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2022年01月21日 21:00
ワールドカップイヤーである2022年を迎えた日本代表。22日には、最終予選に向けた最新メンバーが発表される。まだ出場権を確保していない段階だが、本大会出場のために今年の復活や爆発に期待したい選手を取り上げてみる。MF:中島翔哉(ポルティモネンセ)2022年大会は、中島翔哉が10番そしてエースとして迎えるはずだった。Jリーグで燻っていた小さな天才はポルトガルで開花し、4年前のロシア大会もサプライズ招集が期待された。残念ながら選出されなかったが、大会後には新生日本代表の10番として眩しいほどの輝きを放った。 中島がいれば日本はどこまででも高く飛べるかもしれない――彼のプレーはそれほど夢を描かせるものだったが、ポルトガルからカタールへの(ややもすれば不可解な)移籍、そして大怪我もありいつの間にかその名前は聞かれなくなった。本当にこのまま消えてしまうのだろうか。もう一度、彼の笑顔に溢れたプレーを見せてほしい。MF:香川真司(シント=トロイデン)𝗠𝗢𝗧𝗜𝗩𝗔𝗧𝗜𝗢𝗡 💯 l Shinji Kagawa was presented by https://t.co/zcymXa97zi in Japan this morning. Shinji will arrive on Friday in Belgium for his medical tests.He's ready to fight for Yellow and Blue 😍🟡🔵 pic.twitter.com/MB7QojEMEK — STVV (@stvv) January 11, 20222010年大会は失意の落選となったが、その悔しさをバネにドルトムントでその名を欧州中に轟かせた香川真司。2014年大会は満を持しての10番を背負った。2018年大会までの4年間は必ずしも順風満帆ではなかったものの直前で西野朗監督に代わったことで復活し、日本代表の16強入りの立役者となった。しかしこの4年間は失望以外の何物でもないだろう。念願だったスペインへの移籍は2部でのプレーに留まり、その後ギリシャを経て今冬にシント=トロイデンへ加入している。3月で33歳になるが、本人曰く「まだまだやれる」。日本代表には長らく招集されていないが、おそらく“ワンチャン”を狙っているはずだ。DF:昌子源(ガンバ大阪)29歳という年齢を考えれば昌子は本来この2022年大会、さらに2026年大会も主力でいておかしくなかった。2018年ロシア大会は吉田麻也とセンターバックでのコンビを組み、初戦のコロンビア戦ではあのファルカオの封じ込めに成功。それが高く評価され、2019年1月にフランスのトゥールーズに移籍した。フランスでは今を時めくエムバペと対峙するなど大きな経験値を積んだことは間違いない。しかし“常勝”鹿島アントラーズで英才教育を受けた彼は、日本での守り方との違いに苦しんだ。その後ケガもあり、ガンバ大阪へ移籍。昨年、日本代表にも復帰したが、冨安健洋や板倉滉など若いDFの台頭もあり状況としては厳しいか。GK:中村航輔(ポルティモネンセ) 「川口能活の再来」と絶賛された逸材の将来は約束されているはずだった。決して大柄ではないもののシュートへの反応は天下一品。Jリーグでは「残念そこは中村航輔!」という言葉がネットで流行するほで、人気・実力、スター性どれも申し分なかった。4年前の2018年大会、不調の川島永嗣に代わって彼を推す声は強かった。しかし大会前に行われたJリーグの試合で頭部を強打した影響もあり控えに止まると、さらに大会後の試合中にも意識を失うほどの脳振とうに見舞われる。以降はやや輝きが薄れてしまった。昨夏移籍したポルトガルでは髭を生やし体型もややふっくらに。その姿は往年のチラベルトを彷彿とさせるが半年でまだ公式戦1試合しか出場できていない。FW:鈴木武蔵(ベールスホット)南野拓実と同じ「94世代」でU-17の頃から“和製アンリ”として注目されていた鈴木武蔵。その後は伸び悩んだが、V・ファーレン長崎やペトロヴィッチ体制の北海道コンサドーレ札幌で急成長し日本代表へ。長身で身体能力が高く、「1トップを務められる人材」として森保一監督の評価を高めた。そして昨季ベルギーのベールスホットに移籍。10番を背負い6ゴールを決めたが、迎えた今季は最下位と苦しむチームのなかで0ゴールとなっている。 ただ現在の日本代表を見るとアタッカーの数は揃っているものの「ポスト大迫」といえる人材は乏しい。