2024年04月30日 17:20
◆ 今季初のスタメンで2シーズンぶりの1試合3安打をマーク レギュラーシーズンでスタメンコールされるのは、実に昨年の7月以来だった。 28日のスワローズ戦に「6番・三塁」での出場を告げられたのも試合当日。それでも、タイガースの糸原健斗の心は、1ミリも揺らぐことはなかった。 「準備してるんで。いつも通り試合に入るだけでした」 その言葉を裏付けるように、第1打席から快音を響かせた。 スコアレスで迎えた2回無死一・二塁での好機。先発・小澤怜史の外角低めに落ちるフォークに「食らいついた」という打球は中堅手の前で弾んだ。先制点奪取。何より、背番号33が叩きだした1点に満員の甲子園はどっと沸いた。 ファン、同僚、コーチ…みんなが糸原の献身、目の前の1打席に懸ける思いを知っている。第2打席も内角のボールを逆方向の左翼前に落とす芸術的なバットコントロールでマルチ安打を記録。第4打席も再び左前に運び、2シーズンぶりの1試合3安打をマークした。 「1打席しかないぐらいの気持ちで4打席立って、それが良い結果につながったと思いますね」 岡田彰布監督は昨年、前年までレギュラー格だった糸原を左の代打の「切り札」としてベンチに置いた。 「代打」と簡単には言っても、実情は違った。 「その1打席で1日が終わる日だってあるし、出番が巡ってこない日だってある。準備をしっかりしておかないと結果は出ない」 プレーボールの瞬間にグラウンドへ飛び出す先発メンバーと違って、準備の仕方も違う。当初は戸惑いながらも代打で無類の勝負強さを発揮してきた先輩の原口文仁も参考に新たな仕事へ順応。チーム18年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。 ◆ 「絶対にチャンスは来る」 ただ、糸原の中で「レギュラー」への思いは消えていない。いや、むしろ強くなっていた。 「1年間同じメンバーで戦えることは難しい。絶対にチャンスは来る」 自身と同じようにベンチスタートの後輩選手にもそんな言葉をかけながら出番をずっと待っていた。 開幕から三塁で起用され続ける佐藤輝明が極度の不振に陥るなかで、糸原は24日のベイスターズ戦から代打で3打席連続安打。 指揮官も「最近の内容を見ていていつか(スタメンで)いこうかという感じだった」とタイミングをうかがってきた中での今季初スタメンだった。 試合後、球場の熱気とは対照的に淡々と言葉をつないだ仕事人だったが、久々の三塁守備につき攻守のリズムを感じた1日について聞くと少しだけうなずいた。 「久しぶりに超満員の甲子園で守備について4打席立てたんで。それで良い結果も出て良かった」 先発出場した充実感と、競争を欲する闘争心が垣間見えた瞬間だった。 文=チャリコ遠藤(スポーツニッポン・タイガース担当)
2024年05月18日 03:45
ドジャースは17日(日本時間18日)、米カリフォルニア州ロサンゼルス市が5月17日を「大谷翔平の日」と制定したと発表した。(Full-Count編集部)
2024年05月17日 23:09
「ロッテ1−1日本ハム」(17日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテの藤岡裕大内野手が「2番・二塁」でスタメン出場したが、上半身のコンディション不良のため、四回の守備から交代した。
