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2026年02月07日 06:50
紀藤氏は楽天コーチ時代に田中将大を指導 広島、中日、楽天でプレーした右腕・紀藤真琴氏(株式会社EJフィールド代表取締役)は、2006年シーズンに、野村克也監督率いる楽天の2軍投手コーチに就任した。2年目(2007年)は1軍投手コーチとなり、“野村の考え”を直に吸収できる機会も得た。その年は、甲子園を沸かして駒大苫小牧から2006年高校生ドラフト1巡目で楽天入りした田中将大投手のルーキーイヤー。課せられた田中指導のノルマは“新人王&2桁勝利”だった。 中日から2004年オフに移籍し、2005年シーズンの楽天創設メンバーの一員になった紀藤氏は、その年限りで現役を引退し、楽天2軍投手コーチに就任した。1軍がわずか1年で田尾安志監督から野村監督に交代したなかで指導者生活をスタートさせた。ID野球、野村の考えを学んだ。「カウント別の打者心理とかを勉強できたのは大きかったですね。自分がそれを現役時代に知っていたら、またちょっと変わったアプローチができたんだろうなと思いましたもんね」。 2007年シーズンからは1軍投手コーチに昇格。野村監督と話をする機会も多くなり、指導者としての引き出しも増えていった。そこで巡り合ったのが田中だ。2006年高校生ドラフト1巡目入団の大物ルーキー。「まずは怪我をさせちゃいけないなっていうのが第一ですよね。なのに、彼はやっぱり完投したいタイプのピッチャーなので(どういう状況でも)『まだ大丈夫です』っていうタイプなんですよ。そこの見極めがすごく大変だったですね」。 加えて田中指導にはノルマもあった。「球団からは『田中に、できれば新人王を取らせてほしい』と言われましたし、野村監督には『2桁以上勝たせろ』『開幕投手もいけ』って。そういう指令を受けました。開幕投手は『それは駄目ですよ』ってお断りしたんですけどね。2桁とかも“いやぁ、これはちょっと難しいのでは”と思いながらだったんですけど、田中は11勝だったかな。新人王も取ってくれたんで、肩の荷が下りた覚えがありますね」。 そんな逸材との出会いも紀藤氏にはプラスになったことだろう。「田中はいい頑固ですよ。ちゃんと吸収するんだけど頑固。これって言ったことはずっとやり続けるんです」と懐かしそうに話す。田中はその後、楽天の大エースに成長し、海を渡ってヤンキースでも活躍。2025年には巨人で日米通算200勝を達成した。プロ1勝目を見ている紀藤氏にとっても感慨深いものがある。「連絡とかはとっていませんけどね」と言いながら目を細めた。 指導者3年目の2008年シーズンも、紀藤氏は野村楽天を1軍投手コーチとして支えた。「この年は岩隈(久志投手)が21勝してくれたんですよね」。故障もあって2006年1勝、2007年5勝に終わっていた岩隈の復活シーズンに関われたことも財産になった。2005年の球団創設以来、ずっと最下位だったチーム防御率を2008年はリーグ3位の3.89にしたのも思い出の一つだ。 にもかかわらず、その年限りで退任。「それは別に何とも思わなかったですよ」とあっさり話す。「新規参入の球団なので、コーチもどんどん変わっていくのが早かったんですよ。球団としたら早く自前のスタッフ、自前の選手が欲しいわけですからね。まぁ、それが当たり前だなと思っていました」。台湾でコーチも経験「王さんに電話をいただいた」 楽天退団後の2009年は茨城県水戸市のパーソナル電電株式会社に勤務。「そこで野球施設を作ったんですよ。甲子園の土を4トン持ってきて、ブルペンを作って屋根があって……。さあ野球教室をやろうかって言っていた時に台湾(球界)からの話が来たんです。最初、同級生の武田(一浩)から電話があって『お前、台湾に行かない?』っていうから『え、なんで』ってなって『じゃあ、ちょっと王(貞治)さんに電話してもらうから』って」。 2010年シーズン、台湾・興農ブルズ投手コーチに就任した。