2024年04月29日 17:37
「RIZIN.46」(29日、有明アリーナ) 米国の素手ボクシング団体「ベア・ナックル・ファイティング・チャンピオンシップ」(BKFC)の提供試合が初めて行われ、Krushフェザー級王座を返上した篠塚辰樹(25)=マスターブリッジ/剛毅會=がこの日、正体が判明したBKFCの刺客ジャスティン・マルティネス(30)=米国=と対戦した。 2分5回戦のBKFCルールで行われたこの一戦、篠塚は精度の高いパンチでマルティネスを削っていき、最後は左ジャブ2発から右ストレートをクリーンヒットさせて1回1分33秒、KOで初戦を飾った。 技術の差を見せつけて危なげない勝利を収めた篠塚は「イイネ!イイネ!みんなどうだった?ベアナックル、最高でしょ!」と満面の笑み。「また俺がやるから、楽しみにしててね!」と継続を宣言すると、試合前に死去した父の遺影を掲げて退場していった。 会見では「取りあえず安心したっすわ。良かったっす、倒して。いろんなことありすぎて何とも言えないですけど」と、安堵(あんど)の表情。 初のベアナックルファイトを「思った通りですね、半端じゃなくスリリングで、一発もらったらヤベえなって感じでしたね」と振り返り、グローブとの感触の違いを次のように説明した。 「殴った瞬間パキンって感触あったんで、鼻折れたなって。グローブより分かりやすいですね。(感触は)ヤバいっすね。めりこんでんな、みたいな。被弾何発かして、フックを肩にもらったのは痛かったです。腕殴んのもありだなと思った。殴り方もそうですけど、当たった感触が違いますね、もろ拳に来るんで、人殴ってんなって感じがしましたね。グローブとバンデージがないんで、全然違いますね。(相手のパンチが)グローブって見やすいじゃないですか。拳は見づらいんで。ちょっとズレたら(自分の拳が)折れちゃうんで、精密さは出ると思いますね。今のキックボクサーやMMAファイターはみんなケガしちゃうと思いますね。精密に打てればケガしないんで」 また、亡くなった父親からはベアナックルの試合が決まって「ケガすんなよ、お前」と言われていたと明かした。今大会のチケットを用意して「見に来てね」と連絡したが返信がなく、そのままだったといい、「今オヤジはあっち(天国)で自慢してます、俺のこと」と、万感の思いを込めていた。 本大会はABEMA PPVにて視聴できる。
2024年05月15日 18:14
「ボクシング・東日本新人王ライト級予選4回戦」(16日、後楽園ホール)
前日計量が15日、都内で行われ、元Jリーガー(J3相模原)で、4団体統一世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(31)=大橋=とは幼稚園からの幼なじみの山口聖矢(30)=大橋=は60・9キロ、鈴木将斗(21)=本多=は61・0キロで、ともにパスした。
山口は「ジャブとワンツーを徹底的にやってきたので、明日はそこを見ていただければ。ジャブとワンツーが当たれば倒れるんじゃないかと思うので、そこは重点的にやってきた」と説明。練習をともにしてきた尚弥からもジャブとワンツーは「ずっと言われている」といい、「そこを極めればおのずと結果はついてくる。ある程度上までは行ける」と説かれていると明かした。
尚弥がルイス・ネリ(メキシコ)を逆転KOした6日の東京ドーム興行ではともに入場した。「一番身近な存在に刺激をもらったし、興奮しましたよ。あそこ(初ダウン)からのリカバリーがすごい。前からダウンしてからのリカバリーをどうするかは聞いていたけど、それを初ダウンで、あの大舞台でできるなんてすごい」と、得るものは大きかった様子。「ボクシングを始めてから目標にしてきている」新人王に向け、「トレーナーや井上家に恩返しできたら」と決意を新たにしていた。
2024年05月15日 18:08
「ボクシング・WBOアジアパシフィックウエルター級タイトルマッチ&東洋太平洋ウエルター級王座決定戦」(16日、後楽園ホール)
