上競技場で開催される」と発表した。明治安田J3リーグ 第17節
FC大阪 vs ガイナーレ鳥取
キックオフ時刻・スタジアム決定のお知らせ
■試合開催日
6月15日(土)
■キックオフ時刻
15:00
■スタジアム
和歌山県立紀三井寺公園陸上競技場
詳細はこちら⏬https://t.co/59jDVEvfQJ
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) May 10, 2024
紀三井寺公園陸上競技場は、和歌山県和歌山市にあるスタジアム。1964年にオープンしており、19,200人を収容することができる。
和歌山県にはJリーグやJFLを戦うクラブが存在しないため、サッカーにおいては主に地域リーグのアルテリーヴォ和歌山などが使用。その他天皇杯などの開催実績がある。2021年に撮影した紀三井寺公園陸上競技場
大阪府との県境からは比較的近い場所の競技場であり、普段FC大阪が使っている花園ラグビー場からは車でおよそ1時間半ほどの距離となる。
J初参戦!『FC大阪』を彩るマスコットや宿敵、「49歳」「引退から復帰」異色の注目選手
Jリーグにおいてはかつてプレシーズンマッチが行なわれたことがある他、2017年にJ3のセレッソ大阪U-23対ギラヴァンツ北九州の試合開催が予定されていたが、これが台風の影響によって中止されているため、今回が初めての公式戦開催となる予定だ。
なお、FC大阪はJFL時代の2018年に紀三井寺公園陸上競技場でホームゲームを開催したことがあり、その際にはヴァンラーレ八戸を相手に0-1と敗れている。
2024年05月10日 17:34
今季のJ1リーグでここまで旋風を巻き起こしているのがFC町田ゼルビア。ロングスローなど賛否が分かれる部分もあるが、12節を終えて堂々の首位とその戦いぶりは評価に値する。
とにかく失点と負けを嫌う黒田剛監督の下、町田はJ2で戦った昨季からここまで一度も連敗していない。直近の2試合、柏レイソル戦と京都サンガF.C.ではいずれも相手の長所を潰し、完封勝利を飾っている。この実力は本物と、そう言っても大袈裟ではないだろう。
加入1年目ながらもボランチの主力として存在感を示す仙頭啓矢は、チームの“失点アレルギー”について次のように答えている。
「『失点に対してアレルギーを持て』というのは常日頃から言われています。とにかく失点ゼロで終えるのが第一の目標というか、モットーでもあります」
そうしたモットーがあるからこそ、連敗なしで突き進めるのだろう。「連敗しない」と口で言うのは簡単だが、そもそも「町田が連敗しない原動力は何か?」。そうダイレクトに訊くと、仙頭ははっきりとコメントした。
「チーム全員が勝利に飢えている。試合に出て自分がやらないとポジションを失ってしまう危機感がある。勝負は勝ち負けで評価が変わってしまうので、そこに対してのこだわりが結果に出ていると思います」
この回答から浮かび上がるのは指揮官の力量だ。負けない意識を徹底的に叩き込み、選手に実践させる黒田監督の指導力、恐るべしである。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【PHOTO】再び首位に躍り出た!チームの快勝に盛り上がったFC町田ゼルビアサポーターたち!!
