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阪神 新外国人・セベリーノの獲得発表 球団史上初の連覇へブルペン緊急補強「人生の新しい章の始まりが待ち遠しい」背番号は「97」

2026年06月29日 12:01

 阪神は29日、新外国人投手としてアンダーソン・セベリーノ投手(31)=前メッツ3A=の獲得を発表した。背番号は「97」。チームの補強ポイントに該当する中継ぎ投手として期待される。  球団を通じ「私の人生の新しい章の始まりがとても待ち遠しいです。素晴らしいファンの皆さんの前でプレーし、素晴らしい日本の文化にも触れ、昨年に続いての優勝を勝ち取るために、全力でプレーします。アリガトウゴザイマス!!」とコメントした。  ドミニカ共和国出身の左腕・セベリーノは2013年にヤンキースと契約してプロ入り。20年にホワイトソックスとマイナー契約を結び、22年にメジャーデビューを果たした。メジャー通算6試合で0勝0敗、防御率6・14。マイナーでは通算182試合で17勝21敗、防御率4・34。5月30日にメッツからDFAとなり、メジャー登録40人枠から外れていた。  今季のチームは開幕から順調に勝ち星を伸ばすも、中継ぎ陣の整備が課題となっている。2リーグ制以降では球団史上初の連覇を目指すシーズン後半に向け、強固なブルペン陣を構築する。

  • 野球
  • カステラしか食べられなかったドミニカン、来日6年の巨人・ティマが初安打「とってもうれしい」

    2026年06月30日 15:00
    [Gファームリポート2026]  「うれしい、とってもうれしい」。  今月4日に東京ドームでのオリックス戦でプロ初安打を放ったフリアン・ティマ(21)が、日本語で感慨を口にした。ドミニカ共和国から16歳で来日して6年。大砲候補が踏み出した一歩は、国境を超えた選手の発掘、育成を重視する巨人にとっても大きな意味を持つ。  母国で行われた球団主催のトライアウトに合格し、2021年に入団。天性の長打力を見いだした巨人は、日本語や文化などの教育も含む長期的な育成プランを組んだ。日本人ならまだ中学を卒業したばかりの少年に、数年後には「ドラフト1位級の選手に育てる」という青写真を描いた。  現在は1メートル94、106キロの体格を誇るも、来日時は86キロ。走るのが苦手で、1年目はウォーミングアップについていくのが目標だった。日本食も喉を通らず、関係者が探し回ってようやく口にしたのがカステラ。「本当に子供だった」と、当時巡回コーチとして携わった会田有志三軍監督は懐かしそうに笑う。  寮生活に慣れ、ポール間走など日本の練習メニューを消化できるようになると、体は厚みを増した。二軍で24年に15本塁打、25年に8本塁打と頭角を現し、今年5月に支配下登録。今ではチーム関係者が「日本語もだいぶ滑らかで、寮の主と言っていいくらいの存在感がある」と話すほど、野球でも私生活でも高い順応力を示した。  念願の一軍では10試合で打率1割4分3厘、本塁打と打点はゼロ。今は二軍で再昇格を目指すティマは、「一軍を経験してモチベーションはすごく上がった。次こそホームランを打つ」とやる気をみなぎらせる。  04年9月生まれの右打者は、今秋のドラフト候補の大学4年生と同学年に当たる。その飛距離と一、二軍で重ねてきた経験値は、同世代のスラッガーたちと遜色ないだろう。「外国人選手も自前で育てる」という球団の理念を体現する存在だ。(緒方裕明)

