2021年06月20日 06:00
[J1リーグ18節]札幌2-0大分/6月19日(土)/札幌厚別公園競技場 前日の18日に、得点源のアンデルソン・ロペスが移籍を前提にチームを離脱したことを公式発表した札幌。しかし、再開後初ゲームの大分戦では、金子拓郎が前半だけで2ゴールを決め、ホームで完勝した。 殊勲者の金子は、福森晃斗からのロングボールを受けて右足で決めた1点目について「いつも福さんからああいう対角の良いボールをもらっていて、けっこう外してしまっていたので、今日はしっかりと決め切れて良かったです」とし、チャナティップからの横パスを受けて素早く左足で振り抜いた2点目については、「ダイレクトで打とうかなと思ったんですが、しっかり相手を見て、ワントラップして、冷静に狙ったコースに蹴れたのでよかったと思います」と振り返った。 札幌はこれで5月16日の川崎戦(0-2で敗戦)以降、公式戦8戦負け無し。今季2度目の完封勝利で、前節柏戦(2-1)に続き2連勝とチーム状況は上向きだ。 金子は「個人的にもなかなか(ゴールを)取れない期間もあったのですが、ここ最近はシュートの当たりも良いですし、これからも、もっと得点に絡んでいけるプレーを増やしていければ良いなと思います」と意気込みを語った。 2年目の若武者の活躍を受けて、ペトロヴィッチ監督は「2点取ったことで心配しなければいけません。ここから夏の移籍が始まりますが、彼がどこかに持っていかれないかという心配をしなければいけません。1点だったら狙われなかったかもしれません。まあ、半分は冗談ではありますが…」とユーモアを交えながらも称賛した。 その一方で、「われわれのチームには若く、大きく成長してくれている選手がたくさんいる。そして、われわれのチームのためによく戦ってくれる。ここ1、2年の中で主力が移籍していった中で、現有の若い選手が伸びているのは仕事がうまくいっている証である。そして、成長した選手が抜けていくのは札幌の宿命。われわれは若手が育つサイクルを止めないようにしなければいけない」とクラブの宿命とも戦っていると語った。 札幌は、リーグ戦で10位に位置するものの、ルヴァンカップ、天皇杯と全てのコンペティションで可能性を残している。リーグ再開初戦は、若手選手たちの成長とともに、後半戦の快進撃を想起させる快勝だった。構成●サッカーダイジェストWeb編集部【J1第18節PHOTO】札幌2-0大分|金子拓郎が2ゴール!“聖地”厚別で札幌が大分に快勝!!
2024年05月03日 08:04
大岩剛監督が率いるU-23日本代表は、カタールで開催されているU-23アジアカップの準決勝でイラクに2−0で勝利。パリ五輪の出場権を獲得した。
元日本代表DFの内田篤人氏は、MCを務めるDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、この試合にCBとして先発した19歳のDF高井幸大を「良かった。成長しまくりですよ」と絶賛した。
「一番びっくりしたのが、(ロールモデルコーチとして)高井はアンダー20からずっと見てて、ボールが行くと不安だなって最初は思ってたけど、すごいカバーリングもするし、ヘディングは全部勝つし」
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鹿島アントラーズでは大岩監督と共闘した名SBは、「(出場停止明けで)西尾(隆矢)が戻ってきたんで、センターバックをどういじるのかと思ってたけど、剛さん、この2人(高井と木村誠二)が頑張ってたから、高井を外さなかった」と続けた。
ゲスト出演した、Jリーグの野々村芳和チェアマンも「下がられて、後ろの方でどう優位性を出すかという時に持ち出しとか、配給とかがいい。センスあるね」と称えた。
川崎フロンターレに所属する19歳は、大会を通して最も成長した選手と言えるかもしれない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 07:45