「王さんに電話をいただいて、行くことになったんです。当時、興農には高津(臣吾投手)と正田(樹投手)が選手としていましたね」。2011年シーズンからは台湾・統一セブンイレブン・ライオンズの投手コーチとなり、2013年まで務めた。 「興農の時、楽天フロントから電話があって『来年(2011年)から統一に行ってくれないか』と言われたんです。楽天と統一がなんか提携していたんですよね。『自分は王さんに言われて興農に行ったので、それは難しいかもしれません』と言ったんですけどね。王さんに電話したら『何でだ』という話になって、その後、楽天の球団代表に王さんに話をしてもらって了承を得たんです」。 台湾では楽天時代に勉強した“野村の考え”が役立ったという。「チーム防御率を1位にできましたからね。優勝もしましたし。やっぱりピッチャーが抑えれば、チームも強くなりましたね」。 現役引退後も紀藤氏は野村監督など、人との出会いに恵まれ、コーチとしても実績を積んだ。王氏、武田氏との縁で、台湾でも貴重な体験もした。2014年に日本帰国後は水戸市のパーソナル電電株式会社に復帰し、野球教室「紀藤塾」を開校。さらには高校球界へも……。その野球人生はどんどん厚みを増していった。(山口真司 / Shinji Yamaguchi)
2026年02月07日 11:00
オリックスの新外国人、ショーン・ジェリー投手(28)=前ジャイアンツ=が7日、春季キャンプ地の宮崎SOKENスタジアムで入団会見を行い、その後チームの練習に合流した。
「とても興奮している。早くチームの一員になれるように頑張っていきたい。競争心をみてもらいたい」。メジャーの公式HPなどでは史上最高タイの211センチと報じられていたが、本人によると「いつも短く記載されてるのですが、実際は213センチです」とのこと。
アピールポイントには「身長が高いと言うことはリリースポイントとかでも攪乱できる。自分の武器としてやっていきたい」と腕を撫した。
長身だけにさっそく、日本の洗礼も…。「ホテルのシャワーを浴びる時に座らないといけない(笑)。これからももう少し出てくると思うけど、うまくアジャストして楽しみたい。トレーナーにヘルメットを用意してもらいます(笑)」とキレのいいジョークを披露。フォトセッションでは会見場の天井に手を当てて「電球の交換は承ります」と周囲を爆笑させた。
右投げ右打ちのジェリーは2022年にメジャーデビューし、24年は救援で自己最多の58試合に登板。通算成績は93試合で7勝8敗、防御率5・11。最速は98マイルで変化球もシンカーなど多彩。球団は先発として期待している。
2026年02月07日 10:00
2日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した坂口智隆氏と斎藤雅樹氏が、DeNA・筒香嘉智について言及した。
筒香は2019年以来7年ぶりにチームキャプテンに復帰。坂口氏は「彼の野球に取り組む姿勢はいいものがありますし、彼の場合はチームに発言できるところもあるので、みんなから慕われている選手。すっと若い選手も彼の意見なら入ってくると思うんですよね」とその効果について語る。
「彼も優勝したいと常々言っていますから、そういう選手が姿勢と言葉で引っ張っていけるのは、チームがガラッと変わるチャンスでもあると思います。変わるんじゃないかなと思って僕は見ていますね」と、チームの雰囲気が変化するのではないかと話した。
斎藤雅樹氏は「去年の中盤以降かな、メジャー行く前の筒香選手という感じを昨年後半すごく受けたんですね。今年最初から出てくるとなると、当然横浜強いなと感じはしますよね」と話していた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年02月07日 09:49
広島の鈴木球団本部長が7日、キャンプ地の宮崎県日南市で報道陣に応対し、羽月隆太郎容疑者が指定薬物「エトミデート」の使用を認める供述を始めたことについて「今後の捜査を見守る」と語った。
