2021年10月25日 22:50
マンチェスター・ユナイテッドはプレミアリーグ第9節でリヴァプールと対戦し、0-5と敗戦した。前半で大きな差が付いたこの一戦で後半から投入されたFWがエディンソン・カバーニだ。 カバーニが投入されたのはすでに5点差で迎えた62分だった。しかし投入直前にポール・ポグバが危険なプレイを犯し、レッドカードの判定を受けた後の交代となってしまったために10人でのプレイを余儀なくされ、カバーニは中盤の一角に入る形となってしまう。 それでも孤軍奮闘したカバーニは中盤の位置で積極的にプレスをかけてボールを奪うと、カウンターを仕掛けるなど積極的な守備が目立った。わずか9度のタッチ数でインターセプト数「2」を記録しており、彼の投入後に失点する機会は訪れなかった(データは『SofaScore』より)。 そんなカバーニをスタメンで起用していたら、結果は違ったかもしれない。クリスティアーノ・ロナウドの得点力に期待したオーレ・グンナ・スールシャール監督だったが、C・ロナウドはイブラヒマ・コナテに抑えられてしまい不発に終わる。 結果論かもしれないが、C・ロナウドではなくカバーニであれば、ロングボールからの攻撃も脅威なリヴァプールCB陣に対して積極的にプレッシングをかけ、ボールを奪いカウンターへつなげられたのではないだろうか。 途中出場でそういった狙いがあり、その矢先のポグバ退場となってしまったとしても、5点差からの選択では遅かった。CLでは大きな1点を決めたC・ロナウドだが、相手次第ではカバーニを起用するほうが相手を苦しめる一手となる可能性もあるだろう。
2024年05月07日 21:56
U-17女子ワールドカップの予選を兼ねたU-17女子アジアカップのグループステージ第1節で、日本はタイとインドネシアのバリ島を舞台に対戦した。
かつてモンテディオ山形でプレーした白井貞義監督が率いる日本は、立ち上がりから押し込み、次々にビッグチャンスを作るも、なかなかゴールを奪えない。
36分にはゴール前でFKを獲得。木下日菜子が左足でファーにクロスを送り込むが、そのままラインを割ってしまう。43分に辻あみるがペナルティエリア内から放ったシュートもインパクトを欠き、GKにキャッチされる。
【PHOTO】U-17女子W杯をかけた大会!U-17アジアカップに出場する選手&監督を一挙公開!
スコアレスで折り返すと、51分にようやくスコアを動かす。唯一前回大会を経験している眞城美春が、ゴール右隅への絶妙なコントロールショットで突き刺した。
頼れるキャプテンのゴラッソで勢いに乗ると、65分に榊愛花、69分に津田愛乃音と立て続けに追加点を奪取。一気にリードを3点に広げる。
その後も果敢に次の点を狙い、87分に津田が打点の高いヘッドでダメ押しのゴール。白井ジャパンは4−0でタイに大勝し、白星発進した。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 20:39
FC岐阜は7日、GK茂木秀の負傷を報告した。
今回の発表によると、今月3日の明治安田J3リーグ第12節AC長野パルセイロ戦で負傷した茂木の診断結果は、左アキレス腱断裂とのことだ。翌4日に手術を実施したことを併せて伝えている。なお、全治は明かされていない。
1999年1月15日生まれの茂木は現在25歳。2017年にC大阪でプロキャリアをスタートさせると、FC町田ゼルビアや水戸ホーリーホックなどを経て、2023年にFC岐阜に加入。今シーズンは開幕から正守護神として君臨し、ここまでのJ3リーグで12試合に出場していた。
2024年05月07日 20:34
スイス1部セルベッテに所属する常本佳吾が日本とスイスの違いを語った。
常本は昨年の夏に鹿島アントラーズからセルベッテに移籍。すぐさま定位置を掴むと、チームの欠かせない存在に。今季は不動の右サイドバックとして、ここまで公式戦32試合に出場している。
スイスメディア『blue news』のインタビューで、常本は「スイスに到着して最初に驚いたのは、国内での言語の違いでした」と明かす。スイスではドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語と4つの公用語が使われている。
【動画】常本佳吾が見事なクロスで先制点をお膳立て!
