2024年05月08日 22:30
ヨシュコ・グヴァルディオルは2023年に9000万ユーロでRBライプツィヒからマンチェスター・シティに移籍した。大きな注目を浴びて加入したグヴァルディオルだったが、シーズン開幕当初はCBと左SBの間の行き来を繰り返し、指揮官ペップ・グアルディオラのポゼッションとポジショナルサッカーの中で自分の居場所を見つけるのに苦労していた。 「ポゼッションサッカーの中で、クロアチア人(グヴァルディオル)は自分の居場所を見つけるのに苦労していた。多くのボールを失った。ボールを持つたびに、彼は特別なことを起こしたがっていた」とグアルディオラは認めている。 それでもシーズンが進むにつれて、グヴァルディオルはマンCのサッカーに適応し始め、チャンピオンズリーグのレアル・マドリード戦含む直近6試合で3ゴール1アシストと目覚ましい活躍を見せている。 この活躍ぶりに指揮官のグアルディオラは「ここ数週間だけでなく、彼はかなり成長したと言える」とグヴァルディオルのプレイの質の変化を歓迎した。 「彼は中央でレシーブし、ウイングを助けて2対1や3対1を(対戦相手に)強いる。彼には信じられないほどの才能がある」 加えて「グヴァルディオル自身は、今後も成長し続けることに自信を持っている。(今でも)幸せだけど、まだ22歳と若いし、これからも成長し続けられる。(ジョン・)ストーンズや(カイル・)ウォーカーを見ていると、彼らはまるで機械のようだ」と指揮官はチームの大黒柱となっている選手たちのように更なる成長を期待していることを語った。 クロアチア代表として2022年W杯カタール大会で3位入賞に貢献してから、一気に世間からも注目を集めたグヴァルディオルは、マンC加入後もグアルディオラの下で更なる進化を遂げている。今後も攻守の両面においてマンCに欠かせない選手として活躍を見せてくれることだろう。
2024年05月20日 08:57
黒田剛体制下でのFC町田ゼルビアの代名詞のひとつと言えるのがロングスローだろう。とはいえ、それ一辺倒というわけではない。
最近の試合ではロングスローと見せかけつつ、ショートやクイックを有効活用して相手に守備の的を絞らせないようにしている。
実際、町田は東京V戦である意味変幻自在のセットプレーから2ゴールを決めている。このセットプレーについて、黒田監督は次のようにコメントした。
「ロングスロー対策を相手が講じるなかで、どこに隙があるのかを研究しています。(前線の)ターゲットに対してどんなマークをしているのか。あるいはゾーンなのか。または、ショートへのマーキングがあるのか。それがあることでどこが空くのか。そこも分析しながらやっています。
ロング、ロングという噂というか、そういう我々の手法を意識すればするほど、ショートやクイックをやることで相手が引っ掛かるケースも出てきます。今後もバリエーションを駆使しながらやっていくことが効果的だと考えています」
綿密な分析の下で構築されている町田のセットプレー。相手からすれば、それは恐怖でしかないのではないか。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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2024年05月20日 08:52
23-24イングランド・プレミアリーグは19日、第38節の試合が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)は3‐1でウェストハム(West Ham)を下し、イングランドのトップリーグでは史上初となる4連覇を果たした。
シティはフィル・フォーデン(Phil Foden)が開始79秒弾を決めるなど序盤に2ゴールを挙げ、期待に満ちたエティハド・スタジアム(Etihad Stadium)で勝利への足場を築いた。
その後モハメド・クドゥス(Mohammed Kudus)のオーバーヘッドシュートで点差を詰められたものの、59分にロドリゴ(Rodrigo Hernandez Cascante)が追加点を決め、タイトル獲得を決定づけた。
一方、2003‐04シーズン以来優勝から遠ざかっているアーセナル(Arsenal)は2‐1でエバートン(Everton)に逆転勝利したものの、シティの勝ち点に2及ばず2季連続の2位に終わった。
シティは今季後半戦に壮絶な追い上げを見せ、昨年12月のアストン・ビラ(Aston Villa)戦での黒星以降は19勝4分けとしていた。
リバプール(Liverpool FC)やマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)が達成した3連覇を塗り替える偉業を果たしたシティは、過去7シーズンで6度の優勝を果たしている。
その他今季最終節では、ルートン・タウン(Luton Town)が2‐4でフラム(Fulham)に敗れて2部降格が決定。来季はバーンリーFC(Burnley FC)、シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)とともにチャンピオンシップリーグを戦うことになる。
トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)はシェフィールド・ユナイテッドを3‐0で退けて5位を確定させ、来季のヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2024-2)出場権を獲得。2‐1でボーンマス(AFC Bournemouth)に勝利したチェルシー(Chelsea)は、6位に入った。
一方、7位ニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)が4‐2でブレントフォード(Brentford FC)に勝利したことで、マンチェスター・ユナイテッドは1990‐91シーズン以降では最低の8位に終わった。
ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)に2‐0で勝利したユナイテッドは、来週行われるシティとのFAカップ(FA Cup 2023-24)で、悲惨なシーズンながらもタイトルを獲得するチャンスを手にしている。しかしながら仮に敗れた場合、来季は欧州大会出場を逃すことになる。
リバプールは2‐0でウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)を下し、ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督の最終戦を白星で飾った。
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2024年05月20日 08:49
ホームの東京ヴェルディ戦、4-0で迎えた90+3分に歓喜を呼び込んだのは、FC町田ゼルビアのエリキ。足の大怪我を乗り越えて、待望の今季初ゴールを決めたのだ。
下田北斗のミドルからGKが弾いたボールに文字通り素早く反応。抜群の動き出しでゴール前に詰めるとヘッドで叩き込む。その直後、スタジアムは温かい雰囲気に包まれた。フィールドの横で選手、スタッフ、監督が喜びを爆発させるなか、そこに笑顔のエリキが吸い込まれていく。ファン・サポーターの大歓声もあり、感動的なシーンだった。
試合後、このゴールについて昌子は「今日に関しては色々ありますけど、まずはエリキにおめでとうと言いたい」とコメントした。
「エリキのゴールは格別。チームとしても、ファン・サポーターにとってもそうだと思います。僕らもエリキがゴールを決めるのを待っていたので、(藤尾)翔太が2点を挙げてオウンゴールも誘発してくれましたが、エリキに捧げる勝利かなと」
昌子もゴール後にピッチ外でエリキを祝福したひとりだ。
「僕もみんなに『(エリキのところに)来いよ』と言っていましたし、それほど待ち望んでいたゴールでした。昨年の彼の活躍は町田のヒストリーの一部で、エリキへのリスペクトは選手、スタッフ、ファン・サポーターの全員が持っています。なので、本当に嬉しかったですね」
そしてエリキに「昌子選手が今日一番嬉しい瞬間がエリキ選手のゴールと言っていました」と伝えると、彼は笑顔で答えてくれた。
「昌子選手たちと仕事ができることに本当に感謝したいです。特別な日々を過ごしています。ゴールをみんなが喜んでくれて、まるで決勝点を決めたかような気分にさせてもらいました」
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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2024年05月20日 08:42
現地5月19日に開催されたプレミアリーグの最終節で、冨安健洋を擁する2位のアーセナルが15位のエバ―トンとホームで対戦。
2024年05月20日 08:00
ガンバ大阪は5月19日、J1第15節で川崎フロンターレとホームで対戦。26分に先制されたが、28分に中谷進之介のゴールで追いつくと、70分に福岡将太、81分には倉田秋が得点し、3−1で勝利した。
試合後、クラブの公式XがGK東口順昭と、かつてG大阪でプレーした川崎のMF家長昭博が、笑顔で収まる2ショットを公開した。
【画像】東口順昭&家長昭博、86年組のスマイル2ショット
ともにG大阪のジュニアユース出身で1986年生まれの2人の仲睦まじい様子に、SNS上では以下のような声が上がった。
「いい顔してる」
「最高のツーショットです」
「素晴らしい。86年組」
「胸熱」
「家長、いつでも帰ってきてええんやで...」
「うわー、激アツ」
「2人にはまだまだ頑張ってほしいです!」
「家長イケメンすぎる」
「アキさんのこんないたずらっ子みたいな笑顔は同級生だからこそだろうなぁ」
「東口!そのまま持って帰れw」
“同級生の再会”が注目を集めている。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月20日 07:44
地元メディアも絶賛している。
現地5月19日に開催されたセリエAの第37節で、鎌田大地が所属するラツィオは、優勝を決めているインテルとアウェーで対戦。1−1のドローに終わった。
この一戦で圧巻の先制ゴールを奪ったのが鎌田だった。3−4−2−1の2シャドーの一角で先発した27歳は33分、ペナルティエリア手前でボールを受けると左足を一閃。強烈なシュートを叩き込んでみせた。
【動画】鎌田が左足で決めた衝撃のミドル弾!
