2024年05月01日 08:41
「先発をすることに、とても興奮をしている。投げるのが楽しみだよ。フォームを中心にしっかりと見直して調整をすることが出来た。とてもいい状態で投げることが出来る。本当に楽しみだしエキサイティングだ」。 ロッテのジェームス・ダイクストラが18時から行われるオリックス戦で来日初先発する。 ダイクストラは12年間マイナーリーグ、独立リーグでプレーし今季からロッテに加入した33歳の右腕。4月4日のソフトバンク(みずほPayPayドーム)で来日初登板を果たし、2回・50球を投げ1失点に抑えた。1−7の5回無死一塁で栗原陵矢に2ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた135キロスプリットが良い落ちで、1−7の6回一死走者なしで周東佑京に投じた初球の122キロ見逃しのカーブが良かった。 同日のソフトバンク戦は3万8969人のファンがみずほPayPayドームに集まったが、ダイクストラは「自分の人生で初めてドームで投げたんですけど、本当にすごいお客さんの歓声で雰囲気よく投げられました。ベネズエラのウインターリーグでも投げたんですけど、その時のお客さんとは比べ物にならないくらいなので、いい経験ができた。とてもいいドームだったなという印象です」と振り返った。 レフトスタンドのマリーンズファンからの応援には「レフトから大声援が聞こえましたし、ああいう応援というのは日本独特なものだと僕は感じました。すごいいいことだなと。チャンスの時も一体となって声援してくれるし、僕のコールもしてくれた。すごくいいなという気持ちでいっぱいでした」と感謝した。 4月5日に一軍登録を抹消されてからは、ファームで1試合に登板。4月20日のヤクルト二軍戦では5回・59球を投げ、3被安打、2奪三振、無失点。「ファームに降格になって、ファームで過ごしている時間帯、しっかり調整して、真っ直ぐも球速を上げるように練習してきたので、その成果が出たかなと思います」。この日は序盤から力強いストレートを投げ込み、2回まで投げた17球全てストレート、3回に初めて変化球を投げたが、3回まで32球中29球がストレートというパワーピッチングだった。「全体的に全て持っている球種をしっかり調整して下で投げ込んできた」と、スライダー、カーブ、スプリットといった持ち球にも手応え。 「しっかりと任された試合は試合を作って、長いイニング投げられるようにチームに勝ちがつくような投球を心がけてマリーンズファンのために頑張りたいと思います」。ファームで取り組んできたことをしっかりと一軍のマウンドで発揮し、来日初勝利を手にしたいところだ。 (ダイクストラ投手通訳=千葉ロッテマリーンズ・矢嶋隆文通訳) 取材・文=岩下雄太
2024年05月22日 07:40
ブルージェイズのロドリゲスが日本人記者に明かした亡命の理由
キューバ出身選手において、世界最高峰の土地でプレーするには国を捨てる決断が必要だ。ブルージェイズでプレーする元中日のジャリエル・ロドリゲス投手もその一人。「WBCの直後、メジャーリーグに来る時が来たと感じたんだ」。中日との契約を1年残していたが、日本に戻ることはなかった。
今年4月、トロントで行われたドジャース戦。記者はロドリゲスに会うのを楽しみにしていた。昨年3月、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の準々決勝。豪州戦に先発したキューバ代表のロドリゲスに声をかけた。取材を試みたが、「申し訳ない。英語が話せないんだ」。スペイン語の通訳は近くにおらず、諦めざるを得なかった。
そして、その日がロドリゲスが最後に日本でプレーをした日になった。キューバ代表は米フロリダ州マイアミで行われた準々決勝で米国代表に敗れると、ロドリゲスはドミニカ共和国を経由して、メジャー契約を目指した。
WBCの東京プールでは侍ジャパン以外の試合でも、多くの観客が詰めかけた。キューバ対豪州戦では、ロドリゲスの中日のユニホームで応援するファンの姿も。だからこそ、日本での“最後の試合”が終わった後、いつ亡命を決断したのか。記者が話しかけたときには決めていたのかーー。“ダメもと”でインスタグラムにメッセージを送ると、2日後に返事が返ってきた。
「日本を離れたからにはメジャーで活躍するつもり。中日と日本のファンには本当に感謝しているよ」。決断のタイミング、理由については答えなかった。WBC直後に巡ってきたメジャー行きのチャンス…苦渋の決断でドミニカへ