オーストリア代表監督を務めているラルフ・ラングニック氏は、バイエルン・ミュンヘンからの次期監督就任のオファーを断ったという。
今季限りでトーマス・トゥヘル監督が退任することが決定しているバイエルン・ミュンヘンは、来季に向けて新しい指揮官を探している状態にある。
当初はシャビ・アロンソ(レヴァークーゼン)、ウナイ・エメリ(アストン・ヴィラ)の招聘に動いていたとされるが、両者ともに現在のクラブに残ることを決めたという。
その後ドイツ代表を指揮しているユリアン・ナーゲルスマンにオファーを送ったものの、彼も契約を延長したためバイエルン就任の可能性はなくなった。
それを受けてバイエルンは2022年からオーストリア代表監督を務めてきたラルフ・ラングニック氏にアプローチし、会談を行っていることを公にも認めていた。
ところが『Reuters』によれば、ラングニック氏は最終的に現在のオーストリア代表監督を続けることを決断し、バイエルンに断りの意向を示したとのこと。
ラングニック氏は「私は心からオーストリア代表監督だ。この仕事は私に大きな喜びをもたらし、我々がスタートした道を歩み続ける決意を持っている。これはバイエルンを拒否したというわけではなく、むしろ私のチームと共通の目標を達成するための決定であることを強調したい。EURO2024に完全に集中しているんだ」と語ったそうだ。
『SPORTS ZONE』は、多くの候補に断られてしまったバイエルンは現在シュトゥットガルトを率いているセバスティアン・ヘーネス監督を次期指揮官の候補にリストアップしているとのこと。
シュトゥットガルトは現在ブンデスリーガで3位と好成績を残しており、すでにチャンピオンズリーグ出場権を獲得している。
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セバスティアン・ヘーネス監督は昨年4月からシュトゥットガルトを率いているが、かつてはバイエルン・ミュンヘンのU-19やリザーブチームで監督を務めていたこともある。
また、バイエルン・ミュンヘンの元会長であるウリ・ヘーネスの甥にあたる人物でもあり、クラブと縁がある人物である。
2024年05月03日 07:24
10年ひと昔と言われるが、移り変わりが激しいサッカー界では2年間でも十分に同じ感覚に陥る。それはタケ・クボ(久保建英)のケースを見れば明らかだ。2022年夏の加入直後に手にした評価を高水準で維持しながらも、批判に常に向き合わなければならない今日のサッカー選手の掟に晒されてきた。 中でも古巣のレアル・マドリーとの試合は、タケのバロメーターを図るのに格好の機会だ。1年目の昨シーズンは、まず適地のサンティアゴ・ベルナベウで、鮮烈なパフォーマンスを披露しながら、当時、本人も自覚していた決定力不足を露呈。ノーゴールに終わった。 翻ってアノエタでの第2ラウンドでは、先制ゴールを挙げるなど、2−0の勝利に貢献。この白星で勢いに乗ったチームは10年ぶりのチャンピオンズリーグ出場権を獲得した。 2年目の今シーズンは、前半戦の初戦は当時、ラ・リーガ全体でジュード・ベリンガムに次ぐ評価を得ていたその実力をまざまざと発揮。しかしオフサイドで取り消された幻のゴールと後半開始早々の失点が分岐点となり、タケもチームも手ぶらでサン・セバスティアンに帰った。
そして4回目の顔合わせとなった今回は、自身はコンディションを落とし、チームは3戦連続白星なし。バロメーターを図るには過去最も難しい試合だった。しかしそうした不安を吹き飛ばすようにタケは立ち上がりから攻撃を牽引。シーズン序盤の絶好調時のプレーにはまだまだ遠く及ばないが、復調ぶりをアピールした。 ポジションは、バレネチェア、オジャルサバルとともにトリデンテを形成する形で、右サイドでプレー。マドリーももちろん十分な警戒を払っていたが、対峙する左SBフラン・ガルシアを常に脅威に晒した。 