前日計量が15日、都内で行われ、WBOアジアパシフィック王者で東洋太平洋1位の佐々木尽(22)=八王子中屋=は66・4キロ、WBOアジアパシフィック1位、東洋太平洋2位のジョー・ノイナイ(28)=フィリピン=は66・1キロで、ともにパスした。
佐々木は「明日は自分の中に潜むライオンが、抑えきれずに牙をむくことでしょう」と予告。コスチュームもライオンカラーで、たてがみのようなボアが付いているという。左肩腱板(けんばん)断裂で手術を受けてから約10カ月ぶりの復帰戦で、現在の状態を「完璧ではないが、ほぼ気にしなくても試合で出せる感覚はある。96パーセントくらい。あと4パーセントは3カ月くらい必要」と説明した。
痛みが出るため、スパーリングは週2回、最長6ラウンドに抑えていたといい、「3ラウンド以内(のKO勝ち)が目標です」と早期決着狙い。ノイナイは2019年に坂晃典、清水聡をKOし、後の世界王者・尾川堅一とも引き分けた日本人キラーとあって「あの左が危ないので、全く油断はしていない」と気を引き締めた。
現在はWBO4位、WBA、IBF6位、WBC9位にランクインしており、自分より上位の相手について「世界タイトルマッチをやっても勝てる選手がいるなと。相性のいい時代だと思います」とみている。年内の世界戦実現が目標だといい、「ここで負けたら世界なんて行ってる場合じゃない。圧倒的に勝ちます」と誓っていた。
2024年05月15日 17:46
ゼロワン真夏の祭典「火祭り」が、異例ずくめの開催を迎える。
24回目を迎える今大会は、18日の栃木県庁前広場大会で開幕。2AWとガンバレ☆プロレス主催興行を含む15大会で公式戦が行われ、7月28日の東京・後楽園ホール大会で決勝戦が行われる。例年は7月に開催されていたが、2か月を超える長丁場は初となる。
同団体は「ダイコーゼロワン」によるベテラン勢を中心とした「リアルゼロワン」と、若手勢の「栃木プロレス」に二極化。双方が「ゼロワン」として興行を開催する自体となり、ファンの間でも混乱が広がっていた。これに伴い一時は火祭りのリーグ戦が組めず、開催危機に陥っていた。
だが、若手選手たちから強い要望があり、これを受けた栃木プロの臼井伸太郎代表が全面協力する形で開催にこぎつけた。臼井代表は「歴史ある火祭りですが、新しい力で新しいゼロワン、そして火祭りをつくりたい。まったく違う火祭りになると思います」と語った。頚髄損傷でリハビリ中の炎の戦士大谷晋二郎とも話し、「歴史を残し、新しい歴史をつくろう」という思いで一致しているという。
出場メンバーも大幅に入れ替わった。出場12選手中、火祭り参戦経験があるのは前年度覇者の松永準也をはじめ、佐藤嗣崇、永尾颯樹、阿部史典、クリス・ヴァイス、宮本裕向だけ。半数は初出場となる。
15日に都内で行われた全体会見には8選手が参加。松永は「開催が危ぶまれていましたが、無事に開催できることになって良かったです。なぜなら2連覇するからです。夢の扉を開きたいと思います」と決意表明。大谷も田中将斗もいない伝統のリーグ戦がいよいよ幕を開ける。
なお、ブロック分けは以下の通り。
【Aブロック】松永、佐藤、永尾、阿部、今成夢人、エンデル・カラ
【Bブロック】クリス、宮本、土肥こうじ、花見達也、武蔵龍也、ブレイザー丹内
2ブロックで総当たりのリーグ戦を行い、勝ち点トップ同士が7月28日後楽園大会で決勝戦を行う。
2024年05月15日 16:46
全日本プロレスの諏訪魔(46)が、公益財団法人「神奈川県福利協会」における公式アンバサダー「暴走福祉大使」に任命された。
2024年05月15日 12:22
朝倉未来が社長を務める1分間最強を決める格闘技イベント「BreakingDown(ブレイキングダウン)」(6月2日、アリーナ立川立飛)のオーディションが行われ、元アウトサイダーで年商30億円の実業家でもある萩原裕介と、5階級制覇の伝説のキックボクサー、“喧嘩師”我龍真吾がスパーリングで対戦することが決まった。
