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2023年05月31日 13:22
◆男子プロゴルフツアー メジャー初戦 BMWツアー選手権森ビル杯 プロアマ(31日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7430ヤード、パー71) 前週のミズノオープンでツアー初優勝を挙げた、平田憲聖(エレコム)が2週連続Vへ意気込みを語った。昨年は同大会で7位に入り、コースの相性の良さを実感している。「ティーショットが鍵になる。1打目を真っすぐ飛ばす部分が僕に向いている」。今季メジャー初戦へは「普通のツアー優勝とは違う。もちろん勝ちたい」と22歳190日での大会史上最年少Vを狙いにいく。 ツアー初Vの実感もじわじわ沸いている。祝福の連絡が数百件届いた。中でも大阪学院大でともにゴルフをしてきた同級生からは、泣きながら「おめでとう」という電話をもらった。「すごくうれしかった。そこまで思ってもらえたんだな」と喜びの表情を見せた。 2週連続Vなら日本人選手としては初の快挙。全英オープンの出場権も手にし、勢いに乗るミレニアム世代が、今週も頂点に立つ。
2024年05月01日 17:52
女子ゴルフの3月の「PLAY OF THE MONTH」に小祝さくらの「ワンバウンドでカップインするスゴ技アプローチ」が選ばれた。
Vポイント×ENEOS(3月15〜17日、鹿児島高牧CC)の第2ラウンド。小祝は17番パー3でグリーン右手前からカップが見えない打ち上げのアプローチでチップインバーディーを決めた。「まさか選ばれると思ってなかったので。今年初めてということでうれしい。あのアプローチで賞を取れるとはビックリ」
第1打をグリーン右手前に外したが、2打目地点からは意外とイメージはよかったといい「頑張れば寄せられる」とアプローチしたという。しかし、打った瞬間に「あ、強い」と感じるミスショットで「結構突っついちゃったんですけど、たまたま入ってくれて」と振り返った。
砲台グリーンなど、打ち上げでカップが見えないアプローチでは「何ヤードに落とすのかっていうのとイメージだけでやるしかない。自分の打つ高さだったりと意識している」という。大会前には第1打を今回の位置に外す想定で練習しており「思ったようには打てなかったけど、ナイスバーディーという感じでした」と話した。
年末には年間ベストプレーもある。「あのアプローチが今年1位になるとはちょっと思えない」と謙遜して笑い「でも、またこれ以上の良いプレーを出せるように頑張りたい」と話した。
「PLAY OF THE MONTH」は女子ツアーで飛び出したスーパープレーの中からファンと選手による投票で選出し、毎月表彰。各月の受賞プレーから年間ベストプレーも選出し「BEST PLAY OF 2024」としてJLPGAアワード2024で表彰する。
2024年05月01日 16:57
男子プロゴルフツアーの中日クラウンズは2日から4日間、愛知・名古屋GC和合C(6557ヤード、パー70)で行われる。先週のISPSハンダ欧州・日本トーナメントで優勝し、今季から3季分の欧州ツアー出場権を獲得した桂川有人(国際スポーツ振興協会)は1日、しばらくは日本ツアー参戦を続ける考えを明かした。「来週も再来週もたぶん、出ます」と話し、9〜12日のフォーザプレーヤーズバイザプレーヤーズ(群馬・ザクラブゴルフヴィレッジ)、16〜19日の関西オープン(滋賀・名神八日市CC)、さらに23〜26日のミズノオープン(岡山・JFE瀬戸内海GC)にも出場予定。伸び盛りの25歳は「選択肢が多くなり、何がベストか、考え中です」と慎重に話した。
愛知・清須市出身。地元のトーナメントで、期待と注目度が高まっている。「先週、優勝して期待されています。期待に応えられるように、2週連続優勝を成し遂げてみたいですね」と桂川は爽やかに話した。
2024年05月01日 16:24
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ戦(1日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
通算16勝の上田桃子(ZOZO)がプロアマ戦で最終調整した。直近は3週連続予選落ちと、苦しい状況が続いている。「いい形で入ってきたいと思っていた。不安もあるが、日曜日に練習していたので、悔しさを今週にぶつけられれば」と現在の心境を語った。
今年は3年ぶりに東Cでの開催となる。2021年大会は、第2ラウンドで大会コース記録に並ぶ65をマークするなど、見せ場を作るも7位に終わった。それでも、15年には2位に入るなど、好相性を誇るコース。「いい記憶の方が多い。それを今日、ラウンドしながら感じた」と優勝争いを繰り広げた当時を思い起こしたという。