  • ドジャース、先発全員安打で3連勝&貯金25 大谷翔平が18号3ランで5戦連続安打 “同姓同名対決”マンシーは同点弾含む2打点

    2026年06月30日 13:46
    ● アスレチックス 4−9 ドジャース ○ <現地時間6月29日 サター・ヘルス・パーク>  ロサンゼルス・ドジャースが敵地カード初戦を制して3連勝。大谷翔平投手(31)は「1番・指名打者」でフル出場し、18号本塁打含むマルチ安打を記録した。  この試合は両軍のマックス・マンシー“Max Muncy”が「7番・三塁」でスタメン出場。ドジャースのマンシーが1990年生まれ、アスレチックスのマンシーは2002年生まれと12歳離れているものの、ともに誕生日は8月25日で、アスレチックスにドラフト指名を受けてプロ入り。奇跡的な共通点を持つ2人の対決が実現した。  そのマックス・マンシーが2回表に先制の適時打を放ち、ドジャースが2点をリード。直後に2対3と逆転を許したが、4回表に7番マンシーの17号同点ソロ、2番アンディ・パヘスの16号2ランと2発で試合をひっくり返した。  6回表には、無死一、二塁の好機で第4打席を迎えた大谷が打球速度112.3マイル(約180.7キロ)、飛距離432フィート(約132メートル)の18号3ラン。8回表の第5打席でも右前安打を放って無死一、三塁のチャンスを作り、3番フレディ・フリーマンの左前適時打で1点を加えた。  先発左腕エリック・ラウアーは一時逆転を許しながらも、6回3失点と試合を作って今季4勝目をマーク。先発全員の計17安打で打ち勝ったドジャースは貯金を今季最多の25としている。  大谷は5打数2安打、3打点、1三振という内容で5試合連続安打をマーク。今季成績を打率.297、18本塁打、50打点、OPS.958にアップさせた。

  • 広島、7月1日から球団公式Xの運用開始を発表

    2026年06月30日 12:48
     広島は30日、球団公式ホームページで7月1日から球団公式X(@Carpofficial_pr)を開設すると発表した。  Xでは、イベント情報や新商品などのグッズ情報、また選手やチームの最新情報などたくさんの情報を発信していくとのことだ。  Xの開設に先立って、午前10時にはテスト投稿を行い、「待ってました!」、「ありがとうございます」、「開設おめでとうございます」といったコメントが届いている。

  • ドジャース・大谷翔平が6戦ぶりの18号3ラン! アスレチックス間借りのサクラメントで初アーチ

    2026年06月30日 12:41
     ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平投手(31)が現地時間29日、敵地でのアスレチック戦に「1番・指名打者」で先発出場。

  • 阪神に朗報 近本光司、屋外でのフリー打撃再開 死球骨折から2カ月 復活への23スイング

    2026年06月30日 12:36
     「左手首の骨折」でリハビリ中の阪神・近本光司外野手(31)が30日、兵庫県尼崎市の「日鉄鋼板SGLスタジアム」で、屋外でのフリー打撃を再開した。  広角に打ち分ける23スイングで、力強く快音を響かせた。打撃練習前にはキャッチボールや外野ノックなどで汗を流した。  近本は4月26日の広島戦(甲子園)で死球を受け、左手首を骨折。5月1日からSGLでリハビリを開始した。約2カ月が経過した今月26日には屋内での打撃練習を行い「順調には進んでいます。自分の状態を確認しながら、できることをしっかりやっているだけ」と現状を明かしていた。

  • カブス・鈴木誠也がサヨナラ打含む2安打2打点! 難攻不落の守護神ミラー撃ち 今永昇太は7回途中2失点で勝敗付かず

    2026年06月30日 12:22
    ○ カブス 3x−2 パドレス ● <現地時間6月29日 リグリー・フィールド>  シカゴ・カブスが本拠地カード初戦にサヨナラ勝利。鈴木誠也外野手(31)は「4番・指名打者」でフル出場し、1安打1打点を記録。先発登板した今永昇太投手(32)は7回途中2失点という投球で勝敗付かなかった。  中4日で先発マウンドに上がった今永は初回、1番タティスJr.と2番テイラーを連続三振に斬りながら三者凡退の好スタート。2回表は先頭の4番アンドゥハーに初安打を許したが、直後に走者を牽制アウトに仕留め、結果的に打者3人で終えた。  しかし3回表、先頭からの連打で一死二、三塁とピンチを招くと、1番タティスJr.の遊ゴロの間に先制点を献上。続く4回表も先頭打者アンドゥハーの二塁打など一死一、三塁とし、7番ボガーツに左翼線への適時二塁打を許した。  それでも4回裏、鈴木による左翼フェンス直撃の二塁打を起点に1点を返すと、今永は1番タティスJr.からの好打順だった5回表を三者凡退。その裏には一死満塁の好機で鈴木がきっちりと中犠飛を打ち上げ、試合を振り出しに戻した。  援護を貰った今永は6回表を再び三者凡退に封じ、現地5月13日のブレーブス戦以来、8登板ぶりのクオリティ・スタートを達成。6回1/3、91球を投げて9被安打、無四球、4奪三振、2失点。今季成績は5勝6敗、防御率4.30となった。  そして2対2の同点で迎えた9回裏、鈴木が二死二、三塁の好機で防御率0点台の守護神ミラーと対峙すると、カウント1-0から甘く入ったスライダーを豪快にフルスイング。あわや本塁打という大飛球が左翼フェンス直撃の決勝適時打となり、本拠地は大熱狂に包まれた。  鈴木は2024年8月16日以来、自身2度目のサヨナラ安打を放って4打数2安打、2打点、1三振という内容。4試合続けて複数打点をマークし、今季成績を打率.266、12本塁打、49打点、OPS.799にアップさせた。