まだ可能性はあるだろう。FW:久保裕也(シンシナティ)失礼かもしれないが、彼のサッカー人生には同情せざるを得ない。京都サンガでデビューした10代の頃から風格を漂わせていた万能FWは、スイス・ヤングボーイズでの活躍によりリオ五輪世代の日本代表のエースに。しかしクラブが貸し出しを拒否したため本大会は辞退を余儀なくされた。その後ベルギーのヘントで得点を量産すると、ハリルホジッチ体制で右サイドのポジションを確保しW杯出場が確実視される。しかしハリルの電撃解任によりよもやの落選となった。以降パフォーマンスを落とし、現在はアメリカ・MLSの新規参入クラブであるシンシナティに所属。2021年シーズンは一時期ボランチで起用されるなど、キャリア初の年間0ゴールに終わった。FW:北川航也(ラピド・ウィーン)静岡生まれ静岡育ち、清水エスパルスのユースが生んだ傑作は欧州で燻っている。清水での目覚ましい活躍で日本代表に招集されるも、2019年1月のアジアカップでは見せ場を作れず失意の大会に。飛躍を誓い、同年夏オーストリアの名門ラピド・ウィーンに移籍した。しかし移籍直後にケガをする不運も。昨年12月のELではアーセナルからゴールを記録したが、今季はリーグ戦9試合すべてが途中出場で無得点となっている。厳しい状況が続いているが、尊敬する岡崎慎司と同じくこのまま欧州で戦い続けるのだろうか。FW:鈴木優磨(鹿島アントラーズ)憧れだったクリスティアーノ・ロナウドと同じゴールパフォーマンスをすることで話題となった鈴木優磨。デビュー直後からJリーグで高い得点力を発揮し、2019年夏にはベルギーへ。昨季ベルギーリーグ4位タイとなる17ゴールと得点を量産した。しかし森保一監督は彼を日本代表に招集しなかった。真相は定かではないが、起伏の激しい鈴木の性格を監督が好んでいないとの説もしばしば囁かれる。【写真】「日本代表、2022年初戦で招集すべき6人の選手」今季開幕前には、欧州の別のクラブへの移籍も噂されたがまとまらず。このあまりにも難しい状況を全てをひっくり返すには、愛する鹿島アントラーズで開幕から爆発する以外ないだろう。
2024年05月06日 02:25
プレミアリーグ第36節が5日に行われ、リヴァプールとトッテナムが対戦した。
ユルゲン・クロップ監督体制ラストイヤーでのリーグ制覇を目指すリヴァプールは、直近5試合で1勝2分2敗と急失速。今節引き分け以下に終わった場合は、残り試合で暫定首位アーセナルの勝ち点を上回ることが不可能となり、逆転優勝の可能性が消滅する。一方のトッテナムは直近の3連敗により、1試合消化の多い4位アストン・ヴィラとのポイント差が「7」に拡大。チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得が極めて難しい状況となった。互いに勝利が必須のビッグマッチ。リヴァプール所属の日本代表MF遠藤航はアンカーの位置で先発出場を果たしている。
序盤に攻勢を強めたのはリヴァプール。10分、敵陣バイタルエリアでのボール奪取からサラーとハーヴェイ・エリオットに決定機が訪れたが、立て続けに放ったシュートはGKグリエルモ・ヴィカーリオのセーブとクリスティアン・ロメロの体を張ったブロックに阻まれる。16分には遠藤が大きく左へ展開し、ボールを収めたコーディ・ガクポがカットインから右足で柔らかいクロスを送る。ファーサイドに走り込んだサラーが頭で押し込み、リヴァプールが先制に成功した。
リードを奪ったリヴァプールは連動したプレスで中盤の優位性を保ち、前線のサラー、ガクポ、ルイス・ディアスらを起点に追加点のチャンスをうかがう。36分、バイタルエリアでのパス交換から右へ展開し、サラーのクロスのこぼれ球にアンドリュー・ロバートソンがボレーで合わせるも枠外へ。直後にはエリオットのパスで右ニアゾーンを取ったアレクシス・マック・アリスターが中央へ折り返したが、シュートに繋げることはできなかった。
完全に主導権を握ったリヴァプールは45分、マック・アリスターの右への展開からトレント・アレクサンダー・アーノルドがクロスを送り、ロバートソンの折り返しにサラーが合わせる。これはGKヴィカーリオに阻まれるも、こぼれ球をロバートソンが押し込み追加点を奪った。前半はこのまま2−0で終了する。
後半開始早々の50分、L・ディアスが敵陣右サイドへ大きく展開すると、サラーとエメルソン・ロイヤルが競り合ったこぼれ球をエリオットが拾う。タメを作って左足でクロスを上げると、ガクポのヘディングシュートがネットを揺らし、リヴァプールがリードを3点に広げる。59分にはダイナミックなサイドチェンジで敵陣内へ攻め込むと、サラーの落としを受けたエリオットがボックス手前から左足を一閃。強烈なシュートがゴール左上隅に突き刺さり、一気に4点差とした。