我龍が可愛がっている“足ポキニキ”が前回のオーディションで元アウトサイダーの樋口武大に負傷させられたことが発端。怒りの我龍に対して、樋口の先輩である萩原が間に入り、いざこざとなっていた。
萩原は我龍に詰め寄り「お前さ、プロでやってるのに何を脅してるんだよ。恥ずかしくねーのか。リングでやろうよ。ぶつぶつぶつぶつYouTubeで言ってねえでよ」と対戦を要求。「ああいいよ。でも試合はしねえよ。俺はプロだからファイトマネーもらわねーとやらねーんだよ。お前、金持ってんだろ。じゃあ、お前、1億払えよ」と話す我龍を、萩原は一笑に付し「もうこいつ帰らせていいですか。やらねぇんなら帰れよ。お前、子供じゃねぇんだからよ。日本でどこに1億円で1分の試合やるやつがいるんだよ」と怒気を込めて言い放つと、我龍は「ここにいるよ」とキッパリ。萩原は「話になんないっす!帰れ!」と、呆れて立ち去った。
瓜田が「我龍くん、ここでこうなった以上は受けた方がいいですよ」と仲裁し、本番での対戦が決まった。
オーディション後の別撮りVTRでは我龍は「BDっていうのは1分間のどつきあい。俺も我龍タイムっていう1分ノーガードでどつきあおうぜっていうのを持っているので」と、自信をみせた。
2024年05月15日 11:20
全日本プロレスは6月10日に能登半島地震の被災者支援として石川・七尾市田鶴浜体育館で入場無料の「能登チャリティー大会〜ALL JAPAN FOR ONE〜」を開催する。
今年1月の「能登半島地震」被災地でプロレス団体が入場無料のチャリティーマッチを行うのは全日本が初。試合は午後6時半開始で対戦カードなど詳細は後日、発表となる。
世界タッグ王者「斉藤ブラザーズ」の斉藤ジュンはチャリティーマッチに「見に来る人を元気づけて、みんなが楽しめる試合をしていきたい」と決意。弟のレイも「迫力あるみんなが見て元気になれるような熱い、面白い、デカイ戦いをやりたいな」と明かし「斉藤ブラザースが元気いっぱいなパワフルな試合をしたら来た人みんな笑顔になるんじゃないか」とプロレスの力を被災地へ直接、届けることを明かした。
選手会長で29日に後楽園ホールで安齊勇馬の三冠ヘビー級王座に挑戦する宮原健斗は「三冠ベルトを巻いて俺にはやりたいことがある」と打ち明け「やりたいこと」を三冠王者としての被災地支援と掲げ「チャンピオンは俺じゃないとダメだと思っているんです。チャンピオンとして俺がチャリティー大会を締めたい」と見据えた。
さらに七尾でのチャリティーマッチに「プロレスはもともと大衆娯楽というか元気になるものだと思いますから、見ている人が日常の仕事、いやなことを忘れる空間がプロレスにはありますから」とし「全日本プロレスは、プロレス界の最高峰だと思ってるので、その一流の選手たちが、(能登へ)行って(元気を)届けることが大事だと思っています」と七尾での入魂ファイトを誓っていた。
2024年05月15日 11:10
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日の後楽園ホール大会で三冠ヘビー級王者の安齊勇馬がチャンピオンカーニバル(CC)を優勝した宮原健斗と初防衛戦を行うことを発表した。
5・12横浜BUNTAIで斉藤ジュンを倒しCCを5年ぶり2度目の制覇を達成した宮原は、試合後のリング上で安齊へ挑戦を表明していた。
会見でCC優勝をファンに感謝した上でチャンピオンとしての3つの条件を明かした。1つ目が「プロレスラーらしい体格であること」2つ目が「ルックスがいいこと」。最後が「チャンピオンベルトが似合うこと」と披露。この持論を受け「ただし、俺から見て安齊勇馬は、どうやら三冠ベルトはまだ似合ってないね」と断じ、その理由を「この全日本プロレスには、世界で一番、チャンピオンベルトが似合う男がもういちゃっているからだ」と説き、自画自賛負した。