15分、バレネチェアが華麗なスラロームを描いて中央を突破すると、右サイドでフリーになっていたタケにパス。タケは左足ダイレクトでニアを狙ったが、ケパの好セーブに阻まれた。 今回も試合のターニングポイントとなったのはタケの幻のゴールだった。マドリーに先制を許した3分後の32分。バレネチェアがチュアメニからボールを奪うと、オジャルサバルがゴール前でシュートし、そのこぼれ球だった。これを拾ったタケが鋭い切り返しでミリトンを振り切ると、右足でゴールネットを突き刺した。 待望の同点ゴールにアノエタの観客は沸いたが、その喜びも束の間、VARチェックを経てバレネチェアのファウルを取られ、得点は認められなかった。【動画】久保が不満を露わにしたゴール取り消し
試合後、タケは、「バレネがボールを奪った。僕が言えるのは、ボールを失った選手が眠っていたということだ。それは明らかだ。チャンピオンズリーグではこうしたことは起こらない」とまくしたてた。 ソシエダに不利な判定を下すムヌエラ・モンテーロを見慣れている我々にとっては何も珍しいことではない。
エンドが変わった後半も攻撃を活性化。開始早々のトゥリエンテスの惜しいシュート、73分のオジャルサバルのオフサイドで取り消しとなったゴールのいずれの起点となったのもタケだった。80分にも前線のオジャルサバルへ鋭い縦パスを供給。しかしリュディガーに当たった“10番”のシュートはわずかに枠の左へ外れた。 バロメーターの話を続ければ、タケは上向きに転じていることを示したが、得点もアシストも決めることができなかった。そしてそれはわずかなディテールの差だった。取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)翻訳●下村正幸
2024年05月03日 07:10
フランス・リーグアンのスタッド・ランスは2日、「ウィル・スティール監督とコーチのニコラ・スティールが本日付けで辞任する」と公式発表した。
2024年05月03日 07:04
当たり前のことを当たり前に――。持ち続けてきた人生のテーマが行動に表れている。
カタール・ドーハで開催中のU-23アジアカップに参戦しているU-23日本代表のDF西尾隆矢が、今回の活動の中で心がけて行なっていることがある。それはホテルで、洗濯物を畳むスタッフの手伝いだ。
プロ選手ともなれば、選手がサッカーに集中できるよう、多くのスタッフが身の回りの環境を整えてくれる。しかし、西尾はそれに甘えることなく、自分でできることはなるべくやるように心がけている。自クラブでは、洗濯物を畳むことは少ないが、クラブハウスやロッカーも出来る限り掃除をしている。
そういった意識を持つようになったのは、子どもの頃、父親に言われたある言葉がきっかけだった。
「これはずっと自分の頭の中にある父親の言葉なんですけど、『当たり前のことを当たり前にやり続けよう』というのがある。僕は人間はみんな平等だと思っています。誰かがすごいとか、そういうわけでは絶対ないと思いますし、僕も一切そういう忖度はしない。自分もそういう偉そうな態度は取ってはいけないと思っています」
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だからこそ、スタッフが洗濯物を畳んでいたら手伝う。西尾にとってそれは当然のことだ。
「僕たち以上に睡眠時間が少なかったり、疲労が溜まってるのってスタッフの皆さんだと思う。洗濯物が当たり前に綺麗に出てくる、その状態がもう当たり前じゃないというのを自分たちは自覚しないといけない。プロサッカー選手だから、もう何でもしてもらえるというのは大きな勘違いだと僕は思っています」
当たり前のことを当たり前にやるのは、ピッチ外だけでなく、もちろんサッカーでも。パリ五輪の出場権を獲得したU-23日本代表において、本番が近づくほどに、選手たちのメンバー入りへの競争も激化していく。