それから約1年。ブルージェイズのクラブハウスで再会した。通訳を付けて話を聞こうとすると、最初は警戒しているような表情だったが、少しずつ話してくれた。「僕が子どものころから持っていた夢だった。しかしながら、キューバからそのような決断をするのは、ご存知の通り少し複雑な事情がある。WBCの直後、メジャーリーグに来る時が来たと感じたんだ」。苦渋の決断でドミニカ共和国へ渡ったと明かしてくれた。
亡命後、自身のインスタグラムには日本のファンから多数メッセージが届いた。多くは応援するようなポジティブなメッセージだったというが、中には誹謗中傷のようなものも。「日本に戻ってこないことにイライラしているというものとかね……」。苦渋の決断だったから、中日ファンの気持ちもわかってはいる。「気を配らないようにしていたよ」と自分のプレーに集中した。
そして、「一つだけ、はっきりさせておきたい」。ロドリゲスは続けて話した。
「日本やドラゴンズの僕に対する扱い方について、僕はうれしく思っている。彼らは僕のことを信じてくれていたし、プレーするチャンスを与えてくれた。僕が(中日)に戻らなかった唯一の理由は、(メジャーでプレーする)夢を叶えるためだということ。だから中日と日本の人たちに、本当に感謝している」
契約を一方的に破棄し、“決別”した今でも、中日のニュースはチェック。ライデル・マルティネス投手らかつてのチームメートとも近況報告はしているという。中日ナインやファンからしたら、許されるものではないかもしれない。理解しろとはロドリゲスも思っていないだろう。ただ、中日への感謝があるからこそ、日本人の記者の取材に応じてくれたのだとも感じた。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月22日 07:30
カメラに向かって上目遣いで…下唇を突き出して“への字”に
ドジャース・大谷翔平投手が見せた“変顔”が話題になっている。ソファに座ってタブレット端末を見ているが、カメラを向けられると、上目づかいで下唇を突き出して“への字”に。ファンは「おちゃめな大谷さんもかわいい」「無邪気すぎる」と声を寄せている。
球団公式カメラマンのジョン・スーフー氏は19日(日本時間20日)の本拠地レッズ戦の様子を自身のインスタグラムに投稿。球場を空撮した様子や、サヨナラ打を放った大谷が祝福される様子などを投稿しているが、注目を集めているのが大谷のオフショットだ。
ソファにリラックスした様子で座り、タブレットを見ている中、カメラを向けられて反応。下唇を突き出して“変顔”を作っている。
この表情にファンは興味津々。SNSには「お茶目な変顔」「ホームランも変顔も量産体制だね」「ガチの変顔だった」「お茶目さん」とコメントが並んだ。厳しい戦いの合間にリラックスした表情も垣間見せている。(Full-Count編集部)
2024年05月22日 07:20
ドジャースは大谷翔平効果で10社の日系企業と契約
ドジャースは20日(日本時間21日)、たこ焼き大手「築地銀だこ」と複数年契約を結んだと発表した。今季から大谷翔平投手と山本由伸投手が加入し、日系企業との契約はすでに10社目。専門家は大谷が創り出す経済効果について約865億1999万円と発表。10年7億ドル(約1095億円)の大型契約で入団した大谷だが、「“2年”あれば回収できてしまう」といった声もあがっている。
ドジャースは4月以降、「ANA(全日本空輸)」「TOYO TIRE」「興和」「大創産業」「日本管材センター」「コーセー」「木下グループ」「THK」「ヤクルト」と契約。日系企業との契約は「築地銀だこ」で10社目となった。
天井知らずの“大谷バブル”について、関西大の宮本勝浩名誉教授が大谷の経済効果を試算。約865億1999万円の経済効果を創り出すと発表した。エンゼルス在籍時の2023年の経済効果は約504億円。ドジャース加入で約1.7倍となった。背景にはドジャースが人気球団で観客動員数がMLB1位であること、米国のインフレとドル高・円安が進んでいることも理由として挙げられている。
このままいけば、ドジャースが払う大谷への破格の契約金も2年間で回収できる可能性もでてきた。ネット上のファンは「“2年”あれば1014億円回収できてしまうWin-Win」「本当に数年で回収できそうな勢いを感じる」「これあっさり7億ドルも回収しそう」と声をあげている。
大谷効果がどこまで伸び続けるのか、注目だ。(Full-Count編集部)
2024年05月22日 07:10
◆ 「もう一回やり直してくれと言っているのと一緒」右手の指から出血も続投に疑問の声
