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2023年02月08日 20:00
「欧州のブラジル」とも呼ばれ、数多くの名選手を生み出してきたユーゴスラヴィア。分裂後もクロアチアやセルビア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナなどがワールドカップに出場するなど、サッカーが非常に盛んで熱い地域として知られている。今回、そのセルビアのサッカーを現地からレポートしていただくのが石川美紀子さん。バルカン地域の研究者でありながら、サッカーの取材記者やカメラマンとしても活躍している女性である。 第1回のレポートとなる今回は、2月4日に行われたセルビアリーグ第20節のレッドスター・ベオグラード(ツルヴェナ・ズヴェズダ)対FKヴォイヴォディナを特集。この試合では、先日惜しまれながらも白血病のために死去したシニシャ・ミハイロヴィッチ氏の追悼セレモニーも行われたという。その模様を、現地で撮影した写真とともにお届けする。シニシャ・ミハイロヴィッチ氏に捧ぐ「追悼試合」発炎筒が轟くマラカナのスタンド2022-23シーズンのウィンターブレイクが終わり、セルビアスーペールリーガ(1部)も後期シーズンが開幕した。カタールW杯前の11月中旬以来、約3か月ぶりの公式戦となる。 この日はセルビアスーペルリーガ第20節、レッドスター・ベオグラード vs.ヴォイヴォディナをフォトのプレスとしてピッチレベルで撮影した。その会場はレッドスターの本拠地マラカナ。日本でもプレーした「ピクシー」ドラガン・ストイコビッチ氏が活躍した場所でもある。そしてこの試合は昨年12月に白血病で他界したシニシャ・ミハイロヴィッチ氏の追悼試合でもあった。昨年12月に逝去したシニシャ・ミハイロヴィッチ氏イタリアとセルビアの国籍を有し、現役時代ヴォイヴォディナやレッドスターでプレーした後、セリエAで数々の記録を打ち立て、引退後はイタリアサッカー界で監督を歴任した経歴の持ち主。両クラブの英雄に捧げる試合でもあった。その悲しみを表すかのようにキックオフ前は雪が舞う。追悼試合で完全無料になっているにもかかわらず『サポーターが集まるのだろうか』と心配になるほどの寒さに。英雄ストイコビッチ…が「隠されている」スタジアムセルビアの首都ベオグラードにあるレッドスター(セルビア語ではCrvena zvezda、ツルヴェナ・ズヴェズダ)のホームスタジアムは通称「マラカナ」と呼ばれ、グッズショップやカフェなども併設されている。サッカーミュージアムもあり、1991年に当時のトヨタカップを制した際のカップや歴戦のトロフィーが展示されている。名古屋グランパスで選手としても監督としても長年活躍したドラガン・ストイコビッチ氏の栄光の軌跡もこのミュージアムで辿ることができるが、この日は試合前だったので内部のご紹介はまたの機会としたい。レッドスター・ベオグラードの本拠地「マラカナ」の入り口はこんな感じちなみにピクシーはW杯後もセルビア代表監督を続投しているが、レッドスター現会長との不仲説は根深く、クラブ側は意識的にその存在を消しているように思われる…。「マラカナ」メインスタンド内のフードコート試合前のメインスタンド内。食事ができるスペースが用意されている。CLやELの常連クラブになったここ5年ほどで、スタジアム内も見違えるほど綺麗になった。 試合前の追悼セレモニーの模様。ミハイロヴィッチ氏が所属していたころのユニフォームが掲げられている。シニシャ・ミハイロヴィッチ氏の息子たちと、その親友のドラギシャ・ビニッチ氏(右端)。1994シーズンには名古屋グランパスでピクシーと一緒にプレーしていたそうだ。1995年には鳥栖フューチャーズにも所属していた。ミハイロヴィッチ氏のように襟を立てて集合写真を撮影する選手たち故ミハイロヴィッチ氏はユニフォームの襟を立ててプレーするスタイルで有名だった。試合前の集合写真では、フィールドプレーヤー全員が襟を立てて撮影に臨んだ。ユニフォーム自体もミハイロヴィッチ氏の写真が刺繍された特別仕様になっている。 試合開始直後、故ミハイロヴィッチ氏を追悼する巨大なコレオグラフィーがスタンドに登場(このビデオの撮影も私が担当した)。圧倒されるほどの大迫力だ。セルビアサッカーの「熱さ」、強いロシアの影響力ホームでのリーグ戦では103試合無敗のレッドスター、前半25分ヴォイヴォディナにまさかの先制点を叩き込まれるが、28分にアレクサンダル・カタイの今シーズン10得点目で追いつく。