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2024年05月05日 05:00
「ボクシング・4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」(6日、東京ドーム) 東京ドームで行われる四大世界戦の記者会見が4日、横浜市内で開かれ、出場8選手と、大橋ジムの大橋秀行会長(59)、米国の超大物プロモーターで、トップランクCEOのボブ・アラム氏(92)が出席した。メインイベントでルイス・ネリ(29)=メキシコ=の挑戦を受けて4団体統一世界スーパーバンタム級王座の初防衛戦に臨む井上尚弥(31)=大橋=は、とてつもない試合になることへの確信を口にし、改めてKO勝利を宣言。アラム氏は、来年以降に井上がフェザー級に転向する可能性について言及した。 井上が3月6日の記者会見以来、約2カ月ぶりにネリと顔を合わせた。隣り合っての印象を「体重が仕上がっていると聞き、安心もしていますが、今日改めて見て、非常にいい状態に仕上がっているなと思っている」と語り「明後日は気を抜かず、気を引き締める」と油断を戒めた。 34年ぶりとなる東京ドームでのボクシング興行のメインで、4団体統一王座の初防衛戦というシチュエーションを「こんなに素晴らしい環境とタイミングとがそろった試合というのは、まずないんじゃないかな」と歓迎した。 精神面に関して「いよいよなんだ」との思いを明かし「ネリもすごくいい状態に仕上がっていると聞いているので、明後日はとてつもない試合ができるんじゃないかなと確信しています」と、名勝負を公約した。 アラム氏は井上を、ボクシング業界では「もうレジェンドになっている。(全階級を通じたランキングの)パウンド・フォー・パウンドNo.1として認められている」と絶賛。会見後の取材で、ネリ戦後について、大橋氏と「年内は122ポンドの中(スーパーバンタム級)にいようという話になっている」と明かし「その後、もしかしたら例えばフェザー級で(IBF王者ルイス・アルベルト)ロペス(メキシコ)と当てるという話もなきにしもあらずだが、今は何も決まっていない」と、慎重な表現ながら来年以降の展開にも言及した。 待ち受ける、さらに輝かしい明日のためにも、まずはネリ突破。井上は「四つのベルトを防衛するという最大のモチベーションを生かして、必ず勝ちに行きたい。エキサイトした試合を見せたいし、必ずKOにつなげて勝つのを見ていただきたい」と、改めてKO防衛を誓った。
2024年05月18日 18:11
ボクシングのWBA・WBC統一世界ライトフライ級王者、寺地拳四朗(BMB)が18日、東京都墨田区のひがしんアリーナで開催された「すみだボクシング祭り」で、元WBA世界同級王者で世界王座防衛の日本記録(13回)を持つ具志堅用高氏とトークショーを行い、終了後に取材に応じた。
寺地は今年1月、元WBA王者カルロス・カニサレス(ベネズエラ)とのダウンの応酬となる激闘を判定で制して、防衛に成功。その直後に以前から中指の腱(けん)の付け根を痛めていた右拳を手術した。
現在はディフェンスとクリンチを重点的に練習しているといい、右拳を使った練習も「まだミットとかを軽く打っている感じ。まだ100%では打てない」という段階ではあるが、再開したことを明かした。
次戦について、寺地が練習している三迫ジムの三迫貴志会長は「秋以降を希望している」と明かした。寺地はIBF王者シベナティ・ノンティンガ(南アフリカ)とWBO王者ジョナサン・ゴンサレス(プエルトリコ)の「どっちが来てもいい」と統一戦を希望しつつ、「僕は何でもOKです」と強くはこだわらない姿勢。フライ級転向についても「そっちも考えている」と改めて話していた。
また、具志堅氏は「減量がうまくいけばもっともっと勝ち続けると思う。ライトフライ級で俺の記録を塗り替えてほしい。フライ級で伸ばすとか。若いからいける」と期待をかけていた。
2024年05月18日 18:05
新日本プロレス6月9日大阪城ホール大会のメインイベントがジュニアの祭典「ベスト・オブ・ザ・スーパージュニア(BOSJ)」の決勝戦となることが18日に発表された。
