2024年05月05日 21:21
女子プロレス「スターダム」の葉月(26)&コグマ(26)のタッグ「FWC」が、3度目のゴッデス王座戴冠に成功した。 5日のアクロス福岡大会で同王者・鈴季すず(21)&星来芽依(22)に挑戦。地元福岡での凱旋大会となったFWCは新コスチュームで入場し、気合十分な様子で会場を練り歩いた。 4人中3人が元ハイスピード王者で迎えた同王座戦は、終始スピーディーな攻防を展開。中盤では葉月が星来を捕まえると、得意の顔面ウオッシュで会場を沸かせ、コグマと好連係で流れを引き寄せる。 15分過ぎ、葉月が王者組から意地の合体コードブレーカーを決められピンチを迎えるも、コグマのアシストで何とか難を逃れた。星来へのカサドーラ・マヒストラルは決まらなかったが、王座奪還への執念を燃やす挑戦者組が合体のDDTで鈴季を排除。最後は葉月が星来を垂直落下式ブレーンバスターで叩きつけ、3カウントを奪った。 FWCは2022年8月に同王座から陥落して以来、約1年9か月ぶりにチャンピオンに返り咲いた。試合後、コグマと喜びを分かち合った葉月は「FWCで史上初3度目のゴッデス戴冠したぞ! クレイジースター、お前ら強すぎるよ。うちらの再挑戦を引き受けてくれてありがとう」と目に涙を浮かべた。 すると試合を見ていたAZM&天咲光由がリングに登場。AZMから「まずは地元でゴッデス戴冠おめでとうございます! タッグ屋同士の戦いは心が躍ったし、私たちもそれくらいのタッグ屋にならないといけないと思った。ぜひ次に挑戦させてください。すぐにでも2人を超えたいから、横浜武道館とかどうですか?」と挑戦を表明された。 マイクを奪ったコグマは「元ハイスピードチャンピオンが3人もいて、横浜武道館は遅いんじゃないの? 後楽園とかどう?」と1週間後の12日に開催される東京・後楽園ホール大会での防衛戦を提案。AZM&天咲も受諾し、王座戦が決定的になった。 同王座の歴史で3度の戴冠はFWCが初。新たな歴史をつくった2人は「ウィーアーFWC!」と会場のファンと合唱し大会を締めた。
2024年05月18日 23:23
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」18日八王子大会のAブロック公式戦で、ブレイク・クリスチャン(26)がティタンを撃破し、開幕4連勝を飾った。
初出場のクリスチャンと、昨年準優勝の実績を誇るティタン。ともに開幕3連勝を飾って迎えた全勝対決は、ハイレベルな攻防の連続となった。互いに場外への空中弾を放てば、多彩な打撃合戦を繰り広げ一歩も譲らない。
ダイビングフットスタンプからのジャベ・インモルタルを回避したクリスチャンは、旋風脚でティタンの動きを止めにかかる。なおもトルネードDDTを浴びてダメージを受けてしまうが、走りこんできたところにカウンターのジャンピングニーを発射。そのまま一気にスワンダイブ式450°スプラッシュで3カウントを奪ってみせた。
首位攻防戦を制し、Aブロック単独首位に立ったクリスチャンは「んんー! ちょっと一息つかせてくれ。いやあ、めちゃくちゃいい気分だ。Aブロックで唯一の無敗はこの俺だ。このブロックは俺のものだ。言った通り、これはブレイク・オブ・ザ・スーパージュニアなんだよ」と勝ち誇りつつ、初優勝を誓っていた。
2024年05月18日 22:55
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」18日八王子大会のBブロック公式戦で、石森太二(41)がフランシスコ・アキラ(24)に初黒星を喫した。
開幕から無傷の3連勝を飾っていた石森に、まさかの落とし穴が待っていた。首と肩に狙いを定め安定した試合運びを見せていたが、ジャンピングニーからのブラディークロスは決められない。
さらにアキラの丸め込みをカウント2で返したところで、飛び付き式のDDTを浴びてしまう。そのまま長座との状態となったところにファイヤーボールを叩き込まれ、3カウントを奪われた。