西尾は「日本に帰ってからも、いろんな競争が出てくると思う。本当に1日1日を大事にして、当たり前のことを常日頃からやり続けることが、オリンピックへの道に繋がってくと思う」と変わらず、その姿勢を貫いていくと誓った。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月03日 06:50
今季限りでラツィオを退団する可能性が高いと言われている日本代表MF鎌田大地に対し、同じイタリア・セリエAのユヴェントスが関心を抱いているという。
『Tuttosport』によれば、夏のマーケットに向けて補強のターゲットを策定しているユヴェントスは、ラツィオとの契約満了が近づいている鎌田大地に注目しているそうだ。
昨年8月に紆余曲折の末ラツィオと1年契約を結んだ鎌田大地は、今季マウリツィオ・サッリ前監督の下でかなり苦しい前半戦を過ごした。
戦術や与えられる役割に馴染むことができず、マッテオ・グエンドゥージやルイス・アルベルトなどのライバルよりも序列が下がり、出場機会を失っていた。
しかし先日の指揮官交代によって状況が変化し、イゴール・トゥドール監督の下でレギュラーに抜擢されることに。新たなチームで先発出場を重ねる中でいくつも好プレーを見せ、評価を急速に高めている。
鎌田大地の契約は今季限りであるが、ラツィオとの間には「選手側が希望すれば契約を2年延長できる」というオプションが付随している。その条件は鎌田大地側が100ユーロ(およそ1万7000円)を支払うことだとも。
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ユヴェントスは現在それほど経営状況が良くないということもあり、来季に向けてフリーエージェントで獲得できる新戦力を中心にリストアップしているとのこと。
以前は同じラツィオのブラジル代表MFフェリペ・アンデルソンを考えていたものの、彼はすでにパウメイラスへの移籍が内定したため、ターゲットを鎌田大地に変更したという。
2024年05月03日 06:48
ヨーロッパリーグ(EL)準決勝ファーストレグが2日に行われ、マルセイユ(フランス)とアタランタ(イタリア)が対戦した。
ともにEL初優勝を目指すチーム同士の顔合わせとなった準決勝。ファーストレグをホームで戦うマルセイユはグループBで2位に甘んじたものの、その後はシャフタールとビジャレアルを下し、準々決勝ではベンフィカとのPK戦に及ぶ死闘を制してベスト4へ駒を進めた。対するアタランタはグループDを首位通過すると、ラウンド16で守田英正が所属するスポルティングを撃破。準々決勝では優勝候補筆頭と目されていたリヴァプールを2戦合計3−1で破っている。
試合は序盤からスコアが動く。11分、アタランタのGKフアン・ムッソのロングフィードを最前線のジャンルカ・スカマッカが頭で落とす。そこからマッテオ・ルッジェーリ、エデルソンと繋ぎ、ボックス内でトゥーン・コープマイネルスの縦パスを引き出したスカマッカが巧みなトラップから右足でゴール左下隅に突き刺し、アウェイチームが先手を取った。
しかし、ホームの声援を受けるマルセイユもすぐさま反撃。20分、右サイドのショートコーナーから細かくパスを繋ぎ、ボックス手前中央へ展開。ボールを受けたムベンバが右足を振ると、狙い澄ましたシュートが左ポストを叩いてからネットを揺らし、試合を振り出しに戻した。その後は拮抗した展開が続くなか、42分にはマルセイユに決定機が到来。自陣でのボール奪取からカウンターを発動し、アミーヌ・アリのパスを受けたピエール・エメリク・オーバメヤンがフィニッシュに持ち込んだが、シュートは枠の右へ外れた。
1−1のタイスコアで迎えた後半も両チームがチャンスを作り合う。58分、マルセイユは左からのクロスをボックス内で収めたジョルダン・ヴェレトゥが後方へ落とし、走り込んだジョフレイ・コンドグビアがダイレクトで狙うもシュートは枠の上へ。対するアタランタは63分、途中出場のアデモラ・ルックマンが左からドリブルで持ち込み、最後は巧みな反転から右足を振り抜いたが、このシュートも枠を捉えることができなかった。