続けて王者へ「格の違い」を突きつけ「三冠ベルトを巻くのはまだ、お前には早いんじゃないか?」と突きつけ「このベルトが重荷になっているんじゃないかなぁ。5月29日で楽になるから安心しなさい」とベルト奪還を宣言した。
迎え撃つ安齊は、CC優勝の宮原をたたえた上で「尊敬はしていますが目標、あこがれは一切ありません」と断じ「宮原選手を超えたい勝ちたいと思っています」と迎撃に意欲。さらに宮原が掲げた三か条のチャンピオンに必要な条件に触れ「プロレスラーらしい体型。ルックスがいい…これは圧勝ですね」と胸を張り「ベルトが似合うかどうか?宮原選手が世界一ベルトが似合う男だったら俺が宮原選手に変わってベルトが似合う男になろうと思っています」と防衛を確約した。
王者としての重圧を「プレッシャーは期待されれば面白い」と言い切り、ファンに「僕のチャンピオンロードを見せていきたい」と5・29後楽園の先を見据えていた。さらに宮原を「邪魔なオールド世代」と切り捨て「力付くで倒して僕を見せつけます」と王道マットにさらなる「新時代」到来を予告した。
宮原は「オールド世代」とくくられたことに「俺はオールドなの?俺ってまだ35歳だよね。全然オールドじゃないよね。何でオールド世代に入れられるか。わかりますか?」と問いかけ「俺はここ数年、すごすぎる試合をして、世間にすごすぎる存在だと伝わり過ぎていて、このベルトを巻いている姿をみなさんが認識しすぎてオールド世代になっていると思うんだよね。まだやりたいこといっぱいあるし、そこらへんのオールド世代と一緒にするんじゃねぇ」と時代のトップである誇りを訴えた。
この自負に王者は「オールドかどうかを気にしていることがオールドだと思います」と不敵に微笑んでいた。また会見が行われた5月13日は、2000年に急逝した全日本プロレスの偉大な先駆者で初代三冠王者のジャンボ鶴田さん(享年49)の命日。中大レスリング部の大先輩である鶴田さんに安齊は「過去のプロレスラーで『誰が一番強かったか?』という話をしたとして必ずジャンボ鶴田さんの名前が出てくると思うんです」と明かし「鶴田さんは大学の先輩として尊敬もしていますし、なおかつ僕もあのように(なりたい)、そして超えていきたいなという気持ちです」と誓った。
2024年05月15日 09:35
新日本プロレスは15日までに6月9日の大阪城ホール大会でIWGP世界ヘビー級王者ジョン・モクスリーがEVILと4度目の防衛戦を行うことを発表した。
2024年05月15日 07:59
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日のNWA世界ヘビー級王者のEC3(イーシースリー)に本田竜輝が挑戦することを発表した。
全日本に初参戦する王者は1983年3月18日生まれの41歳。身長188センチ、体重112キロの体格を誇り今年でデビュー22年目と百戦錬磨の強者だ。
「NWA」は、昭和時代に世界最大のプロレス団体としてファンに認知され、王者は「世界最強」と呼ばれていた。会見では、EC3のメッセージが紹介。「全日本プロレスに初めて参戦できることを誇りに思う。俺は日本のファンをリスペクトしている」などと言葉を送った。挑戦する本田は「彼は世界的に有名なレスラーだけど、全日本プロレスを代表して俺が挑戦します」とベルト奪取を宣言した。
さらに「今、全日本の新時代のメンバーが全員ベルトを持っているし、俺はそこにも負けていられない」と闘志を表した。王座を奪取すれば海外での防衛戦計画を披露し「俺がNWAのベルトを取ることは、三冠のベルトに負けないぐらい価値がある」と三冠ヘビー級王者でタッグパートナーの安齊勇馬への対抗心をむき出しにしていた。
2024年05月15日 07:34
全日本プロレスは13日、東京・湯島の事務所で29日の後楽園ホール大会で世界タッグ王者「斉藤ブラザーズ」の斉藤ジュン、レイがパロウ、オディソンの「THE END」と初防衛戦を行うことを発表した。