調子が上がらない中でも、発見があったという。「高すぎる点数を求めると、集中力が出ないと先週気づいた」。難セッティングとなる今大会へ向けて、予選2日間は「大きなミスをしないように、60点でいいなぐらいのマネジメントと期待でいけると、空回らずに済むかな」と耐えながらも、上位を目指すと話した。これまでメジャーには57度出場も、手が届いていない。“58度目の正直”へ向けて、上田の挑戦が始まる。
2024年05月01日 16:23
男子プロゴルフツアーの中日クラウンズは2日から4日間、愛知・名古屋GC和合C(6557ヤード、パー70)で行われる。
2024年05月01日 16:17
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ(1日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
今季2勝でメルセデス・ランク1位の竹田麗央(りお、ヤマエグループHD)が雨の中で行われたプロアマ戦で最終調整後、公式会見に臨んだ。2度目の出場となる今大会へ「体調も良くて、ゴルフの調子も悪くない。今年初のメジャーで、優勝したい気持ちもある。自分のプレーに4日間集中して、優勝争いしたい」と言葉に力を込めた。
竹田は4月のKKT杯バンテリンレディス、フジサンケイレディスで2週連続優勝を飾り、前週のパナソニックオープンでも最終日に65をマークして5位と好調をキープする。ツアー優勝する前と後での心境の違いについて「優勝する前は、初優勝のことばかり考えていた。2週連続で勝てたので、次はメジャーで優勝したい気持ちです」ときっぱりと言った。
今季の主要部門スタッツでも、平均ストローク1位(69・3267)、パーオン率1位(77・78%)、平均飛距離3位(258・56ヤード)、平均パット数4位(1・7521)と充実ぶりが表れている。今季の活躍ぶりを自身では「ショートアイアンがいいので、バーディーチャンスに付いている。パッティングもいいので、バーディーが取れていると思う」と分析した。
東コースでは田仁智(韓国、15年)、レキシー・トンプソン(米国、16年)、渋野日向子(19年)ら飛距離のある選手が歴代覇者に名を連ねる。ツアー屈指の飛ばし屋である21歳は「18番などロング(パー5)で2オンを狙えるホールが多いので、飛距離を生かせる」と見据えた。難コース攻略に向け「セカンドショットも(ピンを)デッド(に狙う)というより手前から。グリーンに止められるようにイメージして打ちたい」と話した。
2003年度生まれの「ダイヤモンド世代」では川崎春花、神谷そらに続く3人目のメジャー制覇を目指す。予選ラウンドは米ツアーから帰国参戦する古江彩佳、22年大会覇者の山下美夢有(みゆう)と同じ注目組で回る。
2024年05月01日 15:04
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ戦(1日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
2021年大会覇者で、日本ツアー今季初戦の西村優菜(スターツ)が会見に応じ、「すごく楽しみにしている大会。2021年は今思うと若かった。怖いもの知らずで、いけいけどんどんだった。今年ここに来てみると、コースがすごく難しくて3年前とは違う印象」と語った。
この日のプロアマ戦で、憧れの宮里藍さんとの人生初ラウンドがかなった。「ジュニアのときから見てきた選手で、藍さんに憧れてプロになりたいと思った。朝は右手と右足が一緒に出るくらい緊張していた。すごく優しい方で、いろいろお話をしながら。特別な一日。こうして一緒にプレーできて夢のよう」。プロを目指すきっかけとなった人と過ごしたコースでの5時間は宝物になった。
米国に主戦場を移して2年目を迎えた。米ツアー9勝の大先輩との18ホールは、冷たい雨を忘れるくらいに心を熱くした。海外での生活やメンタル面について言葉を交わした。米国のグリーンが硬くて止められないと相談。「藍さんもそこで苦戦したと。でもどこかに隙間はあるからと。その隙間探しだねって言ってもらった」と明かした。「全部すごくて。飛距離も私と同じか、ちょっと前くらいまで飛んでいた」と目を見開かせつつ、グリーン回りのアプローチを目に焼き付けた。「いい意味で力が入っていない。すごく参考になった」。
「全般的にグリーンが硬く仕上がっている。東コースは手前の花道を使えないので、どうショットを合わせていくかが大事」と攻略法を挙げた。「米国に行ってグリーン周りは鍛えた。そこは3年前から成長していると思う。久々に大ギャラリーの中でプレーできるので、その幸せを感じながらプレーしたい」。この日蓄えた「藍の力」で、メジャー2勝目へ向かう。
2024年05月01日 15:03