直後の64分、ボックス内左に抜け出したルイス・エンリケの折り返しにオーバメヤンが頭で合わせ、GKが弾いたボールをイスマイラ・サールが押し込んだが、オフサイドの判定で得点は認められず。73分にはアゼディン・ウナヒのミドルシュートがクロスバーを直撃する。90分、アタランタはカウンターからチャンスを創出。右に開いてボールを受けたアレクセイ・ミランチュクがカットインから左足を振り抜いたが、鋭いシュートは惜しくも枠の右へ外れた。
試合はこのまま1−1で終了。互いにチャンスを作ったものの追加点を奪うことができず、ドローという結果に終わった。決勝進出をかけた運命のセカンドレグは現地時間9日にアタランタの本拠地『アトレティ・アズーリ・ディターリア』で行われる。
【スコア】
マルセイユ 1−1 アタランタ
【得点者】
0−1 11分 ジャンルカ・スカマッカ(アタランタ)
1−1 20分 シャンセル・ムベンバ(マルセイユ)
2024年05月03日 06:42
現地時間5月2日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の3位決定戦で、インドネシア代表がイラクと対戦した。
2024年05月03日 06:32
大岩剛監督が指揮するU-23日本代表は、カタールで開催されているU-23アジアカップで決勝に進出。8大会連続となるパリ五輪出場を決めた。
本大会に向けて、オーバーエイジや久保建英の招集が話題になるなか、予選で敗退した韓国のメディアも日本の動向に注目。『スポーツ京郷』は5月2日に「日本サッカー、歴代最強の五輪代表が誕生か?」と見出しを打った記事を掲載。次のように綴った。
「海外組を総べて網羅した歴代最高の代表チームを作り、メダルを狙う日本代表の夢は成し遂げられるだろうか。海外組の借り入れという容易ではない関門が待っている」
同メディアは、スペイン紙『Mundo Deportivo』が「久保はオリンピック行きを望んでいるが、レアル・ソシエダは彼が行くのを望んでいない」と報じたと紹介。「8回連続の出場に成功した日本はパリで1968年メキシコ大会の銅メダル以来のメダル獲得を狙う。これに向けて最高の代表チームを作り、挑戦するという意志は凄まじい。しかし、久保の合流は不透明だ」と伝えた。
【PHOTO】U-23アジア杯に駆けつけた各国の美女サポーターを特集!
記事は「久保の招集難航は、オーバーエイジの選出も容易ではないのを示唆する。日本はアーセナルでプレーしているDFの冨安健洋、リバプールのMF遠藤航などA代表でも中心の選手たちがオーバーエイジ候補として挙がっている。板倉滉(ボルシアMG)、伊藤洋輝(シュツットガルト)などもだ」と続け、こう見解を示している。
「日本の希望とは異なり、ヨーロッパのビッグリーグのクラブは今夏にEURO2024が開かれるため、所属選手の代表チームへの貸し出しに敏感だ。シーズンオフの休息が不足し、プレシーズンにチームの合流が遅くなる懸念が大きい。こういう中でオリンピック選手の貸し出し要請は甘くない。日本の望み通り欧州組を網羅した最高のメンバー招集は容易ではないようだ」
ライバルも注目する日本の陣容は、果たしてどんな顔触れになるか。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 06:09
突如として浮上した不要論は議論を呼んでいる。
リバプールの遠藤航は加入当初、大きな期待をかけられていなかった。若手有望株を獲得できなかったクラブが、世界的には知名度が高くなかった30歳のベテランに向かったのは、「パニックバイ」だったという声もあった。しかし、シーズン半ばからの活躍は周知のとおりだ。
だが、ここに来て遠藤が1年で再び移籍する可能性が取り沙汰されている。
リバプールは今季いっぱいでユルゲン・クロップ監督が退任。現在フェイエノールトを率いるアルネ・スロット監督が就くことが有力となり、新たな時代に突入する。そのなかで、遠藤が放出要員になり得るという見方が騒がれた。
