2022年05月26日 10:00
○ 巨人 5 − 3 オリックス ●<2回戦・東京ドーム> 25日に放送された『ニッポン放送ショウアップナイター 巨人−オリックス戦』で解説を務めた井端弘和氏が、7回の打席で中山礼都が犠打失敗、飛び出してアウトになってしまった一塁走者・湯浅大のプレーについて言及した。 3−3の7回無死一塁から中山礼都がバントを試みるもキャッチャーフライとなってしまう。代走で出場した一塁走者の湯浅は、戻ることができず一塁アウトとなった。 井端氏は「ダブルミスですよね。バントでフライを打つのは仕方がないんですけど、あれをランナーが飛び出してはダメですよね。ワンバウンドしてからスタートですよね。(二塁へ)いきたい気持ちはわかるんですけど、たとえばフライあがって落とされていたら、一塁ベースにいてもいいくらいですよ」と指摘した。 中山、湯浅の両選手に厳しい言葉を送った一方で、井端氏は「ミスして大きくなっていくので、悔しい思いをして何を思い、これから練習するかですので、大いにミスはいいと思います。次に繋げて成長していってくれればいいと思います」と話していた。(ニッポン放送ショウアップナイター)
2024年05月02日 07:00
◆ 美しすぎると言われて
「その当時は、“重し”でしかなかったですね……」
高校時代に女子野球の日本代表の候補に抜擢された加藤優さん。しかし、“美しすぎる女子野球選手”と呼ばれ、もてはやされることはティーンエイジャーの彼女には違和感のほうが大きかった。
独り歩きしていくイメージ。「自分は無骨なタイプだったので、正反対の名前がついた感じがあって……。そういう葛藤はありました」と当時を振り返り、「もうSNSがあるような時代でしたが『ああいうものは読んじゃいけない』という知識もなく読んでしまいました。当時は色々とショックを受けましたね」といわれなき誹謗に心を痛めた。
しかし、周りのチームメイトにも励まされながら、ただひたむきにプレーを続けると、一つの転機が訪れた。
「その当時の女子プロ野球選手たちと試合ができる大会が1つだけあったんです。高校3年生の時に初めてプロの選手と対戦して、ものすごくレベルが高いなということを肌で感じて。そこからプロ野球選手になりたいなと思いましたね」と上のステージへの挑戦への意欲が湧いてきた。
進むべく道は定まった。約2年間、社会人野球でスキルを磨き、晴れてプロ球団・埼玉アストライアに入団。
しかし「すごく上手な選手がたくさんいらっしゃる中で、例えばテレビに出て宣伝するとなると、やっぱり私が出ることになってしまって……。プレーでも自分にまだ自信がなかったので、ストレスにもなりました」と、ここでも実力以外への注目が負担となった。
「全然自信がない時に、当時監督だった片平晋作さんに『女子野球界の宝だから』と言っていただいて。もちろん野球のこともたくさん教えていただきました」と今は亡き恩師の力添えもあり、実力に磨きをかけて名実ともに中心選手まで成長したことで、胸を張って“広告塔"の役目も担った。「3、4年目には結果も出せたので、私なりに頑張ったなという想いがありました。悔いなくプロ生活は終えられましたね」とやりきった思いとともに、スッキリとユニフォームを脱いだ。
◆ 女子野球のために
自身の引退に未練はなかったが、同じタイミングで女子プロ野球リーグが経営難に陥る。「19年のシーズン終わりでしたね。その年にタイトルを取ったような主力選手がどんどん戦力外になってしまって……」と選手の大量放出を招く事態に「いよいよ本物の女子プロ野球リーグじゃなくなってしまう」と心を痛め、危機感を抱いた。
その想いは「その時は(女子プロ野球の)後釜を作らなきゃダメだという使命感を強く抱いていました」と即行動を開始。「NPBの横浜DeNAベイスターズに女子チームを作りませんかと提案して、実際に球団の中に入って一緒にチーム作りを進めていたのですが……ちょうどコロナも重なってしまって、その夢は叶いませんでした」と思い描いていたように事は進まなかった。
ただ女子プロ野球のため、ひたむきにプレーしている後輩のため動き続けた彼女を、神様は見放さなかった。
