2022年01月18日 19:41
ヤクルト・青木宣親外野手(40)が18日、神宮外苑の室内練習場で合同自主トレを公開し、2年ぶりのシーズン打率3割を目標に掲げた。「個人的な目標は打率3割以上。勝負どころで打ったり、守備、走塁でも流れを引き寄せられるようなプレーをしたい」今月5日に40歳となったチームの最年長野手。昨季は春季キャンプ前と開幕直後の2度、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者判定を受け、厳しい調整を強いられた。4、5月は打率・202と伸びず、シーズンでは・258にとどまった。 この日を除き、今オフは基本的に個人でトレーニングを積んでおり「打撃の量はキャンプ中にできる。振って走って投げられるための体づくりがメイン。体をしっかり使うことが技術向上につながる」と例年同様、フィジカル中心のメニューをこなしている。青木のNPB通算打率(4000打数以上)は・3198で、レロン・リー(・3200、ロッテ)に2毛差の2位。再びトップに返り咲く可能性もある。「この時期になると気持ちもソワソワするし、(昨年と)同じような気持ちで迎えられそう」。2年連続の日本一へ、青木の存在は欠かせない。
2024年05月07日 14:03
大谷は初回無死一塁でメジャー単独トップに立つ11号2ラン
■ドジャース 6ー3 マーリンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地・マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場。初回に3試合連続の11号2ランを放ち、両リーグ通じて単独トップに立った。バックスクリーンへ叩き込んだ一撃に地元放送局も驚嘆。「なんてことだ!」などと伝えた。
大谷は2点を追う初回無死一塁で、衝撃の本塁打を放った。メジャー単独トップに立つ11号は打球速度107.6マイル(約173.3キロ)、飛距離441フィート(約134.4メートル)だった。
地元放送局「スポーツネット・ロサンゼルス」の実況、ジョー・デービス氏は「なんてことだ! ショットガンのような音がした! また行った!」と絶叫。解説のオーレル・ハーシュハイザー氏は「素晴らしい打者がいます。パワーヒッターもいます。そしてパワーを兼ね備えた素晴らしい打者もいます」と絶賛した。
さらに続いた。リプレー映像を確認した後、通算204勝を挙げたレジェンドOBのハーシュハイザー氏は「バットに当たった時の音は、他とは違うものでした」と驚嘆。デービス氏は「ミゲル・ロハスは昨日(大谷が)打ったホームランについて『彼が打ったところに飛ばさないといけなければ、私は2回打つ必要があるよ』と、言っていました」と同僚選手の驚きを明かした。
大谷の話題はとどまることなく、デービス氏は「441フィート(約134.4メートル)は今シーズンドジャースで3番目の飛距離です。この記録を超える2本を誰が打ったか、皆さんは予想できるでしょう。同じく彼です」と説明していた。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 13:43
大谷は「ポジティブな感じで打席に立てている」と前を打つベッツに感謝
■ドジャース 6ー3 マーリンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、本拠地で行われたマーリンズ戦の初回に、メジャー単独トップとなる11号2ランを放った。3戦連続のアーチに本拠地は大熱狂に包まれたが、本塁で出迎える同僚が示した“敬意”が「ベッツにお辞儀させちゃう大谷君やばいですよね」「大谷さんがホームインした時ベッツが手合わせてお辞儀してるの可愛い」と注目されている。
「2番・指名打者」で先発出場した大谷は、0-2の初回無死一塁からムニョスの外角高めのフォーシームを捉えてバックスクリーンに突き刺した。すぐに試合を振り出しに戻す一発。四球を選んで出塁していたベッツはホームを踏むと、生還する大谷に対して両手を合わせて頭を下げた。
大谷の打撃は絶好調だが、前を打つベッツも試合前時点で打率.356、6本塁打、27打点、1.038。1、2番コンビが相手投手に与える脅威はとてつもないだろう。大谷もこの日の試合前には「ほぼ間違いなくムーキーが出塁している状況が続いているので、比較的自分にポジティブな感じで打席に立てているのが大きいかなと思います」と感謝していた。