現在開催中のBOSJの決勝戦は大阪城大会で行われる。同大会はすでに主要対戦カードが発表済みで、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(AEW)が「ハウス・オブ・トーチャー」のEVILとのV4戦に臨む。シリーズの集大成であるリーグ戦の決勝戦と、団体最高峰王座戦が同日に行われるとあって、どちらがメインイベントになるのか、一部のファンのあいだで議論を呼んでいた。
そしてこの日の八王子大会の試合前、大阪城大会のメインがBOSJ決勝戦となることが発表された。なぜシリーズ5大会目のタイミングでの発表となったのかは謎だが、ともあれ会場からは大きな歓声が上がった。
この決定によりモクスリーとEVILのIWGP世界王座戦は必然的にBOSJ決勝戦よりも前の試合順となることが確定した。新日本の単独興行で団体最高峰王座戦が最終試合以外で組まれる大会は、2014年1月4日東京ドーム大会以来実に10年半ぶり。当時はオカダ・カズチカと内藤哲也によるIWGPヘビー級王座戦が、中邑真輔と棚橋弘至によるIWGPインターコンチネンタル王座戦にファン投票で敗れ最終試合の座を譲っていた。
2024年05月18日 17:39
女子プロレス「スターダム」の闇の黒虎スターライト・キッドと妖精なつぽい(28)のタッグ「チーム両思い」が、前タッグ王者相手に善戦した。
18日の横浜武道館大会で2人は前ゴッデス王者の鈴季すず&星来芽依と対戦。6日の「ALL TOGETHER」(日本武道館)で勝利を収めているチーム両思いが、この日も躍動した。
キッドはこれまでの黒ではなく、なつぽいに合わせたシルバーとイエローのマスク、STARS時代のコスチュームで登場。星来とスピーディーな攻防を繰り広げると、なつぽいとの連係もさえわたった。側転からのダブルのドロップキックを鈴季にズバリ。さらにキッドのその場跳びムーンサルトと、なつぽいのフェアリアルギフト(ダイビングボディープレス)の同時発射で会場を沸かせた。
残り時間3分を切ったところで、スカイラブハリケーン式の不知火が鈴季に決まるが、3カウントを奪えない。両軍とも決め手を欠いたまま、試合は15分時間切れドローに終わった。
試合後、2人は仲良くバックステージに登場。キッドが「前タッグチャンピオンにドローだよ!」と強調すれば、なつぽいも「すごいタッグにドローだもんね。単なる即席タッグじゃないような気がする」と胸を張った。
ただし、キッドの悩み払拭されていない。4月に大江戸隊を追放され、現在はユニット無所属。中野たむからラブコールを送られているが、返事は保留している。新たな所属先だけでなく、代名詞のマスクを脱ぐ可能性も模索している。
キッドは「(なつぽいとは)ステップアップしていけちゃうタッグかもなって思っちゃったりもしたんだけど、まず私は自由に楽しむことが一番。だからこのタッグがまた組めるかどうかも…。たむちゃんにもラブコールを受けててさ、三角関係になっちゃうかもしれない」と漏らす。
するとなつぽいは「別に(中野と)組みたければ、組めばいいと思うよ。きっちゃん(キッド)がどういう判断をするかを、ぽいは楽しみにしている」とキッドの意思を尊重する考えを示した。
「今日のタッグも私の答えの中のプラス1になったということで」というキッドの去就問題はまだまだ続きそうだ。
2024年05月18日 16:52
「ボクシング・8回戦」(18日、エディオンアリーナ大阪)
ボクシング元WBC世界バンタム級王者、辰吉丈一郎(54)の次男、寿以輝(27)=大阪帝拳=がスーパーバンタム級8回戦でチャイワット・ブアトクラトック(32)=タイ=に3−0判定(77−75、78−74、79−73)で勝利し、通算16勝(10KO)1分けで無敗を継続した。
2024年05月18日 14:26
ボクシングのIBF世界ミニマム級王者・重岡銀次朗(ワタナベ)が18日、東京都墨田区のひがしんアリーナで行われた「すみだボクシング祭り」に、日本バンタム級王者の富施郁哉(ワタナベ)と出演後、取材に応じた。
銀次朗は3月31日に名古屋で2度目の防衛に成功。3度目の防衛戦は、6月23日から7月28日に開催が延期された、亀田興毅氏がプロモートする「3150FIGHT」の滋賀ダイハツアリーナ大会で行われることが濃厚だ。
1位で元王者のペドロ・タドゥラン(フィリピン)との指名試合となる見込みで、銀次朗は「「7月まで伸ばしてくれたので、しっかり作りたい。サウスポーは久しぶりなので、これからサウスポーの外国人とか呼んで、まず慣れるところから。かなりしぶとい相手だと思うので、こういうところで格の差を見せて、重岡兄弟がどれだけ強いか分かっていないヤツが多いと思うので、強さを証明したい」と意気込んだ。
