2024年05月09日 15:30
サッカーマレーシア1部リーグのスランゴールFC(Selangor FC)は8日、酸をかけられるなどする同国サッカー選手への暴行事件が相次いでいるため、新シーズン開幕を告げるチャリティーシールド(Malaysian Charity Shield 2024)出場を辞退すると発表した。 スランゴールFCは「一連の犯罪と最近の脅迫」を理由に、昨季1部優勝のジョホール・ダルル・タクジム(Johor Darul Ta'zim)と対戦する一戦に出場しないと述べた。 スランゴールFCでは、所属する同国代表のFWファイサル・ハリム(Faisal Halim)選手が5日、クアラルンプール郊外で酸を浴びせられ、4度のやけどを負って集中治療室に入っている。ファイサル選手は重篤な状態で、複数回の手術が必要だという。 また前週には、同国代表のアヒヤール・ラシド(Akhyar Rashid)選手が、北東部トレンガヌ(Terengganu)州郊外で強盗に襲われて負傷。さらに、7日にはジョホール・ダルル・タクジムに所属する元マレーシア代表主将サフィク・ラヒム(Safiq Rahim)選手が、帰宅途中に2人の襲撃者にハンマーで脅され、車のフロントガラスを割られた。サフィク選手は無傷で逃れたという。 当局によると、それぞれの襲撃者の犯行動機はいまだに不明となっている。 これを受け昨季リーグ2位のスランゴールFCは、「熟慮と多くの関係者との詳細な話し合いの結果、クラブは不本意ながら不参加を決めた」「チームの安全は最重要であり、われわれはあらゆる形の暴力や脅迫を真剣に受け止めている」と述べた。 選手らに対する前例のない暴行事件でマレーシア国内には衝撃と怒りが広がっており、今週末のシーズン開幕には暗雲が立ち込めている。 マレーシアサッカー協会(FAM)の会長は、有名選手らにボディーガードを雇うなどの安全対策を講じるよう呼び掛けている。 ■関連記事 ・サッカーマレーシア代表選手、酸をかけられ負傷 ・トラブゾンスポルに6試合無観客処分 サポが相手選手に暴力行為 ・トルコサッカーでまた暴力沙汰 サポーターと選手が衝突
2024年05月20日 11:55
日本人女子選手たちもプレーする英女子トップリーグのFA女子スーパーリーグは2023-24シーズンが閉幕した。
長谷川唯が所属するマンチェスター・シティは、優勝したチェルシーと同勝点ながら得失点差により、惜しくも2位に終わった。
ただ、長谷川のプレーは現地で高く評価されている。英紙『Telegraph』は、リーグ年間ベストイレブンを選出しており、長谷川は守備的MFとしてピックアップされた。
「日本の長谷川を見るのは楽しい。難しく狭いスペースでボールを持つ時間がとても長いが、常に他の選手よりも2、3手先のパスを出しているように見える。
とても知的な選手で、シティでとても効果的だった。リーグには優れた守備的MFはたくさんいるが、彼女は断トツでベストであることを証明している」
リーグ最高の守備的MFだと絶賛!
いま地上最強の守備的MF10人
今季の長谷川はリーグ戦全22試合に先発出場。得点はなかったものの、先を読む優れたプレービジョンで欠かせない存在になっていたようだ。
2024年05月20日 11:48
指揮官も賛辞を贈った。
現地5月19日に開催されたセリエAの第37節で、鎌田大地を擁するラツィオは、王者インテルと敵地サン・シーロで対戦。1−1で引き分けている。
この一戦で、度肝を抜く先制点を叩き出したのが鎌田だ。スコアレスで迎えた33分、ペナルティエリアの外から左足を振り抜き、鋭いミドルシュートをネットに突き刺してみせた。
【動画】鎌田がインテル戦で決めた衝撃の左足ミドル弾!