5連敗中で浮上の兆しを掴みたい西武は21日、本拠地でロッテと対戦し3−5と敗北を喫した。
2024年05月22日 07:10
■ドジャース 6ー4 Dバックス(日本時間21日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場し、3打数1安打、1四球でチームは6-4で勝った。この試合で始球式を行った米女子プロバスケットリーグ(WNBA)の「LAスパークス」に所属するルーキーのキャメロン・ブリンクは、大谷と対面し、バスケットボール選手だった真美子夫人の話題で交流。ほほえましい様子にファンは「真美子さんも来れば良かったのに」などと反応していた。
対面前に地元TV局のインタビューに応じたブリンクは「彼のことが大好きなんです。彼はニューバランスと契約したでしょ。私もニューバランスガールなんです。彼の奥さん(真美子さん)もバスケットをやっていたのを知っているので、彼らのことが大好きなんです」と、大谷夫妻のファンであることを明かしていた。
試合前に念願の大谷との対面が実現。くしくも身長は同じ6フィート4インチ(193センチ)同士。大谷が「ショウヘイです。ナイス・トゥ・ミート・ユー(お会いできて光栄です)」と挨拶をかわし「背が高いですね。ハハハ」。これにはブリンクも「そうですね。私とあなた、どちらの方が背が高いですかね?」と返すと大谷は「あなたの方が背が高いと思います!」と笑った。
さらにバスケットに話題が及ぶとブリンクが「私もオリンピックに出場できることを祈っているの」と思いを述べると、大谷は「彼女はあなたに会いたいと言っていましたよ」と真美子夫人からの伝言を明かした。ブリンクは口元に手を当て、「本当ですか!? お2人のことが大好きです」と感激。大谷はさらに「はい。彼女はあなたの試合を見たいって言っていました」と伝え、喜ばせていた。
このやりとりにネット上では「2人の超絶スーパーモデルは最高のアスリートでもある」「ショウヘイが初めて誰かの背について言及した」「彼女のせいで彼が小さく見える唯一の瞬間」といったコメントがあがった。
さらに日本語でも「楽しそうに英語で話してる」「女性と英語で会話する大谷さん」「真美子さんも来れば良かったのに」といった声も寄せられていた。(Full-Count編集部)
2024年05月22日 07:00
本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場する
■ドジャース ー Dバックス(日本時間22日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は21日(日本時間22日)、本拠地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場する。4戦ぶり14号に期待がかかる。
前日20日(同21日)の同カードでは、「2番・指名打者」で出場し、3打数1安打1四球だった。初回1死で迎えた第1打席で2年ぶりのセフティーバントを決めた。チームは先発の山本由伸投手が7回途中2失点で今季5勝目。チームも4連勝で貯金14となった。
ナ・リーグの本塁打争いでは現在、ブレーブスのマルセル・オズナ外野手が14本を放ち、トップに立っている。豪快弾で並ぶことができるか。
対するダイヤモンドバックスはブランドン・ファート投手が先発登板する。大谷とは初対戦だ。(Full-Count編集部)
2024年05月22日 07:00
「広島6−2阪神」(21日、マツダスタジアム)
阪神は2位・広島との首位攻防初戦に敗れ、ゲーム差を0・5に縮められた。先発の村上は3戦連続で初回に失点すると、三回には末包に3ランを浴びるなど5回自己ワーストタイの5失点で自身ワーストの3連敗。岡田監督は「いや、対策してないやろ」とバッテリーに苦言を呈した。岡田監督の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
−村上は本調子ではなかった。
「そら、調子悪かったんやろ。そういうことやん。これで調子いい言われたら困るよ」
−今までこういう投球はなかった。
「結局、攻め方よりもカウントの入り方やん初球の。それでもう、自分の組み立ても何もでけへんようになってしまうから」
−バッテリーも対策はしている。
「いや、対策してないやろ。してないからそうなるんやんか、そんなもん。対策してたら初球ボールとかでちょっと様子見たりして入るやん、勝負球でいくとか。簡単にカウント球で、初球ぽーんっていったのが全部やられて、自分のリズムっていうか、それで投げられへんなってしまう」