カタイはこの試合の2日後に32歳の誕生日を迎えており、それを自身のバースデーゴールで祝う形になった。同点ゴールを決めたアレクサンダル・カタイ後半開始直後、突如としてゴール裏で花火大会が始まる。それももちろん試合中に。セルビアのリーグ戦ではよくあることで、全くもって珍しい光景ではないのだが…日本ではなかなか考えられないものだ。レッドスターのサポーター席で花火が燃える敵地に乗り込んできたヴォイヴォディナのサポーター席そして、この写真は対戦相手ヴォイヴォディナ側のゴール裏。ヴォイヴォディナのサポーターは、セルビア国内では比較的上品なイメージがあった。ところが、このあと彼らは派手に発煙筒をピッチに投げ込み、私の大切なカメラバッグの近くで爆発させてきたのだ…当社比好感度が一気に下がる。全く何をする!これも試合中の燃え盛るゴール裏のスタンド。フラッグになっている人物(見えにくいが…)はジヴォイン・ミシッチという19世紀後半から20世紀初頭にかけての元帥らしい。基本的にセルビアサッカー界のゴール裏は軍国主義と切り離すことができない存在になっており、西側諸国の感覚では考えられないような「ロシアやコソボに関する横断幕」が出ることもある。なお、試合は1-1の引き分けのまま終了。リーグ6連覇を目指すレッドスターにとっては不安な後期シーズンの幕開けとなった。次節はアウェイで現在7位のヴォジュドヴァツと対戦する。〜現地で見た『私の注目選手』〜ここでは、この試合で撮影した「今後も注目しておきたい選手」を写真とともにご紹介。彼らの名前は覚えておいて損はない。ストラヒニャ・エラコヴィッチ。レッドスター下部組織出身の22歳で、先月のFIFAワールドカップ・カタール2022ではセルビア代表に選出されたが、出場機会はなかった。 彼はミラン・ボリャン。長年キャプテンも務める絶対的守護神である。カナダ国籍を有し、カタールW杯ではカナダ代表のゴールキーパーとしてグループステージ3試合にフル出場した。大会前の日本代表戦でもスタメンで起用され、勝利に貢献した。 アレクサンダル・ドラゴヴィッチ。このオフに移籍の噂もあったが、引き続きレッドスターでプレーすることになったようだ。いつも報道陣に対して真摯な対応をしてくれるジェントルマン。 いまレッドスターで最も注目の若手、ステファン・ミトロヴィッチ。昨年9月には20歳でセルビア代表に招集され、UEFAネーションズリーグに出場した。これから間違いなく世界に羽ばたくタレントだ。
2024年05月05日 11:03
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、カタールで開催されたU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の決勝でウズベキスタンと対戦し、1−0で勝利。4大会ぶり2度目の優勝を果たした。
大会終了後、ブラジルメディア『globo』も大岩ジャパンの戦いぶりを総括。日本通で知られるティアゴ・ボンテンポ記者は、「前世代ほどの才能はないかもしれないが、弾力性と集中力のある守備で、競争力のあるチームであることを示した」と記す。
個々で見れば、トップ3には守備的な選手を選出。藤田譲瑠チマ、小久保玲央ブライアン、高井幸大の名を挙げ、それぞれ次のように評した。
■藤田
「大会MVPに選ばれたキャプテンは、先発出場したすべての試合で活躍し、特に準決勝では2アシストを記録して輝きを放ち、決勝でも素晴らしいパフォーマンスを見せた。ディフェンシブなミッドフィルダーでありながら、プレーを素早く読み、良い位置にいる味方を見つけて、迅速なファーストパスでチームを前進させる。ワタル・エンドウの後継者として長期的に活躍するために、必要なものをすべて持っている」
■小久保
「ベンフィカの第3GKであり、2部のBチームでしかプレーしたことがなく、あまり話題になっていなかった。だが、中国戦での僅差の勝利でも、そして決勝戦でも、彼はピッチ上で最高の選手だった。ザイオン・スズキとのレギュラー争いは熾烈を極めそうだ」
■高井
「チーム最年少ながら、チーム最高のセンターバックである。日本が最も苦手とするエリアで全試合に出場し、安定した守備を披露した。身長(193センチ)もさることながら、球際のクオリティも高い。ウズベキスタン戦の決勝ゴールは、彼のタックルから生まれたものだった」
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