連勝ストップとなった石森は「ブラボー! 今日に関してはあのイタリアーノ・アキラにサルーテ、完敗だ」と潔く認めた。それでも最後は「全勝できてたのにな、止められちまったよ。まあいい、次、切り替えて1つ1つ潰していくぞ」と出直しを誓っていた。
この日は同じくBブロックで開幕3連勝を飾っていたKUSHIDAも、ロビー・イーグルスに敗れて初黒星。Bブロックは公式戦4戦目にして全勝がいなくなり、混戦ムードが漂ってきた。
2024年05月18日 22:25
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」18日八王子大会のAブロック公式戦で、エル・デスペラードがケビン・ナイト(27)に2敗目を喫した。
今大会の優勝候補と目されるデスペラードは、得意の足攻めで試合の主導権を握った。しかし、ヌメロ・ドスをロープに逃げられると、ピンチェ・ロコも回避される。ならばとマッケンローで足にダメージを与え、再びヌメロ・ドスを仕掛けた。
だが、これを切り返され、コーナー上の攻防からアッパールームを浴びてしまう。さらにその場飛び式のフットスタンプで踏みつぶされてしまい、最後はスパイクDDTでマットに突き刺され、3カウントを奪われてしまった。
バックステージでは「油断? そんなことはしないよ。BOSJ公式戦だ。たとえ相手がヤングライオンだって、俺は全力だ。今日の俺も全力だった。全力で負けた! 全力で負けたんだ、クソッ!」と悔しさをあらわに。「『決勝で会おう』だ? 待っててやるよ、俺は必ずそこにたどり着く」と、巻き返しを予告していた。
2024年05月18日 22:22
新日本プロレスジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア」18日八王子大会のBブロック公式戦で、高橋ヒロム(34)がIWGPジュニアヘビー級王者・SHO(34)から2勝目をあげた。
2024年05月18日 21:30
女子プロレス「スターダム」のワンダー王座戦(18日、横浜武道館)は、王者の安納サオリ(33)が壮麗亜美(27)を退け、3度目の防衛に成功した。
パワーで上回る挑戦者に終始、苦戦を強いられた。序盤から馬乗り状態でのエルボー、アルゼンチンバックブリーカーを決められ、動きを止められた。さらに覚醒した挑戦者の強烈な張り手で意識がもうろう。何とか延髄斬り、ミサイルキックで応戦するが、2発目をかわされると逆エビ固めに捕獲され、スタミナを奪われた。
それでも目だけは死んでいなかった。23分過ぎ、ラリアートをかわした王者は飛龍原爆固めを発射。さらに最後の力を振り絞り、スピンキックからトラースキックを浴びせる。最後はジャパニーズオーシャン・スープレックスホールドで24分33秒の激闘を制した。
試合後はマイクを握り「壮麗、お前強すぎ。これからも空気読まずにいけよ。お前はそのまま進め」と挑戦者をたたえた。さらに実況席の盟友・なつぽいをリングに呼び出し「もう少し待っててくれる? きっとなつみも、今じゃないと思ってない?」と呼びかける。
なつぽいがうなずくと、2人は指切りして約束。安納は「私もそろそろ、このベルトとともに動き出すかな」と意味深な言葉を残し、バックステージを後にした。
2024年05月18日 21:23
「ボクシング・8回戦」(18日、エディオンアリーナ大阪第2競技場)
22年度全日本スーパーバンタム級新人王の安村綺麗(24)=ディアマンテ=がセミファイナルのフェザー級8回戦でアヌーチャ・トングボー(タイ)に1回2分11秒TKO勝ちし、再起戦を飾った。安村の戦績は9戦8勝(3KO)1敗。
安村は昨年12月の坂本佳朗(本多)戦で初黒星。再起戦では初回から左フックのカウンターでダウンを演出する。立ち上がった相手に対し、右ボディーアッパーでダウンを追加し、最後は右ストレートで倒して決着をつけた。「初めての外国人選手との対戦だったので、慎重に出ていった。前回は試合前に風邪をひいてしまい、悔いの残る試合になりました。今回は倒すパンチを身につけるための練習も行ってきた。最後の右ストレートはガツンと拳に残る感覚があった。この感じをつかめればこれからもKOを増やしていけると思う」と手応えを語った。今後に向けて「同期で一緒に新人王を取った迅くん(二階堂迅)が高校の先生になり、引退したので迅くんの分も自分が頑張ってチャンピオンを目指して、これからジムを引っ張りたい」と意気込んだ。