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ(1日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
今季、開幕戦のダイキンオーキッドレディスでツアー5勝目を挙げた岩井千怜(ちさと、ホンダ)は「今週もいつもと変わらない気持ちで、上位争いできるように頑張りたい」と意気込みを語った。
前週のパナソニックオープンは今季2度目の2位。メルセデス・ランクも4位と好調で「先週も全力を尽くして、最後まで諦めずにやった結果だったので。良いプレーはできた」と前向きに話した。
この日は雨が降る中、プロアマ戦をプレーし「グリーンが今年回ってきた中で一番速いかなという印象。途中に木があり、戦略性が問われるようなコースだと思う」と、自身初メジャー制覇へ難コースを警戒した。
2024年05月01日 14:53
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ(1日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
ツアー3勝で初のメジャー制覇を目指す岩井明愛(あきえ、ホンダ)は雨の中で行われたプロアマ戦で最終調整後、大会へ意気込みを語った。
2024年05月01日 14:42
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ戦(1日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
ツアー通算7勝で米ツアー参戦3年目の古江彩佳(富士通)がプロアマ戦で最終調整した。ラウンド後に公式会見に臨み、「楽しみながら自分のゴルフができるように集中して、優勝を目指したい」と初のメジャー制覇へ意気込みを語った。
日本ツアー参戦は今季初。前週も米国でプレーをし、4月30日の午前5時に帰国した。そのままコースへ向かい、18ホールの練習ラウンドを実施。「忙しくすることで時差(ボケ)が治りやすい」と疲労の色を見せなかった。今季は米ツアーで全10試合に出場。1週間の空き週と重なり、今大会への出場を決めた。「タフなスケジュールにはしているが、試合がしたい」と米国での休養よりも、国内メジャーでのプレーを選択した。
今年と同じく東Cで開催された2021年大会は、8位と好成績を残した。だが、自身は「さっき8位で終わったというのを聞いて、まあまあ良かったんだなと。全然覚えてないです」と自然体で今大会に臨んでいる。「パターで最近苦しんでいる。気持ちの面だったり、ストロークができていなかったりするので、しっかり打っていきたい」とグリーン上が課題だと話した。メジャーの難セッティングへは「マネジメントを使ってゴルフをしたり、パーオンできなかったときに寄せてパーセーブしていきたい」と上位争いへのポイントを挙げた。
今夏のパリ五輪代表にも強い思いを口にした。「本当に出たいと思っている。優勝すればジャンプアップもできる。(代表決定の)6月末までに優勝を1つでもしたい」。現状2つの代表枠を巡り、激しい争いが続いている。古江は4月29日時点の世界ランクで日本勢2番手の23位。代表圏内に位置しているが、3番手の笹生優花、4番手の山下美夢有(みゆう)との差はわずかだ。「ライバルより上にいくことで差もついていく」と上位フィニッシュへ燃えている。米ツアーポイントランク6位と好調の23歳が、日本で強さを示す。
2024年05月01日 14:34
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ」(2日開幕、茨城GC東C=パー72)
2021年大会を制し、現在は米女子ツアーを主戦場とする西村優菜(23)=スターツ=がスポット参戦する。大会前日の1日はプロアマ戦でコースを回って最終調整を行った。あいにくの雨だったが、憧れの宮里藍さんとの初めてのラウンドをうれしそうに振り返った。
日米で一時代を築いたレジェンドとの初ラウンド。「ジュニアの頃から見てきた選手で、藍さんに憧れてプロになりたいと思った」という憧れを前にして「朝は右手と右足が一緒に出るくらい緊張してたんですけど(笑)」と思わず硬くなった。
それでも、「藍さんはすごく優しい方でしたし、アメリカも経験されている方。いろんな話をした」と充実の表情。藍さんは2017年に現役を引退したとはいえ、西村に劣らない飛距離を見せ、グリーン周りの寄せも「うまく説明するのは難しいけど、良い意味で力が入っていないアプローチだった」と今でも高い技術に感嘆した。米女子ツアー2年目で、さらなる活躍を狙う西村にとって「こんな機会はない」とラウンド中は、米国での生活やゴルフのことなど積極的に聞き「夢のような時間だった」と目を細めた。
