2024年05月10日 05:55
ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズは5月9日、アントワープを1−0で下し、110年ぶりにベルギーカップを制した。この試合唯一のゴールを奪ったのは日本代表CB町田浩樹。前半アディショナルタイムに、右CKをニアでCFグスタフ・ニルソンが頭で反らしたボールを、ゴール中央に走り込んで得意の左足で仕留めた。 【PHOTO】SNSフォロワー数が1670万超! スイス女子代表のブロンド美女、アリシャ・レーマンが魅せる厳選ショット集をお届け! 「ニアでグスタフが触った瞬間に、『あそこにボールが来そうだな』となんか感じるものがあって入っていったら、本当にボールが来た。本当に良かった」 試合の均衡を破る値千金のゴールに、殊勲の町田はベンチ前に疾走し、味方にもみくちゃにされてからテレビカメラにポーズを決め、さらにゴール裏のサポーターに向かってユニホームのクラブエンブレムを示した。 「いや、もう興奮していたんであんまり覚えていない。100年ぶり(ママ)なんでね、サポーターも待ち望んでいたカップだったと思います。ああいう状況の中で先制点を取れたのは嬉しい」 決勝ゴールに喜びを爆発させた町田だったが、この大舞台にあまり昂ることなく試合に入ったようだった。 「僕自身、落ち着きすぎていて、『もっと熱量が欲しいな』くらいの感じでした。決勝戦だから『熱く来るものがあるのかな』と思っていたんですが、経験を重ねたせいか冷静すぎた。そういうときに限ってゴールを決められる」 クールに熱く戦った決勝戦。優勝の喜びを町田はしみじみと語る。 「鹿島アントラーズでリーグ戦(Jリーグ)、天皇杯、アジアチャンピオンズリーグと、僕は(タイトルを)3回獲っているんですけれど、どれもベンチ外だったり、ベンチで試合を見ていたりしたんで、初めてピッチの上で優勝を経験することができましたので良かった。それを自分でもぎ取れたのでね。アメージングですね(笑)。初めて自分の手で獲れたタイトルなんで感慨深いです」 アントワープの誇る俊敏なアタッカー陣のドリブルを止めたり、MFから前線へのパスをカットし続け、本職の守備でもしっかり結果を残した。 「周りが助けてくれました。みんな守備でハードワークして頑張っていた。僕だけじゃないです」 3CBシステムの左を務める町田は、81分から左ウイングバックにポジションを移した。 「俺もさすがにビビりました(笑)。1回、30分だけ(左ウイングバックを)やったことがあるんですが、今回は完全に守り切るという意図でやったんだと思います。準決勝のクラブ・ブルージュ戦(第2レグ。ユニオンは1−2で敗れたものの、後半アディショナルタイムの町田のゴールが効いて2試合合計3−2で決勝進出を決めた)で、僕が点を取ったときは左ウイングをやりました。まさか俺が左ウイングをやるとは思いませんでしたね。今回は監督の守り抜く意図を感じ取れたので、(アントワープに)放り込まれたんですけれど、守り切れて良かったです」 まだユニオンはベルギーリーグ優勝の可能性を残している。昨季、一昨年とプレーオフ終盤で涙を呑んだ。今季はレギュラーシーズンを首位で終えながら、プレーオフで4連敗を喫してしまい、優勝争いから脱落しかけた。 「ダントツの首位だったのにプレーオフで4連敗して3位まで落ちてしまい、選手たちでいろいろ話し合いました。かなり難しい時期でしたね。そこからアントワープに2連勝し、アンデルレヒトと0−0で引き分け、今日はカップ戦で優勝しました。下がってきたところからチームの士気が上がってきているのは、本当に良い。あの4連敗はチームとして無茶苦茶苦しんだんで。練習中、チームメイトが揉め合ったり…。そういうのを乗り越えてのタイトルなんで、チームのみんなも嬉しいし、本当に良かったと思います」 ユニオンの立ち直りを報じるベルギーメディアで話題になったのが、ブレシン監督が選手たちにマイケル・ジョーダンやペップ・グアルディオラの映像を見せたこと。 「今日の試合前は全員、激しく戦っているところをハイライトして(モチベーションビデオを見せた)。4連敗しているときにはジョーダンの『何千試合負けてきた。