2022年07月02日 12:30
今年末のワールドカップで日本と激突するドイツ代表。そうしたなか、日本代表のキャプテンである吉田麻也はDAZNの『FOOTBALL TIME』でこんな話をしていた。吉田麻也「ドイツ代表のアシスタントコーチって、サウサンプトンのアシスタントコーチだったんですよ。今の監督(ラルフ・ハーゼンフットル)のアシスタントコーチとして最初きたんですよ、ライプツィヒからかな。仲違いかで、揉めたのか分からないけど、やめてったんですよ。 最初はすごいよかった。すげぇいい最新の感じの人きたなぁと思って。全部その人が練習も組むし、ミーティングもやるし、みたいな。これなんかおもしろそうだなぁと思ったら、その人がいなくなちゃって、サウサンプトンもちょっとう〜ん…ってなっちゃって。で、その人はバイエルンに行った。バイエルンに分析官で入ったんだけど、昇格してアシスタントコーチになって。バイエルンの監督(ハンジ・フリック)がドイツ代表の監督になったから、いまそのアシスタントコーチをやっていて。彼がキーマンなのは間違いなくて。ゲーゲンプレスも練習のなかで、奪って6秒プレスを徹底したトレーニングとかをやるわけですよ。彼がやりたいことは頭では分かっているんですけど。それをちゃんとアウトプットしなきゃいけないなと」吉田がドイツ代表のキーマンと名指ししていたのは、アシスタントコーチのダニー・ホルー。まだ33歳の若さながらその手腕が高く評価されている人物だ。現役引退後にRBライプツィヒで分析担当、そして、アシスタントコーチを務めた後、2018年12月にハーゼンフットル監督とともにセインツ入り。吉田によれば、監督ではなく彼が練習を組んでいたほど存在感があったとか。2019年夏にセインツを退団するとバイエルンでアシスタントコーチになり、フリック監督とともにドイツ代表に招かれた。弱冠32歳でドイツ代表に引き抜かれる際、バイエルンのユリアン・ナーゲルスマン監督は彼を保持したがっていたそう。代表入りに際しては、フリック監督は「ダニーが代表に加わってくれて嬉しい。私とサッカー観を共有する試合の絶対的エキスパートだ」、ドイツ代表のディレクターであるオリヴァー・ビアホフも「フリックが優秀なプロフェッショナルを連れてきてくれたのは嬉しい。彼は前職でゲームへの理解と革新性を証明した」と絶賛している。【関連】 吉田麻也のW杯ピンチ!日本代表を担う次世代の守備者6人『The Athletic』によれば、ホルー氏本人はセインツ退団について、「簡単に話せる話題ではない。監督のもとを去る時、彼はハッピーではない。でも、バイエルンのようなクラブで働くチャンスは掴み取らなければいけないものだった。サウサンプトンは大好きだった。自分にとって最高の時間だったし、クラブもよかった」と話しているそう。また、退団後もハーゼンフットル監督は連絡をとっていたそうで、「我々の関係はとてもよかったし、濃密だった。ラルフのことは熟知しているし、彼も私のことをよく知っている。とてもいい関係だった」とも語っている。
2024年04月30日 14:42
23-24スペイン1部リーグは29日、第33節の試合が行われ、2位FCバルセロナ(FC Barcelona)はロベルト・レワンドフスキ(Robert Lewandowski)のハットトリックなどでバレンシア(Valencia CF)を4-2で下した。
バルセロナはフェルミン・ロペス(Fermin Lopez)のゴールで先制した後、ウーゴ・ドゥロ(Hugo Duro)の得点とペペル(Jose Luis Garcia Vaya)のPKで逆転を許したが、前半終了間際にGKギオルギ・ママルダシュビリ(Giorgi Mamardashvili)がハンドで退場し10人になった相手に対し、後半にレワンドフスキがハットトリックを達成して打ち合いを制した。
これでバルセロナは残り5試合で首位レアル・マドリード(Real Madrid)との勝ち点差11をキープし、レアルが次節のカディス(Cadiz CF)戦で自力で優勝する可能性はなくなった。ただし、次節バルセロナが勝ち点2差で3位につけるジローナ(Girona FC)との一戦に敗れた場合は、レアルの優勝が決まる可能性がある。
敗れたバレンシアは、来季の欧州カップ戦出場を目指す中で8位につけている。
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2024年04月30日 14:13
五輪切符の懸かった準決勝は、今大会最高のチームパフォーマンスを見せる試合となった。
「負ければ予選敗退」という背水の陣で臨んだ準々決勝・カタール戦は、選手たちが口を揃えて「これまで感じたことのないプレッシャー」と形容する重圧の中、判断も鈍り、決断も翳り、精度も落ちる中で自分自身に打ち克ったような苦しい試合だった。
一転して準決勝・イラク戦は、その強烈なプレッシャーの反動も出る形で溌剌とプレー。イラクは日本の右サイドを厳重に警戒してきたが、それをあざ笑うように左から切り崩し、中央をぶち抜き、2つのゴールを前半の内に流し込んでの快勝となった。