ベッツが見せた大谷への“ペコリ”に、ファンは「ベッツ大谷くんにお辞儀してない? あー最高やー」「ベッツが拝んでる〜」「すごく丁寧なお辞儀よね」「ベッツが手合わせてお辞儀してるの可愛い」「MVPトリオ可愛いかよ」と喜んでいた。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 13:32
「ウエスタン、広島−阪神」(7日、由宇球場)
広島のドラフト1位・常広羽也斗投手(22)=青学大=が、ウエスタンの阪神戦で先発し実戦デビュー。3回4安打3失点、5奪三振で最速は149キロを計測した。
6日の同戦に先発予定だったが、雨天中止となりスライド登板でのデビューとなった常広。名前がコールされると、球場に駆けつけた鯉党から拍手が送られた。
初回。先頭の高寺に中前打を許すと、遠藤には四球。その後、1死一、三塁では井上に変化球を捉えられ、左翼席に先制3ランをたたき込まれる。しかし、ここから立ち直る。ミエセス、栄枝からはともにフォークで空振り三振を奪い、修正力の高さを見せた。
二回も先頭の野口に二塁打を浴びるなど、1死一、三塁のピンチを招く。しかし、高寺をフォークで空振り三振、遠藤を二ゴロに打ち取り、無失点で切り抜けた。
三回も先頭を失策で出塁を許すも、先ほど本塁打を浴びた井上を直球で追い込み、フォークで空振り三振。最後は2死三塁で栄枝から、143キロの外角直球で空振り三振を奪った。
調整のペースが上がらず、キャンプ終了後から3軍で調整を続けてきたが、4月17日に初のシート打撃に登板。同26日にはマツダスタジアムで3度目のシート打撃に挑み、最速151キロを計測するなど、一歩ずつ歩みを進めてきた。
6日には「打者としっかり勝負することを意識してやりたい。どういう投球がしたいのか、どういう課題が見つかるのかに集中したい」と意気込んでいた右腕。失点は許したものの、今後に期待感を抱かせるマウンドとなった。
2024年05月07日 13:04
大谷翔平は「打者として本当に素晴らしい」
■ドジャース ー マリーンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャース大谷翔平投手は6日(日本時間7日)の本拠地マーリンズ戦で、メジャー単独トップに立つ11号を放った。
2024年05月07日 12:46
今季初の3戦連発はメジャー単独トップの11号となった
■ドジャース ー マリーンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、本拠地で行われたマーリンズ戦の初回に、メジャー単独トップとなる11号2ランを放った。今季初の3戦連発。5日(同6日)のマルチ本塁打から3本連続でバックスクリーン付近に突き刺し、ファンも「なんであそこにポンポン放り込めるの」「最強打者の打球」と驚きを隠せない。
0-2の初回無死一塁だった。大谷はムニョスの外角高めのフォーシームを捉えた。打った瞬間に“確信”した打球は、打球速度107.6マイル(約173.3キロ)、飛距離441フィート(約134.4メートル)でバックスクリーンに飛び込む同点2ランとなった。
通算7度目の3試合連発。3戦4発の量産態勢に、ファンも開いた口が塞がらない。「またですか!」「毎日ホームラン ゾーンに入ってる」「それにしても大谷、流石に打ち過ぎだよ」「三本全部バックスクリーン付近は笑うしかないんよ」「なんか簡単に打ってるように見える」「打者専念で打ちまくるね。規格外すぎる」などといったコメントがあった。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 12:37
初回無死一塁からバックスクリーンへ同点の11号2ラン
■ドジャース ー マリーンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、本拠地で行われたマーリンズ戦の初回に、メジャー単独トップとなる11号2ランを放った。今季初の3戦連発で、今季の長打は「26」に。球団の124年間で最も多い記録となった。
MLB公式のサラ・ラングス記者は「ドジャースでの最初の36試合で、ショウヘイ・オオタニは26本の長打を打ったが、少なくとも1901年以降でこれは他のどの選手よりも2本多い」と伝えた。
大谷は0-2の初回無死一塁からムニョスの外角高めのフォーシームをバックスクリーンに運ぶ同点2ラン。打った瞬間に“確信”した打球は、打球速度107.6マイル(約173.3キロ)、飛距離441フィート(約134.4メートル)だった。