2024年05月10日 17:30
プレミアリーグで2連勝し、マンチェスター・ユナイテッドを抜いて7位まで順位を上げたチェルシー。
2024年05月10日 17:27
「私の決断の理由はピッチ上で起こったことを見れば明らかだと思う。私の選択? 純粋に戦術的な判断によるものだ。今日、欠場した選手はみなコンディションに問題を抱えていた。その他の選手は試合に出られる状態にあった」 イマノル・アルグアシル監督の発言は誤解の余地はなかった。タケ・クボ(久保建英)は22年夏にレアル・ソシエダに加入して以来、初めて戦術的な判断で重要な試合のスタメンから外れた。直近、3試合のうち2試合でベンチスタートとなる理由となった右足ハムストリングの違和感による不安はすでに解消している。 アルグアシル監督の決断が妥当かどうかを論じるのは難しい。タケは前節のレアル・マドリー戦でソシエダが生み出したチャンスのほとんどすべてに絡み、シーズン序盤の絶好調時に比べれば見劣りするものの、チームで最も傑出した働きを見せた。 そんな中、スタメンを外れたのは、その一戦から導き出されたデータから、あるいはラス・パルマス戦に向けた練習の中で、何か納得できないことを感知したからに違いない。加えてDFラインを高く設定するラス・パルマスの戦術的な傾向を見越して、その背後に広がるスペースを突こうという算段だったのかもしれない。
ソシエダが連戦による疲労の蓄積でこのシーズン終盤、パフォーマンスが低下し、その中で最も影響を受けている選手の1人がタケであることは明らかだ。彼はアジアカップから帰還して以来、調子を崩している。 だからといって持ち前のファイティングスピリットが萎んでいるわけでも、ハードワーカーぶりが低下しているわけでもないが、タケのプレーから魔法、閃き、即興性といったものが以前よりも感じられなくなっている。そのため、相手チームはより楽にボールを持って考えフリーで待っている選手を見つける時間が増え、守備の安定感に影を落とす結果となっている。チームNO.1の個の打開力を誇る選手の影響力が低下すれば、それほどまでにチームに波及するのである。 そんな中、アルグアシル監督が打開策を探るのは当然のことだ。それがラス・パルマス戦での前線の顔ぶれの入れ替えに繋がったわけだが、指揮官はタケの代わりに、縦への推進力に長けるシェラルド・ベッカーを起用し、アンデル・バレネチェアをスタメンから外して、アンドレ・シウバを1トップに配置。前節その役割を担ったミケル・オジャルサバルのポジションを左にスライドした。
【記事】「移籍濃厚なんか」「使わんのならパリ五輪よろしく」久保建英、まさかの89分投入にファン疑念!「バルサ戦のための温存」との声も
実際、アルグアシル監督のこの采配は的中し、ベッカーは1得点1アシストの活躍でソシエダを勝利に導いた(2−0)。しかしそれと89分までタケを起用しなかったこととは全く別の話で、投入されるまで、ピッチ脇で10分近くアップする姿を見るのは、悲しく辛いものだった。 言うまでもなくタケのモチベーションは高かった。アディショナルタイム突入早々、ゴール前のスペースに走り込んでアルセン・ザハリャンへのパスを呼び込もうとしたが、寸前のところでサウール・ココに阻止された。
その直後にも、鋭い読みでサンドロ・ラミレスからボールを奪うと、終了間際にはドリブルを仕掛け、対峙したセルジ・カルドナをかわそうとした瞬間に足を引っ掛けられて転倒。明らかなファウルだったにもかかわらず、VARチェックの対象にならなかったのは、ペナルティエリア外で接触があったと判断されたと思われる。 次節はモンジュイックに乗り込み、落ち目のバルセロナと対戦する。 アルグアシル監督はシーズン当初からそうだったように、タケに賭けるか? それとも、ベッカーのスピードを好むか? チュリウルディンのエースが2戦連続続けてスタメン落ちとなれば、いろいろ勘ぐりたくもなる。シーズン終盤の重要な時期に、決定的な選手を欠くのは普通のことではない。タケがベンチで浮かべていた不満顔はその当然の反応だった。取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)翻訳●下村正幸
2024年05月10日 17:00
アーセナルのサポーターは現在フラムの守護神であるGKベルント・レノが投稿したインスタグラムに多くのメッセージを送っている。
レノは2018年にレヴァークーゼンよりアーセナルに加入。GKペトル・チェフの負傷を機に出場機会を得ると、そこからチェフ復帰後もアーセナルの守護神の座を渡すことはなかった。しかし、2021-22シーズンは4節以降、新加入のGKアーロン・ラムズデールにポジションを奪われてしまい、2022年夏にフラムへ完全移籍を果たした。