「DeNAベイスターズにある子どもたちのための野球スクールで、コーチをやらせてもらうことになりました」と指導者の道へ足を踏み入れたことが、キャリアのターニングポイントとなった。
「コーチングスタッフとしてしっかりと運営に関われたことで、スクールの仕組みなどを直で勉強しながら、同時に他のコーチがどういう指導をしているのかというのを実際に見て、学ばせていただきました」と荒波翔氏や秦裕二氏など、NPBで活躍した元プロ野球選手たちの指導法を、間近で日々吸収し続けた。
また自身は野手だったこともあり「ピッチャーは、キャッチボールのメニュー一つ取っても、私が今までやってこなかったような練習方法がありました。そういうことも子供たちの練習でメニューに組み組み込んでやっていたので、『これは結構怪我防止になる』とか、『私も小さい頃こういう練習方法を知りたかった』なと感じることもたくさんありましたね」と多角的なコーチングスキルを学んだ。
すると「学んだトレーニングメニューを自分なりに抜粋して、子供たちにもやらせてみようかなと思うこともありましたね」と自主的にアレンジを加えていけるまでに成長。 「今までの経験を活かした仕事を、自分でできたらいいなと思い始めました」と5歳から始めた野球の経験を礎に生きていきたい、との新たな夢が芽生え始めた。
「しっかり定期的に同じ子供に教えることを初めて学べて、これだったら自分にも、小規模でも、できることがあるんじゃないかと思いました」と約2年間のベイスターズでの修行期間を経て独立を決意。「私がやるんだったら、女子専門の方がいいのかな」と、日本初となる女子選手だけをターゲットとした、新しい形の野球塾の設立に走り出した。
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取材=萩原孝弘
撮影=野口岳彦
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2024年05月02日 07:00
◆ 初回先頭から6連打は46年ぶりの球団タイ
DeNAが中日に12-1と大勝。このカード勝ち越しを決め、借金を2まで減らすことに成功した。
この日は初回から中日先発の涌井秀章を攻め一挙9点のビッグイニングでペースを握ると、3回にも3点を追加。大量得点を得た今季初登板の石田健大は7回1失点で役目を果たすと、後を継いだ石川達也と中川虎大も中日打線を無失点に封じ込め勝利を飾った。
初回先頭から6連打は46年ぶりの球団タイ、初回の9得点は28年ぶり3回目と稀に見る大爆発を見せたDeNA打線について、1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説者として出演した谷沢健一氏は「最初の桑原(将志)、そして蝦名(達夫)は、涌井の攻略法を示すことができた」とともに右方向に狙ってヒットにした打撃を評価。その直後に飛び出した牧秀悟のレフトへのホームランには「得意のシンカーをね、待ちに待ってヘッド(を使って)でね振り抜いたね」と称賛。
またこのカードから1軍に合流し、今日も4安打と“打率.727”の蝦名達夫に「打ち方を見ると、すらっと立って、そして柔らかくテイクバックを取ってですね、上体の力が非常にうまく抜けてんですよね。だからといって腰、下半身はしっかり地についている。 だからヘッドのスピードがインパクトの瞬間に早いですよね」とテクニカルを分析していた。もう一人の解説者の野村弘樹氏も「今もう手のつけようがないみたいですよね」と同意した。
また今季の打線について「打線としてはちょっと苦しんでたんですよね。ただ、やっぱりこうやって一気にたくさん点を取れたっていうところをキッカケにしてほしいですね」とし「特に牧がね、得点圏打率がちょっと低かったんで。今日はランナーがいるところでホームランも長打も出てたんでね。やっぱりキッカケって大事ですから、今日はそういった試合にしてほしいですよね」とOB目線で打線の奮起に期待した。