吉井理人監督は「明日はスタメンではない。(抹消については)まだそこまで考えていないです」と説明した。
この日藤岡は2打席に立ち、2打数無安打だった。
2024年05月17日 22:56
「ロッテ1−1日本ハム」(17日、ZOZOマリンスタジアム)
ロッテは2戦連続の引き分けとなった。先制点を挙げたが延長戦に持ち込まれ、日本ハム戦の連敗ストップとはならなかった。
打線には、今季初めて3番に中村奨を起用したが勝利には結びつかず。吉井理人監督は「(中村奨は)バントもできるのでうまくいけばそういうパターンもあるかなと思ったけど、1、2番があまり出塁しなかったので、そうはならなかったですね」と振り返った。
2024年05月17日 22:50
「イースタン、日本ハム7−1ヤクルト」(17日、鎌ケ谷スタジアム)
ヤクルトの奥川恭伸投手が17日、イースタン・日本ハム戦(鎌ケ谷)で先発し、5回8安打7失点(自責5)で今季2敗目を喫した。
2024年05月17日 22:47
「広島2−0巨人」(17日、マツダスタジアム)
広島の大瀬良大地投手(32)が今季最多108球の熱投。6回5安打無失点で2勝目を手にした。
最大のピンチは五回。四球と自らの失策で無死一、二塁。ここからギアを上げた。丸を捕ゴロ、佐々木を中飛に打ち取る。吉川は矢野の失策で2死満塁。「絶対に抑えてやるという思いをもって。気持ちで負けたらだめ。全力投球でした」と岡本を左飛に打ち取り、力強く右拳を握った。
三者凡退はなし。それでも2点のリードを守ったまま救援陣にバトンを渡すのは、さすがの投球だった。「きょうみたいな粘り強いピッチングを続けて勝ちを積み重ねていきたい」と大瀬良。安定感抜群の鯉のエースが頼もしい。
2024年05月17日 22:47
「広島2−0巨人」(17日、マツダスタジアム)
広島が今季4度目の完封勝利で貯金1とした。新井貴浩監督は6回無失点の大瀬良と会沢のバッテリーを「ナイスピッチング、ナイスリードでした」と絶賛した。
4番で決勝の先制適時打を放った小園については「勝負強いですねえ〜」と舌を巻いた。以下、新井監督の主な一問一答。
◇ ◇
−大瀬良が粘りの投球。
「粘りのナイスピッチングだったと思いますね。不運なイレギュラーの当たりとかもありましたが、しっかり締めてくれましたし、また(捕手の)会沢も前回の投球から配球をガラッと変えてナイスリードだったと思います」
−その後の中継ぎが好救援。
「いつもいつもね、リリーフ陣は頑張ってくれて、感謝していますね、今日も素晴らしい」
−小園の勝負強さが光る。
「勝負強いですねえ〜。本人もチャンスで回ってこいって思っていると思いますね。それぐらい勝負強いバッティングでした」
−大瀬良のカード頭は彼は今季初。
「まあまあ。全体を考えて。全体のバランスを考えて巨人(の頭)に行きました」
−初回にスクイズを仕掛けた。初めてでは?
「そうですね。先制点が欲しいというところで、相手もジャイアンツなんで、簡単には点を取れないというところで」
−小園は4番は当面継続?
「まあ、打線を線として考えたときに今はすごく彼が頑張ってくれていて。走者を帰す仕事をしてくれているので」
−矢野がマルチ安打?