「この試合、みんなの共通認識として『負けても次がある』という考え方は止めようという話はしていましたけど、でもやっぱり、『負けたら何も残らない』というカタール戦のほうがプレッシャーは感じていました」(MF藤田譲瑠チマ)
イラクが守備的な布陣を敷いてきたことも、逆に日本にとってはやりやすくなった面もあった。試合前から5バックのチームに対する「慣れ」を語ってくれていたのはMF松木玖生だが、これだけ5バック相手の試合が続けば、自然と選手たちの“攻略法”に関する共通理解も育つもの。「(サイドで)餌をまいて真ん中を行く」という大岩監督の狙いを体現する形でのゴールが生まれたのは必然だった。
2-0の快勝での決勝進出、そして五輪切符獲得となったが、大会がこれで終わったわけではない。試合後のロッカールームで大岩監督は「おめでとう」と選手たちを労ったあと、すぐにこんなことを続けたと言う。
「ウズベキスタンには2年前に敗れた借りもある。それを返しに行こう」
今大会で決勝進出を果たしているウズベキスタンとは、2年前のAFC U23アジアカップ準決勝でも対戦済み。このとき、日本は大会の年齢制限より2歳若いU-21代表チームで参加していたのだが、ウズベキスタンも同じ条件でチームを組んでいた。つまりパリ五輪世代同士での真っ向勝負となり、0-2で敗れたことになる。
内容もボール支配率こそ日本が上回ったが、シュート数20対6と圧倒され、デュエル勝率も特に空中戦では75対25という大差になった。大岩ジャパンが立ち上がってから最も悪い記憶の残る試合だったと言っても過言ではない。指揮官が「借りを返す」と言いたくなるのも当然だろう。
藤田は五輪切符を「自分たちの最低目標」とした上で、「まだもう一つ目標はある」とアジア王者獲得へ、もう一度照準を合わせ直すことを誓う。また五輪切符獲得後最初の試合は、パリへ向けての最初の一歩とも言える。五輪はたった18名の枠しかなく、今大会に不参加だった欧州組も多数いて、しかもオーバーエイジ選手の起用も予想される現実もある。
チームとして五輪への切符はつかんだとはいえ、個人としての五輪行きを保証されている選手が一人もいないのも、また現実だ。もちろん、五輪で結果を出すために、チームとしてより積み上げていく必要もある。5月3日、23歳以下のアジア王者を決する戦いは、パリへの戦いの始まりでもあると言えるだろう。
取材・文=川端暁彦
AFC U23アジアカップ2024 試合日程
決勝 vsU-23ウズベキスタン代表
5月3日(金) 24時30分キックオフ
DAZN、NHK総合で生中継
2024年04月30日 13:56
サッカーイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するブラジル代表DFチアゴ・シウバ(Thiago Silva)が29日、今季限りでの退団を発表した。クラブの公式ウェブサイトに投稿された動画で、涙ながらに「夢」の4年間だったと話した。
39歳のシウバは、2020年8月にフランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-Germain、PSG)からフリーで加入。チェルシーでは公式戦通算151試合に出場し、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)、クラブW杯(FIFA Club World Cup)、UEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup)のタイトル獲得に貢献した。
シウバは「チェルシーは自分にとって大きな意味がある。1年だけのつもりで来たのに、結果的に4年間も過ごすことになった。自分だけでなく、家族にとってもそうだ」「息子たちもチェルシーでプレーしているから、チェルシーの一員であることは大きな誇りの源だ。多くの選手が一員になることを願う常勝クラブで、彼らがキャリアを続けられることを願っている」と話した。
さらに、「この4年間、ここでやってきたこと全てにおいて全力を尽くしたと思う。しかし、残念ながら何事にも始まりがあり、中間があり、終わりがある。さようならという言葉は、去って戻らない人々のためにある。自分はいつか戻ってくるつもりだ。別の役割になろうとも、近い将来ここに戻ってこられるように、扉を開いておきたい」と続け、「間違いなく夢だった。世界屈指のビッグクラブで、これほど偉大なことを成し遂げ、チャンピオンズリーグというプロ最高のタイトルを獲得できるとは夢にも思わなかった」と語った。
ブラジル代表で通算113キャップを記録しているシウバは、今季チェルシーで公式戦34試合に出場している。しかし、27日のアストン・ビラ(Aston Villa)戦で鼠径(そけい)部を負傷し、これがチェルシーでは最後の試合になる可能性がある。
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2024年04月30日 13:55
今シーズン限りでアスレティック・ビルバオを退団する主将MFイケル・ムニアインが、ファンとクラブに向け手書きでのメッセージを送った。