一方で、攻撃陣にも言及。「攻撃面で最も輝いたのは、右サイドでプレーする左利きのウインガーで、京都サンガから東京ヴェルディに期限付き移籍しているフウキ・ヤマダだ」とし、こう続ける。
「決勝でゴールを決めただけでなく、準々決勝のカタール戦、負ければ挽回の可能性がない、今大会で最も重要な試合で勝利への道を切り開いた。ヤマダはフリーキックの名手でもあり、今季のJリーグで唯一、フリーキックから2得点を挙げている。セットプレーで脅威となるような選手が日本にいるのは久しぶりだ」
抜群の勝負強さと、FKという“飛び道具”を武器にするレフティは、パリ五輪本大会でも活躍することができるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 10:11
レアル・マドリードに所属するベルギー代表GKティボー・クルトワがカディス戦を振り返った。4日、クラブ公式サイトが同選手のコメントを伝えている。
ラ・リーガ第34節が4日に行われ、レアル・マドリードとカディスが対戦した。試合は、前半からレアル・マドリードが主導権を握ってスコアレスのままハーフタイムを迎えると、51分にブラヒム・ディアスが先制点をマーク。68分にはジュード・ベリンガムが追加点を奪い、後半アディショナルタイムにもホセルが勝負を決める3点目を挙げた。結局、試合は3−0でレアル・マドリードが勝利を収め、遅れてキックオフしたバルセロナがジローナに敗れたことで、4試合を残しながらのリーグ優勝が確定した。
今シーズン開幕前に左ひざ前十字じん帯を断裂する重傷を負い、戦列復帰が近づいていた3月19日に右ひざの内側半月板を断裂したことで、再度離脱していたベルギー代表GKティボー・クルトワ。カディス戦で先発した同選手は、「勝利とクリーンシートに満足している。シーズンを通して戦ってきた末の勝利だ」と白星奪取を振り返り、「レアル・マドリードの選手だと感じられるのはとても嬉しいことだし、今日はファンからたくさんの愛情をもらったからなおさらだ。いつも感謝しているよ」と復帰の喜びと感謝を口にしている。
また、「予定では3月にトレーニングマッチをするはずだったが、残念ながら半月板を切ってしまって、今はチームと一緒に練習しているだけ。11対11の試合は9カ月ぶりだった」と明かしつつ、「でも気分は良かったし、スペースもよく読めた。忘れてはいなかったね。パスは少し慣れる必要がある」と手応えと課題を告白。最初の負傷から268日が経過しての復帰に対しては、「この日を何度も想像していた。最初はシーズンが終わったと思った」と当時を回想しつつ、「復帰の可能性をカディス戦に合わせていたが、とても調子が良かったから前倒しすることもできた。この不運で、今シーズンプレーできるかどうかわからなかったが、チームを助けるために必要な場合に備えてここにいる」と力強く語った。
2024年05月05日 10:00
シュトゥットガルトは4日に行われたブンデスリーガ第32節でバイエルン・ミュンヘンを3-1で撃破した。伊藤洋輝は左サイドバックとしてフル出場で勝利に貢献している。
『Stuttgarter Zeitung』は「マクシミリアン・ミッテルシュタットの欠場により、日本人DFは左SBに移動。出場停止の同僚に比べて前への推進力は劣っていたが、後方で堅実な仕事、優れたポジショナルプレー、ランニングの高い意欲を見せた。ハイライトシーンは少なかったが、いいパフォーマンス」として3点の評価を与えていた。
『Sky』によれば、シュトゥットガルトがホームでバイエルンに勝つのはほぼ17年ぶりだとか。これで残り2試合で2位バイエルンと3位シュトゥットガルトとの勝点差は2ポイントに。Optaによれば、シュトゥットガルトはクラブタイ記録となるシーズン21勝目を記録。獲得勝点は16位だった昨季よりもすでに34ポイント増えており、これはブンデス記録となるものだそう。
昨季は降格寸前だったが、来季はUEFAチャンピオンズリーグに出場することになる。セバスティアン・ヘーネス監督も「今季経験できたことについてチームを代表して感謝したい。言葉では言い表せないほどだ!」と歓喜していた。
伊藤も…日本代表、2024アジアカップで評価を下げた5名
一方、バイエルンはレアル・マドリーとのCL準決勝2ndレグを前にラファエル・ゲレイロとエリック・ダイアーが負傷。ダイアーは頭部裂傷だが、ゲレイロは松葉杖姿になっており、トーマス・トゥヘル監督は「ラファは2ndレグを欠場するだろう。とても苦々しい」とこぼしていた。
