2023年02月08日 20:39
ヨーロッパを視察中の日本代表を率いる森保一監督は8日、取材に応じた。 ドイツ・デュッセルドルフのJFAヨーロッパ拠点を中心に、約2週間にわたって日本人選手とコミュニケーションの機会を設けている森保監督。すでに吉田麻也や遠藤航、鎌田大地などのFIFAワールドカップカタール2022出場選手複数名と会話したとのことで、「総じて今後やっていかないといけないこととして、カタールW杯では戦い方が変わる中、攻勢に出るのか、ある程度受けるのか含め、オプションを増やして強化していくことを言っている選手がほとんどです。私自身も思っているところですし、選手も同じような感じ方、受け取り方をしてくれているという感じです。チームはもちろん、個の部分でもっと上げていかないといけないと言っていましたし、そのためには日常の所属クラブでどれだけ個の能力を上げていけるかトライしていかないといけないと、選手が向上心を持っていると話してくれました」と、今回の渡欧の目的である、W杯に出場した選手たちの大会を振り返っての考えを聞くコミュニケーション内容に触れた。 ヨーロッパでプレーする選手の中ではブライトン所属の三笘薫がW杯以後、特に印象的な活躍を見せているが、「自分の良さも足りなかったところもすべて上がっている。得点能力や得点チャンスを作るクオリティも上がっていますし、何よりインテンシティ高く、攻守においてチームに貢献できる部分、自分の良さと課題の部分を非常に整理して、自分の成長につなげていると思います」と称える。 また、シャルケ所属の上月宗一郎が京都サンガ退団後、ブンデス5部、シャルケ下部組織、シャルケトップチームと一足飛びの速さで活躍の場を移していることにも触れ、「日本人の可能性を示し、選手が勇気を持てる結果を出してくれていると思います。夢を持てるサクセスストーリーを他の若い選手に見せてくれていると思いますし、日本人の可能性、自信を持てることを示してくれている。試合も見ましたが、まだまだ技術的にはクオリティを上げられるところもありますし、すべてを上げていかないといけないですが、がむしゃらに必死に戦っている姿はもっともっと成長すると思いましたし、好感が持てるチャレンジをしていると思いました」と、こちらにも賛辞を送っている。 森保監督はカタールW杯終了後に契約を更新し、26年のW杯に向けて“二期目”に突入する。その初戦は3月24日(対戦相手未定)と28日(vsコロンビア代表)の2連戦になるが、招集人数については「決まっていない」と話し、「ベースはW杯に出場した選手」「新戦力もたくさんリストアップできると思いますし、W杯では選べなかった選手もたくさんいます。より幅広く選手を見て編成したい」とメンバー構成に言及。3月についてはW杯組がベースと話しつつ、「これまでの招集もそうですが、できるだけニュートラルに、常に発見・発掘があるということで、広く見て、高い頂点を作る。その時々のベストのチームを編成することを考えてきた中、自分自身が凝り固まった編成をしないことと、選手たちは覚悟していると思いますが、常に競争の中で代表は選ばれていく。馴れ合い、ぬるい空気にならないようにしていかないといけない」とコメント。「可能性は常に探りながら」チームを作っていくことを強調した。 また、今後の招集・視察方針にも触れ、ヨーロッパ組が年々増えていることもあり、現地での視察時間が増える可能性は示しつつ、「拠点は日本に置きながら。国内サッカーがあってこその日本代表だと思っています」と話す一方、視察の方針としては、「国内の優先順位はJ1中心と思っています。招集に関しては難しい部分があり、代表活動の時にJ2の試合はあります。例えばスペイン2部も同じような状況で難しさがある。もちろんJ2にもいい選手はいますし、将来のJリーグを盛り上げる、日本代表になってくる選手がいると思いますが、日本の最高峰はJ1であるということ。そこを選手が目指した世界で、日本代表を目指していくという、我々も優先順位をつけないといけないと思います。できるだけ平等にしていきたいですが、招集やチーム編成においては、よりレベルが高いところということは考えてやっていきたいと思います」とコメント。カタールW杯で守護神を務めた権田修一はJ2に降格した清水エスパルスとの契約更新をしたが、「スカウティングは続ける」と話す一方、招集については難しいという意向をうかがわせた。
2024年04月29日 15:19
マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、ノッティンガム・フォレスト戦を振り返った。28日、クラブ公式サイトが同監督のコメントを伝えている。
プレミアリーグ第35節が28日に行われ、ノッティンガム・フォレストとマンチェスター・シティが対戦した。試合は、序盤からボールを支配するマンチェスター・シティが、32分にヨシュコ・グヴァルディオールのゴールで先制に成功。71分には途中投入されたアーリング・ハーランドが追加点を奪い、2−0でノッティンガム・フォレストを下している。
今節の勝利によってリーグ戦5連勝を達成し、1試合未消化ながら首位アーセナルと「1」ポイント差を維持することに成功したマンチェスター・シティ。試合後のインタビューに応じたグアルディオラ監督は、「残り4試合で山を登るようなものだ」と佳境を迎える今シーズンについて言及。続けて、「とてもタフな試合ばかりだ」と述べつつ、「もし引き分けたらプレミアリーグ優勝はない。それが現実だ」と自らの見解を示した。
一方で、ノッティンガム・フォレストに対しては、「彼らはいい選手だし、プレミアリーグで戦い続けるためにプレーしている。(オラ・)アイナ、(カラム・)ハドソン・オドイ、(アンソニー・)エランガらは信じられないほどのスピードを持っており、彼らのフィジカルには感心した」と3選手の名前を挙げながら称賛。また、自チームのパフォーマンスについては、「今シーズンは昨シーズンの対戦よりもドローに近かったが、今日はいかに個性とパーソナリティを見せるかが重要だった。昨シーズンの方がずっと良かった」と手応えと反省を口にしている。
2024年04月29日 15:00
パリオリンピックのアジア最終予選を兼ねたU23アジアカップ。
U-23韓国代表は準々決勝で敗退し、1994年以来40年ぶりにオリンピック出場を逃した(1988年大会はフル代表)。
『Daum』は、「“ドーハの悲劇”に見舞われた韓国サッカー界は4年周期理論という新たなテーマに直面した」と伝えている。今大会で韓国を率いたファン・ソンホン監督は、帰国した際にオリンピックチーム強化における課題を提起したという。
「言い訳のようだが、年代別代表チームの運営構造とシステムを変えなければならない。現在のようなシステムでは他の国々と格差がさらに広がる。
年齢別代表チームは4年周期で行かなければならない。アジア競技大会の成績によって監督のクビが左右されるなら、アジア競技大会に集中するしかない。
言い訳になるかもしれないが、オリンピックの準備期間は数ヶ月しかなかった。このような構造では、我々がアジアで相手を完全に抑えこむのは難しいので、システムを変えなければならない」
同紙は「ファン監督は今大会の失敗を振り返り、その原因として長期的な計画の欠如を挙げた。4年周期でオリンピックに備える日本や他のライバル国とは異なり、大会ごと全力疾走を繰り返すだけの現行制度には限界がある」としている。
韓国には兵役があるが、一定の功績を残したスポーツ選手はそれを免除される。アジア競技大会もその対象になっており、韓国は同大会で最多となる6度の優勝を記録。ファン監督も2022年に韓国を優勝に導いた。そのアジア競技大会は2002年大会から23歳以下の選手が対象になったが、同紙ではついてこう指摘している。
「4年周期でオリンピックの準備をするなら、何を諦めなければならないかは明らかだ。年齢層(23歳以下)が同じアジア競技大会が問題になる。
隣国でありライバルでもある日本は、4年周期でオリンピックを準備する国であり、アジア競技大会を足がかりにオリンピックで最高の成績を収めようとしている。
例えば、23歳まで出場できるアジア競技大会に21歳以下の選手たちで出場して経験を積み、2年後にはそのメンバーがオリンピックに出場する図式だ。その結果として、日本が最後にアジア競技大会で優勝したのは2010年大会。
その反射効果で韓国は2014年から3大会連続優勝しているが、同大会がオリンピックと並んで兵役義務が解消される唯一の大会であることも考慮しなければならない。
ホン・ミョンボ監督の下で2010年アジア競技大会(銅メダル)を21歳以下、2012年ロンドンオリンピック(銅メダル)を23歳以下の選手たちで出場した後、現在の方式に戻ったのもこうした背景がある」
兵役免除がかかるアジア競技大会で優勝するために23歳以下のチームで臨んできたが、オリンピックを見越して21歳以下の選手編成で臨む日本らと比べると経験面などに差が出るとのこと。
日本人vs韓国人!市場価値が最も高い8人を比べるとこうなる