今季は36試合目のここまで、11本塁打、14二塁打、1三塁打でメジャーで断トツの26本の長打を放っている。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 12:33
バックネット裏のネットに着弾…スタッフが突っつきカメラマン席へ
■ドジャース ー マリーンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地・マーリンズ戦で3試合連発11号を放ち、メジャー単独トップに立った。豪快な一発はバックスクリーンのネットに着弾したが、2回終了後にスタッフがファンにボールを落とそうと棒で突っつくと、カメラマン席に入ってしまう珍事が起こった。
豪快アーチは初回無死一塁の第1打席だった。初対戦のムニョスから飛距離441フィート(約134.4メートル)の一発。人工芝が敷かれ、遊び場となっているバックスクリーン裏のネットの上に引っかかった。
その後、回終了後にスタッフがボールを落すために棒をもって到着。遊び場のファンたちは皆一斉に上を向きボールをキャッチする用意をしていた。しかし、突いたボールは高く跳ね中堅のカメラマン席に入り込んでしまった。
その後、カメラマン席にいた球団職員が回収。ボールはおそらく大谷の手元に戻るという。「本当は自分が欲しいけどね」と球団職員も苦笑いだった。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月07日 12:08
初回無死からメジャー単独トップとなる11号2ランを放った
■ドジャース ー マリーンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャースの大谷翔平投手が6日(日本時間7日)、本拠地で行われたマーリンズ戦の初回に、メジャー単独トップとなる11号2ランを放った。
2024年05月07日 12:05
日米通算200勝はこれまで野茂秀樹氏、黒田博樹氏が達成している
■パドレス 6ー3 カブス(日本時間7日・シカゴ)
パドレスのダルビッシュ有投手は6日(日本時間7日)、敵地で行われたカブス戦に先発。5回89球を投げ3安打無失点、1四球5奪三振の好投で、今季2勝目、日米通算198勝目を手にした。防御率は2.94となった。
初回、先頭のホーナーに二塁打を許していきなり得点圏に走者を背負ったが、無失点に切り抜ける。その後も4回までは毎回走者を出しながら本塁は踏ませなかった。5回は3者凡退。すると6回、味方打線が打者10人で6安打の猛攻を見せ、一挙6点を奪った。
ダルビッシュは前回先発した4月30日(同5月1日)のレッズ戦で5回3安打無失点と好投。今季6試合目の登板で待望の1勝を手にしていた。ここまで積み上げた勝利はMLB105勝、NPB93勝で通算198勝。201勝の野茂英雄氏(MLB123勝、NPB78勝)、203勝の黒田博樹氏(MLB79勝、NPB124勝)に次ぐ3人目の日米通算200勝まであと「2」に迫った。
6回からは松井裕樹投手が登板した。初めての“リレー”が実現したが、先頭に四球を与えると1死二塁からモレルにスライダーを左翼席まで運ばれ2失点。2死を奪ったところでマウンドを降りた。松井にとってはこれがメジャー17試合目での初被弾となった。
それでも救援陣がリードを守り切り、パドレスはカード初戦を白星で飾った。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 11:25
本拠地マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場…ここ3試合で4本の量産態勢
■ドジャース ー マーリンズ(日本時間7日・ロサンゼルス)
ドジャース・大谷翔平投手は6日(日本時間7日)、本拠地・マーリンズ戦に「2番・指名打者」で出場。初回に3試合連続の11号2ランを放ち、両リーグ通じて単独トップに立った。
2点を追う初回無死一塁。大谷のバットから快音が響いた。カウント2-2から高めを捉えた打球はバックスクリーンに飛び込んだ。打球速度107.6マイル(約173.3キロ)、飛距離441フィート(約134.4メートル)の一撃。10号で並んでいたマイク・トラウト(エンゼルス)、ガナー・ヘンダーソン(オリオールズ)、マルセル・オズナ(ブレーブス)を抜いて、両リーグを通じて単独トップに立った。さらに続くフレディ・フリーマン内野手が3号ソロを放った。
マーリンズ戦は初本塁打。これで27球団を“制覇”したことになる。3試合連発は通算7度目。日米通算で230号となった。