その後は両チームともにフレッシュな選手を次々と投入。リヴァプールの中盤を支えた遠藤も65分にベンチへ下がっている。苦しい展開となったトッテナムは72分、イヴ・ビスマのスルーパスで右サイド深くへ抜け出したブレナン・ジョンソンが中央へ折り返し、リチャーリソンがダイレクトでネットを揺らし1点を返す。さらに5分後には左を駆け上がってきたオリヴァー・スキップがリチャーリソンへ繋ぎ、落としたボールをソン・フンミンが蹴り込み2点差に詰め寄る。
最終盤にかけてはオープンな展開が繰り広げられ、両チームがチャンスを作り合うも、両GKを中心とした守備陣が粘り強い対応を見せ追加点は生まれず。試合はこのまま4−2で終了し、リヴァプールがわずかながらも逆転優勝へ望みを繋いでいる。一方のトッテナムは痛恨の4連敗となった。次節、リヴァプールは13日にアウェイでアストン・ヴィラと、トッテナムは11日にホームでバーンリーと対戦する。
【スコア】
リヴァプール 4−2 トッテナム
【得点者】
1−0 16分 モハメド・サラー(リヴァプール)
2−0 45分 アンドリュー・ロバートソン(リヴァプール)
3−0 50分 コーディ・ガクポ(リヴァプール)
4−0 59分 ハーヴェイ・エリオット(リヴァプール)
4−1 72分 リチャーリソン(トッテナム)
4−2 77分 ソン・フンミン(トッテナム)
2024年05月06日 02:25
現地時間5月5日に開催されたプレミアリーグ第36節で、3位のリバプールは5位のトッテナムと本拠地アンフィールドで対戦。遠藤航がいつも通りアンカーで先発した。また、前節のウェストハム戦(2−2)で、途中出場の際にクロップ監督と口論となったサラーがスタメンに復帰した。
2戦未勝利のリバプールは鋭い出足を見せ、開始16分で先制点を奪う。遠藤からゴール前の左サイドでパスを受けたガクポが、カットインから斜めのクロスを送り込むと、ファーで反応したサラーがヘッドで流し込んだ。
頼れるエースはこの“禊弾”で、今季の得点数を25点(リーグ戦では18点)とした。
サラーはさらに34分、カウンターから再びビッグチャンスを迎えるが、トラップが上手くいかず、フィニッシュには持ち込めない。
なおも押し込むなか、44分にサラーのシュートのこぼれ球をロバートソンが詰め、前半のうちに追加点をゲット。2−0で折り返すと、後半開始直後の50分にエリオットのクロスから、ガクポがヘッドで叩き込み、さらにリードを広げる。
【動画】遠藤航がソン・フンミン潰し!さらにその後も…日本代表のキャプテンがトッテナム戦で躍動
ホームチームの勢いは止まらない。60分にはエリオットが左足でゴール左隅に突き刺す、スーパーゴール。直近の決定力不足が嘘のように得点を重ねる。
余裕の展開となり、64分に2枚替え。遠藤とロバートソンを下げ、今季プレミアリーグで出番のなかった19歳のバイチェティッチとゴメスを送り込む。
ただその後、思わぬ展開に。73分に途中出場のリシャルリソンに1点を返されると、その5分後にソン・フンミンにもネットを揺らされ、2点差に迫られる。
以降も危ない場面を作られたが、守護神アリソンやゴメスの好守もあり、それ以上の得点は許さず。4−2で3試合ぶりに勝点3を積み上げ、非常に厳しい状況ではあるものの、逆転優勝の可能性を残した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月06日 00:02
プレミアリーグ第36節が5日に行われ、ブライトンとアストン・ヴィラが対戦した。
日本代表FW三苫薫の負傷離脱以降は不安定な戦いが続き、なかなか勝ち点を伸ばせずにいるブライトン。直近のリーグ戦では6試合勝利から遠ざかっており、13位まで順位を下げている。一方のアストン・ヴィラはチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内の4位をキープ。直近は4試合無敗を維持しており、アーセナルやチェルシーといったビッグ6相手からも勝ち星を拾っている。昨年9月に行われた前回対戦では、アストン・ヴィラが6−1で快勝。果たして今シーズン2度目の対戦はどちらに軍配が上がるだろうか。