2024年04月30日 13:37
米国サッカー連盟(USSF)とメキシコサッカー連盟(FMF)は29日、2027年女子W杯(FIFA Women's World Cup 2027)の共催招致の立候補を取り下げ、31年大会の招致を目指す意向を発表した。
国際サッカー連盟(FIFA)は、来月17日にタイ・バンコクで開かれる総会で27年大会の開催地を決める投票を行う予定だったが、あと数週間に迫ったタイミングでの電撃決定となった。
これで招致に名乗りを上げているのは、3か国での共催を目指すドイツ・ベルギー・オランダと、単独開催のブラジルだけとなった。
米国では24年にコパ・アメリカ(2024 Copa America)、25年にクラブW杯(2025 FIFA Club World Cup)、26年にはメキシコ、カナダと共催するW杯(2026 World Cup)が控えている。28年にはロサンゼルス五輪もあり、27年女子W杯の招致が成功していれば、すでに過密な北米のカレンダーに新たな大規模スポーツイベントが追加されることになっていた。
USSFは、31年まで待つことで、主催者側に計画を立てるための余裕が生まれ、さらに26年の男子W杯での教訓も得られると説明した。
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2024年04月30日 13:00
イラク代表は現地時間4月29日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準決勝で、大岩剛監督が率いるU-23日本代表と激突した。
勝てばパリ五輪の出場が決まる一戦で、イラクは28分に細谷真大のシュートで先制点を献上。さらに42分にも、荒木遼太郎にネットを揺らされ、0−2で敗戦を喫した。
これで、イラクはインドネシアとの3位決定戦でパリ五輪の出場権獲得を目ざす結果に。もし敗れれば、ギニアとの大陸間プレーオフに回ることになる。
【動画】細谷が鮮烈フィニッシュで2戦連発弾&荒木が華麗な連係から追加点
中東メディア『winwin』によると、イラクのラディ・シュナイシル監督は、敗れたものの、ポジティブな言葉を述べている。
「選手たちは見事なパフォーマンスを見せた。確かに、結果は残念だったが、我々はそれを忘れなければならない。パリ五輪に出場するという目標に集中している」
また、試合内容については以下のように振り返っている。
「後半になって、チームのプレーは向上した。我々は素晴らしく、リスクを冒してプレーした。攻撃により多くの人数をかけることで、イラクサッカーの良いイメージを見せられた。しかし、日本のレベルが非常に高かった。この言葉は決して誇張しているわけではない」
イラクはリオ五輪以来、2大会ぶりのオリンピック出場を決められるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月30日 12:45
2012年からドルトムントでプレーしてきたマルコ・ロイス。
クラブ史上4位となる423試合出場、史上2位となる168得点を記録しているレジェンドだ。34歳になった彼の契約は今季限りとなっており、去就が注目されている。
ロイスは先発機会が減っているが、『Sports Bild』によれば、レギュラーでなくなっても心にあるのはドルトムントだという。ただ、首脳陣は契約を延長しない方針だとか。そんなロイスは何度もドルトムントへの忠誠を貫いてきた。
2012年にボルシアMGから移籍した際、バイエルン・ミュンヘンも獲得を熱望していた。当時のユップ・ハインケス監督はロイスを自宅に招待して、コーヒーとケーキを振る舞って説得を試みた。だが、ロイスの心はドルトムントに決まっていたとか。
また、2014年にはPSGが獲得に乗り出す。PSGのナセル・アル・ケライフィ会長の息子がサッカーゲーム『FIFA』でロイスを愛用していたこともあり、PSGは獲得に躍起だったとか。ただ、ロイスはドルトムントでの年俸500万ユーロ(8.3億円)の3倍の給与を提示されても、首を縦に振らなかったそう。
当時、ロイスとドルトムントの契約解除料は2500万ユーロ(42億円)という格安に設定されていたため、オファーが絶えなかったという。PSGは2015年にも年俸2000万ユーロ(33.5億円)を提示してロイス獲得に再挑戦した。
さらに、レアル・マドリーも興味を示していたが、ロイスはずっと応援していたバルセロナと交渉。具体的な交渉が行われ、ロイスもゴーサインを出し、あとはサインするだけだった。だが、ロイスは翻意し、ドルトムントと2019年まで契約を延長することを選んだ。
そして、2018年にはジョゼップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・シティがロイス獲得を熱望。年俸2300万ユーロ(38.5億円)を提示したものの、ロイスはまたドルトムントを選んだという。
魅惑の大型移籍を断って、忠誠を誓い続けた8人の戦士