ただ、「韓国サッカー界は、ファン監督が指摘した4年周期論に共感しながらも容易ではない選択と評価している」そうで、ジレンマにあるようだ。
AFC U23アジアカップ カタール2024
準決勝
イラク vs 日本
日時:4月30日(月)02時30分キックオフ
配信:DAZNにてライブ配信
2024年04月29日 14:50
5月1日にレアル・マドリードとのCL準決勝を控えているバイエルン。1stレグはバイエルンのホームで行われ、先勝できるかどうかは決勝進出への大きなポイントとなっている。
前回王者マンチェスター・シティを破ったレアルとの試合で活躍が期待されるのがエースストライカーのハリー・ケインだ。今シーズンよりバイエルンでプレイするケインは、ここまで公式戦42試合で42ゴール13アシストをマーク。ブンデスリーガだけでも35ゴールをマークしており、新天地でも得点を量産している。
しかし、バイエルンはリーグ戦ではレヴァークーゼンに11年間守り抜いてきた王者の座を奪われてしまった。カップ戦も敗退しているため、残されたタイトルはCLのみだ。ケインはトッテナムでも輝かしい個人成績を残してきたが、主要タイトルの獲得はここまでない。バイエルンでもケインはタイトルを獲得できないのか、という声もあり、残されたCLでの戦いには多くの注目が集まっている。
そんななか、英『Daily Mail』はケインについて「ウェンブリーでのチャンピオンズリーグ決勝でシーズンを終えれば、1年目は成功だったことになる」と綴っており、迫る準決勝については「リュディガー対ケインが今回の決戦を決定付けるかもしれない」と伝えている。
レアルの守備の要であるアントニオ・リュディガーのことを同メディアは、ヨーロッパ最高のディフェンダーと称賛。バイエルンの勝利には同選手をケインが上回る必要があると考えている。リュディガーはラウンド8でシティと対戦した時に、2戦ともアーリング・ハーランドを完璧に抑えており、当然準決勝ではケインをマークしてくるだろう。
この2人のマッチアップは両チームの勝敗を分ける局面の1つとなることは間違いなく、この試合の注目ポイントだ。今シーズンもケインは主要タイトルを取れないまま終わるのか、それとも決勝進出を決め、望みを繋ぐのか。絶対に負けられないホームの1stレグでケインは得点できるのか、注目だ。
バイエルンがケインのドッペルパックでフランクフルトを下し3連勝!#ブンデスリーガ #Showtime pic.twitter.com/YqVeF4u2kP— ブンデスリーガ 日本語版 (@Bundesliga_JP) April 27, 2024
2024年04月29日 14:33
マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、ブラジル代表GKエデルソンの状態に言及した。
2024年04月29日 14:20
サッカーポルトガル1部リーグ、FCポルト(FC Porto)の新会長に元指揮官のアンドレ・ビラス・ボアス(Andre Villas-Boas)氏(46)が選出された。
イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)で指揮を執った経験も持つビラス・ボアス氏は、会長選で2万1489票を獲得し、5224票にとどまった現職のホルヘ・ピント・ダ・コスタ(Jorge Pinto da Costa)氏(86)を破った。ダ・コスタ氏は過去15回連続で会長選に勝ち、42年間FCポルトのトップに君臨していた。
ビラス・ボアス氏はクラブの声明の中で、「なんと歴史的な夜だろう。われわれのクラブは生きていて、きょうその強さを示した」と述べた。
FCポルト時代に指揮官として最も大きな成功を収めたビラス・ボアス氏。2010-11シーズンには、リーグ戦無敗優勝と国内カップ戦制覇の2冠に加え、ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League)のタイトルを獲得した。SCブラガ(SC Braga)との同国対決を制したヨーロッパリーグ制覇により、ビラス・ボアス氏は33歳と213日で欧州クラブ大会の最年少優勝監督となった。
しかし、同胞で元ポルト監督のジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏とは異なり、チェルシーやトッテナムでは結果を残せなかった。チェルシーでは1シーズンも持たず、トッテナムでも1年半ほどで解任となっていた。
