2021年08月01日 12:00
7月27日からエキシビションマッチが始まった。東京五輪による中断期間を生かし、各球団はリーグ再開まで選手の調整や新戦力の発掘に取り組む。中嶋監督が率いるオリックスも「バファローズサマーシリーズ」と題し、9試合を戦うが、中嶋監督のリスクヘッジが随所に見られるゲームとなりそうだ。まずは暑さ対策だ。チームの後半戦は13日からのロッテ3連戦(ZOZOマリン)。その後、17、18日と日本ハム戦(ほっと神戸)が控える。20日からの西武3連戦は京セラドームでのゲームとなるが、24日からの楽天3連戦は楽天生命パークと再び屋外球場となる。そこで、中嶋監督はファームのゲームや練習を利用し、この時期の暑さに体を慣らす方法を取った。 「今回、暑さ対策がどの選手にもある。(後半戦の)始まりが千葉だし、その次が神戸。(京セラに)帰ってきて、次が仙台とか。やっぱり、(本拠地が)ドームでやっている分、その分、舞洲で練習したりというのもある。ある程度、どの選手も炎天下の試合は経験してもらおうと思っている。ローテーションもあるけど、一回は投げてもらおうと思っている」実際、7月27日のウエスタン・広島戦(由宇)では、能見が先発。5回を投げ、10安打4失点だった。指揮官は「すぐ先発ということじゃなく、能見が『長く投げたい』ということだった」と説明。同30日の同・阪神戦(鳴尾浜)では宮城が先発し、4回3失点。金曜日での登板はローテーションの関係もあるが、暑さ対策でもあった。その次に新型コロナウイルスのワクチン接種による副反応対策。7月27日のヤクルト戦(京セラ)では普段、一塁コーチャーの田口コーチを三塁に、三塁コーチャーの風岡コーチを一塁に、と入れ替えた。「いろんなことがあるのでね。副反応のやつで何が起こるか分からないから。こっちもある程度、用意していかないといけない。これから何が起こるか分からない。それで苦しんでいるチームもあるんでね。準備しておかないといけない」最後に育成選手ら今後、チームの戦力になるべき若手を次々と起用した。その意図は「若い育成の子らも使っているけど、1軍と何が違うのか。これから何を目指すべきなのか。ハッキリしていないんだったら、ハッキリ見せてあげようと」と明かした。中嶋監督流の育成方法。後半戦に向け、打てる手はすべて打っていく。(西垣戸理大)
2024年05月01日 07:53
大谷が抜けたエンゼルスで奮闘も…無念の離脱
エンゼルスのマイク・トラウト外野手が左ひざの半月板損傷のため膝の手術を受ける予定であると、30日(日本時間5月1日)に複数の米メディアが報じた。同日の試合前には取材に応じ、目を赤くしながら「とにかくイライラする」と話した。
今季はここまでリーグトップタイとなる10本塁打をマークしていたが、無念の離脱となった。32歳のトラウトはこれまでに3度のMVPを受賞。しかし近年は毎年のように故障に悩まされ、シーズンを通したプレーができていなかった。
米スポーツ局「ESPN」によると3日(同4日)に手術を受けるとされ、具体的な復帰時期は未定とされるもシーズン中には復帰できる見込みだという。(Full-Count編集部)
2024年05月01日 07:40
元巨人のパーラ氏はナショナルズで一塁コーチを務める
リズミカルな音楽は巨人ファンを虜にした。2020年に巨人でプレーしたヘラルド・パーラ氏は現在、かつてワールドシリーズを制覇した古巣ナショナルズで一塁コーチを務めている。日本には1年の在籍も「最高の国の1つだと思います」。忘れられぬ思い出がたくさんある。
4月23日(同24日)からのドジャース3連戦。ベンチから大谷翔平投手の打席を見た。「世界で最高の選手だと思います。選手としても、人間としても……メンタル、性格面を含めてね」。時期は違えど、自身も日本でプレー。少し誇らしそうな表情を見せた。
2004年にダイヤモンドバックスと契約を結びプロ入り。2019年途中にはナショナルズに移籍し、世界一に貢献した。2020年に巨人入り。怪我にも苦しみ47試合の出場で4本塁打、13打点。打率.267で1年で退団したが、「向こう(日本)の野球は最高でした」。決して嫌な思い出ではない。
巨人在籍時は六本木に住んでいたという。「六本木も素晴らしかったよ。あとはお寺、球場もだね」。大好きだったのは寿司とラーメン。お寺の名前を思い出そうと考えこんでいたが、「浅草寺?」と記者が問うと「センソウジ!」と嬉しそうだった。愛娘大好きだったシャークダンスが巨人でもブームに「感謝しています」