また、サッカーにおいては、日本との違いを以下のように語っている。
「日本ではサポーターが試合中に発煙弾に火をつけるのは一般的ではありません。スイスのサポーターはとても熱狂的だという印象を受けました。また、日本では戦術とチームワークが重要視されますが、こっちではより、個人のパフォーマンスに大きく依存します。1対1の場面が多く、それがゲームの流れを左右します」
セルベッテはリーグ戦では2位につけており、スイスカップは決勝に進出。常本はチームのタイトル獲得に貢献できるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月07日 20:30
スペインの大手紙『MARCA』の公式Xが5月7日、アビスパ福岡に所属するFWシャハブ・ザヘディのスーパーゴールを取り上げた。
2024年05月07日 20:17
5月6日、湘南ベルマーレはJ1第12節でサガン鳥栖とホームで対戦し、2−1で勝利した。
今節は、U-23日本代表の一員として、カタールで行なわれたU-23アジアカップに出場し、優勝という形で今夏のパリ五輪出場に尽力した田中聡の復帰戦だった。
同大会では、グループステージ突破が決まったあとの韓国戦のみの出場に留まった田中。鳥栖戦では後半のスタートから、茨田陽生に代わって3−5−2のアンカーに入ると、代表活動で思うように試合に絡めなかった鬱憤を晴らすかのように、持ち味のボール奪取力で相手の攻撃の起点を次々と潰し、チームの10試合ぶりの勝点3に貢献した。
田中はカタールでの戦いをこう振り返る。
「チームとしては、優勝できたし、すごく良かった。心の底から、良いチームだったと言えます。ただ、個人としては、ここ数年で最も悔しい経験だった。代表に選ばれて、あんなに試合に絡めなかったのは初めてだったので」
【厳選ショット】湘南が逆転勝利で最下位を脱出し残留圏へ!敗れた鳥栖は19位に後退|J1第12節 湘南 2−1 鳥栖
パリ五輪の登録枠は、18人+バックアップメンバーの4人(怪我人が出た場合に初戦が始まるまでに選手の入れ替えができる枠)。同ポジションに藤田譲瑠チマや山本理仁、松木玖生、川粼颯太ら実力あるライバルがひしめくなか、田中が五輪出場を果たすには、湘南でのさらなるアピールが必要と言える。
クラブでの今後の戦いに向け、田中は次のように意気込む。
「アピールの場は湘南しかないので、Jリーグでもっと活躍しないといけません。今日(鳥栖戦)も、もっとやらなければいけなかった。ベンチスタートだったのは、監督が配慮してくれたんだと思いますし、ありがたいことではありますが、相手の木村(誠二)選手をはじめ、カタール帰りですぐにスタメンで出ていた選手もいたので、最初から出たい気持ちもありました。やっぱり点に絡みたいし、守備のところも修正していきたいです」
田中はカタールで味わった悔しさを糧に飛躍を果たし、パリ行きの切符を掴めるか。湘南でより一層の存在感を放てば、U-23日本代表の大岩剛監督へのアピールだけでなく、現在17位と苦しむチームの浮上にもつながるはずだ。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 20:13
バルセロナのFWヴィトール・ロッキの去就が、早くも宙に浮いているようだ。6日、スペイン紙『アス』が報じている。
チーム最小プレータイムの選手、これが加入を半年間前倒したサッカー王国の“新たな神童”の現状だ。移籍金3000万ユーロ(約47億円)にインセンティブで獲得した19歳に対して、クラブ側はブラジルのスタイルから欧州、バルセロナのスタイルに適応するにはある程度の時間を要することを理解し、最大限のサポートを行なった。が、トップチームデビューを飾った今年1月からここまでの公式戦25試合のうち、13試合出場・プレータイムは計310分にとどまることに。『アス』は、「バルセロナは、彼が欧州へと飛び立つのが早く、いくつかの点で未熟と考えている」とした上で、「現チームに居場所がないという意見で一致している」と指摘。レンタル移籍が最善の解決策と見出していることを明らかにした。