富施は7月18日に後楽園ホールで行われる初防衛戦で、昨年5月20日に7回TKOで敗れている増田陸(帝拳)を迎え撃つことが3日前に発表されたばかり。増田の存在を「ずっと意識していた」といい、「勝って来年も(すみだボクシング祭りに)来られるように頑張りたい」とリベンジ防衛を誓っていた。
2024年05月18日 13:30
ボクシングのバンタム級で主要4団体の世界ランク入りしている堤聖也(角海老宝石)と日本フライ級王者の飯村樹輝弥(同)が18日、東京都墨田区のひがしんアリーナで開催された「すみだボクシング祭り」に出演後、取材に応じた。
堤はWBA・IBF3位、WBO8位、WBC11位につけている。
バンタム級で4団体全て日本人が王座に就いている現状について「4人の中に僕がいないから腹が立っているけど、取りあえず1本取れば他のチャンピオンも注目してくれる。全員日本人だし、誰にも負けたくないですよね。全部取りたくなりました」と話し、中でも「拓真ですね」と、高校2年時にインターハイ準決勝で敗れたWBA王者・井上拓真(大橋)の名を挙げた。
世界挑戦について「(次に)できたらうれしいですけど、いつ話が来ても戦えるように準備はしている」という。
日本タイトルを2度防衛している飯村は次戦について「早くて8月ごろだと思います」との見通しを示し、「堤さんが世界を視野にやっている。(自分も)一戦必勝でやっていればつながると思います。どのラウンドでも倒せるボクシングを確立、完成させたい」と、堤に続く構え。
堤は「自分たちみたいにコツコツやってるやつらが世界を取れるって証明したいですね」と意気込んでいた。
2024年05月18日 12:25
6日にボクシングのWBO世界バンタム級王座を奪取し、史上初めてK−1世界王者からボクシング世界王者となった武居由樹(27)=大橋=が18日、東京都墨田区のひがしんアリーナで開催された「すみだボクシング祭り」で、元世界3階級王者の八重樫東トレーナー(41)とともにトークショーを行い、出演後に取材に応じた。
世界王者として初のイベント登場となった武居は「少しずつ気持ちが落ち着いてきて、世界チャンピオンになったんだなという実感が湧いてきました」と王者の弁。当日は帰宅後、ウーバーイーツでなか卯の親子丼とうどんを頼んだことを明かした。チャンピオンベルトは17日に届いたといい、「すごいですね、やっぱり」と感心。K−1 WORLG GPスーパーバンタム級のチャンピオンベルトと「両方を持って写真を撮りたい」と瞳を輝かせた。
試合の自己採点を聞かれると「50点くらい」と激辛で、「理想は大きい舞台(東京ドーム)でKOで派手に勝って世界チャンピオンになりたかったので」と理由を説明。八重樫氏は「100点満点」を付け、「リップサービスではなく、世界タイトルマッチは勝つことが全てなので。負けたら0点、勝ったら100点でいい」と解説した。
次戦について、八重樫氏は「(井上)尚弥と同じ頃じゃないですか?」と、9月ごろになるとの見通しを示した。ただ、WBO1位のレイマート・ガバリョ(フィリピン)が10日の試合でケンブン・トーレス(メキシコ)に1回TKO負けしており、対戦相手が「どうなるか分からないですよね」と補足した。
また、武居はバンタム級の世界王者が主要4団体全て日本人で占められていることに関して「ボクシングに転向する前から緑色のベルト(WBC)はほしいなと思っていて」と話したが、取材では「別に(現王者の)中谷(潤人)選手とやりたいというわけじゃないです」と笑顔で予防線。最終的な目標については「もう1階級くらいはベルトがほしいかな。欲張りですかね?スーパーバンタム級は尚弥さんがいるので、タイミングですかね」と答えていた。
2024年05月18日 11:53
「邪道」大仁田厚が、6月9日に名古屋国際会議場イベントホールで行われるGLEATの「GLEAT Ver.EX」大会で行われるカズ・ハヤシ最初で最後の電流爆破マッチに向け、GLEATのエース級選手たちを挑発した。
2024年05月18日 06:00
全日本プロレスの暴走男諏訪魔(47)とマット界一の偏屈者こと鈴木秀樹(44)の「バカバカコンビ」が、ベルトをかけて対戦することになった。