「こないだも2安打しましたし、追い込まれても簡単には打ち取られない、そのあたりもすごく成長している」
2024年05月17日 22:44
「ソフトバンク6-2西武」(17日、みずほペイペイドーム)
西武が完敗で3連敗。借金今季ワースト12となり、18日のソフトバンク戦に敗れれば、自力優勝の可能性が消滅する。
西武が今季39試合目となる18日・ソフトバンク戦で敗れた場合、西武は残り104試合全勝で117勝26敗0分けで勝率・818。一方、ソフトバンクが西武戦の残り14試合全てに敗れても、そのほかの91試合で全勝すれば117勝24敗2分け、勝率・830となり、西武はソフトバンクを上回れない。
今季の西武はこの日でソフトバンク戦2勝8敗。さらにみずほペイペイドームでは、ここまで4戦全敗となっている。また、昨季まで在籍した山川には対戦別最多タイとなる3本塁打目を被弾。また、対戦別最多となる11打点を稼がれている。
ちなみに西武が前回リーグ最下位に終わった21年は93試合消化時点の8月21日に自力優勝の可能性が消滅。昨季23年は74試合目の7月4日だった。
なお、2リーグ分立後の最短自力V消滅は1955年・大映の27試合。ほかに05年・楽天の29試合があるが、この年はプレーオフを制した球団を優勝としていため『自力1位』の可能性が消滅。ほかには、18年・楽天の31試合など。
また、最近では21年・DeNAが42試合目だった5月14日に消滅している。
2024年05月17日 22:39
「ロッテ1−1日本ハム」(17日、ZOZOマリンスタジアム)
今季2度目の引き分けを新庄監督は「なんか悔しいね。
2024年05月17日 22:39
「阪神2−4ヤクルト」(17日、甲子園球場)
高津ヤクルトが連勝。先発吉村がリーグトップタイの4勝目を挙げ、村上が両リーグ最速の10号を放った。
吉村は5回まで散発2安打に阪神打線を封じ、主砲・村上の10号3ランなどで盤石な試合展開となったかに思われたが、中盤だ。六回に代打・渡辺に右前打を浴びると、味方の守備のミスもあって、2死一、二塁で大山を迎えた。この場面で右前適時打を浴び、ベンチは継投を選択。丸山翔が糸原に適時打を許し、2点差にまで詰め寄られたが、後続は断ち切った。
さらに七回だ。エスパーダが2四球などで2死満塁のピンチを背負うと、近本のところで左腕・山本を投入。ここを二ゴロに仕留め、ピンチを防ぎきると、八回は木沢、九回は石山がきっちり締めた。
試合後の高津監督は、吉村について「立ち上がりは非常によく見えました。球の走りもね。横からですけど、コントロールも良かった」とした上で、「最後の2回ぐらいはちょっと落ちたかな」と指摘。「完全に高めに浮いてきましたし、指にかからないボールも増えてきたので」と継投に入った理由を説明した。
期待を寄せているからこそ、「自分の登板するゲームはしっかりと長いイニングを投げ切れるピッチャーに育てていかないといけない」と自らにも言い聞かせるように振り返り、吉村自身も「やっぱりしっかりと投げ切れるようなピッチャーにならないとダメだなっていう風には思っているんで、そこらへんはちゃんとやっていけるように、成長していけるように、もっと頑張っていかないといけない」と猛省した。
2024年05月17日 22:34
「ソフトバンク6−2西武」(17日、みずほペイペイドーム)
ソフトバンクのモイネロが自身最多126球の力投。7回を1失点に抑えて約1か月ぶりの今季2勝目を挙げた。
この日は制球がいつもより不安定だった。「四球が4つあった。ただ、それ以外の感覚は悪くなかった」。要所では力のある球を投げ込み、追い込んだ場面ではきっちり三振も重ねて8つを奪った。
また、かなりの球数を要したが、「疲労感はない。球数を投げることで、先発の役割にも体が慣れてくる。ポジティブな登板だった」と頷いた。勝ち星こそ伸びていないが、今季7度の先発のうちクオリティスタートを6度クリアしている。防御率1・53はリーグ3位の好成績だ。昨年までリリーフ専門で投げていたことを忘れさせるくらいの安定感を発揮している。
2024年05月17日 22:13
「広島2−0巨人」(17日、マツダスタジアム)