久々の打線爆発で勝利したDeNA。この調子を維持できるのかが、この先の注目ポイントになってくる。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月02日 06:56
● ホワイトソックス 5−10 ツインズ ○
<現地時間5月1日 ギャランティード・レート・フィールド>
ミネソタ・ツインズが逆転勝利で同地区最下位のホワイトソックスをスイープ。球団16年ぶりとなる10連勝を達成した。
ツインズは2点ビハインドで迎えた6回表、二死満塁から相手遊撃手デヨングの失策で同点に追いつくと、7回表にマックス・ケプラーとホセ・ミランダの連続適時打で勝ち越しに成功。9回表には3本の適時打で4点を追加し、最終的には10得点で逆転勝利を収めた。
ツインズはホワイトソックスから7勝、エンゼルスから3勝を挙げ、10連勝。最大6つあった借金を一気に貯金4まで回復させた。しかし、同期間で地区2位ロイヤルズは6勝4敗、3位タイガースは7勝3敗とどちらも勝ち越したため、ツインズは依然として地区4位。アメリカン・リーグ中地区は首位ガーディアンズから2.5ゲーム差の間で4チームが犇めく混戦となっている。
2024年05月02日 06:50
◆ 防御率0.77から一気に4.13まで悪化
中日がDeNAに1−12と大敗。
2024年05月02日 06:41
開幕からの連続出場は32でストップ
■Dバックス ー ドジャース(日本時間2日・フェニックス)
ドジャース・大谷翔平投手は1日(日本時間2日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦で今季初めてスタメンから外れた。開幕からの連続出場は32試合でストップ。山本由伸投手が先発マウンドに上がる。
前日4月30日(同5月1日)の同カードでは、バックネット裏にハチが大量発生し開始が1時間55分遅延する珍事があった。大谷は5打数1安打。今季初の3三振で打率.336、OPS1.017。チームは延長10回に逆転を許し、今季初のサヨナラ負けを喫した。
開幕からの連続出場試合は32でストップ。2番にはフレディ・フリーマン内野手が入った。現在7本塁打で、デーブ・ロバーツ監督の持つ球団日本生まれ選手の最多本塁打記録に並んでいる。代打待機で5月初アーチで記録更新なるか。
先発の山本は3勝目を目指しマウンドに上がる。前回登板の4月25日(同26日)の敵地・ナショナルズ戦では6回無失点。ここまで2勝1敗、防御率3.54をマークしている。
【ドジャース】
1(遊)ベッツ
2(一)フリーマン
3(指)スミス
4(右)テオスカー・ヘルナンデス
5(三)エンリケ・ヘルナンデス
6(中)パヘス
7(二)ロハス
8(左)テイラー
9(捕)バーンズ
先発 山本由伸(Full-Count編集部)
2024年05月02日 06:40
◆ 二塁手の1イニング3失策はパのワースト新記録
オリックスはロッテに3−6で敗れ3連敗。2点リードの9回表にミス絡みで一気に5点を失った。
先発の田嶋大樹は、走者を背負いながらも5回無失点の粘投。打線は頓宮裕真の4号ソロ、紅林弘太郎の1号ソロなどで5回までに3点を先取し、3−1と2点リードで9回表を迎えた。
セーブシチュエーションでマウンドに上がったのは、史上4人目のNPB通算250セーブ達成に王手をかけている平野佳寿。守護神はイニング先頭の小川龍成を二ゴロに退けたかと思われたが、この回から守備固めで出場していた二塁・安達了一がファンブルし失策で走者を背負った。続く代打・角中勝也には右前打を許し無死一・三塁のピンチ。続く石川慎吾には右前適時打を許し2−3と1点差に迫られた。
なおも無死一、二塁で3番・ポランコの打球は併殺コースの二ゴロだったが、再び二塁・安達が失策。無死満塁の大ピンチとなり、一死後、途中出場の安田尚憲に左越えの2点適時打を浴び3−4と逆転された。