実際にセビージャとベティスがレンタル獲得に興味を抱いているとされる中、同選手は少なからず不満を募らせているとのこと。報道によると、プレーさせるつもりがないのなら、なぜ加入を6カ月も早めたのか理解できていないという。加えて、「ここ数週間、彼の失望が増しているだけではなく、周囲の人々は『シャビが彼を無視しており、監督と円滑なコミュニケーションを取れていない』と主張している」と、根も葉もない憶測が飛び交っていることを併せて伝えている。
また、スペインのラジオ局『Rac1』にて、ロッキの代理人を務めるアンドレ・キューリー氏が同選手の去就について言及。バルセロナ側がレンタル移籍を検討しているのに対して、同氏は「彼は残るか、(クラブに)売却させるかのどちらかだ」と場合によっては、退団に向けた交渉を始めることを示唆している。
まさかの半年で、“ブラウグラナ”での冒険を終える可能性が出てきたロッキ。果たして今夏、双方の決断はいかなるものになるのだろうか。
2024年05月07日 19:57
オランダリーグ6位のNECは5月6日、敵地でのエクセルシオール戦を3―0で快勝。先発したMF佐野航大は86分までプレー。ベンチスタートのFW小川航基は72分からピッチに立った。
スコアとは裏腹にNECは16位のチームを相手に苦戦し、これといったチャンスを作れないまま、無得点で60分が過ぎた。ここでゲームの均衡を破ったのが、FWチャロン・チェリーだった。およそ30mの位置から自慢の左足を振り抜くと、ボールは不規則にブレながらゴールネットに突き刺さった。その3分後、エクセルシオールに退場者が出た直後には、チェリーがボレーシュートで追加点を決めてNECは2点差とする。さらに90分、FWロベルト・ゴンザレスのゴールでとどめを刺した。
試合直後、佐野は「(チェリーの)スーパーゴールが凄かった。(エクセルシオールの守備網を)こじ開けることのできない状態が長く続いていたので、やっぱり一発持っているのは凄いと思います」とこの夜の勝利を振り返った。
NECが手こずった原因の一つが中盤の嚙み合わせ。エクセルシオールは降格ゾーンにいるとは言え、個々の選手は曲者揃い。なかでもケンゾー・ハウトマインはシーズン終盤にきて自信をつけたMFだ。そのハウトマインとユリアン・バースが組む22歳のボランチコンビに対して、NECはMFのシステムを合わせて佐野とメース・フーデマーカースがマンツーマンでついた。こうして中盤で実力拮抗のMF陣がお互いの力を消し合いながらにらみ合う展開が長く続いた。
「確かにそこはありましたね。10番の選手(ハウトマイン)は上手かった。そういう(両チームのMFが)噛み合ったところからカウンターでころっと(展開をひっくり返して)チャンスになったシーンもありましたが、そこから自分も崩して得点に持っていきたかった」
今季の後半戦、飛躍的な成長を遂げた佐野に、「エクセルシオール戦はスタジアムで観戦した中で一番苦戦していた試合だったと感じた」と私は正直に感想を伝えた。
「そうですね。常にポジション取りを考えながらプレーして、フリーになろうとしたけどなれませんでした。そこで、いかに一瞬で相手を外すとか、相手を背負いながらもプレーするとか、そういうところで自分の課題が結構出た試合でした」
ほとんどのチームが4−3−3フォーメーションを採用するオランダでは、中盤が相殺し合ってゲームが動かないことがよく起こる。
「確かにそういうのが多い気がしますね。最近、自分のところがそうなるのが多いと感じるので、そこで味方を使いながら外していくかを考えながらやらないと、やっぱり(敵に)食われると感じます」
そこで打開して前にボールを運べたら、他のリーグより大きなスペースが生まれるのがオランダリーグの特徴である。若かりし日の本田圭佑(元VVV)も、タイトなマークを外してからスペースを得るコツを掴んだことで一気に成長を遂げた選手だった。エクセルシオール戦の展開は、今後も佐野がオランダリーグで頻繁に起こりえること。この試合を今後の飛躍に繋がるヒントにしたいところだ。
【動画】首位PSV戦でNEC佐野航大が決めた勝ち越し弾!