ドルトムントはPSGとのUEFAチャンピオンズリーグ準決勝を控えているが、ロイスの去就も注目される。
2024年04月30日 12:41
プレミアリーグに新たな財務規定が導入される可能性があるようだ。
2024年04月30日 12:35
ラツィオでの去就が注目されている鎌田大地。
マウリツィオ・サッリ前監督のもとでは控えに降格していたが、イゴール・トゥドール新監督は先発として起用している。
鎌田とラツィオとの契約は1年で、選手側に延長オプションがあるとされている。
『Il Messaggero』によれば、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長は「監督は彼をかかわらせ、将来に向けた軸にしている。いま、彼はラツィオに残るか決断しなければいけない」と話したそう。
adidasと契約していないのに「日本代表の10番」をつけた8名
ラツィオは残り4試合で今季を終える。鎌田は5月末までにオプションを行使するか否かを決めなければいけないとも伝えられているが、果たして。
2024年04月30日 12:30
ACミランは今夏の移籍市場で、守備の要となる選手の獲得に焦点を当てているようだ。
イタリアメディア『Calciomercato.com』によると、ミランはアストン・ヴィラに所属するブラジル人DFジエゴ・カルロスの獲得を熱望しているという。ミランのテクニカルディレクターであるジェフリー・モンカダ氏は、既に同選手の代理人と契約をめぐる最初のコンタクトをとったようだ。
同メディアによると、ミランはトリノのDFアレッサンドロ・ボンジョルノ、ブレストのDFリリアン・ブラシエ、ヴォルフスブルクのDFマクスレンス・ラクロワも獲得候補に挙げているが、トップターゲットはジエゴ・カルロスだという。モンカダ氏は同選手のリーダーシップ、経験、空中戦での能力、そしてマーク力を高く評価しているとのこと。
しかしジエゴ・カルロスとアストン・ヴィラとの契約はまだあと2年残っているため獲得は容易ではなく、アストン・ヴィラも放出する場合は安売りする気はないようだ。
昨夏にDFパウ・トーレスが加入し、アストン・ヴィラのウナイ・エメリ監督の下で不動のDFではなくなったジエゴ・カルロス。今季はリーグ戦24試合に出場しているが、果たして今夏の移籍市場で活躍の場をイタリアに移すのか。
2024年04月30日 12:27
中盤を支配したキャプテンは試合後も見事な振る舞いをみせた。
U-23日本代表は現地4月29日、カタール・ドーハで開催されているU-23アジアカップの準決勝でU-23イラク代表と対戦し、2−0で快勝。決勝へ駒を進め、同時にパリ五輪への出場権も獲得した。
長い時間、主導権を握り、イラクを圧倒した試合で、特筆すべきは藤田譲瑠チマのプレーだろう。3−4−3のイラクに対し、日本は4−3−3。中盤の中央のエリアで、相手はダブルボランチの2枚だけだが、日本は藤田、松木玖生、荒木遼太郎の3人で、数的優位だった。
大岩ジャパンの攻撃時、相手のダブルボランチは引いて構え、インサイドハーフの松木と荒木を見るので、常に藤田がフリーの状態に。彼にこれだけ大きく空いた中央のスペースで自由を与えてしまったのが、イラクの敗因のひとつと言えるだろう。
【PHOTO】U-23日本代表のイラク戦出場16選手&監督の採点・寸評。藤田が圧巻の2アシスト、安定感抜群の高井も高評価
藤田はボールを持てば、正確なキックを武器に、前へ効果的な縦パスやラストパスを供給。細谷真大の先制点をお膳立てした正確なロングボール、荒木遼太郎の追加点をアシストしたワンタッチパス、どちらも圧巻だった。
チームを牽引する主将が魅せたのはプレーだけではなかった。試合終了の笛が鳴った瞬間、ピッチに倒れ込み、悔しさを露わにしたイラクの選手たち一人ひとりに声をかけ、手を差し伸べていた。
思い返せば今大会、出場がなかった試合ではベンチで90分間、唯一立ち続け、選手たちを鼓舞していた藤田。ピッチ外での振る舞いも含め、チームになくてはならない、最高のリーダーだ。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年04月30日 12:25
虫垂炎を手術したことで離脱していたフォルトゥナ・デュッセルドルフの田中碧。
2024年04月30日 12:19
大岩ジャパンの充実ぶりに、他国からも注目が集まっている。
現地4月29日、大岩剛監督が率いるU-23日本代表はカタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の準決勝でイラクと対戦。難敵との大一番を2−0で制し、8大会連続となるオリンピック出場権を手にした。
28分に、エース細谷真大の巧みな反転シュートで先制した大岩ジャパンは、42分にも1点目をアシストした藤田譲瑠チマのパスを受けた荒木遼太郎がネットを揺らして、リードを広げる
その後も何度もチャンスを創出しながら、後半に攻勢に出たイラクを堅守で抑え込んだ。
【PHOTO】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを特集!