セーブを挙げれば快挙達成の守護神だったが、逆転を許したところで無念の降板。さらに、代わって登板した井口和朋が佐藤都志也に右前適時打を許すと、なおも二死満塁でこのイニング2打席目となった小川の二ゴロを、またしても安達がファンブルし3−6。安達の1イニング3失策はパ・リーグ二塁手のワースト新記録となり、平野は1/3回4失点(自責点0)で今季初黒星(1勝7セーブ)を喫した。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、オリックスの1イニング5失点が話題に。番組MCの真中満氏は、「安達選手の3つのエラーがあって、平野投手はかわいそうだった。終盤の守備固めで行って、名手でもやっぱりいろんな緊張感とかあると思うんですけど、見ていて苦しいプレーだった」と安達の胸中を思いやった。
解説者として出演した谷沢健一氏は安達の3失策について、「(1つ目は)当たり損ねの打球に突っ込んできて、目を離すのが早くなった。(2つ目は)大事に行こうとして足が揃う。3つ目はベース寄りの打球を大事に行こうとしすぎた。(ほっともっと)神戸のグラウンドで久しぶりにやったと思うし、土のグラウンドで、ベテランといえどもミスをする」と持論を述べた。
投手出身の野村弘樹氏は「平野は責められないと思う」と敗戦投手になった守護神を擁護。「間違いなく250セーブは挙げられるでしょうから、今日は悔しい負けにはなりましたけれども、切り替えてもらいたいです」と話し、真中氏は内野守備・走塁コーチも兼務する安達に対し「メンタルきついと思いますけど切り替えて、何とか前向きに頑張ってほしいと思います」とエールを送った。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月02日 06:30
◆ 谷沢氏「まだ迷いがあるような構えをしている」
ロッテはオリックスに6−3で勝利。2点を追う9回に敵失絡みで一気に5点を奪い、4カードぶりの勝ち越しを決めた。
2点を追う9回は敵失と代打・角中勝也の右前打で無死一、三塁とし、2番・石川慎吾の右前適時打で1点差。なおも一死満塁の好機で途中出場の安田尚憲が左越えの2点適時二塁打を放ち4−3と試合をひっくり返した。その後も、佐藤都志也の右前適時打などで2点を追加。相手の守乱にも乗じ、一挙5得点のビッグイニングとした。
鮮やかな逆転勝ちで2週間ぶりとなる連勝。決勝打の安田は「ここ一番というところで打席が回ってきたので、いい結果になってよかったです」と声を弾ませた。
1日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では安田の活躍にフォーカス。7年目の今季は開幕直後に腰を痛め4月2日に登録抹消。同27日に一軍復帰し、この日は途中出場で2打数1安打2打点と結果を残した。
解説者の野村弘樹氏は「(9回に)決められたことは大きいと思うし(飛躍の)きっかけにしてほしい」とエール。番組MCの真中満氏も「こういうところで打てる勝負強い選手ではありますから」と同調した。
対して谷沢健一氏は「反対方向に追っつけて打てるという、安田本来の姿に戻りつつある」と評価しつつ「まだまだ迷いがあるような構えをしている」と指摘。未だ0本塁打のスラッガーに物足りなさを感じている様子だった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月02日 06:20
◆ 「これくらいはできる選手」
西武は1日、本拠地での日本ハム戦に3−1でサヨナラ勝利。
2024年05月02日 06:10
◆ 「いい所でしっかりアピールした」
ソフトバンクは1日、本拠地での楽天戦に3−4で敗戦。「7番・三塁」で今季初スタメンを飾った砂川リチャードは、適時打を含む3打数3安打の活躍だった。
開幕一軍入りこそ逃したリチャードだったが、スタメンで出場したこの日は、先頭で迎えた3回の第1打席でフェンス直撃の二塁打を放つと、続く5回の無死二塁の場面でも7球粘った末に低めの変化球をしぶとく左前に運ぶ安打でチャンスを拡大する。
さらに3点ビハインドで迎えた7回には無死一・二塁から変化球を鋭く振りぬくと、打球は三塁線を破る適時左二塁打となり、猛打賞を達成。リチャードはここで代走を送られて途中交代となったが、チャンスメークにポイントゲットに躍動した若武者にスタンドからは大きな拍手が送られた。