ラツィオの専門メディア『SOLO LA LAZIO』は、チーム最高評価の「8点」をつけ、こう激賞している。
「復活は完了した。(残りの)55分間、誰もが欺いたこのゴールは、トゥドール監督の到着とともに2か月前に始まったプロセスの集大成だ。今日、彼は本来の役割である攻撃的MFとして、ローマに来て以来最高のパフォーマンスを披露している。もし彼が残留に関してクラブと合意に達すれば、これは将来にとって非常に良い前兆だ」
また、『Lazio Press』も最高点の「7.5点」をつけ、「日本人の素晴らしいパフォーマンス、凄まじいゴールを決め、ピッチ中央で決してトラブルにならず、多くの質と量を提供した」と称えている。
約8か月ぶりとなる待望の一撃は、圧巻のゴラッソだった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月20日 07:35
今年で57歳になったカズこと三浦知良。19日に行われたポルトガル2部最終戦オリヴェイレンセ対レイショエス戦に途中出場した。
およそ1000人のファンが集まったホームラストゲームの後半14分からピッチに立ったのだ。
現地紙『zerozero』では、「オリヴェイレンセ監督は最後の30分でレジェンドである三浦カズを投入した(これまでの出場はわずか7分)」と伝えていた。
海外挑戦したけど…ぶっちゃけもう日本に帰ってきてほしい日本人7名
オリヴェイレンセは1-3で敗れたが、18チーム中15位で2部残留が決まっている。
今季のカズはリーグ戦5試合、カップ戦1試合の計6試合に出場。なお、チームメイトである18歳の永田滉太朗は最終戦で初めて先発起用された。
2024年05月20日 07:15
佐野航大と小川航基が所属するオランダ1部のNECナイメーヘン。
2024年05月20日 07:10
今季限りでリヴァプールを離れる指揮官ユルゲン・クロップに感謝しているのは、現所属選手だけではない。リヴァプールで結果を残せなかった選手の中にも、クロップへの感謝を示す者はいる。
その1人がFCポルトでプレイするMFマルコ・グルイッチだ。
グルイッチは2016年にセルビアの名門レッドスター・ベオグラードからリヴァプールへ移籍したが、リヴァプールでは16試合しか出場できなかった。レンタル移籍を繰り返した後、2022年に現在所属するポルトへと完全移籍している。
リヴァプールでのキャリアは決して成功とは言えないものだが、グルイッチはクロップから学んだものは大きかったと語る。
「リヴァプールのようなメガクラブに行くのは少し早すぎたかもしれない。ただ、ユルゲンからは多くのことを学んだ。最も難しかったのはハイプレスかな。それはチーム最大の武器となったけど、機能するまでにはトレーニングで非常に多くの時間が費やされていた」
「ユルゲンはとても良い指揮官だし、ナイスガイでもあった。彼はジョークでみんなを笑わせてくれて、いつもみんなのために時間を割いてくれる。それが食堂で働くスタッフであろうとね」(『Liverpool Echo』より)。
クロップは2015年の10月にリヴァプールの指揮官に就任しており、2016年の冬に獲得したグルイッチは補強第1号だった。期待には応えられなかったかもしれないが、現在28歳を迎えているグルイッチにとっては貴重な時間だったようだ。
2024年05月20日 06:56
現地5月19日に開催されたセリエA第37節で、鎌田大地が所属するラツィオは、すでに優勝を決めているインテルと敵地で対戦。1−1で引き分けた。
この一戦で先制ゴールを奪ったのが、3−4−2−1の2シャドーの一角で先発した鎌田だ。33分、ペナルティエリア手前でボールを受けて左足を一振り。豪快にネットを揺らしてみせた。
【動画】鎌田がインテル戦で豪快ミドル弾!
この弾丸ミドルシュートに、SNS上では「最高だね」「たまらん」「左足でえぐ」「ゴラッソすぎる」「技術が突出してる!」「爆発してるやん」「鎌田のミドルほんと好き」「復活嬉しいよ」「インテル相手にこれはエグすぎる」などの声が上がった。
鎌田はこれが3節のナポリ戦以来、約8か月ぶりとなる今季2ゴール目となった。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
2024年05月20日 06:55
19日に行われたセリエA第37節インテル対ラツィオ戦は1-1の引き分けとなった。
先発出場した鎌田大地は、すでに優勝を決めている王者相手に弾丸シュートでゴールを奪っている(動画1分5秒から)。
ゴール正面から左足で強烈なシュートを叩き込む!