今大会は初出場だった2021年大会で優勝。当時は「今思うと若かったなって(笑)」。まるでベテランのように振り返るのは、メジャーの難しいセッティングでも経験の少なさから果敢に攻められたから。3年たった今ではキャリアを積み、米女子ツアーも経験。「今年はコースがすごく難しい印象。前とは違う」と違った景色も見えた。でも、それは成長の証でもある。「いろいろ経験して考えながらやっている証拠。(コースが難しく見えるのは)そんなにネガティブな感じではないけど、3年前とはすごく違いますね」と西村のゴルフは大人になっている。
2024年05月01日 14:10
◆女子プロゴルフツアー メジャー初戦 ワールドレディスサロンパスカップ プロアマ戦(1日、茨城GC東C=6665ヤード、パー72、報知新聞社後援)
3月のアクサレディス宮崎で初優勝を飾った「れいちぇる」こと臼井麗香が、得意のコースでメジャー初制覇に挑む。今年は3年ぶりの東コースでの開催。前回の2021年は優勝争いに加わり、2位に食い込んだ。この日のプロアマ戦で18ホールを最終確認し「イメージはいいんですけど…グリーンが太鼓」と、れいちぇる節で印象を語った。
「前回と比べてグリーンの硬さとスピードが段違いに硬くなっていて。雨でも水がたまらない。すごく難しい」と苦戦中。この日は大雨の中でのプレーだったが「アプローチが本当にもう、コーンってなって太鼓みたい」と、何度も「太鼓」をリピートした。「ショットをグリーンで止められるか。距離もこれだけ長いのにグリーンが太鼓なので大変。アプローチも、ショートサイドだったらグリーンから出ちゃう。4日間晴れたら最終日は恐怖です」。我慢大会を戦い抜く覚悟だ。
キャディーに妹でゴルファーの蘭世さんを起用する。この日のプロアマ戦中、驚きのやりとりがあった。「スプーン(3ウッド)ちょうだい」とお願いした姉。妹から手渡されたのは7ウッドだった。「試合だったらこれは許さないよって。ちょっと心配です。でも一番気楽にいけます」。姉妹タッグでメジャー制覇に挑む。
2024年05月01日 09:00
2024年のツアーが各国で開幕。
2024年05月01日 08:00
ゴルフアパレルブランド「PEARLY GATES(パーリーゲイツ)」はファンベストを2024年4月26日(金)より、全国直営店舗および公式オンラインストアにて発売されます。 膨らみにくく、洗練されたデザインのファンベストがリリース
熱中症などのリスクを抑えながら、環境負荷の大きい冷暖房の使用を抑えられる作業着として注目されているファンベスト。
近年の酷暑に対応し、夏のゴルフシーズンを快適に、かつおしゃれに楽しんでいただきたいという思いから、昨年秋よりゴルフ場で着られるファンベストの企画が始動。パーリーゲイツのウェアとのバランスを計算し、シンプルで洗練されたデザインながら、膨らみにくく通常のベストのように着用できる、まさに“風を着る”ファンベストが誕生しました。
風を循環させる特性上、密度の高い素材を使用することが多いファンベスト。本製品では表面にメッシュ組織のダブルラッセル素材を採用し、見た目の清涼感と軽量性を追求。さらに内側には空気が抜けないようあえてラミネート加工を施すことで、ベスト内に風を効率的に通す機能性を備えています。
衣服内に風の通り道となるパイプ状のエアダクトをつくることで、スマートなシルエットを保ちつつ、身体をクールダウンします。また保冷剤を入れるポケットも装備。さらに付属のモバイルバッテリーとリモコンでファンの強弱が調整でき、着用シーンに応じた適切な涼しさを保ちます。
背中両サイドの2箇所に、風を生み出すファンがついており、洗濯時には取り外すことが可能。普通のウェアのようにお手入れができます。 商品概要
商品名:ファンベスト
※専用ファン、モバイルバッテリー付き
価格:053-4158551(040・120)4.5.6 \52,800
055-4158552 0.1 \51,700カラー:ダークカラー:ネイビー、ベージュ
発売日:2024年4月26日(金)より順次発売
公式オンラインストア
https://store.tsigs.com/pearlygates/pg/
いかがでしたか? この夏にピッタリなパーリーゲイツのファンベスト。気になる方は、ぜひチェックしてみてください。
2024年05月01日 08:00
【羽川豊の視点 Weekly Watch】
【もっと読む】国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース
167センチ、70キロ。日欧両ツアー共催「ISPSハンダ 欧州・日本どっちが勝つかトーナメント!」で優勝した桂川有人(25)は、日大時代から知っている選手ですが、昨今のプロゴルフ界では極めて小柄です。