序盤はブライトンがやや押し気味に試合を進める。8分にシモン・アディングラがボックス手前中央から右足を振り抜き、GKロビン・オルセンを強襲すると、11分にはパスカル・グロスから左CKからダニー・ウェルベックが際どいヘディングシュートを放つ。一方のアストン・ヴィラはトランジションの局面で優位性を保てず、決定的なチャンスを作ることができない。25分にはモーガン・ロジャーズがプレー続行が不可能となり、途中交代を余儀なくされた。
ボール保持率で上回るブライトンは後方からのビルドアップで前進を試みるも、アストン・ヴィラのコンパクトな守備ブロックに阻まれ、なかなかフィニッシュに持ち込むことができない。42分、敵陣内でのボール奪取からショートカウンターを発動し、ウェルベックのスルーパスにアディングラが抜け出すも、判断良く飛び出したGKオルセンの対応に阻まれ、シュートを打つことはできなかった。
45+9分、左からカットインしたアディングラがボックス内へ柔らかいボールを送り、抜け出したグロスが至近距離からシュートを放つ。決定的な形を作ったブライトンだったが、シュートはGKオルセンの好セーブに阻まれ先制ならず。前半はスコアレスで終了した。
後半の立ち上がりも前半と同様の展開が続く。なかなかプレーのテンポが上がらないアストン・ヴィラは56分、マティ・キャッシュがボックス外から強烈なミドルシュートを放ったが、惜しくも枠の右へ外れた。対するブライトンは60分、左から仕掛けたアディングラが鋭いクロスを送り、ファーサイドにウェルベックが飛び込む。しかし、アストン・ヴィラのDFパウ・トーレスの懸命のクリアに阻まれ、シュートに繋げることができなかった。
63分、敵陣左サイドでウェルベックからアディングラへと繋ぎ、スルーパスに抜け出したジョアン・ペドロがフィニッシュに持ち込むも、GKオルセンが好セーブ。68分にはボックス左角付近でタメを作ったアディングラが、オーバーラップしてきたイゴールを使い、グラウンダーの折り返しにグロスが合わせてネットを揺らしたが、オフサイドの判定で得点は認められなかった。
一方のアストン・ヴィラも79分、レオン・ベイリーの右CKの流れからジョン・マッギンがネットを揺らしたが、こちらもオフサイドの判定。冷や汗をかいたブライトンは85分、ボックス内へ侵入したアディングラがエズリ・コンサに倒されPKを獲得。J・ペドロのキックはGKオルセンにセーブされるも、こぼれ球を自ら頭で押し込み、ついに先制に成功した。
試合はこのまま1−0で終了し、ブライトンがリーグ戦7試合ぶりの白星を手にした。次節、ブライトンは11日にアウェイでニューカッスルと、アストン・ヴィラは13日にホームでリヴァプールと対戦する。
【スコア】
ブライトン 1−0 アストン・ヴィラ
【得点者】
1−0 87分 ジョアン・ペドロ(ブライトン)
2024年05月06日 00:00
アジア最終予選も兼ねたU23アジアカップ準決勝のイラク戦で勝利を収めたことにより、7月に行われるパリ五輪への出場を決めた日本代表。
2024年05月05日 23:54
プレミアリーグ第36節が5日に行われ、チェルシーとウェストハムが対戦した。
来シーズンのヨーロッパコンペティション出場権獲得に向けて、1試合も落とせない戦いが続く8位チェルシー。前節はトッテナムとのロンドン・ダービーで3試合ぶりの白星を掴み、勝ち点を「51」まで伸ばした。現時点で暫定7位マンチェスター・ユナイテッドとのポイント差は「3」。苦戦が続いた今シーズンだが、少しでも上位でリーグ戦を終えるためにも、今節は暫定9位ウェストハム相手に連勝を目指す。
序盤からボールを支配するチェルシーは15分にスコアを動かす。右サイド敵陣深くでボールを収めたノニ・マドゥエケが中央へ低いクロスを送ると、ニコラス・ジャクソンが相手DFと競り合い、ボールが後方へこぼれる。これをコール・パルマーがゴール左隅に蹴り込み、先制に成功した。ウェストハムは失点直後の16分、エメルソン・パルミエリの左CKにジャロッド・ボーウェンが頭で合わせたが、シュートは惜しくもクロスバーを叩く。
30分、敵陣中央でモイセス・カイセドがルーズボールを回収すると、細かくボールを繋ぎ、パルマーがボックス内へ鋭い縦パスを送る。マドゥエケには繋がらなかったものの、こぼれ球に反応したコナー・ギャラガーが強烈なダイレクトボレーでネットを揺らし、チェルシーが追加点を奪う。36分にはギャラガーの左CKをファーサイドのチアゴ・シウヴァが頭で折り返し、マドゥエケが押し込んでリードを3点に広げた。
その後はサイド攻撃からチェルシーのギャラガー、ウェストハムのボーウェンに決定機が訪れるも、どちらのシュートもクロスバーを直撃。前半はこのまま3−0での折り返しとなった。