2月に入って使用を認める供述をしたことが報じられている中、同本部長は「報道で知りました。今度の捜査を見守るしかないので、動きがあれば対応したいと思います」と語った。また「(選手会と)話をしているが、どうなるかはこれから話し合うことになる」と継続敵に協議していく方針だ。
羽月容疑者は「ゾンビたばこ」とも呼ばれる指定薬物「エトミデート」を使用したとして医薬品医療機器法違反の疑いで1月27日に逮捕され、同29日に送検された。30日には本拠地・マツダスタジアムや大野練習場も家宅捜索が入った。
キャンプイン前日には全体ミーティングで羽月容疑者の逮捕を受けて、チーム全体に改めて注意喚起などがなされた。鈴木球団本部長は「エトミデートの話だけじゃなくて、暴力団、オンラインカジノを含めて、本当に選手生命を失うよって話をしました」と説明したことを明かしていた。
2026年02月07日 09:24
ロートベットはスアレス獲得に伴いDFAとなった
ドジャースは6日(日本時間7日)、レッズから40人枠を外れDFAとなっていたベン・ロートベット捕手をウェーバーで獲得した。
2026年02月07日 09:19
「日本ハム春季キャンプ」(7日、名護)
名護では今キャンプ初の紅白戦が行われる。13時開始で5イニングを予定。
紅組では万波が「3番・右翼」で先発出場。白組では野村が「6番・二塁」、5年ぶり復帰の西川が「7番・中堅」で先発オーダーに名を連ねた。
先発投手は紅組が孫易磊、白組は古林睿煬で、ともにWBC台湾代表の右腕が務める。
両チームのスタメンは以下の通り。
【紅組】
1番・中堅 矢沢
2番・左翼 今川
3番・右翼 万波
4番・DH 水野
5番・一塁 阪口
6番・二塁 吉田
7番・三塁 有薗
8番・捕手 進藤
9番・遊撃 上川畑
投手 孫易磊
【白組】
1番・左翼 水谷
2番・遊撃 山県
3番・DH 清水優
4番・捕手 田宮
5番・三塁 奈良間
6番・二塁 野村
7番・中堅 西川
8番・一塁 細川
9番・右翼 星野
投手 古林睿煬
2026年02月07日 09:00
2日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した斎藤雅樹氏と坂口智隆氏が、西武・武内夏暉について言及した。
斎藤氏は「一昨年は素晴らしかった。プロ野球ニュースで何回も見させてもらいましたけど、本当に良いピッチャーでしたから。昨年は故障でスタートして、こう言う成績でしたけど、故障が治れば十分やっていけると思います。彼の良いところはクレバー。なんでもうまくできるピッチャー。それが出てくるといいなと思いますね」と評価。
坂口氏は「新人の頃からマウンドの佇まい、立ち姿が綺麗な投手なので、落ち着いていますし、先発陣をしっかり引っ張る、エースになってもらわないといけない存在。フル回転で頑張ってもらわないとチームとしては困る選手の一人ですよね」と奮起を促した。
武内は1年目の24年、10勝(6敗)、防御率2.17の成績を残し新人王に輝いたが、昨季は故障で出遅れた影響もあり、12試合に登板して4勝(5敗)、防御率5.26と精彩を欠いた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2026』
2026年02月07日 08:57
米報道…対左腕に昨季OPS.981
ポール・ゴールドシュミット内野手がヤンキースと1年契約を結んだと、6日(日本時間7日)に米放送局「ESPN」のジェフ・パッサン記者ら複数の米メディアが伝えた。前日はまだ去就未定だったが、WBC米国代表入りが発表されていた。
ゴールドシュミットは昨季、ヤンキースに加入して146試合に出場。打率.274、10本塁打、45打点、OPS.731にとどまった。かつての圧倒的な長打力に衰えは見られるものの、対左投手のOPSは.981と驚異的な数値を叩き出しており、勝負強い打撃と堅実な一塁守備は健在だ。左打ちのベン・ライス内野手とのプラトーン起用が見込まれる。