ディアマンテジムの野上真司オーナーは「初黒星を喫して、ショックは大きかったと思うが、負けてすぐに『必ずはい上がってチャンピオンになりたい』と言っていた。本人の希望もあり、ランキング復帰を目指していきたい。ここからが勝負だと思う。もう一つ上の実力をつけるためにも、自覚を持ってさらに練習に取り組んでいってほしい」と再浮上を期待した。
2024年05月18日 20:51
「ボクシング・日・中・タイ友好6VS6親善試合」(18日、後楽園ホール)
2人が棄権して4対4になった親善試合は、メインイベントの128ポンド(58キロ)契約10回戦で日本フェザー級7位、WBOアジアパシフィック5位、東洋太平洋6位の中野幹士(28)=帝拳=が、WBCアジア・スーパーフェザー級暫定王者でWBC世界35位のサタポーン・サアート(20)=タイ=に7回1分32秒、TKO勝ちし、日本の2勝2敗という結果になった。
2020年12月以来2度目のメインとなった中野は2回に右フックを効かせ、3回にも左フックでよろめかせたが、その都度復活してくるサタポーンに手を焼き「どうやったら止まるんだろうと。入っても一瞬目が飛ぶけど、また普通になって打ってきた。めっちゃタフだなと思ってやってました」と振り返った。
6回にも左から追い込み、7回に「流れで打ったのが倒れた。感触がなくてビックリしました」と打ち明ける左ボディーでダウンを奪う。すぐに立ち上がってきたサタポーンを左ボディーで止め、めった打ちしたところでレフェリーが試合を止めた。
5試合連続のKO勝ちとなった中野はバックステージで「もっとスカッと勝ちたかったんですけど…」と話したところで泣き出し、「いつもテンカウントで終わっていたのが立たれて、そこはちょっとうれしかった。立たないでと思ったけど、ダウン後の再開は初めてでうれしかったけど、立たないでほしかったですね」と、複雑な思いを口にしてまた涙。「いろんな感情です。うれしいですけど」と、涙の理由を説明した。
セミファイナルでは日本スーパーウエルター級1位の玉山将弥(30)=帝拳=がスーパーウエルター級8回戦で元WBA中国ミドル級王者のヅアン・ファン(28)=中国=と対戦。ヅアンの手数に苦戦し、スプリット判定で惜敗した。
第3試合のフェザー級6回戦では上野永吉(22)=ワタナベ=がダウスリテ(23)=2回1分42秒、中国=のアッパーにTKO敗。
第2試合の138ポンド(62・6キロ)契約4回戦では、timelesz(元Sexy Zone)の菊池風磨の弟・菊池音央(20)=新日本木村=がゴン・エンコン(中国)に1回47秒、TKO勝ちした。
2024年05月18日 20:50
女子プロレス「スターダム」の中野たむが、再起に燃えている。
2024年05月18日 20:00
人生初のダウンと、そこから挽回しての衝撃的なKO劇。2024年5月6日に行われた井上尚弥vsルイス・ネリによる世界スーパーバンタム級4団体統一王座戦は、終わってみれば怪物・井上尚弥の圧勝で幕を閉じた。東京ドームで試合を観戦していた『怪物に出会った日 井上尚弥と闘うということ』著者の東京新聞・森合正範氏と、ボクシング専門YouTubeチェンネル「BOXING and BOXING」運営者(B&B氏)が、試合を振り返りつつ、「井上選手はさらに階級を上げるべきか」「今後、見たい対戦カード」「引退の仕方」などについて語り合った。
※本文中の写真は井上尚弥vs.ネリ戦のものではありません。ご了承ください。ダウン直後のネリの左パンチ。勝敗を分けた井上の対応
B&B僕がやっている井上vsネリ戦のYouTube解説動画のなかで、伝え忘れたなと思ったことがあるんです。僕はあの試合で、勝敗の鍵を分けた場面の一つとして、井上選手のダウンの直後にネリが打ってきた1発目の左のパンチがあったと思うんです。