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2024年04月29日 14:06
[J1第10節]柏 1−1 鳥栖/4月28日/三協フロンテア柏スタジアム
「選手として、良いサッカーを表現したい。面白い内容を見せるためではなく、勝つために、良いサッカーを表現したいです」
攻撃のタクトを振るう21番が、クールな口ぶりで想いを明かした。
4月28日、サガン鳥栖はJ1第10節で柏レイソルと敵地で対戦し、1−1で引き分けた。
この試合に人一倍、熱い思いを持って臨んだ選手がいた。MF堀米勇輝だ。
堀米は4−2で勝利した前節の鹿島アントラーズ戦を体調不良で欠場。ホームでサポーターとともに歓喜した一戦を、スタンドにすら入れず、自宅から観戦した。開幕からの8試合すべてに先発していたチームの中軸として、今季2勝目に関われずに感じたもどかしさを、柏戦でぶつけるつもりだった。
「1試合、外から見ていて感じるものもありました。出られない悔しさもそうですし、みんなの戦う姿勢を見て、自分もやらなければいけないと勇気づけられる部分もありました」
【厳選ショット】マルセロ・ヒアンのゴールで先制するも、島村拓弥のJ1初ゴールが決まりドロー決着|J1第10節 柏 1−1 鳥栖
堀米は、柏戦で75分から途中出場。主戦場の4−2−3−1のトップ下で何度かチャンスメイクを試みたが、得点を生むには至らなかった。チームとしても、柏のシュート15本に対して、鳥栖はわずか3本と苦しんだ一戦だった。
ただ、堀米は2試合ぶりの出場で「チームは確実に成長している」と感じたという。
「ベースのところですね。ゴールを守る部分。全員が足を止めず、どっちのボールになるか分からないようなところを、意地でも自分たちのものにするという気持ちが強まってきていると思います。そういうことができないと、試合に出られない集団になってきている」
チームは現在18位と降格圏に低迷。勝利への飢えもあるのだろう。堀米は徐々に、粘り強く戦える集団になってきていると感じているようだ。
「みんながまとまって戦えているからこそ、今日の結果に満足できている人はいないと思う。僕らはもっと良いプレーができるはず。良くなってきているベースの部分を忘れず、より良いサッカーを表現したいです」
堀米が感じたチームの成長。選手個々に根付きつつある泥臭さに加えて、従来のハイテンポなビルドアップを取り戻せば、下位脱出も見えてくるかもしれない。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年04月29日 14:02
パリ五輪の出場権獲得まであと1勝――。大岩剛監督が率いるU-23日本代表が死闘をくぐり抜け、パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップの準決勝まで勝ち上がってきた。
ストレートインは上位3か国で、4位はアフリカ4位のギニアとのプレーオフに回る。今大会ではサウジアラビアや韓国といった有力チームが準々決勝で姿を消しており、パリへの切符は容易に掴めないことが分かる。
日本も楽に勝ち上がってきたわけではない。数的不利で戦った中国とのグループステージ(GS)初戦(1−0)から厳しい戦いを強いられ、ノックアウトステージ進出を決めて臨んだGS最終節の韓国戦は0−1で敗れた。
準々決勝のカタール戦では、早々に先制点を奪ったものの、前半の半ばに失点。相手GKの退場で数的優位に立ちながら、一時逆転を許したものの、延長戦の末に4−2で競り勝った。
「カタール戦は本当に負けたらアウトだったので、今まで感じたことがない重圧があった」とMF山本理仁(シント=トロイデン)が明かした通り、大きな緊張感に襲われたが、プレッシャーを跳ねのけて、大岩ジャパンは準決勝に駒を進めた。
“簡単に勝てる試合はない”とよく言うが、まさにその通りの戦い。これぞアジアの厳しさだが、選手たちは一戦ごとに逞しさが増して、今まで以上に精悍な顔つきになってきた。
そうした成長ぶりについて、イラクとの準決勝を翌日に控えた4月28日の練習後に川粼颯太に尋ねると、確かな変化があると話してくれた。
「間違いなくそうだと思う。全選手がタフに戦ってくれているし、怪我人もあまり出ずに戦えている。そういう面でも最後までタフにやりたい。ベンチだろうが、試合に出ていようが、チームのために戦う。それが自分たちの良さなので継続してやっていきたい」
なかでも頼もしく感じているのが、右SBの関根大輝(柏)だ。川粼は言う。