計り知れない献身性を見せてきた遠藤だけに、放出に懐疑的な見方は少なくない。一方で、リバプールのレベルアップには、新たな守備的MFの獲得が必須との声もあるようだ。
【動画】サラーがクロップとまさかの衝突!同僚FWが止めに入る
『GiveMeSport』が5月1日に報じたところによると、『Athletic』のサイモン・ヒューズ記者は、ポッドキャスト『Walk On』で「エンドウがサプライズとなってみんな興奮しているのは分かっている」と話した。
「だが、リバプールが本当に上位でいたければ、ワールドクラスがいないそのポジションに誰かが必要だ。彼はそういう選手ではないと思う」
この発言を報じたGiveMeSportは、遠藤について「リバプールで全力を尽くしてきたが、ワールドクラスの守備的MFが持つオーラがない」と伝えている。
日本代表キャプテンが、自身を評価したクロップとともに、この夏でリバプールを去ることはあるのか。いずれにしても進展に注目だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 05:56
ヨーロッパリーグ(EL)準決勝ファーストレグが2日に行われ、ローマ(イタリア)とレヴァークーゼン(ドイツ)が対戦した。
イタリア屈指の名門と今シーズンのドイツ王者が決勝への切符をかけ2年連続で激突する。昨シーズンのファイナリストでもあるローマはグループGで2位に甘んじたものの、プレーオフで上田綺世が所属するフェイエノールト、ラウンド16で三苫薫が所属するブライトンを撃破。準々決勝ではミランとのイタリア勢対決を制し、準決勝へ駒を進めている。対してブンデスリーガを初制覇したレヴァークーゼンは今シーズン全公式戦を通じて未だ無敗を維持。ELではグループHを全勝で首位通過し、その後はカラバフ・アグダムとの接戦を制し、準々決勝ではウェストハムを下している。
中盤での攻防が目立つ展開となった前半は、20分過ぎにかけて両チームがチャンスを作り合う。21分、右CKを獲得したローマはパウロ・ディバラがアウトスイングのボールをファーサイドへ供給。これを収めたレアンドロ・パレデスが右足アウトサイドで折り返したが、ロメル・ルカクのヘディングシュートはクロスバー直撃。対するレヴァークーゼンは2分後、グラニト・ジャカの縦パスを収めたフロリアン・ヴィルツが絶妙なスルーパスを送り、ボックス内へ抜け出したジェレミー・フリンポンが決定機を迎えたが、シュートは惜しくも枠の右へ外れた。
28分、ハイプレスを敢行したレヴァークーゼンは、アレハンドロ・グリマルドがボックス内左でボール奪取。マイナスの折り返しをヴィルツが冷静に流し込み、先制に成功した。リードを奪ったレヴァークーゼンはその後チャンスの数を増やしていく。34分、アミン・アドリからグリマルドへ繋ぎ、ボックス内左からの折り返しにフリンポンが合わせるも枠の左へ。その後もヴィルツやロベルト・アンドリッヒが積極的にミドルシュートを狙っていく。
対するローマは43分、ルカクを狙ったボールがボックス手前にこぼれると、これを拾ったロレンツォ・ペッレグリーニが右足を振り抜いたが、強烈なシュートは枠の右へ。レヴァークーゼンは45+1分に数的優位のカウンターから決定機を迎えたが、2度に渡る至近距離からのシュートはローマ守備陣の体を張ったブロックに阻まれた。前半はこのまま0−1で終了する。
後半の立ち上がりは1点を追うローマが攻勢を強める。56分にはディバラの左CKから決定機を創出。ニアサイドに飛び込んだブライアン・クリスタンテがインスイングのクロスに頭で合わせたが、シュートは枠の右へ外れた。対するレヴァークーゼンはやや受け身に回りながらも、鋭い速攻から何度かチャンスを作る。迎えた73分、ボックス手前中央でこぼれ球を拾ったアンドリッヒが強烈なミドルシュートをゴール左上隅に突き刺し、貴重な追加点を奪った。