森合ありましたね。
B&Bあれをダッキングでかわせたというのがものすごく大きいと思うんです。井上選手はダッキングしながら、一応ブロックを固めているんですけど、もし、ネリの左フックをダッキングではなくて、後ろに下がってブロックで受けていたとしたら、その後の展開は違ったんじゃないか、と。
ネリ選手は体にパンチが当たると、どんどんそこから回転を上げていって乗ってくるコンビネーションパンチャーじゃないですか。なので、そこで体に触れさせずに、ちゃんと空振りをさせて、クリンチで5秒から10秒ほど時間を稼げたっていうのは、大きいポイントだなと思いました。試合後のネリが語ったこと
森合試合後にネリ選手の関係者から聞いたんですけど、ネリ選手が唯一すごく後悔してるのが、あの1ラウンドでもっとガンガン行けばよかったと。あそこで仕留めておけばよかった、もっと行くべきだったと言っていたそうです。
ただ、私の感覚では、ネリ選手はやるべきことはやっていたのかなとは思うんです。それ以上に井上選手が優れていた。
あのクリンチも含めて、ノニト・ドネア戦の初戦など、井上選手はクリンチもちょっと難しそうにやっていたじゃないですか。
B&Bそもそも、井上選手はそれまで試合中にクリンチをした経験がほとんどないですから。
あの場面で空振りをさせてクリンチを取るということがどれだけ難しいか。それこそ山中さんがネリにダウンを奪われた後の展開とかを見直しても、うまく空振りさせて、即座にクリンチをしにいくという動きが、いかに高度な技術なのかわかります。
しかも、その前にダウンしても冷静にカウント8まで待って立っています。正直、ネリのパンチは効いていたと思うんです。
森合リングサイドにいたカメラマンの方も、試合後に「効いていたと思うよ」と言っていましたが、そこから立て直すって、どういう対応力なのかと驚きました。今まで見たことのないモンスターの一面が見られたなと思います。
B&B逆にいいドラマになってくれましたよね。あのダウンがあったおかげじゃないですけど。インターバルの間に、ネリのパンチの軌道をモニターで確認
森合井上選手は1ラウンド終了後のインターバルのときに、ちゃんと映像で確認しているんですよね、あのネリ選手の左フックの軌道を。
私は試合前にリングの近くまで行ったのですが、コーナーの選手から見えるようにモニターが置かれていたんです。井上選手は1分間のインターバルの間に、そのモニターに映ったネリ選手の左フックを見て、軌道を確認しています。どれだけ冷静なんだ、と。
B&Bあの後、本当にネリ選手の左フックが当たらなくなりましたからね。結構危ないタイミングで飛んできた左フックも何度かありましたが、すべて芯を外していました。本当に冷静だなと思います。
逆に言えば、ダウンを奪ったネリ選手の最初の左フックに関しては、単純にネリ選手があっぱれだなと。あそこであのパンチを打てるのかっていう。
森合そうですね、ちょっと普通の感覚ではないですもんね。完全に体が密着した状態で、ネリ選手は井上選手のことも見えていなかったと思います。そういうときに左ボディーを打つのはまだ理解できるんですけど、あそこで左フックを大きく振ってくるというのは、普通のボクサーの頭の中にはないでしょうね。
だから本当にすごくいい選手だなっていうのは感じました。
B&B試合後のドーピング検査の陽性反応だったり、体重超過だったりとか、文句をつけたくなるポイントはあれど、それでもやはり山中さんにああいう勝ち方をしている選手が弱いわけはない。最後まで前に出る姿勢を崩さなかったネリ
森合しかも最後まで勝ちにいく姿勢を貫きました。井上選手と闘って前に出るのがどれだけ勇気があって難しいことか。
『怪物に出会った日』でも書いたのですが、井上選手のパンチを一発喰らうと、皆さん驚くんです。拳の堅さやスピード、威力、これまで喰らったことがないパンチに驚いて、少し下がってしまったり、自分のスタイルを貫けなかったり。