NECはKNVBカップ決勝でフェイエノールトに0―1で惜敗した直後のリーグ戦で、AZに0―3で完敗してしまった。
「カップ戦の結果は残念で、本当に悔しかった。でも、リーグでも好位置にいるのは事実なので、チームとしても切り替えてAZ戦でも勝ちたかったんですけど…。だから今日のゲームで勝ち切って、しかも3点を取って無失点で終えたということはでかい。チームとしてここから乗っていけるようなゲームができたと思います」
AZ戦でチームが崩れた一因について佐野は、KNVBカップ決勝戦で負けたショックを引きずらず「切り替えよう、切り替えようと恐らく意識しすぎて(切り替えられなかった)」のだと話す。決勝戦で負けたフェイエノールトとは次節、リーグ戦の舞台で戦う。
「前回の反省も含めて、個人としてももっと成長した姿を見せたい。難しい試合になるのは間違いない。フェイエノールトを相手にゴール、アシストできれば良いと思います」
U-23アジアカップは佐野も見続けていたという。
「やっぱりアジアは難しいと感じました。そのなかで優勝したのはさすがだな、凄いなと思いました」
これまでもパリ五輪への思いを佐野は語っていた。改めてエクセルシオール戦後、そのことを訊いてみた。
「そこはもう自分がコントロールできる次元の話ではないですが、どうにかメンバーに入りたい。やることをやって、チームで結果を残した上で、あとは呼ばれるか、呼ばれないか。 目の前の試合に集中して、練習から集中してやるだけです。ここから18人という狭き門になっていく。でも、自分がそこに入れないと決まったわけでもないので、試合で頑張ってアピールしたい。そのためにも絶対にチームで結果を残さないといけない」
大舞台は選手の品評会でもある。佐野がNECに移籍したきっかけの一つがU-20ワールドカップの活躍だった。佐野に限らず、ステップアップリーグのオランダでプレーする若獅子たちは、18人の椅子をなんとか得ようと目を輝かせている。
取材・文●中田 徹
2024年05月07日 19:45
ドルトムントは現地5月7日、チャンピオンズリーグの準決勝・第2レグでパリ・サンジェルマンと敵地で対戦する。
2024年05月07日 19:27
浦和レッズは7日、同クラブに所属するMF早川隼平がファジアーノ岡山へ育成型期限付き移籍をすることを発表した。移籍期間は5月8日から2025年1月31日まで。早川は5月9日の練習より合流予定で、契約により期限付き移籍期間内に両クラブが対戦する公式戦には出場することができない。
早川は2005年12月5日生まれの現在18歳。埼玉県出身の左利きアタッカーで、これまでジュニアユース、ユースと浦和のアカデミーで育った。2種登録された2022シーズンは公式戦でのベンチ入り機会こそあれど出番は得られなかったものの、昨季のJリーグYBCルヴァンカップの川崎フロンターレ戦でプロデビューを飾る。以降、昨季は明治安田J1リーグで11試合出場、JリーグYBCルヴァンカップで8試合出場1得点、天皇杯JFA全日本サッカー選手権大会で1試合出場を記録。2023−24シーズンのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)のピッチにも立った。また、昨年8月には浦和とプロ契約を締結。JリーグYBCルヴァンカップでは大会史上最年少の17歳10カ月でニューヒーロー賞に輝いた。
華々しいルーキーイヤーを過ごしたが、今季に入ってからは公式戦での出場機会は得られていない。ベンチに入ったのも、2024明治安田J1リーグ第9節のガンバ大阪戦(●0−1)と、JリーグYBCルヴァンカップ2回戦のガイナーレ鳥取戦(○5−2)のみだった。
期限付き移籍に際し、早川は浦和を通してコメントを発表。新天地で飛躍を遂げ、再び浦和のユニフォームに袖を通すことを誓った。
「このたび、ファジアーノ岡山に育成型期限付き移籍をすることになりました。今シーズンは、みなさんの前でプレーすることができず、非常に悔しいです。最高のスタジアムの、最高のファン・サポーターのみなさんの前でもう一度プレーするために、必ず成長して帰ってきます」
また、岡山を通しては「ファジアーノ岡山のファン・サポーターの皆さん、はじめまして。浦和レッズから育成型期限付き移籍してきました早川隼平です。早くチームに馴染み、掲げているJ1昇格を達成するために全力で戦います。一緒に戦いましょう。よろしくお願いします」と意気込んだ。
現在、浦和は2024明治安田J1リーグ第12節終了時点で、5勝2分5敗で勝ち点「17」を獲得し、暫定9位につけている。