イゴール・トゥドール監督は「鎌田はすごいゴールを決めた。最近の試合では多くをもたらしている。(72分で交代したが)疲れが見えたからね」とその活躍を讃えていた。
『Solo la Lazio』では、「復活完了。誰もが惑わされたゴールは、2カ月前のトゥドール監督就任から始まったプロセスの集大成だ。今日は加入以降最高のパフォーマンスを見せた」として鎌田に8点の高評価を与えている。
ウイイレでお世話になった「インテルの最強ベスト11」
ラツィオは26日のサッスオーロ戦で今季の戦いを終える。
2024年05月20日 06:44
現地5月19日に開催されたラ・リーガの第37節で、久保建英を擁する6位のレアル・ソシエダは1ポイント差で7位のベティスと敵地で対戦。
2024年05月20日 06:35
19日にプレミアリーグの最終節が各地で行われた。
遠藤航が所属するリヴァプールはウォルヴァーハンプトンに2-0で勝利し、今季で退任するユルゲン・クロップ監督のラストゲームを白星で飾った。
クロップ監督は試合後にアンフィールドでお別れのスピーチを行った。
「ありがとう。終わりという感じはしないね。始まりのような気がする。今日は才能、若さ、創造性、欲望、貪欲さに満ちたサッカーチームのプレーを見た。それは育成の一部であり、明らかに必要なものだ。
我々にはこの素晴らしいスタジアムとトレーニングセンターがある。Wowだ。私を歓迎したように、新しい監督を歓迎するんだ。初日から全力を尽くす。信じ続ける。チームを後押しする。私も君たちの一員だ。心から愛しているよ。ありがとう。君たちは世界最高のチームだ。ありがとう!
オーバーホール(チームの大改造)は必要ないと皆が同意してくれるだろう。我々は3位でフィニッシュした。予定より早く終わった。この強力なリーグでの声明であり、私はそれでいいと思っている。
他のクラブは、最も多くの資金と最高の監督を擁して勝ち取った。我々には最高の監督もいなければ、最高のチームもなかったけれど、しばらくは最高のサッカーをしていた。
我々は堅実なクラブで、お金を使いすぎることはない。人は『十分な投資がなかった』と言う。一体何がしたいんだい?私はリヴァプール流のやり方で理解しているよ」
一方、マンチェスター・シティは史上初のリーグ4連覇を達成。優勝を成し遂げたジョゼップ・グアルディオラ監督は、声を震わせながらクロップへの思いを口にしていた。Pep Guardiola was brought to tears when responding to Jurgen Klopp's praise as the @ManCity boss claimed his fourth Premier League title in a row ❤️🤝
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— Hayters TV (@HaytersTV) May 19, 2024
「彼のことがとても恋しくなるだろうね。ユルゲンは私の人生にとって本当に大事な存在だった。彼は私を監督として別次元に引き上げてくれた。お互いにすごく尊敬している。
彼が戻ってくる予感があるし、彼の言葉にはとても感謝している。ただ、彼はこのクラブが私に多くのものを与えてくれたことを知っている。そうでなければ、ひとりでは成し遂げられなかった。
彼は自らのチームで私を助けてくれる…彼は我が人生における大きなライバルだ。彼らを痛めつける方法は見つけられなかった、他のチームなら見つけられるのにね。彼がいるととても難しいんだ。
彼はその足跡でリヴァプールを認知させ、リヴァプールファンであることの信じられないほどの誇りをもたらした。それはタイトルだけではない。
ある場所に永遠に留まるパーソナリティがある。ユルゲンとリヴァプールは、シャンクリーとペイズリー(リヴァプールの伝説監督)らの素晴らしいレジェンドの一部になるだろう」
しのぎを削った敵将への敬意を口にしていたようだ。
1位は30億円超!プレミアリーグで「最も給料が高い監督」TOP10とその金額
そのうえで、「(アーセナルの監督である)ミケル・アルテタが彼の遺志を継いで、私たちをさらにレベルアップさせてくれると確信している」とも述べていた。
2024年05月20日 06:30
J1で初めてFC町田ゼルビアと東京ヴェルディによる「東京クラシック」は、町田の大勝に終わった。
東京Vにとっては、11戦無敗で迎えた一戦。首位に肉薄する町田が相手とはいえ、勝算を見込んでいたはずだ。しかし序盤から試合はホームチームのペースで進み、前半で町田が2点をリード。内容的に点差がもっと離れていてもおかしくはなかった。