ネリ選手は2ラウンド目以降はパンチこそ当たらなかったものの、最後まで前に出る姿勢で、自分のファイトスタイルを貫いた。そういう意味では、素晴らしい選手だったなって思いますね。
B&B本当ですよね。ネリ選手がネリ選手として闘ってくれたおかげで、あの試合はあそこまでいい試合になった。これはYouTubeでも言ったのですが、ネリ選手の2回目のダウンの後の攻防について。井上選手は身体をオープンにしながら、フィニッシュを狙ってパンチを打つ。そのタイミングでネリ選手が一発、左のカウンターを合わせているんです。あれは本当に危なかった。
もちろん、井上選手もネリ選手が打ってくるというのはわかっていて、パンチも見えていたんでしょうけど、ネリ選手のポジショニングも左のカウンターを狙える位置に足を置いていたりして、いいところで打てていた。「あぁ、やっぱりちゃんと勝ちに来てるな」と思いました。
森合そうですよね。最後までその姿勢を貫いて、本当に一発当たるとどんどん連打でリズムに乗ってくるタイプなので、後で映像を見返したら井上選手がパンチをすべてかわしていることがわかりましたが、会場で見ている限り、最後の最後までハラハラ感というか、スリルがありました。あの初回のダウンがあるとなおさらです。計量での「500gアンダー」をどう考えるか
B&Bそのネリ選手ですが、試合前日の計量で体重が500gアンダーでした。これは世界戦では極めて異例のことで、体重を落としすぎたんじゃないかというような見方もありました。
森合私も明らかに調整ミスだと思いました。
B&B僕の意見は逆で、500gアンダーができるくらい、余裕をもってコンディショニングできていたんじゃないかなっていう見方でした。山中さんとの試合のことがあり、井上選手が所属する大橋ジム陣営も、ネリの体重調整に対してセンシティブになっていましたよね。
それもあって多分、ネリ選手は過去にないほどに体重も含めて、何カ月も前から試合に向けたにコンディショニングをしてきたんじゃないかな、と。
森合結果的にその見方が正しかったということですね、リング上のファイトを見れば。
私は計量会場にも行ったのですが、スーパーバンタム級の55.3kgの体重制限に対して、普通なら55.2とか55.1とかいう体重になるところ、54.8kgと言われて、どういうこと? って。
計量の後、ジュースを飲んだり、甘いものを食べたりしたそうですが、そもそも、本番の計量の3時間前に事前計量があって、さらに30分前には予備計量をやっています。体重を減らしすぎたら、その間に水を飲んだり、食べ物を口に入れたりとかするわけです。なんで、事前計量と予備計量の間にそういうことをしなかったのか。杜撰というか、なんというか、日本人の感覚ではわからない。
B&Bネリ選手側の視点で考えると、自分が悪役キャラということは理解していたはずです。そんなことは実際は起こらないのですが、もし体重計に細工でもされたらとか、心配したのかもしれない。この試合、どんな間違いが起きたとしても絶対に実現させるんだっていう強い気持ちの表れが、その500gアンダーに出たのかなっていう。
森合この500gアンダーの件があって、私は前日時点ではネリ選手は調整にしくじったのかなと思っていたんですけれども、全然違って……。
逆になんかネリ選手にすごく興味が出てきたんですよね。500gアンダーの精神性とか聞いてみたいです。では、なぜ山中戦のときはあれだけ体重超過したのか。何と言うか、得体の知れない、人間としての強さみたいなものを感じるんです。
B&Bそれこそ、『怪物に出会った日 パート2』ということで、ぜひネリ選手にも取材してほしいです。
森合(苦笑)
森合B&Bさんが解説動画でおっしゃっていましたが、「モンスターの仮面が剥がれたと思ったら、またモンスターが出てきた」。まさにその通りだなと思いましたね。
第3回記事【スーパーバンタム級わずか3戦で早くも騒がれる井上尚弥「フェザー級転向」を考える】に続きます。
「無敗での引退」を口にし始めた井上尚弥。次の東京ドームで観たい「対戦カード」を語ろう