ナショナルズ時代の2019年、チームがスランプに陥っていた時、登場曲を娘の大好きだった「Baby Shark」に変更。そこから一気に調子を上げ、観客もリズムに合わせて手を上下に叩く、“シャークダンス”が代名詞になった。来日後も日本ファンも同様の応援を行い、独自の“サメグッズ”を持って来るファンもいた。
そんな東京ドームの光景はパーラ氏にとっても忘れられない。「彼らは私に無償の愛を注いでくれました。彼らはベイビーシャークを気に入ってくれたので感謝しています」。さらには、チームメートとも良好な関係を築いた。坂本勇人内野手、岡本和真内野手ら今でも連絡を取るメンバーも。「(岡本は)去年のWBCで挨拶しに行きましたよ」と懐かしそうに振り返る。
もう一度、戻りたい――。それがひそかなパーラ氏の願い。「治安が良くて、奇麗で、安全な国。子どもにとって、成長させるにはいい国でした」。娘たちも気に入っていた日本。「(コーチとして)戻れたらいいですね」。“オファー”を心待ちにしている。(川村虎大 / Kodai Kawamura)
2024年05月01日 07:20
◆ 「ここをどう乗り越えるか」
巨人は30日、本拠地でのヤクルト戦に3−4で逆転負け。7回に登板した西舘勇陽は2本の安打に四球も絡んで2点を献上し、今季2敗目を喫した。
1点リードで迎えた7回、巨人の3番手としてマウンドに上がった西舘だったが、先頭打者に右安打を浴びると、犠打に四球が絡んで一死一・二塁のピンチを招く。
ここで迎えたリーグ屈指の強打者、ホセ・オスナからはスライダーで見逃し三振を奪ったものの、続く村上宗隆にまたしても四球で満塁にピンチが拡大。まさに絶体絶命の状況で現在リーグ首位打者のドミンゴ・サンタナに投じた初球カットボールは一・二塁間を破る逆転の2点適時打となり、西舘はここで投手交代を告げられた。
その後は8、9回に得点圏まで走者を進めるもあと一本が出ずに連敗を喫した巨人だったが、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』では2試合連続で救援失敗となった西舘に話題が及んだ。
ルーキーながら開幕一軍入りを果たすと、勝ちパターンの継投を担い10ホールドを上げていたが、ここ2試合で合計5失点と不安定な投球が続く西舘。これについて番組MCを務めた高木豊氏は「こういう事って必ずあるんですよ。ここをどう乗り切るかっていうのが私たちも楽しみにしたいですよね」とコメント。
プロであれば誰しもが経験する事だと強調し、こうした苦境を乗り越えた姿を楽しみにしたいと奮起を促した。
また同じく出演した齊藤明雄氏は「ヒットを打たれてからピッチングが小さく見えた」と切り出し、「“いいボールを投げなきゃいけない”という気持ちが強すぎて、ワイルドピッチに繋がったように見えたんですよね。そしてストライクを取りに行く時にはボールが変化していない。ちょっと腕の振りに自身の無さが出てる」とピンチでの余裕の無さが露呈した投球だったと振り返った。
2球団競合の末に巨人に入団した黄金ルーキーは、即戦力の前評判に違わぬ実力を発揮してきたが、早くもプロの壁に直面しているのかもしれない。西舘の力強く安定した投球が巨人のここまでの戦いを大きく支えていただけに、こうした壁を乗り越えた姿を楽しみに待ちたい。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】ドラ1・西舘が2戦連続救援失敗で白星スルリ……/4月30日:巨人―ヤクルト戦試合ハイライト
2024年05月01日 07:20
ドジャースが「コーセー」と契約締結…4月だけで日系企業は6社目に
ドジャースは29日(日本時間30日)、化粧品メーカー「コーセー」と複数年のパートナーシップ契約を結んだと発表した。
2024年05月01日 07:11
前日では二塁から激走も表情晴れず…ここまで10本塁打の活躍
エンゼルスのマイク・トラウト外野手が左膝の半月板損傷のため手術を受ける予定であると、30日(日本時間5月1日)に複数の米メディアが報じた。今季はここまでリーグトップタイとなる10本塁打をマークしていた。
米スポーツ局「ESPN」のオールデン・ゴンザレス記者は、ペリー・ミナシアンGMがトラウトの手術について明かしたと報道。3日(同4日)に手術を受けるとされ、具体的な復帰時期は未定とされるもシーズン中には復帰できる見込みだという。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」のエンゼルス番ジェフ・フレッチャー記者は「左膝の半月板を損傷している」と伝えた。