後半開始早々の48分、トレヴォ・チャロバーのロングフィードに抜け出したマドゥエケがボックス内へ侵入し、GKを引き付けて横へパス。ジャクソンが難なく押し込み4点差とする。苦しい展開となったウェストハムは53分、ルーカス・パケタがボックス内へ絶妙なスルーパスを送り、抜け出したエメルソンが左足を振り抜いたが、シュートは枠の上へ。55分にはジェームズ・ウォード・プラウズの直接FKが枠を捉えるも、GKジョルジェ・ペトロヴィッチの好セーブに阻まれた。
ウェストハムはその後も何度か相手ゴールに迫るシーンを作る。対するチェルシーも集中した守りを見せつつ、縦への鋭い攻撃でGKアルフォンス・アレオラが守るゴールを脅かす。72分にはミハイロ・ムドリクが決定機を迎えたが、5点目とはならず。79分、ウェストハムはボーウェンがボックス内で決定的なシュートを放つも、相手DFにディフレクトしたボールは三度クロスバーを叩く。
80分、カイセドのスルーパスで相手DFラインの背後を取ったジャクソンがこの日2ゴール目を挙げ、チェルシーのリードは5点に。試合はこのまま5−0で終了し、連勝を飾ったチェルシーが1試合未消化のマンチェスター・ユナイテッドを抜いて暫定7位へ浮上した。次節は11日に行われ、チェルシーはアウェイでノッティンガム・フォレストと、ウェストハムはホームでルートン・タウンと対戦する。
【スコア】
チェルシー 5−0 ウェストハム
【得点者】
1−0 15分 コール・パルマー(チェルシー)
2−0 30分 コナー・ギャラガー(チェルシー)
3−0 36分 ノニ・マドゥエケ(チェルシー)
4−0 48分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)
5−0 80分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)
2024年05月05日 23:30
プレミアリーグ制覇へ1試合も落とせないアーセナルは4日にボーンマスと対戦し、ブカヨ・サカらのゴールで3-0の快勝を収めた。
理想的な勝利だが、このゲームで高い評価を得たのが左サイドバックとしてフル出場したDF冨安健洋だ。
アーセナル専門メディア『Pain In The Arsenal』はボーンマス戦で傑出していた3選手をリストアップしているが、そこにMFデクラン・ライス、カイ・ハフェルツとともに冨安を選出している。今季も冨安は負傷離脱していた時期があってフル稼働とはなっていないが、やはりポテンシャルは抜群だ。
「冨安は今季も怪我に悩まされていて、その結果今季もチームにそこまで大きな影響を与えていない。しかし、ボーンマス戦ではついにベストパフォーマンスを発揮した。オーバーラップでレアンドロ・トロサールをサポートし、ガブリエウ・マルティネッリにもチャンスボールを与えた。チームメイトがもっと決定的であれば、冨安は少なくとも1アシスト記録できただろう。ゲーム全体で冨安は4回のクリア、デュエル勝利数10回、ボールタッチは60回のタッチを記録し、28本のパスを成功させた」
左サイドバックはオレクサンドル・ジンチェンコ、ヤクブ・キヴィオルも選択肢だが、攻守のバランスを考えれば冨安がベストな選択か。ボーンマス戦では冨安も指揮官ミケル・アルテタの期待に応えており、最終ラインの安定感を考えれば右からベン・ホワイト、ウィリアム・サリバ、ガブリエウ・マガリャンイス、冨安の並びがベストと言える。
2024年05月05日 23:30
現地時間5月5日に開催されるプレミアリーグ第36節で、5位のトッテナムを本拠地アンフィールドに迎える3位のリバプールが、スターティングメンバーを発表。日本代表のキャプテン、遠藤航がいつも通り名を連ねた。
また、前節のウェストハム戦(2−2)でベンチスタートに苛立ってか、途中出場の際にユルゲン・クロップ監督と口論を起こしたモハメド・サラーが先発に復帰。クロップ監督はトッテナム戦を前に「解決した。問題ない」と強調したが、絶対エースはしばらく遠ざかっているゴールを奪い、モヤモヤを完全に吹き飛ばせるか。
【動画】リバプールで内紛!サラーがクロップとまさかの衝突!同僚FWが止めに入る
リバプールは現在2戦未勝利。リーグ制覇は絶望的となったものの、気を引き締め直し、クロップ体制9シーズンの有終の美を飾れるか。残るはトッテナム戦を含め、3試合だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月05日 23:10