何千本もシュートを外してきた』という有名なビデオを見たこともありましたね」 町田自身はミーティングでは発言こそしなかったが、チームのWhatsAppグループに長文のメッセージを送ってチームの団結を促したという。 ユニオンがプレーオフで復調し、カップ戦を制した過程で、町田はスーパープレーを披露している。それは4月28日、ホームの対アントワープ戦(4−1)。37分、ハーフウェイライン近くの左サイドライン際から町田は左アウトフロントで、グラウンダーのスルーパスをCFニルソンに通し、1−1の同点ゴールをアシストした。 ――あれはとてもCBとは思えぬ凄いスルーパスでしたね 「そうですね。ボールがこぼれてきた瞬間、相手のDFが動くのが見えたので、アウトサイドでうまく出したら、グスタフ(ニルソン)がうまく決めてくれました。彼が決めてくれなかったらアシストがつかなかったので良かったです」 ――あのプレーは町田選手のベストプレーの一つ? 「そうですね。アウトサイドで思い通りに蹴れた。結構、距離もありましたね。3バックなんで、流れの中で攻撃に関わっていく回数は多いんですが、この2年間ぐらい、俺はセットプレーから点を取れていませんでした。このカップ戦で入れた2ゴールは共に足なんで、ヘッドで決めたい。ちょっとヘディングで決めろよ、という感じです」 ベルギーでスピードも高く評価されている町田は、攻守にハイレベルなパフォーマンスでユニオンをカップ優勝に導き、虎視眈々と狙う1935年以来のリーグ戦優勝に向けて、チームの鍵を握る存在だ。 取材・文●中田 徹
2024年05月20日 20:30
清水エスパルスに所属するFW川本梨誉が、ザスパ群馬へ育成型期限付き移籍することが決まった。20日、両クラブが発表している。
両クラブの発表によると、移籍期間は5月20日から2025年1月31日まで。契約により、川本は移籍期間内に両クラブが対戦する公式戦に出場することはできない。なお、群馬側の発表によると、川本は21日のトレーニングよりチームに合流予定。Jリーグへの選手登録が完了次第、公式戦への出場が可能となる。背番号は「14」に決まった。
川本は2001年6月11日生まれの現在22歳。静岡県出身で、ジュニアユースから“オレンジ戦士”の一員となった。ジュニアユース時代にはJFA 全日本U−15サッカー大会(※当時)、日本クラブユースサッカー選手権、高円宮杯JFA全日本U−15サッカー選手権大会の3冠を達成。その後ユースへ進むと、各年代別の日本代表にも名を連ねた。
ユース在籍時の2019年3月には、2種登録選手としてプロデビューを飾る。翌年に正式にトップチーム昇格を果たしたものの、同シーズンは明治安田J1リーグ6試合の出場で1得点という成績で終了。2021シーズンからの1年半は育成型期限付き移籍したファジアーノ岡山で、2022シーズン途中からの1年半は期限付き移籍したザスパクサツ群馬(※当時)で成長を遂げ、今季より清水へ復帰していた。
今季は清水で出場機会を確保できず、ここまで公式戦のピッチに立ったのは、2024JリーグYBCルヴァンカップの1試合のみ。2024明治安田J2リーグではベンチ入りも果たせず、このタイミングで再び群馬へ“武者修行”に出ることが決まった
育成型期限付き移籍に際し、川本は清水を通して率直な心境を告白。「3年ぶりに覚悟を持って清水に帰って来ましたが、このような形で離れることになりすごく悔しいです。17番のユニフォームを買って下さった方、僕のことを応援してくれたエスパルスサポーターの皆様、家族には本当に申し訳なく思います。もう一度一皮剥けて来ます。本当にありがとうございました」と綴り、悔しさを胸にさらなる飛躍を誓った。
一方、およそ半年ぶりに“復帰”を果たすこととなった群馬を通しては「勝利する為だけに帰ってきました。ザスパ群馬の為に全力を尽くします。呼んでくれたクラブには感謝しかないです。応援よろしくお願いします」と意気込んだ。
今シーズン、清水は2024明治安田生命J2リーグ第16節終了時点で12勝1分3敗と好成績を残し、勝ち点「37」を積み上げて首位を走っている。一方、群馬は開幕直後から苦しいスタートを強いられ、現在の成績は1勝3分12敗。勝ち点「6」の獲得にとどまり、最下位に沈んでいる。
【ハイライト動画】清水、群馬の最新試合はこちらからチェック!