フラムでは再び守護神の座についているレノ。前節のブレントフォード戦(0-0)をクリーンシートで終えたレノは自身のインスタグラムに「+1とクリーンシート。あと2試合」という文字と共に写真を投稿した。
その投稿のコメント欄には多くのアーセナルサポーターが反応しており、あるサポーターは「来週も同じだ、兄弟。すべてはあなた次第だ」とコメント。今週末に控えているマンチェスター・シティとの試合でもクリーンシートを期待する声に対して、レノは「OK、ボス!」と返答した。
アーセナルは現在首位にいるが、勝ち点差1の2位シティは1試合少ない状況であり、未消化分の結果次第では順位は逆転する。そのためアーセナルが優勝するには、シティが勝ち点を取りこぼす必要がある。レノがシティ戦でクリーンシートを達成すれば、シティは引き分けか負けという結果になり、アーセナルが20年ぶりのタイトルを獲得できる可能性も高くなる。
アーセナルが今節のマンチェスター・ユナイテッド戦に勝つことが大前提ではあるが、先に試合をするシティが勝ち点を落とせば、アーセナルの士気は一層高まるかもしれない。ガナーズサポーターも期待を寄せるレノは、古巣のタイトル獲得を手助けする活躍を今節見せることができるか。
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2024年05月10日 16:48
5月6日のJ1第12節・サガン鳥栖戦でようやく今季ホーム初勝利を挙げた湘南ベルマーレ。チームは現在、2勝4分6敗で17位と苦戦中だが、選手個々のコンディションは徐々に上がっているように見える。
好調ぶりを示す選手の1人に、左ウイングバックの畑大雅が挙げられる。驚異的なスピードで上下動を繰り返す22歳は、第10節の北海道コンサドーレ札幌戦でプロ初ゴールを決めて以降は、攻守でさらに存在感を増している印象だ。
特に変わったのは、攻撃面での積極性だ。ここ数試合、明らかにボックス内への侵入回数が増えており、サイドで相手DFと対峙した際にも、かなりの高確率でクロスかシュートまで持ち込めている。
実際、山口智監督も畑の変化を感じている。
「ボックス内に入るタイミングや感覚、そこに行けば何が起こるのか掴んできたんじゃないかなと。札幌戦のゴールも、彼の自信につながっているんだなと、すごく感じています。これまでは、自分のストロングを自分で理解しているようで理解できていなかったと思う。自分の武器は何なのかを把握し、その武器を振るうことに迷いがないのが、今の彼の前への推進力を生んでいるのではないでしょうか」
本人も確かな手応えを感じているようだ。
「札幌戦のゴールや、その他の決定機につながりそうだったシーンも含めて、ボックス内に入っていけば、思った以上にボールが転がってくると気づいた。それが分かっていれば、どんどん入っていきたくもなるし、自信を持ってプレーできています」
【動画】畑大雅が札幌戦でプロ初ゴール!
畑は2020年に市立船橋高から湘南に加わると、ルーキーイヤーから持ち前のスピードとフィジカルを活かしてリーグ戦15試合に出場。ただ、2年目以降は持ち味を出す回数が徐々に少なくなり、伸び悩む時期を過ごした。
プロ5年目の今季は「何かを変えないと」という思いで、オフに体重を落としてチームに合流。背番号は「3」に変わった。シーズン序盤は競争相手の杉岡大暉にポジションを譲り、継続的に招集されてきたパリ五輪を目ざす世代別代表からも外れるなど悔しさを味わったが、ここにきて高卒1年目の時のような輝きを取り戻している。
畑の中で、どのような変化があったのか。復調の背景には、今季からチームに加わった経験豊富な先輩からの刺激的な言葉があった。
「(ルヴァンカップ2回戦のブラウブリッツ)秋田戦のあと、平塚に帰らずに翌節の札幌戦に向けて遠征をしたなかで、選手だけのミーティングで(鈴木)雄斗君から、熱い励ましをもらった。話の詳細は、刺激的なのでここでは言えないけど(笑)、簡単に言えばメンタルの部分で、『もっと自信を持ってやれよ』的なこと。その話を聞いて、自分の考えの甘さに気づかされました」
自身のメンタル面を見つめ直し、試合前に「過剰なほど『俺はできる』と自分に言い聞かせた」という札幌戦で結果を残して、自らの殻を破った。今の畑は、間違いなくチームに欠かせない存在になっている。
現在の好調を維持し、チームを下位脱出に導けるか。今夏のパリ五輪出場も含めて期待したい。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)