今季よりブライトンでプレイするMFジェイムズ・ミルナーは、ここまでプレミアリーグで通算634試合出場を記録している。
2024年05月05日 22:50
プレミアリーグ第36節、シェフィールド・ユナイテッドとノッティンガム・フォレストの試合は1-3とノッティンガム・Fの勝利に終わった。ブレイズは17分にベン・ブレアトンのPKで先制するも、カラム・ハドソン・オドイの2ゴールで逆転され、51分にはライアン・イェーツのゴールで突き放された。
これでシーズン26敗目を喫したブレイズだが、この試合で失点数がちょうど100に達した。現在のリーグテーブルを見ると3勝7分26敗、得失点差は「-65」と惨憺たる成績となっており、最後にリーグ戦で勝利したのは昨年12月のブレントフォード戦まで遡る。当然ながら、降格が決定しており来季はチャンピオンシップを戦うことになる。
32年のプレミアリーグの歴史で、100失点を喫したのは93-94シーズンのスウィンドン・タウンだけだ。ただし、当時はリーグ戦を22チームで戦っていたため、試合数は42と現在よりも多い。当時のスウィンドン・タウンが100失点に到達するのに42試合すべてを要したのに対し、今季のブレイズは36試合の時点でこれに到達してしまった。
『The Athletic』は、プレミア史上最弱のチームと呼ばれた07-08シーズンのダービー・カウンティでさえ、守備面でこれほどボロボロにはなっていなかったと指摘している。ダービーは勝点11でシーズンを終えており、現在のブレイズは16であるため勝点でダービーを下回ることはなかったが、ダービーの総失点数は89であり、確かに今季のブレイズは守備の面ではプレミア史上最弱と言われても仕方がない。
同メディアによれば、ファンの間ではひどい敗戦の終盤でスタンドが空になると、「交通渋滞に遭いたくないから、試合終了のホイッスルまで残るよ!」という自虐的なジョークまで飛び出すという。大量失点を喫した試合では、試合終了を待たずサポーターがゾロゾロと帰ってしまう光景も見られた。19-20シーズンにプレミア復帰を果たした際はシーズンを9位で終えるなどサプライズも残したクラブだが、今回はわずか1シーズンで2部へ逆戻りとなってしまった。
2024年05月05日 22:10
今夏にマンチェスター・ユナイテッドからドルトムントにレンタル移籍をしているFWジェイドン・サンチョは今夏の去就が注目されている。
ユナイテッド指揮官エリック・テン・ハーグと衝突後、チームに居場所を失った同選手は今冬に古巣であるドルトムントにシーズン終了までのレンタル移籍を果たした。レンタル先では公式戦17試合に出場し、3ゴール2アシストを記録している。CL準決勝1stレグのPSG戦では圧巻のプレイを見せ、かつてのサンチョの輝きが垣間見えた。
今シーズン終了後サンチョがユナイテッドに戻ってくるのかどうかは注目されていたが、独『Sky Germany』のPatrick Berger氏は自身のXにて、「ジェイドン・サンチョは、エリック・テン・ハーグが監督を続けるかどうかに関わらず、マンチェスター・ユナイテッドに戻るつもりはない、と情報筋は語っている」と投稿。さらに同氏によると、ユナイテッドは売却を検討しているが、まだ値段は設定されていないようだ。
サンチョはドルトムントに満足しており、テン・ハーグの去就関係なく、残留することを望んでいるという。一方のドルトムントもサンチョには満足しているようだが、今夏に完全移籍で獲得することは金銭的に厳しいと考えているようだ。そのため、来シーズン終了後に買取義務がつく2度目のレンタル移籍を検討しており、間も無く両クラブ間での交渉が開始する予定だという。
2021年に推定7300万ポンドでユナイテッドにやってきたサンチョは、ここまでユナイテッドで公式戦82試合に出場し、12ゴール6アシストを記録している。高額な移籍金で獲得をしたが、ユナイテッドではそれに見合う活躍を残せているとは言えない。
レンタル先の古巣で再び輝きを放っているサンチョの去就はどのような形で決着するだろうか。
2024年05月05日 21:30
マンチェスター・シティのスター、DFカイル・ウォーカーがプレミアリーグからサウジアラビアへの移籍を考えているようだ。ウォーカーが中東への移籍について元チームメイトのリヤド・マフレズにアドバイスを求めたと『THE Sun』が伝えている。
カイル・ウォーカーと同じく33歳のマフレズは昨年、サウジアラビアプロリーグのアル・アハリに移籍した。マフレズの年俸は4500万ポンドと報じられており、ウォーカーがサウジアラビアに向かうのであれば、同様の待遇となることが予想される。