ダイヤモンドバックスの看板打者として活躍したゴールドシュミットは、2013年に36本塁打&125打点で2冠。同年から5年連続でオールスターに選出された。2019年からはカージナルスに移籍。2022年には打率.317、35本塁打115打点、リーグ1位のOPS.981を記録して自身初のMVPに選ばれた。
通算2074試合出場で2190安打、372本塁打、1232打点、174盗塁、打率.288、OPS.882。MVP1回、オールスター選出7回、ゴールドグラブ賞4回、シルバースラッガー賞5回と輝かしい成績を誇る。今年9月で39歳を迎えるベテランが、ヤンキースで再び復活を目指す。(Full-Count編集部)
2026年02月07日 08:00
「阪神春季キャンプ」(6日、宜野座)
7日のシート打撃で登板予定の阪神・早川太貴投手がブルペンで左右打席に打者を立たせて45球を投じた。
2026年02月07日 08:00
「広島春季キャンプ」(6日、日南)
広島は6日、今キャンプで初めて重盗練習を行い、現役ドラフトで楽天から加入した辰見鴻之介内野手(25)が持ち味の走力を披露した。昨季31盗塁でイースタン・リーグ盗塁王にも輝いた韋駄天(いだてん)の健脚を、新井貴浩監督(49)も手放しで絶賛した。新井監督の主な一問一答は以下の通り。
◇ ◇
−重盗練習が今キャンプ初めて行われた。その意図は。
「キャッチャーとランナーの練習かな」
−得点のバリエーションを増やすという意味でも重要な練習。
「もちろん。いろいろやっていこうかなと」
−その中で新加入の辰見の走りを見て。
「速いね。速い。やっぱり武器になるね。今日パッと見てやっぱり速いなと思った。彼の武器ですね。聞いたら、タイムも速い。単純に足が速いと感じました」
−坂倉の打撃に視線を送っていた。
「いいね、すごくいいバランスで振っている。腰が据わったいいスイングをしてるなと」
−本人は去年、悔しさを味わった。
「本来持っているものは去年のような数字ではないからね。秋のキャンプから、いい下半身の使い方をしているなと見えていたけど、それが継続できている。ポイントの幅も広がっているし、すごくいいスイングをしていると思います」
2026年02月07日 08:00
「広島春季キャンプ」(6日、日南)
広島のドラフト5位・赤木晴哉投手(22)=仏教大=が6日、開幕1軍入りをつかみ取り、家族をマツダに招待すると誓った。8人きょうだいの次男。大家族への恩返しはここからだ。
“異変”に気付いたのは午前の投内連係。スタンドに並ぶ背番号38のユニホームを目にし、「あっ!と思って。びっくりしました」。母・恵美さん、長男・宗矩(むねのり)さん、姉・由佳さん、妹・寧々伽さん、理乃和さんらサプライズで訪れた家族8人の熱視線を背に受け、汗を流した。
今キャンプ3度目となるブルペン入りすると、家族も大移動。捕手の後方に設置された観覧席の最前列から見守られながらも「余裕がなかったので、あまり意識せずに」と約50球を投じ、最速148キロをマーク。「状態は上がってきている」と手応えを口にした。
初めて日南を訪れたという母は、息子の姿に「少し大きくなったなと思います。特にお尻が」と成長を実感。その言葉通り、1月の入寮時から5キロの増量に成功した。「100キロを目標にやっている」と191センチの長身に加え、力強さも手に入れようとしている。
「改めて自分一人のためじゃなくて、周りの方のためにも頑張らなきゃいけないなと思った。次はマツダに招待できるように」と赤木。支えてくれた最愛の家族へ活躍する姿を示すことが、最大の恩返しだ。
2026年02月07日 08:00
「広島春季キャンプ」(6日、日南)
広島の栗林良吏投手(29)と中崎翔太投手(33)が6日、別メニュー調整となった。栗林は腰の張り、中崎は下半身の張りを訴え、大事を取った。2人の状態について新井監督は「大したことはない」と説明し、軽症を強調した。