  • 阪神 ドラ1立石が栗林から復活弾! ファーム3号は逆転の特大アーチ 降格から20打席目での一発

    2026年06月30日 11:36
     「ファーム・西地区、広島−阪神」(30日、由宇球場)  「4番・三塁」で出場した阪神のドラフト1位・立石正広内野手=創価大=がファーム降格後初となる本塁打を放った。  1点を追った四回無死一塁で打席へ。先発・栗林の初球直球を捉えた。打球は高々と舞い上がり、右翼フェンスを悠々越えていった。20打席目での3号は逆転の2ランとなった。  二回の第1打席でも初球を捉え、中前打を記録するなど、積極的な打席が結果につながっている。

  • 西武、8月28日〜30日の楽天戦で『PR1DE SERIES』を開催 28日と29日に来場者全員に「PR1DEフェイスタオル」を配布

    2026年06月30日 11:08
     西武は30日、8月28日(金)〜30日(日)の楽天戦で栗山巧選手のファイナルシーズンをファンと共に歩むプロジェクト『PR1DE SERIES』を開催すると発表した。

  • 広島 RCC・坂上アナの書籍出版の原点は元カープ指揮官の言葉「書こうとすると聞く内容が変わるから」 実況のヒントは歌詞からも

    2026年06月30日 10:48
     広島で活躍するアナウンサーを紹介する新企画「ぶちええ話−地元アナ“広島愛”叫ぶ−」。第5回はRCC(中国放送)の坂上俊次アナウンサー(50)が本紙のインタビューに応じた。これまで700試合以上のカープ戦を担当してきた実況のプロ。実況当日のルーティンや書籍出版への思いなどを明かした。  −実況当日までのルーティンなどは。  「まず前日はカープの試合を見ます。次に当日の中継担当の日に投げる先発投手の先週の登板をチェックします。その後は細かいデータを実況ノートにまとめる。当日は18時試合開始なら、なるべく体力を温存できるように朝は遅く起きる努力をしますね。あとはあまり目を使わない。スマホやパソコン作業はなるべく避けてます。あとは実況の天敵のトイレ。昼食後はあまり水を飲まないように心がけています。実況歴二十数年でマツダでは1回も試合中にトイレに行ってないです」 (続けて)  「実況当日はなるべく選手への取材はしないようにしています。面白い話を聞くと、無理やりねじ込みたいという雑念が入ってしまう。やりたい取材は実況の前々日ぐらいまでには済ませていることが多いです」  −アナウンサーとして語彙(ごい)力を増やすためにしていることは。  「(スポーツジャーナリストの)二宮清純さんにどうやって勉強されていますかと聞いた時に、『スポーツの仕事をやろうと思うほど一般紙を、ニュースの仕事をやろうと思うほどスポーツ新聞や週刊誌を読みなさい』と教えていただきました。逆の語彙(ごい)に触れることで一番伝わる言葉が見つかるということです。あとは歌詞もよく参考にします」 (続けて)  「最近うまく表現できたのが持丸選手。育成からはい上がってきた野球人生をどう表現しようかと考えた時に、持丸選手から好きだと聞いたコブクロの『YELL〜エール〜』がぴったりだと思いました。『どんなに小さなつぼみでも凍える冬を越えればほら、春が来るたびに鮮やかな花が咲くのだから』『どんなに大きなつぼみでも凍えて冬に負ければほら、春の風さえ浴びぬまま枯れてゆくのだから』。彼の努力と、活躍しても謙虚な性格を表現しているなと思って使わせていただきました」  −これまでたくさんの書籍を出版されている。きっかけは。  「入り口は(元広島監督の)三村敏之さんです。『選手から聞いたことを放送でしゃべるだけじゃなく、書き物にしてみろ。書こうとすると聞く内容が変わるから』と。それから取材の意識が変わって、より細かく聞くようになりました。まずは雑誌の連載からのスタートでした」 (続けて)  「僕たちアナウンサーは本塁打を打ったとかコトが起こったあとをしゃべるんですが、コトが起こる前を伝えたいなと。コトが起こる前は映像がないので、伝えるには本しかないなと。2015年に当時のスカウト苑田スカウト部長に取材し、『惚れる力 カープ一筋50年 苑田スカウトの仕事術』を出版しました。その後、カープが3連覇。人生が後追い一辺倒だったのが、ちょっと前を拾えるようになったなと実感できた一冊でした」