パロウは193センチ、140キロ、オディソンも190センチ、125キロと超大型タッグの「THE END」。自ら世界タッグへの挑戦を掲げ2019年以来、約4年半ぶりの王道マット参戦が実現。斉藤ブラザーズへ「世界最強のタッグチームは俺たちだ」とメッセージを送った。
193センチ、115キロのジュンと192センチ、145キロのレイとの戦いは、スーパーヘビー級のド迫力ファイトが期待されるが、ジュンは「かわいそうなぐらい叩きつぶしてやるよ。DOOM」と挑発し、レイは「THE END」のメッセージを聞き「俺たち斉藤ブラザーズをなめている。俺たちがおまえたちをボコボコにして世界にも通用するタッグチームだって証明してやるぜ。ぶっ倒してやる!楽しみにしてろ!」と怒りを炸裂させた。
前日の12日の横浜BUNTAIでチャンピオンカーニバル(CC)が終了。会見では、弟のレイが途中で退席すると大好物の缶ビールを持ち込み「チャンピオンカーニバル終わってシリーズ休みなったから、俺の好きなビール飲みながらやってもいいだろう」と胃袋に流し込むと隣でジュンは、うらめしそうな視線を送り「俺には何もない」とつぶやいた。
斉藤ブラザーズは、CCの5・3仙台大会での「兄弟対決」で負けた方が好物を封印することを宣言。ジュンは「甘いモノ」、レイは「ビール」をかけた試合はレイが勝利し以来、ジュンは大好きな「甘いモノ」を口にできない日々が続いている。
しかし、ジュンは好物が封印となった「憎しみパワー」でCC優勝戦に初進出。宮原健斗に敗れたが壮絶な一戦にレイは試合後、甘いモノ解禁を告げたが兄は拒否した。一夜明けた会見でも弟は甘いモノ解禁を再度、許可したが「絶対に食べない。これで食べたらダサイし格好悪いからな。負けは負けだから、ヤッパ食べない」と宣言。しかし、隣でうまそうにビールを飲む弟へ「何も隣で飲まなくていいんじゃないか?」と恨み言をこぼし「隣でおいしそうに飲んでいるのを見てとても苦しい。それでも俺は負けは負けだから甘いものを食べない」と決意した。
記者からは「甘いモノ」解禁のタイミングを聞かれジュンは「それはまだ考えている、何が正解なのか?さすがに来年のチャンピオンカーニバル待つことはできないから…どうしようかな?」と思案すると弟が「だったら挑戦状をたたきつけているTHE ENDに勝ったら今度こそスイーツ解禁でいいんじゃないか?」と提案された。これに兄は「あと何日だ?2週間ぐらいか…」と思いを巡らすと「わかった。そうだな…2週間は結構長いし、正直、そこまで我慢するつもりもなかったんで。まぁいいな。THE ENDを叩きつぶして世界タッグを防衛して甘いモノをリングで食べる。すばらしいじゃないか。よし決定だ」と初防衛成功で大好物解禁を宣言した。ただ、試合まで16日間あるため「あと2週間、想像を絶する。この甘いものを食べられない憎しみパワーをTHE ENDにぶつけたいな」と掲げていた。
2024年05月15日 06:00
WWE悪のユニット「ダメージCTRL」が、女子世界王者のザ・マンベッキー・リンチと元NXT女子王者ライラ・ヴァルキュリアの同郷コンビに牙をむいている。
イヨ・スカイ、アスカ、カイリ・セイン、ダコタ・カイの悪のユニットは「WWEドラフト」でスマックダウンからロウに移籍。アスカが負傷欠場となる中、先週のロウではロウ最高峰王者ベッキーを襲撃して、ロウの女子戦線制圧に動き出していた。
13日(日本時間14日)のロウ(サウスカロライナ州グリーンビル)では、ダコタがベッキーと一騎打ち。イヨとカイリはセコンドに就いたが、カイリは観衆から奪いとったのか「KING KOTA」のメッセージボードをダコタとベッキーに見せつけた。
ゴングが鳴ると「ベッキー!」チャントの中で、カリスマ女王が猛攻。介入に入ったイヨは、顔面キックを浴びて吹っ飛んだ。すかさずカイリは反対側のエプロンに立って、ベッキーをけん制。これでダコタが逆転に成功した。ペースを握って攻め込み、コーナーのベッキーに顔面キックを放つも、雪崩式ブレーンバスターで叩きつけられ、ベッキー必殺のディスアーマー(変型腕固め)で捕獲された。