栗林は今季から先発に転向。3日のブルペンではプロ入り後初の100球超えとなる110球を投じ「テンポを上げることが課題の一つ。まずは投げる体力をつけていきたい」と話していた。中崎は5日までに3度ブルペン入りするなど順調な調整ぶりを見せていた。
2人は7日に予定していたシート打撃登板を回避。10、11日の紅白戦について指揮官は「そこは日にちを見て。トレーナーからどういう報告がくるかで決めていきたい」と慎重に判断していく方針を示した。
2026年02月07日 08:00
2日にフジテレビONEで放送された『プロ野球ニュース2026』に出演した坂口智隆氏が、阪神・元山飛優について言及した。
2026年02月07日 07:45
バンダは2024年5月に加入…昨季はチーム最多71登板
まさかの通告に驚きが広がった。ドジャースは6日(日本時間7日)、レッズからウェーバーで獲得したベン・ロートベット捕手を獲得し、これに伴いアンソニー・バンダ投手をメジャー出場前提の40人枠から外した。昨季チーム最多71試合に登板した左腕への処遇に「驚きを禁じ得ない」と地元記者も目を見開いている。
32歳のバンダは2024年5月に金銭トレードでドジャースへ移籍した。同年は48試合登板で3勝2敗2セーブ、防御率3.08の好成績を残し、自身初のポストシーズンでも10試合に投げてワールドシリーズ制覇に貢献した。昨季はシーズン序盤こそ低調だったが、チーム最多の71試合に投げて5勝1敗、防御率3.18とブルペンを支えた。
オフには年俸162万5000ドル(約2億5000万円)で新規契約を結んでおり、今季の活躍も期待されていた。愛される人気選手だっただけに、地元メディアも複雑な反応を寄せている。ニュースウィーク・スポーツのJP・フーンストラ記者はチーム事情を鑑みた時に理解はできるとしつつも、「ワールドシリーズの功労者が突然去ることは驚きを禁じ得ない」と指摘。ドジャース救援陣は昨季防御率4.21と苦しむ中で、バンダが「数少ない明るい材料だった」と名残惜しい様子だった。
また、地元メディア「ドジャース・ネーション」のノア・カムラス記者はバンダがドジャース加入前まで厳しいシーズンを送ってきたことを振り返り、その後は2度のワールドシリーズ制覇に貢献し、「彼は、ここロサンゼルスの地で自らのキャリアを劇的に変えたのである」とした。バンダは今後、他球団とのトレードか、ウェーバーにかけられることになる。(Full-Count編集部)
2026年02月07日 07:30
九州文化学園高・香田勲男監督、近鉄移籍を振り返る
望まれて移籍したはずの新天地で、痛烈なヤジを受けた。巨人、近鉄で投手として活躍した香田勲男氏は、九州文化学園高の野球部監督に就任して5年目を迎えている。昨夏の長崎大会は惜しくも準優勝。昨秋の長崎大会もベスト4に進出。指導者として手腕を発揮する香田氏が、巨人から近鉄にトレード移籍した舞台裏を振り返った。
1989年の日本シリーズで2勝を挙げて日本一に大きく貢献すると、翌1990年も先発ローテーションの一角を担って奮闘。プロ7年目で初めて規定投球回に到達し、自身初の2桁となる11勝(5敗)を挙げた。防御率も2.90と安定。「その頃が巨人では一番いい時代でした。充実していましたね」。チームの2年連続リーグ優勝を果たした一方で、日本シリーズは西武に4連敗で終戦。香田氏は1、2戦目に中継ぎ登板して計4回1失点(自責点0)だった。
年齢的なものに加えて相手の研究も進み、8年目の1991年は6勝止まり。1992年は右肩手術でリハビリ中だった1987年以来5年ぶりの0勝に終わった。節目の10年目となった1993年は8勝と持ち直したものの、翌1994年は2勝。「成績も少しずつ落ちていって、私も投球を変えなきゃいけないようになっていて、オフになると毎年トレード候補に名前が出てきている感じでした」と当時を思い起こした。