バットが止まらなくなってきた。4日(同5日)の本拠地・ブレーブス戦で8号、5日(同6日)の同カードで今季初の1試合2発を放ち、10号に伸ばしてメジャートップに並んだ。10号弾は今季自己最長となる飛距離464フィート(約141.4メートル)の特大弾だった。
試合前の時点で打率もメジャートップの.364。4月29日(同30日)から5月5日(同6日)までの期間で、打率.524(21打数11安打)3本塁打、7打点、出塁率.583、長打率.952、OPS1.536をマークし、通算8度目、ナ・リーグでは初の週間MVPに輝いていた。とどまるところを知らない大谷の打棒だ。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 10:58
オリックス曽谷は8回途中2失点8奪三振の好投で今季2勝目
■オリックス 4ー2 楽天(6日・楽天モバイルパーク)
オリックスの曽谷龍平投手が、6日に楽天モバイルパークで行われた楽天戦で今季2勝目を手にした。7回2/3を5安打2失点8奪三振の力投。キレキレのスライダーが冴えて安定感のある投球に、ファンは「さすがドラ1やな」「これはもうまごうことなきエース」「スライダー魔球レベルに変化してるな」と感嘆の声を上げている。
初回こそ先頭の小郷に左前打されるなど得点圏に走者を背負ったが、無失点で切り抜ける。すると尻上がりに調子を上げて、6回まで凡打の山を築いた。8回2死二、三塁のピンチを招いたところでマウンドを降りた。
2022年ドラフト1位で入団した左腕は、ルーキーイヤーの昨季は10試合に登板。レギュラーシーズン最終戦でようやくプロ初勝利を手にした。飛躍を期す2年目は、ここまで4試合で2勝1敗、防御率2.49。規定投球回未到達ながら、奪三振率は「10.38」で、好投手が揃うチームでまたしても逸材が輝いている。
「パーソル パ・リーグTV」公式YouTubeが映像を公開すると「右打者への外からスライダーで見逃し三振取るやつ気持ち良すぎる!」「曽谷ホンモノ」「2回以降はバケモンやった」「えぐいね」「投げる度に成長してるからほんまに欠かさない投手すぎる」といったファンのコメントが並んだ。(Full-Count編集部)
2024年05月07日 10:32
守護神フィリップス、グラテロルらもIL入り
ドジャースは6日(日本時間7日)、救援右腕のジョー・ケリー投手を右肩後方の張りで15日間の負傷者リスト(IL)に入れたことを発表した。
2024年05月07日 10:30
「一軍だったらなかなか自分のスイングができていなかったので、打席で自分のスイングをできるように心がけてやっています」。
ロッテのドラフト1位・上田希由翔は4月25日に一軍登録を抹消されてから“自分のスイング”を心がけて、ファームで鍛錬を積んでいる。
具体的に“自分のスイング”とはどういったところなのだろうかーー。
「まずしっかりボールにもコンタクトできていなかったですし、捉えたヒットがなかなかなかったので、そういうところですね」。
上田は一軍で4月4日のソフトバンク戦で1−6の2回一死走者なしの第1打席、先発・大津亮介が2ボール2ストライクから投じた5球目のアウトコースのストレートを打ち二塁への内野安打でプロ初安打をマークすると、4月12日の楽天戦、1−3の7回一死満塁の場面に代打で登場すると、藤平尚真が1ボール2ストライクから投じた151キロのストレートを左犠飛でプロ初打点。一軍では10試合に出場して、打率.217(23−5)、3打点だった。
一軍と二軍の投手の違いには「そこはあまりギャップはなくて、自分次第だなと思っています」と、自分のスイングができるかどうかだと感じたようだ。
では、一軍の投手に対応するために必要なことはどう感じたのだろうかーー。
「常に同じタイミングで真っ直ぐでも変化球でも打ちに行くことが大切だなと思うので、変化球だから、真っ直ぐだからとか気にせず、常に自分のタイミングで打ちに行くことを気をつけてやって行けたらいいなという感じですかね」。
それを踏まえて、次回一軍で上がった時には「同じ失敗を繰り返さないようにしたいと思いますし、まだまだバッティング、守備、走塁でもなかなかチームとしてやっているレベルまで達成できていない。そこはしっかりクリアしてまた成長した姿でいければいいなと思います」と口にした。
同じ失敗を繰り返さないために、試合後には、試合での打撃内容や相手投手について振り返りを行う。そこでは、「その日によって感覚が違ったりするんですけど、その感覚とかをノートに書いて次の対戦の時に同じことを繰り返さないようにまとめたりはしていますね」と反省と復習を行っている。