2024年05月05日 09:28
2024年5月3日にFC町田ゼルビアが柏レイソルを2-0で破った試合、躍動したのは町田の47番、荒木駿太だ。
2024年05月05日 09:09
レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、リーグ優勝の喜びを語った。4日、クラブ公式サイトが同監督のコメントを伝えている。
ラ・リーガ第34節が4日に行われ、レアル・マドリードとカディスが対戦した。試合は、前半からレアル・マドリードが主導権を握ってスコアレスのままハーフタイムを迎えると、51分にブラヒム・ディアスが先制点をマーク。68分にはジュード・ベリンガムが追加点を奪い、後半アディショナルタイムにもホセルが勝負を決める3点目を挙げた。結局、3−0でレアル・マドリードが勝利を収め、遅れてキックオフしたバルセロナがジローナに敗れたことで、4試合を残しながらのリーグ優勝が確定した。
2年ぶり通算36回目のラ・リーガ制覇を掴み取ったレアル・マドリード。試合後のインタビューに応じたアンチェロッティ監督は、「私たちはとても幸せで満足している。すべての面で優勝にふさわしいリーグだったし、ファンからの素晴らしいサポートがあった」と喜びを口に。続けて、「ファンのみんなと一緒に祝いたいが、水曜日にはとても重要なチャレンジが待っており、みんなも理解してくれている。ファンを喜ばせるためにいい準備をして、週末には一緒にタイトルを祝いたい。今は、水曜日の目的が非常に重要なので、お祝いの気持ちを封じ込めることが重要だ」と8日に行われるチャンピオンズリーグ(CL)準決勝セカンドレグのバイエルン戦に向け気持ちを引き締めている。
また、今季のリーグ戦におけるポイントを問われると、「全員のコミットメントだ」とコメント。「このチームを管理するのは簡単だった。なぜなら、献身的でエゴが少なく、みんなが助け合い、友人だからだ。良い雰囲気があり、そのおかげで勝つことができた」と見解を示しつつ、「継続性、コミットメント、姿勢にあふれた素晴らしいリーグ戦だった。すべてがうまくいったのは、選手たちのおかげであり、何よりもファンのおかげだ。ここベルナベウでは、どの試合でも懸命に後押ししてくれた」と感謝を述べた。
2024年05月05日 08:58
23-24スペイン1部リーグは4日、第34節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)は3-0でカディス(Cadiz CF)に勝利。その後に2位FCバルセロナ(FC Barcelona)がジローナ(Girona FC)に2-4で敗れたことと合わせ、レアルの最多記録を更新する36回目のリーグ優勝が決まった。
レアルは8日に行われるバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2023-24)準決勝第2戦をにらんでメンバーを大幅に入れ替えたが、それでも選手は仕事を完遂。ブラヒム・ディアス(Brahim Diaz)のゴールで51分に先制すると、ジュード・ベリンガム(Jude Bellingham)、ホセル(Joselu)の追加点で快勝した。
この時点でレアルとバルセロナの勝ち点差は暫定で14ポイントに開き、その後にバルセロナが敗れたことで、残り4試合での逆転は不可能となった。
対するジローナは、今季1回目の対戦と同じスコアでバルセロナを下し、レアルと勝ち点13差の2位に浮上した。また、1部4シーズン目でクラブ史上初となるチャンピオンズリーグ出場も決めている。
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2024年05月05日 08:53
自画自賛の一撃だった。
現地5月4日に開催されたリーグ・アンの第32節で、南野拓実が所属するモナコがホームでクレルモンと対戦。4−1で大勝を収めている。
怒涛のゴールショーは南野のゴラッソから始まる。16分、ペナルティエリアの外でボールを収めると、右足で放った見事なコントロールシュートをゴール右上に叩き込んでみせた。
モナコの公式サイトによれば、日本代表アタッカーはこう語っている。
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「個人的には今日、勝点3を獲得できてうれしい。この最後の3試合は非常に重要であり、リールとブレストが追いつく可能性があるので、1つも失うことはできない。だから、僕たちは進み続けなければならない」