そしてチームが日本一を奪回した1994年のオフに、近鉄へのトレードが決定。5年前の日本シリーズで、自らの快投で下した因縁の球団だった。交換相手は調子を崩していた左腕エースの阿波野秀幸。「巨人は左投手が少なかった時期。阿波野さんとの交換トレードですから、光栄と言ったら変ですけど、いい経験をさせてもらいました」。自身を評価してくれる球団で再起を図った。鳴り物禁止の本拠地・藤井寺球場「声がよく聞こえる」
現在ではトレードに感謝しているものの、当時は「真逆なチームに行ってしまったので、最初は本当に嫌でした」と回顧する。人気球団から、まだ人気が高いとは言えなかった時代のパ・リーグ球団への移籍。紳士的な雰囲気の巨人から、豪快な野球がイメージの近鉄である。生活面では関東と関西の違いに最初は戸惑いもあった。
環境に慣れないと、結果もなかなか出ない。移籍1年目の1995年は先発12試合を含む20試合に登板したものの2勝5敗、防御率4.96。翌1996年も0勝に終わった。
「行った当初はなかなか勝てなかったり活躍できなかったので、もどかしい時期もありました」。本拠地の藤井寺球場は住宅街にあり、鳴り物は禁止。巨人の試合ほど観客は多くなく、ファンの痛烈なヤジもよく聞こえてきた。
「阿波野さんとトレードだったので『阿波野を返せ〜!』とか『東京に帰れ〜!』とよく言われていました。ヤジるおっちゃん、本当によく声が通るんですよ。いい声してるんですよね」
今でこそ笑って話せるが、当時は心身とも苦しかったのは間違いない。それでも徐々に環境に慣れるとともに投球スタイルを少しずつ転換し、移籍3年目の1997年は9勝4敗と復活。巨人時代にはなかった球宴出場を果たし、近鉄でも存在感と地位を確立していった。(尾辻剛 / Go Otsuji)
2026年02月07日 07:10
2021年ドラフト1位の楽天・吉野創士は4年目の昨季1軍デビュー&初安打
「自分としては今年が本当に勝負の年だと思っています」。楽天の5年目・吉野創士外野手が語気を強める。。2021年ドラフト1位で入団した22歳は、昨季ようやく1軍デビューを果たしてプロ初安打もマーク。今季はキャンプ1軍を掴み、アピールに燃える。
期待の大きさとは裏腹に、入団から3年間は結果が出ずに低迷した。“ドラ1”の肩書きに押しつぶされそうになったことも数知れず。「それは正直、プロに入ったときからありました。ほかの人の目線じゃないですけど、そういうのも結構あって……」と打ち明ける。2024年オフには入団から背負ってきた「9」から「78」に変更となった。
このままでは終われないと4年目の昨季、2軍で99試合に出場して打率.250、3本塁打、29打点、長打率はチームトップの.364と光る兆しを見せ、9月29日についに1軍に昇格。4位が確定したあとの“消化試合”ではあったが、5試合に出場して打率.231(13打数3安打)に「相手投手に対する配球の整理、守備でも1軍の打者の打球の伸びなど学べること、実際にあの場に立ってわかることがありました」とうなずいた。
いい流れの中で、オフに参戦した台湾ウインターリーグでは打率.315をマーク。「シーズン中はガチガチに固まりながらやっている中なので、根本的に野球を楽しめて、それで結果的にああなったのでよかったです」とメンタル的にも成長を遂げた。
5年目の今季は同学年の大卒新人たちも入団してきた。その中には同じ外野手もいて「先に入った身として負けられない」と並々ならぬ意欲を燃やす。目標に掲げる開幕1軍、さらにはその先のシーズン50試合出場へ、「2軍同様、長打率も上げていきたい」とバットを振り込む日々だ。
「3年間結果が出ずに苦しい状態が続いた中で、4年目にちょっと“ドラ1の意地”じゃないですけど、少しは出せたと思うので、今年は本当に『やっぱりドラ1だな』ということを、ファンの方やチーム内でも思われたいです」と吉野。ここから逆襲が始まる。(町田利衣 / Rie Machida)