一方、早川の新天地となる岡山は、2024明治安田J2リーグ第14節終了時点で、6勝5分3敗の勝ち点「23」で5位となっている。自動昇格圏内の2位につけるV・ファーレン長崎とは勝ち点が「6」離れている状況だ。
2024年05月07日 19:21
サンフレッチェ広島は6日、明治安田J1リーグ第12節で名古屋グランパスをホームに迎え、2−3で敗戦。今季初黒星を喫した。
越道草太が吠えた。2点を追いかける23分、ペナルティエリア前で右CKのこぼれ球に反応。「最初はワンタッチで打とうと思ったけど、一回トラップして力を抜いて腰を捻りました。いつもは力が入るけど、声援のおかげで落ち着いて打てました」。右足シュートをゴール左隅に突き刺し、苦しい雰囲気を切り裂く反撃の一撃。2年目の20歳MFが喜びを爆発させた。「あんまり覚えていないけど、鳥肌が立って、気づいたら吠えていました」と笑みをこぼし、記念すべきプロ初ゴールとなり「率直にうれしかった」と喜んだ。
広島はミヒャエル・スキッベ監督が「最初の15分は本当にまずかった」と話したように、立ち上がりに不安定な守備から2失点。そこから越道のゴールで1点を返し、48分にDF中野就斗の同点ゴールで2点差を追いつく意地を見せたが、最後は相手のカウンターからオウンゴールを許して敗れた。越道は、「自分たちのサッカーができてチャンスも多かったけど、そこでしっかり決め切らないと、こういう結果になってしまう。自分を含めて決定力不足は課題なので、そこは意識しないといけない」と振り返った。
前節に続いて左ウイングバックで先発出場した越道は、元広島の名古屋DF野上結貴とマッチアップ。「ガミさんが自分のところに来ていてやりづらかった」と明かし、「個人的には仕掛けてクロスが入れられなかったので、自分の長所である縦突破を活かして仕掛けてクロスでアシストをしないといけない」と自身の課題を挙げた。
67分には左足の痛みを訴えてピッチに倒れ込み、担架で運ばれて無念の途中交代となった。スキッベ監督は「それほどひどくないと思う。前半にひざを打撲してしまい、プレーしているうちに固まってしまった状態だった」と説明。本人は試合後、左ひざにテーピングをして自ら歩いており、「まだわからないけど、大丈夫だと思う」と明かした。
広島は今季リーグ戦12試合目で初黒星を喫し、5試合勝利から遠ざかる結果となった。新スタジアムでの公式戦で初黒星となり、昨季からのリーグ戦連続無敗記録も17試合でストップした。
移動と試合が続いた過密日程が終わり、次節は中8日の15日に行われる鹿島アントラーズとのホームゲーム。リフレッシュして挽回へ。越道は「初ゴールはうれしいし、自信がついたので次節もゴールを狙っていきたい。試合に勝てていないので、次は勝つゴールを決めたい」と意気込んだ。
取材・文=湊昂大
【動画】試合ハイライト
2024年05月07日 19:10
5月6日、サガン鳥栖はJ1第12節で湘南ベルマーレと敵地で対戦し、1−2で敗れた。
鳥栖は13分に手塚康平の右CKに富樫敬真が頭で合わせて先制。今季のアウェー初勝利に向け、上々の立ち上がりだったが、25分に追いつかれると、後半開始直後の46分に逆転を許した。
黒星を喫したとはいえ、収穫がなかったわけではないはずだ。相手がハイプレスをかけてきた際には、GKの朴一圭もビルドアップに関わり、数的優位の局面を作ってボールを前に運ぶ。セットプレーでも、手塚や河原創の上質なキックを活かして複数の好機を演出し、実際に得点も生まれた。内容面では、一定の成果を出せたと言えるだろう。
実際、川井健太監督も手応えを得られる部分もあったと語る。
「選手たちは厳しい連戦のなかでファイトしてくれたし、次につながるものも見えました。特に今日の前半は、我々が狙いとする部分を出せた。クロスも、意図的に狙いたいスペースを空けて、そこにボールを送るという点が良かったかなと。ただ、後半はクオリティが落ちてしまったので、何が原因かを次節までにしっかりと分析したいと思います」
【PHOTO】17の誇りを胸に選手と共に戦ったサガン鳥栖サポーター
ただ、内容面は悪くないからこそ、指揮官は結果が出ない現状を憂いている。
「今日は典型的な、順位が浮上しないチームの試合。よく皆さんがおっしゃる、中身は良いけど結果が出ないチームの試合でした。僕らがこういったゲームになった原因を突き止めなければいけません。戦っている選手が一番悔しいので、今後、またどういう風に彼らをたぎらせるかというところにフォーカスしてやっていきたいです」
現在19位と低迷する鳥栖。第2節の北海道コンサドーレ札幌戦(4−0)、第9節の鹿島アントラーズ戦(4−2)と、チャンスをモノにできている試合は大量得点での勝利を収めたが、複数のゴールを奪えなかったゲームは、いずれも勝点1以下に留まっている(2分8敗)。ボックス内でのクオリティ不足に悩まされている状況だ。