32歳のトラウトはこれまでに3度のMVPを受賞。しかし近年は毎年のように故障に悩まされ、シーズンを通したプレーができていなかった。今季は大谷翔平投手が抜けたこともあり、チームをけん引する活躍が期待されていた。オープン戦こそ不調だったものの、シーズンではここまで10本塁打を放つ活躍を見せていた。
連敗を4で止めた29日(同30日)の試合では、同点の7回に投手の暴投で二塁から本塁に生還する激走を見せていた。「ESPN」によると、試合の3回頃から痛みを感じ始めていたようで、翌30日(同5月1日)にMRI検査を受けて負傷が発覚したという。
チームは4月に一時首位に立ったが、直近10試合では2勝8敗と失速。アンソニー・レンドン内野手が左太もも裏の部分断裂で長期離脱となっていたが、さらにトラウトも離脱となれば、打線に大きな穴が開いてしまうことになる。(Full-Count編集部)
2024年05月01日 07:10
◆ 「トータル的に考えたら絶対に岡林だが……」
中日は30日、本拠地でのDeNA戦に1−2で惜敗。先発の小笠原慎之介が6回2失点の粘投も、相手先発・中川颯に7回途中1得点に封じられるなど打線が繋がらず、4月最終戦を黒星で終えた。
敗れはしたものの、久々に月間勝率を5割で終えた4月の中日。絶対的守護神のライデル・マルティネスをはじめとした12球団随一のリリーフ陣に、中田翔や上林誠知などの新加入野手陣の躍動も加わって現在は4位に0.5ゲーム差で3位を維持している。
2年連続最下位から一転して奮闘する中日の戦いぶりについては、同日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』にて番組MCを務めた高木豊氏も「本当に良くやったと思います」と一定の評価を残したが、続けて懸念点として「僕が一つ気になるのが、1番バッター。岡林が上がってこないんですよ」と竜の若き安打製造機の状態を指摘した。
今季は右肩痛の影響で開幕一軍入りを逃し、4月19日に合流後も打率.105(38−4)と少々“らしくない”数字に終始しているだけに高木氏も「トータル的に考えたら1番は絶対に岡林なんですけど……」とスタメン起用に疑問符を提示すると、同じく出演した坂口智隆氏は「岡林選手に打席を回して“早く調子を上げて欲しい”という思いもあるのかな」と分析し、岡林の状態を慮った。
また続けて代替案として高木氏は「今年は三好がスタートから良かったんですよね。で、三好の時にチーム状態も良かったじゃないですか」と三好大倫をプッシュ。これには坂口氏も坂口智隆「いい選手ですよ。そのまま行ってもいいと思います」と4年目外野手への信頼感をあらわにした。
三好は開幕1カ月ながらすでに自己ベストの安打数を更新したほか、主に1、2番に座り打率.257(70−18)、出塁率.307と奮闘しているが、岡林の状態が万全になればそちらを優先すべきというのが解説陣の考えなのかもしれない。
岡林の回復を優先すべきか? 好調の三好にチャンスを与えるべきか?立浪監督の胸中は不明だが、高木氏は最後に「キャンプの時からずっと頑張っているんですよ。だから僕は三好に戻してみるのも面白いかなって思いますけどね……」と語って締めくくった。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
【動画】幻惑サブマリン捕まえられず小笠原を見殺し……/4月29日:中日―DeNA戦試合ハイライト
2024年05月01日 07:10
今季のオリックスを支えるエスピノーザは「1球の重みが変わってきます」
熱いハートと冷静な洞察力で、狙うはノーヒットノーランだ。開幕からオリックスの先発ローテーションを守る新助っ人、アンダーソン・エスピノーザ投手が、ドジャースに移籍した山本由伸投手に続く、チーム3年連続の快記録に照準を当てている。
「ヤマモトがノーノーをしたことは、YouTubeのハイライトで見て知っています。ノーノーは難しいと思いますが、ゴロで仕留めたり三振を取ったり、攻めた投球をして、彼のように記録を達成したいと思います」