2024年05月20日 20:07
現地5月19日に開催されたプレミアリーグの最終節で、冨安健洋が所属する2位のアーセナルは15位のエバ―トンとホームで対戦。冨安の鮮烈な同点ゴールなどで2−1と勝利したものの、首位のマンチェスター・シティが勝点を落とさなかったため、2ポイント差の2位でシーズンを終えた。
【動画】冨安の鮮やかな同点ゴール! 2人の股を抜く正確なダイレクトシュート
地元メディア『football.london』によれば、アーセナルのミケル・アルテタ監督は試合後、「まずはマンチェスター・シティのプレミアリーグ優勝、おめでとう」と切り出し、ハイレベルなタイトルレースをこう振り返った。
「彼らは12月以来信じられないことをしてきた。我々も信じられないほどの旅を続け、どのパフォーマンスもこれまで見た中で最高だったが、それでも十分ではなかった」
「印象に残る瞬間」を問われると、「もちろん、(0−2で敗れた33節の)アストン・ビラとのホームゲームだ。前半で4−0にすべきだった。もしかしたら話は違っていたかもしれない」
「(シティがトッテナムに苦戦した)先週の火曜日に何が起こったか、もしかしたら我々はチャンピオンになれていたかもしれない。差は非常に小さいものだ。それは、クラブとチームが称賛されるべきことだ。我々はプレミアリーグ史上最高のチームを相手にこれをやっているんだ」
20年ぶりのプレミア制覇は叶わなかった。だが、リーグ史上初の4連覇を達成した王者と渡り合った今シーズンのパフォーマンスには胸を張った。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月20日 20:04
ビジャレアルのFWアレクサンダー・セルロートが、ピチーチ賞争いで単独首位に躍り出た。
18日と19日に行われたラ・リーガ第37節の結果を以て、優勝クラブ、欧州各大会出場クラブ、降格クラブの全てが決まった。つまるところ、最終節は、当然1つでも上の順位を目指して戦うはずだが、多くのクラブにとっては消化試合に等しいものとなる。それとは対照的なのが、最後までデッドヒートを繰り広げている“個人賞”の争いだ。1試合あたりの平均失点数が最も少ないGKに贈られる『サモラ賞』は、逃げるウナイ・シモン(アスレティック・ビルバオ)と、追うマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン(バルセロナ)という構造に。スペイン人最多得点者の称号を懸けた『サラ賞』は、負傷により欠場が続いているボルハ・マジョラル(ヘタフェ)に、アルバロ・モラタ(アトレティコ・マドリード)が並んだ状況。そして、最注目を集める『ピチーチ賞(得点王)』が、今節に大きく動いた。
ビジャレアルの“ヴァイキング”が、白亜の王から衝撃の4ゴールを奪った。本拠地『デ・ラ・セラミカ』にレアル・マドリードを迎え入れたビジャレアルは、前半を1−4のスコアで折り返す苦しい展開に。それでも、48分にアレクサンダー・セルロートがこの日2点目となるゴールを頭で叩き込むと、52分にはスペースに抜け出し、並走した相手DFとうまく入れ替わり、最後は相手GKとの1対1を沈めてハットトリックを達成。さらに56分、ジェラール・モレノのアウトサイドパスに対して、左足インサイドでのシュートでゴールを陥れる。この4ゴールにより、すでにキャリアハイとなっているラ・リーガでの得点数を『23』にまで伸ばすことに。そして最終節を前に、ここまでピチーチ賞争いで首位を堅持してきた21得点のアルテム・ドフビク(ジローナ)を抜いて、同賞初受賞に片手をかけた。
この圧巻の活躍を受けたスペイン紙『マルカ』は、「アレクサンダー・セルロートは日曜日、歴史に名を刻んだ」と賛辞。加えて、レアル・マドリード相手に56分間で4ゴールを決めたことは、「(2012−13シーズンのCL・準決勝1stレグの)ロベルト・レヴァンドフスキに匹敵するもの」としつつ、「北欧のストライカーの23ゴールは、マルカがリーグの最優秀得点者に贈るトロフィーを征服するのに十分だろう」と見解を示した。
2位ドフビクとのゴール差が『2』、3位ジュード・ベリンガムとの差は『4』のセルロート。ビジャレアルは最終節でオサスナと対戦するが、ディエゴ・フォルラン氏以来となるクラブ史上2人目のピチーチ賞受賞者になるのだろうか。
【圧巻】1試合4ゴールのセルロート
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間違いなくこの日の主役!