2024年05月18日 19:31
女子プロレス「スターダム」のハイスピード王座戦(18日、横浜武道館)は王者・上谷沙弥(27)が、飯田沙耶(26)を退け初防衛に成功した。
2019年デビューの同期対決は、両者が全速力でリングを駆け回り一進一退の攻防を展開した。5分過ぎ、飯田から強烈な逆水平チョップ連打をくらった王者は大悶絶。その後もラリアートやブレーンバスターで吹っ飛ばされ苦戦を強いられた。
それでも立ち上がった王者はスピンキックを命中させ形勢逆転に成功。最後は一瞬の隙を突きフランケンシュタイナーで丸め込んだ。
試合後、飯田と握手を交わし健闘をたたえ合った上谷はバックステージで「みんな見てましたか? ハイスピードフェニックス! 速くて華麗でそして情熱的。でも、そんな試合ができたのは相手が飯田沙耶だったから。それは間違いない」と断言。その上で「飯田、このベルトもっと欲しくなったでしょ? お前の行く道全てに私が立ちはだかってやるから、今日みたいな熱い戦い、またやろう」と呼びかけた。
先月27日の横浜大会でハイスピード王座初戴冠を果たし、心境地を開拓中の上谷は「これからもこのハイスピードのベルトを私色に染めて、クイーンズ・クエストを私がしっかり引っ張っていく。なのでこれからも見ていてください。ハイスピードフェニックスの絶景を」と自信満々な表情で語った。
2024年05月18日 19:19
女子プロレス「スターダム」のIWGP女子王者・岩谷麻優(31)が、次期挑戦者にアイスリボンの藤本つかさ(40)を電撃指名した。
18日の横浜武道館大会で岩谷と「シンデレラ・トーナメント」覇者の羽南の「アイコンタクト」は、藤本、シードリング・中島安里紗の「ベストフレンズ」と対戦。藤本が4月27日横浜BUNTAI大会を訪れたことで、途絶えていたスターダムとアイスリボンの交流が再開された。
だが、タッグ屋とて百戦錬磨のベストフレンズを相手に、アイコンタクトは苦しい展開が続いた。序盤は羽南がつかまり、岩谷も敵軍の猛攻にさらされた。それでも15分過ぎには岩谷のトペ・スイシーダと羽南のプランチャ同時発射で一矢を報いるが、ここから勝機をつかめない。
20分過ぎには藤本の日本海式竜巻原爆固めから中島のダイビングフットスタンプをくらった岩谷が戦線離脱に追い込まれると、残る羽南が藤本のたいようちゃん☆ボムで3カウントを奪われた。
試合後、涙目の岩谷は「ベストフレンズ、めちゃめちゃ強すぎるって。久しぶりに心が折れました…」と素直に藤本&中島をたたえた。だが、続けて「だから次、藤本つかさ、IWGPをかけて私と戦ってください」と訴えた。
藤本も「わかってるよ。岩谷麻優はこんなもんじゃないって。IWGP、ぜひやらせてください」と快諾。ただし「1つ条件があります。次、対戦する時はウチに乗り込んで来い!」と付け足した。
岩谷は2019年度の「プロレス大賞」女子プロレス大賞受賞者で、前年度の受賞者が藤本だった。これでV6戦での対戦が決定的となった岩谷は「あと中島安里紗、肋骨折れたわ。フットスタンプのせいでヤマいった。引退、先延ばしにしろよ」と8月に引退する中島に呼びかけ、腹部を押さえながらリングを後にした。
2024年05月18日 19:00
◇プロボクシング62・6キロ契約4回戦(2024年5月18日 東京・後楽園ホール)
人気アイドルグループ「timelesz」の菊池風磨の弟で、プロボクサーの菊池音央(ねお、20=新日本木村)が再起戦で自身初のKO勝利を収めた。
2024年05月18日 18:59
「ボクシング・日・中・タイ友好6VS6親善試合」(18日、後楽園ホール)
timelesz(元Sexy Zone)の菊池風磨の弟・菊池音央(20)=新日本木村=が、138ポンド(62・6キロ)契約4回戦でゴン・エンコン(中国)に1回47秒、TKO勝ちした。
入場ではゴンが「ドラゴンボール」、菊池が「NARUTO」の楽曲で入場と、ジャンプ対決になった一戦。菊池は左ジャブから「めっちゃ当たる」とラッシュした。一度は途切れたが、右でよろめかせると再度のラッシュでレフェリーストップを呼び込み、NARUTOのポーズを決めた。