今夏にドイツで開催されるEURO2024にイングランド代表として出場することが期待されているウォーカーは、プレミアリーグとFAカップの二冠獲得を視界に入れているマンCで「とても幸せ」だという。
その一方で33歳というベテランの域にある年齢もあり、この先、あらゆる選択肢を模索しているとされている。『THE Sun』では、明らかにライフスタイルが大きく異なるサウジアラビアのフットボールクラブや、移籍する人々の生活についてマフレズに尋ねているとされており、今はマンCでのプレイを愛し、クラブに献身しているが、プレミアリーグとイングランドでのプレイが終わった後の将来について考えているようだ。
これまで、サウジアラビアにはマフレズをはじめ、ロベルト・フィルミーノ、エンゴロ・カンテ、カリム・ベンゼマ、ネイマール、クリスティアーノ・ロナウドなどといった欧州で活躍したトップスター選手たちが何人も移籍してきた。今後もこの傾向は続いていくのか注目を集めるところだ。
2024年05月05日 21:04
ジローナは4日に行われたラ・リーガ第34節バルセロナ戦を4−2で制し、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。
2024年05月05日 21:00
今冬にマンチェスター・シティからウェストハムにレンタル移籍をしているMFカルヴィン・フィリップスは怪我を負ってしまったため、今シーズンが一足先に終わってしまう可能性があるようだ。英『The Athletic』が伝えている。
フィリップスは2022年の夏にリーズからシティに移籍。ロドリのポジションを脅かす存在として活躍が期待されたが、ペップ・グアルディオラのサッカーに馴染めず。今季はロドリが出場停止の試合もあり、その間の奮起が期待されたが、アピールまでとはいかず、リーグ戦での出場は4試合に留まっていた。
シティでは厳しい状況に陥っていたフィリップスはシーズン終了後の6月に開催されるEUROにイングランド代表として出場すべく、出番を求めてウェストハムに今冬からレンタル移籍をしている。しかし、ウェストハムでも失点につながるミスや退場してしまう試合もあり、わずか10試合の出場に留まっている。
レンタル先でも苦戦を続けるフィリップスだが、同メディアによると、現在原因不明の怪我を負ったため、ウェストハムとシティのどちらで治療を受けるのかを話し合っているところだという。リーグ戦はまだ3試合残っているものの、ひと足先にシティに戻ってくる可能性があるようだ。
キャリア再建を図ってのレンタル移籍だったが、ウェストハムでも全10試合のうちスタメンは3回のみとなっており、状況は改善されていない。フィリップスはイングランド代表指揮官ガレス・サウスゲイトのお気に入りの1人であったが、怪我がなかったとしてもEURO行きは厳しかっただろう。
「史上最悪のローン」とまでファンに言われてしまったフィリップスにとって、今シーズンも悔しい1年となってしまった。
2024年05月05日 20:41
レアル・マドリードは4日、2023−24シーズンのラ・リーガ優勝を決めた。
同日に行われたラ・リーガ第34節で降格圏の18位に沈むカディスをホームに迎えたレアル・マドリードは、翌週に控えたチャンピオンズリーグ(CL)・準決勝セカンドレグのバイエルン戦を見据えて、イングランド代表MFジュード・ベリンガムやブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールといった面々をベンチスタートとした。前半はスコアレスで終えたものの、後半に入るとモロッコ代表MFブラヒム・ディアスが右足で圧巻の“ゴラッソ”を叩き込む。68分には登場したばかりのベリンガムが追加点を決めると、後半アディショナルタイムには見事なカウンターアタックでスペイン代表FWホセルがダメ押し弾。終わってみれば3−0で勝利し、ラ・リーガ7連勝を飾っていた。
この試合のキックオフから2時間15分後に行われたジローナvsバルセロナの一戦では、試合前の時点で2位につけていたバルセロナが2−4で敗れた。この結果、2位浮上を果たしたジローナ、3位に転落したバルセロナともに、残り4試合で首位に浮上する可能性が消滅。結果として、レアル・マドリードの2シーズンとなる優勝が決定。史上最多記録を塗り替える通算36回目のラ・リーガ制覇を決めていた。