マドリー相手に衝撃の4ゴール🔥
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ビジャレアルのスルロットが王者マドリー相手に圧巻の4ゴール‼
今季23ゴールで最終節を前に
得点ランク単独トップに浮上した🔥
🇪🇸ラ・リーガ第37節
🆚ビジャレアル×レアル・マドリード
📱#DAZN 見逃し配信 pic.twitter.com/qsVuRVPCzY— DAZN Japan (@DAZN_JPN) May 20, 2024
2024年05月20日 20:01
正式監督は、まだ決まらない。
2024年05月20日 20:00
日本サッカー協会は20日、フランスのアヴィニョンで開催されるSUD Ladies Cup 2024に臨むU-20日本女子代表メンバー21名を発表した。
チームを率いるのは狩野倫久監督。招集リストは以下の通り。
GK:
18.大熊茜(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
21.鹿島彩莉(ちふれASエルフェン埼玉)
1.岩崎有波(ノジマステラ神奈川相模原)
FP:
10.天野紗(INAC神戸レオネッサ)
6.白沢百合恵(アルビレックス新潟レディース)
9.土方麻椰(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
2.柏村菜那(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
13.松窪真心(ノースカロライナ・カレッジ/USA)
5.林愛花(サンタクララ大/USA)
3.佐々木里緒(マイナビ仙台レディース)
8.大山愛笑(早稲田大)
4.米田博美(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
19.笹井一愛(ノジマステラ神奈川相模原)
7.角田楓佳(三菱重工浦和レッズレディース)
14.小山史乃観(ユールゴーデンIF/SWE)
12.久保田真生(INAC神戸レオネッサ)
17.岡村來佳(三菱重工浦和レッズレディース)
15.樋渡百花(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
16.白垣うの(セレッソ大阪ヤンマーレディース)
20.松永未夢(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
11.板村真央(JFAアカデミー福島)
日本は今年3月のU20女子アジアカップで準優勝し、今年8月からコロンビアで開催されるU-20女子ワールドカップへ出場する。
今大会はそこへ向けた重要な強化試合に位置付けられており、松窪真心や小山史乃観、林愛花といった海外組を含めベストメンバーが招集されている。
なでしこジャパン、パリ五輪でメダル獲得の鍵を握る「主力選手」5名
U-20日本女子代表は5月27日(月)に渡仏。29日(水)にコロンビア、6月1日(土)にメキシコとグループステージで対戦し、4日(火)には順位決定戦に臨む。
2024年05月20日 19:57
FC東京は20日、同クラブのU−18に所属するGK後藤亘の来季トップチーム昇格が内定したことを発表した。
後藤は2006年5月8日生まれの現在18歳。中学年代でFC東京U−15深川に加入し、“青赤”の選手としての第一歩を踏み出した。FC東京U−18に昇格すると、高校2年生だった2023年には、正守護神として第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)準優勝に貢献。各年代別の日本代表にも名を連ねており、昨季に続いて今季も2種登録選手として認定されている。
来季のトップチーム昇格が内定したことを受けて、後藤はFC東京を通してコメントを発表。次のように喜びの声を届けるとともに、来季に向けた意気込みを綴った。
「2025シーズンからトップチームに昇格することになりました後藤亘です。小さい頃からの夢であるプロサッカー選手のキャリアを、ここまで育てていただいたFC東京というクラブでスタートできることをとても嬉しく思います。家族やこれまで携わってきてくださった指導者の方々、学校の先生に感謝し、チームのJ1リーグ優勝に貢献します。応援よろしくお願いします!」
今シーズン、FC東京は2024明治安田J1リーグ第15節を終えた段階で6勝5分4敗を記録。勝ち点「23」を積み上げ、暫定8位につけている。
【ハイライト動画】FC東京の最新試合はこちらからチェック!