−ああいう展開になると打つ方も
「そらきついよ」
−初回にチャンスはあった。
「そらお前、中軸が打たんから。1本でも出とったらいいけど、点が入れへんわな。あのへんが打たんと」
2024年05月22日 07:00
◆ 14年振りの23安打と超重量打線が爆発!坂口氏「皆その方向に良い打球を飛ばした」
2位に6ゲーム差をつけて首位を独走するソフトバンクは21日、本拠地で楽天と対戦し、14年振りの23安打・8年振りの21得点の容赦ない攻撃で圧勝を収めた。
2024年05月22日 06:50
◆ オールスター中間発表2位!万波の"超レーザービーム"に平松氏「7月の試合が見物」
連敗からの巻き返しを図る日本ハムは21日、オリックスと対戦し5−4で接戦を制した。日本ハムの先発はリーグトップの5勝目を狙う山粼福也。初回は併殺を含む三者凡退に打ち取るも、2回に7番太田椋と9番茶野篤政の適時打で3点を先制される。しかし2番西川龍馬の安打を右翼手・万波中正が本塁へ好返球。追加点を阻止した日本ハムは、3回に5番水谷瞬の適時打で同点に追いつき、4回に9番水野達稀の第2号2ランで逆転に成功した。
逆転勝利のきっかけともなった万波の"超レーザービーム"に対し、21日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でも称賛の声が上がった。
坂口智隆氏は万波の送球の強さについて「このプレーは本当にやばい。二死二・三塁の場面で、走者もバットに当たる前からスタートを切っていた。一塁手も打球に触れていて勢いも死んでいるのに、このタイミングで本塁アウトというのは見たことない」と絶賛した。
平松政次氏も「万波は、この肩の強さだけでもオールスター行き。7月のオールスターの試合でも見物だ」と、この日発表された「マイナビオールスターゲーム2024」ファン投票中間発表でパ・リーグ外野手部門で2位となった万波の美技に、太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月22日 06:50
白武佳久氏は1994、1995年の1軍登板なし…肘や腰を痛めてボロボロの状態だった
体が悲鳴を上げはじめた。1989年オフに広島からロッテにトレード移籍した白武佳久投手(現・広島スカウト統括部長)は1990年に10勝をマーク。1991年は抑えでも活躍して37登板、1勝6敗8セーブの成績を残した。監督が金田正一氏から八木沢荘六氏に代わった1992年は中継ぎで6勝3敗。投手王国・広島で鍛えられた右腕はロッテでも貴重な戦力になったが、長年の蓄積疲労がついに肘や腰を襲った。
白武氏はロッテ時代を振り返りながら「移籍2年目(1991年)くらいから、防御率がガーンと悪くなっていったんですよね」と悔しそうに話した。10勝をマークした1990年は3.33だったが、1991年に4.59に跳ね上がった。好不調の波が激しく、抑える時はピシャリと抑えるが、打たれる時は失点も少なくない傾向。38登板の1992年も4.55、24登板(7先発)で1勝2敗に終わった1993年は4.91だった。
「出番はパ・リーグの方が全然あった。それはよかったと思います」というように、先発でも、中継ぎでも、抑えでも活躍した。広島時代以上にチームへの貢献度は大きかったが、それはプロ8年目から11年目の時期でもあり、年齢を重ねるとともに、体も万全ではなくなってきた。肘や腰などを痛めた。「ロッテでは3年目(1992年)までしか、まともにやっていないでしょ。もう全然投げられなくなってきたんですよね」。
1993年9月19日のダイエー戦(千葉)で、白武氏は6回途中から3番手で登板。2回1/3を無失点で勝利投手になり、この年唯一の白星を挙げたが、これが結果的には現役ラストの通算39勝目になった。プロ12年目の1994年と13年目の1995年は1軍で1試合も登板できなかった。「12年目は故障が原因でした。肘を痛めてボロボロだったと思う。(シーズン途中に監督代行になった)中西(太)さんに『お前、やる気あるのか!』って言われたのも覚えています」。1995年に指揮…バレンタイン監督に「反抗もしていた」
そんなつらい1年を経て怪我も治り、再起を目指した1995年シーズンはボビー・バレンタイン監督率いる1軍から声がかからなかった。「アリゾナキャンプには行ったんですけどね。もう力不足だったかもしれないです。バレンタイン監督が“球が速い順に使う”とか言い出したから、34とかになって若いヤツと同じように投げられるかって反抗もしていたんですけどね」。指揮官との相性もよくなかったようだ。