鈴木は17日、横浜市内の全日本道場を訪問。この日は女子プロレス「エボリューション」の練習日で、ちょうど同団体のプロデューサーを務める諏訪魔がコーチとして、ChiChiとZONESに指導をしている最中だった。
諏訪魔は「お前、何しに来たんだ?」と警戒するが、ChiChiとZONESは練習の手を止め「あっ、秀樹だ!」と歓迎。6日の新木場大会を訪れた鈴木が、人気の洋菓子「ニューヨークパーフェクトチーズ」を差し入れたことで、すっかり女心をつかんでいる。その際、確かに「今度道場に行っていいですか?」と許可を取っていたが、社交辞令ではなく、本当にやって来るとは…。
この日はとらやのようかんを持参したことで、女子2人は大喜び。コーチ役の諏訪魔そっちのけで「せっかくなので、卍固めを教えてください」(ChiChi)、「私はエルボースマッシュを!」(ZONES)と依頼した。
これを快諾した鈴木は「ちょっと練習生、来い!」と諏訪魔を練習台にしてお手本を披露。「相手を引きつけて、右足を前に出して…、そう、ここに力を入れて」と手取り足取り2人を指導した。さすが米WWEの養成機関「パフォーマンスセンター」でコーチを務めただけある。理路整然とした説明を受け、またたく間にChiChiは卍固めを、ZONESはエルボースマッシュを習得した。
すると自信をつけたChiChiは「私、久しぶりに全日本プロレスで試合がしたい」と希望。女子2人と組むことを決めた鈴木は「この人、一度でもこうやってお菓子とか買ってきたことありますか? 一回も物をくれない男ってどうですか?」と、諏訪魔のネガティブキャンペーンをするや「この練習生の諏訪魔が何かベルトを持っているんですよ。まだ持っているでしょ?」と問いただす。
確かに諏訪魔は尾崎魔弓、雪妃魔矢とのトリオで全日本プロレスTV認定6人タッグ王座を持っている。昨年10月に獲得したものだが、一度も防衛戦を行わないまま半年以上が経過したため、すっかり忘れ去られていた。
コーチとしてだけでなく、男としてのプライドまで踏みにじられた諏訪魔が「やってやるよ!」と応じると、3人はストンピングの雨アラレ。ピクリとも動かなくなった暴走男を残し、3人は仲良く青葉台の人気ラーメン店に向かった。
2024年05月18日 05:00
「大相撲夏場所・6日目」(17日、両国国技館)
新小結大の里が大関琴桜を寄り切り、5勝目を挙げた。前日の霧島戦に続く大関戦勝利で、1横綱2大関を撃破。役力士では唯一の1敗となった。琴桜は2敗目。かど番の大関霧島は王鵬に屈し、4連敗で5敗目を喫した。大関豊昇龍は翔猿を寄り切って2敗を守った。宇良が御嶽海との平幕全勝対決を制して6連勝。宝富士に土がついたため、単独トップに立った。勝ちっ放しの宇良を、1敗で7人が追う。
あまりの完勝に館内がどよめいた。注目の大一番。大関との1敗対決を制しても、大の里は想定通りとばかりにわずかにうなずいただけ。風格すら漂わせながら、静かに勝ち名乗りを受けた。
立ち合いで胸で当たってから、すんなりと右下手を引いた。琴桜にも左上手を取られたことはお構いなしに、半身のまま前へ。下がりながら投げを打とうとする大関に体を寄せてわずか4秒0、右手一本で寄り切った。
新入幕の初場所ではあっさりと寄り切られ、春場所は前に出たところに小手投げを食って2連敗していた相手。「2回負けているので、同じ失敗をしないように心がけていった。体が動いてくれたのでよかった」と納得顔で振り返った。
“予習”を生かした。今場所前の7日には、自ら志願して佐渡ケ嶽部屋へ出稽古。琴桜との三番稽古で6勝2敗と勝ち越し、手応えをつかんでいた。「感覚も分かっているので。本割で勝たないと意味がないと思っていた。今日勝てたのは大きい」。悪いイメージを拭い去り、1勝以上の確かな自信を手に入れた。
新入幕から2場所連続で11勝を挙げた大器のさらなる進化。八角理事長(元横綱北勝海)は「もともと力を持っているが、慣れてきたな。相撲が落ち着いてきた」と評価。「馬力があるからね。研究されているだろうが安泰だ。なかなか止められない」と認めた。1横綱2大関を破った大の里は「前半戦は厳しい戦いになると思ったけど5勝1敗、いいと思います」。自らに及第点を与えた。今場所からちょんまげを結い始めたばかり。初土俵から所要7場所目の史上最速Vが、早くもうっすらと見え始めた。