2点ビハインドとなったローマは途中出場のサルダル・アズムンにボールを集め追撃の1点を狙うも、レヴァークーゼンのDF陣も粘り強い対応を見せ、決定的なシュートを打たせない。84分にはボックス内のアズムンがペッレグリーニのパスを引き出すも、ピエロ・インカピエが鋭いタックルを敢行し、強いシュートを打たせなかった。最終盤にはサイド攻撃から途中出場のタミー・アブラハムに決定機が訪れたが、シュートを枠に飛ばすことができなかった。
試合はこのまま0−2で終了し、ブンデスリーガ、DFBポカール含めた3冠を目指すレヴァークーゼンが今シーズンの無敗記録を「47」に伸ばし、EL決勝進出へ大きく前進した。セカンドレグは現地時間9日にレヴァークーゼンの本拠地『バイ・アレーナ』にて行われる。
【スコア】
ローマ 0−2 レヴァークーゼン
【得点者】
0−1 28分 フロリアン・ヴィルツ(レヴァークーゼン)
0−2 73分 ロベルト・アンドリッヒ(レヴァークーゼン)
2024年05月03日 05:48
アーセナルに所属する冨安健洋の1対1の強さは、やはり際立っているようだ。
2024年05月03日 05:42
現地時間5月3日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の決勝で、ウズベキスタンは大岩剛監督が率いるU-23日本代表と対戦する。
この一戦を前に、ウズベキスタンのティムール・カパゼ監督が記者会見に出席。ウズベキスタンメディア『Gazeta.uz』によると、日本戦に向けて「ウズベキスタンと日本はお互いのことをよく知っている。我々は彼らの試合を分析している。決勝に向けたプランを準備しており、それに基づいてプレーするだろう」と意気込みを語った。
ウズベキスタンは、パリ五輪の出場権を獲得した準決勝のインドネシア戦(2−0)後に主力3人が離脱。この選手たちは、今大会における代表での活動は五輪出場が決まるまでと、それぞれの所属クラブとウズベキスタンサッカー協会(UFA)との間で取り決められていたようだ。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
日本戦では主力を欠いての戦いを強いられるが、指揮官は前向きだ。
「我々は23人の選手たちとともにカタールを訪れた。3選手がいなくなってもそこまで大きな影響はない。これまでの試合では、彼らの代わりになれる選手がいることを示してきた」
日本対ウズベキスタンのファイナルは、日本時間で4日の0時30分にキックオフ予定だ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月03日 05:40
カタール・ドーハで行なわれているU-23アジアカップに参戦中のU-23日本代表は現地5月2日、決勝・ウズベキスタン戦の前日練習を実施。トレーニング後、同日に23歳の誕生日を迎えたFW藤尾翔太へ、サプライズが行なわれた。
今大会で恒例となっているこのサプライズは、4月30日に21歳の誕生日を迎えた松木玖生、4月27日に22歳となった大畑歩夢に続き、今回で3人目。練習後にテレビの取材を受ける藤尾のもとに、関根大輝と鈴木海音がハッピーバースデーを歌いながらケーキを持って登場した。
3人で記念撮影をした後、2人からお祝いのメッセージ。関根は「いつもすごく優しくしてもらっているので、本当におめでとうございます」、鈴木は「僕もいつも本当にお世話になっていて、今回、すごく祝いたいなと思っていたので、このような機会を作っていただいてありがたいです」とコメントした。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
その直後、関根が「ちょっとかじってもらいたいですね」と言うと、藤尾は何かを察したのか、「肌荒れる、肌荒れる。お前本当にちょっとだけな!やらんな?」と嫌がりながらもケーキに顔を近づけると、やはり顔面はクリームまみれに。