後半頭から東京Vは山見大登と齋藤功佑を投入。巻き返しを目指したが、60分にVARでPKを与えてしまうと、藤尾翔太がきっちり決めて3点差に。その後も柴戸海、さらに長期負傷明けのエリキに嬉しい今季初ゴールが飛び出し、終わってみれば5-0という大差のゲームとなった。
「完敗でした。3,000人と聞きましたけど、こんなに多くのサポーターが来てくれて、彼らに本当に悔しい思いをさせてしまったなと。勝敗を決するようなゴールが入っても、まだ背中を押してくれていた彼らに申し訳ないなというふうに思います」
会見冒頭でそう語った城福浩監督は、こう続けた。
「今シーズンは、この歴然とした差をどう埋めていくかというところが我々のやるべきことかなと思います。インテンシティの高い時にどんなサッカーをするのか。つなげるようになった時にシュートまでどのように持っていくのか。前半も後半もそれが足りなかったです。
何より個の差はあれど、最後の1対1のところの粘りであるとか、シュートブロックの時に顔を背けてしまうとか。本当に基本中の基本という、我々が大事にしていてそこが緩んだらJ1のステージでは勝負できないというところがいくつか出てきてしまいました。
もちろん選手は疲れもあると思います。ただ、この差を真摯に受け止めて、グラウンドの上でフラットな競争させて、次に向かいたいです」
3節でセレッソ大阪に敗れて以降、11試合負けなしで来た東京V。いくつもの劇的ゴールで勝点を伸ばしてきた彼らだが、町田相手には多くの隙を見せてしまったと言わざるを得ない。
その要因として、城福監督は「選手層」を挙げた。
「このチームの今一番の課題は競争だと考えています。やはり高いレベルで競争した選手がピッチに出ていくという意味では、そこの問題が今回露呈したと自分は受け止めているので、しっかりチーム内競争力のあるチームにして、この大敗を次に生かしたいと思います」
また、序盤から相手に押し込まれたことについて、自分たちの問題だったのかと尋ねられた城福監督は、具体的に“あるシーン”をピックアップして言及した。
「これは私の問題だと最初に断っておきますけど、(試合の)入りはすごくよかったです。ただ、我々が用意したフリーキックを、本来蹴るはずではない選手が蹴ったんですよ。我々が準備した状況よりも違うものが…そういうのを引き出してしまったのは、おそらく自分のコントロールが効いていなかったんだなと」
城福監督が挙げたのは、開始2分の場面のこと。右サイドでU-23日本代表の山田楓喜がファウルを受けてフリーキックを獲得。J1屈指のプレースキッカーである山田にとっては早くも訪れた見せ場であったが、実際にボールを蹴ったのは左サイドバックの翁長聖だった。
DAZNでは翁長がボールを蹴り、ゴールを大きく越えてしまった直後、城福監督が不満げな表情で何かを言いながらベンチに戻っていく姿がとらえられている。
昨季まで2年間町田に在籍していた翁長にとっては古巣相手に気合いが入っていたに違いない。しかし、結果的にチームとして最初に迎えたチャンスを潰してしまう形になった。そして2点をリードされる展開もあってか、翁長はハーフタイムに交代されている。
城福監督いわく「こういう状況になるというのは、ほぼほぼ予想通りでした」という試合だった町田戦。そうしないためには少しの油断も許されないはずだったが、開始2分にそれが出てしまった時点ですでに結果は見えていたのかもしれない。
町田戦を終えての東京Vの成績は、3勝9分3敗の12位。勝敗は五分であるが、逆を言えばまだまだどちらに転んでもおかしくない状況だ。だからこそ今回の結果を次に生かす必要がある。
東京ヴェルディ、「歴代最強の外国人選手」はこの5人!
東京Vは今週、22日(水)に行われるルヴァンカップ3回戦のサンフレッチェ広島戦を経て、週末の26日(日)には昨季王者のヴィッセル神戸とアウェイで対戦する。
2024年05月20日 06:20
現地時間5月19日に開催されたプレミアリーグの最終節で、三笘薫が所属するブライトンはマンチェスター・ユナイテッドとホームで対戦。0−2で敗れた。
試合後、今シーズン限りで退団するロベルト・デ・ゼルビ監督やアダム・ララーナらのお別れセレモニーが行なわれ、腰の故障で離脱中の三笘も妻のクリアさんとともにピッチへ。夫妻でイタリア人指揮官とハグする姿も見られた。
このシーンにSNS上では、「最後のハグ 寂しいですね」「三笘さんとデ・ゼルビのハグ。奥さんともハグ。もう少しデ・ゼルビの元プレーする三笘さん見たかったなぁ」といった声が上がった。
【動画】三笘夫妻とデ・ゼルビ監督の惜別抱擁シーン
また、欠場が続いていた日本代表アタッカーの姿に、「最後に見れてよかった」「よく笑っていて嬉しい!」「待ってます」といった投稿もあった。
ブレイクに導いてくれた恩師が去り、20日に27歳の誕生日を迎えたドリブラーの去就も注目を集めそうだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部