  • ド軍戦で“奇跡の一致”「なんてこった」 思わず二度見…並んだ名前に「ビックリ」

    2026年06月30日 10:47
    スタメン発表で発見された“珍事” 【MLB】アスレチックス ー ドジャース(日本時間30日・サクラメント)  両チームの7番目に記された“名前”がファンの興味を引いた。ドジャースは29日(日本時間30日)、敵地でアスレチックスと対戦。試合の約3時間半前にはスタメンが発表されたが、7番で起用された両軍の選手に「なんてこった」「ビックリした」と驚く声が飛び交った。  スタメンの7番打者に“同じ名前”が記された。ドジャースは35歳のマックス・マンシー内野手を「7番・三塁」で起用。対するアスレチックスも23歳のマックス・マンシー内野手を「7番・三塁」で起用し、年齢こそ違うが、同姓同名の選手が同じ打順、同じポジションで並ぶ珍事が発生した。  両チームはこの日が今季初対戦。23歳のマンシーは今年がメジャー2年目だが、昨年は“偶然の一致”は訪れなかった。さらに驚くことに2人のマンシーはどちらも誕生日が8月25日。これらの事実に気づいた米記者は自身のSNSで発信し、その報せはまたたく間に拡散された。  思わぬ偶然にファンも続々反応。SNS上には「マックス・マンシー夢の共演かw」「両軍とも7番サードがマックス・マンシーという奇跡の対決」「合わせたかのように打順も守備位置も同じ」「本物のマックス・マンシーを決める戦いが始まる」「示し合わせたように2人とも7番サードなの面白い」などの声が寄せられていた。  初めて実現する“マックス・マンシー対決”を制するのは、23歳のマンシーか、それとも35歳のマンシーか。大谷翔平投手の活躍とともに、両者の打席からも目が見逃せない。(Full-Count編集部)

  • ブルージェイズが6連敗から脱出 メッツ失策による先制リードを守り抜く 岡本和真は3戦連続ノーヒット

    2026年06月30日 10:38
    ○ ブルージェイズ 2−1 メッツ ● <現地時間6月29日 ロジャース・センター>  トロント・ブルージェイズがニューヨーク・メッツとの本拠地3連戦を先勝。岡本和真内野手(29)は「4番・三塁」でフル出場したが、3試合連続の無安打に終わった。  連敗中のブルージェイズは初回、先頭打者ジョージ・スプリンガーがレフト前に安打を運ぶと、左翼手ソトがバウンドを合わせられず、打球が左翼フェンス際へ。カバーに回った中堅手ユーイングもボールを掴み損ね、内野への返球が遅れる間にスプリンガーはダイヤモンドを一周。公式記録は三塁打と失策で、貴重な先制点を挙げた。  投げては先発右腕トレイ・イェサベージが7回途中1失点と好投し、今季4勝目をマーク。救援陣が無失点リレーで逃げ切り、今季最長の6連敗をストップさせた。  岡本は第1打席で死球、第3打席では相手の失策により2度出塁したものの、3打数無安打、2三振という内容。今季成績は打率.236、19本塁打、OPS.780となっている。

  • 首位なのに“ゼロ”「なんで?」 判明した経過…まさかの報せにSNS困惑「なんか残念」

    2026年06月30日 10:31
    オールスターゲームのファン投票中間結果が発表された  まさかの結果に困惑の声が数多く上がった。

  • 佐伯氏、阪神・高寺は「打順的には大変」と思いやり「今の間に名前を売って」とエール

    2026年06月30日 10:00
     27日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した佐伯貴弘氏が、阪神・高寺望夢について言及した。  佐伯氏は「近本選手がいない間になんとか活躍して、ポジションを掴んで欲しい高寺選手ですね」と高寺を推す。高寺は内野手登録ながら、近本が離脱後はセンターでスタメン出場を続ける。1番、6番など様々な打順で出場し、ここまで打率.235、2本塁打、13打点の成績を残す。  佐伯氏は「打順的に大変だと思うんですよ。強力クリーンナップの後を打ったり、1番打ったりと。その中で残ったランナーを返す役目は6番バッターでしないといけないと思うんですよね。そこの部分で自分のタイプと合わない打順というところで悩んでいると思うんですよ。それをうまく自分で擦り合わせて、6番でも自分のバッティングができるようになれば、タイガースの状態が上がってくるんじゃないかな」と予想する。  佐伯氏は「今の間に名前を売って、近本選手が帰ってきても自分が出るぞというのを見せて欲しいですね」とエールを送った。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』