ラツィオの専門メディア『CITTACELESTE』によれば、イゴール・トゥドール監督は試合後、「選手たちのことを嬉しく思う。素晴らしい試合をしてくれた。最初から最後の瞬間まで戦った。(終盤に追いつかれ)我々は後悔しながら家に帰る」とコメント。日本人MFについて、こう述べている。
「カマダは素晴らしいゴールを決めた。彼はこうした試合で多くのことをやってくれた」
マウリツィオ・サッリ前監督の下で燻っていた鎌田を軸に据えたクロアチア人指揮官の手腕も、また見事だったと言えるだろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月20日 11:45
2022年からアーセナルでプレーしている日本代表DF冨安健洋。
左右の両サイドバックとセンターバックでプレーできるユーティリティ性とソリッドなパフォーマンスはミケル・アルテタ監督からも高く評価されている。
その冨安はABEMAのインタビューでこんな話をしていた。
「間違いなく、アーセナルに来て、アルテタ監督に教わるようになって、サッカー観は変わりました。より細かいところまで考えさせられるなと。こういう考え方があるんだっていうことには驚きはありましたね、最初は。
(サッカー観が変わったところは)もともとはもっと個人的に考えていたというか、個人戦術で打開していく、ボールを奪う、だったんですけど。
アーセナルに来て、アルテタ監督に教わるようになってからは、個人戦術だけじゃなく、11人全体のチーム戦術で勝っていくというところは新たな学びでしたね。
(そうなったのは監督の言葉や指導など)全てですね、ミーティングのなかでもそうですし、グラウンド上での指導もそうですし」
アルテタ監督のもとで、個人戦術だけでなく、チーム戦術で勝利を目指すという新たな考えに触れたようだ。
冨安も惚れるアルテタ監督がアーセナルでブレイクさせた6人
近年のプレミアリーグはジョゼップ・グアルディオラ監督のマンチェスター・シティとユルゲン・クロップ監督のリヴァプールがしのぎを削ってきた。
グアルディオラ監督は今季限りでクロップ監督がリヴァプールを去ることへの寂しさを口にしつつ、「アルテタが彼の意志を引き継ぎ、我々をさらにレベルアップさせてくれるはずだ」とも述べている。
今後はペップのシティvsアルテタのアーセナルがプレミアリーグの軸になるかもしれない。
2024年05月20日 11:44
マンチェスター・シティ・ウィメンズが、ウェストハムに所属しているなでしこジャパン(日本女子代表)DF清水梨紗の獲得を狙っているようだ。
2024年05月20日 11:31
[J1第15節]G大阪 3−1 川崎/5月19日/パナソニック スタジアム 吹田
ポヤトス体制2年目のG大阪が波に乗って来た。
12節のC大阪とのダービーを制してから2勝1分、しかもすべて無失点と、安定した成績を挙げてきたG大阪は、15節の川崎戦では4試合ぶりにゴールを奪われるも、3−1で逆転勝ち。さらに勢いに乗りそうな白星を手にしたのである。
4−2−3−1のシステムを敷くなか、ゼロトップのようなポジショニングで攻撃に変化を加え、さらに川崎戦では絶品のプレースキックで2アシストした宇佐美貴史、中盤でチームをコントロールするネタ・ラヴィと鈴木徳真ら、前線で宇佐美と組む坂本一彩、両翼の山下諒也、ウェルトンら、チームを後押しするタレントは多いが、なかでも抜群の存在感を放っている男がいる。今季、名古屋から加入したCB中谷進之介だ。
川崎戦では先制点を奪われた直後の28分には宇佐美の左からのFKに頭でわずかに合わせ同点弾をマーク。それだけでなく本職のディフェンスでも魅せた。
小まめに最終ラインを上げ下げしながら、相手のシュートを身体を投げ出してブロック。ゴールを死守して見せれば、大きなガッツポーズを作って周囲のテンションを引き上げる。
CBで組む福岡将太は川崎戦で勝ち越し弾となるJ1初ゴールを奪ってみせたが、彼を筆頭に、中谷の熱を身体でも心でも受けて、能力を引き出されている選手も多いに違いない。
「チームの士気を、サポーターを盛り上げていけるように」
その行動の裏には強い想いがあり、今やG大阪の新たな活力になっていると言えるだろう。
【動画】G大阪の中谷&福岡のゴール!!