届かなかった悔しさがある。パドレス傘下3Aでプレーした昨年、8回途中まで無安打を続けていたが、大記録を逃してしまった。「打者もなんとか、ノーノーを避けようと。より集中して向かってきますから、ノーヒットが続いている時にはより集中しなくてはいけないことを学びました。序盤とは1球の重みが変わってきますから。投げ切る自信はあったので、悔しかったですね」と、逃した記録を思い出し、顔を歪めた。
ベネズエラの首都・カラカス出身。2014年にレッドソックスと契約して、1Aで実績を積み、2016年にパドレスに移籍した。翌年以降、2度の右肘トミー・ジョン(TJ)手術を経験。コロナ禍による1年を含め、4年間、実戦から遠ざかったことで得たものがあった。
「これまでの野球のキャリアを通じて色々な事を経験し、乗り越えることで強い精神力を培うことができました。メンタルの部分で自信を持っています」。キャッチボール、ライブバッティングを経て、2021年5月に1709日ぶりに登板するまで、復活を信じてリハビリに向き合った長い日々が、ラテン系の明るさに強いハートを併せ持つ右腕に変貌させた。
オリックスに加入した今季、開幕から順調に結果を残している。来日初勝利は開幕2戦目。開幕戦を黒星でスタートした“暗雲”を払った。2勝目もカード頭を落とした翌日のゲームでチームに勝利をもたらせたのは、メンタルの強さがあったからに他ならない。今季はここまで4試合に登板して3勝0敗、防御率は驚異の0.33を記録しており、来日即の月間MVP候補にも挙がる。疑問はすぐに解決…「あの場面でなぜあのボールを要求したのか」
エスピノーザは、155キロ超のストレートにカーブ、スライダー、チェンジアップが武器。マイナーリーグでは通算109試合、426回2/3で440奪三振を誇る。春季キャンプ中、チームに合流して約1週間後のライブバッティングでは死球を出すなど制球に苦しんだもの、鋭い変化球で打者を翻弄した。
対戦した来田涼斗外野手は「縦割れのカーブがよかった」と、シーズンでの活躍を予想していた。2月24日のDeNA2軍との練習試合では3者連続三振で実戦デビューを飾り、オープン戦などでも安定した投球を見せ、開幕ローテーション入りをつかんだのだった。
対応能力も高い。登板2戦目となった4月6日のロッテ戦(ZOZOマリン)。7回5安打、6奪三振、1四球、1失点と好投を支えたのは、縦のカーブに変えて、球場の特性を生かし、斜めに曲がるスラーブ。「この球場に関する情報を集めて、風の強い球場だとわかっていたのでカーブとスライダーの間の軌道のボールがうまくはまった」と人懐っこい顔をほころばせた。
球団関係者によると、記憶力はもちろんのこと、1つのことを教わると次を言われなくても行動を予測して対応するなど、臨機応変に動く器用さを持ち合わせているという。澤村直樹通訳は「自分が投げる前の試合での配球を捕手に尋ねたりするなど、研究熱心ですね。『あの場面でなぜあのボールを要求したのか』という疑問を聞き、いろんな要素を踏まえてのリードだったと捕手の方が説明すると、すぐに理解をします。ロッテ戦でもカーブがダメだからどうしようではなく、それじゃ風を利用してものにしようとするなど、とても器用ですね」とクレバーさに感心する。
来日に際し、ベネズエラ出身で元阪神のロベルト・スアレス投手から日本の野球を教わるなど、情報を集めてきた。心強い味方もいた。パドレス時代、コーチ留学をしていた中嶋聡監督とは面識があり、現在、オリックスの巡回ヘッドコーチを務める中垣征一郎コーチからはトレーニングの指導を受けた間柄。首脳陣と信頼関係で結ばれているのは、初めての環境で戸惑うことが多い助っ人の中では、有利なことだ。
アニメを通して、日本の文化に興味を持ってきた。「ドラゴンボール」や「NARUTO」を見て育ち、1番好きなアニメは「キャプテン翼」だという。ラーメン好きでも知られる。ロッテ戦登板のため移動で訪れた東京で、1番に探したのは「天然とんこつラーメン専門店・一蘭」。こちらも事前に情報を収集していたそうだ。「怪我なくシーズンを戦い抜き、自分のピッチングでチームを助けたい」。リーグ4連覇に向け、役目は心得ている。(北野正樹 / Masaki Kitano)
2024年05月01日 07:00
◆ 「去年もそうだったんですけど……」
阪神は30日、敵地での広島戦に7−1で快勝。
2024年05月01日 06:50
◆ 「やっぱりそれも軸がしっかりしてるから」
ソフトバンクは4月ラストゲームで楽天に8−0で完勝。打線は今季最多の14安打をマークし、投げては先発の有原航平が8回4安打無失点の快投で3勝目(2敗)を挙げた。