2024年05月18日 05:00
新日本プロレスの6月9日大阪城ホール大会でIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリー(38=AEW)に挑戦するEVILが、AEWのトニー・カーン社長に制裁予告だ。王座戦を前にAEWマットではIWGP挑戦権をかけた「エリミネーターマッチ」が決定。これに怒り心頭のEVILは、合同興行「Forbidden Door(FD)」(6月30日=日本時間7月1日、米ニューヨーク)へ不敵発言を連発した。
大阪城決戦を前に、IWGP世界王座戦線はAEWマットでも新たな動きが生まれた。かねて挑戦をアピールしていた竹下幸之介が「Double or Nothing」(26日=日本時間27日、ラスベガス)でモクスリーとエリミネーター戦を行うことが決定。竹下が王者に勝利した場合は挑戦権が発生する。
これに対し不快感をあらわにするのがEVILだ。「俺と戦うことが決まった時点で、モクスリーは大阪城までの運命だよ。そんなレベルの低い団体で俺への挑戦者を決められるわけねえだろ。そんな試合、何の意味もねえよ」と、仮に同戦で竹下が勝ったとしても、自身が王者になった場合は挑戦権は無効と主張。「モクスリーも俺の前に立つのが怖いからって、わざと負けたりするなよ? どのみちお前には逃げ場なんかねえってことだけ伝えといてやる」と言い放った。
そして怒りの矛先は、AEWのトップであるカーン社長に向けられた。4月にはモクスリーのV1戦が、そして今回はエリミネーターマッチが、それぞれ新日本の興行で決定済みの王座戦を差し置いてAEWマットで開催されている。団体最高峰王座が流出中とはいえ、この屈辱的な状況にはさすがに黙っていられない。なぜならEVILは自称・新日本の最高権力者だからだ。「好き勝手にやりやがって、いい加減こっちも黙っちゃいねえぞ。大した規模でもねえ団体の社長ごときが、俺と対等を気取ってんじゃねえ。俺の会社とお前の会社じゃ格が違うんだよ」と、ついに最高権力者同士の遺恨が勃発した。
圧倒的な資本力を持つAEWを相手にしても、EVILの根拠のない自信は揺るがない。「どうも立場をわきまえてねえようだから、俺が一回教育してやろうか? オイ、FDで俺の前に立ってみろ。次はコルセットじゃすまねえぞ。俺とお前じゃレベルが違うんだよ」と、どこかで聞いたことのある言い回しで出頭命令。合同興行のリングで、カーン社長に落とし前をつけさせるつもりだ。
もはや言いがかりに近いレベルだが、IWGP世界王座奪回を果たせばEVILの発言力は自ずと強まる。大阪城決戦の行方次第で社長対決実現の可能性が出てきてしまった…。
2024年05月17日 16:03
新日本プロレスはHENARE(31)が30日後楽園ホール大会で復帰することを発表した。
2024年05月17日 14:41
米国・AEWの次回PPV「Double or Nothing」(26日=日本時間27日、ネバダ州ラスベガス)で、IWGP世界ヘビー級王者のジョン・モクスリー(38)が竹下幸之介(28)と挑戦権をかけたエリミネーターマッチを行うことが16日(日本時間17日)に発表された。
モクスリーはここまで同王座を3度の防衛に成功中。4月にAEWマットでパワーハウス・ホブスを下し初防衛に成功後、竹下からベルト挑戦をアピールされていた。さらに15日(日本時間16日)放送の「AEW DYNAMITE」ではタッグマッチでの勝利後に竹下から襲撃を受け、遺恨が深まっていた。
これを受けトニー・カーン社長は次回PPVでのエリミネーターマッチを発表。これはタイトルマッチではないが、竹下が勝利した場合、王座への挑戦権が手に入る形式だ。
ちなみにモクスリーはすでに6月9日の新日本プロレス大阪城ホール大会でEVILとのV4戦が決定済み。仮に今回のエリミネーターマッチに敗れた場合、竹下の挑戦は早くても大阪城以降になると見られる。
モクスリーが大阪城でベルトを失ってしまった場合も竹下の挑戦権はそのまま生き続けて、EVILとの王座戦が行われることになるのか? それともまさかホブスとのV1戦同様、新日本での興行を待たずしてAEWマットでモクスリーと竹下のタイトルマッチが強行されてしまうのか? 結果次第では大きな混乱を呼びそうなエリミネーターマッチは日米のファンの注目を集めそうだ。