ここでイヨとカイリがリングに乱入。ベッキーを突き飛ばし、ボコボコと蹴りまくった。試合はもちろんダコタの反則負けとなったが、イヨ&カイリは意に介さず、攻撃の手を緩めない。そこにベッキーと同郷アイルランドの妹分、ライラが救出に登場した。
4月の「WWEドラフト」でNXTからロウに昇格した新星は、この日の「クイーン・オブ・ザ・リング」女子トーナメント準々決勝でゾーイ・スタークを撃破。次回ロウの準決勝ではイヨと注目の激突となったが、ダコタとカイリに延髄斬りを見舞ってイヨと対峙した。
思わぬ前哨戦にイヨは「オラッ! やってやるよ! オメーは私のエジキだ!」と日本語で叫んで挑発。ライラが汚い言葉の意味を理解したかは不明だが、イヨの突進をかわしたところでベッキーがカウンターのラリアートを打ち込み、悪のユニットを退散させた。
さらに次回PLE「キング&クイーン・オブ・ザ・リング」(25日=日本時間26日、サウジアラビア・ジッダ)で女子世界王座に挑戦するリブ・モーガンも王者ベッキーを襲い、ロウの女子戦線は混沌の気配。ダメージCTRL対ベッキー&ライラの同郷コンビの構図も浮上してきた。
バックステージのインタビューでダコタから「わかってる? ここにいるイヨが『クイーン・オブ・ザ・リング』になるのよ」と紹介されたイヨは、日本語で「そうだ、あのライラ、あの小娘、ぶっ潰してやるよ!」とすごんだ。続けて英語で「私がクイーンになる! ダメージCTRLがすべてを奪うんだ!」とズバリ。カイリは隣で軽やかに手招きして、女子戦線制圧を高らかに宣言していた。
この日のロウは「ABEMA」にて放送された。
2024年05月15日 06:00
これは本物だ! 女子プロレス新団体「マリーゴールド」に初来日する大怪獣ボジラが14日、猛デモを敢行した。
2024年05月15日 06:00
女子プロレス「スターダム」の上谷沙弥(27)が、注目の「クイーンズ・クエスト(QQ)」新メンバーについて明かした。
3月いっぱいでQQをけん引してきた林下詩美が退団。リーダー不在により責任感が芽生えた上谷は、先月27日の横浜大会でハイスピード王座初戴冠を果たした。これでユニットに勢いをつけると、3日の山口大会でユニットのメンバー増員を提案。2016年に紫雷イオ(現WWEのイヨ・スカイ)が立ち上げたQQに翌年に加入した古株メンバーのAZMも同意した。
上谷は「ユニットとしてこれからどうしていくかをみんなで話し合った時に、今のQQは良くも悪くも仲が良すぎて、慣れ合いになってしまっているところがある」と現状を分析。その上で「イヨさんが立ち上げた時のQQのコンセプトは『強さを求める』。根本の部分を見直そうと思って、個人個人が野心を持って戦うユニットになりたい。そのために強い戦力が必要だと思ったから提案をしました」と増員を訴えた経緯を説明した。
気になる新メンバー候補について、AZMは外国人選手も視野に入れていると明かしている。上谷には既に意中の選手がいる様子で「まだAZMさんと話し合っているところですが、QQと深く関わりのある人を1人考えています」と真剣な表情を浮かべた。
その前に王者としてやるべきことがある。18日の横浜武道館大会では19年デビューの同期・飯田沙耶の挑戦を受ける。同王座戴冠時には、姉貴分の詩美をほうふつとさせる真っ赤なコスチュームを着用し、これまでのイメージを一新。新たな決意を込めたと明かす王者は「詩美さんの思いを背負うっていうのと、赤いベルト(ワールド王座)をまだ諦めてないっていう意味を込めて赤に。そして一番は、QQの先頭に立って私が引っ張っていくっていう思いを表しました。そのためにもこのベルトをまだまだ防衛していきます」。
老舗ユニットを団体の頂点へと導く。
2024年05月15日 05:00