ソフトバンク打線は2回、先頭の4番・山川穂高がリーグ単独トップとなる6号ソロをバックスクリーン左へ運び先制点を奪うと、その後も6番・川村友斗の二塁打などで好機を作り、7番・栗原陵矢の左犠飛で2点目。さらに二死二塁で、9番・三森大貴が今季初安打となる右前適時打を放ち3−0とリードを広げた。
5回は3番・柳田悠岐の右越え3号ソロで4点目を加えたあと、再び三森の右翼線2点適時二塁打などで4点を追加。打線がつながり8回までに今季最多の14安打記録した。
開幕直後に右手人さし指の骨折で離脱していた三森は、28日(西武戦)の試合前練習時に右脇腹を痛めた牧原大成に代わり、同日に一軍再昇格。今季2度目のスタメンで3安打3打点と存在感を示しチームの7連勝に貢献した。
4月30日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』の番組MCを務めた高木豊氏は、「山川が打つ、柳田も打つ。もう話にならんすよ。止めようがない」とソフトバンク打線の破壊力に感嘆の声。さらに「牧原がいなくなって三森、周東が離脱したら川村。出てくる出てくる」と、上述の三森に加え、家庭の事情で4試合欠場した周東佑京の穴を埋める活躍を見せた川村にも改めてスポットを当てた。
解説者として出演した坂口智隆氏は、現状のソフトバンク打線について「やっぱりそれも軸がしっかりしてるので、周りは自分のプレーを考えて打席に入れる」と分析。3番・柳田、4番・山川、5番・近藤健介のクリーンアップの安定感が相乗効果を生み出しているとし、脇を固める選手たちについても「みんな結果を出しているので層が厚いなと感じる」と、首位を快走するチーム状態の良さについて言及した。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月01日 06:40
敵地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場
■Dバックス ー ドジャース(日本時間1日・フェニックス)
ドジャース・大谷翔平投手は30日(日本時間5月1日)、敵地・ダイヤモンドバックス戦に「2番・指名打者」で出場する。4戦ぶり8号に期待がかかる。
前日の同カードでは、4打数2安打1打点1四球。8回無死一、二塁の第5打席で打球速度107.7マイル(約173.3キロ)の左前適時打。5戦ぶりマルチ安打で、打率を.341とした。
チームは2006年以来18年ぶりの快挙となる“無三振ゲーム”で8-4で快勝。大谷は現在7本塁打で、デーブ・ロバーツ監督の持つ球団日本生まれ選手の最多本塁打記録に並んでいる。豪快弾で単独トップなるか。(Full-Count編集部)
2024年05月01日 06:20
◆ 投打がガッチリ噛み合い7連勝&貯金12!
首位を快走するソフトバンクは8−0で楽天に完勝。今季最長の連勝を「7」に伸ばし、貯金は今季最多を更新する「12」となった。
攻撃陣は2回、4番・山川穂高がリーグ単独トップとなる6号ソロをバックスクリーン左へ運ぶなど3点を先取。5回は3番・柳田悠岐が2戦連発の3号ソロを右中間席へ運ぶなど、一気に5点を追加し試合の大勢を決めた。
投げては先発の有原航平が8回100球、4安打無失点、6奪三振1四球の快投で3勝目(2敗)。3併殺を奪うなど楽天打線にチャンスすら作らせず、二塁を踏ませなかった。
投打がガッチリと噛み合った試合運びに、4月30日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』のMC高木豊氏は、開口一番「強すぎるよ。話すことない」と感嘆の声。解説を務めた齊藤明雄氏は有原の投球について、「低めに丁寧に投げている。チェンジアップとか、いい感じで緩急を使っているな、という感じですよね」と評価した。
高木氏は「(ヒーローインタビューで)『ゲッツーを取ってくれた』って言ってるけど、自分が打たしているわけですからね」と有原の投球術を絶賛。「本当に安定してるわ」と繰り返し褒め称えた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
2024年05月01日 06:00
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
広島の秋山翔吾外野手(36)が今季1号となる初球先頭打者本塁打を放った。
2024年05月01日 06:00
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