巨人の先発・戸郷が2敗目を喫した。
初回、小園の適時二塁打で先制を許すと、四回には1死一、三塁のピンチ。秋山の二ゴロで4−6−3の併殺を狙ったが、遊撃・門脇の送球が反れて併殺崩れの間に追加点を許した。門脇は、三回にも秋山の打球を処理できず、この日2失策と名手には珍しい姿だった。
戸郷は5回6安打2失点で2敗目。試合後には制球面の課題を口にし「制御できないようじゃ試合をつくれない」と猛省。今季最短タイとなる5回での降板に「5回で降ろされたというところを反省しないといけない」と厳しい表情で話した。
マツダスタジアムでは昨季3勝9敗と大きく負け越し、今季もここまで2敗2分の「鬼門」。エースとして、チームに流れを呼び込むことができず「いいピッチングができなかったらチームは負ける。そこの責任感というのは、強いですし。そういうところが、今日は出た試合かなと思います」と肩を落としていた。
2024年05月17日 22:12
「広島2−0巨人」(17日、マツダスタジアム)
巨人が今季6度目の完封負けを喫し、連勝は2で止まった。
2024年05月17日 22:09
「ソフトバンク6−2西武」(17日、みずほペイペイドーム)
ソフトバンクが効果的に得点を重ねて快勝した。
二回に中村晃の適時打と周東の2点適時打で3点先行し、三回は山川の10号ソロ、五回は近藤の5号ソロが飛び出した。小久保監督も「先制した後に周東のヒットもあった。そして効果的なホームランが勝利に繋がったと思う」と話した。
これで貯金は今季最多の15。それでも小久保監督は「全然気にしていない。しっかり隙のないように、その日の自分の組んだプランをしっかりやれるかどうか。その積み重ねだと思っている」と冷静だった。
2024年05月17日 22:05
「オリックス3−5楽天」(17日、京セラドーム大阪)
楽天は同点の九回に、村林一輝内野手が決勝打を放ち、しびれる接戦を制した。今江敏晃監督は「野手が粘り強く攻撃してくれた」とたたえた。
理想的な攻撃で得点を挙げる試合だった。7番・辰己が2安打1打点。9番・小深田が3安打を放ち、得点につなげた。指揮官は「9番で3安打打ってくれて、上位につなげてくれるのは大きいですよね」と活躍を評価。そこに浅村、島内といった中軸に打点がついた点にも納得の様子。「理想というか、すごくよかった」とうなずいた。
一方、先発の早川は4回まで完全投球など、完璧な立ち上がりも、徐々に捉えられ、八回途中で降板。リリーフが追いつかれ、7回2/3を3失点の力投も4勝目はつかめなかった。指揮官は「球も浮いてきてたので、(八回は)1点取られたら代えると決めていた」と振り返り「最後踏ん張り切れなかったというか、あそこがまだまだ彼の課題。しっかり行けるようになってもらいたい」と期待を込めた。
2024年05月17日 22:03
「ロッテ1−1日本ハム」(17日、ZOZOマリンスタジアム)
日本ハムが今季2度目の引き分け。打線は少ない好機を生かして同点に追いついた。
1点を追う七回、先頭の郡司が中前打で出塁すると、新庄監督は代走・五十幡を送った。マルティネスとランエンドヒットが二塁打となり、二、三塁。続く細川の定位置付近の左飛が、同点犠飛となった。
細川は「打ったのはストレートです。いそさん(五十幡)、ありがとうございます!大好きです!」とコメントした。
昼間は鎌ケ谷での2軍ヤクルト戦に加藤豪、五十幡とともに出場していた。新庄監督は「内容次第で誰を出すか決めていく」と話していたが、加藤豪、五十幡は2安打、細川は本塁打と全員が活躍。「迷っちゃう」と言いつつ、細川を5番抜てきしていた。期待に応える一打となった。
先発の金村は5回5安打1失点、毎回の6三振を奪う好投。二回2死一、三塁、三回2死三塁のピンチはいずれも三振で切り抜けたが、四回2死二塁から安田に右前適時打で先制の1点を失った。
「ランナーを背負いながらも粘りの投球ができていただけに、あの一球が悔やまれます。初球を大事にいかなければと思っていましたが、甘く入ってしまいました。また今回はカウントを悪くすることが多く、長いイニングを投げられませんでした。もっと早い段階で、ゾーンで勝負できるような投球をしていきたいです」とコメントした。