「大相撲夏場所・3日目」(14日、両国国技館)
平幕熱海富士が大関霧島を押し倒し、2勝目を挙げた。初日の豊昇龍戦に続く大関撃破。目標とする新三役へ、序盤で弾みをつける白星を手にした。霧島は2敗目。大関豊昇龍は大栄翔を下して初白星。大関琴桜は平戸海を退け、2勝目を挙げた。勝ちっ放しは宇良ら平幕7人。
インパクトは強烈だ。熱海富士が霧島を吹っ飛ばした。立ち合いで相手の当たりを受け止め、引きに乗じて追撃。重量感たっぷりにわずか3発で押し倒すと、尻もちをついた大関は土俵下に1回転して落ちていった。
春場所に続く2大関撃破。テレビインタビューでは「落ち着いていたのかなとは思います」と淡々と振る舞ったが、花道の奥では41本もの懸賞の束に満面の笑み。人懐っこい表情を全開にした。
4月から一時閉鎖となった旧宮城野部屋勢が合流。伸び盛りの21歳にとっては「新しい若い子がいっぱい入ってきて、より一層稽古が激しくなった」と、さらに自分を磨く環境が充実した。上位総当たりも3場所目。2場所連続で千秋楽まで優勝を争った昨年後半と比べても、着実に成長の跡を示している。
勝ち越せば、目標に掲げていた新三役は確実。春場所では、同部屋の尊富士が新入幕優勝を飾った。「まだまだ先は長い。あと12番あるんで、頑張ります」と熱海富士。足元を見つめて白星を重ねていけば、三度目の正直となる初Vも見えてくる。
2024年05月15日 05:00
ノアのジェイク・リー(35)が、因縁の新日本プロレス・内藤哲也(41)に意外なメッセージを送りつけた。2人は4月から抗争を繰り広げ、日本プロレスリング連盟設立第2弾大会「ALL TOGETHER(AT)」(6月15日、北海道・北海きたえーる)で初の一騎打ちが実現する。早くも決戦に向け気合十分かと思いきや、ジェイクの本音は――。
4月の新日本マットに電撃登場したジェイクは、内藤の首に照準を合わせて侵攻を開始。6日のAT(日本武道館)での6人タッグ戦では左目尻から流血させ、必殺FBS(串刺しビッグブーツ)で直接3カウントを奪った。この結果を受けて2人のシングルが決定。ノア22日後楽園ホール大会ではタッグマッチで前哨対決する。
ところが、取材に応じたジェイクは内藤について「何も感じないんですよ。『あれ?』みたいな。やっている感じがしない」という感想。最初に新日本に登場した際、内藤から言い放たれた「遊んでやるぜ」という言葉も引き合いに「私のことを見ているようで見ていないんじゃないかな。言い換えれば、なめられてるのかもしれない」と両手を広げた。
キャリア、実績、業界での立ち位置を含めて内藤に軍配が上がるのは紛れもない事実。ただし、これに異を唱えることはなかった。「でも、私はそれでもいいと思っているんですよ。そのまま、なめていてくれ」と呼びかける。相手が油断すればするほど、自身が有利になるという計算が働いているようだ。
「それで私が(3カウントを)取った日には、内藤本人だけじゃなく周りの選手も嫌でもこちらを見るしかなくなるだろう。そうなればありがたい。いろんなヤツと試合をしたいっていうのはずっと変わらないんだから。常に先々はイメージしているんでね。まあ、お楽しみにしていてください」と気になる言葉を口にし詳細はけむに巻いた。
一方、ノア内でも気になる動きがあった。GHCヘビー級王者・清宮海斗と拳王が合体し、新ユニット「オール・リベリオン」を誕生させたのだ。ジェイクは「大岩(陵平は)どこに行った? 別に2人が組むのはいいけど、唐突だったからね。私は、どっちかっていうとこれで大岩がどうするか気になっているんだ。ファンもそうなんじゃない? これで新日本に戻りますじゃ、『え、それきっかけで?』ってなるし、多分本人もそのつもりはないだろうし。面白そうですよねぇ…」と愉快そうに見物を決め込んだ。
最後はトレーニングを兼ねて取り組むブラジリアン柔術で青帯から紫帯に昇格することが決まったことを報告。公私で充実のジェイクが、プロレス界の中心を走る。