昨年は米下部のコーンフェリーツアーに参戦し16試合で予選通過は8回。ベストフィニッシュ13位と振るいませんでしたが、米国の予選会から全米オープンに出場(58位)したり、PGAツアー「ジョンディアクラシック」のマンデートーナメント(予選会)に挑戦。自分でバッグを担いで通過し、本戦で26位に入るなど、海外メジャーや憧れの米ツアーへつながるチャンスがあれば果敢に挑んできました。
桂川は今回の優勝で、2026年まで欧州ツアーのシード権を手にしました。そこで年間ポイントランキング上位10人に入れば、久常涼のように米ツアーの出場権が得られます。
「昨年経験した数々の苦労が報われた」
そう思う人もいるでしょうが、少し違う気がします。桂川は米下部ツアーなどで現地欧米選手との差やコースの違いなどを肌で感じ、筋力トレーニングの重要性に気がつき、オフは毎日ジムに通ったそうです。確かに昨年より腕が太くなり、飛距離は10ヤードも伸びて300ヤード超。今は用具がよくなり、プロなら最新機器で弾道の高さ、スピン量の調整も可能です。正しいトレーニングを行えば、飛距離で欧米選手に歯が立たないという時代ではありません。同時にショートゲームのレベルアップに努めたのは、現地での悔しい経験からでしょう。
かつては欧米や豪州、アジアの国々から多くの選手がやってきた国内ツアーも、今季は史上最少の23試合。この先、さらに試合数は減るかもしれません。海外メジャーや米ツアーを目指す者は「外」へ目を向けなければならない時代です。
久常のように予選会から欧州ツアーを経て米ツアー参戦を実現するか、米下部ツアーにチャレンジするのが、これからの日本選手のスタンダードになっていくのではないか。私が指導する学生たちも、すでにそのような挑戦を考えている者がいます。
チャンスがあれば世界のどこへも飛んでいく。昔も今も、夢に近づくにはその覚悟が求められます。やるべきことが明確になれば、あとは実行あるのみ。桂川の優勝は改めてそれを教えてくれました。
(羽川豊/プロゴルファー)
◇ ◇ ◇
桂川のように海外で華々しく活躍する選手がファンを沸かす一方で、国内男子ツアーの人気低迷ぶりは悲惨の一言に尽きる。日程は虫食い状態で録画放送がはびこり、コースは低レベル。そんな事態を招いた「元凶」について、●関連記事【もっと読む】…で詳しく報じている。
2024年05月01日 07:00
左に出て左に曲がる引っかけ球、通称「チーピン」はコントロール不能な球でOBになりやすい最悪のミスショット。寒い冬は体の動きが悪くなって、頻発するミスでもあります。\ 「左から左に曲がる」はじつはスライサーに出やすいミス
チーピンは左に曲がるので、フック系が持ち球の人のミスだと思われがちですが、カット軌道でフェースがかぶったときにも起こりやすく、じつはスライサーにもよく出ます。
それ以外にもさまざまな要因があるので、まずは自分のチーピンがどのタイプかを知ることが大事。防ぎ方は上の3タイプに分けて解説していきますので、ミスの傾向などを参考にタイプを見極めて対策してください。 【case2 軸倒れフェース返り方】
元凶の腰のスライドを矯正!ベルトに棒を当てて“腰の横回転”を強調 腰に当てた棒の左側をお尻側に引っぱり込むように腰を水平回転。
左に体重移動してから回転するのがポイント
ダウンスイングで上体が右に倒れてチーピンが出るタイプの人は、軸を倒さずにその場で回転するようなイメージをもてればミスを防げます。
コースでチーピンが出はじめたら、腰に棒やクラブを当てて、腰の横回転を強く意識するボディドリルが有効です。ベルトラインに棒を当て、その左側をうしろ(お尻側)に引くようにフォロー側の動きを確認しましょう。腰がスライドしてしまう動きが抑えられ、スムーズに回転できるようになります。 右足を引いてツマ先立ちにし、左足1本で立ってスイング。
スエーするとバランスが崩れるので、軸を傾けずに振る感覚が身につく
左足下がりの傾斜などを利用して、左体重のまま振り切る練習もオススメです。
練習場で修正するなら、左足1本で立って球を打つのも効果的。軸が傾くと振れないので、自然とスエーが解消されます。
右足はツマ先立ちにして、左足1本だけで立ったままスイングするイメージ
スプリットハンドも◎
上級編として、左足1本立ち+スプリットハンドドリルがある。手先でごまかせないのでいい動きが身につきやすい 左足下がりを利用した素振りも有効
コースでは、ティーイングエリア脇の傾斜などを利用して左足下がりのライを作り、そこで素振りをするのも有効。右に体重が残るのを防げる
いかがでしたか? 今回のレッスンを参考に、チーピンを直していきましょう。
レッスン=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/1987年生まれ、神奈川県出身。“アッキー〞の愛称で親しまれている人気コーチ。人体解剖学や物理学の視点を取り入れたわかりやすいレッスンに定評がある。
構成=鈴木康介
写真=田中宏幸
協力=千葉セントラルゴルフクラブ