日本の決勝進出にグループステージで同組だった中国のファンも興味津々のようだ。勝利を伝えた中国メディアの記事やウェイボー(中国版X)の投稿には、次のようなコメントが寄せられた。
「日本が優勝だ」
「日本は一歩先を行っている」
「ブンデスリーガの福田(師王)もラ・リーガの久保(建英)もいないのに」
「日本が決勝に進出したのは驚くことではない」
「最も強力なU-23の日本人選手は、過去6試合で6ゴール・4アシストを記録した鈴木唯人だ」
「このチームでオリンピックに出場できるのは8人だけと予想される」
招集できなかった欧州組も多数いた中での順当な出場権獲得に、驚嘆の声が上がっている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年04月30日 12:15
2022年からオランダ1部のスパルタでプレーしている斉藤光毅。
22歳の小柄なアタッカーはキレキレのドリブルを武器にエールディビジで躍動している。
元オランダ代表のウィム・ファンハネヘム氏は、斉藤がオランダのトップクラブでも活躍できると感じているようだ。『AD』に「斉藤光毅だけはオランダのトップでも鼻に指2本を突っ込んでもやれる。彼がやること全てが脅威になっている」と綴っていたそう。
80歳のファンハネヘム氏は1974年ワールドカップ準優勝メンバーでもあるオランダのレジェンド。スパルタでも短期間ながら暫定監督を務めたことがある。
日本代表、身長160cm台でW杯メンバーになった小さな巨人たち
同じく元オランダ代表のラファエル・ファンデルファールトも「鼻に指2本を突っ込んで」という表現を使ったことがあり、“楽勝”でというような意味合いのようだ。
2024年04月30日 12:12
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地時間4月29日、パリ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジアカップの準決勝でイラクと対戦。前半に細谷真大と荒木遼太郎が奪ったゴールで、2−0の快勝を収め、ウズベキスタンとの決勝を前にパリ行きを決めた。
試合後、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長が、JFAを通じてコメントを発表。自身も予選を勝ち抜き、シドニー五輪予選を戦った経験を持つ47歳のレジェンドは、招集に協力してくれた各クラブへの感謝も込め、以下のような思いを伝えた。
「8大会連続でオリンピック出場を決めた監督、スタッフ、選手、関係者のこれまでの努力に敬意を表します。また、FIFAマッチデーではない大会期間にもかかわらず、選手を派遣してくれたクラブの皆様にも心から感謝をしています。
イラクとの準決勝ではチームは生き物だと改めて感じた試合でした。大会が進み、試合を重ねるごとにチームが成長していることをとても感じています。この勢いで決勝も戦って優勝して欲しいと願っています」
【PHOTO】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを特集!
重圧を跳ね除け、まずは五輪の出場権を掴んだ大岩ジャパン。ウズベキスタンとの決勝も制し、夏の世界大会を前にアジア制覇のミッションも達成できるか。
宮本会長は以前、「苦しいところを勝ち切るのは、コミュニケーションだと思う。誰かがやってくれるじゃなくて、それぞれが発信するのが大事」と語っていたように、大会を通じてのチーム全員の当事者意識が重要なポイントだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部