これで終わりかと思いきや、藤尾が「嬉しいです。でもやっぱり3人で味わいたい」と言い出し、2人の表情が曇る。結局、3人全員が顔面ケーキを受けた。
近くを通ったGK小久保玲央ブライアンも「ブライアンも来て!」と3人のターゲットになるも、小久保は「取材があるからいい!」と全力の抵抗。大盛り上がりでサプライズは終了した。
取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)
2024年05月03日 05:27
プレミアリーグ第26節延期分が2日に行われ、チェルシーとトテナムが対戦した。
両チームにとって今シーズンの目標達成に向けて絶対に落とすことができない勝利必須のロンドン・ダービーとなる。暫定9位のチェルシーは欧州コンペティションの出場権獲得を目指しているが、直近は2試合勝利から遠ざかっており、上位勢とのポイント差が拡大している。一方、チャンピオンズリーグ(CL)出場圏内を狙うトッテナムは前節アーセナルとのダービーに敗れ2連敗。2試合消化の多い4位アストン・ヴィラとの勝ち点差は「7」に広がっており、逆転に向けてこれ以上勝ち点を取りこぼすことは許されない状況となった。
この両チームの前回対戦は昨年11月。その時はチェルシーが数的有利を生かして4−1で快勝したが、2人の退場者を出したトッテナムも果敢に攻め続ける好ゲームを演じた。果たして今シーズン2度目の対戦はどのような展開となるのだろうか。
最初の決定機は5分のチェルシー。中盤左サイドでコナー・ギャラガーがボールを奪い、ミハイロ・ムドリクがDFラインの背後へスルーパスを送る。抜け出したニコラス・ジャクソンがゴールへ流し込んだが、カバーに入ったミッキー・ファン・デ・フェンがライン際で何とか掻き出した。果敢なハイプレスで優位性を保ち、チャンスの数で上回るチェルシーは24分、ギャラガーの長いFKにトレヴォ・チャロバーがヘディングで合わせ、先制に成功した。
リードを奪ったチェルシーは32分、右サイドで起点を作ったコール・パルマーが左へ展開し、ムドリクがカットインから右足を振り抜くもシュートは枠外へ。対してなかなかチャンスを作れずにいたトッテナムは38分にセットプレーからチャンスを迎える。敵陣右サイド深くでFKを得ると、ペドロ・ポロのアウトスイングのボールにクリスティアン・ロメロが頭で合わせたが、惜しくも枠を捉えることができなかった。
45+1分、トッテナムはポロとのパス交換でボックス内右へ抜け出したブレナン・ジョンソンがマイナスへ折り返し、パペ・マタル・サールがダイレクトで合わせる。流れの中で掴んだ最初の決定機だったが、シュートはチャロバーのブロックに阻まれ枠を外れた。前半はこのまま1−0で終了する。
後半の立ち上がりは拮抗した展開に。ボール保持率で上回るトッテナムは敵陣ハーフスペースやニアゾーンで起点を作り、何度か際どい形を作る。対するチェルシーも速攻からパルマーやノニ・マドゥエケの突破でチャンスを迎える。68分、ジェームズ・マディソンのフリックを受けたソン・フンミンが中央を持ち上がり、ボックス内右へ走り込んだエメルソン・ロイヤルへ展開。しかし、中央への折り返しは味方に合わず、決定機を生かすことができなかった。
72分、ボックス手前中央でFKを獲得したチェルシーはパルマーが左足で直接ゴールを狙う。このシュートはクロスバーを叩くも、跳ね返ったボールをジャクソンが頭で押し込み、チェルシーが貴重な追加点を奪った。その後はトッテナムが圧力を強めるも、なかなかフィニッシュまで持ち込めない展開が続く。試合はこのまま2−0で終了し、チェルシーが3試合ぶりの白星を手にした。対するトッテナムは痛恨の3連敗となっている。
次節は5日に行われ、チェルシーはホームでウェストハムと、トッテナムはアウェイでリヴァプールと対戦する。
【スコア】
チェルシー 2−0 トッテナム
【得点者】
1−0 24分 トレヴォ・チャロバー(チェルシー)
2−0 72分 ニコラス・ジャクソン(チェルシー)