もっとも熱いだけで終わる男でもない。
クリアを攻撃の起点になるように、正確に味方につなごうとする意識は要所で見られ、何度も練習を積み重ねながら導き出された職人技のように、クロスを跳ね返すためのポジショニングや1対1の対応も光る。
チームは直近4試合を3勝1分で戦い、4位に浮上。総失点「11」は町田、神戸とともにリーグ最少だ。その中心にいる中谷は、今後も欠かせない選手として、そしてスタジアムの熱を上げてくれる存在として、観る者を楽しませてくれるはずだ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月20日 11:30
19日に行われたセリエA第37節、ラツィオはアウェイでインテルと対戦。1-1のドローに終わった。日本代表MF鎌田大地は72分までプレイした。
鎌田に待望の今シーズン2得点目が生まれた。0-0で迎えた32分、中盤で味方からパスをもらった鎌田は素早く前を向き、ペナルティエリアの外から左足でゴールを狙う。コースを狙った強烈なシュートはゴール左下に決まった。2023年9月3日に行われたナポリ戦以来のゴールは、今季のセリエA王者相手への貴重な先制点となった。
ラツィオは試合終了間際に失点。勝ち点3を積み上げることができなかったが、伊『CITTACELESTE.it』は鎌田を大絶賛。選手採点で「7」と高評価だ。
「あらゆる点で一流。ゴールは並外れたものだった。チームメイトとの連係も、ボールを動かす動きもクオリティが良かった」
また、伊『NOI BIANCOCELESTI』は選手採点で「7.5」をつけ、「後半は守備陣の前でも活躍」と鎌田のディフェンス面での貢献も讃えている。
セリエA王者相手に強烈なインパクトを残した鎌田。ラツィオは25日の最終節、ホームにサッスオーロを迎える。
[速報]#鎌田大地 スーパーゴール!
https://t.co/htoqBLuqD2
#セリエA 第37節#インテル vs #ラツィオ
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鎌田大地の弾丸ミドルシュートが炸裂!
強豪インテルから待望の先制点獲得
\#ABEMAdeDAZN#ABEMA pic.twitter.com/lrEsNzpgD8— アベマサッカー (@ABEMA_soccer) May 19, 2024
2024年05月20日 11:30
この夏にアメリカで行われるコパ・アメリカ。
ブラジル代表は選手登録枠が23人から26人に拡大されたことを受けて、3人の追加招集を発表した。
呼ばれたのは、ブレメル(ユヴェントスDF)、エデルソン(アタランタMF)、ペペ(ポルトFW)。
24歳のエデルソンは初招集になる。なお、ペペはブラジル出身のポルトガル代表DFではなく、27歳のアタッカー。
ブラジル代表、史上最高の「イケメン」は誰?10人を選んでみた
また、眼窩底骨折を負ったマンチェスター・シティGKエデルソンに代わって、ラファエウ(サンパウロ)が代替招集されている。
2024年05月20日 11:26
23-24イングランド・プレミアリーグは19日、第38節の試合が行われ、リバプール(Liverpool FC)はウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)を2-0で下し、退任するユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は有終の美を飾った。
2024年05月20日 11:17
[J1第15節]町田 5−0 東京V/5月19日/町田GIONスタジアム
町田のFW藤尾翔太が、ついに歓喜の瞬間を迎えた。
最後にネットを揺らしたのは、U-23アジアカップを戦う大岩ジャパンに合流する前の7節・川崎戦。今季3点目となるゴールを決めた。ただ、代表で得点はなく、チームに戻ってきてから3試合に出場したなかでも、それは変わらなかった。
もっとも、本人は「ゴールを決めていなくて“やばい”というのはなく、焦りはあまりなかった」という。
迎えた5月19日の東京V戦。FWオ・セフンと最前線でコンビを組むと、序盤から黒田剛監督に鍛えられた強度の高い守備で、ファーストディフェンダーの役割をこなす。攻撃では懐の深いキープを武器に存在感を示す。エリア内の迫力も十分で、相手と駆け引きをしながら常に良いポジションを取り続けた。