2024年05月20日 19:36
現地5月19日に開催されたリーグ・アンの最終節で、伊東純也と中村敬斗が所属するスタッド・ドゥ・ランスがホームでレンヌと対戦。2ー1で勝利を収めた。
崩しの切り札である伊東は、この試合でも切れ味鋭いプレーを連発。なかでも圧巻だったのが76分の高速ドリブルだ。
自陣の中央でボールを受けると、相手3人を引き連れて右サイドを一気に駆け上がり、フリーの味方を見つけてマイナスのクロス。チャンスを構築してみせた。
【動画】伊東純也のキレキレ高速ロングドリブル
このプレーにファンからは「超速かった」「伊東らしさ全開」「あれだけゴリゴリにドリブルしていくのにちゃんと視野が広いの本当に凄い」「素晴らしい個人技見れていい日になりそう」「一人であの局面から打開してしまう」「すごい!いっきに目が覚めたー」「クロスほんとさすがだわ。よく見えてる」といった声が上がった。
リーグ・アン2年目の今シーズンも、武器であるドリブルが抑え込まれるシーンは少なかった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月20日 19:33
5月19日、湘南ベルマーレはJ1第15節でアルビレックス新潟とホームで対戦し、2−1で勝利した。
2024年05月20日 19:05
現地時間5月19日に開催されたラ・リーガの第37節で、ビジャレアルは今季のリーグ王者に輝いたレアル・マドリーとホームで対戦。4−4で引き分けた。
この一戦で4ゴールを奪う大活躍を見せたのが、ビジャレアルのノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロトだ。まずは0−2とリードを許して迎えた39分、右からのクロスに打点の高いヘッドで合わせてネットを揺らす。
さらに後半、1−4とされた48分にも、再び豪快なヘディングシュートでゴールを奪うと、52分には巧みな切り返しでエデル・ミリトンをかわし、冷静に流し込んでハットトリックを達成する。
止まらない28歳のストライカーは、56分にも左足でネットを揺らし、3点差を追いつく同点弾をゲット。マドリー相手に怒濤の4ゴールを奪ってみせた。
【動画】ビジャレアルFWセルロトがマドリー相手に圧巻の4ゴール!
この圧巻の4発にSNS上では、「爆発してるやん」「現実でもゲームでも理不尽」「セルロトとハーランドがいるノルウェーえぐい」「完全に覚醒したな」「レバンドフスキを彷彿させる」「ハーランドに似てる」「相手の守備を破壊した」などの声が上がっている。
これでセルロトはリーグ戦のゴール数を23に伸ばし、得点ランキングでトップに浮上。最終節を前にピチーチ(ラ・リーガ得点王)に大きく近づいている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月20日 19:00
ユヴェントス指揮官マッシミリアーノ・アッレグリは15日に行われたコッパ・イタリア決勝でアタランタを撃破して優勝を果たしたが、試合中の審判への侮辱行為などが問題視され、17日に解任されることが決まった。
この試合でアッレグリは審判の判定に対して激昂しており、タイトル獲得直後にネガティヴな別れとなってしまった。
ただ、ジョヴァンニ・ガレオーネ氏はアッレグリのことをフォローする。同氏はアッレグリが師匠と尊敬する人物でもあり、かつてはナポリやウディネーゼを指揮した。
伊『Gazzetta dello Sport』にて、ガレオーネ氏はユヴェントスをコッパ・イタリア制覇に導いたアッレグリの手腕を絶賛していて、ユヴェントスを離れて新しい仕事を選ぶにふさわしいタイミングと語る。
「マックスの解任は不当なものだが、現時点ではこの方が良いだろう。マックスとクラブが折り合わないなら別れた方が良い。私はマックスのことを以前から知っているが、あの激怒した姿を見ると、あの反応に繋がる何か深刻なことがあったに違いない。(アタランタ戦も)戦術的には完璧で、失点しなかった」
「彼にとって痛手だったのは、今季前半が上手くいきすぎたこともあり、幻想とも言える期待が生まれてしまったことだ。シモーネ・インザーギは今のユヴェントスの戦力でスクデットを達成できたと思うかい?マックスはコッパ・イタリアを制し、チームをチャンピオンズリーグの舞台に復帰させ、多くの若い選手を起用した。最終的にはクラブが設定したシーズン目標を損なわなかったんだ」
続けて同氏は、ブンデスリーガ3位に終わったバイエルンを復活させるミッションがアッレグリに合っているとも語る。
「バイエルンはドイツのユヴェントスであり、現在は実力ある指揮官を探している。マックスはバイエルンの選手たちの才能を引き出し、再びクラブを成功の道へ戻すのに理想的だろう」