2024年05月17日 14:07
「ボクシング・WBOアジアパシフィック・ライト級タイトルマッチ」(7月9日、後楽園ホール)
王者の保田克也(大橋)が、10位のプレスコ・カルコシア(比国)の挑戦を受けて、3度目の防衛戦を行うことが17日、所属する大橋ジムから発表された。戦績は保田が13勝(8KO)1敗で、カルコシアは12勝(9KO)3敗1分。
保田は今年1月9日、佐伯瑠壱斗(岐阜ヨコゼキ)を9回TKOで下して2度目の防衛に成功しており、現在の世界ランクはWBO11位。2度目の防衛後には「僕も年も年(注・現在は32歳)なので、世界挑戦を考えていきたい。そこに一番近道でいけたら」とコメントしており、結果はもちろんのこと、内容も問われる一戦となる。
また、昨年11月27日、日本ミニマム級タイトルマッチで王者の高田勇仁(ライオンズ)に挑戦するも判定負けした同級1位・森且貴(大橋)が、再起戦となる8回戦でパリニャ・カイカンハ(タイ)と対戦する。
この他の決定カードは次の通り。いずれも8回戦となる。
・スーパーバンタム級 石井渡志也(Re:BOOT)−エドワード・ヘノ(フィリピン)
・ライトフライ級 石井武志(大橋)−プラチャノン・ミンプラチャ(タイ)
・バンタム級 田中湧也(大橋)−アナンタチャイ・ドゥアンヤイ(タイ)
2024年05月17日 07:34
プロレスリング・ノア、DDT、東京女子プロレスなどを運営するプロレス事業会社「CyberFight(サイバー・ファイト)」は16日、都内の会見で新体制を発表した。
DDTのプロレスラー、高木三四郎(54。本名・高木規)が社長を退任し新たに親会社であるIT大手「サイバーエージェント」副社長の岡本保朗氏(48)が6月1日付けで社長に就任する。高木は副社長としてDDT、東京女子の運営に専念。ノアはこれまで通り武田有弘取締役がフロントトップとして指揮を執る。
新社長の岡本氏は「業界一番の会社にするんだと今までやってこられた。業界ナンバーワンの会社にしたい」と掲げ「リング上にはすばらしい選手、スタッフがそろっているので全幅の信頼を置いています。私は経営に専念したいと思っています」と明かした。さらに「WWEとノアとの関係強化」「新規協賛企業の獲得」「ABEMA生中継の強化」の3大指針を示した。
会見後、ノアを運営する武田氏がスポーツ報知の取材に応じ新体制について「これまで以上にノア、DDT、東京女子、それぞれの良さを生かした経営になると思います。今まではサイバーファイトとして全団体が同じ目標に進んでいた感はありましたが、これからは団体ごとに経営目標を変えていき、各団体の特性を生かすことになると思います」と明かした。
武田氏は、2019年1月からフロントトップとしてノアを運営してきたが、新体制でも引き続き自身の仕事は変わらず「ノアのコンテンツをしっかり作ることです」と見据えた。その上で岡本新社長が掲げた「業界ナンバーワン」についてこう受け止めた。
「ノアとしてやることは集客です。年間の来場者数の増加です。ここをナンバーワンにもっていかないといけません。というのも、日本のプロレスビジネスにおいてはやはり、そこが売り上げのシェアが高いんです。そこから配信、マーチャンダイジングがありますけど、ベースは来場者です。それがイコール売り上げ増になりますから、2023年は武藤(敬司)さんの引退イヤーで動員があったので、まずはそこが目標です」
一方で現在の国内のプロレス界では、新日本プロレスが収益、観客動員などすべてに置いて圧倒的なトップに君臨している。新日本とは現在、対抗戦、互いの所属選手がそれぞれの大会へ参戦するなど交流が活発化している。今後の新日本との関係を武田氏はこう見据えた。
「これまでもお互いに何かやろうと言っているわけではなくて選手同士の因縁が生まれたり(チャリティー大会の)『ALL TOGETHER』があったり…その時、その時の自然な流れなんです。あとは我々、選手、団体を有名にしないといけません。新日本プロレスに上がったり新日本と同じ大会に上がると知名度が売れますのでそういう部分になります」
業界ナンバーワンの「集客」へ武田氏は、あらゆる方面にアンテナを張り、今度こそ「1位」へ挑む。
(福留 崇広)
◆サイバーファイト新体制
代表取締役社長 岡本保朗
副社長 高木規
同 丸藤正道
取締役 武田有弘
同 西垣彰人