苦しい現状を、どう打破するのか。川井監督の考えはこうだ。
「現状は間違いなく良くないです。内容は良い部分もあるからこそ、選手たちはストレスを抱えていると思う。でも、こういう時こそやり続けることも大事ですし、逆に変化が必要な部分もある。そのバランスを見極めるのが大切ですし、僕の仕事でもあるので、改善していければ」
5月11日に行なわれる次節のジュビロ磐田戦へ向け、すでに見えている課題の解決を進めつつ、湘南戦で得た手応えをつなげられるか。指揮官の采配が鍵を握るだろう。
取材・文●岩澤凪冴(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 19:00
広島ユース出身で、トップチームでも主力を張る満田誠は、J1リーグ制覇に向けて熱い想いを抱いている。
2024年05月07日 19:00
ドイツ1部バイエルン・ミュンヘンとキットサプライヤーのadidasは6日、2024-25シーズンの新ホームユニフォームを発表した。Bayern München 2024-25 adidas Home
バイエルン・ミュンヘン 2024-25 adidas ホーム ユニフォーム
24-25新ホームユニフォームは、これまでのバイエルンのホームとは少し印象の異なるデザインが登場。
ベース部分には濃淡3色のレッドを使い、各部のロゴマークやスリーストライプスにはマルーンを採用(ブラックではない)。今回はホワイトを完全に排除した異色のデザインとなっている。
前面の模様はストライプで、ピッチ上の選手とスタンドのファンを結びつける“鼓動と情熱”を反映している。ギザギザのストライプは鼓動の波形を表現しているのかもしれない。
また、3色の濃淡レッドは 試合での「アイデンティティ、感情、ドラマ」という意味が込められている。
バイエルンは、ブンデスリーガ、DFBポカール、UEFAチャンピオンズリーグの3冠を達成したドイツで唯一のクラブ。今回のデザインは、その歴史へのオマージュでもあるという。
ちなみに3冠を成し遂げたのは、2012-13、2019-20の2シーズン。今回の新ユニフォームでストライプを構成する濃淡のレッドは、この3冠シーズンのユニフォームで使用した2つのレッドに近いかもしれない。
ユニフォームは男女用を同時に発表となり、女子チームの胸スポンサーは引き続き「Allianz」に。
この新ユニフォームは、最初に女子チームが9日に開催されるDFBポカール決勝戦で着用。男子はその3日後の12日に行われる2023-24シーズンのホーム最終戦(第33節ヴォルフスブルク戦)で着用の予定だ。
超ロング!胸スポンサー契約が「20年を超えた」7つのチーム
チームの愛称“Die Roten”(赤)を今まで以上に強く表現したともいえる2024-25新ホームユニフォームは、バイエルンのクラブ公式オンラインストア、各国のadidasオンラインストアで販売中。
2024年05月07日 18:43
[J1第12節]福岡 1−1 川崎/5月6日/ベスト電器スタジアム
J1の12節、アウェーで福岡と対戦した川崎は、1−1のスコアで引き分けた。リーグ戦での今季初の連勝をまたも掴めなかったが、ここ4戦は負けなし(1勝3分)ともなっている。
今オフも例年同様に主力が抜け、新陳代謝を図るも、怪我人が続き、台所事情は難しい。もっとも我慢の時期を過ごすなかで、少しずつだが積み上げている点もある。興味深いのは何度も話し合いを重ね、徐々に失点が減ってきている最終ラインだろう。
特に新たにCBを組む大南拓磨と佐々木旭のコンビは発展途上で粗さも残すが、楽しみな存在にもなってきた。
「なんでも話を聞いてくれる」(佐々木)という先輩の26歳の大南と、24歳の佐々木は、試合後のロッカールームでは、SBの瀬川祐輔、ファンウェルメスケルケン際、アンカーの橘田健人らを交えて、動画で失点シーンなどの修正点を確認し合うのがルーティーン。隙を作ってしまう場面もあるが、安定感は増してきた印象だ。
これまでは左SBを主戦場にしていた佐々木が果敢に前へボールを奪いに出て、スピードとフィジカルに長けた大南が後方のエリアを幅広くカバーする。互換性も良いコンビと言えるだろう。
現にふたりは常にラインを高く保つ意識を共有しており、それは11節の浦和戦(○3−1)で、左CBの位置からオーバーラップした佐々木がハーフウェーライン付近から一気に持ち運んで決めたゴールにもつながった。
このコンビが今後、どう成長していくのかは見ものである。
【動画】福岡×川崎のハイライト
ただし、川崎のCBには先日のパリ五輪最終予選を兼ねたU23アジア選手権でチーム最年少の19歳で大活躍した高井幸大が、貴重な経験値を手にして帰還。