「言うたらプロ1年目で、開幕からあれだけ試合に出ているとはいえ、これだけ逞しいサイドバックでいてくれるとは思わなかった」
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
もちろん、関根に対して“上から目線”で言っているわけではない。信頼もしているし、能力にも一目置いている。そのなかで自身の想像をさらに超えるようなパフォーマンスを見せているからこそ、惜しみない賛辞を送ったのだ。
関根のインナーラップや、様々な球種で蹴り分けるクロスは武器になっており、何よりタフに戦う姿勢はチームにポジティブな影響を与えている。今大会は1、2戦目にフル出場し、準々決勝では120分間プレー。チームから信頼されている何よりの証であり、川粼の言葉にも納得がいく。
ただ、川粼は良い雰囲気であったとしても、イラク戦に向けて気は緩めていない。イラクとは大会前の練習試合で対戦し、1−0で勝利を収めていたとしても、だ。
改めてベトナム戦(イラクの準々決勝)の映像を確認したうえで、川粼は「自分たち相手に形を変えてくる可能性もあるので、なんとも言えないですけど、カウンターが鋭い」と警戒を強めたが、最も大事なのは“あの時のイラク”を忘れることだという。
「相手も大会前の調整で試していた部分もある。やっぱり“あのイラク”だと思えばやられてしまう。選手の特徴は十分に理解しているのでいいけど、チームでやるべきことについては、練習試合をあまり意識しないほうがいい」
運命のキックオフは、日本時間で29日の26時30分。勝利を収めればパリ行きが確定する。「力の勝負とかよりは、その状況をいかに楽しめるかが大事」とは川粼の言葉。監督、スタッフ、23人全員の力で最高の結果を掴みにいく。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年04月29日 13:49
清水エスパルスは4月29日、反町康治氏のゼネラルマネージャー サッカー事業本部長就任を発表した。
2024年04月29日 13:44
トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督がアーセナル戦を振り返った。28日、イギリスメディア『BBC』が同監督のコメントを伝えている。
プレミアリーグ第35節が28日に行われ、トッテナムとアーセナルが対戦した。強いライバル関係を持つ両クラブによる今シーズン2度目の“ノースロンドン・ダービー”は、15分にオウンゴールでアーセナルが先制すると、その後も追加点を奪い前半だけで3点のリードを獲得。対するトッテナムも、64分にクリスティアン・ロメロが相手のミスからゴールを挙げ、87分にはソン・フンミンがPKを沈めて1点差に迫る。しかし、以降は得点が生まれず、3−2でアーセナルが勝利を掴んだ。
試合後のインタビューに応じたポステコグルー監督は、「前半はあまりにも簡単にゴールを許してしまった。このレベルでは受け入れられず、私たちはその代償を支払った」とコメント。「我々はまだ、特にトランジションの瞬間やセットプレーにおいて、できる限りの逞しさを持っていない。私たちは彼らにゴールへのアクセスをあまりにも簡単に許してしまっている」と敗因を分析した。
また、「彼らは良いチームであり、ゴールを守る強さを見せなければ罰を受けるだろう」とアーセナルを称賛。続けて、「懸念材料はたくさんあるし、何かひとつを修正しようとするのは、私たちが今いる場所を考えると正しくはない。多くのことを修正しなければならない」と厳しい言葉を口に。一方で、「今日は良くなかった」と述べたものの、「罰を受ける必要があるが、後半はかなり良くなった。次回は違うやり方をしなければならないと理解するために、時には痛みを感じなければならないこともある」と次節に繋がる敗戦であったと強調している。
2024年04月29日 13:30
U-23日本代表とU23アジアカップ準決勝で対戦するイラク。ゴールマウスを守るのは、背番号22番のGKフセイン・ハッサンだ。
20歳の彼は2023年のU20アジアカップ準優勝メンバー。同大会で日本はイラクとの準決勝でPK戦の末に敗れたが、その時に対峙したGKだ。
『Al-Iraqi News』によれば、フセイン・ハッサンは天才GKと評価されており、所属クラブであるアル・カルフでスター選手になると期待されているという。U20アジアカップでは素晴らしい活躍でイラクの決勝進出に貢献したとしてクラブで表彰されたそう。また、2023年のU-20ワールドカップにも出場している。