「(ファームで)結果が出る出ないはあると思いますけど、結果が出なくてもしっかり自分のやるべきことをやりたいと思いますし、結果が出たとしてもそれに満足せずに、やるべきことをやって行けたらいいなと思います」。次回一軍に上がった時に活躍するために、今はファームで課題と向き合い技術向上を図っていく。
取材・文=岩下雄太
2024年05月07日 10:00
阪神・近本光司外野手(29)が本塁打を量産している。開幕から全31試合に出場し、打率・266、4本塁打、12打点。昨季は585打席で8本塁打だったが、今季は142打席で4本塁打と2倍のハイペースだ。ここまでの打撃を分析してもらった。
◇ ◇
ここまでチームでは森下の5本塁打に次ぐ4本塁打。近本に本塁打のペースについて聞けば「打ちたいなとは思っているので。ペース、数より打てたらいいなぐらいですね」と涼しげに言った。
小柄ながら一発長打が近本の魅力だ。プロ1年目から9本塁打を放ち、21年に10本塁打で初めて2桁に乗せた。585打席で8本塁打だった昨季と比べると、今季は2倍のハイペースだ。
「いろんな要素があります。球場、ピッチャー、自分の状態にもよる。こうなったら本塁打になる確率が上がるとか、ヒットになる確率が上がるとか、どっちを取るか」
安打か本塁打か、近本は状況に応じて「狙うのではなく、可能性が高い方を選ぶ」と言う。5日・巨人戦(東京ド)では0−0の三回1死二塁、下手投げの高橋礼から右翼席前列へ先制2ラン。高めの球を狙い澄ましたような一撃だった。
近本は「ある程度リスクを背負わないといけないと思っている。それぐらいの気持ちでいかないとプレースタイルは変わらない」とも言う。今季は開幕前に「二塁打を増やしたい」と掲げ、「どれだけ打球速度が上がって角度がついて、長打になるか、そういう打撃も求めていきたい」と話している。本塁打がハイペースとはいえ、まだ31試合を消化しただけ。サンプルは少なく、成績にも半信半疑のようだ。
「目先のヒットばかり求めてしまうと何も変わらない。ただホームランの結果は出てる。でもヒットは出てないし、まだ1カ月しかたっていないので分からないですね」
ちなみに死球は今季ゼロ。昨季は12死球で離脱を余儀なくされたこともあっただけに、コンディション万全ならキャリアハイも視界に入る。嗅覚を研ぎ澄ます近本の打席から目が離せない。(デイリースポーツ・杉原史恭)
2024年05月07日 10:00
巨人のファームに驚くべき韋駄天(いだてん)がいる。昨オフにソフトバンクを戦力外となり育成選手として新加入した舟越秀虎外野手。2軍公式戦で盗塁を積み重ねる“ダイヤの原石”。巨人・桑田真澄2軍監督が絶賛する理由とは。
◇ ◇
鮮やかに盗塁を決めた。「2番・中堅」で先発出場した6日のイースタン・ヤクルト戦(戸田球場)。初回に出塁。相手先発は1軍経験もある奥川。舟越は次打者・泉口の初球に快足を飛ばして二塁を陥れた。試合後、桑田2軍監督が思わずうなった。「素晴らしいよね。スタートを切る勇気。足という武器とスライディングの速さとかね、本当に素晴らしいなと思いますね」と絶賛した。
2軍公式戦22試合の出場で10盗塁と、約2試合に1個のペースで数字を積み重ねている。ソフトバンク時代の昨季、出場した試合で計68盗塁をマークしたとされる快足が武器の若武者。新天地でも存在感を大いに発揮している。
課題もある。この日は3打数無安打で打率が1割台の打撃だ。ファームではスペシャルな才能を持つ舟越にも英才教育を施している。テクノロジーの進化や科学を積極的に活用するのが桑田2軍監督流。「オンプレーン」(ボールを線で捉えられているかどうかの数値)も活用している。「オンプレーン率が30ぐらいだったのが今ようやく70ぐらいにきてる。ようやく打球が前に飛ぶようになってきた」と説明。「いい当たりは正面いくとアウトだから、いないところに狙って打てるような感覚を身につけていこう」と次のステップに進んでいるという。
驚異的な走塁に加え、安打や出塁を増やす技術が身につけば鬼に金棒。だからこそ桑田2軍監督は「タイプからして、三振を減らすこと、フライを減らすことっていうのは大事だと思う。今は1つずつ課題を克服できるように取り組んでる状況」と語る。
舟越が、ソフトバンク・周東に近い“素材”であることは間違いないだろう。桑田2軍監督が中心となり、ファームではダイヤモンドの原石を光り輝かせることに注力しているわけだ。(デイリースポーツ・伊藤玄門)