こんなことも明かした。「6月頃だったかなぁ、高木(益一)GM補佐から『バレンタインが呼んでいるぞ、再起をかけてやるんだったら、バッティングピッチャーでどれくらいやれるか、見せてみろ』って言われたんです。『どこに行くんですか』と聞いたら『福岡』っていうんで『わかりました。行きますよ』と返事して、バッティングピッチャーとして遠征に行ったことがありました。投げただけで終わりましたけどね。それがロッテで最後の“1軍”だった」。
実績ある当時34歳の現役右腕が打撃投手として遠征に参加するだけでも、屈辱的な思いだったに違いない。「もういいや、これで終わりという気持ちにはなりましたね。その後も2軍では投げましたよ。ロッテで最後は(イースタン・リーグの)ヤクルト戦だったと思う。ヤクルトに日体大の後輩の斎藤(充弘投手)がいて『見とけよ、ワシの投げるさまを、最後じゃあ』と言って誰かにガーンとホームラン。『打たれてしまったわ』って話をしたのもよく覚えていますよ」。
ロッテには1990年から6シーズン在籍した。結果を出した前半の3年間と、故障などもあって苦しい時期が続いた後半の3年間は、実に対照的な日々でもあった。自由契約になり、1995年シーズン限りで現役をやめるつもりだったのが、古巣の広島から誘われて復帰。広島・三村敏之監督の下でプロ14年目シーズンを迎えることになるが、トレードを経験したことは自身にプラスになったと白武氏は考えている。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2024年05月22日 06:40
◆ 坂口氏「良いときはどっしりしていた」
首位の阪神は、2位の広島に2−6で敗戦。両チームのゲーム差は0.5に縮まった。
先発の村上頌樹は、東洋大時代の2学年先輩の広島・末包昇大に中越え3ランを浴びるなど、3回までに自己ワーストタイとなる5失点。攻撃陣は広島先発・床田寛樹の前に7回まで得点を奪えなかった。6点を追う8回は敵失絡みで2点を返すも、なおも一死一、二塁で、4番・大山悠輔の捉えたかに見えた打球は中飛。反撃は2点止まりで、5回9安打5失点の村上は4敗目(2勝)を喫した。
エースの乱調が響く結果となったが、21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では、この試合3打数無安打に終わった大山の状態について議論。番組MCの高木豊氏は「前後が当たって来ているだけに大山が当たって来ないと本来の流れにならない。阪神は“大山待ち”かな」と4番の復調に期待を寄せた。
解説者の平松政次氏は8回の中飛について「タイミング的にはそんなに狂ってはいないが、打球に勢いがない」と指摘。「体に力がないのか、なんでだろうと。もっともっと打っていいバッターなのにホームラン3本で打率がこれ(.209)でしょ」と心配顔。坂口智隆氏は「少しトップに入るまでに動きが多いのかな、という感じはしますね。リズムをいろいろ自分で試したりしてるんでしょうけど、去年とか良いときというのは、どっしりしている感じました」と私見を述べた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月22日 06:30
◆ 「僕は西川選手がいいと思うんですよ」
ヤクルトは21日、本拠地でのDeNA戦に0−7で敗戦。
2024年05月22日 06:20
◆ 「打線が厚くなって広島は上がってくるんじゃ?」
広島は阪神に6−2で勝利し4連勝。貯金を今季最多の「4」とし、首位・阪神に0.5ゲーム差に迫った。
広島打線は阪神先発・村上頌樹に対し、初回は1番・秋山翔吾が左越え二塁打でチャンスメイクしたあと、2番・野間峻祥の右前適時打で先制。2回は6番・末包昇大、7番・矢野雅哉、8番・林晃汰の3連打で2点目。3回は末包が2号3ランをバックスクリーンへ運び、昨季のMVP右腕から3回までに5点を奪った。
投げては先発の床田寛樹が8回途中6安打2失点(自責点1)でリーグトップに並ぶ5勝目(2敗)。阪神との首位攻防第1ラウンドを快勝で制した。
打のヒーローは2安打3打点をマークした末包。阪神・村上は東洋大時代の2学年下で、寮では同部屋だった。これが後輩とのプロ初対戦。チームを勝利に導く2本の長打を放ち、お立ち台で「(対戦を)楽しみにしていた。本当にやさしい子。(昨季の)MVPの素晴らしい投手から打ててよかった」と笑顔を見せた。