ただ、『Al Sabaah』によると、フセイン・ハッサンは今年1月時点では代表から外れていたそう。
イラクU-23代表のGKコーチは、彼は傑出したGKのひとりであり、ユース代表での経験もあるが、 規律面や学生相手の退場などの理由でかなり長い間プレーから遠ざかっていたと説明。そのうえで、今後チームに加わる可能性もあると述べていたという。
その後、彼はU23アジアカップメンバーに入ったが、『Winwin』によれば、4月の時点でGKコーチはこんな話もしていたという。
「イラクの五輪チームのGKコーチには守ってくれる者はいない、ゴールキーパーですら守ってくれる者はいない。最初のミスで、大衆やメディアなどの餌食になる。
(国内リーグ)20チーム中15チーム以上に優秀なゴールキーパーがいる。その証拠は、コーチが常にレベルアップに努めていることだ。GKプロジェクトはゼロから始まり、徐々に成長プロセスを進み、成熟に達する。クラブの経営陣はこのことをよく認識し、サッカーのいろはに精通しておく必要がある。
残念ながら、GKコーチが同じテーブルに集まらないという問題がある。私は以前、GKコーチを招いて、セミナーやセッションを開催するよう要請していた。仕事の性質的パフォーマンスや、サッカーの発展における科学の到達点を評価・検討する目的でね。GKが成長するとき、多くのトレーニングは必要としない。若い頃と同じように、トレーニングと反復は必要だが。
今日のイラクではGKに与える時間が不足している、特にクラブにおいて。フセイン・ハッサンはイラクリーグの第1ステージで最優秀若手GKに選ばれた」
ただ、アル・カルフはイランリーグで20チーム中14位となっており、最近のフセイン・ハッサンは状態がよくなかったとも話していたようだ。
パリ五輪に出られないことが決定している最強の5人
今大会のイラクはタイに0-2で敗れた後、タジキスタンに4-2、サウジアラビアに2-1で勝利。そして、ベトナムとの準々決勝には1-0で勝利しており、4試合で5失点している。
AFC U23アジアカップ カタール2024
準決勝
イラク vs 日本
日時:4月30日(月)02時30分キックオフ
配信:DAZNにてライブ配信
2024年04月29日 13:27
セレッソ大阪に所属するFW木下慎之輔が、ガイナーレ鳥取に育成型期限付き移籍することが決定した。29日、両クラブが発表している。なお、移籍期間は2024年4月29日から2025年1月31日までとなり、同選手は契約により期間中にC大阪と対戦するすべての公式戦に出場できない。
2004年5月9日生まれで現在19歳の木下は、セレッソ大阪U−18から2023年にトップチームに昇格した。2022年にはU−18日本代表に選出された経歴を持っている。しかし、2022年に前十字じん帯断裂の大ケガを負い、昨年9月には右大腿二頭筋腱損傷のため手術を受けたことでここまで出場機会はなかった。
育成型期限付き移籍が決定した木下はC大阪のクラブ公式サイトで以下のようにコメントを発表している。
「この度、ガイナーレ鳥取に期限付き移籍することになりました。去年から今年にかけて怪我ばかりで、チームに貢献できなかったことを申し訳なく思っています。鳥取で成長して、大きくなった姿を見てもらえるよう頑張って来ます。セレッソ大阪の活躍をこれからも応援しています!」
そして、30日のトレーニングから合流することを明らかにしている鳥取は木下のプレーの特徴について「裏抜け、ドリブルを得意とする得点力のあるFW」と紹介。同選手は同クラブの公式サイトでは以下のようにコメントしている。
「この度、セレッソ大阪から加入する事になりました、木下慎之輔です。シーズン半ばでの加入になりますが、一日でも早くチームに馴染み、J2昇格の力になれるよう頑張りますので、宜しくお願いします!」
2024年04月29日 13:13
[J1第10節]柏 1−1 鳥栖/4月28日/三共フロンテア柏スタジアム
4月28日に開催されたJ1第10節で、柏はホームで鳥栖と対戦。
2024年04月29日 12:34
マンチェスター・シティに所属するスペイン代表MFロドリの無敗記録が継続している。
プレミアリーグ第35節が28日に行われ、マンチェスター・シティはノッティンガム・フォレストと対戦。32分にCKからヨシュコ・グヴァルディオールのヘディング弾で先制すると、71分には復帰したアーリング・ハーランドが追加点を奪い、2−0で勝利。暫定首位アーセナルとの勝ち点差を「1」のまま維持することに成功した。