29分に生まれたゴールも、まさに得意とする形から。敵陣の右サイドでスローイン。右SB鈴木準弥はロングスローではなく、近くにいたMF柴戸海に預ける。そしてリターンパスを受けた鈴木がアーリークロスをゴール前にインスイングで入れると、藤尾がダイビングヘッドで押し込んだ。
「準弥君からボールが上がってくる前のタイミングで、駆け引きは終わらせたかったので、1回、相手ディフェンダーの後ろに入って、先に入りたいスペースを開けておいた。ボールが来るタイミングで上手く前に入れたと思う」
東京VのCB林尚輝にマークされていたが、ボールが入る前に狡猾な動きで相手を出し抜いた。一度、相手の視界から消えて自分が入るスペースを空けておくと、鈴木からボールが出た瞬間、一気にスピードを上げて振り切る。
「チームで決めた場所に入ってきたというのはあるけど、彼は後ろから前から頭ひとつを出すのが得意。2節目のグランパス戦もそういうゴールだったと思うんですけど、彼の持ち味は泥臭さというか貪欲さ。しっかりとこういうゲームで生きたと思う」とは黒田剛監督の言葉。ダイビングヘッドも見事だったが、その前の動き出しで全てを決していた。
【動画】藤尾の2ゴールなど町田が5発圧勝! 東京V戦ハイライト
60分には2点目をゲット。左MF平河悠がボックス内で倒されると、藤尾は迷わずにボールを掴んでペナルティスポットへ。「VARが入って、(その映像をスタジアムの)スクリーンで見た時に、たぶんPKだなと思ったので、心の準備をしました」(藤尾)。
試合前からキッカーに指名されていたが、誰よりも早くボールを拾い上げて蹴る意思を示したのは、ストライカーとしての矜持だろう。右ポストに当てながらもしっかりと決め切り、今季初のドッピエッタを達成した。
代表活動から戻ってきて無得点が続いていたが、東京V戦の2ゴールで今季の得点数を「5」に伸ばし、パリ五輪に向けてアピールになったのは間違いない。来月にはメンバー発表前最後の活動となるアメリカ遠征を控えており、U-23アジア杯で不在だった海外組も戻ってくる見込みだ。
それだけに、Jリーグで結果を残さなければ、生き残りは難しい。ライバルたちとの競争を前に、チームで結果を出せたことは自信にも繋がる。そして何より、「焦りはない」としつつも、少なからず心に余裕が生まれたことは、プレーに好循環をもたらす。
「チームの順位と、やっぱり個人の結果がすごく結びつくと思うので、今日勝てたことは嬉しい」という言葉からもポジティブな空気が漂っており、次戦以降もゴールを重ねられれば、より良い状態で代表活動に向えるはずだ。
残された期間は、あとわずか。クラブでのポジション争いに勝ち、J1初参戦ながら首位を走るチームで奮闘するストライカーは、謙虚な姿勢を保ちつつ、さらなる飛躍を目ざしてゴールを重ねていく。
取材・文●松尾祐希(サッカーライター)
2024年05月20日 11:10
チェルシーはイングランド・プレミアリーグ最終節でボーンマスと対戦。17分にGKが飛び出してクリアしたボールを拾ったエクアドル代表MFモイセス・カイセドが、ハーフウェイラインからの超ロングシュートを決めてチェルシーが先制。
48分にはイングランド代表のラヒーム・スターリングが左サイドからドリブルで切り込み追加点。49分にOGを喫するもで2-1でチェルシーが勝利。シーズン終盤に怒涛の5連勝を記録し、最終順位は6位となった。
5月25日のFAカップ決勝でマンチェスター・ユナイテッドが優勝した場合、チェルシーはヨーロッパ・カンファレンスリーグの出場権を獲得する。マンチェスター・シティが同杯で優勝した場合、チェルシーは繰り上げとなり、ヨーロッパリーグに出場することになる。
出場権が確定するまで、チェルシーのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は眠れない日が続きそうだ。
2024年05月20日 11:00
マルコ・ロイスは、ブンデスリーガ最終節のSVダルムシュタット98戦で本拠地ジグナル・イドゥナ・パルクと別れを告げた。34歳のドルトムントのプレイメーカーは12年間で427試合に出場し、170ゴールを決め、DFLスーパーカップとDFBボカール制覇に貢献してきた。
試合前にドルトムントファンはロイスに「Danke Reus(ありがとうロイス)」と感謝と愛の横断幕を掲げた。そして、試合後にロイスはスタンドに上がってファンと一緒に歌い「ホームでのプレイは最後だし、楽しみたかった。みんなが僕に示してくれた愛に、ものすごく感謝している。何かお返しができればと思っている。『黄色い壁』の雰囲気を感じることができて完璧だった。また必ず戻ってくるよ」と語った。