さらに戦列に復帰したばかりで、時間を制限して起用されているジェジエウもベンチに控え、車屋紳太郎も怪我からの復活を目指してトレーニングに励む。
最終ラインからのパス出しという面では、チームとして改善すべき点を多分に残しており、そこを踏まえてのチョイスにもなりそうだが、今後、誰がCBを担っていくのかは注目である。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月07日 18:35
バルセロナは4日に行われたラ・リーガ第34節でジローナに2−4で敗れ、3位に転落した。スペインメディア『RELEVO』は、バルセロナが今季のラ・リーガを2位で終えられなかった場合のデメリットを紹介している。
試合は立ち上がりの3分にデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンが見事なボレーシュートを叩き込み、バルセロナが先手を取ったものの、直後に右サイドを崩されてウクライナ代表FWアルテム・ドフビクにヘディングシュートを決められる。前半終了間際にはポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキのPKで再び勝ち越したものの、後半の半ばから終盤にかけて3失点を喫し、2−4で敗れた。
この結果、2位と3位の直接対決を落としたバルセロナは、ジローナに抜かれる形で3位へ転落。両者の勝ち点差は「1」とわずかなものだが、残る4試合での2位争いにも注目が集まっている。
このような状況のなか、『RELEVO』はバルセロナが受けることとなる2つのデメリットに言及。1つ目は来年開催されるスーペルコパ・デ・エスパーニャの出場権を失うことだ。2019−20シーズン以降、ラ・リーガの優勝、2位チーム、さらにコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)の優勝、準優勝チームの4チームによって争われる形式となったスーペルコパ・デ・エスパーニャは、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮された2020−21シーズンを除いて、サウジアラビアで開催されている。この大会では、全体の参加賞金から、歴代のタイトル獲得数、試合の視聴者数、放映権収入などの要素を踏まえ、4クラブの分配比率を決定する。そのため、これまでバルセロナはレアル・マドリードと並んで多くの“臨時収入”を得られていた。加えて、今季のケースであれば同大会の決勝進出で100万ユーロ(約1億7000万円)、優勝で200万ユーロ(約3億4000万円)のボーナスが獲得可能。出場権を失うことで、当たり前ではあるがこれらの賞金が得られなくなる。
2つ目のデメリットも同じく経済面。現在、ラ・リーガでは均等に配分される金額(昨季の場合は3560万ユーロ/約59億円)に加え、順位に応じてボーナスの放映権料が分配される。例えば、昨季の金額で2位の場合だと、均等配分額の3560万ユーロに加えて、ボーナスで約5300万ユーロ(約88億円)を手にできた。だが、3位の場合はこのボーナス金額が4600万ユーロ(約76億円)に減少。インフレ傾向のあるサッカー界において、差額はわずかな金額といえるかもしれないが、現在の財政状況が芳しくないバルセロナにとっては痛手だ。収入が減ることで、夏の移籍市場における補強計画にも多少は影響を与えるかもしれない。
このようなデメリットを考えると、今季のラ・リーガを2位で終えることは重要な意味を持つ。ここからは日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダ、アルメリア、ラージョ・バジェカーノ、セビージャとの試合が続くが、4連勝を飾った上で、ジローナの結果を待ちたいところだ。
なお、バルセロナが2位で終わることで、経済的な打撃を受けるのはクラブだけではないようだ。スーペルコパ・デ・エスパーニャを主催するスペインサッカー連盟(RFEF)も、痛い目にあうという。現在、大会主催者のRFEFは、スーペルコパ・デ・エスパーニャの開催地であるサウジアラビアのサッカー連盟から、4000万ユーロ(約66億円)の収入を得ている。だが、レアル・マドリードまたはバルセロナが大会の出場権を逃した場合、その金額から500万ユーロ(約8億3000万円)が差し引かれる模様。RFEFはクラブのような収入源を持っていないことから、この損失は非常に大きなものだろう。
【ハイライト動画】バルセロナはジローナとの“直接対決”で敗北