この試合に先発出場したロドリはフル出場で勝利に貢献。この結果、イギリスメディア『Squawka』によると、同選手がマンチェスター・シティで出場した試合は70試合連続で無敗が継続することに。なお、最後に敗れたのは2023年2月6日のトッテナム戦(●0−1)で448日前となっている。
これまでの最多無敗記録はかつてチェルシーに所属していた元ポルトガル代表DFリカルド・カルヴァーリョ氏が2006年11月から2008年2月までにかけて記録した58試合となっており、ロドリは今年3月4日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦(○3−1)でこの記録を塗り替えていたが、大幅に記録更新を続けている。
プレミアリーグ初の4連覇と、FAカップ2連覇を目指して終盤戦を戦っているマンチェスター・シティは、残すはリーグ戦4試合とFAカップ決勝のみとなっているが、果たしてロドリは無敗記録を継続して今季を終えることになるのだろうか。
2024年04月29日 12:30
ボルシア・ドルトムントのDFマッツ・フンメルスが復調しつつある。同選手は1月28日に行われたブンデスリーガ第19節ボーフム戦以降7試合連続でベンチスタートとなるなどチーム内でレギュラーポジションを失っていたが、直近のリーグ戦では6試合中5試合に先発出場。再びディフェンスリーダーとしての役割を担っている。
また、フンメルスは16日(現地時間)に行われたアトレティコ・マドリードとのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)準々決勝2ndレグでは得意のアウトサイドキックでMFユリアン・ブラントの先制ゴールをアシストするなど、持ち前の多彩で高精度なキックにも衰えは全く見られない。
35歳にしてなおドルトムントの主力として活躍するフンメルスに対して、同選手や元日本代表MF香川真司らとともにドルトムントのブンデスリーガ2連覇(2010-11、2011-12)に貢献したケヴィン・グロスクロイツ氏も称賛を惜しまない。
「マッツはチャンピオンズリーグでもブンデスリーガでも素晴らしいパフォーマンスをしている。彼はミスをしない。今でもワールドクラスの選手だよ。これはドルトムントのOBで彼のことを知っている僕だけの意見ではない。マッツのパフォーマンスはそれだけの評価に値するんだ」(ドイツ紙『Bild』より)
フンメルスが調子を取り戻しつつあることで、同選手のドイツ代表復帰に注目が集まっている。昨年10月にEURO2020以来久しぶりに代表に招集されたフンメルスだったが、今年3月に行われたフランス、オランダとの国際親善試合では選考外だった。6月開催のEURO2024に臨むドイツ代表ではヨナタン・ター(レヴァークーゼン)とアントニオ・リュディガー(レアル・マドリード)がセンターバックのファーストチョイスと目されているが、彼らのバックアッパー役としてフンメルスをメンバーに加えるべきとの意見も出始めている。
フンメルス ブラント #UCL pic.twitter.com/OSg4uSyeeF— UEFAチャンピオンズリーグ (@UCLJapan) April 23, 2024
2024年04月29日 12:30
日本代表MF守田英正が所属するポルトガルのスポルティングCP。その女子チームは27日に敵地で行われたマリティモ戦に7-0で圧勝した。
そうしたなか、スポルティングの女子選手がTikTokに投稿したロッカールームの映像が話題になっている。
ファティマ・ピントが投稿した映像には、ゴキブリの姿や汚れたシャワー室が映っており、彼女は「私たちは何年もこういうロッカールームを使ってきた。1,2度ではなく複数ある。お湯もドアもスペースもないことが多い。このような状況にあるのは良くない」などと訴えていた。
世界で最も稼いでいる女子サッカー選手10人とその金額
するとマリティモは「築40年以上のロッカールームが理想的な環境、あるいはクラブが望んでいる環境を備えていないという事実について心から謝罪する」と謝意を表明。そのうえで、「試合前にロッカールームの検査が行われ、目に見える劣化はあったものの、清潔さという点では対戦相手を受け入れることができる状態にあった」、「この話が(相手チームに対する)差別行為だとみなされることは許さない。自チームと相手チームの両方に最良の条件を提供している。劣化と清潔さは常に存在するため、混同しないでくれ」とも主張している。