初のKO勝利を飾った菊池は「体力が切れていいから、行く時は温存しない」作戦だったと説明。練習でも階段ダッシュやスパーリングなども1本目、1ラウンド目から飛ばすようにしていたという。
減量は計量の2日前に3キロ、前日に2キロ落としてクリアしたものの、ノドと胸が痛くなり「減量に失敗した」と感じた。試合前には「家族に向けて軽い遺書を書いた」と打ち明けるほど体調が不安になったが、計量後のリカバリーは順調で試合も快勝。「過去イチ。あんなに1ラウンドで飛ばしたことはスパーリングでもない」といい、47秒殺は「1分半以上」に感じたと振り返った。
KO勝ちにも「スコーンと倒したかった」と満足することはなかった菊池。戦績を2勝2敗の五分に戻して「ここから積み上げていきたい」と先を見据えていた。
2024年05月18日 18:11
ボクシングのWBA・WBC統一世界ライトフライ級王者、寺地拳四朗(BMB)が18日、東京都墨田区のひがしんアリーナで開催された「すみだボクシング祭り」で、元WBA世界同級王者で世界王座防衛の日本記録(13回)を持つ具志堅用高氏とトークショーを行い、終了後に取材に応じた。
寺地は今年1月、元WBA王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)とのダウンの応酬となる激闘を判定で制して、防衛に成功。その直後に以前から中指の腱(けん)の付け根を痛めていた右拳を手術した。
現在はディフェンスとクリンチを重点的に練習しているといい、右拳を使った練習も「まだミットとかを軽く打っている感じ。まだ100%では打てない」という段階ではあるが、再開したことを明かした。
次戦について、寺地が練習している三迫ジムの三迫貴志会長は「秋以降を希望している」と明かした。寺地はIBF王者シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)とWBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)の「どっちが来てもいい」と統一戦を希望しつつ、「僕は何でもOKです」と強くはこだわらない姿勢。フライ級転向についても「そっちも考えている」と改めて話していた。
また、具志堅氏は「減量がうまくいけばもっともっと勝ち続けると思う。ライトフライ級で俺の記録を塗り替えてほしい。フライ級で伸ばすとか。若いからいける」と期待をかけていた。
2024年05月18日 18:05
新日本プロレス6月9日大阪城ホール大会のメインイベントがジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」の決勝戦となることが18日に発表された。
現在開催中のBOSJの決勝戦は大阪城大会で行われる。同大会はすでに主要対戦カードが発表済みで、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(AEW)が「ハウス・オブ・トーチャー」のEVILとのV4戦に臨む。シリーズの集大成であるリーグ戦の決勝戦と、団体最高峰王座戦が同日に行われるとあって、どちらがメインイベントになるのか、一部のファンのあいだで議論を呼んでいた。
そしてこの日の八王子大会の試合前、大阪城大会のメインがBOSJ決勝戦となることが発表された。なぜシリーズ5大会目のタイミングでの発表となったのかは謎だが、ともあれ会場からは大きな歓声が上がった。
この決定によりモクスリーとEVILのIWGP世界王座戦は必然的にBOSJ決勝戦よりも前の試合順となることが確定した。新日本の単独興行で団体最高峰王座戦が最終試合以外で組まれる大会は、2014年1月4日東京ドーム大会以来実に10年半ぶり。当時はオカダ・カズチカと内藤哲也によるIWGPヘビー級王座戦が、中邑真輔と棚橋弘至によるIWGPインターコンチネンタル王座戦にファン投票で敗れ最終試合の座を譲っていた。