その後同点に追いつくも、9回に守護神のロベルト・オスナが崩れて連勝が止まったソフトバンクだったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた真中満氏は「いい所でしっかりアピールした」とリチャードの活躍に熱視線を送った。
久々の一軍の舞台で躍動した24歳7年目の活躍に、同じく出演した谷沢健一氏も「今年はファームで結果を残して上がってきてるんだけども、いつもの年だとまたファームに落ちる。それの繰り返しだった」と切り出し、期待されつつも成績が残せなかったこれまでの姿について解説。
驚異的な破壊力を持ちながらも安定感に欠けていたと振り返りつつも、しかしこの日のスイングを「非常に懐が深くなってね、(バッティングの)溜めが良くなっている。だからいつもは振り回して空振りが多かったんだけども、溜め込んで引き付けるという打撃ができるようになっていた」と分析し、過去数年よりもスイングがレベルアップいると目を細めた。
開幕1カ月ながら11個の貯金を有し、早くも独走に入ろうとしているソフトバンク。投打で12球団随一の陣容を誇っており、スタメンに割って入るのは至難の業かもしれないが、今日の様な活躍を続ければスタメンに定着する日もそう遠くない。定位置奪取、さらには4年ぶりの優勝へ向け、今後もリチャードのバッティングに注目していきたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】スタメン抜擢に猛打賞で応えた!/5月1日:楽天戦のリチャードの打席ハイライト
2024年05月02日 06:00
「広島2−2阪神」(1日、マツダスタジアム)
価値あるドローだ。序盤2点のビハインドを追いつき、投手陣が踏ん張り抜いた。“打のヒーロー”は広島・小園海斗内野手(23)。1点を追う七回。2四球で巡ってきた1死一、二塁の好機。“小園斬り”をもくろみ、この場面でマウンドに立った阪神・桐敷から見事、左前に落とす同点打で試合を振り出しに戻した。
長打も乏しい、本塁打も少ない−。つないで点をとるしかないカープ打線において、小園のしぶとさが際立った。1−2で迎えた七回1死一、二塁から左前への適時打。同点とする価値ある打撃で場内はこの日1番の歓声に包まれた。
「積極的に打ちにいった結果、いいところに落ちてくれた。同点につながって良かった」
会心の一撃ではなかった。左腕・桐敷に対して、カウント3−1からインハイに投じられた149キロ直球を強振。詰まった打球はフラフラと舞い上がり、左翼手と遊撃手の間にポトリと落ちた。その間に二走・野間が生還。“渋い”適時打となり、「(前の2打席で)凡退していた。取り返せるようにと思っていた」と汗を拭った。
二回1死では豪快な打撃も見せた。左腕・伊藤将と対峙(たいじ)し、直球を振り抜き、右翼フェンス直撃の今季初三塁打。得点には結びつかなかったが、柵越えまであと一歩のところまで打球を飛ばし、今季初本塁打の予感を漂わせた。
ここまでは主軸として全試合にスタメン出場中。打撃面での期待も大きい上に、守備面においては与えられる役割が変化してきている。開幕は遊撃として迎えながらも、直近は守備での貢献度が高い矢野が遊撃に入り、小園は直近10試合中7戦で三塁スタメン起用。終盤にはポジションを遊撃に変えて守ることもある。
試合ごと、試合中にも変わる守備位置。打撃への影響も心配する声もあり、実際にオープン戦では2本塁打を放つなど打率・319の好成績を残しながらも、シーズンに入ると、試合前の時点で打率・247、0本塁打にとどまっている。それでも小園は「関係ないです」とキッパリ。「(本塁打を)打ちたいと思っていない。つなぐ意識で気負わずにやっている」と前を向く。
慣れない三塁守備では「動きすぎない」ことを意識し、守備範囲の広い遊撃守備時と比較して、ドッシリと構える。「サードはゆっくりめに動いたほうがいい。慌てないように。時間はあるのでしっかり間を見て守ることを意識してます」と話す。