アッレグリ率いるユヴェントスの戦い方は少々地味なところもあったが、今季前半戦は堅い守備を武器に優勝争いに絡んでいた。主力になると思われたMFポール・ポグバがドーピング検査陽性で長期の出場停止処分を受けたことも含めれば、限られた戦力を束ねてきたアッレグリの手腕は見事と言える。
2024年05月20日 19:00
日本代表MF守田英正が所属するスポルティングとキットサプライヤーのNikeは18日、2024-25シーズンの新ホームユニフォームを発表した。同日に行われた今季(2023-24)のリーグ最終戦から着用を開始している。Sporting 2024-25 Nike Home
スポルティング 2024-25 Nike ホーム ユニフォーム
24-25新ホームユニフォームは、伝統的なグリーンとホワイトにブラックを加えた3色ボーダーという想定外のデザインが登場。ブラックを差し色で使うことはこれまでにもあったが、この3色ボーダーはおそらく史上初となる。
背面は打って変わりほぼブラック一色に。これはチャンピオンズリーグなど、欧州カップ戦におけるUEFAのユニフォーム規定に対応したものと考えられる。
間違いなく異例の3色ボーダーデザイン。これは一人のクラブレジェンドの“100周年”と関係があるようだ。Fundador, jogador, treinador e primeiro grande símbolo do #SportingCP 🦁
Francisco Stromp é a Lenda em destaque no #JornalSporting desta semana 📰
🗞️ Acede gratuitamente à edição on-line em https://t.co/U3tHS3jFOG pic.twitter.com/w0HuOGV5ln
— Sporting CP 🏆 (@SportingCP) June 20, 2020
1906年に誕生したクラブの創設者の一人は、選手でもあったフランシスコ・ストロンプ。生涯をスポルティング一筋で過ごし、1923-24シーズンを最後に現役を退いている。
新ホームユニフォームは、そのストロンプの引退100周年に敬意を表したデザインだという。大胆にもボーダーにブラックを混ぜたのは、ストロンプが着ていた時代のユニフォームに触発され、改めて再構築したものと思われる。
そんな新ホームユニフォームは、18日にホームで行われた23-24シーズン最終節のシャヴェス戦でデビュー。試合は3-0でスポルティングが勝利を収めた。なお、スタメン出場の守田は73分までプレーしている。
世界の名門クラブが「日本ツアーで着たユニフォーム」を覚えているか
非常に珍しいデザインを採用となった24-25新ホームユニフォームは、スポルティングの公式オンラインストアで販売を開始している。
2024年05月20日 18:55
現地時間5月18日に開催されたブンデスリーガの最終節で、今シーズン限りで現役を引退する長谷部誠が所属するフランクフルトは、ホームでRBライプツィヒと対戦。
2024年05月20日 18:46
Jリーグは5月20日、ブライトンに所属する三笘薫の川崎時代のJ1全ゴール集を公開した。
この日は三笘薫の27回目の誕生日。バースデーを祝福する形で、アップロードされた動画には、20年の湘南戦で決めたプロ初ゴールや、21年の4試合連続弾などが収められている。
【動画】三笘薫の川崎での全21ゴール!
この投稿には、ファンから以下のような声が上がった。
「本当に凄かったね」
「ずっと見てしまう」
「何度見ても惚れ惚れする」
「生でプレーを見られて本当に幸せでした」
「ずっと見てたら泣けてきた」
「ドリブルがスーパー過ぎる」
「サイドネットに流し込むのが上手くてため息がでてしまう」
「この時のフロンターレ全員上手い」
「簡単そうにゴールするよなー」
「アシスト集も観たいです!」
Jリーグの舞台で放った輝きは、今も色褪せない。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月20日 18:37
ランコ・ポポヴィッチ監督率いる新体制でスタートした今季の鹿島アントラーズ。序盤こそFC町田ゼルビアやアビスパ福岡らに躓いたものの、5月に入ってからは無敗。チーム完成度も確実に高まってきている。
こうした中、迎えた19日のヴィッセル神戸戦。鹿島としてはホームで2012年から勝っていない因縁の相手であり、2023年4月15日の昨季は1−5の大敗を喫している。