試合はロイスがフリーキックでラストマッチに相応しいゴールを決め、ドルトムントがダルムシュタットに4-0で勝利し、ブンデスリーガでの戦いを終えた。そして、ドイツ『Sky』によると、ロイスは最終戦に集まったファンに「今までありがとう!お別れのビールは僕のおごりだ。あなたのマルコ」とメッセージを送り、ビアスタンドでビールを振舞ったという。
マルコ・ロイスにとってのホーム最終戦は終わったが、ドルトムントの今シーズンが終わったわけではない。ドルトムントにはレアル・マドリードとのチャンピオンズリーグ決勝戦という最高の舞台がまだ残されている。ドルトムントのスポーツディレクターであるセバスチャン・ケール氏は「これ以上の素晴らしい別れを考えるのは難しい。2週間後(CL決勝)に彼に戴冠させたくなければ、絵に描いたような別れになるだろう」とし、「我々はウェンブリー(スタジアム)でのプレイも良い予感を感じている」と決勝の舞台でもロイスの活躍を期待することを語った。
Auf Marco! pic.twitter.com/Hil9ikqBEC— Borussia Dortmund (@BVB) May 18, 2024
2024年05月20日 11:00
2023-24シーズンが終了した英プレミアリーグ。
2024年05月20日 10:48
マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督が、来シーズンも続投することを強調した。
プレミアリーグ第38節(最終節)が19日に行われ、マンチェスター・シティはウェストハムと対戦。2分にフィル・フォーデンが先制点を奪うと、18分にもフォーデンが追加点をマーク。42分に1点を返されたものの、59分にロドリが追加点を挙げ、3−1で勝利を収めた。この結果、マンチェスター・シティはイングランドのトップリーグ史上初めて4連覇を達成したチームになった。
また、就任8シーズン目ながら、6度のプレミア制覇を達成したグアルディオラ監督は、データサイト『OPTA』によると、サー・アレックス・ファーガソン氏(13回)、ジョージ・ラムジー氏(6回)、ボブ・ペイズリー氏(6回)に続いて、イングランドのトップリーグで6度の優勝を果たした史上4人目の指揮官になったという。
最終的には2位アーセナルとは勝ち点「2」差で前人未到の4連覇を達成した試合後、グアルディオラ監督はイギリスメディア『BBC』で「若い監督、偉大な才能のある彼らから今後数年間は気をつけなければならないというメッセージが送られている」と最終節までのもつれた優勝争いを振り返りつつ、次のように喜びを口にした。
「それでも、今日は祝う日だ。今後7年間にプレミアリーグで6回優勝するだろうと言われたら、正気の沙汰ではないと言うだろう。そんなことは起こらない。でも、それが起きた。今は私たちの時代だ。私たちはその一部なんだ」
なお、現行契約は2025年6月30日までとなっているグアルディオラ監督はイギリスメディア『スカイスポーツ』で「現実的には残留よりも退団に近づいている。8年目で、9年目になる。今の私の気持ちは来シーズンも残りたいということだ。クラブと話をするし、来シーズンについて話す時間はある」と契約通りに来季も続投する意思を示した。
さらに、試合後の記者会見でも「(3冠を達成した)昨シーズンもそのような気持ちを感じた。私たちはイスタンブールにいて、『もう終わった。ここで何をするんだ? 何も残っていない』などと言っていた」と達成感を感じていたことを明かしたグアルディオラ監督だが、「でも、契約はある。私はここにいて、まだいくつかの瞬間を楽しむことができている。時々疲れているけど、そのうちいくつかを愛してもいる」と語りながら、次のように続けた。
「そして、数日経ったら、私たちは違う選手たちといい試合をし始め、勝利するようになり、どうして誰も4連覇をできなかったのかを考えるようになる。それに挑戦してみようではないかとね。今は終わったと感じている。次はなんだろうね? わからないけど、FAカップがあることはわかっている」
「私は知らなかったけど、プレミアリーグとFAカップの両方を2年連続で優勝したチームは過去にないとゲーリー・リネカーが教えてくれた。ライバル(マンチェスター・ユナイテッド)との対戦だから、選手たちには2、3日を楽しんでもらって、その後の2、3日で決勝に向けて準備をしていきたい」