チームは今季4度目の引き分け。勝ちきれなかった悔しさも抱えながら、背番号51は次こそ勝利に導く一打を放つ。
2024年05月02日 06:00
ヤクルト4―0巨人(セ・リーグ=1日)――ヤクルトが今季初の3連勝。
一回にオスナの3ランで主導権を握り、先発の吉村が7回無失点と好投。巨人は八、九回の好機を生かせず、初の同一カード3連敗。
◇
9連戦の勝ち越しがかかる一戦だった巨人。試合の流れをプレーボールからわずか数分のうちに失った。先発の赤星が捕まった。
一回、先頭の西川は初球、丸山和は2球目と、いずれも早いカウントから連打された。無死一、二塁。3番オスナには、フルカウントから投じたカーブが高めに浮き、左翼席に運ばれた。
三回には村上にソロを許し、5回4失点で降板。普段はあまり表情を変えない赤星も、「先頭から100%でいったつもりだったけど、安打を打たれてしまった。(一回の)本塁打の場面はフルカウントにする前に何とか抑えたかった」と目を赤くした。
前回登板した4月24日の中日戦でも一回に2ランを浴び、「立ち上がりを大事にいきたい。(ヤクルトは)本塁打もあるし、連打でつなぐこともできる」と強力打線を警戒していた。それでも、2試合続けて出はなをくじかれた。
赤星は昨季も試合の入りに苦しんだ。イニング別で見ると、一回の被打率は3割5分3厘と高く、7失点は最多だった。勝利を呼び込むために、乗り越えなければいけない壁だ。赤星は「しっかり反省して次に生かしたい」と語った。
9連戦は4勝5敗。他の先発陣が踏ん張って試合を作った収穫もある。阿部監督は「一つ負け越しちゃったけど、全部が全部、悪い試合ばかりじゃなかった」と前を向いた。どんな名投手にとっても、立ち上がりは難しい。悲観せず、今一度、足元を見つめたい。
(井上雄太)
2024年05月02日 05:00
「西武3−1日本ハム」(1日、ベルーナドーム)
日本ハムは粘り強く戦ったが、今季初のサヨナラ負け。
2024年05月02日 05:00
「築地地区まちづくり事業」の事業予定者決定に関する記者会見が1日、都内で行われ、読売新聞グループ本社代表取締役社長である巨人・山口寿一オーナー(67)らが出席した。
旧築地市場(中央区)の跡地に建設されるマルチスタジアムは約5万人収容の屋内全天候型施設(開閉式ではなく人工芝)。巨人の現在の本拠地・東京ドームは1988年の開場から、今年で36年であり老朽化が進むが、山口オーナーは「巨人軍の本拠地移転を前提に検討してきたものではない」と説明。ただ「魅力あるスタジアムは当然、使ってみたいという気持ちはあります」と本音とも受け取れる発言をした。
新スタジアムなどの施設は2032年度の竣工を予定。巨人は2034年に球団創設100周年を迎える。今後の動向に注目が集まりそうだ。
2024年05月02日 05:00
「巨人0−4ヤクルト」(1日、東京ドーム)
巨人は投打の歯車がかみ合わず完敗した。痛恨の完封負けで今季初の同一カード3連敗。貯金も使い果たし勝率5割となった。
三回までに4失点と相手に主導権を握られ、打線が沈黙した。相手先発・吉村に7回を4安打無得点に封じ込められてしまい、阿部監督は「いいピッチングされたなと思います」と脱帽した。今季ワーストタイの3連敗中、3得点と打線も振るわなかった。9連戦は4勝5敗の負け越しにはなったが、「全部が全部、悪い試合じゃなかったんで」と悲観することもなかった。
3日からは首位を快走する阪神との3連戦(東京ド)に臨む。指揮官は「一番いい相手と対戦できる。仕切り直しでいきたい」と言葉に力を込めた。伝統の一戦でチーム一丸になって虎を退治し、負の連鎖を止める。
2024年05月02日 05:00
「オリックス3−6ロッテ」(1日、ほっともっとフィールド神戸)
七回から出場したロッテ・安田が逆転の適時打を放ち、勝利を決めた。
1−2の九回1死満塁で出番は巡ってきた。相手守護神・平野佳にカウント2−2と追い込まれながらも、「割り切って打席に立った」と、143キロの直球を逆転の左越え2点適時二塁打に。塁上で何度も拳を握り喜びを爆発させた。「もっとアピールして自分の居場所をつかみたい」と話した。