21日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』でも末包の活躍にフォーカス。解説者の平松政次氏は「こういう知り合い同士がピッチャーとバッターで対戦する場合、バッターの方が楽なんですよ。なぜかと言うと厳しいボールを投げてこないから。だから(先輩の)末包は思い切って踏み込んで打てる。その点で有利な部分はある」と笑いを交えながら“先輩後輩対決”の難しさを語った。
もちろん末包の打力もしっかり評価。「一軍に上がってきて、この前(19日の巨人戦)もホームランを打って今日も打った。これでどんどん打線が厚くなってきて、広島は上がってくるんじゃないですかね」と、その存在感に太鼓判を押した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月22日 06:10
◆ 「舐めたわけでは無いと思うんですよ」
中日は21日、敵地での巨人戦で1−1の引き分け。「7番・二塁」でスタメン出場した田中幹也はプロ入り後初となる本塁打を放ち、4打数1安打1打点の結果を残した。
この日の中日は先発の郄橋宏斗が巨人打線を6回まで無失点に抑えるも、打線が相手先発の山粼伊織の前に封じられてしまう。0−0の緊迫した試合が続く中、郄橋降板後の7回に均衡が崩れた。
先頭の岡林勇希が右飛で凡退後、打席に立ったのは田中幹也。2年目の今季は開幕スタメンに抜擢されるもここまで打率2割台前半にとどまっていたが、この場面では内角高めのカットボールを鋭く振りぬくと打球はグングンと伸びて中日ファンが詰めかけた左翼席最前列へ。今季ここまで未被弾だった好投手からのプロ入り初本塁打は、チームに貴重な先制点をもたらした。
その後は追いつかれてしまうも、リリーフが奮闘して引き分けに持ち込んだ中日。同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』ではチームを勢い付ける一発を放った伏兵に熱視線が注がれた。
番組MCを務めた高木豊氏が「スカッとさせてくれた」と同場面での一発を語ると、同じく出演した坂口智隆氏も「良かったですよね……思い切りがいいので、良かったなぁと」と2年目内野手を称賛。
続けて高木氏が「なんかこう……舐めたわけではないとは思うんですよ」と同場面でのバッテリー心理を推察すると、これには出演した平松政次氏も「それは無いですよ。0対0でしたからね。だけどやっぱり、甘い球が入って振り切ったら、ホームラン打てるよという」と語り、失投を一発で仕留めた田中に拍手を送った。
惜しくも勝ちきれなかった中日だが、それでも負けなかった事で最下位とのゲーム差も「0.5」に拡大した。好調を維持する細川成也に村松開人など若手の成長が著しいが、上位進出への原動力となるような若竜がまた1人ブレイクしつつある。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】打線振るわずもリリーフ奮闘!/5月21日:巨人―中日戦試合ハイライト
2024年05月22日 06:00
「広島6−2阪神」(21日、マツダスタジアム)
阪神は2位・広島との首位攻防初戦に敗れ、ゲーム差を0・5に縮められた。先発の村上は3戦連続で初回に失点すると、三回には末包に3ランを浴びるなど5回自己ワーストタイの5失点で自身ワーストの3連敗。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「相手の研究、エース級との投げ合いをどう乗り越えていくか」と指摘した。
◇ ◇
敗れた村上投手ですが、分かりやすく言うと、いつもよりボールが高かったということに尽きます。三回の末包選手に打たれた3ランは、落ちきらなかったフォークを捉えられたもの。全体的にボールが浮いていたのを、修正しきれなかったという試合でした。
長いシーズン、こういった試合もあるので切り替えればいいですが、投手目線で言うと、最後の五回は3人で抑えたかったところですね。無失点ではありましたが、2死から四球を与えた末包選手に対しては一つのアウトも取れないまま。村上投手には嫌なイメージが、末包選手にはいいイメージが残ったまま、終わる結果となったので。
広島戦の先発は今季4度目でしたが、相手球団は当然、村上投手を攻略しないと阪神に勝てないという意識で、研究して向かって来る。登板が続いて疲労も出てくる上で、カード頭を任されてエース級との投げ合いが続く中、ここをどう乗り越えていくか。例えばクセが出ていないかとか、配球面なども見直して、課題が見つかれば修正すればいい。これも良い経験だと思って、次のステップに生かしてもらいたいです。