1ゴール・1アシストを含む全4得点に絡んだ18番は、「このゴールにとても満足しているよ」と話し、超絶弾をこう振り返っている。
「相手がボールロストをして、足もとにボールが来て、その瞬間に周りにスペースがあったので時間があった。だからボールをコントロールした。シュートが上隅に決まって本当にうれしい。素晴らしいゴールだったね」
本人も納得の一撃だった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 08:42
2024年5月3日、FC町田ゼルビアが柏レイソルを2-0と勝利。
2024年05月05日 08:38
23-24フランス・リーグ1は4日、第32節の試合が行われ、2位ASモナコ(AS Monaco)は南野拓実(Takumi Minamino)の今季9点目などでクレルモン・フット・オーヴェルニュ63(Clermont Foot Auvergne 63)を4-1で下し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2024-25)出場に前進した。
モナコは16分、相手のクリアミスを拾った南野がカーブのかかったシュートで先制点を奪うと、その後1点を返されたが、直後にウィサム・ベン・イェデル(Wissam Ben Yedder)のアシストからブリール・エンボロ(Breel Embolo)の今季初ゴールで勝ち越し。後半にはベン・イェデルが2点を奪い、ホームで快勝を収めた。
来季のチャンピオンズリーグの出場権は4チームの争いとなっており、残り2試合となる中でモナコが勝ち点61、3位スタッド・ブレスト(Stade Brestois 29)が同57、4位リール(Lille OSC)が同55、5位ニース(OGC Nice)が同51となっている。ブレストは同日、ナント(FC Nantes)と0-0でドロー。リールとニースは今節の試合を残している。
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2024年05月05日 08:06
苦しんだ末の栄冠だ。
5月3日にカタールで行なわれたU-23アジアカップ決勝で、日本代表はウズベキスタン代表に1−0で勝利し、4大会ぶり2回目の優勝を飾った。
日本は後半アディショナルタイム、高井幸大がセンターサークルでボールを奪うと、藤田譲瑠チマ、荒木遼太郎とつなぎ、山田楓喜がペナルティエリアの外から左足のミドルシュートで先制点を奪う。
終了間際には、ビデオアシスタントレフェリーの介入で、関根大輝のハンドによるPKを献上。だが、このピンチを小久保玲央ブライアンのファインセーブでしのぎ、パリ五輪出場権獲得に続く快挙を成し遂げた。
米スポーツチャンネル『ESPN』は、この一戦を「約30年にわたってアジアサッカーのスタンダードとなってきた伝統的強豪の日本と、14得点無失点の5連勝で決勝に進んだ今大会好調のウズベキスタンの間には、確かに違いがあった」と評している。
【PHOTO】U-23日本代表のウズベク戦出場16選手&監督の採点・寸評。PKストップのGK小久保をMOMに。決勝弾の山田楓も高評価
同メディアは「ウズベキスタン陣営は絶望していたが、彼らは胸を張ってカタールを去るべきだ」と、日本を苦しめたウズベキスタンを称賛。そのうえで、「2回目の優勝を祝ったのは、落ち着いて品格のある日本だった」と、日本の“格”をたたえている。
ESPNは日本の得点シーンを「トランジションのスピードからアシスト、そしてフィニッシュまで、ほぼすべてが日本らしさとされる品格を表していた」と評価。「間違いなくこの2週間はベストからほど遠かったが、それでも優勝する道を見つけた」と報じた。
「初の2回目の優勝を飾った日本は、一時的な調子とは別に永続的な格を示した」
日本はパリ五輪のグループDでパラグアイ、マリ、イスラエルと対戦する。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 08:05
日本代表MF守田英正が所属するスポルティングCPは4日の第32節ポルティモネンセ戦に3-0で勝利、リーグ優勝まであと一勝に迫った。
スポルティングのホームとして今季最高となる49,557人が駆けつけた一戦では、ポルティモネンセのGK中村航輔とMF福井太智も先発出場している(守田は途中出場)。
『A Bola』は、ポルティモネンセのベストプレイヤーに中村を選出し、8点の高評価を与えていた。