「現時点で来シーズンのモチベーションが何になるかはわからない。すべてが終わった時はそれを見つけることが難しいこともある。それでも、私自身も含め、選手たちがそこにいて、今日勝つとなぜ考えないんだろうかと思うだろう。やるべきことを最大限にやるべきではないのかと考えるようになることもわかっている。そして、私たちがそれをやるつもりであることも知っている」
【ハイライト動画】マンチェスター・シティvsウェストハム
2024年05月20日 10:14
[J1第15節]FC東京 1−1 横浜/5月19日/味の素スタジアム
5月19日に開催されたJ1第15節で、横浜F・マリノスはFC東京と敵地で対戦し、1−1で引き分けた。
序盤からボールを保持した横浜は、25分にナム・テヒのゴールで先制に成功。試合を優勢に進めていたなか、32分に思いも寄らないアクシデントが起こった。
渡辺皓太が最終ラインに戻した浮き球のパスが少しずれ、CBの上島拓巳と渡邊泰基の間に落ちる。その時、FC東京の松木玖生がボールを拾うべく、猛スピードで追いかけてきたこともあるだろうが、先に触ろうとした上島と渡邊が味方同士で競り合い、衝突してしまったのだ。
ファン・サポーターも心配そうに見つめるなか、頭部を裂傷した上島はベンチで治療し、ピッチに戻った。しかし、その場から動けなかった渡邊はタンカーに乗せられてロッカールームに運ばれ、山根陸と交代となった。
【動画】ナム・テヒの先制弾
試合後、上島がその時の状況を説明した。
「ちょうど僕と渡邊選手の間にボールが落ちて、本当に微妙なところで(競り合うまでの)時間もなくて、お互いが譲り合って失点に繋がってしまうのだけは避けたかった。たぶん渡邊選手もそういう気持ちだったから、お互いボールを触りにいく決断をしたと思う」
また、渡邊への想いも明かした。
「悲しいアクシデントというか、僕は傷程度で済みましたけど、渡邊選手はかなり酷い感じだったので、彼のためにも自分がピッチに立って、やらないといけないって思いました」
横浜は55分に同点に追いつかれ、試合はドローに終わったなか、上島は空中戦では頭部の傷を感じさせないヘディングで何度もボールを跳ね返し、対人守備でも強さを発揮。気持ちの入ったプレーを見せていた。
一方の渡邊は脳震盪とのことだが、大事に至らないことを祈るばかりだ。
取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)
2024年05月20日 10:00
今季のプレミアリーグで8位に終わったマンチェスター・ユナイテッド。
批判を浴びているひとりが、ブラジル代表カゼミロだ。レアル・マドリーから加入した昨季は高く評価されていたが、今季は評価を下げた。その状況が考慮され、コパ・アメリカのブラジル代表メンバーからも落選している。
ただ、本人は思うところがあるようで、『Sky Sports』のインタビューでこう話していた。
「全体的な分析でない場合はつらい。シーズン序盤はファンが選ぶ月間MVPにも選ばれた。
その直後に怪我をした、大きな怪我をね。復帰後にも怪我が再発した。いまはセンターバックでプレーしている。大変さ。より広い分析、もっと十分な分析をしよう。
怪我人だ。今季は監督が25人の選手を起用できる時期が一度もなかったと思う。自分だけでなく、選手や監督、クラブにとってとてもチャレンジングなことだ。
ただ、批判はサッカーの一部。自分は常に落ち着いている、特に批判されるときはね。建設的な批判ならいつでも歓迎さ。サッカー界では10年ハイレベルなプレーをしていても、ちょっとレベルが落ちれば、批判される。
でも、見下されていると感じた瞬間から、それが正しいことだとは思わない。その時こそ、その人たちに対する尊敬の念を失う時だ。
昨季終盤のチームはいいプレーをしていたし、ポジティブなコメントも多かった。で、一体何が起きたんだ。昨季の自分はプレミアリーグで最高の補強のひとりとされていたのに、今や何の価値もないのか?
この批判は無礼だ。だから、リスペクトが欠けていると、心配になるし、自分もリスペクトする必要はない。
とはいえ、サッカー界には常に批判がある。特にこれほど長くプレーしていれば、人々は批判したがる。だが、リスペクトを欠いた瞬間から、自分もリスペクトはしなくなる」
1年で評価は急落したが、正当な分析ではないと感じているようだ。
なぜか「突然活躍できなくなったプレミアリーグのスター」10名
ユナイテッドは25日に行われるシティとのFAカップ決勝で今季を終える。