広島・床田寛樹投手が6回を4安打3失点で2敗目。制球が定まらず自己ワーストの6四死球で流れを相手に渡してしまった。
デイリースポーツ評論家の安仁屋宗八氏は「もっと大胆に投げないといけない」と苦言を呈した。
◇ ◇
床田の投球内容は最悪だった。阪神打線の特長は1、2番出塁と機動力。その近本と中野を3番の森下も含めて完璧に抑えながら、ノイジーと大山に与えた3つの四球がすべて失点に絡んだのだから自滅としか言いようがない。
二回のノイジーに対しては簡単に追い込みながら、大事にいこうと意識しすぎたのか。大山への四球は2度とも先頭打者だった。相手が中軸とはいえ、走者がいなければたとえホームランを打たれても1点なんだから、もっと大胆に投げないといけない。元来、床田は制球のいい投手。次の登板では修正した投球を見せてほしいね。
守備面でもひとつだけ指摘しておきたい。六回一死一、三塁から坂本が打ち上げた右翼ファウルゾーンへの飛球を野間が捕球して犠牲フライとなった。しかし、あれは見送ってファウルにすべきだったと思う。
後半に入って点差が1から2に広げられるのは、阪神の投手力を思えばいかにも厳しい。捕っても間に合わないのは分かるはず。瞬時の判断は自分で下すしかない。
2024年05月01日 06:00
ヤクルト4―3巨人(セ・リーグ=30日)――ヤクルトが5カードぶりの勝ち越し。
サンタナが七回に逆転2点打を放つなど3打点と活躍した。巨人は西舘勇陽(中大)が踏ん張れず、3カードぶりの負け越し。
◇
七回、場内に巨人・西舘の名前がコールされた。4月26日のDeNA戦で、1点リードの八回にプロ初失点を含む3点を奪われて逆転され、敗戦投手となっていた。その日以来のマウンドが、再び1点リードの終盤に訪れた。
先頭の代打・西川には5球のうち4球で直球を投じ、右前打を許した。一死二塁となり、青木には初球から3球連続でストライクが入らず四球。二死後、村上には1ストライクから4球続けてボールで四球を与えた。そして満塁で迎えたサンタナに、右前への逆転2点適時打を浴びた。
苦しんだのは変化球の制球だった。ファウルを含めてストライクを取れたのは直球とカットボール、スライダーのみ。カーブとフォークボールは全てボールになり、本塁の手前でバウンドする球もあった。初球のカットを強振したサンタナは、球種を絞りやすかったのかもしれない。
前日の試合前、投球練習で阿部監督が捕手役を務めた。投げていたのは変化球。指揮官から、フォークやこれまで投げていない変化球の握りを教わったという。「今はカットボールばかりになっている。縦変化があれば配球も楽になってくるので、早く実戦で投げられたら」と西舘。課題は明白だ。
開幕戦から10戦連続で無失点と奮闘してきたルーキーについて、阿部監督は試合後、5月1日の試合も展開によっては登板させる考えを明かした。ドラフト1位右腕に求めるものは、「『次はやってやるぞ』という負けん気だけじゃないですか」という。最初の試練を乗り越えたい。(福井浩介)
2024年05月01日 05:01
「広島1−7阪神」(30日、マツダスタジアム)
やっと出た。待ちに待ったチャンスでの快音だ。3−1で迎えた七回1死満塁。阪神・ノイジーが益田の初球147キロを左前に運び、今季得点圏で19打席目での初タイムリーだ。
「甘いボールは積極的にいこうと思っていたんだ。しっかり打ち返すことができて良かったよ。(適時打が)1カ月出なかったことが悲しいけどね…」。自虐的に笑うほど、上機嫌だった。
1点を追う二回は1死から四球で出塁。坂本の適時打で同点のホームを踏むと、四回と六回はいずれも無死一塁から左前打、中前打で好機を拡大した。七回の適時打を挟み、九回は先頭で右前打。23年5月16日・中日戦以来となる来日最多タイの4安打固め打ちに自然と声も弾む。
「今日はいい感覚で打つことができたよ。結果にも残ったから、明日につなげていきたいね」
ここ5試合は19打数10安打、3打点と絶好調。打率も・303に急上昇だ。あと6打席で規定打席にも到達する。
かねて高め直球に対応するため「バットを立ててこい。寝かすな」と注文を付けていた岡田監督も驚きを隠さない。「ノイジーはどしたんやろ。ちょっとバットが立ってきたよな。寝かしてないもんな。打つ前に浮かしとるもんな」と助っ人の変化に目を細めた。
今季は開幕スタメンを前川に譲ったが、徐々に状態を上げてきたノイジー。来日2年目に本領発揮のムードが漂う。