今季のラ・リーガ制覇により、ナチョとモドリッチはレアル・マドリードで通算「25」ものタイトルを獲得したこととなった。『ESPN』によると、これで2人はレアル・マドリードの歴代タイトル獲得数ランキングで1位タイに浮上したという。2007年冬の加入以降、約15年半にわたって左サイドバックの主力に君臨した元ブラジル代表DFマルセロ(現:フルミネンセ)、2009年夏に“白い巨人”の一員となってから、昨季終了時まで14年間にわたって最前線で活躍した元フランス代表FWカリム・ベンゼマ(現:アル・イテハド)と並ぶタイトル獲得数のようだ。
現在34歳のナチョはレアル・マドリードのカンテラ(育成組織)出身で、21歳だった2010−11シーズンにトップチームデビュー。不動の主力と呼べるような立ち位置で過ごしたシーズンは数えられるかもしれないが、最終ラインであればどの位置でも高いクオリティを発揮できる器用さを持ち合わせており、貴重な存在としてこれまでレアル・マドリードを支えてきた。同クラブの公式戦通算では358試合出場16ゴール10アシストを記録。ベンゼマが退団した今季からはチームのキャプテンを務めている。
一方、現在38歳のモドリッチは2012年夏にトッテナムからレアル・マドリードへ完全移籍加入。優れたテクニックと戦術眼、さらにはハードワークも厭わない万能型のスタイルで、レアル・マドリードの“顔”として活躍を続けてきた。2017−18シーズンからは背番号「10」を託され、2018年にはバロンドールも受賞。これまでにレアル・マドリードでは公式戦通算529試合のピッチに立って39ゴール85アシストを記録している。
なお、ナチョがレアル・マドリードで獲得した25タイトルの内訳は、ラ・リーガ4回、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)2回、スーペルコパ・デ・エスパーニャ5回、チャンピオンズリーグ5回、UEFAスーパーカップ4回、FIFAクラブワールドカップ5回となっている。デビューシーズンから1年後の2011−12シーズンにレアル・マドリードはラ・リーガを制覇していたが、当時のナチョはカスティージャ(Bチーム)登録の選手、かつラ・リーガでの出場がなかったため、同シーズンはタイトル獲得年度として見なされていない。モドリッチはナチョが正式にトップチームの一員となった2012−13シーズンよりレアル・マドリードでプレーしているため、獲得タイトルの内訳はナチョと同じだ。
【ハイライト動画】レアル・マドリードがカディスに3発快勝!
2024年05月05日 20:32
パリ五輪のアジア最終予選を兼ねるU-23アジアカップで、日本は準決勝でイラクに2−0で勝利し、上位3か国に与えられる出場権を獲得。決勝ではウズベキスタンを1−0でくだし、4大会ぶり2度目の優勝を飾った。
パリ行きの切符を手にした今、次に注目されるのは、本大会の登録メンバー18人、そしてオーバーエイジ枠を使うなら誰なのか、だろう。
隣国のライバルも興味を示しているようで、韓国メディア『スポーツ傾向』は、「日本はパリ・オリンピックのメダルを目ざして走る。 選手層が厚く、グループ分けも有利なため、メダルも狙える」と伝え、オーバーエイジ(OA)にも言及した。
「日本のメディアは、すでにパリ・オリンピックに参加する最高のワイルドカード3人の組み合わせを予想し、メダルの夢を膨らませている。板倉滉(ボルシアMG)、冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(シュツットガルト)などが有力候補として挙げられている」
ポイントは複数のポジションをこなせるユーティリティ性で、記事でも「最終ラインを網羅できる守備の選手たちで、18人しか招集できない大会の特性上、戦略の運用に多様性を与えることができると期待されている」と見解を示す。
【PHOTO】日韓戦の会場を華やかに彩った韓国女子サポーターを特集!
さらに、攻撃陣の候補者にも触れる。
「このほか、五輪出場に意欲的な久保建英(レアル・ソシエダ)、所属チームでは主に中央のミッドフィルダーとしてプレーするが、ウイングからサイドバックまでこなすマルチプレーヤーの旗手怜央(セルティック)、フランスのスタッド・ドゥ・ランスに所属し、現地での適応が不要な伊東純也、オランダのフェイエノールトでプレーする上田綺世などもリストアップされている」
韓国は惜しくも五輪出場は果たせなかったが、大岩ジャパンの動向には少なからず関心を寄せているようだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部