「優勝するためには絶対に勝たないといけない相手。昨年2敗した悔しさをぶつけたい」とキャプテンマークを巻く植田直通も闘争心をむき出しにしていたが、今回は何としても勝ち点3を手にする必要があった。
そのためにも、まずは大迫勇也と武藤嘉紀というJリーグ屈指の得点源を封じる必要がある。大迫は植田と関川郁万が中心となって対応するが、武藤封じは右サイドバック、濃野公人のタスク。関西学院大学から今季加入した新人にとって、それは最高難度の仕事と言っても過言ではなかった。
「自分は守備が課題だと監督にずっと言われてきました。もっと成長しなければいけないと思う中で、日本を代表するようなFWとの対峙だったので、『やってやろう』という気持ちが強かった」と本人も燃えに燃えていた。
前半の武藤はそこまでドリブルで仕掛けて来なかったが、仲間隼斗のパスカットから強引にフィニッシュまで持ち込んできたシーンに象徴される通り、一発がある。
「前半はだいぶ押し込まれる展開が多かったし、武藤さんが攻め残りするタイプだったので、むやみに出ていったらキツいという思いがあったので、チームのバランスを見ながら残った方がいいと判断しました」と濃野もセーフティな守りを心掛けた。
0−0で迎えた後半。神戸は膠着状態を打破するため、途中から広瀬陸斗を投入。武藤が右サイドへ移動し、濃野のマッチアップの相手は広瀬に変わった。昨季まで鹿島の一員だった先輩に仕事をさせるわけにはいかない。
「スカウティングで個人のプレー映像を見せてもらっていましたし、(終盤出てきたジェアン・パトリッキ含めて)特徴は頭に入っていた」と本人も自信を持って対処していたことを明かす。
いい守備ができれば、体力的にも精神的にも余力を持って終盤まで戦える。それが81分の大仕事につながる。鹿島は左サイドのスローインから鈴木優磨が絶妙のスルーパスを送り、名古新太郎が守備陣の背後に侵入。シュートを放ち、相手GK前川黛也が弾いたところに濃野が突っ込み、こぼれ球を押し込んだのである。
「左サイドが深い位置までえぐって、逆サイドにこぼれてくるのは、少しずつアントラーズの形になってきたイメージがあります。だから、名古くんが深い位置を取った時、『絶対、折り返しが来る』と信じて入った結果があのゴールにつながりました。いろんな運が重なったゴールだと思います」
この一撃が神戸という因縁の相手を下す決勝弾になったのだから、濃野にとっては感慨ひとしおだったに違いない。しかも今季4点目。“鹿島の右サイドバック”として真っ先に頭に浮かぶ内田篤人でさえも、新人1年目は2ゴールだったことを考えると、15戦で4点というのは破格の活躍に他ならない。
大津高校時代はFWや左サイドハーフを主戦場としていた分、攻撃センスはやはり抜群。スルスルと高い位置を取って攻撃に厚みをもたらすそのスタイルは山根視来(ロサンゼルス・ギャラクシー)や毎熊晟矢(セレッソ大阪)と重なる部分も少なくない。
「(もともとサイドバックではなかったという意味で)境遇が似ていたりするので、僕も参考にさせてもらっている選手たちですけど、全員が全員、同じプレースタイルかというとそうではない。人それぞれ良さがあって、色があると思います。僕は点に絡むとか、点を取るところは誰にも負けてはいけない。これから期待も大きくなっていくと思うので、ブラさずにやっていきたいです」
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2024年05月20日 18:30
マンチェスター・シティでも長く活躍し、今季セルティックでもリーグ制覇に貢献したGKジョー・ハート(37)は、今季限りで現役を退く決断を下している。
37歳は大ベテランと呼べる年齢で、年齢的には引退を決断しても不思議はない。ただ、ハートは今季もセルティックの守護神として実に4286分をこなしている。
英『HITC』によると、元スコットランド代表のジェイムズ・マクファデン氏は引退の決断が早すぎるとコメント。まだプレイできるはずと嘆いている。
「彼のキャラクターは貴重だよ。トレーニングでも、ドレッシングルームでもね。今季は彼がいかに優れたGKであるかを皆に思い出させたと思う。(引退が)個人的な決断なのかどうかは分からないけど、私にとっては早すぎる決断だ。今季の彼は自分が依然としてトップレベルのGKであり、少なくとももう1シーズンはプレイできることを示したよ」
クラブには精神的支柱となる選手も必要だ。セルティックの場合はMFマット・オライリーなど若手の引き抜きの可能性にも備える必要があるが、ハートのようなリーダーと呼べる選手の退団も衝撃は大きい。ベテランのハートだからこそ作れた空気もあるはずで、セルティックにとっては痛手となりそうだ。