「中村が自分の地位を主張するのに3分もかからず。相手のシュートを6本阻止。この日本人が2点目を奪われるのを何度も阻止した方法はこの試合の物語のひとつだった」
3失点したチームのGKがここまで評価されることはなかなかないはず。
ハイライトでは中村が前半に見せた好セーブの数々が確認できる(動画1分10秒から)。
なぜか日本代表の森保監督が頑なに招集しなかった5名
また、『Mundo Deportivo』も、「ピッチ上で最高の選手のひとりだったGK中村の無数のセーブのせいでスポルティングはこれ以上の結果を残せず」と伝えていた。
2024年05月05日 07:43
アーセナルは4日のプレミアリーグ第36節ボーンマス戦に3-0で勝利し、暫定ながら首位をキープした。
2024年05月05日 07:23
レアル・ソシエダは4日のラ・リーガ第34節ラス・パルマス戦に2-0で勝利した。
久保建英はベンチスタートになり、後半44分から出場。代わりに右サイドで先発起用されたスリナム代表シェラルド・ベッカーは2点目のゴールを決めるなど活躍した。
『AS』や『Marca』によれば、ソシエダのイマノル監督は久保とベッカーの起用についてこう説明していたそう。
「その理由は目にしたはずだ。今日は、ダメージを与えられるのは誰か、相手を安心させないプレッシャーを与えられるのは誰かがを明確に考えていた。ただ、彼がこれまでよりも輝いていたのなら、周りもよかったからだ。
すでに言ってきたことだが、全員が好調だ。先発を保証された選手はひとりもいない。技術的判断だった」
久保は2月以降得点から遠ざかっており、コンディションではなく技術的判断で控えになったようだ。
「レアル・マドリー、もっとチャンスを与えてよかった12人」
ソシエダは残り4試合でシーズンを終えるが、13日の次節はバルセロナとの対戦になる。
2024年05月05日 07:19
現地時間5月4日に開催されたセリエAの第35節で、鎌田大地が所属するラツィオはモンツァと対戦。2−2のドローに終わった。
3−4−2−1のダブルボランチの一角で先発した鎌田はこの試合でも躍動。開始11分に強烈なミドルシュートを放ち、GKが弾いてクロスバーに当たったボールをチーロ・インモービレが押し込んだ先制ゴールを演出した。
【動画】鎌田大地の弾丸ミドルが先制点を演出
その後も攻守に奮闘していたが、1−0でリードしていた65分に交代。試合はそこから激しく動き、勝点3を逃している。
ただ、日本人MFに対しては、現地メディアから称賛が相次いでいる。『OA calcio』はチームトップタイの「6.5点」で、「トゥドール監督の治療で元気を取り戻した日本人は、数週間で別の選手になった」と称えた。
ラツィオの専門メディア『CITTACELESTE』も1位タイの「7点」で、こう激賞している。
「彼のパフォーマンスはまたしても最高レベルの連続したものだった。彼のインテンシティとパスの正確さ、そしてゲームのビジョンが好きで、印象に残っている。自陣の端で行われた何度か非常に難しい場面で、彼はトップレベルの選手だけにある特有の個性で秩序をもたらした。ラツィオにアドバンテージを与えたのは彼のショットだ」
同じく専門メディアの『SOLO LA LAZIO』も1位タイの「7点」で、「先制ゴールは彼のシュートから生まれた。彼はピッチのあらゆるエリアで存在感を示した。前半途中のイエローカードだけは避けられた」と評している。
イゴール・トゥドール監督就任後は、毎試合のように高い評価を得ている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 07:05
セルティックの古橋亨梧が、日本人対決にもなった4日のハーツ戦で2ゴールの活躍を見せた。
前半4分、旗手怜央のパスを頭で押し込み先制点を奪取。前半21分にはマット・オライリーのロングフィードをダイレクトで叩き込んだ(動画32秒から)。
どちらもワンタッチで決める古橋らしいゴール。試合はセルティックが3-1で勝利している。
セルティックのブレンダン・ロジャーズ監督は「1点目はとても生き生きとしていた。素晴らしいヘッドで決めた。2点目は信じられないフィニッシュ。オライリーのパスも素晴らしかった。これが亨梧の強み、最終ラインでプレーする」と古橋を賞賛していた。
なぜか日本代表の森保監督が頑なに招集しなかった5名
なお、セルティックの前田大然と岩田智輝、ハーツの小田裕太郎と田川亨介も途中出場しており、日本人6人がこの試合に出場している。