  • ロッテ・小野郁「任されたところをしっかり投げるだけ」どんな場面でも覚悟をもって腕を振る剛腕

    2026年06月30日 09:00
     ロッテ・小野郁は開幕二軍スタートだったものの、4月26日に一軍昇格を果たしてから力強いストレートでブルペンを支えている。  勝負の年と決意し覚悟を持って臨んだ昨季、ロッテのブルペンでは唯一シーズン通して一軍で投げ抜き、47試合に登板して2勝2敗10ホールド、防御率2.59と復活を印象付ける1年になった。  今季に向けて例年通り、「ランニングばっかりです」と体力強化をメインに1年間シーズンを戦い抜く体づくりに図った。都城春季キャンプでは初日から2日連続でブルペン入り。2月11日のライブBPでは和田康士朗、安田尚憲に20球(5球×2打席)を投げ、安打性のあたりをわずか1本に抑えた。小野の球を受けた植田将太は「良かったと思いますね。まとまりもあったと思いますし、スライダーが持ち味だと思うので変化球は。左のインコースで空振りを取れていましたし、良かったんじゃないかなと思います」と振り返った。  練習試合・オープン戦に向けて、「しっかりアピールしていかないといけないと思うので、試合が始まってどうなるのかわからないですけど、しっかり結果を残せるようにやっていきたいと思います」と意気込んだ小野は、実戦初登板となった2月15日のヤクルトとの練習試合1回を無失点に抑えるなど、練習試合・オープン戦は7試合・7回を投げ、防御率2.57だったものの、1回1失点だった3月18日の阪神戦を最後に一軍登板はなく、開幕を2年ぶりにファームで迎えた。  ファームで8試合に登板し、4月26日に今季初昇格。5月1日の西武戦で今季初登板を果たし、2回を投げ1失点。続く5月5日のオリックス戦から5月29日の阪神戦にかけて9試合連続無失点に抑えた。  5月10日のソフトバンク戦、2−5の6回二死一塁で庄子雄大を1ストライクから見逃しを奪った2球目の151キロストレート、見逃し三振に奪った3球目のインコース153キロストレートは素晴らしく、1回無失点に抑えた5月13日の日本ハム戦は12球中10球がストレートのパワーピッチング。  ストレートに関して6月12日の取材で「バランスよく投げられているので、これでいいなと思います」と話し、その後も力強いストレートを投げ込み、6月28日のソフトバンク戦、3−3の11回一死走者なしで近藤健介を3ボール2ストライクから見逃し三振に仕留めた9球目の外角154キロストレートは素晴らしかった。  武器のひとつでもあるスライダーも「いつもと変わらず腕を振って投げているだけなので、それがだんだんバランスも良くなっているのかなと思います」と、5月16日のオリックス戦、0−0の6回二死一塁で若月健矢に1ボール2ストライクから空振り三振に仕留めた135キロ縦に落ちるスライダー、6月7日の巨人戦、2−2の11回先頭のキャベッジを2ストライクから空振り三振に仕留めた138キロ縦に落ちるスライダーが良かった。  チェンジアップも「左に対して逃げていく球なので、チェンジアップがあればスライダーもいきてくる感じですね」と、6月7日の巨人戦、2−2の11回一死走者なしで中山礼都に1ストライクから空振りを奪った2球目の外角142キロチェンジアップは良い落ちだった。  気になったのは今年、150キロに迫るチェンジアップも投げていること。5月29日の阪神戦、0−1の7回一死二塁で伏見寅威を2ボール2ストライクから5球目の148キロインコースシンカー系チェンジアップで空振り三振に仕留めた。  小野に確認すると、「あれはフォークです。フォークを再び投げようかなと思いました」とポツリ。小野といえば、右肘手術前の24年はフォークを投げていたが、25年2月5日の石垣島春季キャンプの取材で「(フォークは)もう投げません、多分」と話していた。  その中で再びフォークを投げ始めようとした理由について聞くと、「ファームで投げた時に良かったので、続けて投げています。チェンジアップが140キロくらいなので、140後半出ればいいかなという感じで投げています」と教えてくれた。  春季キャンプのライブBPや練習試合・オープン戦で時々、カーブを投げていたが、「自分のバランスを整えるためだけだったので、あんまり投げていないですね」という理由で、シーズン始まってからほとんど投げていない。 ◆ イニング跨ぎ  今季は1イニングだけでなく、6月28日のソフトバンク戦のようにイニング跨ぎでのリリーフも多い。5月1日の西武戦は2回を投げ1失点だったが、5月29日の阪神戦、6月6日の巨人戦、6月28日のソフトバンク戦は2回を無失点に抑えている。  特に6月6日の巨人戦は1−1の10回に登板すると、1イニング目の10回は浦田俊輔を初球の153キロのストレートで左邪飛、続く佐々木俊輔を1ストライクから2球目のフォークで中飛、キャベッジを1ボール2ストライクから140キロのスライダーで空振り三振に打ち取り、わずか7球で終える。2イニング目となった11回も大城卓三を二ゴロ、松本剛を遊ゴロ、ティマを二飛と危なげなく3人で片付け、2回・16球を投げパーフェクトに抑える見事な働きだった。  イニング跨ぎでの登板について小野は「今年入ってから結構多いので、何も気にしていないというか、1イニング、1イニングしっかり投げるだけです」と、目の前の打者に集中する。  「任されたところをしっかり投げるだけだと思っているので、これからも言われたところでしっかり投げたいと思います」と頼もしい言葉。「チームに流れを引き寄せられるようなピッチングをしていきたいと思います」と決意を述べた。同点、ビハインドゲーム中心だが、リリーフ陣が安定している裏に、小野がいることを忘れてはならない。 取材・文=岩下雄太

  • 阪神・工藤 2年目での進化の理由 坂本&岩崎が証言する「制球改善」と「メンタル成長」

    2026年06月30日 08:00
     阪神の工藤泰成投手(24)は、29日現在で9試合連続無失点をマークするなど、防御率1・21とリリーフ陣の中で存在感を放っている。2年目の進化について本人、さらには昨年から受けてきた捕手の坂本や今季キャッチボールのパートナーを務める岩崎が証言。好調の要因に三つの視点から迫った。  今年の工藤はなにが変わったのか。まずは制球面の改善が数字に表れている。昨季は16回1/3で14四死球。今季はここまで21試合22回1/3を投げて5四球と、コントロールに苦しんでいないことは明らかだ。  技術面でなにか変化があったのか。尋ねると「特に変えたことはないです」と話す。なによりも大きいのはメンタル面での成長だ。ルーキーイヤーだった昨年の経験を元に、対打者により集中できているという。「バッターをよく見れるようになった。そこで落ち着きが生まれてると思います」。昨季は考えることも多く、矢印が自らに向いてしまう登板もあった。  同様の証言をするのが、昨年から球を受けてきた坂本だ。「どんどん(ストライク)ゾーンの中で勝負できているのが、要因だと思う。マウンド上で相手と戦う時間が増えている」。しっかりと整理した中で投球できていることが、結果につながっていると分析した。  ストライク先行で投げられている要因に変化球の存在もある。今季はカットボールで、カウントを整えることができている。160キロを超える直球が最大の魅力だが、それを生かすためにも大事なボール。打者に的を絞らせないことにもつながり「いろんな引き出しが増えている」と本人も手応えを口にした。  成長を感じ取っているのは大先輩もだ。今季はキャッチボールの相手をしている岩崎。工藤について「まだまだ伸びしろはある」と前置きした上で「バランスはいいし、コントロールのばらつきが減っている」と評価。「自信を持ってマウンドでも(力を)出せていると思う」と語った。  一方で経験豊富な左腕だからこそ、目線を先に向けることが重要だと話す。「今年は(状態が)いいけど、あれ?ってなった時にどう戻すかが大事。自分を知るってことですよね」。課題を修正するのも日々の練習。異変があれば、すぐに指摘してくれる心強い先輩が、チームにはいる。  工藤も決して浮かれた様子はない。「良くはなってますけど、これで満足したらいけないので。向上心は忘れずにやりたい」。虎のブルペンを担っていく豪腕は、まだまだ発展途上。あくなき探究心を胸に成長を続けていく。(デイリースポーツ阪神担当・滋野航太)